高齢者の薬服用 適切に 函南で多職種連携研修会
函南町はこのほど、在宅医療、介護をサポートする医師や薬剤師、訪問看護師らが日頃の課題を考える多職種連携研修会を町役場で開いた。オンラインも含めて80人が参加し、定期的な薬の服用を継続させる方法について話し合った。

函南ベリー薬局(同町)の荒井将人さんが高齢者の薬物療法における問題点として、認知機能や視力、聴力の低下に伴う飲み間違えや飲み忘れ、紛失などを挙げた。自宅に薬を届けた際に残薬を確認しているほか、カレンダーに薬をセットするなど適切な服薬を支援する取り組みも紹介。訪問看護師やケアマネジャー、医師など在宅医療や介護を支える他職種連携の重要性を強調した。
グループワークでは日常業務で感じる課題を出し合い、高齢者が薬を飲んでも忘れたり、量を自己調節したりしてしまう実態が挙げられた。支える側も職種を超えた相談を「失礼」と思いためらってしまう心情を打ち明け、さらなる連絡体制の必要性を確認した。