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直垂や剃髪姿の「徳川十六将図」(浜松市博物館)【徳川十六神将⑧】

 

「徳川十六将図」(浜松市博物館蔵)
「徳川十六将図」(浜松市博物館蔵)

 大河ドラマによる徳川家康への注目を受け、関心が高まる有力家臣の絵図。浜松市中区蜆塚の市博物館は9月24日までテーマ展「家康伝承と浜松」を開催中で、常設展と合わせて4点の十六将図を展示している。いずれも江戸時代頃の作とみられ、武将の顔触れもおおむね一致している。
 ただ、衣装には違いが見られる。このうち3点は鎧(よろい)をまとい、髪をそった額から頭頂部「月代(さかやき)」を露出した姿を描写。それに対して残る1点は、武家の礼装「直垂(ひたたれ)」と烏帽子(えぼし)姿や、剃髪(ていはつ)姿の武将が描かれている。同作は紙本着色軸装で縦200センチ、横70センチ。衣服に家紋が大きく描かれ、目を引く。
 鎧姿の作品の中には、家康の遺訓とされてきた「人の一生は重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし」で始まる文章が上部に記された絵図もある。
 学芸員の橋本充悠さん(37)は「さまざまな描かれ方の十六将図を見て、家康や各武将のイメージがどうつくられてきたのか考えてみて」と話している。

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