あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 函南町

静岡人インタビュー「この人」 県内で初めて公共図書館司書として絵本専門士の資格を取得した 秋田桂輔さん(三島市)

 2019年から清水町立図書館で司書として務め、今年5月、絵本に関する高度な知識を持つ絵本専門士の資格を取得した。地域の子どもたちが読書に親しむきっかけをつくろうと、絵本の知識や人脈を生かしながら、イベント企画などに力を入れている。函南町出身。38歳。

秋田桂輔さん
秋田桂輔さん

 -絵本専門士の資格を取得した理由は。
 「調べることや読書が好きで、ずっと図書館で働きたいと思っていた。絵本作家の宮西達也さんが清水町出身で、イベントに招くこともある。この町ならではの図書館として、絵本に詳しくありたいと考えて、資格取得を決めた」
 -図書館ではどのような企画を考えてきたか。
 「絵本専門士の資格を取得する中でできた人脈を生かして作家を招いたワークショップや、2歳児を対象にしたおはなし会などを開いた。妊娠している母親と父親にお薦めの絵本も紹介した。広く読書の入り口になる企画を展開したい」
 -絵本の魅力は。
 「物語を楽しむだけでなく、絵が美しいもの、身の回りの不思議を教えてくれるもの、心に寄り添ってくれるもの、いろいろな絵本がある。幅広い人の役に立ち、多様な可能性を秘めていると感じる。動画サイトやテレビが普及しているが、絵本は子どもに合わせて、好きなページで立ち止まったり、読むペースを変えたりできる」
 -やりがいや目標は。
 「イベントで、子どもたちが喜ぶ顔や保護者から『またやってほしい』という反応が見られるとうれしい。地元の子どもが足を運びたくなる図書館にしたい。自分が本を薦めた子が将来親になり、子どもを連れて図書館に来てくれたら幸せ」
 (東部総局・日比野都麦)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

函南町の記事一覧

他の追っかけを読む