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テーマ : 函南町

静岡県の開発許可に疑問 函南・メガソーラー 県議会自民PT視察

 函南町軽井沢で計画が進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業の検証に向け、静岡県議会最大会派の自民改革会議が立ち上げたプロジェクトチームが25日、現場を視察した。事業への「不同意」を表明する仁科喜世志町長らとも面談し、林地開発許可を巡る業者や県のやりとりも含めて「正面から議論し、問題があれば正していく」と語った。

仁科喜世志町長(右)ら町の関係者と対談する県議=25日午後、函南町役場
仁科喜世志町長(右)ら町の関係者と対談する県議=25日午後、函南町役場

 同事業は、東京ドーム13個分になる約65ヘクタールの事業用地に計10万枚のソーラーパネルを設置する。雨水をためる調整池から近くの川に水を放流する計画だが、管理する町との河川協議が実施されていない疑いが浮上している。2019年に県が業者に出した林地開発許可では河川協議が「実施済み」とされ、反対する地元住民が許可の見直しを求める請願書を県議会に提出。全会一致で採択され、県議が視察と調査に乗り出した。
 町によると、建設課の窓口で業者が河川への放流ルートを示したことはあったが「単なる窓口相談。協議とはとても言えない」との認識。県議と対談した町議も「業者の言葉をうのみにした」と県当局を批判した。プロジェクトチーム長の中田次城県議は「疑問点は多く、これから県の責任を追及する。許可を取り消せるかどうかも含めて問題を精査したい」と語った。
 (三島支局・金野真仁)

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