「農業用排水機場」遠隔制御化を 東部3市町、農水省へ要望
沼津市の頼重秀一市長と伊豆の国市、函南町の幹部が25日、農林水産省に勝俣孝明副大臣(衆院静岡6区)を訪ね、農業振興に関する要請書を提出した。豪雨の際、農地にたまった水をポンプで排出する「農業用排水機場」に、遠隔監視制御を導入するための支援を求めた。
農業用排水機場は市町が農家らに管理を委嘱するケースが多い。ただ、豪雨時は、操作員が現場までたどり着けず排水困難になる、到着してもその後、避難できなくなるといった課題が指摘されている。頼重市長は、遠隔監視制御の導入は「持続可能な農業、地域住民の安全に直結する」と強調し、防災を目的とした農水省の補助金事業への採択を要望した。勝俣氏は「現地視察で農地を守りたいという地元住民の強い思いを聞いた。要望はしっかり受け止めたい」と述べた。