テーマ : どうする家康/徳川家康

徳川将軍家の所蔵品集約 浜松の新施設で展示へ 家康直筆書画、刀剣、茶道具…資料2万点

 浜松市は14日に閉館する「浜松大河ドラマ館」(中央区元城町)の建物を活用して整備する徳川記念財団所蔵品展示収蔵施設の主な収蔵品について、10日の有識者検討委員会で明らかにした。国指定重要文化財の茶道具「唐物肩衝茶入 銘 初花」のほか、家康公直筆の書画、将軍が継承した刀剣、大奥の銀細工など、将軍家の生活が感じられる資料約2万点を収蔵すると説明した。
 財団は市が整備する新施設に、徳川宗家から管理を託された資料や各地の美術館に収蔵中の品を含め、すべての所蔵品を集約する意向を示している。詳しい品目は財団が調査中で、市は3月の次回委員会で必要な機能やスペース、現建物の改修の要否を含めた基本計画案を明らかにする。
 重文の茶道具は足利家から織田信長、豊臣秀吉の手を経た名品。刀剣は家康愛用の太刀「来国光」など。ほかにも今後重文指定があり得る品が複数、収蔵されるという。
 検討委員会委員長の千田嘉博名古屋市立大高等教育院教授は「刀剣や文書から日常の調度品まで、将軍家の全体像が分かる資料群がすべてそろうことは普通ない。浜松のイメージを変えるほどの施設になる」と語った。
 市は全国的な集客力があり研究の基盤にもなる、展示と体験双方を重視した施設を目指すとしたコンセプト案を示した。
 (浜松総局・宮坂武司)

いい茶0

どうする家康/徳川家康の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞