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「松平信康事件」 最新の研究を紹介 静岡大の本多名誉教授

 徳川家康研究で知られる静岡大の本多隆成名誉教授(80)が16日、嫡男の信康と正妻の築山殿が相次いで命を落とした天正7(1579)年の「松平信康事件」の最新研究動向について静岡市駿河区の静岡新聞放送会館で講演した。

最新の研究動向を解説する本多名誉教授=静岡市駿河区の静岡新聞放送会館
最新の研究動向を解説する本多名誉教授=静岡市駿河区の静岡新聞放送会館

 同事件は史料が乏しく、現在も謎に包まれている。本多名誉教授は家康が2人を処断した理由として、粗暴とされる信康の資質、信康と正妻の徳姫との不和、謀反の疑いを挙げた。
 昨年から今年にかけて、さまざまな研究者により発表された見解も説明。同事件と同時期に、徳川と北条との同盟が成立し、敵対していた武田を挟撃する体制ができたことによる外交局面の好転が処断の契機になったとする見方については「その可能性はあったかもしれない」と語った。
 講演は駿府博物館短期歴史講座の初回。同講座は全4回で「静岡県舞台の日本のまつりごと」と題し、鎌倉から明治にかけて本県を起点に動いた日本の政治を紹介する。

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