円滑な運営へ 課題抽出、整理 函南町、災害対策本部訓練
函南町は20日、大規模地震の発生を想定した災害対策本部の運営訓練を町役場で行った。町職員ら約60人が、情報収集や指示系統の流れなどを実践した。視察した県危機管理部の指摘を踏まえ、円滑な本部運営に向けた改善に役立てる。
![災害情報の収集や指示系統の流れを確認する職員=函南町役場](/news/images/n129/1282507/IP230720TAN000099000_O.jpg)
訓練は南海トラフ巨大地震が発生し、町内で震度6弱を観測。発生から約8時間経過した午後2時の時点で、液状化による家屋倒壊、土砂崩れ、火災が町内全域で発生しているとの想定で開始した。職員は被災状況を踏まえ、情報の収集から対策の指示、実行状況の報告まで一連の活動を行った。
今回の訓練は、より円滑な本部運営に向けた課題の抽出、整理に重点を置いた。情報の仕分け作業に関し、町は緊急度に応じて3ルートに分けているが、県は5ルートに細分化するよう方針を示している。近日中に訓練の反省会を開き、町の現状に応じたマニュアルの改善につなげる。