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「黄金KAIDO」始動 静岡/山梨/長野/新潟 “金山”で連携、新観光プロジェクト

 静岡、山梨、長野、新潟の4県は24日、官民連携で一体的に国内外からの観光誘客を図る新たなプロジェクト「黄金KAIDO」をスタートさせた。フェリーや高速道路によって本県の土肥金山から新潟県の佐渡金山までを結ぶ全長566キロのルートと沿線の多彩な観光資源をアピール。新型コロナ禍から回復基調にある需要を取り込み、地域のブランド力向上と世界的な観光エリアへの発展を目指す。川勝平太知事ら4県の知事、幹部が都内で共同記者会見を開き、発表した。

黄金KAIDOプロジェクトを発表する川勝平太知事(左)ら4県の知事、幹部=24日午後、都内
黄金KAIDOプロジェクトを発表する川勝平太知事(左)ら4県の知事、幹部=24日午後、都内


 徳川幕府直轄の金山だった共通の歴史を持つ土肥と佐渡に加え、ルート中の長野県にも金鶏金山、山梨県には湯之奥金山があることにちなみ「黄金」をキーワードに据えた。インバウンド客などには「GOLD ROAD」(ゴールド・ロード)の表記で売り込む。
 具体的にはまず、中日本、東日本高速道路の協力を得て、7月1日から来年2月末まで4県の高速道路が4日間定額(普通車1万8300円)で乗り放題となるドライブプランを新設する。駿河湾フェリーと佐渡汽船、土肥金山、佐渡金山の各事業者も連動し、プランの利用者には運賃や入場料を割り引く。
 4県の徳川家ゆかりのスポットを巡り「葵の御紋」の御朱印を収集した人に、抽選で黄金の小判をプレゼントするイベントを夏と冬の2回実施する。ツアー商品造成や、メディア、交流サイト(SNS)を通じた情報発信も強化していく。
 川勝知事は、4県がこれまでも「山の洲(くに)」として広域経済圏の形成に取り組んで来た経緯などを説明。静岡、松本、新潟の3空港があるアクセス性の良さも挙げ「4県は多種多様な観光資源が満載で、国内外ともに楽しんでもらえることを念頭に置いている。観光交流人口の拡大につなげたい」と述べた。
 (東京支社・関本豪)

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