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警戒区域、週明けに設定 死者1人の身元判明 熱海土石流

 熱海市伊豆山の大規模土石流で、市は13日、災害対策基本法に基づく警戒区域を16日に設定、公表することを明らかにした。6日に発見された遺体の身元が坂本紗花さん(17)と判明したことも発表した。犠牲者は23人、行方不明者は4人になった。
 警戒区域の設定は、被災者の応急仮設住宅の入居対象を拡大することなどが狙い。これまでは罹災(りさい)証明書に基づく全壊、半壊の判定が必要だったが、区域内であれば半壊未満でも入居が可能になり、生活必需品も給付される。被災者生活再建支援法に基づき、県から長期避難世帯に認定されると、自宅が全壊扱いとなり、最大300万円の支援金が受けられる。
 一方で、区域内は設定期間中は原則立ち入り禁止になり、従わない場合は罰金などを科す場合がある。斉藤栄市長は同日の記者会見で「区域の期間や範囲は国の砂防工事の進捗(しんちょく)によって見直すが、一定の安全が確保されるまでに1年程度はかかると思う」と述べた。
 市は同日、西日本から接近している線状降水帯に警戒し、被災地の一部約320世帯に避難指示を発令した。午後5時までに約80人の住民が避難した。

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