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崩落盛り土造成の工事関係者 3人証言に食い違い 経緯明らかにならず【熱海百条委・証人尋問】

 熱海市伊豆山の大規模土石流に関する市議会調査特別委員会(百条委員会)で12日に行われた証人尋問には、崩落した盛り土の造成に関わったとされる工事関係者3人が出席した。3人とも旧土地所有者の造成責任を示唆したものの、県土採取等規制条例に違反する高さに誰が積み上げたのかに関しては証言が食い違い、盛り土造成の経緯は明らかにならなかった。
 公文書によると、崩落した盛り土の場所には2009年3月ごろから10年10月ごろにかけて残土が運び込まれた。
 盛り土造成業者の幹部は、造成が旧土地所有者の指示だったのかという質問に「間違いない」とし、自らの土砂搬入は09年5~12月ごろと10年3~5月ごろだったと説明。10年6月ごろ以降は、届出書に現場責任者と記された男性と土砂運搬業者が残土を入れ始め、県条例に違反する高さに積み上げたと主張した。
 ただ、名指しされた現場責任者は「崩落した盛り土などに関わっていない」と造成業者幹部の話を否定。土砂運搬業者は公文書で盛り土造成に関与したとされていたが、盛り土造成について「(造成業者幹部が)全てやっていた」と反論し、関与を全面否定した。
 

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