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関東大震災100年展 熱海の被害伝える

 静岡県東部でも大きな被害が出た関東大震災(1923年9月1日)から100年の節目を前に、当時の熱海市の被害状況を伝える企画展「熱海の昔の災害」が市立図書館で開かれている。災害史に関する行政資料や貸し出し用書籍など約40点が並ぶ。9月24日まで。

関東大震災時の熱海市の被害状況などを伝える企画展=市立図書館
関東大震災時の熱海市の被害状況などを伝える企画展=市立図書館

 展示の一つ「県大正震災誌」によると、熱海市内の主な被害は家屋の全半壊・流失が千戸を超え、計100人の死者・行方不明者を出した。「初震より約10分にして前後2回津波の襲来あり、(中略)溺死を遂げたるもの少なからず」との記載もみられ、津波被害の大きさを物語っている。
 1950年4月13日に発生した「熱海大火」の被害状況をまとめた資料や記録写真も併せて展示した。市立図書館の担当者は「過去の災害と復興を振り返ることは今後の備えに役立つ。災害への認識を深め、知識や経験を後世に伝えることが今を生きる私たちの使命だ」と話す。

 

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