富士山の文化に触れる 台湾山岳協会訪問団 富士宮など周遊
標高3952メートルの名山、玉山がある台湾の「中華民国山岳協会」の訪問団が、富士山麓を訪問している。日本富士山協会との「富士山・玉山友好山提携」に基づく、4年ぶり7回目の来訪。富士山周辺を周遊し、文化や風土に触れている。
![記念写真に納まる中華民国山岳協会の訪問団=富士宮市の富士山本宮浅間大社](/news/images/n131/1304669/IP230825TAN000016000_O.jpg)
訪問団は林哲全・東亜区部長ら32人。25日は世界遺産富士山の構成資産、富士山本宮浅間大社(富士宮市)を参拝した。滞在3日目で初めて、はっきりと姿を現した霊峰を背に記念写真に納まった。
来訪7回目の林部長は「台湾の人にとって富士山を見るのは夢。見ることができて元気が出た」と笑顔。玉山と比較し、富士山周辺は「観光施設や有名なグルメがあり、楽しみ方が多い」と語った。夜には日本富士山協会主催の歓迎レセプションが山梨県山中湖村であり、交流を深めた。
訪問団は滞在中、十国峠(函南町)などを訪ね、富士登山に挑んだ。26日は夏山シーズンを締めくくる吉田の火祭り(山梨県)を見学し、27日に離日する。
両団体は2014年に友好山提携を結んだ。来年は日本富士山協会側が7回目の訪台を予定している。