千体仏を限定公開 函南・仏の里美術館 9月30日まで
函南町のかんなみ仏の里美術館で9月30日まで、町指定文化財の「大竹千体観音像」が限定公開されている。
![大竹千体観音像を鑑賞する来場者=函南町のかんなみ仏の里美術館](/news/images/n130/1294970/IP230806TAN000003000_0001_CDSP.jpg)
同館によると、観音像は地元の歴史研究会が古文書を読み解き、同町の大竹地区にある廃寺で見つかった。大きさは10~15センチ。743体が現存し、伊豆地域では唯一残る千体仏という。
1673年に同町の大竹地区を訪れ、寺を発見して再興した僧侶が彫ったとされる。地元では病人が出ると観音像を持ち帰って拝み、治ると寺に返したり、新しいものを作って納めたりする風習があったという。歴代の住職も作り足したとされ、1体ごとに違う表情が鑑賞できる。
「千体仏を描こう!」と題した参加・体験型イベントも開催し、来場者が好きな色で観音像を描き、壁に貼り付けている。