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テーマ : 函南町

道の駅函南に“学校” ソフトクリームスタンド一新 廃校備品を活用

 道の駅伊豆ゲートウェイ函南(函南町)内の人気施設、特産の丹那牛乳を使ったソフトクリームスタンドが11月下旬から、学校を模した空間に生まれ変わる。活用されるのは、廃校となった下田市の旧稲梓中の備品。10日には関係者が校舎を訪れて譲渡品を確認した。

譲渡される表札を確認する小沢さん(右)と伊藤さん(左)=下田市の旧稲梓中
譲渡される表札を確認する小沢さん(右)と伊藤さん(左)=下田市の旧稲梓中

 丹那牛乳は工場周辺に酪農生産者が集中しているため、絞りたてに近い風味を保持できるとして、県東部の学校給食でも親しまれている。観光関係者らで組織する町農泊推進協議会はソフトクリームスタンドの一角を、学校を模したデザインにし、観光客らに広く特産品のイメージを周知しようと企画した。
 譲渡されるのは、校長室の表札など10点。本棚を商品棚に、黒板は掲示板に活用する。下田市内で閉校した別の中学校の備品が市民に譲渡されるニュースを推進協の関係者が目にし、旧稲梓中の備品の継承を申し込んだという。
 市企画課主事の小沢太紀さん(38)は「備品の活用だけでなく、思い出の継承にもつながる」と歓迎。推進協事務局長の伊藤嘉一さん(41)は「長い歴史を誇る丹那牛乳の魅力を再定義し、県外にもPRしていく」と言葉に力を込めた。

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