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世界かんがい施設遺産候補 北山用水の歴史紹介 富士宮の小学校で講話

 富士宮市の北山小4年生26人が17日、北山用水運営協力委員会の石川雅洋会長の講話を受け、世界かんがい施設遺産候補に挙がっている地元の北山用水の歴史に理解を深めた。

石川会長の話に耳を傾ける児童=富士宮市の北山小(写真の一部を加工しています)
石川会長の話に耳を傾ける児童=富士宮市の北山小(写真の一部を加工しています)


 北山用水は徳川家康が甲斐の武田家を攻め入った1582年、家康が勝利の礼にと、進軍時に泊まった北山地区の願いを聞き入れて建設を命じたとされる。富士山麓に点在する侵食谷を通水するため、当時は革新的だった掛け樋(どい)と埋め樋が用いられている。石川会長は「谷の深さや幅でどちらの樋が適切か決めていた」などと工事の歴史をひもといた。
 委員会の活動について石川会長は、定期的に巡視して枯れ葉などのごみを撤去しているほか、大雨時の水門管理を担っていることも紹介した。
 伊藤陽望さん(10)は「家の前を通る用水をじっくり観察してみたい」と話した。
 北山用水は11月にインドで開かれる国際かんがい排水委員会(ICID)の理事会で遺産登録の可否が決まる予定。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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