かんなみ仏の里美術館 入館20万人達成
函南町桑原のかんなみ仏の里美術館は20日、入館者20万人を達成し、記念セレモニーを開いた。
20万人目の入館者は三島市東本町の白石和子さん(83)。2012年4月の開館時から友人や家族を連れて何度も訪れているという。国指定重要文化財の阿弥陀(あみだ)如来坐像が最も魅力的といい「ここに来ると気持ちが和む。守られているような心地になり、すべてのものへの感謝の気持ちが生まれる」と語った。
新型コロナの影響で数カ月の休館を余儀なくされる時期もあったが、矢田長春館長は「常におもてなしの心を忘れず『より親切に』をモットーに運営してきた」と節目を喜んだ。仁科喜世志町長は「今後も愛される施設であってほしい」と期待した。
同館は地元に残る仏像群を保存、継承するため建設され、県指定有形文化財の薬師如来坐像や十二神将立像などを所蔵する。
20万人達成記念として28日午前10時から、入館者を対象に道の駅伊豆ゲートウェイ函南で販売される「あみにょん焼き」の引換券を枚数限定で配布する。