テーマ : お茶・茶況

ボトル緑茶のシェア争い激化 各社、味やパッケージ刷新

 飲料メーカー各社が、ペットボトル入り緑茶のシェア争いでしのぎを削っている。健康意識の高まりでさらなる市場拡大が見込まれるため、顧客獲得に躍起だ。物価高を背景に、割安なプライベートブランドも人気が高まっており、各社は味やパッケージの見直しなど工夫を凝らしている。

飲料メーカーの取り組み
飲料メーカーの取り組み

 キリンビバレッジは「キリン 生茶」を4月からリニューアルする。甘みを際立たせるほか、パッケージでは、あえてロゴの主張を抑え、ボトルの色を白ベースにして上品なイメージにする。吉村透留社長は「持ち歩く人の自己表現や誇りにつながるデザインだ」と胸を張る。
 アサヒ飲料は昨年発売した「アサヒ 颯」のパッケージを4月から改める。筆で描いたようなデザインに仕上げ、爽快感を訴求する。サントリー食品インターナショナルは、発売20周年を迎える主力「サントリー緑茶 伊右衛門」の「大刷新」を宣言している。
 一方、「お~いお茶」を手がける伊藤園は昨年、味やデザインに大学生の意見を取り入れた「お~いお茶 〇やか(まろやか)」を発売し、若年層の顧客拡大に注力している。
 物価高が続く中、緑茶は全体的に味の品質が高まり、安く容量の多い商品が選ばれる傾向が強まっているという。いかに違いを際立たせて店頭で手に取ってもらうかは大きな課題だ。

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