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熱海土石流に多くの水分 静岡大防災総合センター長 調査結果発表

 熱海市伊豆山で発生した大規模土石流で、現地を調査した静岡大防災総合センターの北村晃寿センター長(地質学)が15日、流出した土砂に含まれる水分の割合(含水率)が過去に国内で発生した土石流の1・2~3・6倍に当たる31~36%に上ったとの調査結果を発表した。

流出土砂の含水量を調査した静岡大防災総合センターの北村晃寿センター長=15日午後、県庁
流出土砂の含水量を調査した静岡大防災総合センターの北村晃寿センター長=15日午後、県庁

 県庁で会見した北村センター長は「水分量が多ければ土石流の威力は低下する」とした上で、今回は「急な勾配の地形が土石流の速度や威力を高め、被害を甚大化させたのではないか」との見方を示した。
 北村センター長によると、一般的な土石流の含水率は10~25%という。土石流が発生した3日の調査では、逢初川の上流付近で表層から深さ5~10センチの土砂堆積物を採り、含水率は31%だった。9日には雨水の浸透や乾燥の影響を受けにくい下流部のポイントで堆積物を採取し、含水率は36・2%だった。

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