地元産メンマ給食に 竹林問題関心高める 函南・丹那小
函南町丹那の丹那小で12日、「ふるさと給食」が始まり、地元の若竹を原料にしたメンマ入りのあんかけチャーハンが提供された。児童はおいしそうに味わい、地元の産業や荒廃が進む竹林問題に関心を高めた。
![鳥屋さん(右から2人目)ら児童と給食を食べる戎谷社長(同3人目)=函南町の丹那小](/news/images/n126/1257004/IP230612TAN000058000_0001_CDSP.jpg)
メンマは同地区などで採取された若竹を使用。放置竹林の解消を目指し、同地区の農産物加工業「フルーツバスケット」が昨年末に販売を始めた。地元の農産物を調べる授業の一環で興味を抱いた6年の鳥屋咲七さんが昨年度、開発の経緯や背景について調査した。
鳥屋さんからインタビューを受けた同社の戎谷徹也社長が「全児童にぜひ食べてほしい」と給食にメンマを提供。児童と一緒に給食を食べ、地元の竹林問題を児童の家族にも知ってもらおうと商品も1袋ずつ配った。鳥屋さんは調査で放置竹林の危険性を知り「メンマを作ることで新たなモノに変わった。何か自分にもできることがあったらやってみたい」と話した。
ふるさと給食は、地元の食材を通じ、地域に親しみを感じる児童を育成しようと実施した。同校では16日まで、町内産の牛乳やトマト、スイカなどを使った料理が提供される。