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救急車到着、初の10分超 22年、出動件数も過去最多

 総務省消防庁は26日、救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの時間が、2022年は全国平均で約10・3分だったと発表した。10分を超えたのは初めて。出動件数は、新型コロナウイルス感染拡大などの影響で21年から16・7%増え、722万9572件で過去最多を更新した。

国立病院機構九州がんセンターに集まった救急車=2023年5月、福岡市
国立病院機構九州がんセンターに集まった救急車=2023年5月、福岡市

 消防庁の担当者は「現場近くの救急車が出払っていて、遠方から向かうケースが増えた」と分析している。
 現場到着までの時間は21年から約50秒長くなり、出動の半数近くで10分以上かかった。医療機関に引き継ぐまでの平均時間も約47・2分で最長となった。
 救急車の出動件数は21年比16・7%増。急病による出動が67・6%で割合が最も高く、高齢者の増加や、新型コロナの変異株の広がりが要因とみられる。搬送された人を年齢別に見ると、65歳以上の高齢者が全体の62・1%を占めた。
 22年にあった交通事故などの救助活動件数は7・8%増の6万8123件だった。

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