函南の簡易水道　料金改定を検討　町議会一般質問　町答弁

　函南町の佐野章夫副町長は７日の町議会９月定例会一般質問で、田代、軽井沢、丹那地区簡易水道に関し「料金改定も視野に入れざるを得ない」との認識を示した。町は今年度中に水道事業審議会に諮問する方針。土屋学氏（無会派）、三原牧子氏（共産）への答弁。
　町によると、同簡易水道は町内３１７世帯（２０２２年度）が加入。事業範囲が広く管路が長いためコストがかかる傾向にあるという。電気代や物価の高騰を受けて経営状況が厳しく、料金改定を検討する必要があると判断した。
　ほかに、今年４月に水道水で濁りがあったことも明らかにした。６、７月には田代浄水場の水源で土が混じる現象が確認された。原因は特定できていないとした上で、水源周辺の山肌の乾燥や周辺で行われた間伐作業の影響が考えられるという。ろ過装置や新たな井戸の設置には多額の費用が必要なことから、即座に根本的な対応策を取るのは難しいとみている。