テーマ : 医療・健康

誤診で80代女性死亡、三重 1500万円賠償で和解へ

 三重県亀山市は21日、市立医療センターで2020年3月、80代後半の女性患者に対する診断ミスがあり、死亡したと発表した。遺族側に損害賠償として1500万円を支払うことで和解する方針で、12月議会に関連議案を提出する。
 センターによると、女性は20年3月19日午後6時半ごろ、背中の痛みを訴え来院した。心電図検査をし、自動解析結果に「急性心筋梗塞」と表示されたが、当直医は機器が古く精度が低いと考え、診察時に両肩の痛みを訴えたことも踏まえ「拘縮痛」と診断。帰宅させた。
 女性は同21日に呼吸困難などで別の病院に救急搬送され、23日に心筋梗塞で死亡した。
 センターが設置した医療事故調査委員会が原因を調べ「適切な対応ができていれば、患者の予後改善の可能性があった」と結論付けた。
 遺族側は今年2月、約4400万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴。地裁から和解案が提示され、双方が成立させる方向で合意した。市は「医療事故発生の防止に努める」としている。

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