お茶の記事一覧

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茶況(5月20日)藁科、川根の本茶取引終了 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋や富士などから計5639キロが届いた。藁科や川根の本茶取引が終わった。一番茶と二番茶の端境期で、市場を訪れる問屋の数は少ない。 藁科は1000円台前半が多い。かぶせの良品は3000円台や2000円台半ばで取引された。 富士は700円台で商談成立した。紅茶の荷口も複数上場し、2000円台後半から前半で手合わせした。富士は来週で本茶の上場を終える見込み。 鹿児島県種子島産の二茶はくりたわせやしまみどりなどが上場。700円周辺から600円台半ばの親値が多かった。 藤枝 市之瀬の里が瀬戸谷地区の山あいにある茶園に設置したティーテラスは、絶景の中での一服が魅力で人
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茶況(5月20日)東部、来週で本茶終了 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、最終盤で出回りが少ない。東部では来週、本茶生産がほぼ終わる見通し。 富士は品種物のかぶせが2000円強などで商談成立した。複数工場が生産を継続しているが、週明けにまとまった数量を出荷して一茶生産に大方のめどを付ける予定。あっせん業者は「需要が伸びず、売り切るのに苦労した日もあった。かぶせの相場は底堅かった」と話す。 県外産二茶は種子島産が約1000キロ届いた。市中問屋は「月末以降の県外産二茶の取引では、目立った特徴のある品を確保したい」と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産5236キロ、県外産471キロが上場した。 藤枝 茶商は消費地での一茶の需要を探り
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茶況(5月19日)種子島二茶2000キロ上場 静岡茶市場
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋などから少量上場した。生産が本格化した県外産の鹿児島県種子島二茶が約2000キロ届き、問屋数社で分け合った。 本山筋は玉川や俵峰などの山間部から持ち込まれた。玉川は来週初めに生産がほぼ終わる見通し。 遅場所の富士でも生産にめどを付ける農家が増えている。富士の生産者は「悪天候により品質が下がり、単価、収量共に安定しなかった」と話す。 種子島二茶の品種はくりたわせやしまみどりなど。中堅問屋は「価格は前年より安い。外観や内容は今後安定してくる」とみる。 藤枝 生産者は二茶の収穫に向けて防除や施肥などの茶園管理を進めている。 島田、金谷、川根 茶業関係者は「
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23園の新茶を給茶機で日替わり提供 富士市役所
新茶シーズンの到来を受け、富士市は市役所内2カ所に設置している給茶機で、今シーズンに採れた新茶を提供している。約1カ月の期間限定で、ほぼ日替わりで市内23園の多彩な新茶を楽しめる。 同市の新茶をPRする狙い。「富士のお茶振興推進協議会」の会員に協力を呼び掛け、賛同した会員の茶園の新茶を使用する。 市職員が茶葉が無くなるたびに、各園の新茶を200グラムずつ補給する。市役所2階市民フロアと1階の休憩室に設置されている給茶機には参画した茶園の所在地や、提供中の茶葉の茶園が分かるように表示している。 市担当者は「茶園ごとに味も違う。味わって市内でいろいろな茶が生産されることを知ってほしい」と話
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茶況(5月19日)最終盤、富士に引き合い 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、最終盤の富士から荷が届いた。雨後の品落ちを指摘されたが、下物確保を進める買い手から引き合いがあった。 富士は露地物が800円周辺から600円台半ばで手合わせした。雨天の合間を縫って刈り取りを進め、生産を終えた工場が増えている。あっせん業者は「単価が低迷する中で採算が合わず、予定より早く終了した工場もある」と話す。 県外産二茶は種子島産が取引された。月末にかけて鹿児島県本土物二茶も出回りが増える見通し。静岡茶市場は午前10時現在、県内産912キロ、県外産690キロが上場した。 藤枝 藤枝市が地域の逸品を認定する「藤枝セレクション2022」にこのほど、「TEA SE
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JAとららぽーと、沼津茶でコラボ スイーツなど12メニュー
新茶シーズンに合わせ、沼津市のJAふじ伊豆なんすん地区本部とららぽーと沼津は6月19日まで、特産の沼津茶フェアを開いている。同施設の飲食10店舗が、沼津茶を使ったオリジナルの12メニューを提供する。 季節の農産物をPRして地産地消と施設の活性化につなげるコラボ企画の第6弾。緑茶をホイップに練り込んだドーナツや濃厚な緑茶ラテ、茶のパウダーをたっぷりかけたサンデーなどを通して深い渋みが特徴の沼津茶を堪能できる。 同市が舞台になった人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のオリジナルコースターもプレゼントしている。
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茶況(5月18日)一茶取引は終末ムード 静岡茶市場
静岡茶市場は、前日の雨天の影響で上場数量はほとんどなかった。一茶取引は終末ムードを迎え、一部の産地を除き、生産者は二茶の摘採準備を進めている。 一茶の仕入れを終えた市中問屋は「前年より安値で仕入れることはできたが、品質には物足りなさがあった」と振り返り、二茶のミル芽良品に期待する。県中部の生産者は「二茶の需要は限られるとみて、量より質を意識したい」と話す。 ◇ 県病害虫防除所は、5月の病害虫発生予察情報でチャノキイロアザミウマへの警戒を呼び掛けている。二茶生育期から増加するため、萌芽(ほうが)期に被害が出ないように防除する必要がある。 藤枝 生産者は、ならしや茶樹の更新作
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茶況(5月18日)二茶需要、前年下回る見方 静岡市中
静岡市中の県産一茶は、前日の雨の影響で富士の荷が少量取引されるにとどまった。買い手の関心は二茶の相場動向に移りつつある。あっせん業者やJA関係者には、二茶需要がリーフ、ドリンク関連共に限定的で、増産だった前年を下回るとの見方が多い。 二茶は生産序盤の上級品がリーフ茶やティーバッグなどの原料として使われ、中盤以降はドリンク原料になるとされている。 上級品について市中問屋は「一茶の下物を相当量購入したので、二茶の仕入れは増やさない見込み」と指摘。県中部のJA関係者は「相場の平均を500円台と予想し、ミル芽摘採を徹底したい」と話す。 二茶相場は、ドリンク関連業者が大口で仕入れ始めると相場がし
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茶況(5月17日)本山の工場、本茶生産終了 静岡茶市場 静岡県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、美和や富士などから計2697キロが上場した。本山筋は共同工場が本茶生産をほぼ終え、最終局面を迎えている。 本山筋や清水は2000~1000円が多い。品種物のかぶせは3000円台で取引された。美和などの共同工場の多くで、終値が前年割れとなった。ある工場幹部は「4月末の雨で品落ちが進んだ。大口購入する買い手も少なく、取引は盛り上がりを欠いた」と話す。 東部は富士が少量上場し、700円台で取引された。富士の生産者は「雨天の合間に摘採を進め、週明けには生産を終える」と語る。 藤枝 地域のブランド茶「藤枝かおり」は買い手から人気があり、高値での取引が目立った。 島田、
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茶況(5月17日)買い手に満腹感広がる 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、前日の雨天で富士からの出回りが少なくなった。一茶仕入れの満腹感が広がり、荷を求める買い手は限られている。 富士は露地物が少量入荷し、700円台で手合わせした。終盤で下物の確保を進める問屋が分け合った。 あっせん業者は「一部の買い手が仕入れを続け、700円台を維持している。かぶせの引き合いは強く、相場は前年並み」と話す。量販店などで売る低価格帯の商品作りのために、仕入れを続ける中堅問屋は「使いやすい深蒸しの品物を年間売りに向けて確保する」と語る。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産2697キロ、県外産48キロが上場した。 藤枝 生産者は今期の一茶について「燃料費
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絶景眺め茶味わう ティーテラス設置 藤枝・市之瀬の里
藤枝市瀬戸ノ谷の製茶会社「市之瀬の里」(勝治義男社長)が、山あいにある茶園に「ティーテラス市之瀬」を設置した。完全予約制で、眼下に広がる絶景を眺めながら茶や茶菓子を楽しめる。 テラスは斜面にある茶園の中に設けた。山の谷間に位置する市之瀬地区の集落のほか、天候に恵まれれば牧之原台地なども望むことができる。部材には県産のヒノキを使用。県中部7市町でつくる観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局の支援を受けて整備した。 勝治社長は「美しい景色の中で自慢の茶を味わってほしい。実際に栽培している場所を見ることで、山の茶のファンが増えてくれたらうれしい」と期待を寄せる。 利用は午前と午後の2部
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茶況(5月16日)山間地産の仕入れ続く 静岡茶市場 静岡県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、清水や富士などから計5946キロが上場した。美和や藁科で生産がほぼ終わる一方で、両河内や俵峰といった山間地からの入荷が続き、買い手は仕入れを継続している。 本山筋は2000円前後から1000円台前半の荷口が多い。一部の良品は4000円前後で取引された。清水は1000円台半ばを中心に成立した。県中部のJA関係者は「前年比で終値が低い。二茶の需要を見極めつつ、生産計画を練り直したい」と話す。 東部は上場数量が大きく減少している。富士は700円台、沼津は600円台が多い。かぶせの良品は1000円台後半で取引された。 藤枝 市場関係者によると、二茶の取引開始は6月上~
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茶況(5月16日)終盤の富士 700円台中心 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は、終盤の富士から持ち込まれた。小じっかりとした取引で、露地物は700円台の手合わせが多かった。 富士は10円ほど値を下げ、780~700円周辺、品種物のかぶせは2100円や1700円などで商談成立した。買い手から注文を受けて作られた荒茶も取引された。あっせん業者は「品落ちは進んでいるが、出回りが多くない中で相場を保っている」と話す。 袋井などの番茶や県外産種子島二茶も出回った。16日の雨天を踏まえ、一茶仕入れにめどをつける問屋が一定数みられた。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産5946キロ、県外産2917キロが上場した。 藤枝 瀬戸谷地区の被覆を施した茶園で、
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茶況(5月15日)鹿児島二茶 下旬に入荷
静岡市中の県産一茶は、前日に続いて出回りがなかった。鹿児島県本土物二茶が今月下旬に届く予定で、一部買い手の関心が高まっている。 週内に種子島産二茶の初荷が届き、本土物の出回りも徐々に増えていく。市中問屋は「鹿児島一茶の値段は高かった。二茶でも相場を見極めつつ選別買いを進める」と語る。 一茶生産を終えた県内の共同工場では、二茶摘採に向けた準備が進む。一茶取引は多くの工場で最終荷口の単価が前年より安く終わり、二茶の需要動向に関心が向きつつある。JA関係者は「引き合いがあるか見通せない。買い手の要望に沿った荒茶づくりに徹する必要がある」と話す。 藤枝 産地問屋は一茶の仕上げ作業を進めている
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大淵笹場保全へ茶摘み 富士、企業やレバンテ選手参加
富士山と茶畑の景勝地である富士市の「大淵笹場」で15日、新茶の茶摘みが行われた。地元企業などのボランティアが作業を手伝い、景観保全活動や茶の生産への理解を深めた。 同所の認知度が高まる中、大淵二丁目ささば景観保存会が実施する保全活動に関わる機会を設けようと、初めてボランティアの協力を呼び掛けた。 大手飲料メーカーの伊藤園や地元の変速機メーカーのジヤトコ、プロ自転車チームのレバンテフジ静岡の選手、市職員ら約40人が参加し、敷地の8割ほどを摘み取った。 乗用型摘採機が普及する中、同所では陰影の濃い昔ながらの丸みのある畝を維持するため、可搬型摘採機で摘んでいる。真っすぐ伸びた黄緑色の新芽が刈
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てん茶手摘み、丁寧に 藤枝・市之瀬の里、品評会出品へ
藤枝市瀬戸ノ谷の製茶会社「市之瀬の里」(勝治義男社長)は15日、品評会に出品するてん茶の手摘みを行った。地元の生産者や茶業関係者、ボランティアら約60人が参加し、丁寧な手つきで茶葉を摘み取った。 てん茶は抹茶の原料で、品種は「さみどり」。この日は約150キロを収穫した。茶園を遮光シートで覆って栽培することでうま味成分を増加させた。 勝治社長は「収穫前に朝晩がしっかり冷え込んだため、柔らかい茶葉になった。良い抹茶をつくれるはず」と期待を寄せた。
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皇室献上茶を丹念に仕上げ 藤枝で手もみ作業
静岡県茶手揉保存会と県茶業会議所は14日、皇室に献上する新茶の手もみ作業を藤枝市岡部町の朝比奈いきいき交流センターで行った。手摘みで収穫した地元産玉露の茶葉15キロを、約6時間かけて謹製した。 献上茶を育て上げた指定茶園の園主は岡部町宮島の遠藤晃さん、遠藤昇さん、宮崎伸一さんと、同町新舟の池野敏明さんの4人。県内各地から参加した保存会の熟練技術者たちが、蒸した茶葉を焙炉(ほいろ)の上でほぐしたり、もんだりして丹念に仕上げた。 遠藤晃さんは「順調に育った茶葉を贈ることができる。透き通った色合いの玉露を楽しんでもらえれば」と話した。献上茶は6月上旬、保存会らが宮内庁に届ける。
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茶況(5月14日)出回りなく市中閑散 県産一茶
静岡市中は前日の雨天の影響で出回りはほぼなく、閑散としていた。県産一茶取引の本格再開は16日以降になる。 富士などの東部が雨後を待って摘採を再開する。700円台の荷が増え、一定数の問屋が購入を続けている。富士の生産者は「相場下落を踏まえ、ある程度の数量を確保して利益を確保したい。20日ごろまで生産を続ける」と話す。 財務省貿易統計によると、3月の緑茶輸出量は前年同月比10・8%増の653トンと2カ月連続で前年同月を上回った。金額ベースでは4・5%増の18億5697万円だった。 輸出先は、米国が18・8%減の7億8663万円でトップ。カナダ2億4590万円(5・0倍)、台湾2億713万
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茶況(5月13日)雨前に最終盤の仕入れ 静岡茶市場県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、富士や本山筋などから約1万1000キロが上場した。雨後の様変わりを懸念し、最終盤の仕入れに動く買い手がみられた。 本山筋は多くの共同工場が生産を終え、持ち込み数量は少なかった。美和や賤機、藁科が1000円台後半から前半を中心に取引された。買い手は「安値の形状物や、目立った特徴がみられるかぶせの良品を最終盤で確保する」(市中問屋)と話した。 富士や沼津などの東部は800~600円台で成立。富士の生産者は「最終盤の一茶に関心を持つ買い手が仕入れを継続し、相場が保たれているのでは」と語る。 藤枝 市場関係者によると、一茶の終値は1100円前後だった。 島田、金谷、
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茶況(5月13日)富士、生産は来週めど 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、東部を中心に出回った。富士では週末の雨天を挟んで摘採が進み、来週中には大方のめどがつく見通し。 富士は820~700円前後で商談成立した。おおむね堅調だが、欠点が目立つ品は値を下げた。かぶせはやぶきたが2000円弱、つゆひかりが2300円前後で取引された。あっせん業者は「価格は前年並み。水色の良さに定評がある荷の引き合いは強い」と話す。 14日は降雨でほとんどの農家が摘採を休む。週明けに刈り取りを進め、まとまった数量を生産予定の工場が多い。 静岡茶市場には午前10時現在、県内産1万1013キロ、県外産1148キロが上場した。 藤枝 ほとんどの茶園で一茶生産を終
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茶況(5月12日)終盤本山筋 出回り細る 静岡茶市場県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、富士や沼津、本山筋などから約1万5900キロが上場した。本山筋は終盤を迎え、持ち込まれる数量が大きく減っている。 本山筋の藁科や賤機は、1000円台後半から半ばを中心に取引された。美和で生産されたかぶせの良品には、4000円を超える値が付いた。本山筋の仕入れをほぼ終えた市中問屋は「1000円台の値ごろ品を計画通り仕入れることができた」と話した。 富士は紅茶が上場して注目を集めた。相場は小じっかりしていて、中心値は800~700円台を維持している。沼津は600円台などで取引された。 12日取引では入札販売も行われ、棒などの出物が出品されて活況だった。 藤枝 市
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山のお茶はいかが 静岡・七間町通りで催し 14日から
静岡市は14、15の両日、市内の山間部で生産される茶のPRイベント「茶縁」を葵区の七間町通りで開く。 製茶問屋でつくる静岡茶商工業協同組合がブース出展して、玉川や両河内など市内16産地の新茶を販売する。茶の手もみ実演を見学したり、静岡茶の歴史を学んだりできるコーナーも設ける。 両日ともに正午~午後4時。問い合わせは市農業政策課<電054(354)2089>へ。
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茶況(5月12日)数量限られ取引足早 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、東部から荷物が届いた。持ち込み数量全体が減る中で取引は足早に終わった。 富士は20~10円ほど値を下げ、780~720円の範囲内での成立が多かった。もみ方などに特徴がみられた荷は小戻し、800円台後半で取引された。 かぶせは2000円周辺の値が付いた。富士の生産者は「他産地の生産が終了する中で、かぶせの需要は一定数ある。安定生産に努める」と話す。 磐田や榛原などの番茶も出回り、引き合いは堅調だった。市中問屋は「消費地からの注文は5月以降も大きく伸びていない。本茶の仕入れを増やしづらい状況が続く」と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産1万5840キロ、県外産
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茶況(5月11日)買い手減少傾向 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋や沼津などから約1万7000キロが上場した。遅場所を除く産地からの持ち込み数量が細る中で、積極的に商談に臨む買い手の数も減少している。 藁科は1000円台後半から半ばの商談成立が多かった。美和は一部の共同工場などを除き、持ち込みがほぼなかった。 清水両河内は2000円前後が中心値。磐田や袋井などからも少量上場した。 富士は800~700円台、沼津は700~600円台が多い。欠点が目立つ荷が値を下げられる展開が続く。郡部の中堅問屋は「全体的に水色は良いが、香りが足りない荷が多い。値ごろ品を選別して手当てする」と話す。 藤枝 市場関係者によると、5月に入っ
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茶況(5月11日)東部のかぶせ堅調 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、東部から持ち込まれたほか、磐田の番茶が出回った。富士の品種物のかぶせの引き合いが堅調で、2000円前後で取引された。 富士の露地物は800円周辺から700円台前半の手合わせが多い。大半の工場が来週中に生産のめどをつける見通し。東部の製茶工場幹部は「一茶の製造コストを考慮すると、価格を下げる余地が小さくなってきている」と話す。 牧之原地域からの出回りはほぼなかった。一茶の仕入れをほぼ終えた市中問屋は「芽合いの良い二茶の仕入れの方に関心が向いている」と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産1万6696キロ、県外産6734キロが上場した。 藤枝 JA茶業部藤枝工
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新茶と和菓子で一服 川根本町の道の駅で提供
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」でこのほど、一茶の呈茶が始まった。同館の茶室で庭園を眺めながら新茶の川根茶が味わえる。和菓子とのセットで税込み300円。 品種はやぶきた。抽出時間や湯温を変えながら、一~三煎目までおいしく味わうことができる。一煎目は川根茶のうま味が口いっぱいに広がり、二煎目以降は渋みの中に甘みが感じられ、和菓子との相性も良い。9日に神奈川県から家族で来場した下田すみえさん(97)は「新茶の香りと甘みが感じられた。来たかいがあった」とご満悦の様子だった。 今後は晩生種「おくひかり」が加わり、やぶきたとおくひかりの飲み比べセットの販売も予定している。
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茶況(5月10日)本山筋の上場数量減少 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、清水や富士、沼津などから約2万2300キロが上場した。本山筋は本茶の生産を終えたり、生産量を減らしたりしている共同工場が多く、上場数量が細りつつある。 本山筋は2000円前後から1000円台の形状物の売れ足が比較的早い。美和、賎機、藁科の中心価格帯は1000円台後半から半ば。生産を終えた美和の茶農家は「上物の価格下落のペースは早かったが、終値は前年と大きく変わらなかった」と振り返った。 大型連休中に晴天が続いたことで摘採が進み、遅場所産地でも生産を終える製茶工場が出始めている。郡部の中堅問屋は「ここにきて味がのってきた荷口もある」と話す。 富士は800~700円
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茶況(5月10日)買い手一部に一服感 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、富士や相良などから荷が届いた。中場所産地が一茶生産をほぼ終え、一部の買い手に仕入れの一服感がみられる。早場所から届いた番茶の引き合いは堅調だった。 相良は800円台、金谷は1000円周辺などで成立した。磐田の番茶は600円周辺で取引された。 富士は50円ほど値を下げ、850~700円台前半の商いが多い。売り手は「前年比で引き合いは弱い。買い手が使いやすいよう、品質管理を徹底する」(富士の生産者)と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産2万2621キロが上場した。 藤枝 JA茶業部藤枝工場に4工場から5口612キロが持ち込まれ、2700~1150円。
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都内に「プチ茶畑」お目見え 推進協、静岡の茶草場農法PR
世界農業遺産「静岡の茶草場農法」を発信する展示が、都内の渋谷ロフトで開かれている。生物多様性の保全にもつながる独自の伝統農法と高品質な茶を一大消費地にアピールしている。15日まで。 実践地域の4市1町(掛川、菊川、島田、牧之原、川根本)と県でつくる推進協議会の主催。掛川市の農園から持ち込んだ「プチ茶畑」を会場に設置し、周辺の茶草場で刈ったススキやササを茶園の畝間に敷く同農法の特徴を紹介している。 同協議会の認定実践者によって生産された新茶の試飲も、来場者の人気を集めている。UCC上島珈琲が同農法の茶葉を使用して開発した自動抽出機「ドリップポッド」専用カプセルなども並ぶ。 茶草場農法の維
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最高値の新茶を浅間大社に奉納 富士宮富士山製茶
富士宮市杉田の富士宮富士山製茶はこのほど、静岡茶市場の新茶初取引で同社が最高値(1キロ196万8千円)で仕入れた地元産の手もみ茶を同市の富士山本宮浅間大社に奉納した。茶業界発展や地域農業振興を祈願した。 同社の土井貴代表社員のほかJAふじ伊豆富士宮茶業委員会の佐野俊英委員長や同JA富士宮地区本部の深沢俊光本部長、須藤秀忠市長、茶業関係者らが参加。手もみ茶を神前にささげ、神事に臨んだ。土井代表社員は「繊細な栽培管理と手もみ技術の集大成。新茶の生々しい味を楽しんでほしい」と話した。 同社は最高値で仕入れた富士宮産手もみ茶の煎茶1杯分(3グラム)を抽選で100人にプレゼントする企画を実施中。1
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茶況(5月9日)本山 値ごろ品に引き合い 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋や磐田、沼津などから約3万900キロが上場した。本山筋は形状物の値ごろ品に引き合いがあり、片付きが早かった。 美和や藁科は1000円台後半から半ばで取引された。生産を終える工場が増え、上場数量は減少した。賤機は2000円前後でしっかりしている。 磐田や袋井は800円台から700円前後などで成立。初倉からは出物類が持ち込まれた。 富士は900~700円台を中心に手合わせした。東部全体では軟調な相場展開が続き、600円台の成立もあった。市中の中堅問屋は「二茶の仕入れ数量を減らし、前年より安い一茶の下物を確保する」と話す。 藤枝 大型連休が終わり、新茶商戦は
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茶況(5月9日)中場所が生産終了へ 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、榛原や富士などから荷口が届いた。中場所の多くの工場が生産を終え、出回り数量は大きく減っている。 少量入荷した榛原、勝間田、相良は950~800円前後、金谷は1000円周辺で商談が成立した。 磐田の品種物のかぶせは2000円前後で取引された。富士は50円前後の下落が続き、900~750円で手合わせした。 大型連休をはさみ、一茶の仕入れをほぼ終えた問屋が散見される。ただあっせん業者は「9日以降雨予報が続くことから、仕入れを急ぐ動きもあった」と指摘した。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産3万791キロ、県外産3134キロが上場した。 藤枝 JA茶業部藤枝工場に6
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「茶どころ日本一」委員 静岡市が5月末まで募集
静岡市は31日まで、茶業振興や市の関連計画に意見を述べる「茶どころ日本一委員会」の市民委員2人を募集している。 市民委員は市の第2次茶どころ日本一計画の進捗(しんちょく)状況や計画の見直しについて意見する。市内に居住または通勤・通学する18歳以上で、平日昼間に開かれる会議に出席できる人を対象にする。任期は8月から2年間。 「静岡市が『お茶のまち』であり続けるために必要なこと」をテーマにした小論文(800字)をまとめ、所定の申込書と共に市農業政策課に提出する。問い合わせは同課<電054(354)2089>へ。
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茶況(5月7日)富士のかぶせ高評価 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は榛原や金谷、東部などから上場した。富士は品種物のかぶせの評価が高く、前年並みの2000円台半ばで取引された。 最終盤の榛原、相良、勝間田は900円前後の手合わせが多かった。坂部のかぶせは2000円台半ばの値が付いた。小笠と金谷は1400~1000円で取引された。あっせん業者は「最後まで価格が下げ止まらずに生産を終えた工場が多い」と話す。 富士は100~50円ほど下がり、950~750円で成立した。まとまった数量の入荷が続く見通し。 静岡茶市場は本山筋や東部が多い。美和や藁科は1000円台後半から半ばが中心で、賤機の平均値は1000円台後半だった。 初倉は1000円
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聖一国師生誕の地で茶摘み 開山の東福寺(京都)に献茶へ 静岡
静岡茶の始祖「聖一国師」の生誕地である静岡市葵区栃沢で6日、地元の小中一貫校、大川小中の児童生徒が茶摘みを行った。摘んだ茶は9年生(中学3年生)が17、18両日の修学旅行で訪問する聖一国師開山の東福寺(京都市東山区)に献茶する。 聖一国師の生家「米沢家」所有の茶畑で行った茶摘みには、児童生徒や保護者ら約50人が参加。もえぎ色に輝く葉を茶生産者やJA職員の指導を受けながら、芯芽と2枚の葉を摘む「一芯二葉」で手摘みし、1時間ほどの作業で約30キロの生葉を集めた。 同校はコロナ禍で修学旅行先を変更していたため、同寺での献茶は3年ぶり。8年生の高田明季さん(13)は「来年は自分たちが東福寺で献茶
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茶況(5月6日)品落ちで弱もちあい 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋や沼津などから約4万6700キロが上場した。値ごろ感のある形状物に引き合いがある一方で、品落ちにより商談成立に時間を要する場面も増えていて、相場は弱もちあい。 本山筋の美和や藁科は2000円前後、賤機は2000円台前半を中心に取引された。本山筋の一部工場は、今月上旬で生産のめどが付く見通し。 初倉や磐田、袋井は1000円前後が平均値。市中問屋は「4月下旬の天候不順が響き、品落ちが進んだ」と指摘した。 東部は1000円前後から700円台で取引された。富士の生産者は「価格が下げ止まらない。コワ葉化が進む前に生産を進めたい」と話す。 藤枝 一茶生産は終盤に入
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特別列車で新茶堪能 天浜線、お茶まつりに合わせ運行
天竜浜名湖鉄道は4、5の両日、「世界お茶まつり2022」の開催に合わせ、車内でお茶入れ体験ができる特別列車を運行した。親子連れなどの参加者が、車内でお茶の魅力に親しんだ。 2日間で掛川-天竜二俣間を4往復運行し、計約80人が参加した。天竜二俣駅に約1時間停車し、インストラクターの指導によるお茶入れ体験を実施。参加者は温度調整したお湯で天竜産の新茶を入れ、フレッシュな味わいを楽しんだ。 車内は座席ごとにアクリルのカーテンと間仕切りを設置し、新型コロナの感染対策を講じた。同鉄道の担当者は「お茶と新緑の景色の魅力を同時に味わっていただいた」と話した。
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茶況(5月6日) 取引1000円前後に移行 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、坂部や榛原、富士などから荷が届いた。多くの産地で品落ち格下げの展開が続き、取引の価格帯は1000円前後に集中している。 最終盤の榛原、相良、勝間田、初倉は1200~800円周辺で取引された。坂部は1000円前後の荷が多い。金谷や小笠は1500~1300円で成立した。 富士は100~50円の下落が続き、1050~800円で取引された。中心値は900円台で、あっせん業者は「大口の販売が少なく、売り切るために値を下げざるを得ない状況」と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産4万3588キロ、県外産1万1828キロが上場した。 藤枝 JA茶業部藤枝工場に8工場から
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茶況(5月5日)東部の数量増加傾向 静岡茶市場
静岡茶市場の県産一茶は、前日に続いて東部からの持ち込み数量が多く、約5万4500キロが上場した。早場所産地は、生産を終える工場が増えている。 本山筋は1000円台後半の荷が増えた。美和や藁科は2000円周辺が中心値。賤機は2000円台前半が多い。買い手は「新茶ムードは落ち着きつつある。年間を通して販売する商品づくりに向けて選別買いを続ける」(市中問屋)と話した。 初倉は1000円台前半、川根は3000円台から1000円台とまちまち。森や春野は2000円台前半などで商談成立した。盛期の沼津は1000円台から800円台の荷が多い。 静岡市中は榛原、相良、勝間田が1400~800円周辺で手合
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「茶神888」新茶振る舞う 静岡市葵区呉服町でイベント
静岡市葵区呉服町の三保原屋本店で5日、新茶の販売イベントが開かれ、ご当地ヒーロー「茶神888(サジンハチジュウハチヤー)」が、大型連休でにぎわう呉服町通りの店舗前で来店者に新茶を振る舞った。 同区の茶問屋「小山園」の協力で実施した。小山園の成岡美保さんは「静岡は購入する銘柄やお店が決まっている人が多い。新たなお茶に出合うきっかけになれば」と話した。
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茶況(5月4日)上場5万キロ超 今期初 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、盛期の本山筋や東部などからの持ち込みが多く、今期初めて5万キロを超えた。じり安の展開が続き、欠点が目立つ荷口の下げ幅が大きくなった。 本山筋の美和や藁科は2000円近辺の成立が増えた。賤機は2000円台半ばが中心。清水の小島は2000円前後、両河内は2500円周辺の商いが多い。 初倉は1000円台前半、森や春野は2000円台半ばなどで取引された。沼津は1100~900円周辺で手合わせした。 静岡市中の取引は、磐田は900円台、初倉は1000円台前半が平均だった。榛原や相良、坂部は1300~1000円の取引が多い。一部で三桁台の成立もあり、あっせん業者は「コワ葉化
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まろやか新茶どうぞ 富士川楽座、地元産フェア盛況
富士市産の新茶をPRする「富士山新茶フェア」(富士のお茶振興推進協議会主催)が4日、同市の道の駅「富士川楽座」で始まった。5日まで。入れたての茶が振る舞われ、新茶を買い求める来場者でにぎわった。 市内の青葉園と木村園が出店し、富士の茶娘が行楽客に試飲を勧めた。来場者は「甘い」「まろやか」など喜んだ。千葉県から観光に訪れた渡辺敏之さん(48)は「普段ペットボトルで飲むお茶とは全く違う」と話した。 木村園の販売担当者は「今年はうま味が強い。できたてを味わってほしい」と話した。 試飲は午前10時~午後3時。購入者を対象にほうじ茶などが当たる抽選会も開いている。
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大容量「袋詰め荒茶風新茶」 JA大井川藤枝工場、31日まで販売
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は31日まで、大容量が特徴の「袋詰め荒茶風新茶」を販売している。 通信販売と店舗用を用意した。通信販売は350グラム入り3袋セットで税込み3564円。6袋、12袋セットもある。店頭販売は320グラム入り1袋で同千円。 JA担当者によると、深い味わいと濃い色合いを楽しむことができるという。 新茶のギフトセットなどの予約受け付けもしている。
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茶況(4月3日)上場連日の4万キロ 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶の上場数量は、3日連続で4万キロを超えた。本山筋など一部の荷口の引き合いは強く、活況な取引となった。大型連休中は好天に恵まれ、入荷量が安定する見通し。 賤機は2000円台半ばが中心だった。藁科や美和は2000円台前半が多い。清水は有度が終盤を迎えた。 川根は2000円台半ば、袋井は1000円台前半などで成立した。盛期の沼津は上場数量が1万5000キロを超え、平均は1100円前後。三桁台の商いも増えている。東部の生産者は「相場が下がったことで、大口の販売が増えつつある」と話す。 静岡市中の県産一茶取引は、前日から200~100円ほど値を下げた。終盤の初倉は持ち込み数量
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茶袋をリユース 環境に配慮 掛川・きみくら
丸山製茶グループのきみくらはこのほど、掛川市板沢の日本茶きみくら本店で、リユース袋を使った深蒸し掛川新茶の販売を始めた。不要になった包装資材を廃棄せず、デザインを変えて再使用した。環境意識の高まりを受け、売れ行きは好調という。 SDGs(持続可能な開発目標)に取り組もうと、社員が考案した。不要になった袋に新たなデザインを重ねてプリントし、新茶のシールを貼って仕上げた。石川裕紀子店長(44)は「予想以上に売れていて驚いている。今後も環境に配慮した取り組みを進めたい」と話した。 リユース袋の新茶は220グラム入りで税込み950円。
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希少「高嶺の香」のメニュー提供 JR静岡駅北口「喫茶一茶」
静岡茶商工業協同組合(市茶商)がJR静岡駅北口地下広場で運営する茶カフェ「喫茶一茶(きっさいっさ)」はこのほど、希少品種「高嶺の香(たかねのはな)」を使ったメニューの提供を始めた。香り高い茶の魅力を紹介し、新茶シーズンの盛り上げを図る。 メニューは煎茶と茶菓子のセットで2千円。茶葉は静岡市清水区両河内で収穫され、濃厚なうまみとふくよかな香りが特徴。製茶問屋の和田長治商店(葵区安西)が仕上げた。セットはなくなり次第終了する。 喫茶一茶では6月1日まで、今年の新茶を売り出す「新茶フェア」も行っている。カフェスペースを増設して、入れ立てのお茶のおいしさをPRする。 担当者は「駅を利用する多く
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茶況(5月2日)形状物 引き合い堅調 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は雨後で入荷量が前日よりやや減り、約4万4000キロが上場した。欠点が目立つ荷口の商談は時間を要した一方、形状物の引き合いは堅調だった。 本山筋の美和や賤機は2000円台半ばが平均値。藁科は共同工場などの一部荷口の評価が高いものの、2000円台前半が増えてきた。買い手は「全体的に求めやすい価格帯にはまってきた」(市中問屋)と語った。 磐田は1000円台前半、初倉は1500円前後を中心に取引された。袋井は弱含みで1000円台半ばから1000円台前半、森や天竜はまちまちで、2000円台半ばなどで成立した。 富士は1000円台前半が多い。沼津の上場量は1万キロを超えて弱含
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茶業発展に貢献 静岡で2人表彰 杉山彦三郎賞
茶の主力品種「やぶきた」の生みの親である杉山彦三郎(1857~1941年)にちなみ、茶業発展の功績者をたたえる表彰式が八十八夜の2日、静岡市葵区の駿府城公園内の杉山翁胸像前で行われた。 本年度の杉山彦三郎賞は2個人。茶品種改良・普及功績賞は、新品種の開発と普及や後継者育成に努めた小柳津勤さん(64)=掛川市=、茶業振興功労賞には、茶摘み機メーカー社長として改良発明を行い省力化と高品質な茶生産を後押しした落合錬作さん(93)=菊川市=が選ばれた。 杉山彦三郎翁顕彰会の岩崎正樹副会長が「茶業発展のため後進の指導に尽力してほしい」と上川陽子会長のメッセージを代読。小柳津さんと、落合さんの代理で
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開店1周年、新茶で祝う JAしみず「きらり」がイベント 8日まで
静岡市清水区北脇でJAしみずが運営する「四季菜ジェラート&カフェきらり」がこのほど開店1周年を迎え、記念イベントを開催している。8日まで。 「1周年記念祭」と題して、ジェラートのシングルサイズ割引販売や、冷凍したイチゴを丸ごと削った「本気のかき氷いちごスペシャル」と両河内産ゆでたけのこの限定販売などを実施している。5日までは「新茶フェスタ」も合わせて実施している。来店客に試飲として新茶をふるまったり新茶ジェラートを販売したりと、新茶の季節も祝う内容。 4月から販売中の地場産品を使ったホットドッグ「清水ドッグ」にも新茶の芽を乗せて提供していて、来店客は新茶尽くしの味覚を味わい楽しんだ。
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八十八夜 茶の生産最盛期 静岡県内、刈り取りに汗【動画あり】
2日は立春から数えて88日目に当たる「八十八夜」。茶生産は毎年この時期に最盛期を迎え、香りや味わい、色づきなどの品質が高まるとされる。県内各地の茶生産者は全国への出荷に向け、刈り取り作業を急いだ。 静岡市葵区の安倍川・藁科川の流域で生産される本山(ほんやま)茶を手掛けているマルウチ茶農業協同組合の組合員は同日午前、同区内牧に広がる茶園で乗用型機械による作業に汗を流した。 「春先に適度な雨と日光に恵まれ、芽の状態は例年より良い」と牧野隆夫組合長は手応えを話す。大型連休中に自宅で過ごしたり、帰省したりする人に向けて「家で豊かな香りが特徴のおいしい新茶を楽しんでほしい」と話す。
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茶況(5月2日)早場所生産 週内めど静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、磐田や榛原、富士などから荷が届いた。初倉や磐田など早場所産地は終盤を迎え、今週中で一茶出荷終了のめどがつく見通し。 初倉は1800円から1200円周辺で商談成立した。磐田は1400~1000円前後で取引され、平均は1100円周辺だった。初倉の製茶工場幹部は「後半以降に芽が伸び、生産量は前年並みになりそう」と話す。 榛原、相良、坂部は1500円周辺から1100円の荷が多い。一部で1000円台後半の成立もあった。金谷や小笠は2000円台前半から1800円台とまちまち。勝間田は1500円前後などで手合わせした。 富士は1600~1050円で成立。あっせん業者は「形状など
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茶況(5月1日)1000円台半ばの取引増 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は榛原や初倉、富士などから入荷した。買い気が広がらない中でじり安の展開が続き、1700~1400円の荷口が増えている。 全体では200~100円ほどの下げ幅が多く、2000円台の荷口の流通は少なくなった。磐田は1600~1000円周辺で成立した。中心値は1200円前後で、三桁台の品物もあった。初倉は2000円周辺から1000円台前半で手合わせした。 相良や榛原は1800~1200円で成立。勝間田は1800円周辺から1000円台前半が多い。 金谷は2600~2000円などで成立した。富士は100~50円ほど下がり、1500~1200円で成立した。 静岡茶市場は約4万9
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沼津茶味わって JA緑茶館でPR、一煎パック配布
JAふじ伊豆なんすん地区本部は1日、地元産茶「沼津茶」のPR活動を沼津市の同JA緑茶館ぬまづで行った。鈴木正三組合長と頼重秀一市長が、新茶を購入した来店客に一煎パックを贈った。 一煎パックは100人分を用意した。地元は今年の一番茶摘採が始まったばかりだが、いち早く沼津茶を味わってほしいとこの日に合わせて良質茶を詰めたという。鈴木組合長と頼重市長はおそろいの法被を着て、茶娘とともに「どうぞ味わってください」と手渡した。 沼津茶は市内約350ヘクタールで生産されている。愛鷹山麓のほか愛鷹・浮島地区が中心で、県内有数の産地。
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世界お茶まつり開幕 多彩な体験企画、分散型で実施
茶の魅力を世界に発信するイベント「第8回世界お茶まつり」(実行委主催)が1日、開幕した。「春のお茶まつりウイーク」と題して15日まで、県内外を舞台に日本茶に関連する食や体験のプログラムを繰り広げる。コロナ禍を踏まえ、これまでの大規模会場型に代わり、それぞれの施設で催しを展開する分散型を採用した。 島田市金谷富士見町の「ふじのくに茶の都ミュージアム」で行われた開幕セレモニーには、実行委顧問の川勝平太知事や徳川家広会長代行ら約20人が出席した。川勝知事は「世界平和を願いつつ、祭典を成功させたい」とあいさつ。出席者は新茶で乾杯し、世界最大級のお茶の祭典が幕を開けた。このほか県内各地や海外を中継で
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新茶 母の日ギフト提案 カーネーションと詰め合わせ販売も
母の日(8日)に向け、新茶のギフト販売がピークを迎えている。一番茶を生産する時期と母の日が重なることから、県内製茶問屋などは「おいしいお茶を飲んで健康で長生きを」と呼び掛ける。 創業約150年の本目浅吉商店(静岡市葵区安西)は「母の日に新茶を」と銘打ち、県内産新茶とカーネーションなどの生花の詰め合わせを販売する。価格は3千~5千円。百貨店向けの予約販売などが好調で、毎年注文するリピーター客も多い。本目哲也専務は「新型コロナウイルス禍で健康への関心が高まり、ギフトの選択肢にお茶を選ぶ人が増えた」と手応えを話す。 急須で入れるリーフ茶は従来、中元や歳暮、冠婚葬祭の贈答品として重宝されてきたが
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茶況(4月30日)静岡県産一茶 産地の顔触れそろう
静岡市中の県産一茶は産地の顔触れがそろい、一定数量の入荷が続いた。取引では29日と同様、前日比400~100円の下げが目立った。大手の仕入れが伸びず、軟調相場が続いている。 初倉は2100~1400円で商談が成立した。1600円前後の取引が増えている。磐田は郡部での商いが多く、市中の出回り数量は限られた。 勝間田は2000円前後から1500円、相良や榛原は2200~1200円で手合わせした。1600円台が増えている。坂部は弱含みで平均値は1500円周辺。牧之原の製茶工場幹部は「大口の販売が少なく苦戦している」と話す。 金谷は2800~2000円などで成立した。富士は1600~1300円
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社説(5月1日)春のお茶まつり 観光との協働を活路に
第8回世界お茶まつりが15日までの日程できょう、開幕する。静岡県と外郭団体の世界緑茶協会などが、生産も流通も日本一の本県から茶の魅力を世界へ発信しようと3年に1度、開催している。 世界の茶マーケット拡大を見据えて「シズオカ」を売り込もうと2001年秋に初開催した所期の目標にどこまで近づけたか、そろそろ検証が必要だ。 第5回(13年)からは新茶期の春と、行楽シーズンの秋に主会場を定めて開いてきた。しかし、今回は新型コロナウイルス対策から実施方法を見直した。図らずも検証の機会になった。 中心会場でのイベントに代え、県内各地の茶体験施設や茶問屋直営の日本茶カフェなどがそれぞれ新茶フェアを展開
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足久保「だんだん茶畑」 手摘み、喫茶楽しむ 静岡
静岡市葵区足久保奥組の「奥長島のだんだん茶畑」で30日、茶摘みが行われた。参加者は、見晴らしの良い急傾斜地に石積みで造成された茶畑で手摘みや喫茶を楽しんだ。 活動には、同茶畑の保全活動をする「奥長島だんだん茶畑まもり隊」(勝山育子代表)やネッツトヨタ静岡社員でつくる「チャフカ隊」、地元の老人クラブなどから50人以上が参加。もえぎ色の新芽を「一芯二葉」で摘み、茶畑の一角に作られた「ティーテラス」で、入れたてのお茶を味わった。 長泉町から訪れた桑重武司さん(46)、ともみさん(46)、つぐみさん(9)は「摘み取りは難しかったが、新芽をたくさん収穫できてよかった」と笑顔で話した。 ネッツトヨ
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質高い川根茶 育む 農家7人 上位賞や産地賞目指す
川根茶産地の川根本町で6日ごろまで、今年の全国茶品評会に向けた出品茶の製造が行われている。町内の農家7人が出品する。最高位の農林水産大臣賞など上位の入賞や、町としては2年ぶりとなる産地賞の受賞を目指して、最高級の川根茶づくりに励んでいる。 出品者は普通煎茶4キロの部で、土屋鉄郎さん、川崎好和さん、相藤令治さん、相藤直紀さん、同10キロの部で丹野浩之さん、小平史郎さん、橋本立生さん。 元藤川の山あいにある相藤直紀さんの茶園で30日、摘採が行われた。自然仕立てのやぶきたを摘み手が一芯二葉で摘み取った。相藤さんは「冬の寒さで休眠がしっかり取れたことで芽伸びが良く、品質の高い川根茶に仕上がりそう
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県立美術館の茶畑 ボランティア団体手摘み 静岡
静岡市駿河区の県立美術館彫刻プロムナード沿いにある杉山彦三郎茶畑で30日、茶畑の保存活動に取り組む同館ボランティア団体「草薙ツアーグループ」が茶摘みを行った。常葉大教育学部生涯学習学科の学生も、博物館実習の一環で茶摘みに加わった。 茶の代表的な品種「やぶきた」の生みの親である杉山彦三郎を顕彰する茶畑には、やぶきたのほか13品種が栽培されている。グループメンバーや学生ら計45人が、柔らかな新芽を「一芯二葉」で丁寧に摘み取った。 新型コロナウイルス感染症が流行する前、グループは茶摘みイベントを実施し、美術館来館者に新茶を振る舞ってきた。前田美佐枝代表は「地域と美術館をつなぐことが私たちの活動
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「世界お茶まつり」 体験企画など魅力多彩 静岡県内外で分散開催
世界最大級のお茶の祭典「第8回世界お茶まつり」(実行委主催)が1日、開幕する。民間アイデアを募り、お茶の魅力を発信する「新茶フェア」を初めて実施。15日までの期間中、新茶を使った料理やスイーツの提供、茶工場見学といった体験型プランを県内外の茶専門店や飲食店などで展開する。 静岡市清水区蒲原のすし店「やましち」は、駿河湾産サクラエビや茶葉でつくるかき揚げの食事と茶摘み体験を組み合わせた「ミニ観光プラン」を企画。富士市の茶園と連携して期間中、事前予約した来店者が摘んだ茶葉を調理し、新茶と一緒に提供する。 同店を切り盛りする山崎伴子さん(69)は「茶畑は重要な観光資源。おいしいサクラエビと掛け
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茶業繁栄を茶祖に願う 静岡市振興協 臨済寺で新茶奉納
静岡市や市内の茶業者らでつくる市茶業振興協議会は28日、茶業の礎を築いた「3茶祖」に市内産新茶を奉納する献茶式を同市葵区の臨済寺で行った。 同寺にまつられている3茶祖は、中国から茶の種を持ち帰って日本茶の普及に貢献したとされる栄西禅師、静岡茶の祖とされる聖一国師、喫茶儀礼を伝えたとされる大応国師。茶業関係者らが焼香して茶業の繁栄を願った。 田辺信宏市長は「静岡茶を取り巻く状況は厳しいが、世界に向けて魅力を発信していきたい」と話した。
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茶況(4月29日)八十八夜前、仕入れ佳境
静岡市中の県産一茶は出回りが増え、前日比400~100円ほどの下げ幅で成立する取引が多かった。八十八夜商戦向けの仕入れが大詰めを迎え、値ごろ品を手当てする動きがみられた。 初倉は2100~1500円で成立した。磐田は1500円前後が中心値になった。来週中に生産を終える工場が増える見通し。 相良や榛原は2500~1400円とまちまちだが、1700円周辺が多い。坂部や勝間田は2000円前後が中心。牧之原地域のかぶせの良品は3000円台で取引された。 金谷は3200円から2000円台半ば、小笠は2000円台後半などで商談成立した。出回りが増えた富士は1000円台で、品質や価格にばらつきがある
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茶神888 新茶シーズン、盛り上げるぜ! 八十八夜まで毎日発信
新茶シーズンを盛り上げようと、静岡県生まれのヒーロー「茶神888(サジンハチジュウハチヤー)」が5月2日の八十八夜まで、日本各地の茶畑を駆け巡る様子を毎日ツイッターで発信している。「自分が見た全国のすばらしい景色を多くの人に見てほしい」と、残り数日も茶畑を回り、カウントダウンを続ける。 県内各地を回った昨年に続く企画で、今年は範囲を全国に広げた。2月4日の立春からこれまで、北は茨城県古河市から南は鹿児島県南九州市まで全国の茶産地を訪れた。茶畑の風景や生育状況、茶業関係者との交流をつづっている。 写真に加え、動画でも産地を紹介する。佐賀県嬉野市では「嬉野茶を飲んでうれしいのお」、福岡県八女
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茶況(4月28日)選別買い傾向強まる 静岡茶市場
静岡茶市場の県産一茶は、約1万8000キロが上場した。雨後で品質低下を指摘する買い手が多く、選別買いの傾向が強い商いとなった。 本山筋は雨後で品質差に開きがみられた。藁科は5000円周辺から2000円台とまちまちで、平均は3000円台。賤機は3000円台半ばが中心で、美和も3000円台が増えた。 磐田や初倉は2000円前後が中心となっている。初倉の生産者は「コワ葉化が進みつつある。軟調相場が続いているので、生産を急ぎたい」と話す。 清水有度は3000円台半ばが中心値。森、天竜の良品は5000円台で成立した。 市中の中堅問屋は「水色が良い品物を優先的に手当てしていく」と話す。 藤枝
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沼津茶の魅力一冊に 販売店や歴史を紹介、市が2千部作製
沼津市はこのほど、市内の沼津茶販売店や、愛鷹山麓の茶栽培の歴史を紹介する冊子「沼津茶ブランドブック」を2千部作製した。市役所の他、ららぽーと沼津内の沼津コート、沼津港の沼津みなと新鮮館などで配布し、沼津茶の魅力をPRする。 冊子はB5判14ページ。以前から市に「沼津茶を販売する店舗を知りたい」という声が寄せられていたことから製作した。市内を5地区に分け、沼津茶を販売する39店の地図や、店のアピールポイントを記した。愛鷹山麓の茶栽培に尽力した江原素六の歩みや、製造法や入れ方についてのコラムも掲載した。 発行に合わせ、市産業振興部公式ツイッター「ヌマサン」は5月20日まで、抽選で40人に新茶
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茶況(4月28日)価格下落止まらず 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、初倉や磐田、榛原などから荷が届き、26日比500~200円ほど値を下げて商談成立した。上物の需要低迷にコワ葉化による品質低下などが重なり、価格下落に歯止めがかかっていない。 初倉は2200~1600円で商談が成立した。1000円台の荷が増えた。磐田は1800円前後が中心。少量が出回った金谷は2000円台後半などで取引された。 榛原や相良は2800~1500円で成立した。2000円前後主体の商いに移行している。坂部は2200円が中心。勝間田は2500~2000円前後で取引された。 初倉や磐田などは5月初めにかけて終了する工場が増える見通し。市中問屋は「高価格帯のリー
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茶畑連想ロールケーキ 川根高生と地元企業開発 29日から販売
川根本町の日本茶ブランド会社「クラフト・ティー」と川根高生が昨年、共同で開発した川根茶畑ロールケーキの販売が29日から、町内の飲食店2店舗で始まる。地元の食材を使い、新茶時期に町内各地で見られる鮮やかな黄緑色の茶畑をイメージしたケーキを町のPRに役立てる。 生地には粉末状の川根茶を練り込み、町内で収穫されたユズの粉末を生クリームの隠し味に取り入れている。川根茶の渋みの中にさわやかなユズの風味が感じられる。細かくした川根茶入りのクレープ生地をケーキの上にまんべんなくふりかけて、茶畑を連想させるケーキに仕上げた。 町の認知度向上と来訪のきっかけづくりを目的とした高校生と地元企業の連携事業。生
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茶況(4月27日)週末以降 最盛期へ 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は前日の雨天で摘採を見送る共同工場が多く、上場数量は約6000キロにとどまった。週末以降に早場所の終盤と遅場所の数量増加が重なり、出回りは最盛期水準へと膨らむ見通し。 本山筋では一部の工場が操業した。藁科や美和などから持ち込まれ、5000円台から2000円台とまちまち。軟調相場が続く中で、3000円台の荷が増えている。 28日は磐田などからも上場し、数量は増える見込み。市中問屋は「雨天が続き、工場間の品質差が広がっている。必要な数量確保に向け、選別買いを進める」と語る。 藤枝 茶商は大型連休中に販売するための仕入れを進めている。 島田、金谷、川根 JA大井川金谷
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茶況(4月27日)雨後の品落ち懸念 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、26日の雨の影響でほとんどの工場が生産を休んだ。買い手はコワ葉化などの品落ちを懸念している。 天候が回復した27日は初倉や榛原など各産地で摘採が進み、28日の出回りは増える見通し。売り手は「雨で芽伸びが期待できる。相場動向を注視しつつ摘採を進めたい」(県西部の生産者)と話す。 市中の取引では、2000円台周辺の荷口が増えている。あっせん業者は「雨後は欠点を指摘され、さらに値押しされる可能性がある」(市中問屋)と品質低下を警戒する。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産5898キロ、県外産9419キロが上場した。 藤枝 前日の降雨の影響で取引は行われなかった。生産
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新茶一煎パック発売 静岡茶市場
静岡茶市場(静岡市葵区)はこのほど、新茶シーズンの幕開けを祝い、同市場ロゴ入りの新茶一煎パックを発売した=写真=。 同区内牧の茶農家、森内吉男さんが栽培した普通煎茶が7グラム袋入りで300円。送料別で郵送にも対応する。 同市場の内野泰秀社長は「新茶らしいさわやかな後味を感じてほしい」と話す。 問い合わせは同市場<電054(271)4316>へ。
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茶況(4月26日)本山筋の上場数量増加 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、今期最多となる約2万6800キロが上場した。本山筋は大川などで共同工場が本格稼働し、持ち込みが増えた。コワ葉化などの欠点が目立ったり、特徴に乏しかったりする荷口が値押しされる傾向が目立ってきた。 本山筋の足久保は6000円台から5000円周辺が多い。藁科は5500円前後などで取引された。大川は4000円台後半などで成立。賤機は3000円台が増えた。上物の一部は1000円以上下げて成立した。本山筋の生産者は「今年は初値が前年より安い。適期摘採の重要性を感じる」と話す。 2000円台の荷口の下げ幅は500~200円が中心。磐田は2000円台前半、袋井は2000円台半ば
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深蒸し菊川茶で来庁者もてなし 市茶業協会
菊川市茶業協会は26日、新茶シーズンを盛り上げようと、市役所本庁舎と中央公民館で新茶の呈茶サービスを始めた。 市役所ロビーには呈茶コーナーを設置し、同市河城地区の茶業関係者グループ「茶レンジャー」のメンバーが協力してお茶をいれた。初日は茶娘や市マスコット「きくのん」が登場し、来庁者を深蒸し菊川茶でもてなした。 中央公民館での呈茶サービスは28日まで。市役所では5月2日と6日にも行う。
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茶況(4月26日)雨後の様変わり指摘 静岡市中
静岡市中の県産一茶は、坂部や初倉、磐田などから荷が届き、24日比700~200円下げての手合わせが多かった。雨後の様変わりを指摘する買い手が多かったが、下物の価格は大きく崩れていない。 磐田は2000円台半ばから1000円台後半が多く、2000円強が中心。初倉は500~100円下げ、3000~1000円台後半とまちまちの展開が続く。金谷は3500~2800円周辺などで取引された。 榛原や相良は3300~1600円で成立した。2500~1800円周辺の荷が多い。盛期の坂部は2500円が中心。勝間田は3000円台前半から2000円前後で取引され、中心は2000円台前半に移行している。 26
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茶況(4月25日)雨後に生産本格化へ 静岡茶市場、県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は雨の影響で上場数量が少なく、約2000キロにとどまった。25日に各地の工場で操業を再開した。生産が本格化し、持ち込み数量は膨らむ見通し。 玉川の良品は6000~5000円台などで取引された。袋井は2000円台後半が中心だった。 月末以降の盛期を見据え、本山筋の生産者は「ミル芽の適期摘採を徹底していく」と話す。市中問屋は「雨天後は品質に差が出る。良品の選別買いに徹したい」と語る。 財務省貿易統計によると、2月の緑茶輸出量は前年同月比34・2%増の555トンと2カ月ぶりに前年同月を上回った。金額ベースは40・2%増の17億3521万円だった。 粉末煎茶や抹茶など「粉
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発泡性の緑茶、乾杯酒に 掛川・松下園 リキュール開発
2021年の全国茶品評会で農林水産大臣賞を受賞した掛川市満水の松下園はこのほど、発泡性の緑茶リキュールが完成したと発表した。風味豊かな掛川茶をシャンパン風に仕上げた。 19年に同市が緑茶で乾杯条例を制定したことを受け、代表の松下芳春さん(66)が開発を始めた。同園の有機栽培茶から茶液を抽出し、酒類と混合したあと、炭酸ガス圧入溶解処理を施して製造した。松下さんは「急須を使う人が減る中でもお茶の可能性を信じ、うまみと香りを乾杯酒で表現したかった」と語った。海外への輸出も目指すという。 リキュールは3種類。深蒸し茶と和紅茶リキュールは375ミリリットルで税込み2970円。プレミアムリキュールは
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茶況(4月25日)雨後で出回り少量 静岡県産一茶、静岡市中
静岡市中の県産一茶は、前日の降雨で生産を中止した工場が多く、出回りは初倉や榛原などからの少量にとどまった。週内に富士や沼津など東部の持ち込みが始まる見通し。 25日は県内各地で摘採が再開された。市中のあっせん業者は「天候が優れない日が続く。晴天の日にできるだけ生産したいという工場は多い」と話す。 初倉や磐田、榛原などは3000円台前半から2000円台前半の荷口が多い。週末以降に東部からの出回りが増え、産地の顔ぶれがそろう見込み。 県外産鹿児島県本土物は2000円台前半が多い。おくみどりの見本が増えている。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産1939キロ、県外産1万613キロが上場した
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茶況(4月24日)今期初の1万キロ超 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は約1万6000キロ上場し、今期初めて1万キロを超えた。本山筋の藁科や美和で操業する共同工場が増えた。25日の持ち込み数量は雨天の影響で大きく減る見通し。 足久保の良品は7000円台前半、藁科は6000円台前半などで取引された。本山筋を毎年購入する市中問屋は「品質は安定している。今後の色付きに期待したい」と話す。 静岡市中は前日比500~200円の下げ幅での商談成立が多かった。前日に4000円を超えていた荷は1000円ほど値を下げた。 磐田は2000円台前半が中心価格帯で、取引はおおむね順調に推移した。初倉はじり安で3000~2000円が多い。 榛原は3300~2
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つゆひかりカフェ開幕 御前崎中心に16カ所、5月15日まで
御前崎市が官民で消費拡大を推進している茶のわせ品種「つゆひかり」を茶菓子と一緒に味わえる企画「つゆひかりカフェ」(市茶業振興協議会主催)が23日始まった。市内外の製茶業者や飲食店など16カ所で5月15日まで開かれる。 各店がつゆひかりのお茶やダックワーズ、プリンなどを用意する。参加費は1店舗当たり200円。3店舗を回ってスタンプを集めると、つゆひかりの商品割引チケットを受け取れる。 同市新野の「山亜里製茶」ではお茶とマドレーヌを提供。茶園を眺められるテラス席も用意した。家族4人で訪れた鈴木砂登美さん(60)=同市池新田=は「甘くて後味がすっきりしている。お茶屋さんによって味が微妙に違うの
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茶摘みや手揉み 島田 体験多彩に新茶フェアスタート
島田市金谷富士見町の「ふじのくに茶の都ミュージアム」で23日、新茶フェアが始まった。新茶の季節を楽しんでもらおうと、5月15日まで、さまざまな体験イベントが企画されている。 ミュージアム近くの茶畑では、5月8日まで新茶の手摘み体験が楽しめる。参加者はやぶきたのつややかな新芽を親指と人さし指でやさしく摘み取り、ポリ袋にたくさん詰め込んだ。持ち帰りが可能で、新芽を使ったレシピ集もプレゼントされる。 館内では期間中、茶の手揉み体験や、すすり茶が楽しめるイベントなどが開かれる。一部のイベントは事前の予約が必要で、観覧料は300円、イベント体験料は別途。 問い合わせはミュージアム<電0547(4
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茶況(4月23日)足久保、内牧の工場初荷 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋の足久保と内牧の共同工場の初荷が上場した。玉川や藁科は23日に摘採が本格化し、本山筋全体では来週以降持ち込みが増える見通し。 足久保は7000円台などで取引された。足久保や玉川の手摘みは、1万円を超える荷口がみられた。 静岡市中は、前日から600~200円ほどの下げ幅での手合わせが目立つ。一部で1000円以上値を下げた荷もあった。 榛原は4000~2000円周辺、勝間田は5100円周辺から3000円で商談が成立した。品質によって下落幅に開きがある。坂部は3700円が中心値。相良は3800~2700円周辺で成立した。 磐田は3500~2200円周辺で取引さ
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茶況(4月22日)美和の生産本格化へ 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、磐田や初倉、湯日などから前日比横ばいの5668キロが上場した。本山筋の美和の荒茶工場が操業を始め、23日に上場する予定。 前日の雨天や芽伸びの鈍さで上場数量は膨らまなかったが、一部の荷口で商談に時間を要した。初倉は品質差が大きく、5000円台~2000円台で商談成立。値下げ幅は500円ほどで、平均価格帯は3000円台半ばだった。 湯日は4000円台前半~3000円台、磐田は4000~2000円とまちまちで、中心は2000円台。市中問屋は「雨天を考慮して、コワ葉化する前に値ごろ品を一定量仕入れる」と話した。 本山筋は美和や賤機から少量が上場。足久保や内牧で摘採が進
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茶況(4月22日)買い気弱く相場軟調 静岡市中
静岡市中の県産一茶は磐田や初倉、榛原、坂部などから入荷した。買い気が高まらない中、前日比500~300円下げの取引が多く、軟調な相場展開が続いている。 磐田は3000円台の商談成立が中心だが、2000円台の荷口も増えてきた。初倉は前日から600~200円ほど値を下げ、3500円周辺から2000円台半ばで取引された。一部では4000円台半ばで販売された荷口もあった。売り手のあっせん業者は「現時点では大口購入する問屋は少ない」とこぼす。 榛原や相良は4400~3000円周辺とまちまち。坂部は500円以上の下げで4500~4000円周辺、小笠は5000円周辺などで手合わせした。牧之原地区の生産
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“幻の茶”「きら香」初摘み 6月にネット販売 袋井の竹内さん
一番茶の時期にだけ白い新芽を伸ばす希少な白葉茶「きら香」の初摘みが21日、袋井市岡崎の茶園で行われた。生産者の竹内清美さん(74)が、黄金色に輝く生葉約100キロを収穫した。 きら香はやぶきたの突然変異種で、1989年に竹内さんが発見した。以降少しずつ生産量を増やし、06年には農林水産省に品種登録された。特性として白い新芽を出す品種は珍しく、生産しているのは全国で竹内さんを含めて市内の農家2軒のみ。“幻の茶”とも称される。アミノ酸を豊富に含み、濃厚な甘みやうまみが特徴という。摘採した茶葉は、6月ごろからネット通販などで販売する。竹内さんは「順調に生育し、葉に力がある
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活発商談に期待 新茶初取引 掛川、菊川、袋井、森の4市町
掛川、菊川、袋井、森の4市町で21日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より5日遅い。新茶シーズンの到来を祝って各地の市場で式典が開かれ、茶業関係者らが活発な取引へ期待を込めた。 ■最高値3万円 手合わせ音響く 掛川茶市場 掛川茶市場は掛川市のJA掛川市茶業研修センターで初取引を実施した。会場の外で式典を行い、関係者100人が出席した。2894キロが持ち込まれ、最高値は3万円だった。 式典で取引運営委員会の堀内知久委員長は「ほどよい雨で新芽は順調。おいしい掛川茶を維持して生産するために買い支えてほしい」とあいさつした。取引会場では茶商らが茶葉の外観や香りを吟味し、取引が成立すると手合
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新茶初取引 つゆひかり1万4000円 JA大井川茶業部藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川茶業部藤枝工場で21日、新茶の初取引が行われた。最高値を付けたのは、手摘みのつゆひかりで1万4千円。茶業関係者が出席し、シーズンの幕開けを祝った。 茶業協議会藤枝支部の渡辺元嗣支部長は「茶葉は順調に育っている。よい取引が行われることを願っている」とあいさつした。同JAの杉山芳浩常務理事は「需要が低迷する中、既存ファンを大切にするとともに、若い世代にも積極的に情報を発信したい」と抱負を語った。 直前に降雨が続いたこともあり、上場量は122キロにとどまった。今後、摘採範囲が拡大していく見通し。
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茶況(4月21日)買い手は慎重姿勢 静岡茶市場
静岡茶市場の県産一茶は、初倉や磐田などから5816キロが上場した。価格に見合った品物を選別する買い手が目立った。 持ち込みが増えた磐田は4000~2000円台など、品種物は3000~2000円台などで商談成立した。買い手は「日数が経過し、品質が安定してきた」(市中問屋)と話した。 初倉は4000円台後半などで取引された。品種物に加え、やぶきたの数量が増えている。 本山筋は賤機や美和の一部などから上場した。共同工場の生産が本格化する週明けから量が膨らむ見通しで、売り手は「雨後の晴天で芽伸びが進んだ。適期摘採を呼び掛ける」(JA担当者)としている。 県外産は頴娃や知覧などから計1万892
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やぶきた摘採、前年比6日遅れ JA静岡経済連新茶調査
JA静岡経済連は21日までに、県内の新茶の生育状況をまとめた。主力品種のやぶきたの摘採時期は昨年より6日ほど遅い。 牧之原や掛川など平たん地の盛期は25日~5月2日、静岡市や川根などの山間地は4月30日~5月7日と予測している。 県内13カ所の茶園で18~20日にかけて、新芽の数や長さなどを調査した。3月以降に気温が上昇し、適度な降雨量があったことで生育は良好。病害虫の発生は少なく、気象災害もみられなかった。経済連は「生産の短期集中が予想される。計画的な摘採に努めてほしい」(茶業部)としている。 一方、4月末は雨天が多いと予想され、収穫への影響が懸念される。県内の生産者からは「雨天によ
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新茶初取引に合わせ茶の御城印販売 掛川城御殿、茶殻を使用
掛川市の掛川城公園管理事務所は21日、掛川茶市場の初取引に合わせて、茶殻を使用した紙を重ねた御城印の販売を始めた。掛川城御殿で2種類を季節限定で販売する。 新茶シーズンを盛り上げ、観光客に掛川茶をPRしようと制作した。1枚目はお茶の葉や花、粟ケ岳の茶文字を切り絵で表現した。2枚目は茶殻を練り込んだ紙で、ほんのりと茶の香りがする。価格はスティック茶付きで1部800円、2部セット1500円。 御殿ではウクライナ支援を目的に、青と黄色の御城印も販売している。売上金を同国支援のために寄付する。
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新茶シーズン幕開け 最高値は3万8888円 川根本町
川根本町上長尾のJA大井川川根工場に21日、一茶が初上場し、川根地域の新茶シーズンが幕を開けた。 上場したのは高木郷美さん(65)=同町下長尾=の手摘みのやぶきた2口21キロ。茶商が荒茶の水色や香気などをじっくりと吟味して取引がスタートした。あっせん人が茶商と生産者の間に立ち、そろばんをはじきながら交渉を進めた。取引が成立すると、手合わせの音が響いた。 最高値は1キロ3万8888円。値段を付けた山関園製茶(島田市川根町)の山下真臣さんは「細よれでつやがあり、浅蒸しの豊かな香りが感じられた」と評価した。 JA川根センターによると、川根地域は週末にかけて生産が本格化するという。
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茶況(4月21日)下げ幅は1000~500円中心 静岡市中
静岡市中の県産一茶は、坂部や初倉、榛原、磐田などから荷が届いた。出回り数量が増え、前日と比べて1000~500円ほど値を下げて成立する取引が目立った。 磐田は4000~3500円、榛原は4500~3500円が中心。品種物などの一部で4000円台後半の荷口もあった。坂部は6000~5500円台で商談が成立した。勝間田で出荷を開始した工場があった。 生産する工場が増えた初倉では、1000~500円ほど値を下げ、3000円台での取引が増えた。ある市中問屋は「2000円台になってから仕入れ量を増やす」と様子見の姿勢を崩さない。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産5776キロ、県外産1万6079
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茶況(4月20日)産地の顔ぶれ広がる 静岡茶市場、県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、清水小島や本山筋の賤機、袋井などが初上場し、顔ぶれが広がった。やぶきたが大きく増えない中、調達に積極的な買い手の数は限られ、取引が活発になるのは週末以降になる見通し。 清水の両河内や小島は6000~5000円台で商談成立した。2万円台の手摘みの良品もあり、仕入れた市中問屋は「うま味とほのかな渋味に特徴を感じた」と話した。 初倉は5000~4000円台、磐田の品種物は3000~2000円台などで取引された。本山筋の上場はまだ一部で、足久保は21日以降に生産が本格化する。 今週から来週にかけて雨が予想される日が多い。市中の中堅問屋は「仕入れの計画が立てづらい。コワ葉
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新茶シーズン到来 森町振興協が初摘み
新茶シーズンの到来に合わせ、森町茶業振興協議会は20日、新茶の初摘みを同町中川の茶園で行った。 遠州森の茶のPRなどを目的とした恒例行事で、会長を務める太田康雄町長や茶商組合、生産者の代表らが参加した。茶娘姿の「遠州の小京都森町プロモーション大使」のメンバーともえぎ色の茶葉を摘み取り、新芽の状態を確認した。 同町の新茶初取引は21日で、前年より5日遅い。生育は順調という。太田町長は「いよいよ森町が一番活気づくシーズンを迎える。茶に関わる全ての人にとって良い年になることを期待している」と話した。
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茶況(4月20日) 坂部の初荷 取引 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、坂部から初荷が届いた。ただ買い気は高まっておらず、慎重姿勢の問屋が目立つ。やぶきたの出回りが増える週末以降の販売に期待している。 磐田は500円ほど値を下げ、やぶきたが4000円台後半から半ば、品種物は3000円台などで商談成立した。初倉は6000~4000円とまちまち。品種物は4000~3000円台が多いが、やまかいは2000円台で取引された荷口があった。 坂部のつゆひかりのかぶせは6000円、その他の品種物は4000円周辺で手合わせした。相良や榛原は5700~5000円で成立。品種物は4000円台が目立った。 坂部や榛原で20日にやぶきたの生産が始まる工場があ
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茶況(4月19日)初倉が今季初上場 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は初倉が初上場した。雨後で荷口は少なく、来場する問屋も限られた。19日に摘採が進み、20日の上場数量は増える見込み。 初倉の数量は少なく、6000~5000円台などで商談成立した。磐田地区は5000円台などで取引された。初倉の生産者は「香りや色合いなどは安定している。他産地の数量が増える前に生産を進めたい」と話す。 初倉や磐田、牧之原地区などは20日以降に出荷する生産者が増える予定。市中問屋は「色づきや形状に特徴がある品物を前年並みに仕入れたい」と語る。 県外産の鹿児島県本土物は2000円台の商談成立が多い。ゆたかみどりが終盤。あさつゆには一定の引き合いがある。
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新茶製造を開始 掛川中央茶業
掛川市上内田の掛川中央茶業は19日、新茶の製造を開始した。天候に恵まれ、品質は良好という。 組合員40人とその家族が早朝から茶葉を収穫し、手摘み500キロ、機械摘み8千キロを工場に持ち込んだ。龍崎克範工場長(68)は「雨も多く生育は順調。おいしいお茶ができるはず。健康にいいお茶をぜひ飲んでほしい」と話した。同日収穫したお茶は21日ごろから出荷する予定。
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時論(4月20日)1キロ196万円の新茶とは
静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引の最高値は1キロ当たり196万8千円で過去最高を更新した。上場されたうち、唯一の手もみ茶。機械製造の茶の最高値は「八十八夜」にかけて好まれる「8」を並べた8万8888円。 196万円はどれほど破格か。この日の県内茶の平均は5080円だった。昨年の全国手もみ茶品評会の入札販売で農林水産大臣賞受賞茶に付いた約111万円も大幅に上回った。 農林水産物の初取引の話題と言えば、東京市場のマグロ初競りが頭に浮かぶ。3億円を超えたこともある。 静岡茶市場では、競りや入札ではなく、売り手と買い手が直接交渉して価格を決める。上場される少量多数の荒茶を短時間でさばくには
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有機茶栽培を支援 静岡県、輸出促進へ設備費補助
静岡県は本年度、輸出促進に向けた有機茶栽培の支援に取り組む。欧米などでニーズがある有機茶の収穫量増加を図る生産者と製茶問屋がつくるコンソーシアムを対象に、設備投資の費用を補助する。 2022年度当初予算の関連費用5千万円を充てる。生産者による土壌成分の分析装置や堆肥を散布する機械などの導入を後押しし、栽培面積拡大や品質向上につなげる。海外販路を持つ製茶問屋と計画を策定し、各国に輸出する。 事業は県産茶の需要創出を図るChaOI(チャオイ)プロジェクトの一環で、5月16日から参加事業者を募る。費用の半分以内を補助(上限1500万円)する。 県は22~25年度の県茶業振興計画で、茶の輸出額
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茶況(4月19日)各産地の数量増へ 静岡市中
静岡市中の県産一茶は連日の雨天で出回りが少なく、磐田や初倉などの一部にとどまった。各産地で19日に摘採が始まったり、再開したりしていて、20日は顔触れ、数量ともに増える見通し。 片付きはおおむね順調で、磐田のやぶきたは5000円台で取引された。初倉は品種物が多く、4000~2000円台とまちまち。市中問屋は「20日以降に量が増える、初倉の良品を選別買いしていく」と話す。 坂部や榛原、相良などの工場は19~21日にかけて生産開始する工場が多く、週末に数量が膨らむ見込み。売り手は「これから香りがのってくるので、順調な販売に期待したい」(初倉の生産者)と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県
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茶況(4月18日)上場少なく取引足早 静岡茶市場
新茶初取引が行われた静岡茶市場の県産一茶は、前日の雨天の影響で上場量が少なかった。買い手の顔触れがそろう中、取引は足早に終わった。 磐田地域の親値は7000円台から5000円前後とまちまち。市中問屋は「品質は例年より高い。一定量を仕入れたい」と話す。 全体の数量が限られる中、初取引に合わせて売り手が用意したマレ物の取引が目立った。天竜の手摘みの一部は5万円で商談成立した。足久保の品種物は2万円周辺、富士の和紅茶は1万2000円で取引された。 雨天続きで19日の上場量も少ない見通し。郡部問屋は「適度な雨量で色合いが深まることに期待したい」と話す。 県外産一茶は、鹿児島県本土物や宮崎など
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来店客へ新茶提供 しずおか焼津信金安西支店
しずおか焼津信用金庫(静岡市葵区)は18日、同区の安西支店で来店客への新茶配布サービスを行った。 新茶でのどを潤し、リーフ茶の魅力を知ってもらおうと企画した。茶娘姿に扮(ふん)した職員が店頭ロビーで入れたての茶を提供した。 同支店の亀山昌司副支店長は「安西は製茶会社が集まる地域。新茶ムードを盛り上げていきたい」と話した。
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島田地域で新茶初取引 「色よく味しっかり」 最高値8800円
新茶取引の幕開けを告げるセレモニーが18日、島田市の島田、金谷両地域で開かれた。関係者が今季の活発な取引に期待を込めた。 同市中河町のJA大井川島田支店で島田地域の初取引式が行われた。式典の開催は3年ぶり。初倉と湯日地域からつゆひかりや、やぶきたの品種が持ち込まれた。前日の雨で摘採を見送る生産者が多く、上場は6口130キロにとどまった。 鐘の合図で取引が始まり、あっせん人を介して売り手と買い手が商談を進めた。成立すると威勢良く手締めをした。平均単価は6769円。最高値は8800円だった。 買い手の1人は「水色がよく、味がしっかりのっている」と評価した。 金谷地域の開所式は同市島のJA
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視界良好 絶景「茶の間」事業 静岡の有志起業、商品開発にも力
「茶畑にしつらえたテラスから眼下に広がる豊かな大自然」-。静岡茶の奥深さと、観光資源としての茶園風景の美しさに可能性を見いだした起業家がいる。中部5市町の観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局から独立した辻芹華さん(31)=静岡市=。「静岡茶の魅力を多面的に伝え、需要を掘り起こしたい」と意気込む。 辻さんの会社は茶畑を生かした観光スポットづくりや商品開発に挑んでいる。旅行会社で働いていて、するが企画観光局に出向する中で、茶畑や個性的な茶製品を生かす事業に可能性を感じた。「新たな組織で独自の事業を手掛けたい」と仲間3人と2021年に「AOBEAT」(アオビート、同市葵区)を立ち上げた。
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茶況(4月18日)雨天入荷限定的 静岡市中
静岡市中の県産一茶は、前日の雨の影響で入荷がほぼなかった。雨天が続いて磐田や初倉、相良などで連日、摘採可否を検討しているが、19日の入荷も少なくなる見通し。 坂部や榛原などで週内に稼働する工場が増える。坂部の荒茶工場幹部は「気温が低くなっており、コワ葉化の懸念はあまりない。週末にかけて摘採を急ぎたい」と話した。 県外産一茶は鹿児島県本土物のゆたかみどり、あさつゆなどが取引された。2000円台の引き合いが強い。 藤枝 蓮華寺池公園でオープンした「とんがりぼう」のカフェでは、藤枝かおりの緑茶や冷茶のほか、和紅茶、ほうじ茶などを販売している。 島田、金谷、川根 島田地域の新茶初取引が18
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シーズン幕開け「新茶初取引」 静岡茶市場「手合わせ」響く
今年の新茶シーズンの幕開けとなる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引が18日朝、行われた。県内産一番茶1732キロが上場(午前8時現在)し、活発な商談が展開された。県内各地で今後収穫が進み、新茶商戦が本格化する。 場内で午前7時に取引開始を告げるベルが鳴ると、マスクと手袋を着用した売り手と買い手が取引を仲介する市場担当者を挟んで盛んに価格交渉を重ねた。商談は蒸した茶葉をもんで乾燥させて作った「荒茶」の見本の品質を確かめながら進み、成立すると同時に「パ、パ、パン」と3回手をたたく「手合わせ」の音が響いた。 前日の雨天で収穫を見送った産地もあり、上場数量は前年の半分強にとどまった。平均単価は
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新茶初取引 過去最高値196万8千円 JAふじ伊豆の手もみ茶
静岡茶市場で18日行われた新茶初取引で、JAふじ伊豆が販売した富士宮産の手もみ茶が1キロ当たり196万8000円の過去最高値を付けた。富士宮富士山製茶(富士宮市)が仕入れた。 品種はわせ品種「さえみどり」。同JAによると、茶寿(108歳)に、東部8JAの合併や八十八夜などの意味を込めた88万8000円を足した金額を値付けしたという。富士宮富士山製茶の土井貴代表社員(44)は「香りが強く、色も形状も良い。多くの人に飲んでもらえるよう、一煎パックで販売したい」と話した。 機械もみの最高値は両河内茶業会(静岡市清水区)の1キロ当たり8万8888円で、和田長治商店(同市葵区)が仕入れた。
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有機抹茶 海外へ照準 問屋とタッグ、生産強化 KAWANE抹茶
鮮やかな緑色とこくのある渋味が特徴の県産有機抹茶の原料を作る、茶工場の挑戦が本格化している。KAWANE抹茶(島田市川根町家山)は、碾茶(てんちゃ)生産に向けて態勢を強化し、製茶問屋と連携して海外に輸出する。 大橋哲雄取締役(73)は20年前、有機栽培で煎茶作りを始めた。高付加価値のお茶の引き合いに手応えを感じるのに併せ、健康需要などを背景に世界的に抹茶需要が高まってきた。「抹茶なら菓子や料理など使い道が多岐にわたる」と見込み、茶畑を碾茶栽培向けに転換し始めた。 自前の園地を改良するだけでなく、契約農家に資材を貸し出したり、専用肥料を供給したりして転換を促す仕組みを構築。碾茶を始めた20
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農福連携の茶作りに本腰 静岡・足久保ティーワークス
足久保ティーワークス茶農業協同組合(静岡市葵区)は今年の一番茶から、障害者が農業に携わる「農福連携」による生産を始める。深刻化する担い手不足の中、地元福祉事業所から人手を借りて栽培・収穫作業を進める。 吉本邦弘組合長(60)は2014年、茶栽培の端境期に行うシイタケ生産の人手確保を目的に障害者向け就労支援事業所を設立した。十数人が働くようになり、20年に品質や生産工程を保証する国の認証「ノウフクJAS」を取得した。 シイタケ栽培が軌道に乗り、次は本業の茶作りでの就業を考えた。地域の福祉事業所の参加を促しつつ、組合内の農家に人材活用を呼び掛けた。 今年の一番茶生産では、障害者が雑草取り
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自慢の料理に日本茶を ボトリングティー 丸七製茶が開発
シェフ自慢の料理に、ワイングラスに注いだ日本茶を添えて-。中堅製茶問屋の丸七製茶(藤枝市)は、昨年に始めたボトリングティーの開発を本格化している。 お茶の需要開拓を進める末に行き着いたのが、ノンアルコール飲料としての楽しみ方。焼津市内の工場に専用ラインを設け、量産態勢を整えた。びんづめはペットボトルよりも長期保存が難しいとされるが、技術革新で1年保存を可能にした。商品開発では「藤かおり」や「香駿」などの品種ごとに抽出温度を工夫。1年弱でラインアップを約30種類まで広げた。 料理店や旅館などに出荷すると共に、直売茶専門店「ななや」や電子商取引(EC)による小売りも進める。
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5月、10月に「世界お茶まつり」 静岡から魅力発信
茶の魅力を静岡県から世界に向けて発信する祭典「世界お茶まつり」(県など実行委員会主催)が5月と10月に開かれる。 テーマは「O-CHA(オチャ)で元気な笑顔!」。5月1~15日の「春のお茶まつりウイーク」は、製茶会社や宿泊施設など県内外393事業者が参加。茶に関連した商品や料理などを販売する「新茶フェア」を各地で展開する。 もえぎ色に輝く茶畑が広がる牧之原台地を駆けるサイクリングや、私鉄5社沿線を巡りながらお茶を楽しむ企画も実施する。 「秋の祭典」は10月20~23日、静岡市駿河区のグランシップをメイン会場に実施する。茶や関連商品の見本市を開くほか、世界各国の喫茶文化を紹介する。
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八十八夜前にピークか 静岡県産茶 今季の展望
2022年の静岡県産新茶は気温、降水量共に安定し、目立った凍霜害もなかったことで生育は順調に推移している。早場所の摘採は過去最速だった前年よりやや遅く始まるが、その後は各地で生産が短期集中型で進み、商戦は5月2日の八十八夜前にピークを迎えそうだ。 現時点の出回り数量は少ない。静岡市葵区の茶問屋街や県内各産地で荒茶取引が本格化する21日ごろから、ミル芽良品を購入する問屋の動きが活発化する見込み。ただ、走り新茶や贈答向けの高価格帯商品の需要は限定的との見方が強い。 製茶問屋の繰り越し在庫は前年同期と比べやや多めとみられる。新茶ムードが落ち着き、出荷数量が大きく膨らむ4月末以降に相場が軟調に転
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特徴豊か 楽しみ方自在 女優・熊谷真実さん【お茶と私】
父の実家がある福岡で夏休みを過ごした幼少期、祖母が入れてくれる番茶がとてもおいしかった。これがお茶との出会いでした。 大人になってからはマイボトルを常に持ち歩き、一日中お茶を飲むようになりました。自分で飲むお茶は自分で入れるのが一番。凝り性で、毎日異なるハーブティーを楽しんでいます。肌荒れの時はハトムギを配合したり、体を温めたい時にはヨモギを入れたり、体調に合わせてブレンドします。 浜松に引っ越してからは、日本茶をいただく機会が増えました。深蒸し茶が大好きで、無農薬や特別栽培の茶葉をいろいろな温度帯で飲んでいます。ストレートな味わいの一煎目、やわらかく感じられる二煎目と、それぞれ特徴があ
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社説(4月18日)新茶シーズン到来 生産現場に先端技術を
日本一の茶集散地、静岡市葵区の静岡茶市場できょう、「新茶初取引」式典が行われ、シーズンが本格スタートする。今季は静岡茶業再生を掲げる県茶業振興計画の初年度でもある。新型コロナ下で今回も制約ある式典になるが、持続可能な構造へと転換を進めることを誓い合い、本県を代表する地場産業が再び輝きを増す契機にしたい。 本県茶産業を変えるには、茶価低迷で苦境が続く生産現場に先端技術を普及させ、効率化したり、農作業の魅力を高めたりする取り組みが必要だ。 本県の荒茶生産量は長年、減少傾向にある。農林水産省の統計によると2021年は新型コロナウイルス禍が新茶期を直撃した20年から若干持ち直したものの、3年連続
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高級茶「高嶺の香」栽培状況を確認 静岡・両河内茶業会
静岡茶市場の新茶初取引を前にこのほど、機械製茶で40年以上連続最高値を付けている高級茶「高嶺の香(たかねのはな)」の栽培状況の最終確認を両河内茶業会が実施した。同茶業会の役員は「高値の香は地域の誇りだ」と話した。 興津川沿いに山々が並び茶どころと知られる両河内地区で「高嶺の香」の生産が始まったのは四十数年前。当時の同茶業会役員が地域の顔となるような茶葉を作ろうと初取引用に育て始めた。枝を伸ばして育てることで葉数を少なくし一枚一枚に養分を蓄えさせた。育った茶葉は強いうま味を持ち、最高値を10年、20年と付け「高嶺の香」と名付けた。 当初は地域住民の中でも「高嶺の香」に対する反応には温度差が
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茶況(4月15日)茶業の繁栄を祈念 小国神社で献茶祭 森町
小国神社献茶会(松浦芳雄会長)はこのほど、遠州森の茶献茶祭を森町一宮の小国神社で執り行った。茶業関係者らが同町の茶業の繁栄を祈念した。 新茶シーズンに合わせて行っている恒例行事。茶商や生産者、太田康雄町長らが出席した。神事が行われた後、煎茶道静風流の天野智堂さん、守本湖堂さんがお点前を行い、神前に茶を供えた。 松浦会長は「いよいよ新茶シーズンが到来する。本年が森の茶にとって良い年となるよう願っている」とあいさつした。
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今季の茶業繁栄祈願 島田市茶業振興協、大井神社で献茶式
島田市茶業振興協会(会長・染谷絹代市長)は15日、本年度の献茶式を同市の大井神社で行った。茶業関係者が参集し、今季の茶業繁栄と無病息災を祈願した。 市茶手揉(もみ)保存会島田支部による初倉産の手もみ新茶「つゆひかり」を山田実信支部長が祭壇に供えた。出席者は順番に玉串をささげて、拝礼した。 染谷市長は「島田市が1年で最も活気づくシーズンが到来した。今年もすばらしい新茶が収穫できるよう願っている」とあいさつ。山田支部長は「香り豊かな新茶に仕上がった。手もみ技術の継承に努めていきたい」と抱負を述べた。 献茶後、JR島田駅北口の栄西禅師像前で行う茶祈願祭は昨年に続いて中止した。
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ほうじ茶認定制度創設 富士市農業3団体が総会 手揉み茶独自製法講習会も
富士市農業振興推進協議会と富士のお茶振興推進協議会、市茶手揉(もみ)保存会はこのほど、それぞれ2022年度総会を市役所で開き、事業計画案などを承認した。「富士のほうじ茶認定制度」の創設のほか、手揉み茶の独自製法「天下富士」の講習会再開などを盛り込んだ。 富士のお茶振興推進協議会が新年度創設する認定制度は、ほうじ茶のブランド価値向上や品質維持を図る。市内で荒茶加工された茶葉100%を使用したほうじ茶で、製造または、販売業者が同協議会会員であることを認定要件とした。6月に初認定する。 茶手揉保存会は2022年2月の創立40周年に合わせた記念誌を紹介。130年前の「天下一製法」を文献から再現し
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茶況(4月15日)相良のやぶきた入荷 静岡市中
静岡市中の県産一茶は相良のやぶきたが届き、7千円台で取引された。斡旋(あっせん)業者は「水色や香りが安定している」と評価した。 県外産は鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋所などが、新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開いた。市中や郡部の問屋約30社が約90点の見本を比べ、目当ての品を購入した。 静岡茶市場には鹿児島県本土物一茶が約1万6千キロ届いた。取引は2千円台が中心になっている。 ◇ 伊藤園はこのほど、紙パック茶飲料の希望小売価格と出荷価格を7月1日出荷分から約1割値上げすると発表した。物流費高騰などが理由。ペットボトルの「お~いお茶」の価格は据え置く。10月1日からはリー
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茶況(4月14日)紙の急須、ギフトに 菊川・丸松製茶場など
製茶問屋の丸松製茶場(菊川市)、プロダクトデザイン事務所「UO(ウオ)」(浜松市)、コミュニケーションデザイナー坪野健二郎氏(東京都)は4月末、紙の急須1枚と茶葉3グラムをセットにした贈り物「紙の急須と茶の葉」を発売する。 急須を使う人が減少する中、紙の急須でお茶をいれる豊かな時間を体験できるよう開発した。紙の急須は平面の状態で包装され、折りたたむと立体になる。牛乳パックと同じ紙を使っているため、お湯は漏れない。お茶は丸松製茶場が厳選した、茶の花をブレンドした三年番茶やかぶせ茶など4種類から選択可能。気軽にプレゼントできるように、包装は宛名やメッセージを直接書ける封筒のようなデザインにした
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JA遠州中央 21日に新茶初取引 茶ピア、森町茶業センター
JA遠州中央は14日、茶ピア取引所(袋井市)と森町茶業センターの2022年度新茶初取引を、それぞれ21日に開催すると発表した。いずれも前年より5日遅い。 茶ピアは午前6時半から取引所前で、森町茶業センターは午前8時から開所式を行い、終了後に取引に入る。同センターでの式典の実施は3年ぶり。 同JAによると、両市町とも気候条件に恵まれ、生育は順調に進んでいるという。一番茶のピークはいずれも30日前後の見通し。
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新茶初取引 島田、金谷18日/川根21日
島田、金谷、川根各地域の2022年度新茶初取引の日程が14日までに決まった。島田、金谷両地域は18日、川根地域は21日に行う。 島田地域は、JA大井川島田支店(島田市中河町)で午前7時に初取引の式典を行い、同7時半から取引を始める。式典開催は3年ぶり。 金谷地域はJA五和支店(同市島)、川根地域はJA川根工場(川根本町上長尾)で開く。両地域ともに関係者のみで行う開所式の後に取引を始める。 初取引日は昨年に比べて金谷地域は5日、島田、川根両地域は4日遅い。
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茶況(4月14日)榛原、来週出回り 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は坂部や榛原から来週初めに入荷する見通し。相良では15日出荷を始める工場があり、徐々に顔ぶれや出回り数量が増えていく。 坂部の荒茶工場幹部は「色はのってきた。適期摘採を徹底したい」と話す。早場所の初倉は、週末に生産を開始する工場が増える見込み。 静岡茶市場には磐田、磐田市豊田のさえみどりとおおいわせが計200キロ上場。平年並みの価格で問屋数社が荷物を分け合った。 県外産一茶は鹿児島県本土物が1万700キロ上場した。親値は2千円台が増えてきた。 藤枝 冬場にしっかり冷え込んだことや春先の適度な降雨が生育に好影響を与え、JA関係者は「良い品質の茶葉を収穫できそう」と期
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茶況(4月13日)盛況願い献茶式 牧之原市茶手揉保存会
牧之原市茶手揉保存会(小塚正治会長)はこのほど、新茶シーズンの盛況を願う献茶式を同市の平田寺で行った。 明治期に手もみの一流派を興し、深蒸し茶製法の確立に大きく貢献した今村茂兵衛、戸塚豊蔵両氏を顕彰する碑の前で、今年の手もみ新茶をささげた。集まった保存会会員や茶業関係者らは両氏の功績をたたえるとともに、茶業のより一層の発展を祈った。 小塚会長は「お茶づくりの原点でもある手もみを通じて、味や魅力を発信していきたい」と話した。
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今季一茶の荒茶製造 JA大井川青壮年部島田支部 出来栄え確認
JA大井川青壮年部島田支部は13日、島田市湯日の研修工場で一茶の荒茶を製造した。若手の生産農家が集結し、新茶の出来栄えを確認したり、製茶技術を共有したりして、今後本格化する製造の参考にした。 製茶技術の向上を目的に実施した。同日早朝に湯日地区で摘採されたみずみずしい生葉が工場に約150キロ運び込まれ、生産農家はJA職員と一緒に作業に臨み、蒸気で蒸す、揉む、乾燥などの工程で荒茶に仕上げた。50キロずつに分けて蒸す時間を変えるなど、さまざまなやり方を試す場面も見られた。 宮村智久支部長は「交流が生まれることでシーズンを前に農家の士気が高まり、製茶技術の向上にもつながる。積み重ねが大事なので、
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茶の成果集作製 静岡県、機能性研究
静岡県はこのほど、茶の機能性に関する研究成果集を作製した。緑茶に含まれるカテキン成分による新型コロナウイルスの不活性化など、各地の学術機関が進めている研究の現状を解説した。 新型コロナウイルスと唾液が入った試験管内に緑茶や紅茶を加えたところ、感染力が弱まったとする京都府立医科大大学院などの2021年の研究内容を紹介した。緑茶の摂取頻度と高齢者の死亡率の関係性を調べた本県などの過去の研究や、インフルエンザの予防効果も掲載している。 県お茶振興課の担当者は「緑茶の機能性について研究を進め、全国にPRしていきたい」と話す。
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茶況(4月13日)本山の摩利支 初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に本山筋の美和が初上場した。手摘みの摩利支(まりし)9キロで、出荷者は森内茶農園。前年並みの価格で商談成立した。 磐田と磐田市豊田は前日に続き計約140キロが上場。県内産一茶の仕入れ方針について、郡部問屋は「価格は前年並みと想定し、ミル芽を確保していく」と話した。 県外産一茶は、鹿児島県種子島産が茶市場と静岡市中に計約3千キロ届いた。出回り数量が減少局面に入り、市中問屋は「やぶきたの下物を中心に仕入れを続ける」と語った。 藤枝 蓮華寺池公園で旧藤枝製茶貿易商館の一部を移築した「とんがりぼう」がオープンした。茶文化発信や観光交流の拠点として活用していく。 島田、金谷、川根
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茶況(4月12日)「新茶フェア」 島田で23日から 茶摘み体験など
島田市金谷富士見町の「ふじのくに茶の都ミュージアム」は23日から5月15日まで、新茶フェアを開く。 ミュージアム横の茶畑では期間中、茶摘み体験が行われる。体験の後は新茶を使ったおすすめのレシピ集がプレゼントされる。 館内では期間中、茶葉の手揉み体験、オリジナルのデザインが描けるティーカップや急須の製作、大人向けの和菓子作り教室など、子どもから大人まで楽しめるイベントを多数企画した。 一部イベントは事前予約が必要。開催は午前9時~午後5時。火曜休館(5月3日は開館)。観覧料は一般300円、イベント体験料は別途。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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茶況(4月12日)磐田の品種物、初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に磐田と磐田市豊田の計約100キロが初上場した。品種はおおいわせとさえみどりで、平年並みの価格で商談成立した。 来週にかけて数量が増加していく見込み。市中問屋は「味がしっかりしており、今後の出来に期待できそう」と話した。 静岡市中には初倉のさえみどりとやぶきたが届いた。生産に向けて準備を進める初倉の生産者は「天候次第だが、全体の出回り数量が少ない今週中に摘採を始め、利益を確保したい」と話す。 ◇ 静岡茶市場で11日、茶商らでつくる同市場買手懇話会の総会が開かれ、鹿児島などの県外産地では、短期集中で生産が進むと報告された。 藤枝
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丁寧に新茶初摘み 静岡・丸子原産「近藤早生」 松川茶園
静岡市駿河区丸子元宿山の松川茶園で10日、露地栽培の新茶の手摘みが行われた。種類はわせ品種の「近藤早生(わせ)」で、地域住民ら約40人が傾斜地でもえぎ色に輝く新芽を丁寧に収穫した。 収穫は前年より8日遅い。園主の松川洋平さん(42)によると、2月以降の気温や降水量が安定し、生育は順調という。 近藤早生は丸子原産の希少な品種で、花のような香りや濃いうま味が特徴。収穫した茶葉は静岡伊勢丹(同葵区)で12日から販売する。 松川さんは「最近数年間で最も高い品質。新茶らしい味わいを多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。
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茶況(4月11日)藤枝で「献茶祭」 茶業発展を祈願
藤枝市茶振興協議会(会長・北村正平市長)は10日、同市の飽波神社で献茶祭を行った。新茶シーズンを目前に控え、地元茶業の発展を祈願した。 JA大井川や茶手揉保存会、市の関係者ら約20人が出席した。北村市長が稲葉地区で収穫された藤枝のブランド茶「藤枝一香」500グラムを神前にささげたほか、出席者が玉串奉納などを行った。 北村市長は「関係者で一体となって茶業振興に力を注ぎたい」とあいさつした。
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茶況(4月11日)県産露地物 初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に県内産一茶の露地物が初上場した。丸子の近藤早生(わせ)の手摘み26キロで、毎年購入する問屋が平年並みの価格で仕入れた。 静岡市中には、初倉の品種物が届いた。初倉は来週にかけて生産工場が増える見通し。相良も一部で週内にも摘採が始まる。 県外産一茶は、鹿児島県本土物が静岡茶市場に6700キロ上場した。頴娃と知覧が中心で、親値は5千円台から3千円台が多い。郡部問屋は「早いペースで数量が増えている。コワ葉化する前に仕入れたい」と話す。 藤枝 JA茶業部藤枝工場の新茶初取引は21日に行われる見通し。例年並みで、昨年より6日遅い。 島田、金谷、川根 JA川根センターは11日に川根地
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「とんがりぼう」完成 藤枝・旧貿易商館を移築 茶文化発信拠点に
藤枝市が旧藤枝製茶貿易商館の建物の一部を移築する形で蓮華寺池公園に整備を進めてきた茶文化発信・観光交流拠点が完成し、9日にオープニング式典を行った。「とんがり屋根」の愛称で親しまれた外観から、新施設は「とんがりぼう」と命名された。11日午前10時に開館する。 市や運営事業者、工事の関係者らが出席し、テープカットや内覧会を行った。北村正平市長は「歴史ある建造物を移築できてうれしく思う。基幹産業である茶業の振興の一助になるはず」と期待を寄せた。施設名を提案した山田智也君(青島小2年)に記念品を贈った。 建物は木造2階建てで吹き抜けがあり、延べ床面積は約180平方メートル。元の建物の木材を梁(
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茶況(4月8日)新茶シーズン前に袋井振興協 献茶式 栄西禅師ゆかりの油山寺
新茶シーズンを前に、袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、袋井市村松の油山寺で献茶式を開いた。 日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像がまつられている同寺で、茶業の繁栄と安全な茶生産を願う恒例の行事。法要に続いて、鈴木会長と名誉会長を務める大場規之市長が袋井産茶を詰めた茶つぼを鈴木快法住職に手渡した。 JA遠州中央によると、今年の新茶の生育は例年並みで、前年より5~7日遅い。出来は良好という。同協議会は法多山尊永寺と可睡斎にも献茶した。
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新茶摘み丁寧に 沼津・山二園 9日から店頭販売
沼津市中沢田の茶生産、販売を手掛ける「山二園」で8日、新茶の初摘みが行われた。地域住民ら約20人が、早生(わせ)品種「さえみどり」約100キロを丁寧に手摘みした。 同園の後藤裕揮さん(36)によると、天井が開閉可能なビニールハウス内で栽培し、天候に応じ温度を自動管理しているため、露地ものより約2~3週間早く収穫できるという。樹勢を生かして育てた「自然仕立て」の茶園で、一番茶のみを手摘みで収穫することでうまみを引き出している。 後藤さんは「暖かい日が続き、香り高い茶になっている。新茶らしいスッキリとした味わいを楽しんでほしい」と話した。 新茶は9日夕から山二園の店頭で、100グラム4千円
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茶況(4月8日)来週に摘採開始 静岡県産一茶
静岡県産一茶は来週中に初倉などの早場所産地で摘採が始まる。わせ品種が中心で、やぶきたの出回りが本格的に増えるのは20日以降になる見通し。 初倉地区の荒茶工場幹部は「園相は良く、安定した収量が見込めそう」と話し、市中問屋は「ミル芽を早めに確保したい」と出来栄えに期待した。 鹿児島県種子島産一茶は、静岡市中と静岡茶市場に計約4000キロ入荷した。来週以降鹿児島県本土物の出回りが始まる見込み。 ◇ 静岡県茶商工業協同組合は7日、静岡市葵区で総会を開き、静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の3年ぶり開催など2022年度の事業計画を承認した。
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茶況(4月7日)有機茶使った焼き菓子発売 たこまん、4月23日
菓子店たこまんは23日から、静岡県中西部の19店舗で県内産の有機栽培茶を使用した焼き菓子のお茶フリアン「薫居(かおり)」を発売する。焦がしバターを使ったフィナンシェ生地に煎茶と抹茶を加えた。 県内のお茶の魅力を伝えようと、掛川市、藤枝市、島田市、川根本町の中山間部で栽培されたお茶を使った。見た目は正方形を対角線上に分け、煎茶と抹茶の生地の濃淡を表現。斜めの対角線で産地の山をイメージした。煎茶の生地は上品でやわらかな渋み、抹茶の生地は青々しいほのかな苦みを味わえるという。 経営管理部の広瀬勇人さん(35)は「地元の茶業界の発展に少しでも寄与できれば。お客様にお茶の良さを再認識してほしい」と
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茶業発展願い拝礼式 牧之原の茶問屋
新茶シーズンの本格到来を間近に控え、牧之原市の茶問屋、相良物産(山本明男社長)は7日、茶業の発展を願う拝礼式を同市の小堤山公園で行った。生産者らを交えた座談会も開催し、質の高い茶の生産に向けて意見交換した。 拝礼式には社員や関係者らが出席した。深蒸し茶の生みの親として顕彰される同社2代目社長・山本平三郎翁の胸像を前に、豊作や農作業の安全を祈願した。 市内で開かれた座談会では現在の茶業情勢や一番茶の生育状況などについて情報共有を図った。山本社長が「脱炭素時代の持続可能な農業」と題して講演し、脱炭素社会を目指す上で農業従事者に求められる役割や、今後の展望などを語った。
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茶況(4月7日)種子島一茶5500キロ入荷 静岡市中と静岡茶市場
鹿児島県種子島産一茶が、静岡市中と静岡茶市場に計約5500キロ入荷した。ドリンク関連業者らによる仕入れが増えている。 2000~1000円台の商談成立が多い。みねゆたかの引き合いが強く、市中問屋は「形状が安定している」と評価した。 静岡市中に、鹿児島県本土物の見本が届いた。品種は大根占のさえみどりなどで、あっせん業者は「色や香りがのってくるのは来週以降になる」と話す。
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掛川茶市場 4月21日新茶初取引
掛川茶市場取引運営委員会は6日、2022年度新茶初取引を21日に行うと決めた。21年度より5日遅い。 掛川市千羽のJA掛川市茶業研修センターで行う。午前7時開場、7時半開式。式典は感染対策のため屋外で実施する。
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茶況(4月6日)グリンピア牧之原 16日から茶摘み体験
茶の観光施設「グリンピア牧之原」(牧之原市西萩間)は16日から、一般市民向けの茶摘み体験を開始する。 平日は午前11時から、土日祝は午前11時と午後2時からで各回30分程度。参加者はスタッフの指導を受けながら茶摘みを楽しめるほか摘採した生葉を土産として持ち帰ることができる。釜いり茶や茶の天ぷらの作り方も紹介する。 体験は10月上旬まで(休止期間を含む)。料金は中学生以上820円、小学生720円。小学生未満は無料。予約は不要で、開催時間に合わせた来場を呼び掛けている。雨天中止。問い合わせは同施設<電0548(27)2995>へ。
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萌芽期は4月3日 茶業センター調べ
静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)は6日、調査用茶園の萌芽(ほうが)期が4月3日だったと明らかにした。平年より2日早い。 萌芽期は、茶園全体の芽に対して7割以上が芽生えた時期を指す。3月中旬以降の気温が平年よりやや高く推移し、降水量も安定したことで生育が進んだ。 担当者は「4月中旬以降の摘採に向け、凍霜害や病害虫対策を進めてほしい」と呼び掛けている。
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茶況(4月6日)種子島一茶盛期入り 静岡市中と静岡茶市場
鹿児島県種子島産一茶が静岡市中と静岡茶市場に計約2700キロ入荷した。種子島産一茶は盛期入りし、今週中にやぶきたなどが出回り始める見通し。 4日の取引より値を下げ、茶市場では3000~1000円台などで商談成立した。品種はくりたわせやさえみどりなど。松寿(しょうじゅ)は6日の入荷で終わった。 市中問屋は「形状がしっかりし、味や香りなどの品質も安定しているので、一定量仕入れる」と話した。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋(あっせん)所と同県茶業会議所は15日、新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開く。
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茶況(4月5日)一茶の生育調査 凍霜害なく順調 島田・川根地区
島田市川根町身成のJA川根センターは5日、川根地区一茶の生育状況を調査した。適度な冬の寒さと雨量で生育は順調という。 JA職員4人が管内の茶園10カ所を回った。20センチ四方の測定枠とカウンターを使い、枠内で萌芽(ほうが)した芽の数を数えた。早場所、遅場所ともに凍霜害はなく、園相は良好だった。同センター営農経済主任の横道将さんは「例年、4月10日前後で寒さが戻ってくる傾向がある。防霜ファンの点検など対策を徹底してほしい」と話した。 調査結果を生産者と共有し、初取引の日程を決める。
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茶況(4月5日)静岡茶需要創出 県が事業案募集 5月13日まで
静岡県は5月13日まで、静岡茶の需要創出を図る「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」の事業案を募集している。生産者や茶商、宿泊業などの異業種でつくる共同事業体が手掛ける新商品開発、販路開拓を支援する。 新規顧客獲得に向けた電子商取引(EC)サイト開設、試飲会の開催などを後押しする。県は総事業費に対して一定の割合で助成する。製品開発に向けた試験研究には最大1千万円を補助する。 応募要領は県のウェブサイトに掲載している。問い合わせは県お茶振興課<電054(221)2674>へ。
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新茶初取引は4月18日 静岡茶市場 前年より4日遅く
静岡茶市場(静岡市葵区北番町)は4日、新茶期の到来を告げる「新茶初取引」を18日に行うと発表した。前年より4日遅い。5月2日の八十八夜から大型連休にかけて取引が本格化する。 県内各産地のJA担当者らから生育状況などの情報を収集。芽の伸びは総じて順調で、18日に早場所の産地などから新茶が一定数量集まりそうだと判断した。 午前6時半から、取引の活況を祈願するセレモニーを行う。例年は県内の生産者や製茶問屋ら約800人が出席するが、前年に続き新型コロナウイルス対策を講じ、事前に申し込んだ400人前後に限定する。 本県は荒茶生産量と流通量で全国トップを維持する。静岡茶市場と周辺の茶問屋街では、全
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茶況(4月4日)茶室や庭園をライトアップ 藤枝・玉露の里
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」は1、2日の2日間の夜間、ライトアップイベントを行った。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」や、その周囲にある日本庭園を幻想的に彩り、来場者の目を楽しませた。 地元の竹灯籠作家moriya(もりや)さんが企画監修。竹灯籠や和紙あんどん、和傘など計約30基を設置した。色とりどりの光が水面に反射する風景を演出した。 桜の見頃に合わせた同施設のイベント「桜まつり」の一環として開催した。
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茶況(4月4日)種子島産2500キロ入荷 静岡市中 静岡茶市場
鹿児島県種子島産一茶が静岡市中と静岡茶市場に計約2500キロ届いた。出回りの増加に伴い、先週末からやや値を下げて商談が成立した。 品種はさえみどりやくりたわせなど。郡部問屋は「香りは安定しているので、一定量を仕入れたい」と語った。船便の関係で、次回は6日入荷する。 鹿児島県茶市場の新茶初取引は6日に行われる。鹿児島県本土物の静岡茶市場上場は、11日の予定。
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農地利用に区分、作物転換 牧之原茶園再編へプラン
牧之原茶園に関わる5市(島田、牧之原、掛川、菊川、御前崎)や関係団体でつくる「牧之原茶園の再編整備プラン推進協議会」はこのほど、島田市内で総会を開き、同茶園の目指す将来像と農業経営の方向性を示す再編整備プランの基本方針を決定した。今後の農地利用を四つに区分し、20のモデル地区を指定して茶生産の強化や作物転換などを進める。 茶価の低迷や生産者の高齢化、荒廃茶園拡大といった現状を踏まえ、目指す将来像としてもうかる茶業・日本一の茶産地の再生▽農業用水を活用した新たな農作物の導入▽地域で培われてきた茶園景観の保全-を掲げた。農地利用は茶生産の強化区域、複合生産区域、茶園景観の保全区域、農業継続が難
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茶業発展、先人に感謝 菊川で供養祭、感染終息も祈願
菊川市茶業協会は2日、鎌倉時代に中国から茶の実を持ち帰ったとされる茶祖、栄西禅師と市内茶業先覚者の供養祭を同市の菊川公園で営んだ。 公園内の茶業頌徳(しょうとく)碑の前に茶業関係者20人が集まり、地元の茶業の発展に尽力した先人に感謝した。3月末に市内のハウス茶園で手摘みし、手もみで仕上げた新茶を献上して、茶業繁栄と感染終息を祈願した。 市茶業協会会長の長谷川寛彦市長は「深蒸し茶発祥の地として、菊川のお茶をしっかりPRしていきたい」とあいさつした。
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本山茶の味と魅力発信 奥藁科大川お茶まつり 静岡
本格的な新茶シーズンを前に、山間部で生産される本山茶の味と魅力をアピールする「第17回奥藁科大川お茶まつり」(同実行委主催)が3日、静岡市葵区の大川地区で開かれた。 地区内5カ所に会場を設け、地元の茶生産者や住民が煎茶やスイーツ、在来種のソバなどを提供した。 今回が初参加の「お茶かふぇ森のあかおに」(同区楢尾)は、静岡茶の始祖と言われる聖一国師生家に隣接する茶園で手摘みしたやぶきたを振る舞った。 オーナーの森久子さん(66)が、急須を使わずふた付きの湯飲みに直接お湯と茶葉を入れて飲む「すすり茶」の味わい方などを説明すると、来場者は茶菓子とともに笑顔で一服を楽しんだ。
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茶況(4月1日)袋井産茶こだわりスイーツ開発 ツリーベル
袋井市山名町のスイーツ店「ツリーベル」(鈴木真信代表)は、袋井産茶を使った菓子の商品開発に取り組んでいる。 市内の製茶会社から仕入れた抹茶をふんだんに使用したフィナンシェ、マドレーヌ、マカロンを販売している。茶の優しい味わいや香りを引き立たせるよう心がけ、女性を中心に人気という。 同市出身の鈴木代表が地産地消にこだわった。今後も茶を使った商品を開発する方針で「当店のお菓子をきっかけに袋井の茶の魅力を知ってもらえたら」と話す。
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茶況(4月1日)インストラクター認定式に30人参加
日本茶インストラクター協会はこのほど、2019~21年度の試験合格者のインストラクター認定式を静岡市葵区で開き、約30人が参加した=写真=。 県内各市町の会員が、活動の活性化に向けて情報交換した。知識・技能向上を図る研修や主要産地のお茶を販売する「お茶マルシェ」など、21年度の実施事業も紹介された。 日本茶インストラクターは、日本茶文化の普及を図るために専門知識や技能を習得した人を「お茶のプロ」と認定する制度。21年度は本県の22人を含む154人が認定された。 同協会の上野俊輔静岡ブロック長は「新型コロナウイルス禍に対応しながら、活動内容を充実させたい」と話した。
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茶況(3月31日)有機栽培茶専用工場が設立総会 掛川
掛川市初馬で有機栽培茶の専用工場を運営する会社「かけがわ有機の郷(さと)」は30日、設立総会をJA掛川市本所で開いた。社員や茶商ら関係者50人が出席した。 同社は昨年11月に設立した。五明茶業組合、原泉茶業組合、倉真製茶、原泉農園の23人で構成され、有機栽培茶の生産や荒茶加工を行う。佐藤勝彦社長(66)は「経営を軌道に乗せ、後に続く若い生産者たちが茶業に魅力を感じるような会社を目指す」とあいさつした。今年の新茶期から、一般的な栽培茶はそれぞれの工場で加工し、並行して有機栽培茶を専用工場で加工する。専用工場への集約で作業効率や品質の向上を図る。
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茶況(3月31日)種子島産600キロ入荷 静岡茶市場 静岡市中
鹿児島県種子島産一茶が、静岡茶市場と静岡市中に計約600キロ入荷した。引き合いは堅調で、問屋数社との商談が成立した。 品種は松寿(しょうじゅ)、しまみどり、くりたわせ。郡部問屋は「価格が高いので、様子を見ながら手当てしたい」と話した。 静岡市中は4月2日にさえみどりが届く見込み。静岡茶市場も取引を予定している。 ◇ 静岡県茶業会議所はこのほど、理事会を静岡市葵区で開いた。有機茶栽培の生産、販売支援や、10~20代の若者の需要創出などを盛り込んだ2022年度事業計画を承認した。
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茶況(3月30日)サーフィン大会で特産深蒸し茶PR 牧之原
牧之原市茶業振興協議会は30日、同日市内で開かれた「第3回ジャパンオープンオブサーフィン」に合わせ、会場の「静波サーフスタジアム」で静岡牧之原茶をPRした。大会を通じて同市特産の深蒸し茶の魅力を知ってもらおうと企画した。選手や関係者の控室前にはお茶のディスペンサーを設置したほか、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」を大会関係者に贈呈した。同協議会のマスコットキャラクター「チャーフィン」も会場に駆け付け、大会を盛り上げながら同市の産業を発信した。
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茶況(3月30日)種子島産120キロ入荷 静岡市中と静岡茶市場
鹿児島県種子島産一茶が、静岡茶市場と静岡市中に計約120キロ届いた。郡部や市中の問屋が昨年よりやや高値で購入した。 静岡茶市場は今年初の一茶上場となった。品種は松寿(しょうじゅ)。県外の茶専門店向けに仕入れた市中問屋は「味、香りともに品質は安定している」と評価した。 31日は松寿など計600キロの入荷を予定している。
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有機茶専用工場稼働へ 掛川の新会社、生産体制構築目指す
掛川市北部の荒茶共同工場など4組織が昨年設立した有機栽培茶専門の新会社「かけがわ有機の郷(さと)」が近く、初の新茶期を迎えて工場を稼働させる。近年は緑茶の輸出拡大とともに、海外の農薬基準に対応する有機栽培茶の需要が高まっている。佐藤勝彦社長(66)=五明茶業組合=は「結果を出して有機茶に挑戦する若い世代を増やしたい」と持続可能な生産体制を整える構えだ。 同社は昨年11月、五明茶業組合、原泉茶業組合、倉真製茶、原泉農園が協力し、同市初馬で使われていなかった工場を有機栽培茶専用として運営する。県中遠農林事務所によると、別々の組織が一つの有機栽培茶の工場を設置するのは県西部では初めて。各工場で行
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茶況(3月29日)茶審査会の入賞者表彰 島田市茶業振興協会
島田市茶業振興協会(会長・染谷絹代市長)は28日、本年度の一番茶を審査した市茶審査会の表彰式を市役所で開き、上位入賞者を表彰した。 普通煎茶の部で優等に選ばれた神鵜茶農業協同組合の塚本明治組合長や、深蒸し煎茶の部で優等となった河島司さん(神谷城)らに染谷絹代市長が表彰状を手渡した。 新型コロナの影響から茶業大会は2年連続で中止になり、表彰式のみ行った。染谷市長は「価格低迷や後継者不足など課題が多い今こそ一致団結し、良質な茶産地としてのブランディングに力を入れていく」と呼び掛けた。
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茶況(3月29日)チャハマキに警戒 来月の病害虫予察
静岡県病害虫防除所は、4月の病害虫発生予察情報でチャハマキへの警戒を呼び掛けている。 3月上中旬時点の越冬幼虫は多くないが、4月予報の気温はやや高く降水量は平年並みで、発生を助長する環境にある。成虫になって繁殖が進む一茶摘採後に防除する。 カンザワハダニも発生している。新芽が被害を受けた場合、摘採スケジュールに注意しながら防除する。
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茶況(3月28日)ティーテラス披露 藤枝・市之瀬地区
藤枝市瀬戸ノ谷の製茶販売会社「市之瀬の里」は、中山間地の茶園にティーテラスを設置した。県中部7市町でつくる観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局が支援する取り組みの一環で、30日にお披露目会を行う。 テラスは眺望の良い斜面にある。茶園や市之瀬地区の集落のほか、御前崎方面まで広がる景色を眺めながら、同社の茶と茶菓子を味わえる。テラスには県産材のヒノキを使用した。利用は有料で、完全予約制の1組限定貸切方式。
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茶況(3月28日)静岡市中 種子島一茶が初入荷
新茶シーズンの始まりとなる鹿児島県種子島産一茶の露地物が、静岡市中に初入荷した。数量は約40キロで前年より6日遅い。 南種子茶生産組合が出荷した極わせ品種の松寿(しょうじゅ)。問屋数社が荷物を分け合い、平年並みの価格で商談が成立した。 あっせん業者は「新茶らしい香り」と評価し、市中問屋は「寒暖差がある環境で生育が進み、品質は例年より高い」と話す。 次回は30日、静岡市中と静岡茶市場で計約130キロの入荷を予定している。
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聖一国師碑に献茶 茶業発展、疫病収束祈る 静岡市葵区の生家
静岡茶の始祖とされる「聖一国師」生家の米沢家(静岡市葵区栃沢)で26日、献茶式が行われた。茶生産者や関係者ら約40人が茶業の発展、疫病収束などを祈願した。 毎年春に開催する「奥藁科大川お茶まつり」の催事の一つ。式には、地元大川小中校の生徒5人が出席。生家前の茶園で昨年収穫したやぶきた種の茶葉を使い、美しい所作で入れた煎茶と菓子を聖一国師の石碑前に献上した。 4月3日は大川地区内の各集落を会場に、来場者に自慢の茶や在来ソバ、菓子などを提供するイベントが開かれる。
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茶況(3月25日)「白葉茶つきしろ」全国準V 袋井・安間製茶
安間製茶(袋井市豊沢)の看板商品「白葉茶つきしろ」がこのほど、全国の特産品が集結する「にっぽんの宝物JAPANグランプリ2021-2022」最強素材部門で準グランプリに輝いた。 白葉茶つきしろは安間製茶が独自に研究、商品化した茶で、アミノ酸が従来の3倍含まれているのが特徴。同グランプリは初出品で、県大会の食品加工部門ではグランプリに輝き、商品としての完成度などが評価されたという。安間孝介代表は「静岡のお茶が全国で評価されたことはうれしい。商品力やプレゼン力に磨きをかけ、次回はグランプリが取れるように準備したい」と意気込んだ。
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茶況(3月25日)茶の入れ方教室など 来年度事業の柱に 市茶商
静岡茶業青年団(市茶商)はこのほど、総会を静岡市葵区で開き、地元教育現場での入れ方教室開催など茶文化の普及を柱とする2022年度事業案を承認した。 全国茶審査技術競技大会に向けた練習強化や、消費拡大に向けたPR活動も展開する。海野建史団長(海野兼太郎商店)は「新型コロナウイルス禍に対応しながら、茶業発展に向けて挑んでいきたい」と話した。
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茶況(3月24日)JA掛川市が萌芽調査開始 生育順調 やや早め
JA掛川市は24日、一番茶シーズンを前に茶園の萌芽(ほうが)調査を始めた。同JAや県中遠農林事務所、市の職員ら9人が、掛川市内の6地区で定点茶園を調べた。初日の萌芽率は20・4%で、前年の33・2%を下回った。 上内田、東山、西郷、原泉、原田、和田岡地区の茶園で調査した。2月の平均気温はやや低めに推移したが3月はやや高く、雨量も適量のため、生育は順調に進んでいる。過去7年間の萌芽率から、平均より1~2日程度早い生育という。 同JAの中村貴司茶業課長(48)は「ここまでの生育は順調。平年より高い気温となる予報のため、今後も順調に進むことを期待する。防霜対策を徹底してほしい」と話した。 調
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茶況(3月24日)来年度の生産 振興方針確認 静岡でフォーラム
JA静岡市はこのほど、一茶摘採を控えた茶業関係者が生産振興方針を確認する「グリーンティーフォーラム」を静岡市駿河区の同JA本店で開いた。 2022年度は農地集積や消費拡大に向けたブランド力向上、有機茶栽培技術の研究などを進める。大原正和組合長は「新たな需要を掘り起こし、茶価の安定につなげていきたい」と話した。 市内の茶審査会で優秀な成績を収めた生産者の表彰も行った。本山茶品評会優等のネクト(葵区新間)、同JA茶園共進会優等の福田鍵悟さん(同)らに賞状を贈った。
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茶況(3月23日)絵柄グランプリに中学生 牧之原「お茶はがき」
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」のパッケージデザインコンテストの表彰式を市内で開いた。グランプリには榛原中(同市)2年の伊藤莉子さんの作品「牧之原の茶」が選ばれた。 同コンテストには県内外から59点の応募があった。グランプリ作品のイラストは今後、静岡牧之原茶の広報活動に活用されるという。伊藤さんは「大好きなお茶のおいしさを、もっと多くの人に伝えることができれば」と話した。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 準グランプリ 鈴木理絵(青森県)▽岩本賞 大塚貴子(掛川市)
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高天神社に献上 新茶を初摘み 掛川
掛川市の土方良質茶研究会とJA遠州夢咲は23日、同市上土方嶺向の高天神ハウス茶園で新茶の初摘みを実施した。今年の茶業振興を願い、27日に高天神社に献上する。 初摘みには会員や茶娘姿のJA職員ら25人が参加し、柔らかい芽を一芯二葉で摘み取った。収穫した生葉約6キロは大城茶手もみ保存会が手もみ製茶した。 ハウスは昨年12月末にビニールをかけ、温度と水の管理を徹底してきた。研究会の早川正宏会長(69)は「丹精込めてつくったお茶を今年も皆さんに届けたい」と話した。
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茶況(3月23日)さみどりへの改植推進確認 藤枝高級抹茶生産振協
藤枝市内の茶生産者やJAなどでつくる藤枝高級抹茶生産振興協議会(会長・鈴木成彦丸七製茶社長)は22日、同市内で会合を開き、2022年度に抹茶生産に適した品種「さみどり」への改植を進める方針を確認した=写真=。 京都など他産地を参考にしながら肥料試験を重ね、品質向上を図る。21年度は被覆茶を作るための棚施設を市之瀬と岡部の2カ所に設けた。 鈴木会長は「静岡抹茶のブランド化に向け、技術を磨いていく」と話した。
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茶況(3月22日)集客施設整備に最大100万円補助 川根本町
川根本町は2022年度、喫茶や茶園テラスといった集客施設の整備を希望する町内の農業者を対象に、最大100万円を補助する事業を始める。事業費200万円を22年度当初予算案に計上した。 町の認定農業者や3人以上の協業体が対象で、集客施設は川根茶の販売促進と緑茶文化の情報発信を目的とする。庭先などのスペースに椅子や机を並べて茶を振る舞う喫茶や、茶畑の中に設置するテラスなどが施設の一例。希望者は町農林課に申請すると、企画する事業のヒアリングが行われる。
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茶況(3月22日)一茶への関心高まり 静岡市中
静岡市中で県産一茶への関心が高まっている。生育は前年より遅れ、取引が活発化するのは4月中旬以降とみられている。 各地で生産の準備が進んでいる。新型コロナウイルス禍で需要が見通せない状況が続く中、市中問屋は「高級茶も前年並みに仕入れる予定」と話す。郡部問屋は「宿泊、飲食業が振るわない影響で、ティーバッグ原料の出荷は減る」とみる。 県中部の生産者は「値崩れを防ぐため、ミル芽摘採を心掛ける」と話す。
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ウーロン茶の魅力発信 島田・茶の都ミュージアムで企画展
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは6月20日まで、企画展「ウーロン茶の魅力発見~華やぐ香りの世界」を開いている。生葉をしおれさせる「萎凋(いちょう)」の工程を経て生産するウーロン茶をはじめとした香りを生かす茶に注目して、紹介している。 ウーロン茶の特徴や歴史、製茶工程などを解説するパネルや映像を用意した。館内にはウーロン茶と緑茶、紅茶の茶葉が展示され、実際に触ったり、香りをかいだりして、特徴や違いを学ぶことができる。 このほか、ウーロン茶を製茶する工程で使用する機械や、ウーロン茶に使われる喫茶道具なども並ぶ。県内で開発、普及を進めている「香り緑茶」も解説している。 午前9時~午後5
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「ほうじ茶香るまち」に 富士で分散型イベント開幕
富士市をほうじ茶の香るまちにすることを目的とした分散型イベント「富士のほうじ茶デイズ」(市など主催)が19日、市内で開幕した。メイン会場の道の駅「富士川楽座」では開幕式典が開かれ、吹奏楽やチアダンスで市立高校のビジネス部プロデュース企画「ほうじ茶学園」の開始に華を添えた。 部員がほうじ茶をテーマに商品開発や企画運営を担った。バラ型のマドレーヌやプリン、シフォンケーキなど部員が考案した4種類のほうじ茶スイーツは、初日は約1時間で売り切れる人気だった。部員は「バラなどかわいらしさを意識した。SNSに上げて一緒に盛り上げてほしい」と話した。 富士川楽座2階では、学園祭と銘打ち茶に関するクイズに
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新茶期前に祈願祭 手もみ実演や贈呈サービス 牧之原
新茶シーズン到来を前に、「牧之原新茶まつり・新茶祈願祭」が19日、牧之原市の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」で開かれた。 新型コロナウイルスの影響によりまつりの開催は3年ぶり。会場には地元茶業者らがブースを構え、お茶の販売をはじめ、手もみ実演、一足早い新茶の贈呈サービスを行い、多くの家族連れなどでにぎわった。 茶の順調な生産や活発な取引を願う祈願祭には地元茶商やJA、行政関係者が出席。同市茶業振興協議会会長を務める杉本基久雄市長が昨日摘んだばかりの新芽の茶葉を神前に供えた。 杉本市長は「冬が寒かった分、気温の上昇とともに一気に生育しておいしいお茶ができあがる。健康志向の高まりもあ
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茶況(3月18日)小学6年生に地元産茶贈る 袋井茶振興協
袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、袋井市内の小学6年生約千人に「東海道どまん中ふくろい茶」をプレゼントした。 同協議会は例年、3~6年の児童が茶の知識を競う「T-1グランプリ」を開催してきた。コロナ禍により2年連続で中止となり、代わりに袋井茶の魅力を知ってもらおうと配布した。 鈴木会長は「さまざまなイベントが中止になり、思うような活動はできていないが、少しでも袋井のお茶のことを知ってもらえたら」と話した。
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茶況(3月18日)種子島一茶は28日入荷見込み 静岡市中
一茶の露地物で最も生産が早い鹿児島県種子島で25日ごろから、摘採が始まる見通しとなった。 中央製茶(静岡市葵区)によると、静岡市中に初荷が届くのは28日ごろ。22日に販売を始めた前年より約1週間遅い。 西之表と南種子島の2地域から入荷予定で、品種は極わせの松寿。園相は良好で、高品質の荒茶が期待できるという。
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茶況(3月17日)中西部5JAが飲み比べセット 新茶期に向け販売企画
新茶シーズンに向けて県中西部のJAが自慢のお茶を集めた「5JA飲みくらべセット」の販売を企画している。昨年初めて発売し、好評だったため今年も販売を決めたという。 セットにはJA遠州中央、JA遠州夢咲、JAおおいがわ、JA掛川市、JAハイナンのお茶が50グラムずつ入っている。台地から山間部まで産地はさまざまで、各地のお茶の風味を味わうことができる。 販売は各地の一番茶がそろう5月後半から始める。税込み3500円でJAのファーマーズマーケットなどで販売する予定。
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茶況(3月17日)新茶期控え慎重姿勢 静岡茶市場入札販売会
静岡茶市場の入札販売会が16日開かれ、市中や郡部の問屋約30社が参加した=写真=。新茶期を控え、買い手の慎重姿勢が目立った。 仕上茶や荒茶など計141点が出品され、引き合いは棒や粉などの出物中心だった。2000~1000円台の本茶に関心を持つ買い手も一定数はいた。 郡部問屋は「需要は弱含み。高級茶の注文は伸び悩んだ前年並みにとどまる」とみる。市中問屋は「4月下旬とみられる新茶シーズンまでのつなぎとして、補充を進めたい」と語った。
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静岡「世界お茶まつり」行事案を承認 春の祭典は5月1~15日
茶の魅力を静岡県から世界に発信する祭典「第8回世界お茶まつり」(県などの実行委主催)の会合が16日、県庁で開かれ、春と秋に開催する行事案を承認した。 春の祭典は5月1~15日に県内外で開き、茶に関連した商品や料理などを販売する「新茶フェア」に製茶会社や宿泊施設など385事業者が参加する。 新茶フェアのほか、私鉄5社と連携して列車内でお茶を使ったクラフトビールを飲みながら観光したり、沿線で茶摘み体験を行ったりする企画「O-CHA(オチャ)旅@沿線」を実施する。茶畑が広がる牧之原台地を自転車で周遊する催しも行う。 秋の祭典は10月20~23日にグランシップ(静岡市駿河区)で開き、世界各国の
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茶況(3月16日)FDA機内で茶菓子を提供 牧之原・高柳製茶
フジドリームエアラインズ(FDA)は3月中旬から、札幌(新千歳)―静岡便で牧之原市産の茶葉を使用した菓子を配る機内サービスを始めた。 提供するのは高柳製茶(牧之原市)の人気商品「お茶粒ダックワーズ」。静岡牧之原茶の一番茶を米粉の生地に練り込んだ菓子で、もっちりとした食感に加え、緑茶本来の風味や香りを楽しむことができるという。 県外からの来訪者に対して空港周辺市町の魅力を発信し、地域活性化につなげる取り組みの一環で、1カ月程度の実施を予定する。
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一茶や抹茶、ぜいたくに使用 ペットボトル発売 川根茶業協同組合
川根茶業協同組合(南伸次理事長)は18日、川根産の一茶や抹茶をぜいたくに使用した川根茶ペットボトル飲料を発売する。川根茶の販路拡張事業として、身近なペットボトルから川根茶に親しんでもらおうと、企画した。1本税込み200円。 茶業者が厳選した川根産の一茶と、川根本町の静岡オーガニック抹茶(SOMA)の抹茶を使い、半年の試作を重ねて製品化した。甘みのある川根茶と川根産の抹茶が合わさって、まろやかな飲み口に仕上がっている。 同町下長尾の組合事務局や組合員の一部店舗で販売予定。4月18日まで、期間限定で2割引きで販売する。問い合わせは、同組合事務局<電0547(56)0045>へ。
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茶況(3月16日)鹿児島本土物一茶摘採 頴娃など4月10日ごろ
JA鹿児島経済連は8~11日、鹿児島県本土物一茶の生育調査を行った。摘採は大根占が4月5~6日、頴娃や知覧、枕崎は8~10日ごろから進む見通し。 冷え込んだ冬場に十分休眠できたことで、園相は良好という。頴娃、知覧の静岡茶市場上場は、前年より7日遅い4月12日ごろを見込む。 JA鹿児島経済連は「3月中旬以降暖かくなってきたことで芽伸びが進み、一茶の摘採が短期に集中する可能性がある」(茶事業部)と話す。
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茶況(3月15日)川根茶入れ方 中3生に指導 島田・山関園製茶
島田市川根町身成の山関園製茶はこのほど、川根中3年生約25人を招き、川根茶のおいしい入れ方を伝える教室を開いた。中学卒業を前に川根茶に親しんでもらおうと、20年以上前から続く行事。 生徒は従業員の指導を受け、お湯を湯冷ましで適温にして急須に注ぎ、抽出時間を変えながら一煎目から三煎目までを味わった。製茶工場も見学し、荒茶から商品になるまでの過程を学んだ。 同社の山下譲社長は「川根茶の魅力やおいしさを再認識してもらい、これから羽ばたいていく中学生に川根茶をもっと好きになってほしい」と話した。
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茶況(3月15日)緑茶表示研修会 静岡県、16日に
静岡県は16日午前9時から、生産者や茶商などを対象にした緑茶の表示研修会をオンラインで開く。参加無料。 県職員が講師を務め、食品表示法や景品表示法、食品衛生法などを解説する。誇大広告禁止や食品の賞味期限表示に関するルールも確認する。 県お茶振興課のウェブサイトに掲載されているメールアドレスに申し込む。23日午後5時まで視聴できる。 問い合わせは同課<電054(221)2684>へ。
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ハウス茶園で新茶初摘み もえぎ色の新芽つややか 島田市阪本
本格的な新茶シーズンを前に15日朝、島田市阪本の大塚隆秀さん(46)のハウス茶園で新茶の初摘みが行われた。近隣の農家の女性15人が駆け付け、もえぎ色のつややかな新芽を摘み取った。 1500平方メートルのハウスに広がるのは地元の主力品種「やぶきた」。昼間の太陽熱を地中のパイプに蓄え、夜間に利用する「地中熱循環法」で育てた。周辺の露地物より40日ほど早い収穫といい、女性たちは約7センチに伸びた新芽を手際よく摘み取った。 大塚さんは「冬の気温が低く、養分がしっかり蓄積された。味の濃い、おいしい新茶に仕上がると思う」と話した。 製茶後、18日から同市阪本の直売所「お茶のさすき園」で100グラム
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茶況(3月14日)収穫例年並み 早場所生産者予想 藤枝稲葉地区
早場所の藤枝市稲葉地区のある生産者によると、冬季の冷え込みや小雨の影響を受け、ここまでの生育はやや遅れ気味という。一方、気温が高くなるにつれて成長が早まっていて、「収穫時期は例年並みになるのではないか」と予想する。 現在は防除の作業をしていて、今後は施肥なども進めていく。「園相は良好。コロナ禍で需要に不安はあるものの、今年も良いお茶をつくれそう。多くの方に味わってほしい」と期待を込めた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(3月14日)緑茶購入量24.6%減 1月の総務省統計
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、1月の緑茶購入量は前年同月比24・6%減の52グラムと2カ月ぶりに前年同月を下回った。支出額は3・0%減の283円だった。 ペットボトルなどの茶飲料の支出額は8・2%増の536円と4カ月連続で前年同月を上回った。 市中のあっせん業者は「物価上昇の影響で、嗜好(しこう)品とされるリーフ茶の需要が減退する懸念がある」と話す。
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「利き茶ガチャ」で飲み比べ 静岡の高校生考案 新東名SAなど4カ所設置
静岡商高と駿河総合高の生徒4人が12日、静岡茶の魅力をアピールするために考案したカプセル自動販売機「利き茶ガチャ」を、新東名高速道のサービスエリア(SA)など静岡県内4カ所に設置した。カプセルの中にはティーバッグが三つ入っていて、品種や収穫期が異なるお茶の飲み比べが楽しめる。1回300円。設置期間は4月24日まで。 4人は静岡市主催の講座「高校生まちづくりスクール(ビジネス編)」の修了生。生産量が減っている静岡茶に着目し、課題解決に向けた新たな取り組みを考案した。カプセルには利き茶の楽しみ方や正解が書かれた資料も入れるなど工夫し、地元企業の静鉄リテイリングの協力を得て実現した。 同市葵区
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富士宮・黒田小6年の後藤君 闘茶会優勝 飲み比べて種類当てる
静岡県はこのほど、小中学生が茶を飲み比べて種類を言い当てる闘茶会「Cha-1(チャワン)グランプリ」をオンラインで開催した。県内16市町の計29人が参加し、富士宮市立黒田小6年の後藤藤生君が優勝した。 事前に送付した茶葉の外観を観察したり、飲み比べたりして茶種を言い当てた。お茶の歴史や効能などの知識を問うクイズも出題され、総合得点を競い合った。 他の上位入賞者は次の通り。 ②大塚梨衣奈(富士吉永一小6)③陸田紗希(掛川城東中2)④陸田悠里菜(掛川佐束小6)
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茶況(3月11日)日本茶カフェ 袋井にオープン 赤堀商店経営
日本茶カフェ「まるよ茶屋 可睡の杜」がこのほど、袋井市可睡の杜にオープンした。茶と組み合わせたスイーツや料理を提供していて、女性を中心に人気を集めている。 茶の製造販売を手掛ける「赤堀商店」(御前崎市)が経営するカフェで、同市の本店に続いて2店舗目。茶飯のおにぎりを味わえるおむすびセットや、つゆひかりを使ったプリンなど、県内産茶を使用したメニューを豊富に取りそろえている。 赤堀商店は茶になじみの薄い若者世代などに魅力を知ってもらおうとカフェ経営を展開している。店内では自社製品も販売している。
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茶況(3月11日)静岡・宇野さん2位 茶の入れ方選手権
日本茶の魅力発信に取り組む一般社団法人淹(えん)茶計画(東京都)はこのほど、茶の入れ方の技量を競う「淹茶選手権全国大会」を東京都で開き、静岡市葵区足久保の茶生産者、宇野明日真さんが2位に入賞した=写真=。 予選を勝ち抜いた5人が出場し、指定の茶葉に応じた呈茶の所作を競ったり、各自が用意した茶器や茶葉で茶を入れながら茶業にかける情熱をアピールしたりした。 大会の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」から閲覧できる。同法人理事の岡部宇洋さん(浜松市出身)は「茶文化に興味を持つ人が増えるきっかけになれば」と話す。
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茶況(3月10日)茶園で賞味 新茶飲み比べや弁当 丸松製茶場
菊川市の丸松製茶場は5月5日、体験型イベントを市内で開く。新茶期の美しい茶園で茶摘みを行う。 お茶を好きになってもらおうと複数の体験を提供する。茶摘みのほか、サングラム菊川店でおいしいお茶のいれ方を学んだり、製法や生産者ごとに飲み比べたりする。昼は景色のいい茶園でオリジナルの弁当を味わうことができる。摘んだ茶葉は製茶して、後日参加者に届ける。 時間は午前9時半から午後2時まで。先着50人。費用は3500円。申し込み、問い合わせは丸松製茶場<電0537(36)1200>、<メール info@san-grams.jp>へ。
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茶況(3月10日)世界緑茶協会が茶の料理動画制作
世界緑茶協会(静岡市駿河区)はこのほど、若者などを対象にした緑茶の消費拡大策として、抹茶や煎茶を使った料理を紹介する動画を制作した。 抹茶とヨーグルトを生地にする焼き菓子や、サーモンソテーに煎茶を振りかけたリゾットの作り方などをレシピ付きで紹介している。同協会ホームページから閲覧できる。 担当者は「健康効果が期待でき、食べてもおいしい茶の側面を広くPRしたい」と話した。
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茶況(3月9日)新茶祭り・祈願祭 19日、新茶贈呈も 牧之原
牧之原新茶まつり・新茶祈願祭が19日、牧之原市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」で開かれる。 一足早い新茶の贈呈サービスや手もみ実演、物販などを行い、新茶の魅力を発信する。市内の茶業関係者が集まり、農作業の安全や活発な新茶販売を願う祈願祭も実施する。 イベントの一環として、18日午前9時から、市内茶園で新茶の手摘み体験会を開く。参加希望者は市のホームページから申し込む。締め切りは15日。 問い合わせは牧之原市茶業振興協議会<電0548(53)2621>へ。
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茶況(3月9日)早場所研修会、オンラインで カワサキ機工
製茶機械メーカーのカワサキ機工(掛川市)は10日午前10時から、生産者や茶商向けの研修会をオンラインで開き、鹿児島県種子島や南薩地方など早場所産地の新芽の生育状況を報告する。 各種製茶機械の点検や保守のポイントを解説したり、蒸し機や摘採機の新製品を紹介したりする。農林水産省の担当者が茶業の発展に向けた方策を語るコーナーも設ける。 同社ウェブサイトから11日午前10時まで視聴できる。
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茶況(3月8日)特別茶席を満喫 島田のミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは8日、濃茶、薄茶、点心の3席を体験する特別茶会を江戸時代の大名茶人・小堀遠州ゆかりの館内茶室「縦目楼(しょうもくろう)」で開いた。 県茶道連盟理事長の青島宗智さんが濃茶席、同ミュージアム館長の熊倉功夫さんが薄茶席の席主をそれぞれ務めた。和装に身を包んだ参加者は日本料理に舌鼓を打った後、茶室に移動した。 薄茶席では、熊倉さんが選んだ花入れや茶道の極意を記した掛け軸などが飾られた。風情ある空間で和菓子や抹茶を提供し、参加者をもてなした。 参加した静岡市の女性(49)は「知識を得ながら茶を楽しむことができ、豊かな気持ちになった」と話した。
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茶況(3月8日)伊藤園純利益79.7%増 21年5月~22年1月決算
伊藤園がこのほど発表した2021年5月~22年1月連結決算は、純利益が前年同期比79・7%増の103億3800万円だった。健康志向の高まりを背景に日本茶・健康茶の販売が増え、北米事業も好調を維持した。 経常利益は43・1%増の146億5600万円、売上高は3036億2600万円(会計基準変更で前年比較なし)。直近の21年11月~22年1月期は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いて人出が増加したことなどから、自動販売機での売り上げが伸びた。
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茶況(3月7日)有機栽培でブランド化 藤枝市長が方針
藤枝市の北村正平市長は市議会2月定例月議会の一般質問で、農林水産省が立ち上げ準備を進めている制度「オーガニックビレッジ」の取り組みなどを通して、茶などの農産物の有機栽培を推進していく方針を示した。 同制度は、国の支援を受けながら自治体と生産者、加工・流通業者、消費者らが一体となって地域の有機農業を活発化させることを目指す。 北村市長は「有機栽培の茶の産地として強力なブランドの形成を目指したい」と語り、必要となる基盤の整備を進めていく考えを明らかにした。
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茶況(3月7日)1月緑茶輸出量 前年比2%減少
財務省貿易統計によると、1月の緑茶輸出量は前年同月比2・0%減の405トンと11カ月ぶりに前年同月を下回った。金額ベースでは5・1%増の14億6128万円だった。 粉末煎茶や抹茶など「粉末状のもの」が金額ベースで、全体の78・1%を占めた。1キロ当たり平均単価は7・3%高の3601円。 輸出先は、粉末製品の引き合いが強い米国が9・9%増の8億1306万円でトップ。ドイツ1億4399万円(45・5%増)、台湾1億1506万円(26・6%減)と続いた。 日本茶輸出促進協議会の担当者は「輸送コンテナの確保が難しく、受注できても思うように出荷できない状況が続いている」とみている。
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菊川茶のブランド化 外部の視点で魅力発信【22年度予算案/遠州7市町⑤】
「深蒸し菊川茶を知らない人に手に取ってもらえるよう、親しみやすいデザインにしてはどうか」。東京都のデザイナー宮崎亜未さん(26)は2月中旬、茶の包装デザインを菊川市茶業協会に提案した。和風の茶袋が多い中、白を基調にしたシンプルな表現が特徴。協会の黒川浩丹事務局長(64)は「若い層へのPRは難しい。新たな発想で若者に響く包装にしたい」と意気込む。 協会が推奨する包装デザインは約30年前からほとんど変わっていない。文化芸術事業を展開する野ノ編集室(東京都)との連携で新デザインを導入し、菊川茶のブランド化を目指す。新包装には飲み方や作り手の思いを伝えるガイドブックを添える。専用サイトを立ち上げ、
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茶況(3月4日)袋井南部生産者 可睡斎で販売会
袋井市南部地域の生産者でつくる豊沢・三沢茶研究会(荻原克夫会長)は6日まで、同市の可睡斎で販売会を開いている。 豊沢、三沢両地区で生産された茶のPRを目的に15年以上続けている。土日限定で、会員が持ち寄った一番茶を使ったティーバッグを販売する。感染症対策を徹底しながら試飲会も実施している。 同会は研修会や互評会など、生産技術の向上、販売促進に向けた活動に取り組んでいる。荻原会長は「お客さんの反応が良かった。コロナ禍でも対策を講じた上でこうした機会を積極的に設け、茶業を盛り上げたい」と話した。
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茶況(3月4日)新団長に松葉さん 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)は3日、総会を静岡市葵区で開き、新団長にマツバ製茶(藤枝市)の松葉晟司さん(43)を選出した。任期は1年。 松葉さんは「新型コロナウイルス禍が長引き、茶業界を取り巻く状況は厳しい。皆で力を合わせ、新しい風を吹き込んでいきたい」と抱負を語った。 副団長は石川製茶(島田市)の石川幹浩さん(43)、坂本園(川根本町)の坂本健二さん(42)が就いた。 2022年度事業計画として冷茶キャンペーンなどの静岡茶普及事業や闘茶会の開催などを承認した。
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静岡中心街に茶専門店 「きみくら」4月9日オープン カフェ併設
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)は4月9日、静岡市葵区の中心市街地に茶専門店「日本茶きみくら静岡呉服町店」をオープンする。商品販売だけでなく、飲食が可能なカフェも併設する。出店は3店舗目で、掛川市外では初めて。 都市圏への出店で、茶の魅力発信と消費拡大を狙う。新店舗は約230平方メートルで、県内主要産地のリーフ茶や抹茶、茶菓子、茶道具などを販売する。茶の試飲も可能。茶寮スペースはカウンター6席とテーブル14席で、茶と和菓子のセットやパフェなどを提供する。 店舗を拠点に、茶関連のワークショップなど各種イベントも展開する。丸山勝久社長は「茶離れが進んだ要因として、消費者に茶の良さを十分に
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基盤整備、機械導入に遅れ 次代見据え改良【令和の静岡茶④/第1章 縮む現場④】
農家60軒の茶園を10軒ほどに集積する-。本県有数の茶どころ牧之原市静波原地区で、小区画、ふぞろいだった茶畑を2019年から整理し、畝の方向をそろえるプロジェクトが進められた。 「一軒一軒、地権者への説明や個別交渉を続けて理解を求め、着工にこぎつけた」と事業を進めた静波原基盤整備組合代表の原間秀樹さん(55)。生まれ変わった茶園は計6・4ヘクタール。耕作者1人当たりの面積が単純計算で10アールから60アールに広がり、大型機械の導入が可能になった。 苗を植え替え、収穫は25年頃から始まる予定だ。原間さんは「小規模での経営継続が難しくなる中、農家の意識は変わりつつあった」とプロジェクトを振り
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茶況(3月3日)手もみ紅茶品評会 菊川支部3人上位 市長に受賞報告
静岡県茶手もみ保存会の手もみ紅茶品評会で上位を占めた保存会菊川支部の3人が3日、菊川市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に高品質な紅茶を届けた。 品評会は1月に静岡茶市場で行われ、37品が出品された。1等1席の黒田一成さん、2等1席の宮城徹也さんと森下直人さん、同支部顧問の赤堀実さんが受賞を報告した。受賞した紅茶を味わった長谷川市長は「味や香りのバランスが良くて飲みやすい」と話した。黒田さんは「今後も継続して手もみ技術を磨いていきたい」と抱負を述べた。
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茶況(3月3日)全品入賞茶を販売 静岡茶市場
静岡茶市場(静岡市葵区)はこのほど、本山茶のPRのため、普通煎茶の一煎パックを発売した=写真=。 2021年11月に開かれた全国茶品評会で、普通煎茶4キロの部で入賞した森内吉男さん(同区内牧)の出品茶を小分けにして売り出す。価格は1パック5グラムで300円。 茶市場の内野泰秀社長は「手に入りづらい品評会入賞茶を楽しんでもらう機会になれば」と話す。 問い合わせは同茶市場<電054(271)4316>へ。
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世帯支出額 20年で半減 “時代”見極め商品探究【令和の静岡茶③/第1章 縮む現場③】
2021年4月、新茶シーズンに臨んだ松坂屋静岡店(静岡市葵区)の食品担当バイヤー植木和人さん(49)は、本県を代表するかつての人気コンテンツの売れ行きの鈍さを痛感した。新型コロナウイルス禍による「巣ごもり需要」に期待したが、顧客が手に取っていく商品は、上質な包装紙に包まれた高級煎茶に限らず、後片付けが簡単なティーバッグが目立った。 メインターゲット層の高齢化が進む。一方で、茶の客単価は反比例するかのように下落基調をたどりつつある。「若い消費者にも地元の魅力をアピールしなくては」。植木さんは、時代が求める茶の新コンテンツを探している。 リーフ茶の需要低迷が止まらない。 21年度の総務省家
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茶況(3月2日)輸出支援の新事業 当初予算案に計上 牧之原市
牧之原市は2022年度、茶の海外輸出や高付加価値化を目指す市内の茶業関係者の取り組みに対する支援を強化する。 海外での健康志向の高まりにより茶の海外輸出が好調な伸びを見せる中、新規事業として22年度当初予算案に50万円を計上した。販路拡大を目指す市内の茶業者に対して残留農薬検査費用の一部を補助し、海外輸出のほか低農薬栽培促進など、茶の高付加価値化を推進する。 市お茶振興課の担当者は「静岡牧之原茶を広く知ってもらうためにも支援を続けたい」と話した。
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茶況(3月2日)ウーロン茶の歴史 紹介する企画展 5日から、島田のミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は5日から、企画展「ウーロン茶の魅力発見~華やぐ香りの世界」を開く。生葉をしおれさせる萎凋(いちょう)の工程を経て生産される、さまざまな香りの茶を展示する。6月20日まで。 中国や台湾、明治期以降の日本国内で生産されてきたウーロン茶の歴史や茶器を紹介。近年県内で開発が進む香り緑茶についても解説する。観覧料は大人1人300円。 問い合わせは同館<電0547(46)5588>へ。
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産出額首位陥落の衝撃 既存販路から脱却模索【令和の静岡茶②/第1章 縮む現場②】
農家収入を表す産出額は既に日本一の座を譲っていた-。農林水産省が昨年3月に発表した2019年農業産出額の統計で、生産量全国一の静岡県の茶は前年比18・5%減の251億円に減少し、252億円だった生産量2位鹿児島県に初めて抜かれたことが判明した。 「逆転のタイミングがこんなに早いとは」(静岡市内の製茶問屋)「消費拡大策が急務だ」(伊藤智尚県茶業会議所専務理事)。茶どころ日本一を自負していた県内茶業者に強い衝撃が広がった。 県内茶産出額は1992年の862億円をピークに低迷が続く。2020年統計で首位を奪還したものの、約30年で3分の1以下に落ち込んだ計算だ。静岡ブランドの陰り、茶園大規模化
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茶況(3月1日)春の感謝セール JA大井川金谷工場
島田市番生寺のJA大井川金谷工場は26日まで、春の感謝セールを開催している。セールに合わせ、お得なキャンペーンや季節限定茶などを用意した。 早摘みの煎茶や深蒸し茶のほか、金谷地区の品種「金谷ほまれ」「金谷いぶき」などが並ぶ。さわやかな香りが特徴の季節限定茶「春待ち茶」は、100グラムで864円(税込み)。 100グラムの袋詰め商品を5本買うと、商品をもう1本プレゼントする特典もある。
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安値に限界 転作を決断 茶農家、10分の1に【令和の静岡茶①/第1章 縮む現場①】
細い山道沿いに民家が点在する静岡市葵区小布杉地区に、料理店に出荷される高品質のタケノコを作る農家がある。大森義明さん(69)は2020年まで茶業を営んでいた。 戦後、茶畑を切り開いた父と力を合わせ、40年以上茶と向き合ってきた。収穫前の茶樹を布で覆うことで、鮮やかな緑色に仕上がる「かぶせ茶」作りに全力投球し、高値で取引された。茶業を愛し、「育てて、摘んで、もんで。二度と同じ表情の製品が生まれない面白さがあった」と振り返る。 本県の代表的な産業の茶は20年ほど前から、需要の減退が問題視されていた。拍車をかけたきっかけの一つが11年の東日本大震災。東京電力福島第1原発事故により茶の一部で放射
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茶況(3月1日)カンザワハダニ、注意を呼び掛け 静岡県病害虫防除所
静岡県病害虫防除所は、3月の病害虫発生予察情報で、茶はカンザワハダニへの注意を呼び掛けている。 2月上中旬時点で、越冬雌成虫の約4割が産卵を始めている。1カ月予報の気温はほぼ平年並みで発生を助長する環境ではないが、葉裏に薬液が十分届くように散布し、防除を徹底する。 赤焼病も発生しやすい。つゆひかりなどの品種で特に注意が必要。昨年発生した茶園では、3月上旬に薬剤で防除する。
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茶況(2月28日)濃いふる抹茶 一村逸品大賞 JA大井川が開発
JA大井川が開発した抹茶商品「濃いふる抹茶」が、日本農業新聞のコンテスト「一村逸品大賞」に選出された。 コンテストは、同新聞の農産加工品紹介コーナー「一村逸品」に掲載された品から優秀賞を決める。今回は2021年の1年間が対象で、掲載された195点のうち49点の応募があった。 濃いふる抹茶は同新聞の社内審査で年間の優秀賞7点に選ばれた後、25日に行われた中央審査会で最高賞に輝いた。 地元産抹茶のスティック10本とミニシェーカー、レシピブックがセットになっている。抹茶を手軽に味わうことができるほか、レシピ集を参考にしたアレンジの幅広さも人気を呼んでいる。
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茶況(2月28日)新型コロナ基金に県茶青70万円寄付
静岡県茶業青年団(県茶青)はこのほど、県の「新型コロナウイルスに打ち勝つ静岡県民支え合い基金」に70万円を寄付した。高柳敬将団長らが県庁を訪ね、担当者に手渡した。 県茶青が立ち上げた「静岡緑茶プロジェクト」で浄財を集めた。茶専門店などで扱っているシール付きの商品を消費者が購入すると、代金の一部が寄付される。 担当者は「新型コロナ禍が長引く中、医療従事者らの役に立てば」と話した。
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茶況(2月25日)廃棄茶葉を使用「ほうじ紅茶」発売 袋井の西村農園
袋井市大谷の西村農園はこのほど、廃棄茶葉を使った「ほうじ紅茶」の販売を開始した。年明けの発売から女性を中心に好評を得ている。 紅茶を焙煎(ばいせん)し、優しい甘みは残しながら、香りを引き立たせた。緑茶に比べてカフェインが少ないため、妊婦にもお薦めという。 同農園ではフードロスの観点から、廃棄していた紅茶の出物部分の利活用を検討していた。開発を主導した西村晃さん(28)は「工場のあり方や茶園のあり方を見直す中で(ほうじ紅茶を)思いついた。味も香りも申し分ない商品に仕上がった」と話した。
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茶況(2月25日)技術や品種研究 成果を動画配信 茶業研究センター
静岡県茶業研究センター(菊川市)は28日午後5時まで、茶の生産技術や品種育成など6件の研究成果に関する発表を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。 ドローンを使った新芽の生育量、成分評価の手法や、ドリンク向け需要を見据えた製茶コストを抑える技術、土壌改善といったテーマで報告している。同センターホームページから閲覧できる。 問い合わせは同センター<電0548(27)2881>へ。
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茶況(2月24日)茶農家の84% 「後継者なし」 掛川市調査
掛川市はこのほど、市内茶農家を対象に経営形態などを問う調査を実施した。後継者の有無に関する質問では有効回答を得た337人のうち、84%の282人が後継者なしと答えた。経営主の年齢を問う質問では最年少が32歳、最高齢が88歳で、平均年齢は63・8歳。後継者不足と生産者の高齢化という厳しい現状が浮かび上がった。 市は本年度、新型コロナウイルスの影響などで市茶振興計画(2017~26年度)の中間見直しを1年前倒して実施していて、その一環で調査を行った。昨年10月、生産者516人に対し、郵送または協同工場を通じて配布して370人から回収した。
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茶況(2月24日)茶普及プラン提案 静岡市の市民講座
静岡市はこのほど、静岡茶のファンを増やすための本年度の市民講座「お茶の学校」の最終講座を市役所静岡庁舎で開いた。学生や会社員など受講者約15人が、茶業の現場で学んだ内容を基に、茶の普及に向けた方策や抱負を発表した。 受講者は昨年10月から7回にわたり、荒茶工場や製茶問屋を見学したり、お茶の入れ方を体験したりした。発表ではサークル活動を核にして交流事業に参加し、普及につなげるプランなどを提案した。 講座の学長を務めた田辺信宏市長は「学びを深め、多くの人に伝えていってほしい」と激励した。
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茶況(2月22日)農産物PRユニット 「茶果菜」3月で解散 JA大井川が発表
JA大井川はこのほど、農産物PRユニット「茶果菜(ちゃかな)」を本年度いっぱいで解散すると発表した。 JA管内で収穫された茶や果物、野菜などをPRする目的で結成した。地元の学生ら8人で活動し、2016年のデビュー以来、地域や行政、企業のイベントやメディアに多数出演。農業の魅力や食の大切さを多方面にわたって発信した。 広報活動の見直しを踏まえての対応。同JAの小沢嘉慶広報課長は「これまで茶果菜を見守り、育ててくださった皆さまやご支援くださった関係者各位に心より感謝申し上げます」とコメントした。 4月以降にホール会場にて、単独解散ライブを開く予定。詳細は決定次第、発表するという。
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茶況(2月22日)日本茶インストラクター 21年度は154人認定
日本茶インストラクター協会はこのほど、2021年度の日本茶インストラクター認定試験で、静岡県の24人を含む154人を認定したと発表した。 合格率は前年度比3ポイント下降の34%で、合格者の平均年齢は38・3歳だった。都道府県別の合格者数は、東京都が52人と最多だった。 同協会は日本茶文化の普及を図り、専門知識と技能を修めた人を「お茶のプロ」として日本茶インストラクターに認定している。筆記試験や実技を通して、知識や鑑定技能を測る。
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茶況(2月21日)大容量袋詰めなど冬の大感謝セール JA大井川藤枝工場
JA大井川藤枝工場は3月19日まで、「冬の大感謝セール」を開催している。茶葉の大容量袋詰め商品を用意したほか、煎茶の割引販売などを展開している。 荒茶風緑茶の袋詰めは、通信販売では350グラム入り3個セットが税込み2592円。来店客には330グラム入り3個セットを税込み2千円で販売する。6個セットと9個セットも揃えた。 上級煎茶やくき茶、抹茶といった家庭用飲み茶商品は2割ほど安値で販売する。 26日、3月5日の午前9時~正午は、地元農家が野菜を持ち込む土曜ミニ朝市を実施する。
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茶況(2月21日)摘採面積、静岡県5%減 2021年の生産統計
農林水産省がこのほど発表した2021年産茶の生産統計によると、主要産地8府県の茶の摘採実面積は前年比3・0%減の2万8800ヘクタールで、首位の本県は5・1%減の1万3千ヘクタールだった。 2位の鹿児島は7960ヘクタール(前年比0・1%減)、三重2400ヘクタール(4・7%減)、福岡1450ヘクタール(2・0%減)と続いた。 本県の10アール当たりの生葉収穫量は26・5%増の1040キロと大幅に伸びた。天候に恵まれ、二茶や秋冬番茶の生産がおおむね順調に推移した。鹿児島は7・3%増の1600キロと最多だった。
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静岡県の荒茶生産 3年ぶり増、日本一守る 二番茶が急伸
農林水産省が18日発表した2021年産茶の生産統計によると、静岡県の荒茶生産量は前年比17・8%増の2万9700トン、全国シェアは2ポイント上昇の38%で首位を守った。ティーバッグやペットボトルに使用される二番茶が「巣ごもり需要」などで大幅に伸びて3年ぶりに増加に転じた。ただ、3年連続で大台の3万トンを割り込み、ピーク時の1975年の5割強にとどまる。 前年に1300トン差に詰め寄られた2位鹿児島県は10・8%増の2万6500トンと差が拡大した。全国的に気象条件に恵まれ、国内の荒茶生産量は11・8%増の7万8100トンと増産傾向だった。 本県の荒茶生産量を茶期別でみると、主力の一番茶が前
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イチゴ栽培設備拡充 袋井・やまも製茶 複合経営先進事例目指す
袋井市豊沢のやまも製茶は本年度、低コスト耐候性ハウスなどのイチゴ栽培設備を拡充した。茶業に加えてイチゴの生産にも力を入れ、茶生産者による大規模複合経営の先進事例を目指す。 同社は3年前にイチゴ栽培を開始し、昨年5月から8カ月かけて本圃(ぽ)ハウスと育苗ハウス、集出荷施設の計5棟の整備を進めてきた。ハウスには複合環境制御装置を導入。暖房機、潅水装置などを一括で自動管理し、生育に適した環境の維持を可能にした。年間30トン以上の収穫を見込んでいる。 市農政課によると、市内の茶工場は10年前と比べて20軒以上減少している。複合的な事業を展開する茶生産者が増えることで茶業の維持につながることを期待
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茶況(2月18日)袋井「門前うまいもん市」 3月6日まで可睡斎
袋井市内の茶生産者らが直接販売を行う「門前うまいもん市in可睡斎」が3月6日まで、同市久能の可睡斎で開かれている。 同寺で開催中の「可睡斎ひなまつり」の会期に合わせて毎年実施していて、6年目。9事業者が土日祝日に日替わりで出店し、深蒸し煎茶やほうじ茶などの製品のほか、野菜の販売も行っている。 市内農家らで構成する市農業振興会が、地元農産物のPRや消費者ニーズの把握などを目的に主催している。
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茶況(2月18日)リモート販売会 24点1648万円落札
静岡県内の製茶問屋でつくる県茶商工業協同組合(県茶商)はこのほど、見本缶の郵送などによる静岡茶のリモート販売会を開いた。合計落札額は前年比30・0%減の1648万円だった。 各地の入札販売会が中止になったことを受け、在庫調整を図る目的で昨年に続き開催した。昨年より6点多い161点が出品されたが、落札は24点(前年52点)にとどまった。 県茶商の佐々木余志彦理事長は「良品確保を図る問屋のニーズに応えた」と話した。
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茶況(2月17日)本気のハーブティー パッケージ新しく 菊川ジュニアビレッジ
菊川市で小中学生が農業ビジネスを体験する「菊川ジュニアビレッジ」は1月、市内産の紅茶とハーブをブレンドした商品「本気のハーブティー」のパッケージデザインを新しくした。 作り手の思いがお客さんにより伝わるよう子どもたちがデザインした。袋の大きさは気軽に試せるコンパクトサイズに変更。内容量も1袋ティーバッグ8個入りから4個入りにして、価格も下げた。 自然な甘さが人気の本気のハーブティーはステビア、レモンバーベナ、パイナップルミントの3種類展開。市内を中心に菓子店などで販売している。ステビアは税込み400円、レモンバーベナとパイナップルミントは税込み450円。
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茶況(2月17日)お茶体験マップの英語版製作 需要創出推進協
全国の茶業団体などでつくる茶需要創出推進協議会(事務局・全国茶商工業協同組合連合会)はこのほど、飲み比べや施設見学などができる茶販売店や日本茶カフェを紹介する「お茶体験案内マップ(A5判)」の英語版を製作した=写真=。 静岡、鹿児島、愛知の3県を、それぞれ地域別に紹介し、路線図や観光名所なども掲載した。日本茶情報のポータルサイト「日本茶ドア」から閲覧できる。 全茶連の担当者は「国内外の外国人が、日本茶を楽しむためのガイドとなるはず」と話す。
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茶況(2月16日)濃縮カテキン入りチョコ菓子を開発 牧之原など製茶3社
製茶問屋の岡部茶(藤枝市)と小栗農園(牧之原市)、沢田行平商店(同市)はこのほど、濃縮カテキン入りチョコレート菓子「たたかうチョコヒーロー」を共同開発した。 新型コロナ禍で健康志向が高まる中、茶の主成分であるカテキンを健康に生かす取り組みの一環で開発した。 濃度55%のカテキンをミントチョコに練り込んで苦みを和らげ、ナッツでサクサクとした食感を生み出した。表面には粉末状にした県内産の有機緑茶をまぶした。1袋当たり湯飲みで緑茶5杯分のカテキンを含むという。 商品は現在、クラウドファンディングサイト「マクアケ」で販売中。今後、小売店などでの一般販売も予定している。
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茶況(2月16日)10月開催 秋の祭典 出店事業者を募集
世界お茶まつり実行委員会は10月20~23日、静岡市駿河区のグランシップで開く「秋の祭典 ワールドO-CHAマーケット」にブース出店する事業者を募集している。 呈茶サービスを行ったり、茶や菓子などを販売したりする茶業者、飲食業者を募る。企業や学術機関などによる機械類や研究成果の展示も受け付ける。 参加者は9月20日~11月25日の期間中、オンライン上でカタログを紹介し、商談に臨むことができる。希望者は5月31日までに、同まつりウェブサイトから申し込む。 問い合わせはブロスプランニング内の事務局<電054(272)5487>へ。
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茶況(2月15日)茶の実オイルのスキンケア商品 島田ティーライフ開発
健康、美容関連商品の通信販売業ティーライフ(島田市)がこのほど、県産の茶の実オイルを配合した商品ブランド「hugm(ハグム)」から、スキンケア商品を発売した。 商品はクレンジングと化粧水、乳液、スペシャルナイトケアの4点。スペシャルナイトケアは就寝前などに顔に塗る用のマスクで、洗い流しが不要。茶の実から抽出するオイルは保湿性が高く、肌を柔らかくする成分が含まれている。開発担当者は「ハリのある肌に導いてくれる」と商品の強みを話した。 同社のショッピングサイトで注文が可能。28日まで、4点セットが通常より2400円安い、特別価格の9600円(税込み)で販売している。注文や問い合わせは<フリー
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茶況(2月15日) 緑茶購入量・支出額減少 総務省21年統計
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、2021年の緑茶購入量は前年比8・2%減の759グラム、支出額は7・5%減の3530円と共に2年ぶりに減少した。 ペットボトルなどの茶飲料の支出額は2・3%増の7860円だった。市中問屋は「新型コロナウイルス禍で拡大した巣ごもり需要が落ち着いた」と話す。 12月単月の緑茶購入量は、前年同月比21・3%増の91グラムと5カ月ぶりに前年同月を上回った。支出額は1・9%増の414円。ペットボトルなどの茶飲料の支出額は0・7%増の554円だった。
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茶況(2月14日)茶拠点施設開館へ 新商品開発を推進 藤枝
藤枝市の蓮華寺池公園内で4月に茶文化発信・観光交流拠点施設がオープンするのに合わせ、施設の運営団体の一つである「TEA SEVEN協同組合」が記念商品の開発を進めている。 同組合は藤枝市内の茶業関係7団体(6茶商、1農家)でつくる。新商品は、それぞれの団体が生産したり仕入れたりした茶葉を使った7商品で、統一シリーズとして販売する方針。ほかに藤枝のブランド茶「藤枝かおり」の新商品も揃える予定という。 同施設は、「とんがり屋根」の愛称で親しまれた旧藤枝製茶貿易商館の一部を移築して整備される。
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茶況(2月14日)洋菓子、ハーブ緑茶 組み合わせ楽しむ 静岡でイベント
静岡県茶業会議所はこのほど、洋菓子と一緒に楽しむためのお茶の飲み方などを考えるイベント「お茶×味わいフルネス」を静岡市葵区で開いた。 ハーブ緑茶マイスターの石司麻美さんが講師を務め、デザートに合わせて飲むために配合されたハーブ緑茶や玄米茶など4種類の茶の特徴を紹介した。参加者は、お茶とガトーショコラ、チーズケーキを味わいながら、それぞれのお茶との組み合わせを比較した。 石司さんは「渋味やうま味、酸味などさまざまな特徴を持つお茶の新しい楽しみ方を提案していきたい」と話した。
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茶況(2月10日)「叶い星」「願い星」ティーバッグ販売 掛川・五明茶業組合
掛川市の五明茶業組合はこのほど、受験シーズンに合わせて「叶(かな)い星」「願い星」と名付けた深蒸し茶ティーバッグの販売を始めた。2袋をセットにして、梅の花の水引を飾り付けた。 五明の茶畑は新星が見つけやすいと有名で、組合は星にちなんだ名前のお茶を販売している。叶い星は茶期が始まった直後に柔らかい芽を摘んで仕上げたお茶。願い星の葉は八十八夜の頃に摘んだ。縁起が良くなるよう包装のデザインには麻の葉と七宝の和柄を選んだ。 理事の堀井聡さん(42)は「さまざまな場面で気持ちをそっと届けたい人に贈ってほしい」と話す。快気祝いに購入する人もいたという。 ティーバッグは1セット税込み378円。問い合
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茶況(2月10日)インドネシア人に茶文化の魅力PR
静岡県中部7市町でつくる観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局などはこのほど、藤枝市の玉露の里で、インドネシアの旅行代理店社員らにオンラインで茶道の魅力を伝えるイベントを開いた。 新型コロナウイルス禍の収束後の海外往来再開を見据え、観光地やお茶に興味を持ってもらおうと企画した。同DMOの米国人職員リチャード・スウィートさんらが画面越しに、玉露の喫茶体験の様子や、日本庭園の風景などを紹介しながら中継し、日本文化をPRした。
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茶況(2月9日)お茶はがき審査 静岡牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は8日、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競う「第2回お茶はがきデザインコンテスト」の作品審査会を市役所相良庁舎で開いた。 コンテストには県内外の児童生徒、一般から59点の応募があった。子どもたちの想像力あふれるイラストのほか、茶畑や空港といった同市の魅力を伝える力作などが並び、杉本基久雄市長や市内の茶商らが入賞作を選出した。 表彰式は3月19日に同市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」で行う予定。グランプリ作品は静岡牧之原茶のPRに活用する。
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茶況(2月9日)お茶まつりの見どころ紹介 24日に講座
世界緑茶協会は24日、5月と10月に県内各地で開かれる世界お茶まつりの見どころや楽しみ方を伝える講座を、静岡市駿河区のしずおかO-CHAプラザで開く。 県内の施設や旅館、飲食店などがお茶に関連する企画を実施したり商品をPRしたりする「新茶フェア」や、企画展示といったプログラムを紹介する。定員8人、受講料300円。 同内容の講座を3月1、3、7の各日にも開催する。 同協会ウェブサイトに記載されているQRコードなどから申し込む。問い合わせは同協会<電054(654)3700>へ。
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茶況(2月8日)富士山にちなみ茶を楽しむ催し 23日、島田
島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムは「富士山の日」の23日富士山にちなんだイベントを館内で開く。観覧料無料。 イベントでは桜の葉が香る煎茶などを飲みながら、富士山型のお菓子を味わえたり、富士山柄のティーカップ作りが楽しめたりする。同館の茶室では、富士山がテーマの茶道体験が開かれ、富士山をモチーフにした和菓子と県内産の抹茶が堪能できる。 イベントは予約不要で先着順。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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富士のほうじ茶PR 都内で商議所、展示商談会
全国各地の商工会議所が地域の特産品や観光商品を出展する共同展示商談会「feel NIPPON」(日本商工会議所主催)が8日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。10日まで。本県は富士商工会議所(富士市)がブースを設け、同市の茶農家が開発した最上級ほうじ茶「凛(りん)茶」をPRする。 凛茶の茶葉と水出し専用ティーバッグを出展した。若手茶農家でつくる茶レンジャーほうじ茶部会の山田典彦会長(44)は、一番茶の100%使用など商品の特徴を来場者に説明。冷茶を振る舞うと、「香りが良い」「すっきりしていておいしい」と好評を得た。
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茶況(2月8日) 展示物の観覧 ウェブで可能に 茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はこのほど、ウェブ上で展示内容を体験できる「デジタルミュージアム」を開設した。 パソコンやスマートフォンから、インターネット上の仮想空間で各フロアの展示物を観覧できるようにした。歴史などを解説する動画も用意した。 新型コロナウイルス感染拡大で来館が難しい地域向けに考案した。担当者は「映像を通して興味を持ってもらい、入館につなげられたら」と話す。 問い合わせは同館<電0547(46)5006>へ。
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茶況(2月7日)ジュニアお茶博士 藤枝で認定講座 26日、小学4、5年対象
藤枝市お茶のまち推進室は26日、小学4、5年生を対象にした「藤枝ジュニアお茶博士」認定講座を同市堀之内の茶商工業協同組合で開く。子どものうちから地場産業である茶業に関心を持ち、藤枝茶の発信に一役買ってもらう。 午前と午後の2部制で、計約50人が参加する予定。茶業の歴史や種類を知る座学のほか、煎茶や玉露のおいしい入れ方を学ぶ実習などを行う。 受講後は、各種イベントで呈茶サービスするなどPR活動に参加する。 同推進室によると、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、延期や中止の可能性があるという。
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茶況(2月7日)女性の活躍考えるパネル討論会配信 茶業会議所
静岡県茶業会議所はこのほど、女性活躍について考えるパネル討論「十人十色 自分らしく働く方法」の動画配信を始めた。 茶業界で働く女性の集まり「茶W(だぶりゅー)」が企画し、お茶のあおしま(島田市)の青島美貴さんと本山製茶(静岡市葵区)の海野桃子さんが登壇した。 人材育成支援会社るるキャリアの内田美紀子さんが進行役を務め、女性の視点を生かして商品開発につなげたり、組織変革に挑戦したりしたエピソードなどを紹介した。 会議所の担当者は「茶業界では少数派の女性経営者の取り組みが、多くの人の参考になれば」と話す。
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茶況(2月4日)茶の入れ方や効能 5年生に教室 森町茶業青年団
森町茶業青年団(石田宏之団長)はこのほど、茶の入れ方教室を飯田、宮園の町内2小学校の5年生を対象に実施した。 飯田小では約30人が参加。青年団員が入れ方や茶の効能などについて解説し、煎茶の入れ方を実践した。児童は湯の温度や量などについてアドバイスを受けながら、丁寧に湯を注いだ。ほうじ茶、紅茶などの入れ方や味の違いなども学んだ。 小学生が地元の茶に触れ、将来の需要喚起につなげようと毎年続けている。家庭でも茶を入れてもらおうと急須と茶葉をプレゼントした。石田団長は「若い人に急須で入れる茶の魅力を知ってもらえたら」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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茶況(2月4日)「喫茶一茶」で朝食試験販売 静岡市茶商
静岡茶商工業協同組合(市茶商)がJR静岡駅北口地下広場で運営する茶カフェ「喫茶一茶(きっさいっさ)」は28日まで、地下広場の有効活用を図る静岡市と連携し、お茶と朝食を試験販売している。 祝日を除く木・金曜の営業開始を2時間早め、午前8時から営業している。 静岡大のお茶サークル「一煎」と天神屋が共同開発したきざみワサビを具材に使ったおにぎりを、お茶と一緒に楽しむテークアウトメニューとして売り出す。おにぎりの価格は1個120円。通勤、観光客らにお茶のある朝ごはんの魅力をPRする。 問い合わせは同市シティプロモーション係<電054(221)1219>へ。
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茶況(2月3日)血糖値の上昇抑える茶販売 掛川・たこまん店舗
菓子店たこまんの掛川市内の店舗で2月中旬から、食物繊維「イソマルトデキストリン」を含んだ、機能性表示食品のお茶を販売する。 市内産の深蒸し茶とオリーブの葉を合わせたお茶。イソマルトデキストリンは食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を穏やかにする機能がある。 健康志向の高まりを機に、3年ほどかけて開発した。血糖値や中性脂肪が気になる人にもお菓子を楽しんでもらいたいと考え、「お菓子によく合うお茶」と名付けた。 1本350ミリリットル。価格は税込み300円。
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茶況(2月3日)12月緑茶輸出額 前年比28%増
財務省貿易統計によると、2021年12月の緑茶輸出量は前年同月比13・2%増の641トン、金額ベースでは28・7%増の20億7603万円と数量・金額ともに10カ月連続で前年同月を上回った。 1キロ当たり平均単価は13・7%高の3236円。粉末煎茶や抹茶など「粉末状のもの」が金額ベースで全体の71・7%を占めた。 輸出先は米国が39・4%増の9億9299万円で首位。台湾1億9765万円(24・8%増)、ドイツ1億9142万円(4・6%増)と続いた。
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茶況(2月2日)寒茶作り体験 製法学ぶ 牧之原
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」(杉田素之代表)はこのほど、寒い時期に摘採する「寒茶作り体験会」を市内で開いた。 参加者は同団体が管理する市内の茶園で摘採を行った後、古民家カフェ・とこ十和に移動。茶葉を蒸す作業や枝を取り除いて天日乾燥する一連の工程を、伝統的な製茶手法で実践した。 作業の合間には寒茶が振る舞われた。参加者は「優しい口当たり」などと話し、日本に古くから伝わる茶文化に親しんだ。
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茶況(2月2日)販売や普及考える 21日、オンライン講演会
日本茶業中央会は21日、オンライン講演会「茶文化の魅力再発見」を開く。18日正午まで聴講申し込みを受け付けている。 2部構成で、前半は生花など他業種の事例から物流・販売のヒントを学ぶ。後半は茶道家や生産家、都内の茶商らが日本茶普及に向けた方策を語る。 同会ウェブサイトに掲載されているQRコードから申し込む。受講無料。 問い合わせは同会<電03(3434)2001>へ。
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茶況(2月1日)緑茶買って景品「おちゃキャン」 島田市
島田市は市内の対象店舗で緑茶商品を購入した際にもらえるシールを集めて応募すると、抽選で豪華景品が当たるキャンペーン「おちゃキャン」を開催している。応募の締め切りは3月4日(当日消印有効)。 集めるシールは3枚。各店舗で配布中のチラシに付いている専用のはがきに3枚を貼り付けて、応募する。シールがもらえるのは28日まで。景品は志戸呂焼の急須や湯飲み、島田市緑茶化計画のオリジナルグッズなど。 はがき1枚につき1口として、何口でも応募が可能。対象の店舗は、市緑茶化計画のホームページで確認できる。問い合わせは、ひまあそび組合<電0547(39)4211>へ。
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茶況(2月1日)3月に日本茶検定 申し込みは今月末 インストラクター協会
日本茶インストラクター協会は3月1~22日にウェブ上で実施する「日本茶検定」の受験者を募集している。申し込みは2月28日まで。 消費者の日本茶への関心を高めることを狙いとし、茶の木の栽培方法や流通、入れ方、効能など幅広い範囲から出題する。得点により1~3級を認定する。 受験料は3300円。同協会ホームページから申し込む。 問い合わせは同協会<電03(5402)6079>へ。
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茶況(1月31日)「百茶文」複製 藤枝市に寄贈 日本書道教育協会
日本書道教育協会はこのほど、歴史的文献に記された「茶」の字を基に、100字の「茶」を並べた書作品「百茶文(ひゃくちゃもん)」の複製を藤枝市に寄贈した。蓮華寺池公園で4月にオープン予定の茶文化発信・観光交流拠点施設内で展示される予定。 同協会理事長で静岡大名誉教授の平形精一(精逸)さんらが市役所を訪れ、北村正平市長に手渡した。平形さんは「好きな字を探すことなどを通し、茶に関心を持つきっかけになれば」と話した。 百茶文は、中国や日本の古典、各種文献資料などの中から、空海や千利休らの「茶」の字を厳選して紹介している。寄贈品は、平形さんによる揮毫(きごう)で制作し、2006年に県に寄贈した作品の
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茶況(1月31日)買い手は慎重 静岡市中
静岡市中は今年の新茶シーズンを見据え、在庫補充の動きが慎重な買い手が目立っている。新型コロナウイルス感染再拡大などで需要が見通せず、積極的に手当てする動きはない。 前年同期と比べ、巣ごもり需要は落ち着いているとみられる。あっせん業者は「年始にかけて1000円未満の品物の注文があったが、現在はストップしている」と話す。 首都圏の専門店向けの荷動きも依然として鈍い。市中問屋は「仕入れの計画が立てづらい状況が続いている」と話す。
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茶況(1月28日)伝統製法「寒茶」学ぶ 袋井
晩茶研究会と松下コレクションを活(い)かす会はこのほど、体験イベント「ふくろい大寒の寒茶づくり」を袋井市の茶ピアで開いた。茶業関係者や一般の20人が参加し、伝統的な茶の製法を学んだ。 寒茶は日本茶では珍しい冬場に作られ、ほのかな甘みが特徴。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの一連の工程を体験した。寒茶を使った茶がゆの試食や、市内茶業関係者による販売会なども行われた。 古くから全国各地で行われている寒茶の製法を知ることで、茶への親しみを持ってもらおうと開催した。
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緑茶輸出過去最高 204億円 各国で健康意識向上
緑茶の輸出拡大が続いている。財務省が28日発表した貿易統計によると、2021年の輸出量は前年比17・1%増の6178トン、金額ベースは26・1%増の204億1824万円といずれも過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症の流行を背景に、世界各国で健康への意識が高まっていることが要因とみられる。 主要輸出国の米国は、行動制限の影響などで2月は低調だったが、個人消費が回復した3月以降は順調に数字を伸ばした。金額順でみた輸出先は、米国が22・1%増の103億90万円とトップで全体の半分を占めた。2位のドイツが20億2104万円(73・9%増)、台湾17億318万円(9・9%増)と続いた。 菓
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茶況(1月28日)赤焼病に要警戒 2月病害虫発生予察
静岡県病害虫防除所は、2月の病害虫発生予察情報で赤焼病への警戒を呼び掛けている。 寒害や霜害により発生が助長される。確認次第、速やかに銅を含む殺菌剤を散布して防除する。発生が多い茶園では、つゆひかりやおくひかりなどの品種に特に注意が必要となる。 同防除所は、チャトゲコナジラミの発生への注意喚起もしている。一茶時期の成虫の発生を防ぐため、越冬幼虫を防除する。
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茶況(1月27日)ハート入り和紅茶プリン 掛川「茶の庭」
掛川市上内田の佐々木製茶と掛川中央茶業のショップ&カフェ「茶の庭」は27日、2月14日のバレンタインに向けてハート形のチョコレートが入った「和紅茶ぷりん」の発売を始めた。 プリンは掛川中央茶業の和紅茶と新鮮なイチゴを使って仕上げた。プリンの上にジュレを乗せた2層構造。見た目を華やかにしようと、ジュレの中には銀粉を入れた。スイーツ担当の杉山凪沙さん(27)は「和紅茶とイチゴの相性の良さを味わってほしい」と話した。 プリンは税込み500円。販売期間は2月末ごろまで。ほうじ茶のチョコレートラテも限定販売している。水曜定休。
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緑茶輸出増進、柱に 静岡県茶業振興計画案 2022~25年度
静岡県は27日、緑茶輸出額を2020年比で7割増の58億円に引き上げる目標を掲げる22~25年度県茶業振興計画の具体案を発表した。農家収入を示す産出額は、新型コロナウイルス禍で大幅な減産となった20年比41・3%増の287億円まで回復させる。 拡大基調の緑茶輸出をさらに伸ばすため、安全性などの海外基準を満たす国際認証取得を後押しする。輸出に対応するため、有機栽培面積を2倍の400ヘクタールまで広げる。 消費形態の多様化に対応した茶生産や、電子商取引(EC)による販路拡大なども支援する。ティーバッグやペットボトル飲料向けの需要の増加や、全国的な生産者減少で国産緑茶の供給が不足する事態に備え
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茶況(1月27日)番茶の歴史を動画で解説 茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はこのほど、開催中の企画展「日常茶の魅力-日本各地に伝わる番茶の世界-」に関連し、番茶の魅力を解説する映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した。 民俗学者で同館客員研究員を務める中村羊一郎さんが、各地で作られてきた番茶の歴史を語った。岡山県や高知県に伝わる製法を紹介したほか、冠婚葬祭など日常との関わりの歩みも紹介した。 動画は同館ウェブサイトから閲覧できる。展示は2月14日まで開催している。
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茶況(1月26日)お茶の入れ方競う 牧之原で大会 所作、技術など
日本茶の新たな魅力発信に取り組む一般社団法人淹茶計画(東京都)はこのほど、お茶の入れ方を競う「淹茶選手権静岡大会」を牧之原市の静岡空港で開いた。 大会には県内の日本茶インストラクターや茶業関係者ら5人が出場。課題茶部門と「春」をテーマにしたフリースタイル部門の2部門で審査が行われ、出場者は所作や技術、パフォーマンス力を競った。 2月以降には、都内で全国大会を実施するという。淹茶計画の岡部宇洋理事(36)は「茶葉だけでなく、お茶を入れる人に焦点を当てることで、日本茶文化のさらなる発展に貢献していきたい」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶況(1月26日)サイト「日本茶ドア」刷新 茶業体制推進協
日本茶業体制強化推進協議会(事務局・日本茶業中央会)はこのほど、日本各地の茶販売店や業界団体を紹介するインターネットのポータルサイト「日本茶ドア」をリニューアルした。 茶業者がおすすめの商品やイベント情報などを写真付きで掲載できるようにした。消費者からの商品に関する問い合わせをメールで受け付ける機能も設けた。 英語版のトップページを用意し、海外の業界関係者や観光客の需要に対応する。担当者は「各地それぞれのお茶のPRにつなげたい」と話す。
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茶況(1月25日)緑茶に合う菓子紹介 島田KADODEと春華堂コラボ
島田市竹下の緑茶・農業・観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」は同館お茶マルシェの一角で、浜松市の菓子メーカー「春華堂」の商品に合うKADODEオリジナルブランドの緑茶を紹介している。 KADODEが展開するブランド緑茶「GREEN TEA MANDARA」は全16種類。春華堂の菓子はうなぎパイや田舎みそまん、五穀せんべい「山むすび」など。KADODEとJA大井川、春華堂がコラボ企画としてペアリングの検討会を開き、それぞれの菓子に合う緑茶を選定した。お薦めの組み合わせを参考にブランド緑茶と春華堂の菓子類が購入できる。
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茶況(1月25日)お茶でリラックス 商品開発へ検討会
静岡県茶業会議所はこのほど、緑茶関連の新商品開発に向けた検討会を開いた=写真=。「お茶とマインドフルネス」をテーマに、秋山園(富士市)とお茶のあおしま(島田市)、本山製茶(静岡市葵区)の担当者らが、リラックスできるようなお茶の開発に向けて意見交換した。仕上げや配合などを工夫し、ティードリッパーで抽出して飲むタイプの商品3種類を2月ごろに完成させる予定。 飲食店や旅館、ヨガスタジオなどでの需要開拓に取り組んでいく。茶業会議所の担当者は「日本茶の持つリラックス効果をPRし、新たな層に販路を広げていきたい」と語る。
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茶況(1月24日)藤枝の玉露の里 茶文化振興 祈願し初釜
藤枝市の玉露の里でこのほど、新年の恒例行事「初釜」が行われた。市や市議会の関係者、地元自治会役員ら計約15人が出席し、茶文化の振興や地域の発展を祈願した。 玉露の里の指定管理者である静鉄リテイリングが主催した。同施設で茶を振る舞う3社中のうち、今回は大谷社中が担当した。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で腰を下ろした出席者は、地元の抹茶を味わいながら決意を新たにした。
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茶況(1月24日)有機茶の販売事業者募集 静岡県と茶業会議所
静岡県と県茶業会議所は2月14日まで、「2022年度しずおか有機茶バリューチェーン構築事業」に参加する茶流通販売事業者を募集している。海外輸出を見据えた有機茶づくりを支援する。 県内茶生産者と連携した有機栽培の実証や見本市出展などの市場調査、商品開発を支援する。肥料代や海外渡航費、パッケージ制作などの経費に関して上限600万円を助成する。 同会議所ホームページから応募書類をダウンロードし、メールで申し込む。問い合わせは県お茶振興課<電054(221)3297>へ。
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茶況(1月21日)品評会入賞を報告 袋井の生産者ら、市長訪問
本年度、各種茶品評会などで入賞した袋井市内の茶生産者らがこのほど、市役所を訪れ、大場規之市長に報告した。 訪問したのは東海道どまん中袋井茶大賞を同時受賞した「にしたな」の森下隼取締役と「松井製茶・松光園」の松井淳代表ら。それぞれ受賞の感想や生産面での工夫点を述べ、同市の茶産業について意見を交わした。 大場市長は「皆さんの思いと技術が結果につながった。今後とも行政としてできる限りの応援をさせていただく」とたたえた。 同席した他品評会などの入賞者は次の通り。 安間孝介(安間製茶)、寺田直樹(お茶の宝玉園)、西村哲(西村農園)
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茶況(1月21日)神奈川で試飲会 山のお茶をPR 静岡県茶業会議所
静岡県茶業会議所はこのほど、「山のお茶消費者ニーズ評価会」を神奈川県鎌倉、川崎の両市で開いた=写真=。料理や菓子と一緒に楽しんでもらうために仕上げや配合に新たな工夫を加えた茶を消費者12人が試飲し、特徴を評価した。 川根のおくひかりや藤枝かおりなど4種類を用意した。急須で入れたり、ティードリッパーで抽出したりして味わいや香りを比べ、感想を述べ合った。 伊藤智尚専務理事は「消費者目線の入れ方や飲み方を大事に商品開発のヒントをつかみ、需要拡大につなげたい」と話した。
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【茶況】(1月20日)日坂茶ビール完成 上質茶ふんだんに使用 掛川
JAや地域住民でつくる掛川市農業活性化やる気塾の日坂地域塾はこのほど、日坂茶を使った「東海道日坂茶地ビール」を造った。日坂地区の協同製茶7工場で製造した上級茶葉をふんだんに使った。 コロナ禍で県外に販売に行けず、余った茶葉を活用して新たな取り組みに挑戦した。緑茶のほのかな香りと渋みのバランスがいい仕上がりとなった。完成披露式典が17日に掛川市のJA掛川市本所で開かれ、地域塾の鈴木昴塾長や醸造に協力した「カケガワファームブルーイング」の杉浦健美代表らが出席した。 ビールは1本330ミリリットルで税込み638円。700本を造り、ほぼ完売した。現在はJA掛川市新鮮安心市場さすが市で販売している
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茶況(1月20日)茶の都ミュージアム キャッシュレスに
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はこのほど、観覧チケットや図書の購入にスマートフォンなどのキャッシュレス決済を導入した。 新型コロナウイルス感染対策として、非接触決済のニーズの高まりを受けて導入した。クレジットカードのほか、電子マネー「スイカ」「ペイペイ」などのコード決済ができる。 担当者は「コロナ対策を万全にして来場してもらい、茶の文化を伝えていきたい」と話す。
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茶況(1月19日)寒茶作りを体験 牧之原でイベント
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」(杉田素之代表)は30日と2月27日に、「寒茶作り体験会」を同市中の古民家カフェ・とこ十和で開催する。 寒茶は地方に食文化として根付く番茶の一つで、伝統的な製茶手法や飲み方を知ってもらうことが狙い。同会が管理する自然農法茶園で茶摘みを行うほか、一連の製茶工程も体験する。体験後には寒茶や加工品を味わう。 午前10時~午後3時。定員は各回30人で、開催3日前までに要予約。参加料は1700円。問い合わせは同会<電090(9682)3071>へ。
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茶況(1月19日)喫茶の茶器刷新 市茶商
静岡茶商工業協同組合(市茶商)はこのほど、JR静岡駅北口地下広場で運営する茶カフェ「喫茶一茶(きっさいっさ)」の茶器を刷新した。 県内外からの来店が回復傾向にある中、茶器で飲むお茶のおいしさをアピールする。急須や湯飲みなどは軽妙なデザインの常滑焼に入れ替え、「おしゃれ感を演出した」という。 喫茶一茶統括責任者の大塚喜美江さんは「急須で楽しむお茶の魅力の再認識につながれば」と話す。
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茶況(1月18日)新茶品質向上へ互評会 川根本町3団体
川根本町農業経営振興会(高畑裕会長)と町共同製茶連絡協議会(西原睦美会長)、JA大井川青壮年部川根地区会はこのほど、本年度の一茶互評会を同町地名の農林業センターで開いた。 製茶技術向上を目的に実施した。会場には、昨年の荒茶や仕上げ茶など、3団体から約40品が並んだ。参加した生産者は、外観や香気、水色、滋味の4項目を確認して、一茶の出来栄えを互いに評価した。 高畑会長は「評価ポイントを参考に、新茶の品質向上につとめていきたい」と述べた。
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茶況(1月18日)リモート販売会 出品希望者募る 静岡県茶商
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は31日~2月10日に荒茶などのリモート販売会を開く。 新型コロナウイルス禍により各地で品評会が中止になる中、問屋の在庫調整を支援する。県茶商事務局が取りまとめた出品茶の一覧表をメールで送り、問屋間で商談を行ってもらう。 出品希望者は1月19日までにファクスかメールで同事務局に申し込む。 リモート販売会は前年に続き2回目。前年は約2300万円の取引があった。 問い合わせは県茶商<電054(254)2518>へ。
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茶況(1月17日)藤枝・マツバ製茶 香り緑茶の2商品発売
藤枝市のマツバ製茶は、県茶業試験場で開発された「香り緑茶」のティーバッグ商品を発売した。 「香り緑茶」は、茶葉を低温でしおれさせる「萎凋(いちょう)」の工程を加えて仕上げる製法。見た目は緑茶と同じでも、花やフルーツのような香味を高め、苦みや渋みを抑えることができるという。 さやまかおりを使った「かおり」と、さえあかりの「あかり」の2種類。主に女性をターゲット層に設定し、パッケージもかわいらしく仕上げた。 どちらの商品も10包入りで税抜き500円。JR藤枝駅の観光案内所などで販売している。
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茶業振興願い初揉み 富士で技術競技会
「第15回富士市茶手揉(もみ)技術競技会」を兼ねた初揉みがこのほど、同市大淵の富士市農協茶業研修センターで開かれた。上位2組が県大会に進む。 茶業振興を祈念した新年初の事業。手揉み技術の継承と向上を目的に、市茶手揉保存会の30~90代のメンバーが参加し、1組3人の計5組が手揉み茶に取り組んだ。 各チームは葉ぶるいをして茶葉の水分を減らすと、茶葉をもみ込み、針のような形状に仕上げた。 秋山芳弘さん(一色)、平柳啓子さん(中里)、清水領二さん(今泉)のグループが優勝。望月康男さん(岩本)佐野智信さん(同)、影山幸史郎さん(同)のグループが2位となり、県大会進出を決めた。
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茶況(1月17日)茶の入れ方 静商高生学ぶ 茶業青年団が教室
静岡茶業青年団はこのほど、若者に緑茶の楽しみ方を知ってもらおうと、静岡市葵区の静岡商業高でお茶の入れ方教室を開いた。 3年生を対象に、青年団の和田夏樹さんと加藤貴大さんが深蒸し茶や玉露、玄米茶など5種類の茶葉の特徴を説明した。生徒たちは急須で入れて飲み比べ、ブレンドして好みのお茶を作った。 お茶の品種や歴史を問うクイズも行い、基本的な知識を学んでもらった。和田さんは「お茶それぞれの香りや味わいを体験してもらうことができた」と話した。
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茶況(1月14日)小笠流の手もみ継承 袋井、伝統技術を確認
袋井市茶手揉(もみ)保存会はこのほど、新春初揉会を同市の茶ピアで開いた。新年の恒例行事で、市内の生産者ら15人が伝統の技術を確認した。 会員の技術向上を目指して開催している。昨年4月に摘採したやぶきたやきら香計5・8キロを約6時間かけてもみ込み、下揉みや揉み切りなど小笠流の伝統の技を駆使し、香り高い手もみ茶に仕上げた。茶は後日、大場規之市長に贈った。 同会によると、昨年もイベントなどの中止が相次ぎ、活動が制限されたという。鈴木せつ子会長は「一層技術を磨いて茶業振興に貢献する」と話した。
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茶況(1月14日)緑茶購入量3.2%減 11月家計調査
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、2021年11月の緑茶購入量は、前年同月比3・2%減の59グラムと2カ月連続で前年同月を下回った。 支出額は2・3%減の285円だった。ペットボトルなどの茶飲料の支出額は4・5%増の576円。 静岡市中のあっせん業者は「新型コロナウイルス感染再拡大による販売環境の変化は感じないが、荷動きは鈍い状態が続く」と見通す。
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茶況(1月13日)菊川茶の歴史、動画に SNS広告で発信
菊川市茶業協会はこのほど、深蒸し菊川茶をPRする動画を制作した。同市にゆかりのある初代県知事の関口隆吉に焦点を当て、菊川茶の歴史を紹介している。動画はSNS広告として使えるよう30秒の長さにした。 市内で文化活動を行う「TOMO☆PROJECT」が企画した。ご当地タレントとして活動する赤堀愁さん(21)が関口役を務めて牧之原開拓時代と県知事時代の関口を演じた。茶園や菊川赤レンガ倉庫、関口隆吉像が建つJR菊川駅前など市内各所で撮影を行った。 動画はユーチューブの茶業協会のアカウントで公開している。現在第2弾の動画も制作しているという。
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茶況(1月13日)品種茶飲み比べ 島田でイベント
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は30日、品種茶の飲み比べ体験イベントを行う。 つゆひかりやしずかおり、さえあかりといった品種の歴史などの解説を聞き、茶葉の外観や香り、味わいを比べる。4回開催し、各回定員40人。参加にはミュージアム観覧券が必要となる。 参加希望者は同館ホームページからかファクスで申し込む。申し込みには「ミュージアム友の会」への入会が必要(入会・年会費無料)。 問い合わせは、同館<電0547(46)5588>へ。
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茶況(1月12日)牧之原の「釜炒り茶柴本」 紅茶審査で日本一
牧之原市の「釜炒り茶柴本」(柴本俊史代表)が生産する「密香茶べにふうき」がこのほど、愛知県で開催された「国産紅茶グランプリ2021」のプロダクツ(市販茶)部門で最高賞に輝いた。12日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、結果を報告した。 同部門には全国から63点の出品があり、「柴本」としては6度目の挑戦で初の頂点に輝いた。紅茶とウーロン茶の製法を織り交ぜ、焙煎(ばいせん)して仕上げた。奥深い味や香りが複雑に変化するのが特徴だという。 関係者に紅茶を振る舞った柴本代表は「多くの条件がそろったからこそ出せた味わい」と話した。杉本市長は「牧之原には深蒸し茶だけでないことを、次なる挑戦の中で発
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お茶染め 川根本町の産業に 廃棄茶を活用、有志がブランド化
製茶段階で出る商品にならない茶葉を染料に活用する「お茶染め」を展開する活動が川根本町で本格化している。町の有志でつくるお茶染め実行委員会(西條和子代表)が、2021年に川根茶のお茶染め商品ブランド「川根本町お茶染め」を立ち上げた。お茶染め産業の定着を目指し、低迷する茶業の活性化や中間山地の雇用増を視野に入れる。 お茶染めは「お茶染め Washizu.」(静岡市駿河区)代表の鷲巣恭一郎さん(42)が手掛ける染め物。静岡茶と県の伝統工芸「駿河和染」の技術をかけ合わせ、静岡の茶産業を盛り上げようと奮闘している。 茶農家の高齢化や茶価の低迷により川根茶で有名な町の茶業も苦戦を強いられる中、突破口
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茶況(1月12日)女性活躍テーマ講演を動画配信 県茶業会議所
静岡県茶業会議所はこのほど、女性活躍をテーマにしたセミナー「イノベーションを起こす女性の力」の動画配信を始めた。人材育成支援会社るるキャリアの内田美紀子代表が講演した。 内田代表は女性の視点を生かした新規ビジネス創出や新商品開発事例を紹介。多様な人材が活躍する環境の大事さを強調した。 セミナーは、茶業界で働く女性の集まり「茶W(ちゃだぶりゅー)」が中心となり企画した。会議所の担当者は「新しい発想を取り入れることで、茶業界の発展につながれば」と話す。
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【茶況】(1月11日)茶業繁栄祈願し初揉式 大井神社で島田の保存会
島田市茶手揉(もみ)保存会(田村保晃会長)は9日、茶業繁栄を祈願して、新年恒例の初揉式を同市の大井神社で開いた。会員約25人が参加した。 島田、金谷、川根の各支部がほいろを並べた。「青透流」「川根揉切(もみきり)流」と呼ばれる伝統の流派で、昨年の一茶を手際よくもみ、茶葉を仕上げた。 手もみ終了後に献茶式が行われ、会員たちは1年の茶業発展を願った。田村会長は「今後も手もみやイベントなどを通じて、島田茶の魅力を伝えていきたい」と話した。
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茶況(1月11日)11月の緑茶の輸出量 前年比4.6%増 2011年
財務省貿易統計によると、2021年11月の緑茶輸出量は前年同月比4・6%増の494トン、金額ベースは0・3%増の16億2891万円と数量・金額ともに9カ月連続で前年同月を上回った。 1キロ当たり平均単価は4・1%安の3293円。輸出先は金額ベースで米国が15・8%減の7億9498万円で首位だった。台湾1億5244万円(35・2%増)、ドイツ1億848万円(47・9%増)、シンガポール1億822万円(87・7%増)と続いた。 粉末煎茶や抹茶など「粉末状のもの」が全体の63・7%を占め、平均単価は12・1%高の4641円だった。
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3月に闘茶会「Cha-1」 静岡県、小中学生参加募る
静岡県は3月5日、小中学生がお茶を飲んで種類を言い当てる闘茶会「Cha-1(チャワン)グランプリ」を開く。1月17日まで参加者を募集している。 オンラインで会場と各家庭をつなぎ、お茶の歴史などの知識を問うクイズを行う。事前に送付した茶葉の外観や味わい、香りなどから茶種を当てて点数を競う闘茶も行う。 県内在住の小中学生が対象で、パソコンやタブレット端末を用意する。参加無料。県お茶振興課ホームページに掲載されているQRコードから申し込む。 問い合わせは同課<電054(221)2684>へ。
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茶況(1月7日)寒茶の製法学ぶ 袋井で20日に催し
晩茶研究会と松下コレクションを活(い)かす会は20日、伝統的な茶の製法を学ぶ「大寒の寒茶づくり」を袋井市の茶ピアで開く。 古くから全国各地で行われている寒茶の製法を学ぶことで茶に親しんでもらおうと開催している。茶園での摘採や蒸しなど、一連の工程を体験できる。市内茶業関係者による販売会も実施する。 体験会は午前8時半~正午。定員は20人で先着順。参加料は500円。新型コロナの感染状況によっては中止もあり得る。問い合わせは同研究会のメールアドレス<info@bancha.org>へ。
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茶況(1月7日)需要開拓へ新商品開発目指す 静岡県茶業会議所
静岡県茶業会議所は2022年の重要テーマとして、新規需要開拓につながるお茶の新商品開発を掲げる。 前年まで進めてきた県産二茶を使った和紅茶開発や、料理と合わせて楽しむための山間部のお茶の紹介に続く商品づくりで、若年層へのPRを目指す。 県のChaOI(チャオイ)プロジェクトにも応募し、生産者や茶商と連携しながら消費者に茶文化の魅力を伝えていく。 伊藤智尚専務理事は「異業種とも力を合わせ、新しい発想を取り入れたい」と話す。
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茶況(1月6日)茶定額サービス CFで資金募る 掛川の藤田さん
掛川市の自営業藤田幸介さん(26)が県産高級茶の定額制サービス(サブスクリプション)を開始するため、昨年12月からクラウドファンディング(CF)を始めた。1月16日まで、CFサイト「キャンプファイヤー」で資金を募っている。 事業は天竜から富士まで、県内の自園自製農家10軒のお茶を、毎月自宅に届けるサービス。産地と生産者を紹介するリーフレットも同封する。 藤田さんは掛川市出身。県内外を旅した時に茶価の低迷など茶業界の課題を知った。「茶業界と消費者の懸け橋になり、地元静岡を盛り上げたい」と事業開始を決めた。
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茶況(1月6日)山のお茶100選学ぶ講座開催 2月に静岡
世界緑茶協会は2月4日から、県などが認定する「ふじのくに山のお茶100選」を学ぶ講座を、静岡市駿河区のしずおかO-CHAプラザで開く。 県内中山間地などで生産された茶葉を急須でいれ、香りや味の違いを楽しむ。同内容の講座を21日まで全12回開催する。 各回とも定員は4人で、受講無料。希望者は、同協会ウェブサイトから申し込む。 問い合わせは同協会<電054(654)3700>へ。
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茶況(1月5日)お茶はがき小袋 デザインを募集 牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は28日まで、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」のパッケージデザインを競う「第2回お茶はがきデザインコンテスト」の作品を募集している。 お茶はがきとは、はがきに見立てた小袋に茶葉を入れた商品で、宛名を書いて切手を貼れば郵送できる。 「私と静岡牧之原茶~想い・つながり・記憶」をテーマに自由にデザインを描き、郵送かメールなどで同市のお茶振興課に応募する。グランプリ作品については牧之原茶のPRに活用する予定。 問い合わせは同課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶況(1月5日)緑茶でコロナ不活化研究PR 静岡県が重点施策
静岡県は2022年の茶業振興の重点施策として、県環境衛生科学研究所と県農林技術研究所茶業研究センター、県立大が共同で取り組む、緑茶成分による新型コロナウイルスの不活化を証明する研究のPRを掲げる。研究論文が専門家の査読を経て学会に受理され次第、公表する。 静岡茶の新たな需要創出を目指すChaOI(チャオイ)プロジェクトでは、前年に続き販路開拓や新商品開発、有機栽培などの取り組みを支援する。 静岡県内で5月と10月に開かれる世界お茶まつりでは、鉄道会社やホテル、飲食店と連携し、お茶を飲みながら旅を楽しむ「茶の都ティーツーリズム」を提案する。お茶振興課の小林栄人課長は「異業種と力を合わせ、県
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茶況(1月4日)全国の番茶紹介 島田・茶の都ミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで2月14日まで、生活に根ざした番茶をテーマにした企画展「日常茶の魅力-日本各地に伝わる番茶の世界」が開かれている。 下級煎茶としての番茶ではなく、国内で発展していった多様な番茶に焦点を当てた。茶葉を加熱処理した後に微生物発酵させて仕上げる四国の「後発酵茶」や、茶葉を蒸したり煮たりしてから乾燥させる「寒茶」など、製造工程の異なるさまざまな茶を映像や写真で紹介し、茶葉の実物も展示している。 煮出した番茶を茶せんで泡立てて飲む希少な喫茶方法「振り茶」なども紹介した。同館の担当者は「日常茶の知られざる世界や面白さを知ってほしい」と話している。 16日に学芸
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茶況(1月4日)2021年の荒茶価格13.0%高 JA静岡経済連調査
JA静岡経済連によると、2021年に静岡県で生産した荒茶の1キロ当たりの平均価格は、前年比13・0%高の1053円と4年ぶりに上昇に転じた。 一茶が18・5%、二茶は44・1%それぞれ上昇した。生産量は、前年比13・3%増の2万8560トンの見通し。 本山筋の製茶工場幹部は「手ごろな価格帯の茶葉の引き合いが強かった。22年もおおむね同じ傾向とみて生産する」と話す。 一方、市中問屋は「荷動きが鈍く、在庫は余り気味。22年は荒茶の仕入れを抑える可能性がある」と語る。
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「明るい1年を」金粉入り茶提供 島田・茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市金谷富士見町)は3日、年始のおもてなし企画として来館者に金粉入り深蒸し煎茶の提供を開始した。 同館3階の富士山展望ホールで、スタッフが急須で丁寧に入れた茶をふるまった。来館した親子連れらは雪化粧した富士山や大井川の雄大な景色を楽しみつつ、鮮やかな緑色に金粉が浮かぶ茶を味わって明るい1年を願った。 同館ではこのほか、茶園を眺めながらの「ティーテラス体験」なども実施している。茶室での茶道体験では新春を祝う和菓子「花びら餅」を数量限定で提供する。4日は開館する。
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茶の魅力、伝える作品を 動画、音楽、スイーツ募る 静岡
世界お茶まつり実行委員会(事務局・県お茶振興課)は2022年1月31日まで、「O-CHAと笑顔のある暮らしコンテスト」の作品投稿を受け付けている。 来年5月と10月に開催するお茶まつりを盛り上げるため、「動画」「音楽」「スイーツ」の3分野で作品を募る。お茶の魅力を世界に発信し、お茶と一緒に食べたくなる菓子や聴きたくなる音楽などを基準に審査する。優秀作品の作者にクオカードなどを贈る。 応募点数は無制限。未発表の作品に限る。同まつり公式ホームページから申し込む。問い合わせはエイエイピー静岡支店内のコンテスト窓口<電054(202)9010>へ。
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茶況(12月28日)教材セット貸し出し紹介 島田・茶の都ミュージアムHP
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はこのほど、県内の小学校などに貸し出しているお茶の教材セット「茶ミューキット」の紹介動画をミュージアムの公式ホームページで公開した。 動画では、日本と世界の茶葉見本や、茶に含まれる香り成分の嗅ぎ比べセットなど、収納されている教材の内容をわかりやすく説明している。 来館が難しい学校などに向けた教材セットで、貸し出しは返却を含め2週間。利用の2週間前までに予約し、申請書を提出する。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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茶況(12月28日)1位は松下園大臣賞 茶業五大ニュース
静岡県茶業会議所は2021年県内茶業五大ニュースの1位に、「松下園(掛川市)が全国茶品評会深蒸し煎茶の部で農林水産大臣賞受賞」を選んだ。有機栽培の茶づくりが、外観、品質の面でも日本一と評価された。 2位は、20年の茶産出額で本県首位奪還がランクインした。生産量が減少傾向にある中、産業発展に向けて新たな販路開拓が必要とした。3位は「山のお茶需要創出検討会」の設立。生産者やシェフらが連携し、各料理に合ったお茶を紹介する取り組みを進めていく。 4位は粉末緑茶や抹茶の需要による茶輸出の増加、5位は茶業界で働く女性の集まり「茶W(ちゃだぶりゅー)」始動だった。
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茶況(12月27日)贈答用商品を用意 JA藤枝工場で年賀セール
JA大井川藤枝工場は、贈答用商品などを集めた「お歳暮 お年賀特別セール」を開催している。2022年1月15日ごろまで。 缶入りの藤枝茶といった箱詰め商品のほか、金粉入りの煎茶、管内産地の飲み比べセットなどを用意した。全国茶品評会の出品茶も販売している。 普段使い用の内容量が多い茶葉5商品について、5個購入すればさらに1個プレゼントする企画も実施している。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(12月27日)2021年県内産秋冬番 生産増も単価安く
JA静岡経済連のまとめによると、2021年の県内産四茶・秋冬番茶の生産量推計は前年実績比10・0%増の9570トン、平均単価は1・5%安の318円だった。 しっかりした相場展開で推移した二茶取引の流れを受け、秋冬番茶の売買は始まった。在庫を抱える一部のドリンク業者の買い気は弱く、初値が前年より安い荷口もあった。一方で、有機認証を取得した輸出向けの荒茶の引き合いは強かったという。 静岡市中のあっせん業者は「市況が見通せない中、途中で仕入れを大幅に減らした問屋もあった」と話す。
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荒茶 静岡県産3年ぶり増産 2万8560トン 2021年需要堅調
2021年の静岡県荒茶生産量は前年比13・3%増の2万8560トンと3年ぶりに増産に転じたことが、24日までのJA静岡経済連の推計で分かった。値ごろな価格帯の茶葉の需要が堅調に推移し、茶農家の生産意欲が上向いた。生産量、単価共に過去最低だった20年実績を約3千トン上回る見通し。 今シーズンの一番茶は、高級茶需要が限定的だった一方、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要などから、通販や量販店で売り出される商品の原料となる1キロ当たり2千円周辺の荒茶の引き合いが強かった。 一番茶の流れを引き継ぐ形で、二番茶取引でもドリンク飲料向けに問屋が積極的に仕入れる動きが目立ち、増産を図った製茶工場があった
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茶産出額、静岡県が首位奪還 2020年、鹿児島の減少幅大きく
農林水産省は24日、2020年の農業産出額を発表し、静岡県の茶は2年ぶりに首位に返り咲いた。前年比19・1%減で203億円だったものの、前年に初めて静岡県を抜いて全国1位となった鹿児島が21・4%減の198億円に落ち込んだ。 茶産出額は、生葉と、生葉を製品の前段階に加工した荒茶の販売額の合計。本県は生葉が118億円(19・7%減)、荒茶85億円(18・2%減)に対し、鹿児島は生葉130億円(20・2%減)、荒茶68億円(23・5%減)だった。 20年は新型コロナウイルスの感染拡大時期と新茶シーズンが重なり、急須で入れるリーフ茶の需要減退に追い打ちをかけた。製茶問屋は仕入れをストップし、減
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茶況(12月24日)「スパークリング茶」開発 袋井の研究会、乳酸菌発酵茶を使用
袋井市の茶業関係者らでつくる晩茶研究会(松下智会長)はこのほど、乳酸菌発酵茶を使った「スパークリング菩提(ぼだい)酸茶」を開発した。年始から研究会のオンラインショップで販売する。 同研究会は、四国地方の伝統的な乳酸菌発酵茶の製法を基にした新しい茶の開発を進めている。同商品は炭酸を加え、幅広い世代に飲みやすいすっきりとした味わいに仕上げた。果実系の香りと、蜂蜜のような甘みのある後口が特徴という。 池田佳正副会長は「食事に合うのはもちろん、お酒で割ってもおいしい。いろんな方法で楽しんでほしい」と話した。
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茶況(12月24日)ChaOI事業 21年度採択52件
静岡県は本年度、静岡茶の新たな需要創出を図る「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」で、新商品開発、販路開拓など52件の事業案を採択した。前年度実績の32件を大きく上回った。 内訳は静岡茶とミカンを使った飲料づくりなど新商品開発18件、有機抹茶の海外向け販売などの販路開拓18件、複合作物の栽培5件、生産構造の転換10件、輸出向け施設導入1件。 県は「観光などの異業種の参加が増え、多様な事業案が集まった」(お茶振興課)と話す。
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ほうじ茶「凜茶」ホット用販売開始 富士の若手茶農家ら開発
富士市と若手茶農家が「日本茶バリスタ」と共同で開発した最上級ほうじ茶「凜(りん)茶」のホット用茶葉の販売が12月中旬に始まった。同市の道の駅「富士」と「富士川楽座」で購入できる。 市は茶価の低迷打破などのため、近年需要が伸びるほうじ茶のブランド化を進める。凜茶はブランドの旗艦商品と位置付け、茶農家自らが開発に携わった。 一番茶の荒茶でわずか2%程度しか採れない茎部分のみを使用。香りを出す浅いりと、味わいを出す深いりを8対2の割合でブレンドし、華やかな香りと甘みを実現した。価格は55グラム入りで税込み1296円。 パッケージは自分へのご褒美や大事な人へのプレゼント用とするため、ハンドバッ
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茶況(12月23日)伊豆の国の児童 掛川で茶草場農法学ぶ
伊豆の国市立長岡北小の6年生23人がこのほど、世界農業遺産「静岡の茶草場農法」実践地の掛川市東山地区を訪れて、農法と茶産業を学んだ。 同校では総合的な学習で「持続可能な社会」をテーマにしていることから、環境負荷が小さく生物多様性を守る茶草場農法に注目した。児童は東山茶業組合の工場も見学し、東山いっぷく処ではお茶を試飲した。津金沢有美さんと長津咲夢さんは「香りがあって普段飲むお茶より甘みがある」と話した。 同校は昨年度、新型コロナウイルス感染防止のため、総合学習の行き先を首都圏から掛川市に変更し、2年連続で東山地区を訪れている。
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茶況(12月23日)10~12月期製茶業業況見通し「低調」 静岡経済研究所
静岡経済研究所がこのほど発表した県内主要業種の四半期ごとの業況調査によると、10~12月期の製茶業は7~9月期と変わらず「低調」だった。 7~9月期の製茶問屋の売上高は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、ドリンクの販売が伸び悩んだ。10~12月期は在庫を多く抱える問屋間の売買が低調で、前年を下回るもようだ。歳暮や仏事などの需要も回復が鈍いとみる。 市中問屋は「前年と比べ、都内で高級茶の販売が伸びていない」と話す。
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茶況(12月22日)有機農業、理解促進へ 牧之原市茶振協がセミナー
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、有機農業の理解促進を目的に「減農薬・土づくりに関するセミナー」を同市の相良史料館で行った。市内の茶業関係者らが、持続可能な農業モデルについて学んだ。 有機農業技術の開発を手掛けるシンコムアグリテック(茨城県)の山村英司社長が講師を務めた。山村社長は市内にある農地の現状を踏まえて、耕作放棄地を利用して炭素蓄積と土壌改良を行いながら、既存の化学肥料に代わる肥料の開発や、茶葉に含まれるカテキン類の新たな活用法を提案した。有機農業の基本的な知識に加え、有機農産物の需要の現状や収益面の課題なども解説し、新たな農業モデルの必要性を訴えた。
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茶況(12月22日)本山茶品評会、ネクトが優等 JA静岡市
JA静岡市はこのほど、本山茶品評会を静岡市葵区の静岡茶市場で開き=写真=、ネクト(葵区新間)が最高位の優等に輝いた。 藁科、美和、長田などから34点の出品があり、審査員が外観や水色、滋味などを採点した。 このほかの入賞者は次の通り。 1等 足久保茶研究会(葵区足久保奥組)▽2等 佐野陽介(駿河区小坂)小林良幸(葵区足久保奥組)▽3等 サランティーしづはた(葵区下)松川洋平(駿河区丸子)三村逸索(葵区内牧)梶山明男(同大原)東部自園茶研究会細沢重喜(同北沼上)東部自園茶研究会望月幹夫(同平山)
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茶況(12月21日)春華堂とKADODE開発 島田産の緑茶入り お茶芋ようかん発売
島田市のKADODE OOIGAWAと、浜松市の菓子メーカー「春華堂」が共同開発した島田市産緑茶入りのお茶芋ようかんが、来年1月末まで発売されている。KADODEの店頭や春華堂の直営店、オンラインショップで購入できる。 KADODEの開業1周年を記念した商品。甘みが強くなめらかな食感が特徴の遠州産のサツマイモ「紅はるか」と白あんを合わせて炊きあげたようかんの上に、島田市金谷産の深蒸し一番茶を使用した緑茶ゼリーを乗せた2層構造。 税込み1188円。
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茶況(12月21日)茶っきり娘募集 静岡市茶業振興協
静岡市茶業振興協議会は2022年1月31日まで、お茶の魅力を伝える「静岡市茶っきり娘」を募集している。 任期は22年4月~24年3月。お茶に関するイベントに茶娘衣装を着て参加し、呈茶サービスなどを通してPRする。 市内在住か、市内に通勤・通学する18歳以上の女性(高校生を除く)が対象で、14人程募集する。「お茶のまち静岡市」ホームページから、応募用紙をダウンロードして申し込む。 問い合わせは同市農業政策課<電054(354)2089>へ。
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茶況(12月20日)朝比奈玉露「つゆ茶」発信強化 藤枝市茶振協
藤枝市茶振興協議会(事務局・市お茶のまち推進室)は、同市岡部地区名産の朝比奈玉露を味わい尽くす飲み方「つゆ茶」の発信強化を図っている。 つゆ茶は、専用の茶器を使い、ぬるめの湯で抽出する。ふたをずらしてすすり、最後の一滴まで楽しむ飲み方。3煎目の後、茶葉にポン酢やかつお節をかけて食べることも推奨している。 玉露の露(つゆ)と「to you(あなたのために)」をかけた言葉で、旧岡部町などが2008年に商標登録した。玉露のうま味を最大限に引き出せる飲み方として、新たにチラシを作成するなどしてPRしていく。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(12月20日)10月緑茶購入量 前年比30.9%減
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、10月の緑茶購入量は前年同月比30・9%減の49グラムと2カ月ぶりに前年同月を下回った。支出額は14・2%減の240円だった。 ペットボトルなどの茶飲料は8・1%増の679円と前年同月を上回った。 静岡市中のあっせん業者は「都内の専門店などでの販売が低調な状態」と話した。
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島田市緑茶化計画、巨大絵でPR JR島田駅通路、イラストレーター若林さんがデザイン
島田市はシティープロモーション「島田市緑茶化計画」の一環で、JR島田駅の南北自由通路に高さ約2・5メートル、幅計20メートルの巨大絵を設置した。18日にはデザインを担当したイラストレーターの若林夏さん(東京都)が同駅を訪れ、即興の似顔絵を描いて市民にプレゼントした。 2018年に制作した最初のメインビジュアルを基本に、新たな要素を盛り込み「地球上でもっとも緑茶を愛する街」を表現した。市民や観光客が緑茶や緑茶スイーツを楽しむ姿に加え、パラグライダーで空を飛ぶ川越し人足、志戸呂焼きに挑戦する髷(まげ)娘などのかわいらしいキャラクターが島田の歴史や観光資源をPRしている。開業から1年が経過したK
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茶況(12月17日)にしたなと松井さん大賞 「東海道どまん中袋井茶大賞」
袋井市内の茶生産者を対象にした「第28回東海道どまん中袋井茶大賞」(実行委、袋井地区農協茶業委員会主催)の第2次審査会がこのほど、同市の茶ピアで開かれた。大賞は、にしたな(三川地区)と松井淳さん(同)が同時受賞した。 市内企業の従業員12人が審査員を務め、10月の1次審査を通過した10点の外観や香気、滋味などを確認し、3点に投票した。にしたなと松井さんは21ポイントで並んだ。準大賞には安間孝介さん(袋井南)が選ばれた。
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茶況(12月17日)「新茶フェア」の参加事業者募る
世界お茶まつり実行委員会は来年5月1~15日、県内各地で開く「春のお茶まつりウィーク 新茶フェア」に参加する事業者を募集している。 新茶を振る舞ったり、茶を使ったスイーツ・料理を提供したりする茶販売店や飲食店、茶摘みや茶道、宿泊ツアーといった体験型メニューを実施する茶農家、宿泊施設などを募る。希望者は2月15日までに、同実行委事務局にウェブサイトかファクスで申し込む。 問い合わせはエイエイピー静岡支店内の実行委事務局<電054(202)9010>へ。
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茶況(12月16日)お茶の福袋販売 JA掛川市
JA掛川市は31日まで、お茶やお菓子をまとめた福袋2種類を同JAの茶直売所「お茶処いっぷく」で販売している。なくなり次第終了する。 お歳暮やお年賀用に販売する。福袋Aは抹茶やあめ、レシピ本、グラスなどさまざまな商品を25点選んだ。福袋Bはお茶を多く飲む人のために120グラムのお茶を10袋用意し、このほか餅やあられなど計15点を入れた。 Aは1万円、Bは1万2千円相当で、価格はどちらも税込み5940円。お茶処いっぷくは水曜定休だが、29日は臨時営業する。
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茶況(12月16日)静岡茶PRへ パリで試飲会
静岡県はこのほど、静岡茶の魅力を伝える試飲イベントをパリの日本文化会館内ショップスペース「タクミ・フレーバーズ」で開いた=写真=。 現地在住の日本茶インストラクターがいれ方を監修し、煎茶や抹茶、玄米茶などを来館者に提供した。 試飲した120人へのアンケートでは「60度以下のお湯でいれると風味が豊かになる」「玄米茶は普段飲んでいるコーヒーや紅茶と近く感じられ、飲みやすい」といった回答があった。 県は「輸出が伸びているヨーロッパ向けに効果的なPRを進めたい」(お茶振興課)としている。
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開墾の歴史も知って 「記念茶」17日発売 御前崎茶業振興協
旧池新田村(現御前崎市)出身の実業家丸尾文六(1832~96年)が牧之原台地の茶園開墾を始めて150周年の節目に合わせて、御前崎市茶業振興協議会は記念の茶を17日に発売する。 記念の茶は同市で栽培が盛んなわせ品種「つゆひかり」の100グラム入りで税込み1080円。袋には開墾の歴史などを紹介するウェブページにつながるQRコードを掲載した。道の駅「風のマルシェ御前崎」や御前崎海鮮なぶら市場内の地場産品販売店「御前崎トモル」、しずおか御前崎茶商協同組合の加盟5社で販売する。 丸尾は1871年(明治4年)、当時の静岡藩の依頼で、大井川への渡し船の設置で失業した川越人足を雇って開墾に着手した。前
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茶況(12月15日)「茶太郎茶」都内でPR 牧之原市茶業振興協議会
牧之原市茶業振興協議会(会長・杉本基久雄市長)はこのほど、静岡牧之原茶親善大使を務める歌手、橋幸夫さんの楽曲にちなんだ「ちゃっきり茶太郎茶」のPRを、橋さんのコンサートが行われた東京都内の会場で行った。 今年5月に竜巻とみられる突風に襲われた同市。多くの茶業関係者が被害を受けた中、橋さんが全国各地のコンサート会場で募った浄財を市内の茶商らに寄付したことから、感謝の気持ちを込めた復興のお茶として同商品が誕生した。会場には同協議会の会長を務める杉本市長も駆け付け、感謝の気持ちを伝えるとともに、深蒸し茶の魅力を大勢の来場者に伝えた。
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茶況(12月15日)山の茶消費拡大へシェフら試飲 県茶業会議所
静岡県茶業会議所はこのほど、山間部のお茶の消費拡大に向けた「山のお茶試作・商談会」を川根本町で開いた=写真=。 JA大井川関係者や県内ホテルのシェフ、観光事業者らが参加した。川根のやぶきたやおくひかり、藤枝かおりと、魚介のムニエルやチーズなどの洋食を試食することで、お茶と合う料理の組み合わせを考えた。 今後、お茶の味や香りといった特徴や料理のレシピを紹介する資料の作成、一般公開を予定している。
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茶況(12月14日)川根本町農業経営の会、茶業振興 町長に要望
川根本町農業経営振興会(高畑裕会長)は13日、茶業振興に向けた要望書を薗田靖邦町長に提出した。 要望は耕作放棄地の利活用について新たな取り組みの推進や、茶業施設等整備強化事業費補助金の対象範囲の見直しなど7項目。高畑会長ら3人が町役場を訪れ「茶価の低迷で、地区の共同製茶工場は減り続けている。高齢化や後継者、新規就農者不足で耕作放棄地も増え、新たな農業振興策が必要」と協力を求めた。 薗田町長は「茶業は町の根幹。茶農家出身の身として、期待に応えられるよう検討していきたい」と述べた。
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茶況(12月14日)飲み比べなどの体験マップ製作 需要創出推進協
茶需要創出推進協議会(事務局・全国茶商工業協同組合連合会)はこのほど、県内の緑茶のブレンドや飲み比べなどの体験ができる茶屋やカフェを掲載したマップ(A5判、30ページ)を製作した。JRや私鉄の路線図や神社、科学館といった観光名所なども紹介している。 鹿児島版(10ページ)、愛知版(同)も作製した。各地の観光案内所などで配布する。英語版の発刊も予定しているという。 昨年度は東京、大阪、京都の3種類を発行した。担当者は「日本茶の魅力を感じる一助にしてほしい」と話す。
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茶況(12月13日)「茶果菜」メンバー 15日、藤枝署で一日警察署長
JA大井川の農産物PRユニット「茶果菜」のメンバーが15日、藤枝署の委嘱を受けて一日警察署長を務める。 あおいさん、みゆうさんのメンバー2人が参加する。藤枝市青木のJA青島支店の現金自動預払機(ATM)付近や、隣接する農産物直売所「まんさいかん」でチラシを配布。詐欺被害や交通事故防止を訴える。 茶果菜は、同JA管内で収穫された茶や果物、野菜などを発信するため2016年に組織した。現在は地元の学生ら10人で活動している。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(12月13日)茶の都ミュージアム ネット予約開始
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はこのほど、小中学生の見学や観光客など、団体による観覧について、ネット予約サービスを導入した。 同館ホームページから利用人数や滞在時間などを入力して申し込む。一般観覧客には団体料金が適用される。観覧予約の内容確認や変更はマイページから可能。 問い合わせは、同館<電0547(46)5588>へ。
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川根茶を飲み比べ 農家と交流、茶歌舞伎も 3月まで川根本町
川根茶を楽しみ生産者と交流するイベント「川根時間」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、川根本町のフォーレなかかわね茶茗館で開かれ、来場者が地元農家の手ほどきで自慢の茶を飲み比べた。 新型コロナ対策の一環で分散開催とし、来年3月まで毎月1回ペースで開く。この日は相藤園、小平園、丹野園の3園が参加し、来場者は茶わんと茶菓子を手にブースを回り、緑茶やウーロン茶などをじっくりと味わった。屋外会場では希少種を含む4品種のせん茶を飲み比べ、特徴を書いたシートをヒントに品種を当てる茶歌舞伎が人気を集めた。 来場できない人のため、自宅で全国茶品評会の入賞茶や10種類の川根茶を飲み比べること
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巨大門松、ことしも 掛川の佐々木製茶
掛川市上内田の佐々木製茶は10日、茶業振興を願い、高さ5メートルの巨大な門松を完成させた。同社玄関前に来年1月中旬まで飾る。 門松の制作は毎年恒例で、ことしも掛川中央茶業の組合員平野一雄さん(85)と佐藤秀雄さん(78)ら9人が2時間ほどで仕上げた。地元の竹を使い、松や梅、センリョウやナンテン、ハボタンなどを飾り付けた。ことしは2月に同社のショップ&カフェ「茶の庭」がオープン。佐々木余志彦社長は「新しいカフェで新たなお茶の提案をしていきたい」と話した。
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茶況(12月10日)茶文化と神道親しむ 小国神社
森町の小国神社でこのほど、茶文化と神道文化に親しむ「お茶と写典のマインドフルネス体験」が開かれた。同町産茶を味わいながら祝詞の一種「大祓詞(おおはらえことば)」の浄書に挑戦した。 県内外から15人が参加した。同神社の神職から大祓詞の起源などについて講義を受けた後、参加者が自ら入れた一番茶を飲みつつ、写典に取り組んだ。 写典と組み合わせることで新しい茶の楽しみ方を提案しようと、県茶業会議所や、日本茶のパッケージ、茶器の製造などを行っている吉村(東京都)などが企画した。
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茶業界に新風 茶商女性ら「茶W」始動【こちら女性編集室】
茶業界で働く女性がつながり、アイデアと力を出し合い、新たな消費価値を生むためのプロジェクト「茶W(ちゃだぶりゅー)」がこのほど始動した。県茶業会議所(静岡市葵区)と、県内の生産者や茶商の女性が立ち上げた。同会議所の守安史子さんは「皆さんが生き生きと活躍できるよう、ネットワークのハブ(中心)として支えたい」と意気込む。 アイデアを商品化するための勉強会や意見交換会、イベントを行う。第1弾として11月、同市の人材育成支援会社「るるキャリア」の内田美紀子社長を囲み、販路開拓セミナーを開いた。参加者同士が協働して商品開発にも取り組む。 「W」は、Women(女性)▽Widen(広げる)▽Wort
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「茶W」3人に聞く 女性の視点で茶業発展へ【こちら女性編集室】
茶業に携わる女性の力の結集を目指して、県茶業会議所のプロジェクト「茶W(ちゃだぶりゅー)」が始動した。茶を育てて摘採し、保存できるよう荒茶に加工する農家と、農家から荒茶を仕入れて製品に仕上げる茶商は、どちらも、家業として引き継がれることが多い。伝統的な慣習やしきたりが色濃いとされる茶業界。茶Wは、横のつながりを強化するだけでなく、誰もが働きやすい環境づくりにも力を入れる。発足に動いた3人に、女性からみた茶業の課題と展望を聞いた。 ■秘めた思いを力に変えて 海野桃子さん 本山製茶(静岡・茶商) 新茶が出回る春先の1カ月間は、毎朝4時に起きて市場へ行く。同居の両親にあとを任せ、子どもを起こ
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茶況(12月10日)農業高教員ら 輸出動向学ぶ
静岡県内の農業高校教員らでつくる県農業教育研究会は9日、静岡市葵区で日本茶輸出組合の谷本宏太郎副理事長を招き、日本茶の海外輸出動向を学ぶ勉強会を開いた=写真=。 谷本副理事長は、輸出が伸びている米国やドイツ、台湾などでの日本茶の販売状況を解説した。「レストランでの消費は鈍いが、茶の免疫効果への関心が高まり、家庭用需要は堅調」と分析。ティーバッグや菓子用の粉末緑茶など、海外顧客のニーズに合った商品づくりの重要性を説明した。 勉強会に参加した浜松大平台高の森健司副校長は「農業を学ぶ高校生が海外にも目を向けるような教育を考えたい」と話した。
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茶況(12月9日)贈答にクッキー缶人気 掛川グランドホテル
掛川市の掛川グランドホテルが夏に販売を始めたオリジナルクッキー「森のクッキー缶」が好評だ。JA掛川市の抹茶を使ったクッキーなど10種類の味が楽しめる。 同ホテルは昨年もJAの抹茶を使って茶畑をイメージしたケーキを開発した。ことしは女性をターゲットにしたクッキーを商品化。パルメザンチーズとブラックペッパーを合わせたり、市内産のかんきつ「不知火(しらぬい)」にシナモンを加えたりして、ワインやビールにも合う「大人の味」にこだわった。 特にバラの花束を持った熊のクッキーが印象的で、贈り物として人気が高いという。1年かけて開発したペストリーシェフの宮川智子さん(46)は「小さなありがとうをクッキー
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茶況(12月9日)静岡県の5点 上位入賞逃す 日本茶アワード
日本茶インストラクター協会はこのほど、消費者の視点から優れた茶を顕彰する「日本茶アワード2021」の最終審査結果を発表し、本県勢は上位入賞を逃した。 2次審査を通過した本県からの5点を含む19点が、最終審査に進んだ。全国各地の約700人の消費者が飲み比べ、味や香りを評価し、合計得票数で競った。 最高位の日本茶大賞・農林水産大臣賞は「雪ふか極5号」(特香園、鹿児島県)が、日本茶準大賞・農林水産省農産局長賞は蒸し製玉緑茶の「玉翠」(西海園、長崎県)が選ばれた。
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茶況(12月8日)牧之原市茶業振興協議会 児童に茶の入れ方伝授
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、茶の入れ方教室を同市の牧之原小で開いた。 日本茶インストラクターの資格を持つ市内の茶商ら3人が講師を務め、生産量や種類といった静岡牧之原茶の基礎知識を紹介した後、おいしく入れるポイントを解説した。児童はお湯の温度の確認や、時間を計って丁寧に茶を入れた。1煎目と2煎目の味の違いなども確かめた。 地域の特産品に親しむ機会を提供しようと、同協議会が市内各所で毎年実施している取り組み。
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茶況(12月8日)10月緑茶輸出 前年比9.5%増
財務省貿易統計によると、10月の緑茶輸出量は前年同月比9・5%増の526トン、金額ベースは12・9%増の19億3945万円と数量・金額ともに8カ月連続で前年同月を上回った。 1キロ当たりの平均単価は3685円(前年同月比3・1%高)。粉末煎茶など「粉末状のもの」が金額ベースで全体の69・3%を占めた。 輸出先は米国が6・7%増の10億4160万円でトップ。ドイツ2億6243万円(128%増)、シンガポール9810万円(20・3%増)、台湾8531万円(11・8%減)と続いた。 日本茶輸出促進協議会によると、新型コロナウイルス感染拡大により、欧州で商談が中断する事例が発生しているという。
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茶況(12月7日)「川根時間」分散開催へ 川根本町
川根茶を楽しむイベント「川根時間」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、川根本町のフォーレなかかわね茶茗館で開催される。本年度は12月から2022年3月まで、毎月1回ずつ同所で開く。 これまで11月23日の勤労感謝の日に開催していたが、新型コロナ感染症対策の観点からイベントを複数回に分ける分散開催の方式を採用した。昨年はコロナ禍を踏まえ初のオンライン開催だった。 日程は11日と1月22日、2月19日、3月12日の計4回。いずれも午前10時~午後3時。茶の手揉みが体験できたり、ことしの全国茶品評会入賞茶が堪能できたりする。 詳細は町茶業振興協議会が運営するサイト「川根茶ポータ
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茶況(12月7日)ChaOI事例集 静岡県がサイトで紹介
静岡県はこのほど、静岡茶の新たな需要創出を目指す「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」で、2020年度に採択した事業計画を紹介する事例集をまとめた。県ウェブサイトのお茶振興課ホームページで閲覧できる。 ボトリングティー開発用の製造ライン設置、海外輸出を見据えた荒茶製造など約30の事業の概要や事業費を解説している。 同プロジェクトは茶業者や学術機関、企業が知見を持ち寄り、販路開拓や生産体制強化を図る。県は各事業の内容に応じ、一定割合の助成金を交付している。問い合わせは同課<電054(221)2674>へ。
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茶況(12月6日)旧貿易商館の愛称を募集 蓮華寺池公園に移築
藤枝市は、蓮華寺池公園内に一部を移築して活用する旧藤枝製茶貿易商館の愛称を募集している。締め切りは20日。 同館は明治時代に茶貿易の拠点として建てられ、「とんがり屋根」と呼ばれて親しまれてきた。老朽化が進んだため解体し、建材の一部を活用して同公園に移築する。来年4月から茶文化発信・観光交流施設として活用する予定。 新たな愛称は、建物の歴史や特徴などを考慮していることが条件。問い合わせは市お茶のまち推進室<電054(643)3266>へ。
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茶況(12月6日)「アドバイザー」静岡県内16人が合格、インストラクター協会
日本茶インストラクター協会はこのほど、本年度の日本茶アドバイザー認定試験の結果を発表した。静岡県内からは25人が受験し、16人が合格した。 試験は11月中旬に静岡県や東京、鹿児島など全国9会場で行い、149人が受験した。104人が合格し、合格率は昨年より5ポイント低い70%だった。 日本茶インストラクター認定試験の1次試験(筆記試験)も同時開催した。静岡県からは82人が受験し、22人が通過した。茶の鑑定など実技中心の2次試験は来年2月に実施する。
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【茶況】(2021年12月3日)=袋井茶振興協が感謝祭
袋井茶振興協議会はこのほど、「ふくろい茶感謝祭」を袋井市村松の油山寺で開いた。市内の茶業関係者15人が参列し、今年一年の茶業の無事に感謝した。 中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像の前で報恩式が執り行われ、参列者を代表して鈴木勝会長らが茶つぼと茶箱を奉納した。 新型コロナ感染防止のため、昨年に続いて手もみ茶の実演や物販などのPR活動は中止した。
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茶況(12月3日)小中学生向けガイド本作成 茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はこのほど、社会科見学や修学旅行などで同館を訪れる小中学生向けにウェブ版のガイドブックを作成した。 小中学生がお茶に親しむことを狙いとする静岡茶愛飲促進条例に基づく事業の一環。茶室や日本庭園といった施設の内容や、茶摘み、茶道など小中学生向けの体験メニューを紹介している。 同館ウェブサイトからダウンロードできる。
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車椅子利用者が茶草場ツアー満喫 掛川・東山地区 多様性テーマ
掛川市東山地区で2日、多様性をテーマにした茶草場モデルツアーが始まった。車椅子利用者が茶工場や観光施設を訪れ、お茶の魅力を満喫した。年内にあと2回行い、外国人や視覚障害者がモニターとして参加する。 世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会の委託事業として、同市のゆとみ・ソリューションズ(戸倉由紀枝代表)が茶生産者や旅行会社と協力して実施した。同農法の実践地である東山地区を中心としたツアーで、参加者はJR掛川駅からユニバーサルタクシーで移動し、茶畑や茶工場を見学した。東山いっぷく処には車椅子利用者が入店しやすいよう砂利の上に板を置いた。 車椅子を利用する大阪府の大久保香織さん(45)は
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茶況(12月2日)茶くずで染め物 菊川・茶農家堀さん提案
茶を加工する際に発生したくずやけばを染め物に活用する体験会がこのほど、菊川市倉沢の上倉沢公会堂で開かれた。茶草場農法を実践する茶農家堀延弘さん(64)の企画で、自身が事務局長を務めるNPOせんがまち棚田倶楽部の棚田オーナーら約60人が参加した。 製茶機械などにたまった茶のくずから抽出した液に無着色のトートバッグを浸し、媒染剤で色止めした。染色前に布地の一部を輪ゴムなどで絞り、オリジナルの模様付けも楽しんだ。 持続的な農業システムと位置付けられる茶草場農法と廃棄物の有効活用を組み合わせて、環境価値を高める狙いがある。堀さんは「捨てることを考え直す試み。恒例行事にしていく」と話した。
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茶況(12月2日)伊藤園中間決算 純利益69%増
伊藤園がこのほど発表した2021年10月中間連結決算は、純利益が68・7%増の77億5200万円だった。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要や健康志向の高まりを受け、日本茶・健康茶の販売が伸びた。 経常利益は35・9%増の113億300万円。北米事業は個人消費の回復で堅調に推移したという。 一方、22年4月期の業績予想では売上高を期初比1・7%減の4031億円に引き下げた。8~9月の長雨でドリンクの販売が減少したほか、コロナ禍からの消費回復が遅れているという。
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茶況(12月1日)入札会 6000キロ取引 牧之原
静岡牧之原茶入札販売会(榛原茶商組合、榛原茶業青年団主催)がこのほど、牧之原市の坂部区民センターで開かれた。 取引の場を提供することで、消費拡大や関係者間の交流促進を図るのが目的。4回目の開催となった今回は、市内外の茶商や生産者ら約30人が集まった。荒茶、仕上茶、出物の3部門に80点の出品があり、23点が落札された。取引量は約6千キロで、売上金額は441万円だった。 青年団の木村圭介団長は「上級茶の消費の落ち込みなど、課題も多い。この場所で生まれた関係を生かしていけたら」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶況(12月1日)ヨガとお茶楽しむ 静岡でイベント
静岡県茶業会議所はこのほど、ヨガで体を動かし、お茶を楽しむイベント「お茶×ヨガ マインドフルネス」を静岡市葵区の浮月楼で開いた=写真=。 適度に体を動かしながらお茶を飲み、リラックスする時間を消費者に提案する狙いで企画した。9人が参加し、庭園を眺めながらヨガを体験した後、牧之原や川根など3種類の茶を飲み比べた。 ヨガを指導したインストラクターの水谷小枝さんは「体を動かした後に飲むお茶は、よりおいしく感じられる」と話した。
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今シーズンの茶取引終了 静岡、鹿児島競合続く 首位維持へ需要見極めが鍵
秋に収穫され、ペットボトル飲料やティーバッグの原料となる秋冬番茶の取引が終わり、今シーズンの静岡県内茶の生産にめどがついた。新型コロナウイルス感染症流行による巣ごもり需要もあって、年間生産量は前年を上回る見通しだが、日本一の座を巡って静岡県を追い上げている鹿児島県との競り合いは続く。 静岡茶市場の県産秋冬番茶の取扱量は昨年比2・7%増の57万4千キロ、1キロ当たりの平均単価は1・0%高の288円だった。静岡市内の流通関係者は「ドリンク関連の大口筋の仕入れが終盤に弱まり、取引量は昨年並みで終わった」と振り返る。 今シーズンは4、5月に生産される一番茶の高価格帯商品の需要は限られた半面、新型
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静岡茶&焼酎、バーボン… 小粋にお茶割り、東京・銀座に専門店
川根本町のお茶ブランド「クラフト・ティー」(新谷健司社長)はこのほど、静岡県産茶のお茶割りの専門店を東京都中央区銀座にオープンした。新型コロナウイルス緊急事態宣言の解除を受けた客足の回復を見込み、積極的に茶の消費拡大を図る。 茶の種類は川根本町や島田市、牧之原市、浜松市天竜区春野町などの緑茶、ほうじ茶、紅茶の計7種類。香りを際立たせるために、ティーバッグごとグラスに入れて提供する。味の変化も楽しんでもらいたいと、焼酎やバーボン、ブランデーなど7種類の酒で割る。「すっきりした味で飲みやすい」と幅広い世代に好評だという。 クラフト・ティーのほかに3店舗が入るシェア型レストラン「リダイン銀座」
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茶況(11月30日)川根茶「チャバコ」に受験応援パッケージ
川根本町の「KAWANEホールディングス」は本格的な受験シーズンを前に、受験生を応援する限定パッケージのチャバコを1日、発売する。200個限定。 チャバコはたばこを模した箱の中に川根本町産の粉末茶スティックが入った商品。限定パッケージは、大井川鉄道(本社・島田市)の合格駅と門出駅の縁起の良い名称の両駅にちなんだデザインで「門出」「合格祈願」「お祝い」の3種類を用意した。受験を控える家族や友人へ応援メッセージが記入できるシールが付いている。3点セットで1800円(税込み)。 限定パッケージのチャバコは、島田市竹下の市観光案内所「おおいなび」で販売する。
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北部地区藤田さん 茶共進会で最優秀 JA富士市
JA富士市は30日、茶の栽培方法や茶園の管理状況を審査する「茶栽培管理共進会」を市内で開き、藤田博史さん(北部地区)が最優秀賞に輝いた。 良質な茶の栽培技術向上や環境に配慮した茶作りを目指して実施している。 審査員が市内の茶園9カ所を回り、栽培管理や土作りと根の生育、葉の様相など5項目を審査した。 優秀賞には、山田典彦さん(須津地区)と佐野智信さん(岩松地区)が選ばれた。
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茶況(11月30日)大臣賞受賞茶をJA掛川市落札 1キロ30万円
第75回全国茶品評会の入札販売会が27、28の両日、静岡市駿河区の県農業会館で開かれ、深蒸し煎茶の部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた松下園(掛川市)の出品茶は、地元のJA掛川市が1キロ当たり30万円で落札した。 全体では708点を107業者が競り落とし、総落札額は前年比20・0%減の7247万9556円だった。1キロ当たりの平均単価は21・0%上昇の2万3917円だった。
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緑茶の価値を高めるには? 「コーヒー」に学ぶセミナー 島田
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は28日、生産体制が適切に管理された高品質な「スペシャルティコーヒー」の先駆者として知られる丸山珈琲(長野県)の丸山健太郎社長、しもきた茶苑大山(東京都)の大山泰成社長を招いたセミナーを同館で開いた。茶業関係者ら120人が集まり、コーヒーの消費動向から茶産業の今後を考えた。 バイヤーとして1年の半分近くを海外で過ごし国際審査員としても活躍する丸山社長は、生産者からコンテナ単位で直接買い付けを行うビジネスモデルや国際的な品評会の評価基準を紹介した。 白井満副館長を交えて行ったパネル討論ではリーフ茶の消費低迷や日本茶が外食産業で取り入れられていない現状を
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茶況(11月29日)藤枝特産品認証 投票受け付け 市、茶製品など34点
藤枝市は12月10日まで、藤枝茶を使った商品など地域の特産品を認証する「藤枝セレクション2022」の一般投票を受け付けている。 岡部産抹茶風味の焼き菓子や有機和紅茶、オーガニック緑茶など茶関連商品のほか、ジャム、日本酒、ドレッシング、ヒノキの道具箱など多彩な34点の出品があった。 セレクションは藤枝を代表する逸品を掘り起こし、地域の魅力発信につなげる認証制度。例年は年間11商品を認定していたが、今回はさらにブランド価値を高めるため3品目に絞る。一般投票などの1次審査で10点ほどを選出し、専門家らによる2次審査で認定品を決める。
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茶況(11月29日)緑茶支出額5.5%減 9月の家計調査
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると9月の緑茶購入量は、前年同月と変わらず47グラムだった。 支出額は5・5%減の203円と2カ月連続で前年同月を下回った。市中問屋は「新型コロナウイルス感染拡大第5波の影響で外出自粛の動きが強まり、消費が鈍った」とみる。 ペットボトル入りなどの茶飲料も5・1%減の678円と低い水準だった。
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全国茶品評会大臣賞 松下園(掛川)に表彰状 埼玉で授与式
茶づくりの日本一を競う第75回全国茶品評会(全品、全国茶生産団体連合会など主催)の褒賞授与式が28日、埼玉県川越市で行われた。深蒸し煎茶の部で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した松下園(掛川市)の松下彰さん(32)が表彰状を受け取った。 同園の大臣賞受賞は初めて。松下さんは「有機栽培で育てたお茶が評価されてうれしい。地域やJAなどの協力に感謝したい」と話した。 褒賞式は例年、お茶の消費拡大などを目的とする「全国お茶まつり」の一環として行われているが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2年連続で規模を縮小し、式のみを行った。 入賞茶が多い自治体に贈られる「産地賞」は、深蒸し煎茶の部で掛川
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静岡茶提供が年5回以上、小中学校99.6% 愛飲促進県民会議
静岡県はこのほど、小中学生がお茶に親しむことを狙いとする静岡茶愛飲促進条例に基づく県民会議を県庁で開いた。2020年度に静岡茶を児童生徒に振る舞う取り組みが県内小中学校の99・6%に当たる783校で、年5回以上あったと報告した。 小学生対象に行われた、外観や香りなどから茶種を当てる闘茶会「Cha-1(チャワン)グランプリ」の参加資格を本年度は中学生まで広げる方針が示された。参加者約30人を公募する。 水筒にお茶を入れて学校に持参してもらう「マイボトル持参運動」や、学校や保護者向けの静岡茶講座の実施についても意見交換した。
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茶況(11月26日)茶産業の冊子作製 袋井・荻原製茶
袋井市の荻原製茶はこのほど、地元茶産業のPR冊子「遠州袋井お茶紀行」を作製した。同社直売所や市農政課、観光案内所などで販売する。 同市や近隣地域の茶業の盛り上げにつなげようと、構想から1年がかりで製作した。全10ページで、同市の製茶工場と名所をまとめた地図付き。市内6地域の産地や茶にまつわる歴史などを分かりやすく紹介している。 一冊330円(税込み)で売り上げは販売各施設に寄付する。荻原克夫代表は「埋もれている茶と地域の歴史との関わりを市民の皆さんが見直すきっかけになれば」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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茶況(11月26日)静岡で30日までお茶マルシェ 県内生産者ら出品
日本茶インストラクター協会静岡県支部は30日まで、県内各地の茶を販売する「しずおかお茶マルシェ」を静岡市葵区の松坂屋静岡店で開いている。 富士や本山、天竜などから約30の生産者、製茶問屋らが商品を出品している。茶に関する基礎知識や、いれ方を紹介するミニ講座も実施する。 同支部の担当者は「生産者や茶商と直接話すことで、お気に入りのお茶を見つけてもらえれば」と話す。
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茶況(11月25日)ドリップ式茶葉開発 掛川一風堂
掛川市の製茶問屋「カネコ園」が運営するコーヒー豆・茶専門店「掛川一風堂」が25日までに、ドリップ式で抽出する専用茶葉を開発し、販売を開始した。喫茶店を主な対象に販路開拓を目指す。一般向けのドリップパックも用意した。 茶葉を急須で浸すのではなく、コーヒーのようにろ過で抽出して味わう。濃厚な味と香りを引き出すため、茶葉の配合や粉砕する粗さなどに工夫を加えた。喫茶店での提供を想定し、コーヒーに負けない香りの立ち方を追求した。 17~19日に都内で開かれたコーヒーの展示会で発表して好反応を得た。荒川佳也代表は「コーヒー愛好家を取り込むための提案。カフェのメニューにうまくはまるお茶に仕上がった」と
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茶況(11月25日)茶の抗ウイルス性効果を動画で紹介 県茶業会議所
静岡県茶業会議所は12月31日まで、茶の抗ウイルス性やストレス緩和効果について考えるウェブセミナーを配信している。 茶学術研究会と連携して企画した。県立大の鈴木隆名誉教授が「新興ウイルスの脅威と茶の効果について」と題して講演する。緑茶成分のストレス緩和作用についても紹介する。 動画は同会議所のウェブサイトから閲覧できる。
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茶況(11月24日)茶のプリン発売 牧之原の菓子店
牧之原市坂部の菓子店「甘蔵さかした」はこのほど、抹茶味とほうじ茶味の2種類のプリンを新発売した。市内の茶商から地元産の原料を仕入れ、茶の味や香りが引き立つ大人向けの商品に仕上げた。 調理法は同店の菓子職人坂下俊介さんが考案。抹茶味は濃厚な味わいを追求し、甘さを控えめにした。ほうじ茶味は茶葉の選定にこだわり、上品な香りが楽しめるのが特長という。 「茶を使った商品を作ってほしい」という茶商からの提案が商品開発のきっかけになった。坂下さんは「商品化まで1年ぐらいかかった。加熱処理を工夫して香りを閉じ込めた」と話している。 各350円(税込み)。
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茶況(11月24日)外観に高い評価 県勢の全品大臣賞受賞の深蒸し煎茶
静岡市葵区でこのほど開かれた第75回全国茶品評会で、静岡県勢が最高賞の農林水産大臣賞を受賞した深蒸し煎茶の部は、外観や香気などで高い評価を受けた。 濃い緑色の出品茶が多い中、黄緑色の色沢を持つ品もあった。審査長を務めた農研機構金谷茶業研究拠点(島田市)の角川修茶業研究領域長は「上位から中位には優れた品質の出品茶がそろっていた一方、下位では蒸しが浅く普通煎茶のような物が目立った」と講評した。
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茶況(11月22日)香港で茶製品販売 藤枝7団体
藤枝市の茶業関係7団体(6茶商、1農家)でつくる「TEA SEVEN協同組合」は、中国・香港の自動販売機で地元産茶を使った商品を販売している。テストマーケティングを兼ねた取り組みで、海外への販路拡大につなげていく。 自販機は、県産業振興財団などが香港の商業施設など8カ所に設置した。県内各地の特産品を販売していて、藤枝の茶関連商品は藤枝かおりのペットボトル、有機和紅茶のティーバッグ2種類の計3品。 同組合によると、いずれの商品も好評を得ているという。担当者は「現地バイヤーとのオンライン商談会も進めている。海外のニーズを確認し、新たな販路を開拓したい」と話す。
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茶況(11月22日)大臣賞 京都が3部門 全品
静岡市葵区でこのほど開かれた第75回全国茶品評会で、最高賞の農林水産大臣賞は本県が深蒸し煎茶の部で獲得したほか、京都府が3点、鹿児島、埼玉、宮崎、佐賀の各県がそれぞれ1部門で受賞した。全体の出品点数が減る中、各府県が得意分野で出品し、高い評価を受けた。 本県以外の大臣賞受賞者は次の通り。 普通煎茶10キロ 有村製茶有村幸二(鹿児島県)▽普通煎茶4キロ 狭山市茶業協会奥富雅浩(埼玉県)▽かぶせ茶 JA京都やましろ宇治田原町茶業部会下岡清富(京都府)▽玉露 京田辺玉露生産組合林昭(同)▽てん茶 阪田広樹(同)▽蒸し製玉緑茶 新緑園代表取締役黒木信吾(宮崎県)▽釜炒り茶 嬉野南部釜炒茶業組合山
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ほうじ茶マルシェ初開催 多彩な商品、香り楽しむ 富士
ほうじ茶を使用した食料品が一堂に会する「第1回富士のほうじ茶マルシェ」が21日、富士市の杉山フルーツ駐車場で開かれた。市内外18店・団体が計40種類以上を出品し、来場者は多彩な商品の味や香りを楽しんだ。 ことし6月に富士ほうじ茶宣言をしてブランド化を進める市の取り組みを後押ししようと、農家や菓子店、飲食店でつくるプロジェクトチームが開催した。 茶農家が茶葉やうどんなどを販売し、各菓子店の工夫を凝らしたチョコやわらび餅、ようかん、まんじゅう、パン、クッキー、ケーキなども登場した。同市伝法の菓子店「プチ・ラパン」は同日限定のジャーケーキも用意した。お茶漬けなどの変わり種や富士高砂酒造が販売す
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高級茶「高嶺の香」冬支度 新芽へ養分「摘心」作業 静岡市清水区
静岡市清水区の両河内茶業会などはこのほど、来年の一番茶に向けて冬に茶の新芽へ養分を集中させるための冬支度「摘心」を同区清地の茶園で行った。 生産者ら約15人が高級茶「高嶺の香(たかねのはな)」を栽培している広さ約500平方メートルの茶園に集まった。成長したやぶきた茶の木の頂部を、木質化する前の節を少し残して手作業で一つ一つ切り落とし、春に高品質の芽に育つよう準備を整えていった。 高嶺の香は静岡茶市場初取引の機械製造部門で40年以上最高値を付けている最高級茶。摘心作業を行うことで、新芽の味や香りが豊かになるという。
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3月開催「ほうじ茶まつり」商品提供の店募集 富士市農業振興推進協議会
富士市農業振興推進協議会は来年3月に開催を予定するイベント「富士のほうじ茶まつり(仮称)」で、同市産ほうじ茶を使った商品を提供する飲食店などを募集している。12月3日まで。 イベントは富士ほうじ茶宣言に基づき、ほうじ茶の香るまちを目指した初企画。3月19~21日の3日間、道の駅富士川楽座で市立高生がほうじ茶をPRするほか、宿泊施設などで一煎パックを配布する。市内各地の飲食店などの協力で広域展開を図り、市内のどこでもほうじ茶が楽しめる企画としての盛り上がりを目指す。 19~21日に、富士市産のほうじ茶を使用したメニューを自らの店舗で販売する事業者で、キャンペーン対応や啓発品の活用が応募条件
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茶況(11月19日)大阪茶品評会で最高賞 森町の太田茶店
森町の太田茶店(太田貴久社長)が、9月に開かれた「第50回大阪優良茶品評会」の金印の部で最高の農林水産大臣賞を獲得した。 1キロあたり4500円の部門で、全国の産地茶商から出品があった。同社の普通煎茶は滋味や香りなど総合的な評価が高かった。1キロあたり2500円のなにわ緑印の部でも8位入賞を果たした。 太田社長がこのほど町役場を訪れ、太田康雄町長に受賞を報告。太田社長は「切磋琢磨(せっさたくま)してきた農家の皆さんのおかげ。毎年最高賞を持って帰れるように頑張りたい」と話した。
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全国茶品評会 松下園(掛川)に大臣賞 深蒸し煎茶の部
静岡市葵区の静岡茶市場で開かれた第75回全国茶品評会(全国茶生産団体連合会など主催)は最終日の19日、審査結果を発表し、県勢は深蒸し煎茶の部で松下園(掛川市)が最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。一方、普通煎茶4キロの部は7年ぶりに大臣賞を逃し、埼玉県の茶生産者が受賞した。 松下園は初の栄冠。県勢による深蒸し煎茶の部の大臣賞受賞は20年連続となった。入賞者が多い自治体に贈られる同部門の「産地賞」は掛川市が2年連続で受賞した。 品評会は18都府県から8部門に831点の出品があった。本県からは149点の出品があり、16~18日にかけて茶葉の外観や香気、水色などを審査した。 ■松下園「良い茶を
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お茶「おいしい」 園児、地元産で体験 富士・岩松幼稚園
富士市の岩松幼稚園の園児が18日、同園で開かれたお茶の入れ方教室で、地元産の多彩な茶の楽しみ方を学んだ。 2021年度の食育推進地区である岩松地区で生産が盛んな茶への関心を高めようと企画した。影山製茶(同市岩本)の影山幸史郎さん(41)が年長園児に煎茶やほうじ茶、紅茶の入れ方の違いを伝えた。 園児は、大きい茶の葉がついた枝と煎茶を比べ、見た目や香りの違いを体験した。湯の温度を冷まし、急須につゆひかりの茶葉を入れ、回しつぎをして1煎目を味わうと、「自分で入れたのはおいしい」と喜んだ。 2煎目はあられを入れた玄米茶を楽しみ、ほうじ茶や紅茶にも挑戦した。影山さんは「地元の子どもに楽しんでもら
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茶況(11月19日)熟成した茶 久能山に奉納 お茶まつり委
駿府本山お茶まつり委員会は17日、徳川家康の故事にちなみ、静岡市内の中山間地で熟成させた茶を奉納する「口切りの儀」を、同市駿河区の久能山東照宮で行った。 5月に新茶を茶つぼに詰め、同市葵区井川の蔵で保管していた。17日に「蔵出しの儀」を行い、久能山まで運んだ=写真=。煎茶道静風流家元の海野俊堂さんが茶つぼの封印を解き、茶葉を取り出して神前に奉納した。 儀式は家康が井川の「お茶屋敷」で茶をつぼに詰めて熟成させ、秋に風味や香りを楽しんだ故事にならい毎年行われている。
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松下園(掛川市)が農林水産大臣賞 全国茶品評会
静岡市葵区の静岡茶市場で19日に開かれた第75回全国茶品評会で、静岡県勢は深蒸し煎茶の部で松下園(掛川市)が最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。
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茶況(11月18日)太陽光活用 碾茶栽培事例学ぶ 県農業会議
静岡県農業会議は17日、「営農型太陽光発電事業に係る研究会」を菊川市倉沢の茶生産販売業、流通サービスで開いた。同社の服部吉明社長が太陽光発電装置を搭載した被覆棚で抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)を栽培する茶園を紹介した。 再生可能エネルギーが注目され、営農型太陽光発電事業への関心も高まっているが、下部農地での営農に苦慮する事例もあるため、優良事例を学ぼうと研究会を初めて開催した。県や市町、農業委員、発電事業者など約50人が参加した。 同社の太陽光パネルを搭載した被覆棚は売電収入で設備投資負担を軽くしている。服部社長は「太陽光パネルを設置した茶園は霜が降りず、夏の干ばつも防ぐことができる」
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茶況(11月18日)ナガチャコガネ 警戒を呼び掛け 県病害虫防除所
静岡県病害虫防除所は、11月の病害虫発生予察情報でナガチャコガネへの警戒を呼び掛けている。 ナガチャコガネは卵を茶園の土の中に産み、ふ化した幼虫が茶樹の根を食害し、芽の生育を阻害する。11月に地表近くに上がってくるため、注意が必要。 同所は「幼虫が地表から20センチほどの深さに見られたら、薬剤を土壌に散布する必要がある」としている。
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茶況(11月17日)「茶業、元気になるよう応援」 功績者に牧之原の西原さん選出
茶業功績者として日本茶業中央会に選出された元牧之原市長の西原茂樹さん(67)=同市=がこのほど市役所榛原庁舎を訪れ、杉本基久雄市長に喜びを報告した。 本年度は、同中央会が茶業の発展に顕著な業績があった5人を茶業功績者に決定した。西原さんは表彰状を手に、「お茶は牧之原、静岡の誇り。もっと業界が元気になるように一生懸命応援したい」と抱負を述べた。今後の茶業振興に向けた意見交換も行い、茶園の基盤整備やコロナ禍に伴う茶業者支援の在り方について、杉本市長と意見を交わした。 西原さんは世界緑茶協会副会長や県茶業会議所理事などを歴任。市長時代には市茶業振興協議会長も務めた。
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茶況(11月17日)和紅茶検討会 静岡で互評会
静岡県茶業会議所や静岡市内の茶生産団体などでつくる静岡和紅茶需要創出検討会はこのほど、和紅茶を飲み比べる互評会を静岡市葵区で開いた。 紅茶に詳しい日本茶業学会前会長の武田善行さんが発酵茶づくりの要点を講演し、ホットプレートで作り方を実演した。 互評会には会に参加する生産者が持ち寄った、やぶきたや香駿など5種類の紅茶が用意され、形状や香気、水色などを比較した。 県茶業会議所の担当者は「リーズナブルで良質な紅茶の商品化につなげていきたい」と話す。
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茶況(11月16日)神鵜茶農協、河島さん優等 島田で一茶審査会
島田市茶業振興協会はこのほど、今季の市内産一茶を審査する茶審査会を同市のかなや会館で開いた。優等には、普通煎茶の部が神鵜茶農協(神座)、深蒸し煎茶の部は河島司さん(神谷城)がそれぞれ輝いた。 普通煎茶の部に15点、深蒸し煎茶の部には18点の出品があり、審査員7人が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。 このほかの入賞者は次の通り。 【普通煎茶】一等 三浦浩司(切山)▽二等 鈴木進(菊川)▽三等 静香茶農協(川根町身成)いくみ村(伊久美) 【深蒸し煎茶】一等 三浦克暢(切山)▽二等 永田英樹(金谷猪土居)神谷城茶農協(神谷城)▽三等 丸東製茶(金谷猪土居)井村徹(菊川) (島田支
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静岡茶の魅力、全国へ 静岡県内生産者 入賞に意欲
16日に始まった全国茶品評会(全品)は、静岡県内の茶生産者がよりすぐりの茶を出品している。新型コロナウイルス禍による延期を乗り越えての開催に、生産者たちは「静岡茶の魅力を全国に発信したい」と意気込む。 静岡市葵区内牧の茶農家森内吉男さん(66)は今回、耕作放棄地を再生した畑で育てた茶葉を出す。「適度な日当たりや風通しに恵まれ、良い茶葉ができた」。昨年は普通煎茶4キロの部で2等に入賞。森内さんは「順位も大事だが、全国の生産者と競う勉強の機会としたい」と語る。 「外観、香りともに昨年と遜色ない仕上がり」と語るのは、深蒸し煎茶の部で昨年農林水産大臣賞に輝いた掛川中央茶業(掛川市)の佐々木余志彦
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茶況(11月16日)9月緑茶輸出 前年比8.2%増
財務省貿易統計によると、9月の緑茶輸出量は前年同月比8・2%増の491トン、輸出額は6・3%増の15億5427万円と数量、金額ともに7カ月連続で前年同月を上回った。 輸出額は米国が6億9373万円(前年同月比12・3%減)と最も多かった。ドイツ2億2204万円(108・4%増)、台湾9031万円(18・5%減)と続いた。 粉末煎茶や抹茶など「粉末状のもの」が輸出額ベースで全体の62・8%を占めた。 日本茶輸出促進協議会の担当者は「欧米などで抹茶の引き合いが強い」とみる。
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全国茶品評会 静岡で開幕 県内は149点出品、入賞発表19日
茶づくり日本一を決める第75回全国茶品評会(全品、全国茶生産団体連合会など主催)が16日午前、静岡市葵区の静岡茶市場で始まった。本県からは普通煎茶や深蒸し煎茶、玉露など7部門に昨年より4点多い149点の出品があった。18日まで審査を行い、最終日の19日に最高賞の農林水産大臣賞の受賞者を発表する。 県内開催は3年ぶり。鹿児島、京都、三重など18都府県から最高峰の茶831点が寄せられた。初日は普通煎茶の部の外観審査などを行い、専門家が茶葉の形状や色つやなどを真剣な表情で見極めていた。 全品表彰式は28日、全国お茶まつり(日本茶業中央会など主催)が行われる埼玉県川越市で行う。出品茶の入札販売会
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茶況(11月15日)あつ森に「おちゃの島」 藤枝市制作 地域資源を発信
藤枝市はこのほど、ニンテンドースイッチの人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」の中に、「ふじえだおちゃの島」を制作した。コロナ禍で人の移動が制限される中、ゲームを活用して地域資源を発信していく。 「島」はプレーヤーが自由に訪問でき、島の中にある衣装などのデザインを持ち帰ることができる。「おちゃの島」では茶畑や玉露の里のほか、中山間地エリアの見どころを紹介する。茶娘の衣装も用意した。 制作には静岡産業大生が協力した。「おちゃの島」と、同市で盛んなサッカーをテーマにした島の合わせて二つを完成させた。
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茶況(11月15日)伊藤園中央研所長 常葉大で特別授業
常葉大は13日、緑茶の効能や機能性を学ぶ特別授業を静岡市清水区で開いた=写真=。伊藤園中央研究所(牧之原市)の衣笠仁所長が、最新の研究事例を交えて緑茶の魅力を学生らに伝えた。 衣笠所長は、緑茶に含まれるグレート型カテキン成分が体脂肪減少につながる点を解説した。抹茶活用による軽度認知症に対する改善効果の検証といった取り組みも紹介した。 授業を企画した造形学部の村井貴講師は「本県の代表的な産業であるお茶の魅力を学生に伝えられた」と話した。
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聖一国師修行先の中国・径山万寿寺に祝辞 顕彰会の酒井公夫会長
静岡茶の祖とされる聖一国師が修行した中国・浙江省の径山(きんざん)万寿寺でこのほど、修復工事の完了を祝う落慶法要が行われ、県内で同寺と親交がある聖一国師顕彰会(事務局・静岡商工会議所)の酒井公夫会長が祝辞を贈った。 法要で放映されたビデオメッセージで、酒井会長は「聖一国師が持ち帰ったお茶は静岡に根付き、代表的な産業になった。静岡県と浙江省の友好提携40周年の来年は、径山寺をお参りしたい」とあいさつした。聖一国師の生家の当主、米沢緑さんも「800年以上続く縁を大切にしたい」と述べた。同顕彰会は2017年、県と同省の友好提携35周年の際に同寺を訪れている。
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茶況(11月12日)森の茶仕上品評会 2部門に58点 総合優勝は鈴木長十商店
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査し、鈴木長十商店が総合優勝を果たした。 「森の誉」「森の香」の2部門で行われ、同組合に所属する製茶問屋から計58点の出品があった。県内茶業関係者が審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目で採点した。総合2位の優秀賞は松浦製茶が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 鈴木長十商店▽1等1席 松浦製茶▽同2席 同▽2等1席 同▽同2席 鈴木長十商店▽同3席 おさだ製茶 【森の香】優等 鈴木長十商店▽1等1席 おさだ製茶▽同2席 同▽2等1席 鈴木長十
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茶況(11月12日)茶業功績者に西原さんら 日本茶業中央会
日本茶業中央会はこのほど、2021年度の茶業功績者5人を発表した。静岡県からは県茶業会議所理事や牧之原市長などを務めた西原茂樹さん(67)=同市=が選出された。 西原さんは2009年の全国茶サミット本県大会の開催を主導するなど茶の消費、販売拡大に貢献した。安全な茶づくりを目指し、農作業事故防止に向けた取り組みにも尽力した。 本県以外の選出者は次の通り。 堀口泰久(元鹿児島県茶生産協会副会長)、多田高明(前大阪府茶業協同組合理事長)、原昭義(元三重県茶商工業協同組合理事長)、西村好史(京都府茶業会議所評議員)
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茶況(11月11日)御前崎の河原崎功さん金賞 JA遠州夢咲 茶園共進会
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲は9、10の両日、茶園の管理技術向上を目的にした茶園共進会を開き、御前崎市の河原崎功さんが金賞に選ばれた。 菊川と掛川、御前崎の管内3市から乗用型管理茶園成木園の部に20点の出品があった。県中遠農林事務所やJA静岡経済連などの担当者が審査に当たり、各地区の茶園を巡回して栽培管理や土壌の状態、生育状況などを採点した。 県中遠農林事務所の永谷隆行審査長は「管理が行き届き、良好な状態に保たれていた。病害虫の被害も少なく、樹勢の強い優れた茶園がそろっていた」と講評した。 金賞以外の主な結果は次の通り。 銀賞 黒田尚志(菊川市)河原崎剛太(御前崎市)▽銅
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茶況(11月11日)鹿児島茶300点出品 静岡で販売会
鹿児島県茶商業協同組合は10日、「かごしま茶宣伝販売求評会」を静岡市葵区の川連ビルで開いた=写真=。鹿児島県内の茶商が荒茶や仕上茶など約300点を出品。静岡県内の茶商が幅広い価格帯の品を物色した。 同日の販売量は10万835キロ、合計額は5798万8千円で、いずれも前年を3割ほど下回った。会場を訪れた市中問屋は「今年は夏の売れ行きが鈍くて在庫が多い状態のため、選別買いに徹した」と話した。
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茶況(11月10日)料理向け お茶オイル 牧之原「さかえ家」が発売
牧之原市細江の居酒屋「さかえ家」(高山直樹代表)はこのほど、茶の消費拡大を目指し、料理に使う「お茶オイル」を発売した。店頭で販売している。 加熱したサラダ油に市内で生産された茶葉を入れ、茶の成分を抽出した。油がきれいな緑色になるよう、最適な抽出時間、温度を試行錯誤しながら追求した。茶のほのかな香りが楽しめるという。 茶価が低迷する現状を生産者から聞いたことがきっかけで、茶を活用した新たな商品を開発した。高山代表は「肉、魚、サラダなどいろいろな料理に使える。飲食店として茶業界に貢献できれば」と話している。 1本550円(300ミリリットル入り)。
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茶況(11月10日)和紅茶の販売戦略を考える 静岡でセミナー
静岡県中部農林事務所と静岡市は8日、和紅茶づくりに取り組む同市清水区の茶農家の販売戦略を考えるセミナーを同市駿河区で開いた。 参加した茶農家は料理教室講師らから助言を受けながら、それぞれが生産する紅茶の特徴を「ポジショニングマップ」を用いて分析した。商品ごとに異なる渋みや香りの強さといった特徴を縦軸と横軸の2軸で捉え直すことで、販売促進につなげる。
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茶況(11月9日)最終工程まで一元管理 寺田製作所がシステム発表
製茶機械製造販売の寺田製作所は5、6の両日、島田市牛尾の本社で展示会を開いた。ロボット技術や情報通信技術(ICT)を取り入れたスマート農業の実現に向け、栽培から製茶の最終工程までの情報を一元化して効率化や品質向上を図るシステム「ティーマネージャー」を発表した。 ティーマネージャーは茶畑の情報を管理する無料ソフト「茶畑日誌」や製茶工場統合システムなどの情報を網羅し、工場のライン全体を遠隔監視してトラブル予測や対応を行う。蓄積したビッグデータを摘採や工場の稼働計画に役立てることが可能といい、寺田均社長は「さらに改良を重ね、労働環境の向上にもつなげたい」と話した。 このほか、LPガス直火方式の
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茶況(11月9日)全品の出品茶を採取 静岡茶市場 16日から審査
第75回全国茶品評会(全品)に出品される茶の見本採取が8日、審査会場となる静岡市葵区の静岡茶市場で行われた=写真=。審査員補助に当たる各JAの職員らが出品茶を計量し、3グラムずつ紙袋に入れた。 審査は16~19日に行われ、農林水産大臣賞など各賞が選ばれる。27~28日には入札方式で販売される。開催に協力するJA静岡経済連の担当者は「新型コロナウイルス感染症対策に万全を期して準備を進めていく」(茶業課)と話す。
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茶況(11月8日)老人ホームに縁起物 藤枝市茶振協が寄贈
藤枝市茶振興協議会はこのほど、同市瀬戸ノ谷にある「藤枝の大茶樹」で摘んだ茶葉からできた「長寿の香り」を、老人ホーム「リヤンドファミーユ」(同市駅前)に寄贈した。 寄贈したのは茶葉50グラム入りの製品4袋。5月に手摘みで収穫後、市茶手揉保存会員らが仕上げた。 同協議会によると、大茶樹は樹齢300年以上で、県内最古の茶樹とみられる。茶葉は長寿の縁起物とされ、毎年、高齢者施設に寄贈している。今年で25回目を迎えた。
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茶況(11月8日)掛川・松下さん有機栽培紹介 静岡で講演会
静岡県消費者団体連盟はこのほど、茶業の将来について考える講演会を静岡市駿河区で開いた。掛川市の茶農家松下芳春さん(66)が、有機栽培の取り組みなどを紹介した=写真=。 松下さんは茶価低迷やペットボトル飲料の普及といった近年の茶業を取り巻く状況を説明し、「お茶自体は消費されているが、生産現場に還元される金額は少ない」と指摘した。 その上で、需要拡大に向け「消費者に楽しんでもらえるような新たな視点や工夫が大事」と強調。ティーバッグのお茶をよりおいしく飲むために独自開発した茶器などを紹介した。
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最高級の深蒸し掛川茶 「キングオブ天葉」に3個人・団体
掛川茶振興協会(会長・久保田崇市長)は5日、最高級の深蒸し掛川茶、天葉(あまね)プレミアムの中から特に評価が高い「キングオブ天葉」の受賞者を選び、市役所で表彰式を行った。 受賞したのはやぶきたが鈴木博之さん、つゆひかりは山東茶業組合(伊藤智章組合長)、さえみどりは山喜製茶組合(青野明之組合長)。鈴木さんらが久保田市長から表彰状を受け取った。同協会ブランド部会の堀内尚会長は「今回選ばれた天葉は高級掛川茶を代表するお茶。今後もおいしいお茶を追求してほしい」と述べた。 天葉プレミアムは品評審査会で選ばれた最高級深蒸し茶にふさわしい茶葉だけが原料となり、優れた茶師が仕上げる。JR掛川駅構内これっ
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茶況(11月5日)停止した工場活用 森町「結いまーる」
森町の農業生産法人「結いまーる」はこのほど、同町問詰に製茶工場を移転した。今年解散した製茶組合から譲り受けた工場を利活用した。生産量の倍増を見込む。 新工場は年間10万キロの荒茶の生産が可能。同社によると、町内では生産規模の大きい工場の一つという。茶葉を運搬トラックから直接搬入できるように整備した。10月5日の秋冬番茶の生産から稼働している。 生産量の減少などを理由に稼働を停止した工場を引き継いだ。望月茂良社長(59)は「茶業の状況が厳しい中、何とか活性化につなげたい」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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茶況(11月5日)静岡市産PRへ 市茶業振興協、お茶パック配布
静岡市茶業振興協議会は1日、JR静岡駅北口地下広場のイベントスペースで市内産のお茶をPRした。同市のお茶の魅力を伝える「茶っきり娘」が、市内産のお茶の一煎パック500袋と静岡茶をPRするチラシを配布した。 同市では、静岡茶の祖とされる聖一国師の生誕日に当たる11月1日を「お茶の日」として、普及啓発に取り組んでいる。協議会の担当者は「これから寒くなる中、各家庭で温かい日本茶を楽しんでほしい」と話す。
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ほうじ茶好き♡富士に集まれ 21日、菓子など14店「マルシェ」
富士市の商店主らが市が特産化を進めるほうじ茶でまちを盛り上げようと「富士ほうじ茶マルシェ」を企画している。2日夜、市内で出店希望者への説明会が開かれ、現時点で14店が出店する見通しとなった。関係者は「市と茶業界を盛り上げよう」と意気込む。 生ゼリーで全国的な知名度を誇る「杉山フルーツ」の杉山清さんが最上級ほうじ茶を作る農家や地元菓子店などに呼び掛け、和・洋菓子店や製茶店、スイーツがんもで有名な金沢豆腐店、クレープ専門店「オレンジポット」が参加を表明した。今後、出店者が増える可能性もある。 説明会では各商店主が商品を紹介。ほうじ茶とバラの香るドリンクやケーキ、大福、まんじゅうなどの試食も行
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茶況(11月4日)オンラインで消費地と結ぶ 掛川の佐々木製茶が「まちゼミ」
掛川市の佐々木製茶は2日、千葉県の茶茶谷津本店をオンラインでつなぎ「まちゼミ」を開いた。「世界に一つだけのお茶づくり」と題し、参加者がフライパンでお茶の焙煎(ばいせん)を体験して味わった。 お茶の奥深さを消費者に知ってもらいファンを増やすことが狙い。同社の茶師宇野大輔さん(35)がお茶の種類や製造工程を説明したあと、焙煎を実演した。参加者は深蒸し茶とさえみどりなど、二種類のお茶を合わせるブレンドに挑戦し、自分好みの味を探った。 宇野さんは「コロナ禍でも産地と消費地をつなぐことで、お茶を身近に感じてもらい消費拡大につながれば」と話した。同社は今年まちゼミを4回開催する。
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茶況(11月4日)日本文化の可能性語り合う講演会 島田で7日
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は7日午後1時半から、対談講演会「グローバル化時代における日本文化の可能性」を同ミュージアムで開く。 熊倉功夫館長と県富士山世界遺産センターの遠山敦子館長が、茶を含めた日本文化の今後の可能性について語り合う。定員80人。無料。 聴講希望者は6日までにQRコードかファクスで同ミュージアムに申し込む。 問い合わせは、同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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富士山頂熟成茶 御殿場で販売 まろやかで奥深い味
御殿場小山中核農業者協議会茶生産部会(勝又共生部会長)は1日、富士山頂で熟成させた「富士山頂熟成茶」の販売を御殿場市の富士山御殿場・はこね観光案内所などで始めた。初登場の「富士山頂超越冬熟成茶 極(きわみ)」は、約2年間熟成させた緑茶。まろやかで奥深い味わいが楽しめるという。 茶葉に付加価値を付ける試みで、山頂の山小屋「扇屋」で熟成させている。熟成期間は本来なら閉山から開山までの1年弱だが、昨年夏は富士山が開山しなかった影響で2倍になった。商品名に「超」と「極」の文字を入れ、プレミアム感を高めた。 約2年間熟成させた紅茶、ことしの夏山シーズンの2カ月間熟成させた緑茶もある。いずれも50グ
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茶況(11月2日)おいしい入れ方、川根小で指導 川根茶業青年団
川根茶業青年団(山下真臣団長)はこのほど、島田市の川根小でお茶の入れ方教室を開いた。 同校の3年生が受講した。団員はおいしく入れるこつとして、湯を少し冷ますことや、均等な濃さと量にするために少量ずつ湯飲みに移す「回し注ぎ」を説明し、児童の前で実演した。教室には普通煎茶や深蒸し煎茶、玄米茶など、さまざまな種類が用意され、児童は学んだ手順を実践して、茶を味わった。 児童に楽しんでもらおうと、お茶に関するクイズを交えながら授業を展開した。山下団長は「ペットボトル茶が普及する中、急須で入れるお茶のおいしさを子どもたちに少しでも感じてもらえたらうれしい」と授業を振り返った。
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茶況(11月2日)「山のお茶」新たに16点
静岡県中山間100銘茶協議会はこのほど、「ふじのくに山のお茶100選銘茶コンテスト2021」の審査会を開き、新たに16点を「山のお茶」に認定した。前年からの継続出品茶は56点が認められた。 山のお茶特有の香りやうま味、商品としてのコンセプトなどを審査した。 新規の認定茶は次の通り。 不発酵茶 徳山郷煎茶「神すゞしめ」(鈴木茶苑鈴木勝彦)貢大(杉山貢大)富士山頂超越冬熟成茶極(御殿場小山中核農業者協議会茶生産部会部会長勝又共生)山里のかおり(時ノ寿の森クラブ理事長松浦成夫)煎茶香寿(製茶問屋山梨商店)おいしいよじいじのお茶(内野了一)香駿(松田博久)川根茶あさぎり(清水園・萩下製茶萩下光
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茶況(11月1日)茶農家ら野菜販売 JA藤枝工場で実り市
JA大井川藤枝工場で1日、「秋の感謝セール」に合わせた実り市が始まった。茶農家らが、補完作物として育てている野菜などを持ち寄り、お値打ち価格で販売している。 地元産の自然薯(じねんじょ)やシイタケ、サツマイモなどを揃えた。ミカンと落花生は袋詰めで販売している。 この日は小型焙煎(ばいせん)機を使ったほうじ茶づくりの実演も行い、来場者に振る舞った。 実り市は2、4、5、6日も午前9時~正午に開催する。
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茶況(11月1日)パイオニア賞 候補者を募集 世界緑茶協
世界緑茶協会は2022年1月5日まで、茶に関する学術研究や茶業振興に貢献した個人・団体をたたえる「O-CHAパイオニア賞顕彰」の候補者を募集している。 「学術研究」「産業技術・商品開発」など5部門で応募を受け付ける。自薦、他薦は問わない。協会のウェブサイトから推薦書をダウンロードして申し込む。 問い合わせは同協会<電054(654)3700>へ。
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茶況(10月29日)フレーバーティー開発 袋井
袋井市の浦野製茶などはこのほど、袋井産茶と県産ダイダイを使用したフレーバーティー「蒼橙(そうとう)茶」を共同開発した。 同社生産の無農薬栽培茶を加工した紅茶に、伊豆地域で採れたダイダイのエキスや乳酸菌などをコーティングした。香りを生かすために低温で仕上げ、かんきつ系の香りとすっきりした味わいが特徴という。 新しい茶の楽しみ方を提案するために2019年に開発に着手した。浦野満雄代表(71)は「子どもから大人まで幅広い人においしく飲んでもらえると思う。茶に親しむきっかけになれば」と話す。
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茶況(10月29日)料理人2人が製茶問屋訪問 県茶業会議所
静岡茶を使った新メニュー開発に向けて、静岡県が認定する料理人「ふじのくに食の都づくり仕事人」がこのほど、藤枝市の製茶問屋の一言を訪問した。 静岡茶を使った新メニュー考案などにつなげる県茶業会議所の事業。フレンチや和食の料理人2人が秋冬番茶の仕上げ作業を見学した。茶葉のブレンド作業を実践したほか、茶の飲み比べも行った。 今後の菓子づくりなどで茶葉の活用を模索していく。料理人の視察は12月まで全6回実施する。茶業会議所の担当者は「産地や問屋を巡ることでお茶への理解を深め、新たな楽しみ方の提案につなげたい」と話す。
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茶況(10月28日)伊勢神宮に茶奉納 JA掛川市と山英
JA掛川市と山英はこのほど、三重県の伊勢神宮内宮に掛川茶を奉納した。約15人が参列した。 奉納は2016年から掛川茶振興協会や市内の茶商が掛川茶振興の一環で行っている。農商工連携を目指す会の渡辺明三重大名誉教授が支援し、6年連続、7回目となる。 参列者は深蒸し掛川茶を始め、米や栗、梨など市内の産物を奉納し、ブランド力向上や消費拡大を祈願した。
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茶況(10月28日) 静岡県産秋冬番 ほぼ終了
静岡市中の県産秋冬番茶の取引がほぼ終了した。東部の一部工場で生産が続くが、入荷は少ない。 終値は320円台が多いが、一部で330円台の荷口もあった。取引を終えたあっせん業者は「取扱量は前年よりやや多い。終盤に入り数量が安定した工場もあった」と振り返った。 市中問屋は「価格が安定し、計画通りの数量を確保できた。仕入れが続く県外産秋冬番茶の価格は想定より高い」と話す。
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茶況(10月27日)高柳製茶(牧之原)に最高金賞
高柳製茶(牧之原市)の「静岡牧之原『深蒸しかぶせ茶』金印極上」がこのほど、世界緑茶協会主催の「世界緑茶コンテスト2021」で最高金賞に輝いた。25日、高柳虎夫会長と高柳敬将社長が市役所榛原庁舎を訪れ、杉本基久雄市長に受賞を報告した。 同社が手掛ける最高級のリーフ茶。同市菅山の生産者が製造するさえみどりの被覆茶を仕入れ、弱めの火入れで仕上げた。品種の香りが際立つクリーミーな味わいが特徴という。 国内外から出品された計79点のうち、最高金賞を受けたのは13点。8月中旬に島田市で開かれた審査会で受賞が決まった。高柳社長は「トップレベルの産地として認めてもらえた。PRに生かし、おいしいお茶を広め
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茶況(10月27日)8月緑茶購入量 2カ月ぶり減少
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、8月の緑茶購入量は前年同月比8・1%減の56グラムと2カ月ぶりに前年同月を下回った。支出額は13・1%減の205円だった。 ペットボトル入りなどの茶飲料も9・9%減の818円と前年同月を下回った。茶飲料の減少について、静岡市中の問屋は「新型コロナウイルス感染拡大や長雨の影響で、外出を控えた人が多かったのではないか」とみる。
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茶況(10月26日)自慢の川根茶 振る舞う 川根本町でイベント
川根本町水川の道の駅フォーレなかかわね茶茗館で24日、呈茶のイベント「川根茶を楽しむ会」が開かれた。観光客らが川根茶を堪能し、旅の疲れを癒やした。 町内のJA大井川川根工場、仁木園、川根たっちゃん農園が出品し、来場者に自慢の川根茶を振る舞った。参加者は、茶葉の違いやおいしい入れ方などを教わりながら、お菓子と一緒に味わった。 島田市のチャイフォンクリエイト(梶山善規代表)もブースを構えた。来場者に、製造する自動急須「チャイフォン」を説明したり、自動急須で入れた茶を提供したりした。
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茶文化やアート、藤枝から発信 30、31日にイベント
藤枝市の旧東海道藤枝宿周辺で30、31の両日、「お茶の香ロード2021秋」(実行委主催)が開かれる。茶問屋が多く並ぶ街並みを生かし、茶文化や歴史、アートを発信する。 上伝馬商店街や茶町通り、木町通りの周辺が会場。商店や民家など11カ所で絵画や陶芸などの展示を行うほか、フリーマーケットや農産物販売、茶手揉みの実演といったイベントを展開する。 大正時代に建設され、茶貿易の拠点になった「石の蔵」では、山間の放棄茶園について考える講演会のほか、茶樹アート、茶席などを開催する。
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茶況(10月26日)11月の消費拡大イベント中止 全国お茶まつり
全国お茶まつり(日本茶業中央会など主催)実行委員会はこのほど、埼玉県で11月27、28の両日開催を予定していた消費拡大イベントの中止を決めた。 消費拡大イベントはまつりの中心行事で、全国の生産者、流通、行政関係者が集まり、お茶の新たな楽しみ方や機械類などを紹介する。新型コロナウイルス感染拡大の先行きが見通せず、各地からの参加が難しいと判断した。 全国茶品評会に出品される茶の入札販売会は27、28の両日に静岡市駿河区の県農業会館で、農林水産大臣賞など品評会各賞の表彰式は28日に埼玉県川越市で行う。
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茶況(10月25日)小型焙煎機でほうじ茶 JA大井川藤枝工場
藤枝市のJA大井川藤枝工場で25日、小型焙煎(ばいせん)機を利用したほうじ茶作り勉強会が開かれた。同市のブランド茶「藤枝かおり」の風味を引き出して付加価値を乗せるための技術向上を目指した。 使用したのは寺田製作所(島田市)が今夏発売した新作機「ほうじろう」。JAや同社の関係者が試飲を繰り返し、香りやバランスの良い温度や時間を確認した。同JAは今後、ほうじ茶の商品化を検討していく。 「ほうじろう」はキャスター付きの機械。同社営業部の藤田大悟係長は「手軽に本格的なほうじ茶を作れるのが特徴。店頭やイベント会場での実演販売で活躍できる」と話す。
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キーホルダーでヒーローを救え! 人気作家、目の治療支援で制作
静岡県内外の4人の人気アーティストが、日本茶文化を守る静岡県発のヒーロー「茶神888(さじんハチジュウハチヤー)」をモチーフにした4種類のアクリルキーホルダーをデザインした。目を患った「茶神888」を支援しようとコラボレーションした。ネットなどで受注販売する。 コラボしたのは、東京五輪・パラリンピックの公式マスコットを制作したキャラクターデザイナーの谷口亮さん、ポケモンカード公認イラストレーターのつるたさやさん、浜松市生まれのゆるキャラ「ヤマダネコ」の作者でデザイナーのヤマダさん。さらに、絵を描くことが特技の福岡発のご当地キャラ「しきっしー」も仲間のために一肌脱いだ。 茶神888は「本当
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茶況(10月25日)本山筋が終了 静岡県産秋冬番茶
静岡茶市場の静岡県産秋冬番茶は本山筋が終了した。流通量が減り、仕入れを終える問屋が増えている。 県外産鹿児島県本土物は約8000キロ上場した。価格は大きく変わらず300円台前半が中心だった。 静岡市中は東部の一部工場から出回りがあり、320円台を中心に取引された。取引をほぼ終えたあっせん業者は「最終盤で320円台の品物が増えた」と話す。
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お茶の魅力発信“オンライン飲み”で 島田の茶農家三浦さん
島田市の茶農家三浦克暢さん(46)が23日、生産者1人と消費者がオンラインで交流して食を楽しみ、学ぶイベント「トモショク」に生産者側で参加した。実際に参加者とお茶を飲みながら、静岡茶の基礎知識や茶業の魅力を伝えた。 生産者とつながる場を作り、お気に入りの生産者から購入する消費スタイルを普及しようと取り組む団体「OKINY(おきに)」主催のイベントで、毎週末に全国の生産者とつないで交流を図っている。三浦さんは知人の紹介で参加した。 三浦さんは、緑茶と紅茶の製造方法の違いや流通の過程などを紹介した。参加者には、事前にやぶきたとさえみどりの茶葉が郵送され、三浦さんと一緒に香りや色を楽しみながら
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お茶のまち静岡へ 市民サポーター育成講座スタート 18人受講
お茶のまちづくりを担う市民サポーターの育成を目指す講座「静岡市お茶の学校」(同市主催)の本年度講座が23日、始まった。市内外の学生や会社員ら受講者18人が来年2月まで計7回の講座を通し、茶に関する知識を総合的に身に付ける。 同市葵区の市役所で開かれた初回講座は、県立大茶学総合研究センター長の中村順行特任教授(68)が「お茶の健康効果を知る」と題して講演した。中村特任教授は、新型コロナウイルスに対する茶の作用について「試験管レベルでは複数の論文が出ているが、ヒトを対象にした臨床試験や疫学調査による検証が必要」と強調した。 同市の稲葉光農林水産統括監は学長を務める田辺信宏市長のあいさつを代読
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茶況(10月22日)「乳酸菌栽培茶」好評 ヤマイシ石川製茶
乳酸菌を散布した茶園で生産するヤマイシ石川製茶(袋井市)の「乳酸菌栽培茶」が、好評を得ている。全国的にも珍しい取り組みで、販路拡大を進めている。 地元産の玄米を発酵させた自作の乳酸菌を使用。翌年の一茶に向けて散布を行い、茶樹の成長を促す。うまみ成分が多く、渋みの少ない茶になり、品評会でも高い評価を受けているという。 特徴的な茶を作ろうと2012年から試験を開始し、14年に商品化した。石川喜雄代表は「口当たりがまろやかで茶になじみのない人にも飲みやすい」と話す。直販のほか、インターネット販売も行っている。
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茶況(10月22日)終末期で出回り減 静岡県産秋冬番茶
静岡市中の静岡県産秋冬番茶は終末期に入り、東部の一部工場からの入荷にとどまった。出回りは少なく325円を中心に取引された。 富士などの遅場所では10月いっぱい生産が続く見通し。取引をほぼ終えたあっせん業者は「東部からの出回りが少なかった。終盤は買い気が弱まり、例年よりやや低い価格で終わった」と振り返った。 静岡茶市場は県外産鹿児島県本土物が3300キロ上場し、300円台前半を中心に取引された。
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茶況(10月21日)作品を煎茶パックに かけがわ茶エンナーレ
掛川市は、16日から開催している地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ2020+1」で、参加アーティストの作品をデザインした煎茶パックを製作し、掛川茶をPRしている。作品を見ながら深蒸し掛川茶を味わうことができる。 茶エンナーレのディレクターが参加アーティスト21人の中から5人を選んだ。鬼頭健吾、田中彰、井上明彦のほか、新聞切り絵作家のマスダカルシや詩人のゆずりはすみれ各氏の作品を「掛川茶」の文字とともにパックにデザインした。 煎茶パックは掛川茶のティーバッグ1包入り。茶エンナーレのイベント会場や、30日に天竜浜名湖鉄道「茶エンナーレ号」の一部ダイヤで限定配布する。茶エンナーレは11月14日ま
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茶況(10月21日)ChaOI事業計画案6件採択
静岡県はこのほど、静岡茶の新たな需要創出を目指す「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」で、通販サイトを活用した海外販路の開拓など、民間から公募した事業計画案6件を新たに採択したと発表した。 採択されたのは、米国での有機栽培茶の販路開拓や、茶草場農法で栽培した茶を大学と連携してブランディングする事業など。茶花を使った化粧品の開発も選ばれた。 プロジェクトは茶業者や研究機関、観光関係などの企業がそれぞれの知見を持ち寄って取り組む。県は事業費に対して2分の1以内などの割合で助成する。
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茶況(10月20日)茶の魅力、分かりやすく 牧之原の小学校で出前講座
静岡県志太榛原農林事務所と牧之原畑地総合整備土地改良区(水土里ネット牧之原)などはこのほど、小学生に茶の魅力を伝える出前講座「牧之原・茶イルド・スクール」を始めた。本年度は、10月中に県中遠農林事務所管内も含め計9校で実施する。 対象は、総合学習で地場産業の茶を学んでいる3年生。牧之原市の坂部小では、約20人の児童に茶に関するクイズを出題した。緑茶、紅茶、ウーロン茶の違いや、緑茶に含まれるビタミンCの量などを分かりやすく伝えた。 出前授業は、基幹産業の茶への関心を子どもに高めてもらおうと毎年実施していて、ことしで14年目を迎えた。
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茶況(10月20日)茶の品種学ぶ講座 11月22日から開催 世界緑茶協会
世界緑茶協会は11月22日から、静岡茶の品種を学ぶミニ講座を静岡市駿河区のしずおかO-CHAプラザで開く。同じ内容の講座を12月9日まで全12回開催する。受講料無料。 やぶきたやゆめするがなどの品種を急須でいれて香りや味わいを楽しむ。各回とも定員4人。同協会ウェブサイトから申し込む。 問い合わせは同協会<電054(654)3700>へ。 ◇ 静岡市中の県産秋冬番茶は東部を中心に出回り、330円などで取引された。
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茶況(10月19日)11月から川根でわくわく市 山関園製茶
島田市の山関園製茶は11月から毎月1回、直営店のいっぷく茶処やませき(同市川根町)の駐車場で「川根わくわく市」を開く。地元農家のお茶や朝採り野菜、手作りの雑貨などが並ぶ。初回は11月7日。 川根地域全体を盛り上げようと企画した。毎月、第1日曜日に開催する。テントやトラックなどでの販売になるという。雨天中止。担当者は「気軽に立ち寄ってもらい、楽しんでもらえたら」と話した。 出店者は随時募集中。問い合わせ先は、いっぷく茶処やませき<電0547(53)4545>へ。
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茶況(10月19日)終盤で産地は限定 静岡県産秋冬番
静岡市中の県産秋冬番茶の出回りは東部などに限定され、330円台を中心に取引された。 本山筋は今週中に生産のめどがつく見通し。茶工場幹部は「前年より生産量は増えたが、買い手が少なく、やや低い価格で終わりそう」と話す。 静岡茶市場は県外産鹿児島県本土物が4000キロ上場し、価格は300円台前半が中心だった。
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うま味や香りに自信 JA大井川、茶葉ブレンド新商品
JA大井川は18日、管内で収穫された茶葉をブレンドした新商品シリーズ「JAおおいがわのお茶」の販売を開始した。同じパッケージを使用し、担当者は「うま味や香りを追求した自信作。JA大井川を代表する商品にしたい」と話す。 新たに開発したのは緑茶ティーバッグ、リーフ茶煎茶、リーフ茶深蒸しの3点。2004年から販売している490グラム入りボトル缶のパッケージも統一し、同シリーズは計4商品になった。 同JAによると、藤枝、金谷、川根の各地区の茶葉を厳選し、試飲を繰り返して商品化したという。パッケージの絵柄は、管内の地図と合わせて川根本町の「夢のつり橋」や島田市の「蓬莱橋」などを掲載した。 緑茶テ
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茶況(10月18日)JA大井川藤枝工場で秋の感謝セール
藤枝市のJA大井川藤枝工場で18日、「秋の感謝セール」が始まった。茶葉の大容量袋詰め商品を用意したほか、家庭用商品を2割ほど安い価格で販売する。11月6日まで。 例年人気の高い茶葉の缶詰め放題は、新型コロナウイルス感染症対策のため中止にした。代替として、荒茶風緑茶の350グラム入り袋詰め商品3個セットを2400円(税込み)で通信販売する。6個、9個セットも用意した。店頭では330グラム入り3個セットを2千円(同)で取り扱う。 セール期間中、みそやしょうゆ、菓子などの特売コーナーを設置する。11月1、2、4、5、6の5日間は茶農家が生産した野菜や果物を販売する朝市を開催する。
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茶況(10月18日)夜景見ながら静岡茶を堪能 インストラクター協
日本茶インストラクター協会県支部はこのほど、夜景を楽しみながら静岡茶を飲む「月見茶会」を県庁別館21階展望ロビーで開いた。 来場者には本山茶や富士の和紅茶など4種類の静岡茶がふるまわれ、用意されたまんじゅうとともに堪能した。和田裕巳支部長は「じっくりと静岡茶を味わう時間を体感してもらえた」と話した。 ◇ 静岡市中の県産秋冬番茶は、終盤を迎えて生産する工場が減少し、出回りは少ない。富士などから荷物が届き、330円台中心で商談成立した。
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不振に陥る茶産業 “日本一”継承へ戦略を【迫る 牧之原市長選㊦】
「ここが日本一の牧之原大茶園です」 広大な茶畑が広がる牧之原台地の一角に、こう記された看板がある。荒茶生産量が全国トップの静岡県の中で、茶園面積は牧之原市が最大だ。ただ、茶業界が不振に陥っている近年は、市内の生産者や産地問屋も厳しい情勢の中でもがく日々が続く。全国屈指の産地が揺らいでいる。 農林業センサスによると、市内の茶の栽培面積は2000年は2409ヘクタールだったが、徐々に減少が加速。20年には1602ヘクタールにまで縮小した。街を見渡せば、手入れがされず枝が伸びきった放棄茶園が目につく。経営体数も、20年前と比べて3分の1以下に減った。 近年は茶価の低迷が顕著で、茶業から手を
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茶況(10月15日)袋井茶大賞1次審査会 上位10点が2次審査へ
東海道どまん中袋井茶大賞(実行委員会、袋井地区農協茶業委員会主催)の1次審査会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。上位10点が2次審査に進んだ。 袋井市内の生産者が一茶の普通煎茶と深蒸し煎茶計29点を出品。県中遠農林事務所の職員らが外観、香気、水色、滋味の4項目で審査した。 2次審査進出者は次の通り。 にしたな(三川)石川喜雄(同)竹原秀哉(袋井南)松田明久(同)鈴木宏直(笠原)木根益夫(同)松井淳(三川)安間孝介(袋井南)鈴木勝馬(三川)秋田製茶(笠原) (袋井支局・仲瀬駿介)
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茶況(10月15日)最終盤で数量減 県産秋冬番
静岡市中の県産秋冬番茶は、榛原や富士などから荷物が届いた。各地で生産の最終盤を迎え、数量が減少している。 ドリンク関連業者が仕入れを続け、相場は大きく変わらず。335円の商談成立が多く、340~330円が中心。 仕入れのめどをつけた市中問屋は「予定通りの数量を仕入れることができそう。県外産も含め、前年から大きく増えない見通し」と話す。 静岡茶市場には本山筋や清水などのほか、鹿児島県産が上場した。
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茶況(10月14日)大塚、佐々木製茶が優等 優良掛川茶品評会
掛川茶商協同組合、掛川茶商青年団、県茶商工業協同組合は14日、第44回優良掛川茶品評会を掛川市のJA茶業研修センターで開いた。1キロ当たり4500円の「掛川の誉」、2500円の「掛川の香」の2部門に30点ずつ応募があり、それぞれ大塚製茶と佐々木製茶が優等に選ばれた。 審査員は外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。審査委員長のJA掛川市の小松良男茶業部長は「両部門とも上位と下位の品質格差が少なく、素晴らしいお茶が出品された。各茶商社の仕上げ技術レベルの高さや努力がうかがえた」と講評した。 優等以外の入賞は次の通り。 【誉】1等 五十右園、柳澤弘三商店▽2等 丸山製茶、鈴木茶舗、山彦園
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茶況(10月14日)出回りなく取引小休止 県産秋冬番
静岡市中の県産秋冬番茶は、13日の雨の影響で出回りはほぼなく取引は小休止。静岡茶市場は県外産鹿児島県本土物が1万3000キロ上場し、価格は大きく変わらず300円台前半が中心だった。 市中問屋は「仕入れは終盤に差し掛かっている」と話す。 ◇ 日本茶インストラクター協会県支部は16日午後5~7時、静岡茶を楽しむ「月見茶会」を県庁別館21階展望ロビーで開く。 参加希望者は15日までに同支部に申し込む。無料。 問い合わせは同支部<電054(653)3103>へ。
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掛川茶 消費拡大へ新プロジェクト PR「暮らし」に焦点
掛川市はこのほど、掛川茶の消費拡大を図る「掛川茶リブランディングプロジェクト」を始めた。「お茶と暮らし」と題し、茶業に関わる人々や市民に焦点を当て、消費者の共感を呼ぶ宣伝広告を展開する。 これまでの茶の機能面を中心とした宣伝手法を見直し、他産地と差別化を図る狙い。事業費は3千万円で、国と県の臨時交付金を活用する。専用のウェブページを作成したり、インスタグラムなどのSNSや都内での地下鉄駅構内で情報を発信したりする。また、茶にまつわる人々の物語や歴史がわかる素材を作り、パンフレットなどを制作する。 このほか、市役所庁舎内の3カ所に縦1メートル×横3メートルに印刷した茶園の写真を
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世界お茶まつり日程決定 5月1~15日、10月20~23日
日本茶の魅力を世界に発信するイベント「第8回世界お茶まつり」(県などの実行委主催)の会合が13日、県庁で開かれ、2022年5月と10月の開催日程と「O-CHA(オチャ)で元気な笑顔!」をテーマにした実施計画を承認した。 祭典は3年に1度、春と秋に県内で開催する。春は5月1~15日、ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)などで「春のお茶まつりウイーク」を開く。県内各地の販売店や旅館、飲食店が茶に関連した商品、料理などをPRする。私鉄各社と連携し、お茶を飲みながら旅行を楽しむ「茶の都ティーツーリズム」も提案する。 「秋の祭典」は10月20~23日、グランシップ(静岡市駿河区)をメイン会場に実
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茶況(10月13日)おいしい入れ方学ぶ 牧之原の菅山小3年生
牧之原市茶業振興協議会は12日、茶の入れ方教室を同市の菅山小で開いた。日本茶インストラクターの長舩知行さん(静岡市)が講師を務め、3年生が入れ方のこつを教わった。 実際に急須を使いながら、おいしい入れ方を実践した。湯の温度や抽出時間を変えて丁寧にいれ、1煎目と2煎目の味わいの違いを確かめた。緑茶以外の紅茶や抹茶などについても基礎的な知識を学んだ。 協議会は毎年、希望があった市内小学校で教室を開催している。知識や経験が豊富なプロに茶の魅力を伝えてもらおうと、昨年からは日本茶インストラクターを講師に招いている。
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茶況(10月13日)緑茶の輸出量 前年比10%増 8月貿易統計
財務省貿易統計によると、8月の緑茶輸出量は前年同月比10・5%増の500トン、金額ベースは25・9%増の19億844万円と、ともに6カ月連続で前年同月を上回った。 粉末煎茶など「粉末状のもの」が金額ベースで全体の65・0%を占めた。1キロ当たりの平均単価は3816円(13・9%高)だった。 輸出先は米国が35・1%増の10億4524万円で首位。ドイツ2億667万円(0・5%増)、台湾1億1595万円(0・1%増)、香港9347万円(130・3%増)と続いた。 ◇ 静岡市中の県産秋冬番茶は、榛原や東部などから入荷した。価格帯は大きく変わらず340~330円が多い。
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茶況(10月12日)家庭で手軽に緑茶を セット商品販売 島田「KADODE OOIGAWA」
島田市の「KADODE OOIGAWA」はこのほど、選んだ緑茶をボトルで楽しむ同館人気のスタンドコーナーの内容を家庭でも楽しんでもらおうと、実際に使用されているボトルやティーバッグを一つのセットにした商品を発売した。 同コーナーでは、蒸し具合や火入れ、抽出温度、時間を段階別に組み合わせた16種類の緑茶ティーバッグから好きな種類を購入し、あらかじめ設定された湯温と抽出時間で簡単に緑茶を入れることができる。 セットは、一煎茶ティーバッグ一種と緑茶を抽出する容器、飲用のボトルとオリジナル缶バッジが付いて、2746円(税込み)。最適な湯温や蒸らし時間などのポイントは各ティーバッグの裏面に記載され
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茶況(10月12日)盛期過ぎ数量減少 静岡市中 県産秋冬番茶
静岡市中の県産秋冬番茶は、榛原や金谷、勝間田、坂部、富士などから荷物が届いた。生産の盛期を過ぎた工場が増えて数量は減少した。相場は大きく変わらず340~335円が中心。 県西部の生産者は「病害の影響は少なく、品質を保った状態で生産を終えられそう」と話す。山間部のJA関係者は「生育が鈍く、数量が膨らまずに終末を迎えている。問屋の買い気は弱まってきている」と語る。 静岡茶市場には磐田、富士などから上場。ドリンク関連業者の購入が続いている。
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茶況(10月11日)「茶寿」祝い特養に贈呈 藤枝市保存会
藤枝市茶手揉保存会はこのほど、市内の特別養護老人ホームなど7施設に手もみ茶を贈呈した。108歳を祝う「茶寿」にちなみ、毎年10月8日に合わせて行っている恒例行事。 会員たちが各施設を訪問し、缶入りの茶葉計200グラムをそれぞれプレゼントした。感染症対策として、施設の玄関で職員に渡した。茶は施設の利用者らに提供される。
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茶況(10月11日)量少なくもちあい 県産秋冬番茶
静岡市中の県産秋冬番茶は、勝間田や小笠、坂部、富士などから入荷した。10日の雨の影響で数量は少なく、相場はほぼもちあいで、345~335円が中心だった。 各地で生産を終える工場が増えている。市中問屋は「今週いっぱいで仕入れのめどはつく見通し」と話す。 静岡茶市場は、本山筋の美和や清水、東部などが取引された。県外産は鹿児島県本土物の頴娃、知覧のゆたかみどりなどが上場し、前週末から大きく変わらず300円台前半で取引された。
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茶況(10月8日)茶の入れ方学ぶ 荻原製茶が市民講座
荻原製茶(袋井市)でこのほど、茶の入れ方教室が開かれた。市内の親子4組が参加し、茶の楽しみ方や作り方などについて理解を深めた。 荻原克夫代表が講師を務め、深蒸し煎茶とほうじ茶の入れ方を紹介。参加者は「急須の中の茶葉を回すように」「最後の一滴まで出し切って」と指導を受けて丁寧に入れた。 同市の笠原コミュニティセンターが主催する市民講座の一環。参加者は同社が管理するミカン園や製茶工場などの見学も行った。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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茶況(10月8日)静岡市中の県産秋冬番茶 量膨らまず堅調地合
静岡市中の県産秋冬番茶は、坂部や勝間田、榛原、相良、小笠などから出回った。ドリンク関連の引き合いが続き、数量が大きく膨らまない中で堅調地合となっている。 価格は345~340円が中心。あっせん業者は「350円台の荷口はなくなってきた」と話す。 市中問屋は「郡部での取引量が多く、市中でも価格が下がっていない」とみる。 静岡茶市場は、本山筋や磐田などが上場。県外産は鹿児島県本土物の頴娃、知覧が約3万5000キロ取引された。
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茶況(10月7日)JAや生産者 意見交換 菊川
菊川市の今後の茶業について考える意見交換会が、菊川市役所で開かれた。市茶業振興課やJA遠州夢咲、商工会、生産者などの茶業関係者がそれぞれの立場で課題や意見を出し合った。 参加者からは、リーフやティーバッグなど「葉っぱ」で飲む文化の継承、茶農協の法人化推進、消費者目線に立って茶業関係者全体で菊川茶を宣伝するよう求める意見が上がった。長谷川寛彦市長は「お茶を入れることは豊かな時間を楽しむこと。今後は成功者の事例も含めて横展開を図る」と話した。 意見交換会は5月に続いて2回目。生産者の高齢化や担い手不足などの課題を、データを用いて明確化した。本県と鹿児島県との比較も行い、地形や荒茶工場の規模な
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茶況(10月7日) 各地で盛期入り 県産秋冬番
静岡茶市場の県産秋冬番茶は本山筋や磐田、富士などから上場した。各地で盛期を迎えている。 前日と価格は大きく変わらなかった。美和の生産者は「工場はフル稼働状態。価格は前年よりやや安い」と話す。 県外産は鹿児島県本土物の頴娃、知覧が約3万キロ上場した。300円台前半が中心価格帯。 静岡市中は、初倉や勝間田、坂部、富士などが取引された。売り手は「生育が鈍く、前年より生産は減る見通し」(牧之原の生産者)と話す。
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茶況(10月6日)牧之原の闘茶会 2年連続中止に JAハイナン
JAハイナンは6日までに、例年1月に牧之原市で開いている闘茶会「TEA HERO選手権」の次回の開催を、コロナ禍を考慮して中止することを決めた。中止は2年連続。 市内小学校での予選会を突破した5年生が出場し、外観や味を審査して茶の種類を当てる大会。茶への関心を子どもに高めてもらおうと、これまでに11回開催した。アンケートで寄せられた学校側の意見を踏まえ、開催を見合わせることにした。JAは代替事業の実施に向け、検討を進めているという。
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茶況(10月6日) 盛期、340円台中心 県産秋冬番茶
静岡市中の県産秋冬番茶は初倉や小笠、榛原、坂部などから荷口が届き、前日から大きく変わらず345~340円周辺が取引の中心だった。多くの工場で盛期を迎えている。 郡部問屋は「前日比で価格が下がった品物はあったが、価格は持ちこたえている印象」と話す。 別の市中問屋は「一定の引き合いがある中で、最後まで340円台を保つ品物もある」とみる。 静岡茶市場は県外産鹿児島県本土物が約1万5000キロ上場し、例年並みの300円台前半で取引された。
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茶況(10月5日)「茶茗館」営業を再開 川根本町の道の駅
新型コロナウイルスの感染拡大や政府の緊急事態宣言発令により、臨時休業していた川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」が1日、営業を再開した。 新たな感染防止策として、入り口の検温、消毒のほか、館内の客席を少なくし、密を避ける工夫を施した。同館は、川根茶をテーマにお茶の歴史や栽培、効用などを紹介する施設で、館内には茶室があり、川根煎茶や川根紅茶が味わえる。 担当者は「うま味の深い川根茶を堪能してほしい」と話した。営業は午前10時~午後4時半(呈茶の受け付けは午後4時まで)。
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茶の歴史、効能伝える 掛川・西山口小で茶の出前授業
静岡県中遠農林事務所、牧之原畑地総合整備土地改良区(水土里ネット牧之原)などが展開する出前授業「茶イルドスクール」が4日、掛川市の西山口小を皮切りに始まった。27日まで、中東遠の計9校で実施する。 西山口小では、3年生の約100人が授業に臨み、茶の歴史や効能について理解を深めた。茶の花の色や実の形などを当てるクイズに挑戦したほか、紙芝居を通して農業用水の大切さを学んだ。 出前授業は2008年度に始まり、今年で14年目。
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景色とお茶楽しんで 茶畑テラスが完成 静岡・足久保
静岡市葵区の茶生産者組織「足久保ティーワークス」(吉本邦弘組合長)は4日、同区足久保に建設した茶畑を展望するテラスの竣工(しゅんこう)式を行った。 テラスは5人前後が腰掛けられる広さで、眼下に茶畑が広がる。利用は予約制で、四季折々の景色を楽しみながら用意されたお茶を楽しめる。 「静岡茶発祥の地」とされる足久保は近年、高齢化や担い手不足といった課題に直面している。ティーワークスは需要開拓のために茶摘みや飲み比べ体験など、お茶の魅力をPRする活動に取り組み、「大自然の中でお茶を楽しむ機会をつくりたい」との思いでテラスを建設した。 吉本組合長は「新型コロナウイルス禍で大変な時期だからこそ、ゆ
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茶況(10月5日) 早場所の生産終盤 秋冬番茶
静岡市中の県産秋冬番茶は、勝間田や榛原、坂部、初倉、小笠などから入荷した。早場所の一部工場では生産終盤を迎えている。 価格はおおむねしっかりしており、345~340円を中心に取引された。あっせん業者は「買い疲れから、今週中に値段が下がる局面がある」とみる。 静岡茶市場は、本山筋の美和や磐田、富士などが取引された。県外産は鹿児島県本土物の頴娃、知覧が約2万キロ上場した。 市中問屋は「欠点は少なく、品質は平年並み」と評価する。
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茶況(10月4日)藤枝岡部小で茶の入れ方教室 13日
藤枝市認定農業者協会岡部支部は13日、地域の伝統産業に理解を深めてもらうことを目的に、岡部小の3年生を対象にした茶体験学習を開く。 茶の手もみや、おいしい入れ方の体験、茶の種類当てクイズを行う。自ら手もみで仕上げた茶葉をお土産として持ち帰れる。地元の茶園で茶摘み体験なども計画している。岡部地区の茶手もみ保存会員や茶商らが指導に当たる。 3年生を対象に毎年実施している恒例行事。手もみで仕上げるのは、前年に児童が収穫し、冷凍保存していた茶葉という。
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茶況(10月4日)本山筋が初上場 静岡県産秋冬番茶
静岡茶市場の静岡県産秋冬番茶は本山筋の美和などが初上場した。今週から出回りが増加する。 製茶工場幹部は「価格は前年並みか若干安値。品質は安定している」と話す。 富士や沼津など東部からも上場した。早場所の初倉は今週中に生産を終える工場が増える見通し。 県外産は鹿児島県本土物が取引された。 静岡市中は榛原や坂部、勝間田などの荷口が取引され、350~340円周辺が中心だった。あっせん業者は「前週末から5円ほど下がった品物があった」と話す。
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地方創生へ連携協定 静岡市/セブン-イレブン/イトーヨーカ堂
静岡市は1日、セブン-イレブン・ジャパン(東京都)、イトーヨーカ堂(同)と地方創生の推進に向けた連携協定を結んだ。地元産品の流通・販売支援や環境保全などで協力する。両社のネットワークを生かし、市民サービスの向上や地域活性化につなげる。 市役所静岡庁舎で締結式を行い、市内の食材を使った新商品をお披露目した。「するが牛」を使ったおにぎり、静岡おでん、本山茶を使用したシュークリームの3点。いずれも市内を中心としたセブン-イレブン158店で販売する。 市政情報の発信や地域の暮らし・安全に関する取り組みでも連携する。市内のセブン-イレブン80店に県内で初めてペットボトル回収機を設置し、リサイクルを
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茶況(10月1日)ほうじ茶発売 袋井・西村農園
袋井市の西村農園はこのほど、ほうじ茶の販売を開始した。開発にあたって火入れ機を新たに導入し、関連商品の展開も見据える。 同農園の一茶を遠赤外線によって短時間で焙煎(ばいせん)した。香りは引き立たせつつ、すっきりとした飲みやすい味わいに仕上げた。 顧客からの要望を受け、開発に着手した。数量限定の販売で、ほぼ売り切れ状態という。ティーバッグ茶やほうじ紅茶などの商品化も目指す。西村哲代表は「入れ方も簡単で、若い人たちにもおいしく飲んでもらえると思う」と話す。
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天空の茶の間紹介 静岡の豊好園、オンラインで
静岡市清水区の茶農家、豊好園は1日、伊藤園がオンラインで開催した日本茶の魅力を伝えるイベントに出演し、展望スペース「天空の茶の間」を紹介した。 伊藤園の社員が展望スペースを訪ね、茶畑が広がる斜面からの景色を一望しながらお茶を楽しんだ。園主の片平次郎さんは、土壌分析などお茶を栽培する上での心構えを語った。 伊藤園は「日本茶の日」の10月1日、毎年お茶の楽しみ方を提案する催しを行っている。今回は各地の茶園やカフェなどを紹介した。
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茶況(10月1日)雨後で取引しっかり 静岡市中の県産秋冬番茶
静岡市中の県産秋冬番茶は9月30日の雨の影響で入荷が少なく取引はしっかり。ドリンク関連業者らが仕入れた。 初倉や富士、相良などから入荷し350~345円周辺が中心。あっせん業者は「買い手は限られるが、おおむね前年並みの価格」と話す。 静岡茶市場は両河内や東部、初倉などから上場した。JA担当者は「前年並みの生産量を予定しているが、先行き不透明感がある」と語る。 茶市場では岐阜などの県外産も取引された。鹿児島県本土物は来週上場する予定。
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茶況(9月30日)お茶量り売り包材削減 掛川・きみくら
掛川市のきみくらはこのほど、同市板沢の日本茶きみくら本店で、お茶の量り売りを始めた。包装資材を使わず、缶に入れることで環境に配慮した。 量り売りは50グラムから。缶を持参すると、袋詰め商品より5%安く購入できる。現在、量り売りコーナーには3種類のお茶が並ぶ。このうち深蒸し掛川茶「きみくらの庵」は袋詰め商品は100グラム1080円だが、量り売りでは1026円となる。缶は店頭でも販売している。 竹嶋友規マネジャーは「お茶を少しずつ楽しめる。環境に配慮しつつ、自分の好きなお茶を探ってほしい」と話した。
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茶況(9月30日)チャハマキへの警戒呼び掛け 県病害虫防除所
静岡県病害虫防除所は、10月の病害虫発生予察情報でチャハマキへの警戒を呼び掛けている。 秋芽の生育期に当たる9月中~下旬に巡回調査を行った。1カ月予報で気温は平年より高く、チャハマキの発生を助長する。摘採、整枝後に早めに防除する必要がある。 カンザワハダニやチャノコカクモンハマキも発生しやすく、同防除所は注意喚起している。 ◇ 県産秋冬番茶は、静岡市中と静岡茶市場に榛原や初倉、坂部などから入荷した。
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茶況(9月29日)2022年2月の飲み比べイベント中止 牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、例年2月に市内で実施している茶の飲み比べイベント「まきのはら協奏曲」をコロナ禍を考慮して中止することを決めた。中止は2年連続。 来場者にお気に入りの茶を見つけてもらうことを目的に、深蒸し茶や紅茶、香り緑茶など多彩な茶を振る舞うイベント。感染症の先行きが不透明で、出展者との調整が困難なことから、中止を決めた。 代替の催しとして、今回もはがき型の一煎パック「お茶はがき」のパッケージデザインコンテストを開催する。年内に募集を開始する方向で、詳細の検討を進めている。
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茶況(9月29日)東部、盛期入りへ 静岡茶市場
静岡茶市場の県産秋冬番茶は、沼津から2万5000キロが上場した。富士の出荷工場も増え、東部は今週にも盛期入りする。 磐田なども上場し、300円台前半などで商談成立した。JA担当者は「買い気は強くはない。適期摘採を心掛け、需要があるうちに販売を終えたい」と話す。 本山筋の出荷は来週以降に本格化する。生産工場の幹部は「想定より販売価格が低くなりそう。需要を見極め、計画的な生産に努めたい」と話す。
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茶況(9月28日)スパイス入り紅茶提供へ 島田のミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは同館2階の体験コーナーで、世界のお茶を提供している。10月からは、スパイスの入ったインド式ミルクティー=写真(ふじのくに茶の都ミュージアム提供)=が楽しめる。 煮出したスパイス入りの紅茶にミルクと砂糖を加えて楽しむ飲み方で、インドでは人気だという。同館のスタッフが目の前で紅茶を入れてくれたり、写真を見せながら、インドの喫茶文化を教えてくれたりする。 体験は一回約20分で200円。別で観覧料300円を支払う。開催時刻などの問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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茶況(9月28日)日本茶アワード 静岡県の5点選出
優れた茶を顕彰する「日本茶アワード2021」(日本茶インストラクター協会主催)の2次審査がこのほど行われ、本県の5点を含む20点がプラチナ賞に選ばれた。 全国から503点の応募があり、審査員が香りや水色を評価した。10~11月に最終審査を実施し、12月に日本茶大賞など各賞を発表する。 県内のプラチナ賞受賞者は次の通り。 長峰製茶(焼津市)井村製茶井村典生(島田市)おさだ製茶(森町)むら茶園村田雄哉(島田市)おさだ製茶(森町) ◇ 静岡市中の県産秋冬番茶は榛原や初倉などから荷物が届き、ほぼもちあいの300円台半ばで取引された。
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茶況(9月27日)藤枝の高齢者に茶葉 茶商工業協組、JA大井川 寄贈
藤枝市茶商工業協同組合とJA大井川はこのほど、藤枝市に茶葉を寄贈した。敬老の日に合わせた取り組みで、茶葉は市を通して高齢者福祉施設などに届けられる。 両団体が寄贈したのは緑茶や玄米茶などの茶葉計約50キロと、タオルやふきんなど。 同組合の時田至理事長や同JAの杉山芳浩常務理事らが市役所を訪れ、北村正平市長に渡した。北村市長は「高齢者の心と体を癒やすため、有効に活用したい」と謝辞を述べた。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(2021年9月27日)=東部産が初上場 静岡茶市場 秋冬番茶
静岡茶市場の県産秋冬番茶は、富士や沼津など東部産が初上場した。ドリンク関連業者らが仕入れた。 初倉や磐田、袋井などからも入荷し、おおむね前年並みの価格で商談成立した。JA担当者は「一部では前年より安い荷口もある。終盤まで価格が維持されることを期待したい」と話す。 静岡市中は26日の雨の影響で入荷は少なかった。富士が360~350円周辺で取引された。あっせん業者は「在庫の不足感は乏しく、積極的に買う問屋は少ない」とみる。
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菊川茶PRポスター配布 市、175事業所に
菊川市はこのほど、市内175事業所に対し、菊川茶のPRポスターと卓上プレートの配布を始めた。 24日は同市西方の日東工業菊川工場に「まいにち、菊川茶!」「私たちは菊川茶を応援しています」と書かれたポスターとプレートを届けた。鈴木寿治工場長は「菊川茶は風味が豊かと社員から好評。お茶所として菊川茶を発信したい」と話した。社員食堂や来客が訪問するショールームに掲示するという。ポスターの配布先は昨年度、国の茶販売促進緊急対策事業補助金を活用した事業で、深蒸し菊川茶の配布に協力をお願いした事業所。市茶業振興課の松本初音主任主査は「昨年の事業に続き、茶業者と別の事業者をつないでいきたい」と話した。
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丁寧手摘み「秋摘み茶」今年も 掛川の中山茶業組合
掛川市の中山茶業組合(鈴木将弘代表理事)は24日、「秋摘み茶」の手摘みを1日限定で行った。40年以上続く取り組みで、今年も組合員やその家族約30人が参加した。 5カ所の茶園で手摘みを行った。工場近くの同市佐夜鹿の茶園では、参加者が大きな茶文字で知られる粟ケ岳を背に作業した。さわやかな秋晴れの中、参加者は慣れた手つきで、柔らかい芽を摘み取った。 摘んだ茶葉は県内の茶商へ出荷するほか、同組合でも小売り販売する。秋摘み茶は強い香りと濃い味が特徴という。鈴木代表理事は「ゆっくり味わって飲んでほしい」と話した。
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大井川茶園監修「静岡深むし茶」 マックスバリュ東海が発売
マックスバリュ東海は27日、大井川茶園(焼津市)と共同開発したペットボトル茶「静岡深むし茶」を本県含む7県の199店舗で発売する。 県産の茶葉を100%使用し、茶葉の選定や味の仕上げは大井川茶園が監修した。渋みを抑えて、すっきりとした味わいに仕上げたという。 パッケージには深緑色を採用した。500ミリリットルで本体価格78円。
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茶況(9月24日)茶業盛り上げへ冊子 袋井の荻原製茶
荻原製茶(袋井市)は、同市や近隣地域の茶業の盛り上げにつなげようと、冊子「遠州袋井よいとこお茶紀行(仮称)」の製作に取り組んでいる。完成後は市内公共施設などに設置する予定。 冊子は全12ページ。同市や磐田、掛川両市の一部地域と茶の歴史を紹介し、地元の製茶工場をまとめた地図も掲載する。「遠州三山」など、地域の魅力もアピールする。11月ごろの完成を目指す。 荻原克夫代表は「茶を通じた地域の歴史を皆さんに知ってもらいたい」と話す。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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茶況(9月24日) 各産地から初入荷 静岡市中の県産秋冬番茶
静岡市中の県産秋冬番茶は各産地から初入荷が相次ぎ、顔触れが一気に広がった。週明けの27日以降生産工場が増え、盛期入りする。 初倉や小笠、相良、坂部などから届き、370~350円などで取引された。ブロークン状の荷口は390~380円で商談成立した。あっせん業者は「今の時点で買い気は強くない」とみる。 静岡茶市場の秋冬番茶は磐田、初倉が初上場した。初倉は前年比1割ほど高値で商談成立した。JA関係者によると、初倉の園相は良好。「重油高による生産コスト増を考慮してもらい、やや高値で手合わせした」と話す。
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茶況(9月22日)橋幸夫さん楽曲ちなみ茶太郎茶 牧之原で発売
まきのはら活性化センター(牧之原市)は9月中旬から、静岡牧之原茶親善大使を務める歌手、橋幸夫さんの楽曲にちなんだ「ちゃっきり茶太郎茶」の販売を始めた。ファンを中心に話題を集め、売上は既に100万円を超えた。 同市内の茶商が製造した深蒸し茶の商品で、パッケージに橋さんや茶畑の写真がデザインされている。茶葉100グラム入りのリーフ茶と、ティーバッグが5個入った商品の2種類を展開。今後はふるさと納税の返礼品として取り扱うほか、パッケージや容量などを変えながらラインナップを増やす方針。 橋さんも自身のファンクラブの会員に茶太郎茶をPRするなど、販売促進に協力する。同センターには県内外から多くの問
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茶況(9月22日)静岡県外三茶上場量、前年比2.16倍 静岡茶市場がまとめ
静岡茶市場のまとめによると、今年の静岡県外産三茶の上場量は、前年比2・16倍の256・3トン、平均単価は44・7%上昇の560円だった。 新型コロナウイルス禍で前年に生産を一部自粛した鹿児島県などの県外産地が、今年は在庫確保を進めるドリンク関連業者向けに出荷を増やした。 市場関係者は「水色などの品質が安定し、終盤まで価格が崩れなかった」と振り返る。 ドリンク関連業者は「仕入れ値は高かった。秋冬番茶も仕入れの計画に沿って、一定量仕入れる予定だ」と話す。
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茶況(9月21日)給食用に島田茶 茶業青年団、小中校や幼保に
島田茶業青年団(石川幹浩団長)はこのほど、島田地区の保育・幼稚園、小中学校に給食用の島田茶621キロを贈った。市の主要産物である茶に親しみ、健康増進に役立ててもらおうと毎年届けている。 青年団のメンバーが手分けして、各施設を回った。神座小には石川団長が訪れ、同校の鈴木浩孝校長に全校児童56人分の計4キロを手渡した。 贈ったのは同青年団が仕上げたリーフ茶のティーバッグ。石川団長は「給食の時間に飲んでもらい、島田茶を好きになる入り口になってくれたらうれしい」と話した。
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茶況(9月21日)静岡県産 秋冬番茶入荷 静岡市中
静岡市中に秋冬番茶が相良から少量入荷し、前年とほぼ同じ300円台後半で取引された。売り手のあっせん業者は「水色が良く、香りも安定している」と評価した。 静岡県産秋冬番茶は24日ごろから出回りが増え、27日から榛原や勝間田、初倉や小笠といった産地で生産が本格化する見通し。 売り手は「昨年と比べ、ドリンク関係の引き合いが見込める。収量の動向については見通せない」(JA関係者)と話す。 静岡茶市場には磐田の四茶が届き、平年並みの価格で取引された。
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「富士ほうじ茶生ゼリー」販売 杉山フルーツ 地元の特産品PR
富士市などがブランド化に取り組む「富士のほうじ茶」を盛り上げようと、同市吉原の青果店「杉山フルーツ」が人気商品「生ゼリー」の新商品「富士ほうじ茶ゼリー」を開発した。18、19の2日間で計約50個を販売する。今後は週末限定の商品になる予定。 同店の生ゼリーは、季節品を含め常時15種類ある。季節の果物をふんだんに使い、とろける食感や見た目の美しさで全国的な知名度を誇る。 新商品は、ほうじ茶の琥珀(こはく)色がきれいな2種類のゼリー。食べるとお茶の香りが鼻を抜け、果物と相性が良い。梨入り(税込み450円)は豊水を丸くカットし、見た目もかわいらしく、秋を感じさせる。次郎柿の入った柿入り(同600
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茶況(9月17日)加盟17店のマップ作成 森町茶商組合
森町茶商組合(松浦芳雄組合長)はこのほど、同町産茶のさらなるPR強化を目的に組合に加盟する茶専門店のマップを作成した。公共施設や金融機関などに設置している。 町内17店舗の所在地や連絡先を掲載しているほか、茶の機能性、入れ方などを解説。町名物の和菓子と一緒に味わうことも推奨している。 消費地の専門店が減少傾向の中、地元店への来訪につなげる狙い。松浦組合長は「移動制限が緩和された後、地元茶産業の盛り上がりにつながれば」と話した。
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茶況(9月17日)「茶氷」7万食達成 するが企画観光局
静岡県中部の観光まちづくり組織(DMO)、するが企画観光局はこのほど、茶を使ったかき氷を通して静岡茶をPRする「茶氷プロジェクト」で静岡県内の参加店が7、8月の2カ月間に7万食のかき氷を販売したと発表した。 県内全域から71店舗が参加し、煎茶をアレンジしたシロップをかけたり、特産品のイチゴなどとコラボレーションしたり各店が工夫を凝らしたかき氷を売り出した。プロジェクトは9月30日まで実施している。 観光局の担当者は「新型コロナウイルス禍で遠出ができない中で、かき氷巡りをする家族連れもいた」と話す。
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茶況(9月16日)「敬老セット」限定販売 JA掛川市
JA掛川市の茶直売所「お茶処いっぷく」はこのほど、地元産の深蒸し煎茶や豆菓子、あられなどを詰め合わせた「敬老セット」を発売した。敬老の日(20日)までの期間限定。 祖父母に感謝の気持ちを届ける贈り物としての用途を想定し、「いつまでもお元気でいてください」とのメッセージを添えた。急須で楽しむ茶葉のほか、手軽な一煎パックや掛川茶ラテなどを詰めて、1080円(税込み)で販売している。 問い合わせはお茶処いっぷく<フリーダイヤル(0120)129557>へ。 (掛川支局・高林和徳)
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茶況(9月16日)若手生産家の審査技術競技会を中止 11月開催予定
全国茶生産青年団は、11月に予定していた若手茶生産家が茶の鑑定技術を競う第38回全国茶生産青年茶審査技術競技会の中止を決めた。 埼玉県で27、28の両日に開かれる全国お茶まつり(日本茶業中央会など主催)の一環で、中止は2年連続。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国各府県からの参加が難しいと判断した。 意見交換や懇親を目的とする「全国茶業青年の夕べ」も開催しない。青年団事務局は「生産家同士の交流の場づくりのため、来年の開催を模索したい」としている。
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茶托を新開発、色漆・曲線の美しさ表現 山梨仏具(牧之原市)【しずおかMIRUIプロジェクト】
仏像などの製作で培った美しい曲線を表現する技法を応用し、茶わんやグラスの受け皿に使う茶托(たく)を開発した。「暮らしの道具づくり」をテーマにパン皿など家具や雑貨の提案を新事業として進める。 大正創業の老舗。オーダーメードの仏壇製造や、祭りに使う山車(だし)、彫刻などの文化財修繕を請け負う。 住宅の洋式化が広まって久しく、仏壇の販売減少が続く。さらに新型コロナウイルス感染症の影響で祭事自粛の動きが広がる中で、山車や神輿(みこし)といった神具の修繕件数も減少している。 逆境に対し、4代目の山梨由雅さん(32)は、伝統技法を生かした生活に身近な製品の販売を模索し、漆塗りの茶托の開発を思い立っ
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茶況(9月15日)品質保つペットボトル茶 高柳製茶、アルミ袋で包装
牧之原市の高柳製茶は9月から、茶の変質を防ぐためにアルミ袋に入れた新商品「牧之原の雫茶プレミアムペットボトル」の販売を始めた。高い鮮度を保持できることを売りに販路拡大を狙う。 光や酸素の影響を受けて品質が低下してしまうペットボトルの商品を、光を通さないアルミ袋で包装した。袋の中には脱酸素剤を入れた。ペットボトルのままに比べ、保存できる期間が100日程度長くなったという。 高品質の静岡牧之原茶を原材料に、抽出温度や抽出時間にこだわった高級茶を使用。アルミ袋で包まないペットボトルの商品は以前から販売していて、高級レストランや一流ホテルで提供されている。品質が低下する課題を解決したことで、輸出
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茶況(9月15日)磐田四茶が初上場 静岡茶市場
静岡茶市場は磐田の四茶約600キロが初上場した。9月いっぱい入荷が続く見込み。 市場の担当者は「品質はおおむね安定している」と評価。ドリンク関連などの引き合いは堅調とみる。 静岡市中は20日ごろから初倉など早場所産地の秋冬番茶が出回る見通し。本山筋からの出荷は来月から本格化する。 売り手は「病害が少なく生育はおおむね順調。週末に予想される台風の影響を懸念している」(初倉の生産者)と話す。
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茶況(9月14日) 「川根茶 世界が評価」 名茶大賞の相藤園 喜び
6~7月に日本や中国などで開かれた第13回国際名茶品評会(世界茶連合会主催)で、最高賞の「世界名茶大賞」に輝いた相藤園(川根本町)の相藤令治さん(72)が受賞を振り返り、「川根茶の品質が世界に評価されてうれしい」と喜びを語った。 出品茶はことしの一番茶「月の光」。同じ茶葉を町内の品評会にも出品し、「ミル芽香が強い」と高評価を受けていたという。「世界から集まったさまざまな茶種の中で選ばれたことは光栄」と吉報に笑みを浮かべた。 同品評会には日本や中国、韓国、台湾などから出品があり、静岡県からは20点が出品された。県勢は世界名茶大賞のほかに12点が金賞、2点が銀賞を受賞した。 (島田支局・池
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茶況(9月14日)磐田の秋冷茶 20キロが上場 静岡茶市場
静岡茶市場は磐田の秋冷茶約20キロが上場した。平年並みの価格で毎年購入する市中問屋が仕入れた。 出荷したのは静香園製茶(磐田市)。市場担当者によると、気候に恵まれ品質は安定しているという。「ほど良い苦みとまろやかな味わいが特徴。香りも良い」と話す。 磐田の四茶は、今週中に出荷が本格化する見込み。中堅問屋は「ドリンク関連の引き合いは堅調。品質を見極めつつ、昨年より多く仕入れるつもりだ」と話す。
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茶況(9月13日) 茶振興へ広域連携推進 藤枝市方針 ブランド力強化
藤枝市は市議会9月定例月議会の一般質問で、茶を活用したシティープロモーションや広域連携について「中部5市2町が連携した新商品の開発やテストマーケティングを行い、次世代につながる茶産業の発展に努める」との方針を示した。 広域連携の成果としては、県中部の市町でつくる観光地域づくり法人(DMO)するが企画観光局が展開する「茶氷プロジェクト」が人気を博していることなどを報告した。 鹿児島など他の産地と産出量を競う中で、静岡茶のブランド力を高め、首都圏をはじめとした国内外での消費拡大を図っていくとした。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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茶況(9月13日)「ChaOI」事業案を募集 静岡県、22日まで
静岡県は、民間活力を利用して静岡茶の新たな需要開拓を図る「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」の事業案を22日まで募集している。 生産者や製茶問屋、観光業など異業種が連携して、新商品開発に向けた試験研究に取り組んだり、電子商取引(EC)サイトを立ち上げて販路拡大に取り組んだりする。県は事業に関する費用を一定の割合助成する。 10月中に審査して結果を通知する。応募要領は県のウェブサイトに掲載している。 問い合わせは県お茶振興課<電054(221)2674>へ。
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川根の高校生がお茶スイーツ開発 地元企業と連携、都内で発売へ
川根高(川根本町)の3年生が町の新しい名物を作ろうと、地元企業と連携して川根茶を使ったスイーツの開発に取り組んでいる。同校でこのほど、試作品発表会が開かれ、生徒たちが改善点を洗い出した。10月初旬にも都内の百貨店などで発売する予定だ。 都内でサブスクリプション(サブスク、定額制)サービスを使ったスタンド型の直営店舗を展開する川根本町の日本茶ブランド会社「クラフト・ティー」(新谷健司社長)との連携事業。コロナ禍で打撃を受ける町を地元高校生と一緒に盛り上げようと5月末に開発を始めた。 生徒は町に広がる美しい茶畑をイメージした「川根茶畑ロールケーキ」と、川根茶で作ったクッキーやアイス、プリンな
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延期の全国茶品評会 静岡で11月開催
新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた「第75回全国茶品評会」(全品、全国茶生産団体連合会など主催)が静岡市葵区の静岡茶市場で11月16~19日に開かれることが決まった。 埼玉県で11月27、28の両日に開かれる「全国お茶まつり」(日本茶業中央会など主催)の事務局を務める埼玉県の担当者は「新型コロナの感染状況を見極めつつ、引き続き開催内容を詰めていく」と語った。 本年度の全品は、県内からの149点を含む831点が全国の生産者から寄せられていた。当初は8月24~27日に開催予定だったが、新型コロナの「まん延防止等重点措置」の適用などを理由に延期された。 全品の県内開催は3年ぶり
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茶況(9月10日)6次産業化促進補助金 袋井市、16年度以降17件支援
袋井市の大場規之市長は市議会9月定例会一般質問で、茶産業における消費者の需要に合わせた商品開発などに対する支援策「6次産業化促進支援事業費補助金」について、2016年度以降に17件の支援実績があると報告した。 市はティーバッグの和紅茶の開発や、海外輸出をはじめとする販路拡大などに取り組む市内茶業者に対して支援を行ってきた。大場市長は今後、持続化戦略の一環として地域と協議を重ね、茶園の集積・集約などを進める方針も示した。「競争力向上を目指す生産者の支援を継続したい」と述べた。
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茶況(9月10日)静岡の専門店 給茶スポットサービス人気
静岡市の茶専門店などで、持参した水筒にお茶を入れて持ち帰ることができる「給茶スポット」のサービスが人気を集めている。市中問屋は「環境意識や健康志向の高まりが背景。水出し冷茶をPRした7、8月は利用者が増えた」と話す。 急須でいれたお茶を100円で提供したり、月額制で月に何度でもティーバッグのお茶が飲めるサービスを展開したり、各店が取り組みを進めている。 小山園茶舗(静岡市葵区)は2010年ごろから給茶スポットを設けている。SNSなどで反響があり、ことしは20~40代の利用者が増えているという。 担当者は「お茶のおいしさを再認識してもらうきっかけになっている。茶葉の販売につなげたい」と話
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カテキン成分でコロナ不活性化 静岡県シンポ、研究発表
静岡県はこのほど、緑茶成分の新型コロナウイルス不活性化について考えるシンポジウムをオンラインで開いた。京都府立医科大大学院の松田修教授が伊藤園と共同でカテキン成分によるウイルスの不活性化を確認した研究成果を解説した。 コロナウイルスと唾液が入った試験管内に緑茶、紅茶、ほうじ茶を加えると、10秒後に「ゼロに近い形」までウイルスが不活化したという。「他人と接する際にお茶を飲むことで、感染を抑制できる可能性がある」と期待を示した。 県茶業研究センター(菊川市)の松浦英之研究統括官は各国で進む研究事例を紹介。自宅療養するコロナ感染者10人に緑茶成分を経口などで投与した結果、回復が早まったとするイ
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茶況(9月9日)一日限定の秋摘み茶 JA遠州夢咲管内
JA遠州夢咲管内の30工場で7日、一日限定の「秋摘み茶」の手摘みが一斉に行われた。菊川市半済の茶園では菊川中央茶農業協同組合の組合員ら10人が参加した。 秋摘みは30年ほど前から実施している。秋晴れの空の下、参加者は夏の間に大きく成長した葉を一芯二葉で丁寧に摘み取った。村松幹夫組合長は「厳しい夏を越えて力強く伸びた芽。深蒸しで味わい深い仕上がりになる」と話した。 秋摘み茶は10日ごろから菊川市内のJA遠州夢咲の直売所2カ所で販売する。ともに税込みで、75グラム入りの袋が1080円、100グラム入りの缶が1404円。 (掛川支局・伊藤さくら)
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茶況(9月9日)7月緑茶購入量 6カ月ぶり増加
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると7月の緑茶購入量は前年同月比8・8%増の49グラムと6カ月ぶりに前年同月を上回った。支出額は2・6%増の232円。 市中問屋は「小売店、通販共に手軽な価格帯の商品の引き合いは堅調だった」と振り返る。 ペットボトル入りなどの茶飲料は、24・6%増の855円と5カ月連続で前年同月を上回った。ただ、静岡市内の中堅問屋は「今後は新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、購入減が懸念される」と話す。
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茶況(9月8日)パック封入 お茶はがき 牧之原茶宣伝隊が製作
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」がこのほど、はがき型の一煎パック「お茶はがき」を製作した。パッケージのデザインには、宣伝隊が実施したコンテストで入賞した作品を採用。グランプリ受賞作のお茶はがきは今後、静岡牧之原茶のPRのために活用する。 お茶はがきは、はがきの形をした袋に茶を入れた商品。宛名を書き、切手を貼れば郵送できる。1袋に、静岡牧之原茶のティーバッグ2個を入れた。 コンテストには、一般の部と小学生の部に計87点の応募があった。各学校の入賞者には、それぞれの受賞デザインで製作したお茶はがきを40個ずつ配布した。 グランプリ受賞作のお茶はがきの活用法は今後決定する。ふる
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茶況(9月8日)水出し用茶葉 出荷が大詰め
静岡県内茶商による夏用商材の水出し冷茶向け茶葉の出荷が、各地で大詰めを迎えている。 郡部の中堅問屋は「苦みを抑え、手軽に飲める水出し冷茶の認知度が広がっている手応えがある。緑茶の効能への期待などから、ことしの販売は好調だった」と話す。 静岡市中の問屋によると、JR静岡駅周辺は新型コロナウイルス感染拡大で、試飲など対面販売が制限され、一部の製茶問屋はオンライン販売に注力したという。「前年に比べて茶の仕入れ値が高かったが、品質は安定していた」と振り返った。
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茶況(9月7日)厳選新茶のペットボトル 島田茶業協同組合が発売
島田茶業協同組合はこのほど、島田茶の新茶入りペットボトルの販売を開始した。毎年恒例の商品でことしも4~5月にかけて摘み取った島田市の新茶を厳選して使用した。 日本有数の茶産地ならではのペットボトル茶を味わってもらおうと、2007年から販売している。伝統の技術で仕上げた新茶に大井川の源流・南アルプスの水を使用した。 パッケージには、島田茶のイメージキャラクター「えい茶いくん」と同市のブランドメッセージ「島田市緑茶化計画」のロゴをデザインした。500ミリリットル入りで1本160円(税込み)。 組合に加盟する茶販売店で販売中。問い合わせは市農業振興課<電0547(36)7409>へ。 &n
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茶況(9月7日)緑茶輸出量 7月17%増
財務省貿易統計によると、7月の緑茶輸出量は前年同月比17・0%増の505トン、金額ベースは23・9%増の16億7600万円と数量、金額共に5カ月連続で前年同月を上回った。 粉末煎茶や抹茶など「粉末状のもの」が金額ベースで全体の58・0%を占めた。輸出先は米国が10・7%増の8億617万円で首位だった。ドイツ2億4711万円(213・4%増)、台湾1億3661万円(54・7%増)と続いた。 1キロ当たりの平均単価は3316円(5・9%高)。日本茶輸出促進協議会は「米国は健康ブームで好調。全体的には新型コロナウイルスのデルタ株流行で今後が見通しづらい」としている。
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相藤園(川根本町)に世界名茶大賞
日本や中国などで6~7月に開かれた第13回国際名茶品評会(世界茶連合会主催)の審査結果が6日発表され、相藤園(川根本町)の川根茶「月の光」が最高賞の「世界名茶大賞」に選ばれた。 品評会は新型コロナウイルス感染拡大で昨年は中止しており、開催は3年ぶり。日本や中国、韓国、台湾などから出品があった。本県からは20点が出品され、世界名茶大賞の他に12点が金賞、2点が銀賞を受賞した。 相藤園代表の相藤令治さん(72)は「伝統的な製法で作る川根茶が世界で認められた」と喜びを語った。 県内の主な入賞者は次の通り。 金賞 カネタ太田園(浜松市)太田茶店(森町)山二園(沼津市)相藤農園(川根本町)荒井