テーマ : お茶・茶況

歴史と茶文化発信、藤枝に観光拠点 丸七製茶、24年夏オープン

 藤枝市を拠点とする製茶問屋「丸七製茶」は、日本遺産の旧東海道や藤枝の茶文化を発信する新たな観光拠点施設を着工した。2024年3月末の完成と、夏ごろの運用開始を予定する。市のブランド価値の向上と観光交流の拡大、農業振興の推進を図る。

日本遺産の旧東海道や藤枝の茶文化を発信する新たな観光拠点施設の完成イメージ図
日本遺産の旧東海道や藤枝の茶文化を発信する新たな観光拠点施設の完成イメージ図

 市西部にあたる上青島地区の同社一里山工場の敷地内に、物品販売と食体験ができる木造2階建ての施設を建てる。延べ床面積約320平方メートルで、総事業費は約2億円。市は政府の地方創生交付金を活用し、整備費5千万円を補助する。
 新施設では茶や地場産品を使った飲食メニュー、静岡、藤枝両市の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」のオリジナルブランド「駿州堂」の商品などを提供する。同社は松並木沿いに宿場町を連想させる門扉を設置し、市の「西の玄関口」にふさわしい景観形成にも取り組む。
 インバウンド(訪日客)向けに、日本庭園や茶畑などを一体化した店舗を新設し、旧東海道の宿場町や藤枝の茶文化を紹介する。周辺の回遊性向上の環境づくりも官民連携で進める。
 (藤枝支局・青木功太)

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