ソフトクリームスタンド一新 廃校中学校の備品を活用 道の駅・伊豆ゲートウェイ函南
函南町の道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で町特産の丹那牛乳を使った商品を販売するソフトクリームスタンドが25日、廃校となった中学校の備品を利活用して装いも新たにリニューアルする。校長室の表札や本棚などが取り付けられ、懐かしの学校を感じさせる雰囲気に。長年にわたり学校給食で親しまれる丹那牛乳の“思い出の味”を提供する。
![学校の備品を取り付けた丹那牛乳のソフトクリームスタンド=函南町の伊豆ゲートウェイ函南](/news/images/n116/1155265/IP221124TAN000066000_0001_CDSP.jpg)
備品は3月に閉校した下田市立稲梓中で使用された11点。「稲梓中学校」「贈 昭和51年度卒業生」などと記した本棚は商品棚として再利用され、黒板の予定表や掲示板は宣伝看板として活用される。木製の扉には「校長室」と書かれた表札を取り付け、学校の廊下を思い起こさせるデザインに仕上げた。
丹那牛乳は酪農が盛んな同町の特産品として定着し、県東部では約70年前から学校給食に登場するおなじみの味。学校生活の思い出と重ね合わせる住民も多く、同町の農泊推進協議会がさらに親しみを持ってもらおうと企画した。閉校した学校の備品を配布する下田市の取り組みを知り、町を通じて同市から提供を受けた。
同協議会事務局長の伊藤嘉一さん(41)は「学校の雰囲気も感じながら、思い出とともに味わってもらいたい」と語る。