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静岡人インタビュー「この人」 遠州横須賀カンパイビアフェスタを企画した 山下浩章さん (掛川市)

 掛川市大須賀地域の夏祭り「ちっちゃな盆踊り」をリニューアルし同市西大渕の三熊野神社で、若者が参加しやすい交流イベントを初開催した。市内で自動車美装業を営みながら、遠州の春の風物詩である三熊野神社大祭の役員を務めたり、掛川観光協会大須賀支部の一員として活動したりと地元を盛り上げるために奔走する。48歳。

山下浩章さん
山下浩章さん

 -どんなイベントか。
 「地元で人気のビールやハムなど13店を呼んだ。子どもも楽しめるようアイスやかき氷店にも声をかけた。クラウドファンディングで募った資金で花火も打ち上げた。独自に企画していたが、踊り手不足で開催が難しかった盆踊りのリニューアルという形で開くことができた」
 -開催を振り返って。
 「若者を中心に1500人ほどが来場して盛況すぎるほどだった。完売が早く、食べて飲めた人は少なかったかもしれない。反省点を生かして来年も開催する。地元の人もにぎわいを見られてわくわくしたと思う」
 -横須賀の魅力は。
 「新しい挑戦を受け入れてくれるところ。コロナ禍でコミュニティーの核である三熊野神社大祭の開催が危ぶまれたとき、横須賀を出ようと思った。ただ、感染対策をした祭り運営の実証実験を企画すると、住民が賛同してくれた。『地元も捨てたもんじゃないし捨ててはいけない』と感じた。自分の選択を正解にしようと活動している」
 -今後の目標は。
 「イベントを育てて関係人口を増やしたい。帰ってきたいまちにできたら。ビアフェスタも三熊野神社大祭のように若者が帰ってくる理由になればいい。若者がまちおこしに関心が持てるよう、地域振興を事業とした会社をつくりたい」
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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