中国から迷惑電話 静岡県内自治体でも確認 原発処理水放出後
東京電力福島第1原発の処理水海洋放出開始後、全国各地で相次いでいる中国から発信された迷惑電話が、静岡県内自治体でも25~28日に確認された。
函南町役場では27日午後、中国の国番号「86」で始まる電話が2件確認された。うち1件は男性とみられる人物が外国語で何かを話した後、翻訳アプリのような自動音声による日本語で「なぜ中国に流すのか」などと数回繰り返され切れた。
富士市役所には25日と28日に1件ずつ、「86」から始まる国際電話があり、「日本はどうして核排水を排出するのか」などの音声が流れた。
県庁にも複数電話
静岡県庁にも29日までに、複数回の電話があったことが県への取材で分かった。
県によると、経済産業部農地計画課に28日午後3時ごろ、中国語とみられる意味不明の電話があった。29日午後1時にも同様の電話があり、同2時の入電では、機械的な音声で「汚水を海に流すことについて、あなたの意見を聞かせてください」と問われた。