茶況（６月９日）沼津の持ち込み数量が増　静岡茶市場　県産二茶

　静岡茶市場の県産二茶は２万６５００キロが上場した。沼津の持ち込み数量が増え、飲料関連の引き合いがあった。
　買い気が高まらない中、３０～１０円の下げ幅の荷が多かった。ＪＡ関係者は「水色がいまひとつの荷は片付きに時間を要する」と話す。本山筋の上物は１１００円台で取引された。 ◇ 　静岡市中の県産二茶は７５０～６００円の商いが多い。９日の雨天を受け、６００円台の荷の値動きは堅調だった。
　榛原や相良は７００円台半ばから６００円台半ば、初倉は６００円台後半を中心に商談がまとまった。
　前日取引で８００円を超えた上物の下落幅が大きかった。金谷や小笠、坂部は７００円台半ばから７００円周辺に集中している。勝間田は８００円周辺から７００円前後で売買された。磐田は７００円台半ばから６００円周辺で、中心値は６００円台半ばに移行している。
　あっせん業者は「数量が膨らむ来週も小幅な下落が続く」とみる。
　県外産種子島二茶は９日までに取引を終えた。数量・取引単価共に前年並み。

　◇静岡茶市場　二番荒茶相場（キロ・円）
　▽成立　４０,６１９キロ（県内２６,５９５キロ、県外１４, ０２４キロ）

　◇鹿児島県茶市場（キロ・円）
　▽煎茶上場　９５,８６３キロ
　　　　　　　１,２５９～３２２（平均６００）

　藤枝　ＪＡ大井川藤枝工場は３工場から６口６０９㌔が上場し、１１５０～８８０円で取引された。高値はつゆひかりのかぶせ。雨で摘採作業を休んだ生産者が多い。

　島田、金谷、川根　島田地域は北部の神座からも出回り始め、６００円台後半が中心とみられる。ＪＡ大井川金谷工場は１３工場から１５口７０３１キロが上場し、平均は６００円台。

　榛原、相良　７００円台後半から前半が取引の中心。茶業関係者の一人は「数量が伸びず、品質の割に値が下がらない」と話す。

　掛川、小笠　掛川茶市場は３２口２万５９２１キロが上場。１２３０～６３０円で取引された。平均価格は７７８円。３０～１０円程度の下げ。ＪＡサエリアは２３口１万６８７３キロ上場し、８００～６００円台前半で取引された。

　袋井、森　袋井は７８０～７５０円台の取引が中心とみられ、前日から小幅な下げ。摘採を開始する工場が増え、徐々に顔ぶれは広がりつつある。茶商の一人は「雨が続いている影響か、まだ色が乗っていない」と話す。