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寺谷用水 登録記念碑を除幕 磐田 世界かんがい施設遺産

 徳川家康の命令で整備された寺谷用水(磐田市)の世界かんがい施設遺産登録記念碑の除幕式がこのほど、同市加茂の寺谷用水土地改良区事務所で行われた。登録からちょうど1年を迎え、関係者約70人が地域の農地を潤し続ける用水の保全への決意を新たにした。

寺谷用水の世界かんがい施設遺産登録記念碑をお披露目した除幕式=磐田市加茂
寺谷用水の世界かんがい施設遺産登録記念碑をお披露目した除幕式=磐田市加茂

 開発工事を指揮し、用水の開祖とされる当時の代官平野重定の没後400年に合わせ、同土地改良区が建立した。記念碑は御影石製で高さ1.2メートル、幅2.0メートル。池田藤平理事長が揮毫(きごう)した碑文を刻んだほか、遺産登録証を印刷した陶板を埋め込んだ。
 池田理事長は「これからも末永く良好な状態を維持し、後代に引き継がれることを祈っている」とあいさつし、草地博昭市長らとともに除幕した。事務所近くの大円寺では、重定公400年祭として関係者約100人が法要に臨み、功績をしのんだ。
 寺谷用水は1590年完成。天竜川から引き込んだ水を、約2000ヘクタールの水田耕地に行き渡らせた。改修を経て、今も市内の水田など約1500ヘクタールに農業用水を供給している。歴史的価値が高い利水施設として、昨年10月6日に世界かんがい施設遺産に登録された。
 (磐田支局・八木敬介)

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