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事業課題 人手不足に集中 中小企業振興会議 経営者、県に支援求める

 静岡県は10日、本年度2回目の中小企業・小規模企業振興会議を県庁で開いた。事業の継続や成長に必要な方策について企業・団体関係者と県経済産業部の幹部が意見交換した。

経営課題や支援策について議論した振興会議=10日午後、県庁
経営課題や支援策について議論した振興会議=10日午後、県庁

 出席した企業6社のほぼ全てが人手不足を主な課題に挙げた。ソフトプレン工業(浜松市)の前嶋文明社長は大企業も参加する就職説明会は中小企業に不利だとして、事業規模別での開催を県に要望。アサギリ(富士宮市)の簑威〓社長は「採用だけでなく離職予防も重要な視点」とし、人材定着支援を求めた。
 県商工団体連合会の会長を務める大石自動車(掛川市)の大石秀之社長は、会員調査の結果として、県内企業の業績は回復傾向にある一方、価格転嫁や資金繰りの厳しさを訴える声が多かった-と報告した。「経営者家族への設問で『家を継ぐ』という回答は5割を切った」と事業継承の切実な現状も指摘した。
 ヤザキ工業(富士市)の矢崎和宏社長は「デジタルの活用で大企業に負けないマーケティング活動ができるようになり、チャンスの時代とも感じる」と前向きに捉えた。
 県は今後の施策や予算編成に反映させる。

 ※簑威〓社長の〓は頼のオオガイが刀の下に貝

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