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熱海土石流 新たに1人身元判明 帰宅者向けバス運行へ 

 熱海市伊豆山の大規模土石流で、熱海市は19日、記者会見で新たに松本孝広さんの身元が判明したと発表した。行方不明者は10人になった。市は18日に立ち入りを禁止する危険区域と帰宅可能な生活可能区域の線引きを明確化したため、避難者が自宅に戻るケースが増えているとし、20日に帰宅希望者向けのバスを運行すると明らかにした。

酷暑の中、大規模土石流の現場で続く捜索活動=19日午後、熱海市伊豆山
酷暑の中、大規模土石流の現場で続く捜索活動=19日午後、熱海市伊豆山

 遺族の意向で松本さんの年齢などは非公表となった。18日に死亡が確認された3人のうち、身元の分からない1人の確認を急いでいる。
 市は18日に被災地域を、危険な状態が続く「立ち入り禁止区域」、ライフラインの未復旧などで帰宅を勧めない「調整区域」、それ以外の生活可能区域の三つに分けた。市によると、帰宅が増えているのは生活可能区域に自宅がある避難者で、熱海ニューフジヤホテルに避難する人は19日正午現在で451人と、前日に比べ22人減少している。
 同ホテルの避難者は20日以降、2カ所のホテルに移る。主に立ち入り禁止区域の避難者が熱海金城館へ、それ以外の住民がウオミサキホテルへ移動する。会見で市の高久浩士危機管理監は避難者に「帰宅ムードがある」とし、今後もホテルへの避難者が減少するとの認識を示した。

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