牛に“急接近”乳搾り 地場産業を体験 函南・丹那小
酪農が盛んな函南町丹那の丹那小で、搾乳体験が行われた。同校の児童や丹那幼稚園の園児約60人が牛に触れ、地元の産業について理解を深めた。
函南東部農協青年部が新型コロナウイルスの影響で消費が減った牛乳をPRしようと考え、初めて企画した。クリスマスを控えたプレゼントとして体験を提供し、サンタクロースやトナカイの帽子をかぶった青年部員ら5人が乳搾りの仕方を指導した。子どもたちは時折動く牛の体温を感じながら丁寧に乳を搾った。
同校周辺には牧場が広がるが、牛に触った経験のない児童もいたといい、片野恵介部長(43)は「酪農が近くて遠い存在にはなりたくない。まずは牛を肌で感じてほしかった。これからも続けていきたい」と話した。