⚽内田篤人さん、故郷の函南の小中生にサッカー指導 「ここからJリーガーや日本代表になって」 町制施行60周年イベントで
函南町で25日、町制施行60年を記念した「かんなみフェスティバル」が開かれた。特産のトマトをテーマにしたイベントや地元に伝わる民話から生まれた「かんなみ猫おどり」など多彩な催しを実施。同町出身でサッカー元日本代表の内田篤人さん(35)も駆け付け、多くの住民とともに郷土の節目を祝った。
テーマは「次世代へ繋(つな)げるかんなみの宝」。かんなみスポーツ公園で開かれたオープニングセレモニーで、内田さんが仁科喜世志町長らとボールを蹴って開幕した。内田さんは「この町から日本代表やサッカー以外の分野で活躍する子どもが出てくることを期待している」とあいさつした。
内田さんは初めて地元でサッカー教室の講師を務めた。同町の小中学生約100人にお手本を見せながら、考えてプレーする大切さを伝えた。海外でプレーした経験から「自分の意見を言語化し、主張することも大切」と助言した。
道の駅伊豆ゲートウェイ函南で開かれたトマト祭りは町立東中の生徒の発案で実施。スペインのトマト祭りから発想した疑似トマト投げゲームでは、水が入ったトマト形のボールを投げ合って競った。直径3メートルの鉄板でつくる1400人分の巨大パエリアも来場者に振る舞った。かんなみ猫おどりでは、地元ダンス団体や小学生のチームが、猫のメークを施してにぎやかな踊りを披露した。
内田さんは各イベントも訪れ、会場を盛り上げた。
(三島支局・岡田拓也)