テーマ : どうする家康/徳川家康

記者コラム「清流」 地元のシンボルの節目

 10月、掛川城の復元30年記念事業を検討する会が市内で開かれた。産官学の委員が案を出し合う場に、違和感を抱く一幕があった。
 インパクトある試みを考える中、徳川家康の側室、西郷の局の生誕地にちなみ大勢の着物姿の女性による行列が提案された。その場は「女性が輝くまちはいいね」「掛川美人を探す」と盛り上がった。
 確かに着物姿の女性は美しいと思う。ありがちな武者行列から離れようという前段もある。ただ私は、着物姿で練り歩くことが女性の輝きだと安直に捉えられた気がして悲しかった。男性の着物姿も見たい、と発言した委員がいたが「男性はおまけでいいね」と意図が伝わらなかった。
 せっかくの節目。多くの人が歴史に触れ、さらに掛川が好きになるような意義ある催しになってほしい。
(掛川支局・山本萌絵佳)

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