自殺願望者の対応学ぶ 函南でゲートキーパー研修
函南町はこのほど、自殺願望を抱く人に気付いて適切に対応する「ゲートキーパー」の養成研修会を町役場で開いた。町職員が受講し、自殺とうつ病の関係やゲートキーパーの心得などを学んだ。
![ゲートキーパーの心得などを学んだ研修会=函南町役場](/news/images/n115/1143661/IP221027TAN000091000_O.jpg)
講師を務めたエムオーエー奥熱海クリニックの佐久間哲也院長は、4人に1人が自殺願望を抱いたことがあり、コロナ禍で特に若者が多いという昨年の調査結果を示した。死にたい思いを誰にも相談しない人が7割に上り、「うつ病と同じ傾向」とした。自殺に関する誤解として、病院にかかれば自殺しない▽自殺者は心が弱い▽止められないのは周囲の責任―などを挙げた。
相手の言葉に共感する「傾聴法」についても説明し、沈黙を恐れず、賛同と理解、繰り返しと言い換えで相手の心に近づくなどのテクニックを紹介した。