テーマ : 医療・健康

浜松で在宅ケア懇談会 地域で認知症予防を

 認知症患者のケアなどについて考える「第30回在宅ケア懇談会」(実行委、浜北ロータリークラブ主催)が18日、浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で開かれた。認知症予防財団会長でアルツクリニック東京院長、順天堂大名誉教授の新井平伊さんが認知症患者の心理を解説し、地域で予防対策を取る重要性を指摘した。

認知症予防財団会長などを務め、認知症について解説する新井さん=浜松市浜北区のなゆた・浜北
認知症予防財団会長などを務め、認知症について解説する新井さん=浜松市浜北区のなゆた・浜北

 新井さんは、身体的な病気は痛みや熱が心理や認知機能に伝わり、不安やいらだちを引き起こすと説明。認知症も同様で、病気そのものが不安やいらだちにつながるのではなく、物忘れが起きていることが心理や認知機能に影響して、いらいらしたり不安が募ったりすると指摘した。こうした不安感は「看護、介護関係者や家族のケアで和らぐ」と強調した。
 認知症以外にも根治できない病気は多いと説明した上で「認知症の人と健常者を分けるのではなく、病に対する予防策を地域で普及、実施していくことが必要だ」と語った。

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