テーマ : 医療・健康

若者にも「骨活」のすすめ 厚労省が啓発サイト開設

 骨量が減り軽い転倒などで骨折しやすくなる「骨粗しょう症」の対策に関するインターネット啓発サイト「骨粗しょう症予防 骨活のすすめ」を厚生労働省が6日までに開設した。高齢者だけでなく若い世代も症状が出る可能性があるとして、食生活や運動で骨の健康を保つ「骨活」を意識するよう呼びかけている。

厚労省が開設した骨粗しょう症予防に関する啓発サイト
厚労省が開設した骨粗しょう症予防に関する啓発サイト

 骨粗しょう症は加齢などに伴い、古い骨を壊す細胞と新しい骨をつくる細胞のバランスが崩れることが主要因で起こる。骨粗鬆症財団によると、患者数は女性1180万人、男性410万人の計1590万人に上ると推計され増加傾向だ。女性は閉経後のホルモン減少も影響し患者数が多いとされる。
 啓発サイトでは、横浜市立大の善方裕美客員准教授が病気の基礎的な内容や、年代ごとの注意点についてクイズを交えながら説明する動画、詳しい解説を用意している。
 「10代編」では、骨の土台を作る大切な時期だとしてバランスの良い食事や十分な睡眠が必要だと指摘。やせた体形は将来の発症リスクを高めるとして過度なダイエットは厳禁だと強調した。「20~30代編」は、仕事などで忙しくても、カルシウムやビタミンDを摂取し、日々の運動習慣を持つよう促した。
 厚労省担当者は「早いうちから骨活を続けるとともに、定期的な検査受診を心がけてほしい」としている。

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