テーマ : お茶・茶況

茶況(6月8日)出回り数量は伸び悩み 静岡県産二茶

 静岡県産二茶は芽伸びが抑えられ、摘採を休む工場がある。出回り数量の伸び悩みが続く中、静岡市中のあっせん業者は「買い手がまとまった数量を必要とするのは600円台の品。上物の引き合いは強くない」と指摘する。
 市中の商いは、磐田が700円前後から600円周辺で商談がまとまった。初倉は600円台後半を中心に取引された。榛原や相良、坂部、金谷、小笠は700円台後半から600円台半ばが多い。勝間田や榛原、小笠の一部では800円を超える品もみられた。各地のかぶせの荷は1150~1000円前後で商談成立した。  静岡茶市場の県産二茶は前日比ほぼ横ばいの1万7400キロが上場した。顔ぶれが広がった沼津はドリンク関連の引き合いがあった。本山筋の良品は1100円台で取引された。
 東部は600円台後半から前半が多い。東部の生産者は「荒茶工場の燃油コストを考慮して、形状物の生産に徹する」と話す。

 ◇静岡茶市場 二番荒茶相場(キロ・円)
 ▽成立 27,825キロ(県内17, 417キロ、県外10, 408キロ)

 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
 ▽煎茶上場 95,229キロ
       1,250~206(平均595)

 藤枝 JA大井川藤枝工場は1工場から3口630キロが上場し、1200~900円で取引された。高値はかぶせ。生産者は雨の合間を縫って摘採する。様変わりするところもありそう。

 島田、金谷、川根 芽伸びを待って摘採を休んだ生産者が多かったため、島田地域の入荷は限られた。JA大井川金谷工場には10工場から11口2773キロが上場し、700~600円台で取引された。

 榛原、相良 700円台後半~600円台半ばとまちまち。数量は伸びず、雨予報が続くことから買い気が高まり、30~10円と小幅な下げにとどまった。

 掛川、小笠 掛川茶市場には25口1万6048キロが上場。1400~650円で取引された。平均価格は778円。ミル芽の良品は足早に取引が成立した。JAサエリアには15口1万993キロ上場し、780~600円台半ばで取引された。

 袋井、森 森町茶業センターは33口1952キロが上場。降雨により少量の取引にとどまった。中心相場は800円台と前日からほぼ変化はなかった。茶商の一人は「生産者はミル芽摘採を徹底している」と話す。

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