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地元ゆかり 瀬名姫詳しく 古文書研究会が通信発行 家康「大河」人気で好評

 徳川家康の正室・瀬名姫(築山殿)をテーマにしたA4判両面の「こども通信せなひめ物語」が静岡市葵区瀬名の市立西奈図書館で無料配布され、人気を集めている。同所を拠点に活動する「静岡古文書研究会」が瀬名姫の生涯を紹介した1号の好評を受けて今月、姫の殺害に関わったとされる人物を取り上げた2号を発行した。易しい言葉で記されていて、幅広い年齢層が貸し出しカウンター横の棚から手に取っている。

「せなひめ物語」2号を図書館職員(右)に手渡すメンバー=静岡市葵区の市立西奈図書館
「せなひめ物語」2号を図書館職員(右)に手渡すメンバー=静岡市葵区の市立西奈図書館


 同図書館周辺には戦国時代、今川氏一門・瀬名氏の居館「瀬名館」があったと推定され、瀬名姫は瀬名館生まれという説がある。通信は郷土史料などを基に作成した。
 1号には、瀬名姫の誕生から、今川の元で育てられていた松平元信(徳川家康)との結婚、長男・信康と長女・亀姫の出産、家康の今川離反後の岡崎移住、佐鳴湖周辺での殺害までを掲載した。大河ドラマによる関心の高まりで当初設置した100枚はすぐになくなり、同研究会は計300枚を印刷した。
 2号では、天正7(1579)年に瀬名姫殺害に関与したとされる家康家臣・野中重政、岡本時仲、石川義房や子孫らがその後、病や刑死など数奇な運命をたどったことを記している。
 ことし創立25年を迎える同研究会は、70~90代の地元の歴史愛好家10人が毎月2回活動している。伊久美勝久会長(74)は「瀬名地区ゆかりの姫について多くの人に知ってほしい」と話している。
 (教育文化部・鈴木美晴)

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