完全下校午後4時半 心身の健康増進 函南町総合教育会議 報告
函南町総合教育会議が23日、町役場で開かれた。本年度から町内の中学校の完全下校時刻が午後4時半になったことに関し、町教育委員会は、生徒の心身の健康増進につながる効果が出ているとのアンケート結果を報告した。
アンケートは7月に行い、町内の中学に通う生徒の81・7%に当たる739人が回答した。「心身の健康に良いか」の設問は肯定的な意見が82%を占め、「帰宅後の生活にゆとりを感じるか」も71%が肯定的な意見を示した。自由記述では「安全に帰れる」「勉強や自主練習ができる時間が増えた」などがあった。
帰宅後の時間の使い方の実情と希望を比較した場合、スマホやゲームの時間を減らし、読書や部活動の自主練、家の手伝いを増やしたいと考える生徒が多かった。委員からは「有意義に使いたいと考える子どもが多く驚いた」などの声が上がった。
同町では生徒の学校外での活動充実や教員の働き方改革への効果を期待し、完全下校時刻を一律午後4時半に設定。大胆な日課変更で授業や部活動の総時間数は従来通り確保した。今後も生徒や保護者、教職員に対する聞き取りを定期的に実施するという。