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熱海土石流 逢初川、拡幅や勾配緩和 静岡県が河川整備計画策定

 静岡県は21日までに、熱海市伊豆山で大規模土石流が発生した逢初(あいぞめ)川について、おおむね20年間の整備方針を盛り込んだ河川整備計画を策定した。30年に一度の豪雨が発生した際に被害を防げるよう、河川を拡幅したり勾配を緩やかにしたりして安全性確保につなげる。
 2級河川の逢初川は急勾配で普段から流れが速い。計画は、市道伊豆山神社線付近から国道135号までの中流部で流下能力が低いとし、河川断面を確保して流下能力を増やす必要性を指摘した。川底を深くするほか、段差を設けて勾配を緩やかにする。用地取得終了後に工事を実施する。
 一方、気候変動の影響で甚大な浸水被害が相次いでいる状況を踏まえ、防災情報の伝達などソフト対策による地域住民の避難体制を強化することも盛り込んだ。
 土石流災害については「未曽有の被害をもたらしたことを教訓とし、水害や土砂災害などに対して強く安全で安心な地域づくりが求められている」と明記した。
 県河川企画課は「熱海市が進める復興まちづくりと連携し、一日も早い復旧、復興を目指して河川工事を進める」としている。
 県が管理する2級河川82水系のうち、整備計画の策定を済ませたのは全体の3割超に当たる28水系になった。

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