企業のフードテック事業 静岡県、４件を重点支援
静岡県はこのほど、テクノロジーを活用して食の課題解決を図るフードテック分野の新ビジネス創出に向け、企業の事業アイデア４件を重点支援対象に選定した。委託するコンサルタント会社を通じ、事業計画作成などをサポートする。
ふりかけ製造のニチフリ食品（静岡市清水区）とレトルト食品製造の味香美（浜松市中央区）は協業で「災害時にも活用できる健康食開発」をテーマに新製品づくりに着手する。非常用の保存食として中長期の備蓄が可能な上、日常でも子どもや独居者が軽食感覚で楽しめる食を構想中という。アイデアの具現化に伴い詳細を随時公表する。
能登半島地震を受けて災害時の備えに改めて関心が高まる中、味香美の柳井智社長は「粉末と液体をそれぞれ扱うニチフリ社と弊社の強みを生かし、これまでにない製品を打ち出したい」と話す。数カ月内にサンプルを完成させる。
このほかの支援対象企業は「災害時にも活用できる健康食開発」でグルッペ石渡食品（函南町）、「サステナブルな仕組み・製品づくり」で川口精機（静岡市清水区）と酪農王国（函南町）の計３件。
（経済部・河村英之）
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