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テーマ : 函南町

「鎌倉殿」函南とゆかりは 観光振興セミナー 小和田さんが解説

 函南町観光協会は16日、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する源頼朝や北条氏などと同町の関係を学ぶ観光振興セミナーを同町文化センターで開いた。静岡大名誉教授の小和田哲男さん(文学博士)が講師を務め、学説や地域に残る歴史的な資源とのつながりについて解説した。

源氏や北条氏と函南町のつながりを解説した小和田さん=同町文化センター
源氏や北条氏と函南町のつながりを解説した小和田さん=同町文化センター

 平治の乱で敗れ伊豆に流された頼朝が、北条時政の娘政子と結婚したのは既に平家の勢いに陰りが見えた時期だったとし、時政も「うまくいけば世に出られると考えたのでは」と推察。源氏再興の密議を行ったとされる高源寺や法華経を埋納した六萬部寺、石橋山の戦いで討ち死にした時政の嫡男宗時を供養した阿弥陀三尊像と桑原薬師堂など同町に残る史跡との関係性についても語った。
 現在も姓が同町の地名に残る仁田忠常など、同町出身の鎌倉武士も紹介。鎌倉幕府の成立時期については諸説を挙げ、頼朝が弟義経を追討するために守護・地頭を設置した1185年が重要な意味を持つとの見解を示した。頼朝の死に関する陰謀論や没後の13人体制などにも触れた。

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