完全下校 新年度から午後４時半に 函南、伊豆の国の中学 授業、部活時間数は維持
函南町の中学校が２０２３年度から、完全下校時刻を午後４時半に設定する。本年度最も遅かった５～７月で１時間１５分早まる。大胆な日課変更で、授業や部活の時間数は従来通り確保する。生徒の学校外での活動の充実や教員の働き方改革への効果を期待する。町教育委員会が１６日の町総合教育会議で示した。伊豆の国市教委によると、同市の全中学校も導入する。
本年度週４日あった６時限目を、夏場は週２日、冬場は週３日に変更。５時限目までの曜日を増やし、部活動の開始時間を従来より早めて約１時間半の活動時間を維持した。新たに週１日の７時限目を設けるほか、保護者との面談を長期休み中に実施したり、家庭訪問を廃止したりし、減少した授業数を埋め合わせる。
下校時刻は教員の勤務終了時刻に合わせた。同町の調査で、２２年６月の時間外勤務に関し、中学校教員の５３％が過労死ラインとされる８０時間を超えた。うち部活動指導で３０時間従事したといい、残業時間の減少も目指す。
伊豆、伊豆の国、函南の２市１町の田方地区が一体となり、検討を進めてきた。伊豆市は通学バスなどとの関係で来年度の一律導入を見送った。
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