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駿府は「異形の城」 企画展で特徴紹介 静岡市歴史博物館

 駿府城の特殊な構造や大御所徳川家康の居城として果たした歴史的な役割に着目した企画展「駿府城と徳川家康」が12月10日まで、静岡市葵区の市歴史博物館で開かれている。

駿府城の特色や歴史的役割を紹介した企画展=静岡市葵区の市歴史博物館
駿府城の特色や歴史的役割を紹介した企画展=静岡市葵区の市歴史博物館

 家康が過ごした大御所時代の駿府を諸外国から使者が訪れる日本の首都と位置づけ、朝鮮やスペインの使節が書き残した駿府城の威容を紹介。江戸時代に描かれた「駿府御城図」などを例に、広大とは言えない敷地に天守閣や重厚な防御を実現する櫓(やぐら)と門、政権中枢機能を担う本丸御殿などをコンパクトに詰め込んだ「異形の城」の特徴を分析した。密度が高い設計が、機能性と威厳を両立させたと説明した。
 駿府城築城の前史に当たる今川時代の屋敷跡から出土した茶器や茶臼、武田家が同市清水区に築いた江尻城の構造を示した「縄張り図」なども展示した。家康の死後に御殿の規模が縮小され、城内に空き地が増えていくさまも解説し、駿府城の栄枯盛衰を網羅する内容となった。

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