テーマ : どうする家康/徳川家康

葵舟からみる駿府城紹介 静岡歴史民俗研究会が発表会

 研究者や愛好家でつくる「静岡歴史民俗研究会」(望月茂会長)は22日、第50回研究発表会を静岡市葵区のアイセル21で開いた。同会委員2人が徳川家康と駿府をテーマにした研究成果を披露した。

葵舟と駿府城をテーマに講演した伊熊さん=静岡市葵区のアイセル21
葵舟と駿府城をテーマに講演した伊熊さん=静岡市葵区のアイセル21

 駿府城公園の二ノ丸堀の遊覧船「葵舟」船頭を務める伊熊修さん(68)は「葵舟からみる駿府城の謎解き」と題して講演。舟上から石垣に目を向けると、家康の命令で築城を担った全国の大名による印「刻印」や、石を割った際のくさびの跡「矢穴」を見学できると紹介した。
 堀暁さん(66)は、豊臣秀吉政権における家康の役割について見解を示した。「小牧長久手の戦い」で両者の緊張関係が高まったが、天正地震で秀吉の領地が被害を受けたため、家康攻めが回避されたとし、家康は秀吉に臣従して関東や東北支配に尽力したと説明した。
 同会は2006年に発足し、年3、4回の頻度で発表会を開いてきた。50回の節目を迎え、望月会長(76)は「学びを継続して100回を目指したい」と力をこめた。

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