お茶・茶況の記事一覧
![お茶・茶況](/ats-taka/news/label/image/554/9b84f6179bb846f592f63e39c7a4f8a4.jpg)
-
茶況(7月27日)手もみ製茶保存会発足 国登録無形文化財目指す
手もみ製茶技術の継承と魅力発信を目的にした「手もみ製茶技術保存会」が25日、静岡市葵区で設立総会を開いた。国の無形文化財への登録に向けた活動を進めていく。 保存会には、11府県から全国手もみ茶振興会認定資格の「茶匠」と「師範」の保持者68人が参加。総会では、設立趣旨や無形文化財の登録に向けた関係機関との連携などを盛り込んだ事業計画などを承認した。 会長には中森慰氏(三重)を選出。副会長は吉田利一(京都)沢村章二(静岡)田口常昭(岐阜)市川喜代治(埼玉)の各氏が就いた。
-
茶況(7月27日)花島園が最高賞 森町で荒茶品評会
森町産茶の品質と生産者の技術向上を図る「森町荒茶品評会」(町茶業振興協議会主催)がこのほど、同町森の町茶業センターで開かれた。最高賞の優等には花島園が輝いた。 町内の生産者から「ハサミの部」に15点の出品があった。町茶商組合やJA関係者らが審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目で出来栄えを確認した。 その他の結果は次の通り。 1等 大場英昭▽2等 結いまーる▽3等1席 一宮▽3等2席 同 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(7月26日)水出しセットなど夏のセール展開 JA掛川市の直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)は夏のセールを展開している。送料無料のサービスや水出しティーバッグの特別セットを販売している。8月30日まで。 贈答用の需要を見越し、4千円買うごとに1カ所への送料を無料にする。5グラム26個入りの水出し煎茶のティーバッグを5袋買うと、1袋プレゼントするキャンペーンなども実施している。 直売所によると、水出しの商品は例年と同じように引き合いが強い。ボトル缶のセットも人気という。担当者は「食後に飲んでもすっきりする。暑い夏にさわやかな気分になってほしい」と話す。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
茶況(7月24日)榛原茶業振興委がティーバッグ寄贈
牧之原市の榛原茶業振興委員会とJAハイナンはこのほど、同市の小中学校などに静岡牧之原茶のティーバッグを寄贈した。 子どもたちに地場産品への理解を深めてもらおうと毎年、配布している。牧之原市役所榛原庁舎で行った寄贈式で、同委員会の鈴木保晴委員長と同JAの立石善也常務らがティーバッグ50個入り966袋と20個入り20袋を届けた。鈴木委員長は「例年より厳しい生産状況だったが、おいしいお茶ができた」と述べ、杉本基久雄市長に手渡した。 (榛原支局・沢口翔斗)
-
茶況(7月24日)全国闘茶会出場 市茶青12人決定
静岡茶業青年団(市茶青)は24日までに、9月に堺市で開かれる全国茶審査技術競技大会(闘茶会)の出場者を決めた。代表選手10人とオブザーバー2人の計12人が、昇段を目指す。 出場者は次の通り。 和田夏樹(和田長治商店)市川桃子(市川園)川口悠(同)平岡佑太(平岡商店)本目哲也(本目浅吉商店)高橋洸聖(市川園)勝山貴博(お茶の勝山園)美沢信人(市川園)岩本恵介(同)原科和馬(原科製茶)森田純平(森田製茶)海野建史(海野兼太郎商店) (経済部・垣内健吾)
-
島田の茶業 歩みを紹介 9月29日まで 市博物館で企画展
島田市博物館で9月29日まで、輸出用の茶の荷箱に貼られたラベル「蘭字」などを集めた企画展「蘭字・茶箱絵 島田の茶業の歩み」が開かれている。月曜休館。8月19~23日は展示替えのため観覧できない。 絵やブランド名、茶の種類などが描かれ、「近代グラフィックデザインの先駆け」とも言われる蘭字をはじめ、日本の名勝を表現した茶箱絵や茶の生産・出荷の様子を捉えた「皇国製茶図会」など約60点が並ぶ。東郷平八郎や福助をモチーフにした色鮮やかな蘭字や江戸時代の浮世絵の流れをくむ茶箱絵が目を引く。 江戸時代における川根地区の茶の輸送ルートや牧之原台地の開墾の歴史、日本一の茶の輸出量を誇った清水港なども紹介し
-
【時評】静岡県茶業存続 消費拡大が鍵 多様性と機能性生かして(小泊重洋/地紅茶学会顧問)
今年の一番茶は記録的な安値であった。二番茶はどうなるのか、息苦しい中にいつの間にか終了した。これから本県茶業はどうなるのだろうか。 今年の荒茶価格低迷の理由として、直接的には品質の低下によると説明されているが、あくまでも需給バランスの崩壊による。もともと買い手市場のところに、一層の消費減退ムードが流れ、値崩れが生じた。それを受けた二番茶では、意識的、無意識的に生産調整がなされたため、ある程度のところで底を打った。 農作物は、豊作の年には安くなり、不作の時には高くなる。結果として生産者の手取りは、ほぼ均衡したものになっていた。ときには、トラクターでキャベツをつぶしたり、牛乳を廃棄したりして
-
茶況(7月23日)煎茶など安値で23日からセール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は23日から、煎茶などを安値で販売する「ひまわりセール」を始める。帰省者を狙い、夏場の売り上げを伸ばす。8月16日まで。 やぶきた茶「天下一」や深蒸し、中蒸し、抹茶といった限定6品目を2割引き以上の価格で売る。パッケージを新しくした抹茶入りの緑茶と玄米茶、ほうじ茶のティーバッグはそれぞれ2割引き。茶関連商品をまとめた数量限定の「夏の福袋」や、市之瀬の抹茶を使ったフィナンシェ、玉露もそろえた。 日曜と祝日休み。問い合わせと注文は同工場<電0800(200)5511>へ。 (藤枝支局・青木功太)
-
茶況(7月23日)闘茶会 全国出場者を選出 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)はこのほど、茶審査技術競技大会(闘茶会)を静岡市葵区の静岡茶市場で開き、上位入賞者から9月に堺市で開かれる全国大会出場者10人を選んだ。 闘茶会では、茶産地の飲み当てや外観の鑑定などの合計点を競った。 全国大会出場者は以下の通り(かっこ内は所属社・店名)。 一言幸一郎(丸藤一言商店)石川幹浩(石川製茶)山崎元郷(山英)大場邦浩(おさだ製茶)鈴木良(牧之原製茶)太田貴久(太田茶店)大井丈司(大井製茶)中村壮志(中村茶商)中村晃(中村香緑園)村松敬祐(まるか村松商店)
-
菊川の茶使い亡き祖父の味 「HOSOYAEN」代表、ネット販売で新商品 ティーバッグ採用「業界寄与」
茶のインターネット販売を手がける「HOSOYAEN」の細谷日佳理代表(24)=菊川市=が、札幌市で製茶販売業を営んでいた祖父の味を再現したティーバッグを発売した。菊川市と周辺地域の深蒸し茶を使い、香ばしさとコク、甘みを引き出した。細谷さんは新商品に「茶業界に寄与できる存在になりたい」との思いを込めている。 細谷さんの祖父は「細谷園」を経営していたが2007年に急逝し、オリジナル商品の販売も途絶えた。細谷さんが製茶に関心を持ったのは東京農業大在学中。茶を研究するゼミで茶の奥深さを学ぶうち、祖父の味の継承を決意した。 在学中から細谷園と取引のあった丸松製茶場(菊川市)でアルバイトを始め、味
-
茶況(7月20日)本格ウーロン茶のティーバッグ発売 森町・松浦製茶
森町の製茶問屋「松浦製茶」はこのほど、「静岡烏龍(ウーロン)茶」を発売した。本格的なウーロン茶をティーバッグで味わえる。ほのかな甘みと華やかな香りが特徴で、さわやかな味わいに仕上げた。 食事と合わせたり、夏場は冷やしたりして楽しめるという。パッケージにもこだわり、明るい色使いと花のイラストで若者や女性にも手に取ってもらえるよう工夫した。 県内で初めてウーロン茶製造を手がけた森町出身の藤江勝太郎(1865~1943年)にちなんで製造した。松浦泰隆専務(39)は「町の歴史のPRや活性化にもつながってくれたら」と話す。 ティーバッグは1個2グラム、10個入りで1080円(税込み)。同シーリズ
-
茶況(7月19日)八木製茶が最優秀賞 JA遠州夢咲 荒茶品評会
第31回JA遠州夢咲荒茶品評会が17日、菊川市和田の同JA茶業振興センターで開かれた。管内から一番茶40点が出品され、菊川地区の八木製茶が最優秀賞に輝いた。 審査員5人が外観や香気など4項目を評価した。審査員長を務めた県茶業研究センターの豊泉友康上席研究員は「芽合いの良好な茶葉が丁寧に製茶され高品質な深蒸し煎茶が多くそろった」と講評した。 優秀賞と優等賞は次の通り(かっこ内は地区)。 優秀賞 丸池製茶(浜岡)山本製茶(菊川)▽優等賞 やまま満寿多園(浜岡)山喜製茶組合(大城)丸伍赤堀園(小笠)ヤマサ鈴木園(浜岡) (掛川支局・山本萌絵佳)
-
茶況(7月18日)一番茶品評会で名波さん最優秀 牧之原
牧之原市認定農業者協議会はこのほど、一番茶品評会を同市の市相良総合センター「い~ら」で開いた。 同協議会に所属する茶工場から53点が出品され、外観、水色、香気、滋味の4項目で評価した。最優秀賞には名波靖功さん(相良)が輝いた。市内の小学生約350人が見学し、地元農業への理解を深めた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 【優秀賞】高塚勝之(菅山)植田孝謙(同)名波武義(相良) (榛原支局・沢口翔斗)
-
茶況(7月18日)静岡県、17件を新規採択 ChaOIプロジェクト
静岡県はこのほど、静岡茶の需要創出に向けたアイデアを事業として実践する「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」で、事業計画案17件を新規採択した。 支援事業の内訳は、新商品開発2件、販路開拓13件、複合作物のスタートアップ2件。茶葉とドライフルーツで作る自家製カクテルの開発、海外富裕層向けオリジナル高級茶ブランドの販路開拓などの事業計画を支援する。 プロジェクトは2020年度から実施している。茶生産者や製茶問屋、旅行業などが参画し、異業種間のノウハウを組み合わせた核心的な商品開発などに取り組む。 (経済部・垣内健吾)
-
茶況(7月24日)相藤直紀さん優等 川根茶品評会、手摘み
川根本町茶業振興協議会はこのほど、本年度の茶品評会を町農林業センターで開いた。手摘みの部は相藤農園の相藤直紀さん、機械摘みの部は丹野園の丹野浩之さんがそれぞれ最高賞の優等に選ばれた。 手摘みの部と機械摘みの部にそれぞれ6点ずつ出品された。農研機構果樹茶業研究部門茶業研究領域の水上裕造上級研究員ら審査員4人が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。 優等以外の入賞者は次の通り。 【手摘み】1等 相藤園 相藤裕次▽2等 つちや農園 土屋和明【機械摘み】1等 川根たっちゃん農園 橋本立生▽2等 かわね山処苑 小平史郎 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(7月16日)緑茶化計画PRへ 学習帳と茶コーラ 島田市観光協など販売
島田市観光協会などはシティープロモーション「島田市緑茶化計画」をPRするチャポニカ学習帳と茶コーラの販売を始めた。今までにない島田の土産として売り出している。 学習帳はショウワノートの「ジャポニカ学習帳」の緑茶化計画バージョン。表紙はこれまでもデザインを手がけたイラストレーターの若林夏さんが新たに書き下ろした。裏表紙は本家に倣い、緑茶化計画の解説を掲載した。ノートのけい線はお茶畑の畝に見立てたデザインで、茶農家の日常のワンシーンもイラストで表現した。税込み500円。 茶コーラは市内に本社を置く木村飲料が製造した。ラベルは6種類用意し、島田らしい絵柄を楽しむことができる。240ミリリットル
-
掛川の大塚孝展さん 全国手もみ茶品評会で2等1席
第32回全国手もみ茶品評会がこのほど、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。県勢からは大塚孝展さん(掛川市)が2等1席に入賞した。勝又匠さん(富士市)が2等2席、荒井仁さん(御殿場市)が2等3席で続いた。県内の60点を含む100点が14都府県から寄せられ、県職員らが外観や香気、滋味などを審査した。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【2等】小沢晃(静岡市葵区)住田恵朗(藤枝市)住田すみ江(同) 【3等】太田美咲(浜松市天竜区)平柳彰彦(富士市)住田康広(藤枝市)荻野和也(富士市)勝又正登(同)鈴木三和司(浜松市中央区)木村和彦(富士市)下田光子(藤枝市)
-
茶況(7月12日)茶の種類ごと味や香り満喫 袋井・高南小
袋井市の高南小でこのほど、3年生を対象にした茶の味や香りを楽しむ教室「お茶っこカフェ」が開かれた。児童たちが茶の種類を学びながら、それぞれの違いを体験した。 お茶の宝玉園(同市豊沢)の寺田直樹代表が講師を務め、緑茶やほうじ茶、白茶など7種類を用意した。児童たちはそれぞれの香りや味を比べて感じた印象や特徴を記録し、一番好きなお茶を探した。加藤善さん(8)は「和製白茶が一番味と香りをよく感じておいしかった」と話した。 3年生は総合学習の一環で地元の良さを発見する調べ学習に取り組んでいる。寺田代表は「普段からお茶を五感で楽しんで、親しみを持ってほしい」と呼びかけた。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(7月11日)夏迎えさわやかなレモン緑茶人気 掛川・山英とサンゼン
掛川市日坂の製茶販売「山英」と同市葛川の食品スーパー「サンゼン」が共同開発したティーバッグ「緑茶とレモンのオーガニックティー」が人気を集めている。県内産の有機緑茶とレモンピール、ハーブの一種レモンマートルを使用し、さわやかさが特徴。 レモンと緑茶の香りの良いバランスを探るため試作を繰り返したという。水出しで飲むと、香り高く豊かな味わいを楽しめる。夏を迎え注文も多いといい、山英の担当者は「夏の水分補給に役立ててほしい。さっぱりした気分になる」と話した。 ティーバッグは1個3グラム12個入りで540円(税込み)。サンゼンや山英店頭、ホームページなどから購入が可能。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
地元産一番茶約20キロ贈呈 磐田・大藤小に 磐田製茶業組合
磐田製茶業組合は11日、磐田市大久保の大藤小に地元産一番茶約20キロ分を贈った。同校で行われた贈呈式には全校生徒ら約300人が参加。代表児童が、大島基男組合長から茶葉の入った段ボールを受け取った。 周囲が茶畑で囲まれた大藤小ではお茶に関わる体験を通じて地域に愛着を持ってもらおうと、地元茶農家から寄せられた茶葉で、給食時に緑茶を飲んでいる。 6年阿部愛央さんは「お茶が大好きなので、給食にお茶が出てくることがとてもうれしい。これからもお茶を育ててくれる人や(お茶を)届けてくれる人への感謝の気持ちを忘れずに、おいしく飲みたい」と話した。
-
「一瞬の一吹きで いろいろな世界に」 調香師 新間美也さん(島田出身)
疲れた心身を癒やす香り。懐かしい人や場所を思い出す匂い。実家に帰ったときに安心する空気-。香りがもたらす幸福を味わったことがある人は多いのではないだろうか。そんな目には見えない不思議な香りを操る日本人調香師がいる。「一瞬の一吹きでいろいろな世界に行くことができる」。香水の本場フランスを拠点に活動する新間美也さん(54)=島田市出身=はそう語る。 新間さんが渡仏したのは1997年。フランスを代表する調香師に師事し、養成校に通って香りのトレーニングを受けた。その後、パリでオリジナルブランド「Miya Shinma」を立ち上げ、オーダーメード香水の調香・販売のほか、香りのレッスンや執筆も続ける
-
茶況(7月10日)放棄茶園の再生 勝間田小で講演 牧之原の茶業関係者
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」(杉田素之代表)が10日、同市の勝間田小で放棄茶園をテーマに講演した。 同校の3年生は地域探求の授業の一環で地元の放棄茶園について調べている。杉田代表らは冬場に摘採する寒茶づくりを児童に紹介し「栄養の少ない茶園でも育ちやすいので、放棄茶園の再生に有効」と伝えた。講演後には児童に地元産の寒茶を振る舞った。 (榛原支局・沢口翔斗)
-
茶況(7月9日)蘭字や茶箱絵展示 13日から島田市博物館
島田市博物館は13日から、茶箱のラベルとして使われた蘭字(らんじ)や茶箱絵が並ぶ企画展を開く。同市の茶業の歩みも文書や写真で紹介する。9月29日まで。 県内各地から集めた茶箱絵と蘭字約40点を展示する。日本や輸出先の国の文化をモチーフにした色鮮やかなデザインを楽しめる。 午前9時~午後5時。観覧料は300円。月曜休館。7月20日には、学芸員による講座「日本茶の輸出の歩み」、8月18日には、木版に蘭字を再現するワークショップが開かれる。問い合わせは同博物館<電0547(37)1000>へ。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
掛川城30周年事業 かけがわ茶エンナーレ 合同会議で意見交換
掛川市の掛川城天守復元30周年記念事業と地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」の両実行委員会はこのほど、市役所で合同会議を開いた。主要イベントの開催が今秋に重なることから、両実行委の委員がそれぞれの日程や内容などの情報を共有して意見交換した。 掛川城の記念事業は10月19日の式典を皮切りに本格化する。茶エンナーレの開催は11月2~17の16日間。両実行委は11月9、10の両日に掛川城周辺で開く大茶会で連携し、日中と夜間の2部構成で茶文化を発信する方針を確認した。 両実行委の委員長を務める久保田崇市長は「切れ目なくイベントが続いていく。さらに連携を深めて成功に導きたい」と話した。
-
富士のほうじ茶、シロップに レストラン名花堂 産官学連携で商品化へ
富士市がブランド化に取り組む「富士のほうじ茶」のシロップ「焙茶香幸(ほうじちゃこうこう)」がこのほど、発売された。同市のレストラン名花堂が産官学連携で開発した。 茶葉を粉砕して高密度で抽出し、ほうじ茶の味と香りを最大限に引き出した。ソーダやミルクと混ぜ合わせたドリンクのほか、デザートにかけて使う。料理の調味料としても和洋を問わず合わせられるという。 同店の野口幸次さんを中心に、茶葉の提供や製造、パッケージ作り、マッチングなど市内の産官が各工程に携わる“オール富士”で商品化を実現した。熊王康宏静岡産業大教授のゼミ生が配合分量などを提案した。200ミリリットル、税込み
-
静岡県産二茶、農家に厳しい取引 減産でも単価伸びず コロナ禍に迫る低調相場
静岡県内の二番茶生産は、遅場所の一部地域を除いて終了した。一番茶の記録的な単価安を受け、売り手側が受注生産や生産調整などの対策を講じ、懸念された底なし相場は免れた。ただ各地で収量が伸び悩み、取引はヤマ場がなく収束。減産にもかかわらず単価は前年を下回り、茶農家に厳しい取引が続いた。 静岡市中の茶問屋街では二番茶取引の序盤、ある観測が飛び交った。「週明けから一気に荷が増え、相場は急落するだろう」。底値割れした一番茶相場が二番茶の取引にも影響する。多くの関係者が、各地で生産が本格化する6月10日以降に相場崩落の“Xデー”が訪れるとみていた。 しかし、ミル芽での摘採徹底や
-
茶況(7月8日)茶学スキルアップ 小中高生向け講座 25日、藤枝市
藤枝市は25日、茶の魅力を学ぶ場として、茶学スキルアップ講座を市生涯学習センターで開く。市が認定する藤枝ジュニアお茶博士、同大使、茶楽研究部の小中高生が参加し、茶の知識を深める。 県立大茶学総合研究センターの中村順行センター長が講師を務める。児童生徒は生葉を手もみし、ホットプレートで茶を作る体験をするほか、結晶化した成分を顕微鏡で観察する。 (藤枝支局・青木功太)
-
赤れんが倉庫で茶業史学ぶ 菊川・小笠南小児童、お茶の飲み比べも
菊川市の小笠南小の3、4年生約50人が8日、同市堀之内の菊川赤れんが倉庫で地元の茶業史を学んだ。茶業振興を目的に小中学生を現場に派遣する市の教育プログラム「菊川茶レンジプロジェクト」の一環。 赤れんが倉庫は茶の輸出が隆盛だった明治中期、茶のブレンド工場として建てられた国登録有形文化財。児童は倉庫の保全と利活用に取り組むNPO法人のメンバーから、茶産業の歴史や茶の効能などの説明を受けた。冷茶で喉を潤したほか、レモン果汁を加えた茶の飲み比べも体験し、色と味わいの変化を楽しんだ。 同市倉沢の千框(せんがまち)棚田の周辺では、無農薬茶を使った和紅茶づくりにも取り組み、茶草場農法に理解を深めた。
-
お茶や季節の菓子を堪能 黄檗弘風流が七夕茶会 静岡市葵区
煎茶道の黄檗(おうばく)弘風流は7日、第68回七夕茶会を静岡市葵区の浮月楼で開いた。会場に複数の茶席を設け、県内外から訪れた約650人に対し、主に県内産の茶を使ってもてなした。 煎茶やほうじ茶、和紅茶といった多様な種類の茶とともに、和テイストに創作されたケーキや七夕をイメージした和菓子を振る舞った。席はそれぞれ「たけのこ」「なす」など季節の野菜にちなんだ名前で、頭文字をとると「たなばた」になる仕掛け。参加者は非日常の空間で、各茶席の担当者が説明する茶の特徴を聞きながら、香りや味わいを堪能した。 家元の高鳥真堂さん(58)は「礼儀や作法を気にせず、普段着で気軽に楽しんでほしい」と話した。
-
茶草場農法で和紅茶づくり 菊川・棚田オーナー 手もみで製造体験
菊川市の千框(せんがまち)棚田の保全に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部は6日、茶草場農法で栽培された茶葉を使った和紅茶づくりを同市倉沢の上倉沢公会堂で行った。市内外の棚田オーナーと静岡大棚田研究会メンバーら35人が参加し、手もみによる製造に取り組んだ。 10年間続く恒例行事で、棚田の近くで育った無農薬の茶を加工した。参加者はざるの中で丁寧にもんで葉の水分を除き、発酵を促した。家族4人で参加した菊川河城小4年長倉維吹さん(9)は「香りが変わっていくのが面白い。飲むのが楽しみ」と話した。 もんだ茶はそれぞれ自宅に持ち帰った。ホットプレートで加熱して発酵止めと乾燥を施し、製茶する。
-
静岡茶の祖・聖一国師生誕地で水汲みの儀 「猛暑退散」願い水まきも
鎌倉時代の高僧で静岡茶祖の聖一国師の功績をたたえる聖一国師顕彰会(会長・酒井公夫静岡商工会議所名誉会頭)は7日、国師ゆかりの福岡市の夏祭り「博多祇園山笠」で使う水をくみ上げる「水汲(く)みの儀」を静岡市葵区大川地区で行った。水は顕彰会ら訪問団が福岡市に運び、祭り最終日の15日早朝に「勢い水」として山笠を担ぐ男衆に浴びせかける。 博多祇園山笠は、博多で疫病が流行した1241年に聖一国師が清めの水をまき、まちを鎮めたことが起源とされる。静岡市側の博多訪問は2009年から続いている。 儀式は国師生誕の地とされる同地区の米沢家で行われ、同商議所関係者や地元住民ら約80人が出席した。聖一国師が開い
-
茶況(7月5日)一茶価格低調 1割安 榛原、相良
榛原、相良の両地区は前年より7日ほど遅い4月20日前後に取引が始まり、6月末までに二茶の取引を終えた。一茶の平均価格は前年比1割安の約1800円と低調だった。二茶は生産を見送った農家もあり、出回りが少なく、価格は前年並みに落ち着いた。 一茶は産地問屋の繰り越し在庫が多く、序盤から慎重な買い姿勢が目立った。5月初旬から下物は徐々にコワ葉化し、価格の下げ幅が急速に広がっていった。生産量は前年から1割ほど増加した。 二茶は一茶の価格低迷を受け、生産を見送って中切り更新する農家が多く見られた。芽伸びが悪かったことも重なり、生産量は前年比1~2割の減産とみられる。平均単価は700円前後だった。
-
沖縄独自 住民がオーナー 生活支える 共同売店 交流「日々の張り合い」
近くに商店がなく、買い物が困難な地域が問題となる中、沖縄で100年以上続く独自の商店形態「共同売店」が注目を集めている。地域住民たちが共同でオーナーとなって経営する商店で、かつては沖縄や鹿児島の離島に約200店あったという。現在は60店ほどが人々の生活を支える。 最初の共同売店は1906年、沖縄本島北端に近い沖縄県国頭村の奥集落に誕生した。那覇市から車で約2時間半。緑に囲まれた人口100人ほどの集落の中心部に、その「奥共同店」はある。 平屋の店舗の棚には食料品や日用品が並び、来客がゆんたく(おしゃべり)する喫茶スペースも。郵便局や給油所も併設する。 店の元責任者糸満盛也さん(73)に
-
茶況(7月4日)一茶単価1割安 島田、金谷、川根 本文
島田、金谷、川根地区は、伊久美を除き二茶生産を終了した。各地域とも刈り遅れにより収量が膨らみ、序盤から低調な相場での取引を強いられた。一茶の平均単価は、前年比11~13%減と序盤の安値が尾を引いた。 島田と金谷が4月19日に、川根が23日に初取引を迎えた。取引開始直前に気温が上昇したため芽伸びが進み刈り遅れが生じた。序盤からコワ葉化した品も見られ、相場の下落に拍車がかかった。平均単価が前年比11・2%減の1681円と落ち込んだ金谷の茶業関係者は、「茶価低迷を受け解散する工場も出ている。耕作放棄地も増加していて危機的な状況」と嘆いた。取扱量は島田が前年比13・0%増の約43万キロ、金谷が17
-
茶況(7月3日)一、二茶とも大幅減産 藤枝
藤枝地区は今期、前年より7日遅い4月24日に初取引を行い、6月27日に二茶の取引を全て終了した。一茶は取引終盤に相場が軟調傾向となり、平均単価は2529円で前年比2・7%減。取扱数量は2万3605キロと同29・8%減の大幅な減産だった。 一茶の前半は荒茶の窒素成分が高かったが、後半はコワ葉化の影響で品質評価を下げ、茶商から厳しく見られた。新茶期前から需要の高さや茶商の要望などを踏まえ、有機茶と碾茶(てんちゃ)の生産を増やす計画を立てた農家もあった。 後半に安値となった一茶を二茶として仕入れる茶商が目立った。二茶の平均単価は807円で前年比16・9%減。品質重視のミル芽摘採で評価は高かった
-
茶況(7月2日)一茶単価 25%減 袋井茶ピア
袋井、森の両地区は今期、前年より9日遅い4月23日に初取引を迎え、7月2日までに二茶の取引をほぼ終えた。一茶は記録的な軟調相場となり、茶ピアでは平均単価が前年比25%減と大幅な下落となった。一茶取引を受けて二茶は生産量を減らした農家も多く、収量が伸び悩んだ結果、価格は下げ止まった。 一茶の生産は4月末の気温上昇で茶葉の生育が早まったため、茶期後半に急増した上場量を茶商が支えきれず、下落相場に拍車がかかった。茶ピアの取扱数量は約22万キロで前年比20%減、平均単価は1396円と大幅な減産・単価安を記録。袋井の生産者は「行政の政策による対策がないと茶業界の存続は厳しい」と訴える。森町茶業センタ
-
東京駅に“茶畑”出現 7種の緑茶飲み比べ、茶摘み体験も 島田市、8日までPRイベント
島田市は2日、緑茶を軸に市の魅力をPRする「推し活は茶畑で。」をJR東京駅のイベントスペース「スクエアゼロ」で開始した。茶畑をイメージし、本物の茶樹を各所に配置した空間で、製法によって味わいの違う緑茶やスイーツを楽しむことができる。8日まで。 シティープロモーション「島田市緑茶化計画」の一環。火入れや蒸し具合の異なる7種の緑茶や緑茶ハイ、緑茶ソフトクリーム、市内菓子店の商品を使った緑茶パフェが並んだ。茶の歴史や特徴を紹介する体験プログラムも用意し、参加者は茶葉の手触りや香りを確かめたり、簡易的な茶摘みを体験したりした後、7種の緑茶を飲み比べてお気に入りの種類を発表した。 観光で都内を訪れ
-
茶況(7月1日)一茶 前年比1割安 掛川、小笠
掛川、小笠地区の二茶生産は1日までに、ほぼ終了した。両地区ともに、一茶の平均単価は前年比1割安で、掛川茶市場では過去最低を記録した。二茶はミル芽摘採と少雨が重なって収量が膨らまなかったことから、相場は底堅く推移した。 4月23日に初取引を迎えた掛川茶市場では序盤、高品質の荷が並んだが、八十八夜(5月1日)の降雨以降はコワ葉化が進み、軟調な相場展開が続いた。一茶取扱量は36万6714キロで前年比6・8%増、平均単価は11・9%減の2130円だった。 JA掛川市管内では一茶の記録的安値を受け、品質重視の二茶生産が徹底された。取引は、減産傾向が見え始めてからじり安の展開となった。6月28日時点
-
時論(6月30日)茶施策も「巧遅より拙速」で
昨夏の高温被害や訪日客需要増で需給が逼迫[ひっぱく]し、コメの店頭価格が上昇した。一方、荒茶取引価格はさらに低迷し、「日常茶飯」とセットで語ることがはばかられる。 3月下旬、はしり新茶が鹿児島から静岡市の茶問屋街に届いて新茶シーズンが始まる。4月中旬にそのシンボルでもある静岡茶市場で初取引が行われ、日本一の茶どころは「八十八夜」の新茶商戦に突入する。一番茶を摘んで45~50日たつと二番茶の摘採期になる。 県内二茶生産がほぼ終了した。今年の茶期は知事選、新県政始動と重なった。一茶の記録的安値、二茶の生産調整による減産と、異例ずくめとなった。摘採適期の降雨にも、やきもきしただろう。15年ぶり
-
茶況(6月28日)県産二茶取引終了へ 静岡市中 静岡茶市場
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶取引は、富士や清水の一部荷口を除いて終了した。県外産三茶の入荷は週明け以降に本格化する見込み。茶問屋街には一服感が漂った。 今期の二茶生産は一茶の記録的安値を受け、各地で受注生産の動きが活発化した。ミル芽摘採が続き、中盤以降の相場維持につながった。市中問屋は「今年の二茶は総じて品質がよかった」と振り返る。 ただ、平均単価は前年比で1割程度下落した。複数のあっせん業者によると取扱数量は7~8割と伸び悩んだ。ある生産者は「相場も底値で止まっただけ。農家経営の厳しさに変わりはない」とこぼした。 県西部のJA職員は「生産側が二茶の対策を講じ、取引に変化が生まれた。
-
デジタル茶況(6月28日)相場横ばい 底堅さ続く 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は富士や清水、森、磐田などから小口の荷が届いた。相場は横ばいで、底堅さを保っている。 県外産は鹿児島県種子島産三茶が入荷し、ドリンク関連の複数問屋で分け合った。 藤枝 藤枝市堀之内のマツバ製茶は、地元産かつ一つの生産工場で仕上げた茶葉のみを使った「シングルオリジン」の新商品「丸蔵 藤枝茶」を開発した。 島田、金谷、川根 川根のある茶業関係者は二茶について「茶園管理の良しあしで、品質に大きく差が出た」と振り返った。 榛原、相良 牧之原市内のある問屋は「二茶は全体的に質が良く、値が安定していた」と話した。 掛川、小笠 掛川茶市場の中心価格は680円
-
茶況(6月27日)県産二茶、最終局面に 静岡茶市場、静岡市中
静岡茶市場と静岡市中の県産二茶取引は最終局面を迎えている。遅場所の東部でも生産を終える工場が出始め、週明けは一部山間地などを除き、各産地からの入荷がなくなる見込み。 市中は富士が500円台後半から半ばで取引された。あっせん業者は「富士も終盤に入り、二茶は完全に終末ムードだ。扱い量は前年比で8割をなんとか超える程度。低調なシーズンとなった」と振り返った。 茶市場は賤機、袋井、春野、磐田などの荷が少量届いた。相場は横ばいから10円下げ程度で推移した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は棒茶が持ち込まれ、二茶の取引は全て終了した。生産者の一人は二茶について「前半は生育が順調だったが、後半は芽がふぞ
-
デジタル茶況(6月27日)富士の本茶、各地の出物が取引 県産二茶 静岡市中
静岡市中の県産二茶取引は富士の本茶や各地の出物が扱われた。静岡茶市場には磐田や袋井、春野、賤機などが上場した。JA静岡市管内は二茶生産をほぼ終了した。同JAの販売担当者は「一茶の安値を受け、二茶を生産しない農家も出た。二茶取引は値が持ちこたえたが、トータルでは厳しいシーズンになった」と振り返った。 藤枝 JA大井川藤枝工場は棒茶が持ち込まれ、二茶の取引は全て終了した。 島田、金谷、川根 JA川根センターには8口1350キロが上場し、700~650円を中心に取引された。川根、島田はほとんどの工場が二茶生産を終えた。 榛原、相良 二茶について牧之原市内のある生産者は「問屋と密に連絡を
-
茶況(6月26日)本山筋ほぼ取引終了 静岡茶市場の県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、本山筋の共同工場2軒から最終荷が届いた。美和は品種物が高評価で900円の値がつき、大川も900円で今期の取引を終えた。本山筋は27日に販売がほぼ終了する見通し。 初倉は500円台前半で二茶販売を終えた。販売担当者は「終盤は一週間ほど横ばいの価格を維持した。それだけ荷が足りなかったということだ」と話す。清水は700円台前半が中心で、じり安の展開が続く。 静岡市中では、県産二茶取引に終末ムードが色濃い。東部から見本が届いたが、「市中の問屋が求めている価格帯より地元の取引価格が高く、商談成立が難しい」(あっせん業者)。 県外産二茶は、鹿児島県本土物の有機碾茶が届き、高
-
輸出拡大 42産地を認定 農水省 静岡ではメロン、茶など選定
農林水産省は26日、輸出向けに特化して農産物を大規模生産する「フラッグシップ輸出産地」として、42の団体や企業を認定したと発表した。相手先のニーズや規制に合わせた生産を支援し、輸出拡大につなげる。今後、予算措置など具体策を詰める。 輸出拡大には、設備の衛生管理や現地の認証取得、鮮度を確保する輸送体制の構築などが課題となっている。選定した産地には、商談会への参加や輸出人材の育成などを支援する。 地域別に見ると、27道府県が対象となった。 静岡は、青果物のイチゴ(県経済連)、甘藷(かんしょ)(ジャパンベジタブル)、メロン(県温室農協クラウンメロン支所)と茶(大石茶園、流通サービス、静岡オー
-
デジタル茶況(6月26日)初倉、美和など最終荷 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、初倉や本山筋の大川、美和の最終荷が取引された。初倉はもちあい、本山筋は小幅下げで足早に商談がまとまった。静岡市中の県産二茶は本茶の出回りがごく少量で、棒などの出物に引き合いが強かった。 藤枝 二茶を終えた生産者は、来期一茶に向けて茶園管理を進めている。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには17口約8000キロが上場した。相場は横ばいで500円台の取引が中心だった。 榛原、相良 ある製茶問屋は今年の二茶について「全体的に香りが乗っていて品質が良かった」と振り返った。 掛川、小笠 掛川茶市場の中心価格は600円台中盤から前半。市場関係者は「あと2回の販売
-
「茶どころ静岡」街づくりへ「学校」始動 市民ら22人参加
「茶どころ静岡」の街づくりを担う市民サポーター育成に向けた「静岡市お茶の学校」(市主催)の本年度開校式と第1回講座がこのほど、市役所静岡庁舎で開かれた。市民ら22人が12月までお茶に関連する全7回の講座に臨む。 初回の講座では、静岡産業大総合研究所の中村羊一郎客員研究員が「静岡茶の歴史」をテーマに講演し、抹茶の製法などを中国から伝えた栄西や、静岡茶の始祖とされる聖一国師について紹介。急須を使ってお茶を飲み始めたのはここ300年ほどで、それ以前は天日干しした茶葉を煮出して飲んでいたと説明した。 受講者は今後、お茶の効能や販売店の仕事、生産の現状などについて学ぶ。お茶の入れ方実習や煎茶道体験
-
茶況(6月25日)取り引きは終末ムード 静岡市中の県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、各地の工場の生産終了を受けて終末ムードが漂い始めた。市中あっせん業者は「今日の荷は1工場だけ。問屋も大方が仕入れをほぼ終えたようだ」と話す。 茶市場では磐田や袋井などの自園、本山筋や春野の共同工場の荷が取引された。市中には森、金谷、富士などが少量出回った。いずれも相場は底堅く、600円台から500円台の手合わせが中心。特に深蒸しの引き合いが強く、茶商の要望に応じて蒸し方を変える工場もある。 県外産三茶は鹿児島県本土物の初荷が静岡市中に少量届いた。静岡茶市場には週明けに届く見込み。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から3口654キロが上場し、800~6
-
茶摘みの変遷 道具など見て学ぼう 10月14日まで企画展 島田・茶の都ミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで10月14日まで、企画展「茶摘みの移り変わり」が開かれている。江戸時代から現代までの茶摘みの方法や文化などを紹介。手摘みの様子を描いた江戸時代の浮世絵や、明治時代に使われていた「茶摘みばさみ」などが並ぶ。摘採機の変遷も紹介し、1人用の携帯型や2人で扱う可搬型、乗車して使う乗用型などを展示する。 午前9時~午後5時。観覧料は大人(15歳以上)300円。火曜休館。9月14日には茶娘衣装の着用体験も行われる。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
-
聖一国師由来「茶の木」を挿し木 静岡・大川小中生が体験 修学旅行で植樹へ
静岡茶の始祖と伝えられる鎌倉時代の高僧「聖一国師」の生誕地が学区内にある静岡市葵区の大川小中で25日、生徒と教諭が茶の挿し木に取り組んだ。 8年生(中学2年)が来年5月の修学旅行で、聖一国師が開山した東福寺(京都市)に植樹する茶の苗木を育てるための作業。国師の生家がある同区栃沢の茶園で種を採取し、学校の花壇で育てた茶の木が挿し木の原木に使われた。 生徒はJA静岡市職員の助言を受け、葉を2枚残した長さ10センチほどの枝約70本を培養土へと差し込み、じょうろで水をたっぷりかけた。7年生(中学1年)の大沢汐織さん(12)は「最初は難しいかと思ったけど、順調に作業ができた。無事、東福寺に届けられ
-
デジタル茶況(6月25日)生産終盤で買い手まばら 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
県産二茶の生産は、遅場所を除く各産地で最終盤を迎え、静岡市中と静岡茶市場では買い手がまばらになってきた。盛期に入っている東部の荷も市中への入荷が断続的で、取扱量が膨らまない。今期の二茶仕入れを終えた問屋は「今年はミルい茶が多く、品質は総じて良好だった」と振り返った。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から3口654キロが上場し、800~630円で取引された。高値は藤枝かおり。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには19口約1万キロが上場し、500円台中心に取引された。二茶生産を終了する工場が出てきた。 榛原、相良 550円付近が中心。二茶取引はほぼ終了した。 掛川、小笠 掛川茶
-
茶況(6月24日)盛期の清水、相場前年並み 静岡茶市場の県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、雨後の荷が各産地から持ち込まれた。盛期の清水は700円台が中心で、前年並みを維持した。終盤の本山筋は900円台前半から600円台後半で、ばらつきが見られた。 各産地で数日中に生産を終える工場が多く、茶市場職員は「取引のピークがなく、急にぱたっと終わってしまう感じだ」と語る。 静岡市中では、二茶の扱いを終えるあっせん業者も出始めた。富士が500円台後半から半ば、終盤の袋井は600円台前半から500円台半ば、金谷はほぼ横ばいの600円前後で商談が成立した。 県外産は鹿児島県種子島産三茶が茶市場と市中に届いた。400円台後半で手合わせし、問屋数社が分け合った。 ◇鹿
-
デジタル茶況(6月24日)雨後の荷 取引スムーズ 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、雨後に摘採した荷が足早に取引された。遅場所を除く各産地で、今週中に生産が終わる見込み。あっせん業者は「ほぼ扱いがなくなってきた。目立ったピークがないまま茶期が終わるだろう」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から5口1174キロが上場した。市場関係者は「雨後の様変わりはあまりなかった」と話す。 島田、金谷、川根 島田の取引は550~530円が多かった。伊久美を残して多くの工場が25日に二茶生産を終える見通し。 榛原、相良 550円前後の取引が多かった。二茶生産は最終盤を迎えている。 掛川、小笠 前日の降雨の影響で、掛川茶市場での取引は少
-
茶況(6月23日)静岡県産二茶取引 数量・単価ともに前年割れか
静岡茶市場の県産二茶取引は終盤を迎えている。茶市場の集計などによると、取扱数量、平均単価ともに前年を下回る見通し。特に数量は、2割以上の大幅減が見込まれる。平均単価は「今期の一茶底値より高い」(あっせん業者)が、前年よりも1割程度安いとみられる。 あるJA担当者は「今期は一茶の底値が異例の安さだったため、二茶の相場が保たれているように見えるが、減産幅を考えれば安値の印象を拭えない。結局は買い手市場になっている」と語る。 ◇ 静岡茶市場は連日休業、市中も取引を休止した。24日は、22日摘採分などが少量取引される見通し。 藤枝 取引は24日に再開する。二茶は残り数日で終える見通し。
-
静岡県観光大賞「奨励賞」 金谷茶まつり保存振興会、島田市長に喜び報告
島田市の金谷茶まつり保存振興会はこのほど、市役所を訪れ、県観光協会のふじのくにしずおか観光大賞奨励賞受賞を染谷絹代市長に報告した。 同会は1952年に始まった同市金谷地区の「金谷茶まつり」を主催し、地元住民が茶娘姿で踊りを披露する伝統の「茶娘道中」の維持や継続に尽力した。地元中学校と連携した茶や茶まつりの学習、市観光協会との共催によるデジタルスタンプラリーの実施など観光振興に貢献したことが評価され、静岡市葵区で表彰された。 石神彰悟会長は「諸先輩方の尽力、市や地域住民の協力のおかげで受賞できた」と述べ、染谷市長は「地域住民の心が一つになる祭り。来年も楽しみにしている」とたたえた。 2年
-
茶況(6月22日)雨後で取引小休止 静岡茶市場・静岡市中
JA静岡経済連によると、県産二茶の生産は6月10日以降、県内全域に広がったが、数量が膨らまない状況が続く。芽伸びがやや緩慢なために操業が断続的となり、10アール当たり収量が全体的に少ない状態とみられる。 高品質な荒茶を安定供給しているものの、一茶価格が低下した影響で、前年に比べて1割ほど安い価格での取引となっている。 ◇ 静岡茶市場と静岡市中は、雨後で取引が小休止した。茶市場は23日も休業し、市中取引も限定的となる見込み。 藤枝 前日の雨で取引はなかった。市場関係者によると、二茶は全体的に徐々にコワ葉化してきた。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で各地、取
-
記者コラム「清流」 異例が続く「茶の都」
新茶期入り直後の小欄で静岡茶市場初取引に触れ、「県産一番茶の上場量は過去最少。異例の幕開け」と記した。あれから2カ月。今も現場で異例な出来事ばかりを目撃している。 一番茶は消費の伸び悩みを背景に、茶商の仕入れは慎重を極めた。各産地の摘採期が集中したのもあり、相場は急落。記録的な単価安となった。これを受け、二番茶では農家側が生産調整などの対策を講じた。相場は保たれている半面、大幅な減産となる見通しだ。 生産者からは「これでは生産を続けられない」という悲鳴を、茶商からは「お茶が売れない」という嘆きを何度聞いただろうか。 「茶の都」を支えるのは茶業者だけではない。新茶ののぼりが立つ、近所の専
-
茶況(6月21日)静岡県産二茶取引 底堅さ続く
静岡茶市場と静岡市中の県産二茶取引は、底堅い動きが続いた。今後生産が本格化する東部も減産が見込まれ、終盤まで相場が維持される可能性が高い。 茶市場では本山筋が単価をほぼ保ったまま生産終盤を迎えている。大川は950円、美和は800円台半ば、藁科は800円台後半で手合わせし、横ばいから20円の下げ。生産者は「あの手この手を尽くし、なんとか相場を維持できた」と手応えを語った。 市中では連日、各地の工場から最終荷が届いている。契約販売用に切り替える生産者もあって、取引量は漸減していく見通し。 茶市場は22、23の両日を休業する。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 20,243キロ
-
デジタル茶況(6月21日)最終荷届ける工場が増加 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場では、各工場からの最終荷の取引が増えてきた。平野部や本山筋は、大半の工場が雨後数日で製造を終える見込み。東部は生産序盤から中盤だが、先行産地と同様に収量が少ない状況。JA担当者は「二茶生産をやめた農家もあり、収量は7割程度に落ち込むかもしれない」と見通す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から7口970キロが上場し、1000~670円で取引された。高値は藤枝かおり。生産者は雨で摘採を休んだ。 島田、金谷、川根 JA川根センターには11口4717キロが持ち込まれ、750~700円の取引が多かった。 榛原、相良 630~570円が取引の中心。二茶は終盤を迎えている
-
茶況(6月20日)5円~10円の小幅安 静岡市中の県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、減産による供給不足を受けて足早な取引となった。遅場所を除く各産地は終盤を迎えている。生産者からは「雨の影響で病害虫が出る前に生産を終えたい」と摘採を急ぐ声が聞かれた。 市中では5円から10円の小幅安の荷が多く、予約分で商いを終えるあっせん業者もあった。勝間田は600円台半ばから前半、榛原は600円前後。小笠は660円から600円、金谷は660円から580円、富士は600円前後で手合わせした。森は500円台半ば、袋井は600円台半ばから500円台後半で商談が成立した。 茶市場では、本山筋の共同工場が雨前から20円程度下げたが、970円から800円台半ばを維
-
一茶記録的安値 抜本対策求める 茶業振興議連で静岡県内議員
自民党の茶業振興議員連盟は20日、党本部で会合を開き、業界団体や農林水産省の担当者と意見交換した。本県の今年の一番茶が記録的な安値で推移したことを受け、県内選出の国会議員からは農家の緊急支援や茶業振興の抜本的な対策を求める声が上がった。 農水省の担当者は本県の一番茶の荒茶価格が低迷した理由について「リーフ茶の需要減が背景にあるものの、直接的には高温や降雨による摘採の遅れなどで出荷が集中し、品質の低下が生じた」と説明した。牧野京夫氏(参院静岡選挙区)は「(価格下落は)悲惨な状況。来年から生産をやめる農家が大幅に増える恐れがある」と危機感を訴え、実態把握と救済策の検討を求めた。井林辰憲氏(衆院
-
デジタル茶況(6月20日)雨後も取引活発 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、雨後で摘採を再開した各産地から荷が届いた。全体の数量は微増程度。依然として引き合いは強く、相場の変動はほとんどなかった。あっせん業者は「絶対量が足りず、前日の予約分を問屋数社に振り分ける商いが続いている」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から6口1224キロが上場し、1150~630円で取引された。高値は藤枝かおり。二茶は終盤を迎えている。 島田、金谷、川根 島田の早場所のある農家は22日に二茶の生産を終了する。「売り先が決まっている分だけ生産しているが、単価が低く厳しい」と嘆いた。 榛原、相良 500円台後半の取引が目立った。全体的に雨
-
「いわた茶」茶葉でアレンジレシピ考案 大藤小児童、多彩な10品完成
磐田市大久保の大藤小6年生が、地元特産「いわた茶」の茶葉などを使ったアレンジレシピを考案した。19日に同校で料理会が開かれ、生地に茶の粉末を混ぜた蒸しパンや団子をはじめ、茶葉をふんだんに使ったふりかけおにぎりなど計10品を完成させた。 児童41人が10班に分かれ、それぞれ茶を使った創作料理に挑戦した。ふりかけづくりに取り組んだ班は、茶葉をすりばちに入れて棒で細かく砕いた後、わかめや梅こぶ茶、白ごまを加えて仕上げた。白米とふりかけを混ぜておにぎりを握り、おいしいそうに試食する児童の姿も見られた。 お茶蒸しパンをつくった寺田純奈さん(11)は「ちょうど良い甘さで何個でも食べられそう。家ではお
-
茶況(6月19日)種子島産三茶の初荷届く 静岡市中・静岡茶市場
静岡市中と静岡茶市場に、鹿児島県種子島産三茶の初荷が届いた。前年より7日早い。わせ品種の混合物が計約450キロで、昨年比約1割高の500円で手合わせした。市場関係者は「品質は良好。ただ県産二茶が減産しているので、もう少し値が上がると思っていた」と語った。入荷は7月10日ごろまで断続的に続く見込み。 県産二茶取引は、前日の雨の影響で小休止した。20日は生産を再開した各地から荷が届く予定。本山筋の生産者は「前日の雨で生産量は上向いた。雨予報が出ている週末までに生産を終わらせたい」と話す。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 14,753キロ 1,420~314(平均603) 藤
-
デジタル茶況(6月19日)雨後で取引小休止 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、雨後で取引が小休止した。遅場所を除いて、盛期から終盤にさしかかっているが、各産地で収量が伸び悩んでいる。ある生産者は「あと2回の稼働予定だが、最終的な数量は昨年比6割に届くかどうか」と話す。 藤枝 前日の雨の影響で取引はなかった。二茶の摘採を終える生産者が出始めた。 島田、金谷、川根 前日の降雨の影響で、各地取引はなかった。 榛原、相良 前日の雨の影響で取引はごくわずかだった。牧之原市内のある茶商は「梅雨に入るまでに一定の収量を確保したい」と話した。 掛川、小笠 前日の降雨の影響で、掛川茶市場での取引はなかった。 袋井、森 前日の降雨の影
-
茶況(6月18日)減産見込み相場堅調 静岡県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、減産観測が出始めた先週半ばから、ほぼもちあいの相場が続いている。品質の評価も高く、市中では「雨後も相場の基調に変化は起きない」との見方が広まっている。 市中での取引は榛原、相良が620円から600円、小笠が680円から600円台前半、勝間田が600円台前半、金谷が600円台後半から500円台後半とまちまち。森は上物が900円で、その他は600円前後が中心。磐田の下物は3日連続で小反発した荷があった。 静岡茶市場でも本山筋などが堅調な値で取引された。藁科は920円から800円台後半、賤機は700円台前半、美和は800円台半ば、大川は1000円。 ◇鹿児島県
-
デジタル茶況(6月18日)雨前の荷 買い活発 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶取引は、雨前の荷を求める問屋の買いが活発だった。依然として数量は伸び悩んでおり、相場は横ばいから10円下げの展開が続く。下物では値を小戻す動きも見られた。各産地とも、ミル芽摘採の徹底を継続しているため、品質面の評価が安定している。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から7口1140キロが上場し、1250~730円で取引された。高値は藤枝かおり。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには20口約1万5000キロが上場し、500円台半ばが中心だった。茶業関係者の1人は「最盛期を迎えた」と話した。 榛原、相良 630~550円が取引の中心とみられる。 掛川
-
茶況(6月17日)数量伸びず もちあい 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、16日を休業したため2日分の入荷があった。ただ、一部の共同工場が増産した程度で、全体の取扱数量は伸び悩んだ。ある生産者は減産の要因を「一茶の増産、雨不足、夜間の低温などが重なり、芽伸びが抑えられている」とみる。 本山筋は藁科が900円台半ば、美和、麻機は小口の荷主が多く、900円から700円台とまちまち。初倉は600円台前半から500円台前半でほぼもちあいが続く。清水は紅茶の荷口が増えており、選別買いながらも一定の動きがある。 静岡市中の県産二茶は、前日の雨が影響し、扱い量は限定的だった。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 27,044キロ
-
デジタル茶況(6月17日)前日雨で出回り伸びず 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中の県産二茶は、前日の雨の影響で出回りは少なかった。静岡茶市場は16日を休業したため、2日分の入荷があったが、片付きは早かった。県中部のJA担当者は「例年では売り先に困るような荷も動いている。特に深蒸しに引き合いがある」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から6口1116キロが上場し、1200~730円で取引された。高値の蔵田のやぶきたは品質が良く、引き合いが強かった。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で、金谷の取引は限定的だった。 榛原、相良 600円前後の取引が目立った。二茶生産はピークを迎えている。 掛川、小笠 掛川茶市場は前日の降雨の影響で少量の取引にとど
-
茶況(6月16日)想定上回る相場維持 静岡県産二茶
県産二茶の生産が各地で盛期入りしている一方、収量は伸び悩んでいる。16日も上場数量が限定的との見通しがあったため、静岡茶市場は取引を休んだ。一部では、前年の8割以下まで収量が落ち込むとの見方が出ている。 二茶取引開始から約2週間。市場では減産観測が強まり、相場は茶期前の想定以上の高値を保っている。一茶の記録的単価安を受け、生産者側は受注生産や生産調整などの対策を続けている。 JA静岡経済連は最新の二茶情勢で「例年以上にミル芽生産の意識が見られる。芽合いによって色沢も変わるため、販売先の要望によって摘採日数を調整している」と分析。本山筋の共同工場幹部は「例年にないミル芽摘採を続けており、蒸
-
茶況(6月15日)品薄で相場堅調、小幅高の荷も 静岡県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、前日から横ばいから10円下げの取引が続いた。品薄により相場は堅調で、一部に前日から小幅高に転じた荷もあった。 市中では榛原が600円周辺、相良が650円から630円、小笠が700円から600円台前半。磐田は600円から500円台前半、富士は600円前後でまとまった。大半が予約分で片付くあっせん業者もあり、複数の問屋で少ない荷を分け合う状況が散見された。 茶市場は本山筋の藁科が900円台半ば、美和が900円台半ばから800円台半ばで安定した評価。終盤の初倉は600円台前半から500円台前半で手合わせした。ある共同工場は「平年なら倍の数量はある。ただ、減産に
-
茶況(6月14日)品薄受け横ばいから10円下げ 静岡県産二茶
県産二茶は静岡市中、静岡茶市場ともに、平年に比べて荷が少ない状態が続く。指導機関は「一茶増産の影響で、二茶の芽伸びが抑えられている」とみている。 品薄を受けて、相場は前日から横ばいか10円下げで推移。上物は1000円前後、下物は500円台前半で、中心価格帯は600円台を保っている。 早場所では生産を終える工場も出始め、ドリンク、リーフ関係ともに、問屋は予定数量の手当てに苦心している。一茶の単価安を受け、生産者側は受注生産や生産調整によって二茶の相場維持を図っており、一定の効果を得ている。 あっせん業者は「一茶をあれだけ安値でたたけば、生産側も対策を打つ。問屋はここにきて荷がないと慌てて
-
デジタル茶況(6月14日)芽伸び抑えられ品薄続く 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、品薄状態が続いている。各産地とも二茶の芽伸びが抑えられているといい、「刈れる畑を追っているが、芽伸びはまばらで、休み休みやっている状況」(生産者)。炭疽(たんそ)病など病害虫の発生も懸念され、さらなる減産への警戒感が広がっている。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から6口980キロが上場し、1200~790円で取引された。顔ぶれが出そろい、盛期は週明けまで続く見通し。 島田、金谷、川根 島田は580~560円の取引が多かった。茶商の1人は「色が乗ってきた」と評価する。 榛原、相良 前日からほぼ横ばいで650円前後が取引の中心だった。 掛川、小
-
どんな模様ができるかな? 園児がハンカチお茶染め体験 磐田・大藤こども園
磐田市大久保の大藤こども園で13日、地元特産の茶葉を使ってハンカチを染める体験会が行われた。年長・年中組の園児約30人は、地域住民の手ほどきを受けながら、さまざまな模様の染め物を完成させた。 講師を務めたのは、染色愛好家グループ「翠彩会(すいさいかい)」のメンバー。園児は、木綿のハンカチのところどころを輪ゴムや割り箸を使って模様を付け、茶葉を煮た染め液に浸してもみ込んだ。その後、水洗いなどを通じて色の変化を楽しんだ。 園児は、飲むだけではないお茶の活用方法に驚いた様子。年中組の山下怜夏ちゃん(5)は「輪ゴムを止めて模様をつくるのが楽しかった。昨日、練習したので一瞬でできた」と満足した表
-
茶況(6月13日)減産観測で買い活発 静岡市中 県産一茶
静岡市中では「今期二茶は想定以上に減産する」との観測が広がり、二茶の仕入れを活発化させる買い手が増えている。このため相場はもちあいからじり安が続き、600円台半ばから前半の手合わせが多い。 あっせん業者は「買い手の動きから、雨前に仕入れなくてはとの焦りが感じられる」と話す。市中問屋は「今週は値が下がると見込んでいたが、思った以上に量が少なく値も堅調。当てが外れている」と語った。 静岡茶市場の県産二茶も、前日から横ばいか10~20円下げの取引が目立った。本山筋は美和が800円台後半、藁科が1000円前後、大川は1080円でまとまった。富士は荷が少なく、600円台前半から500円台後半で片付
-
デジタル茶況(6月13日)県産二茶 横ばいの相場が続く 静岡市中 静岡茶市場
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、生産量の伸び悩みを受け、問屋の積極的な仕入れ姿勢が目立つ。各産地とも前日比で横ばいから10円下げで推移している。市中あっせん業者は「雨前までこの状況が続くのではないか」とみる。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から5口578キロが上場し、1350~700円で取引された。高値は藤枝かおり。煎茶は徐々に単価が安くなってきた。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには15口5483キロが上場し、600円台が中心だった。 榛原、相良 650~550円前後が取引の中心とみられる。 掛川、小笠 掛川茶市場では700円台前半の取引が多かった。収量が膨らまず、
-
茶況(6月12日)本山筋の大川から初荷 静岡茶市場の県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、本山筋の大川から初荷が届き、出荷を予定していた産地の顔触れがほぼ出そろった。大川は1100円で取引がスタート。生産者は「葉が大きくなりすぎたが、初日なので買い手も頑張ってくれた」と話した。賤機は700円台後半、藁科は1000円前後で取引された。袋井は品質が安定していて数量も少ないため、上物は800円前後の手合わせがあった。 静岡市中の県産二茶は、各産地とも10円程度の下げで、600円台半ばから600円前後の荷が目立つ。森からはやぶきたの上級品が持ち込まれ、1150円で商談が成立した。 あっせん業者は「産地が広がり、多様な買い手が増えてきた。荷が少ないからか片付きも
-
デジタル茶況(6月12日)県産二茶 取引スムーズに静岡市中 静岡茶市場
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、前日に続いて荷の片づきが早かった。相場は前日比で横ばいか10円下げとなった。各産地からの入荷量が当初の見込みほど伸びてきていない。このため「減収を警戒する茶商の買いが強まっているのではないか」(あっせん業者)との見方が出ている。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から5口718キロが上場し、1300~700円で取引された。高値は藤枝かおり。週末に顔ぶれがそろい、数量も増える見込み。 島田、金谷、川根 島田は湯日や神座からやぶきたが上場し、600~560円の取引が中心だった。 榛原、相良 600円台半ばが中心とみられる。前日より量が膨らみ、顔ぶれもそ
-
茶況(6月11日)出荷工場増え相場も堅調 静岡市中の県産二茶
静岡市中の県産二茶は、各地で生産を始める工場が増えた。1工場当たりの持ち込み数量が少なく、茶商の仕入れも活発なため、取引は円滑に運び、相場は堅調に推移した。 勝間田は700円台後半から600円台半ば。坂部は600円台半ばが中心で、被覆物は1100円で手合わせした。金谷は750円、相良は600円台半ば、小笠は700円、森は630円から600円。磐田は550円前後が中心だった。 静岡茶市場の県産二茶は、本山筋の足久保と藁科が連日入荷した。足久保は1050円から900円台半ばで、藁科はほぼもちあいの1000円前後で商談がまとまった。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 29,106キロ
-
デジタル茶況(6月11日)産地の顔ぶれ広がる 静岡市中、茶市場の県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、産地の顔ぶれが広がった。各地ともに生産序盤で数量が少ないため、全体的に商談はスムーズに運んだ。平均価格帯は600円台半ばから前半。坂部の被覆茶や本山筋の形状物に1000円前後の値が付いた。 藤枝 JA大井川藤枝工場は1工場から2口570キロが上場し、やぶきたが800円、つゆひかりが750円で取引された。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには13口5500キロが上場。600円台の取引が多かった。 榛原、相良 二茶取引が始まりつつある。前日の雨の影響で出回りはごく少量だった。生産者の1人は「適度な雨はありがたい」と話した。 掛川、小笠 掛川茶市場には東
-
茶況(6月10日)足久保、東部から初荷 静岡茶市場の県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、本山筋の足久保と東部から初荷が届いた。足久保は1000円前後から700円周辺でまちまちだった。富士と富士宮はごく少量の入荷で、本格的な生産は14日前後の見込み。初倉は工場の顔ぶれが広がり、600円台後半から500円台前半で取引された。 初荷を届けた生産者の一人は「この価格だと、じきに採算ベースに合わなくなるのは目に見えている。市場の雰囲気も悪く、生産する張り合いがない」とこぼした。 静岡市中の県産二茶は雨後で荷が少なかった。10日は摘採を再開した生産者が多く、11日は取引量が増える見通し。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 116,254キロ
-
デジタル茶況(6月10日)雨後で出回り限定的 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産二茶は、前日の降雨が響き、出回り量が伸びなかった。静岡茶市場には本山筋の足久保や、富士、沼津から初荷が届いた。各地からの出荷数量が少ないため、相場が定まりきらない状況が続く。あっせん業者は「この数量なので値を何とか保っている。明日から量が増えそうなので、値付けが難しくなるだろう」と話す。 藤枝 二茶の取引が始まった。JA大井川藤枝工場は3工場から5口377キロが上場し、1000~750円で取引された。摘採の盛期は週内に迎える見込み。 島田、金谷、川根 島田ではつゆひかりなどわせ品種が上場した。やぶきたは11日から出回る見通し。 榛原、相良 二茶取引が始まりつつある。
-
来場300万人達成 KADODE OOIGAWA 松浦さん一家(静岡)に記念品
島田市竹下の緑茶や農業、観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」の来場者数が9日、300万人を突破した。記念式典で300万人目の来場者となった静岡市葵区の会社員松浦公亮さん(38)一家に記念品が贈られた。 県内を中心に活動するアイドルグループ「エンジェリックシュガー」のメンバーと同施設の福本作治社長が地元野菜や花束を松浦さん一家に手渡した。松浦さんは「買い物ができ、子どもも遊べる充実した施設。記念になってうれしい」と笑顔を見せた。福本社長は「年間100万人以上の来場を目標に、飽きない施設運営を心がけたい」とあいさつした。松浦さん一家は製茶工程を体験するアトラクション「緑茶ツ
-
富士山麓3市の一番茶、ボトル缶に ラブライブとコラボ JAふじ伊豆10日発売
JAふじ伊豆(沼津市)は10日、富士山麓の一番茶を100%使用した上質な緑茶ボトル缶「ふじぃーず彩々(さいさい)」を発売する。JAの合併を経て富士、沼津、富士宮市の統一商品として開発した。 3市で栽培した茶葉を低温でじっくりと抽出した。深いこくと味わい、豊かな香りが特徴。沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」とコラボしたオリジナル缶で、和モダンな衣装に身を包んだキャラクターと富士山、駿河湾、お茶の花などをデザインした。 1本400グラムで税込み140円。JA各店舗や直営店で販売する。担当者は「こだわりが詰まった緑茶缶。幅広い世代に味わってほしい」とPRしている。
-
遊べて学べる「茶畑迷路」出現 御前崎、家族連れらゴール目指し クイズも挑戦
御前崎市上朝比奈の製茶問屋「やまま満寿多園」が管理する茶畑に迷路が出現した。同社が今年から始めた「遊べて学べる茶畑」をコンセプトにした観光体験事業の一環で整備した。8日はイベントが開かれ、家族連れら約20人が挑戦した。 迷路の面積は約1500平方メートル。横一列に等間隔で並んでいた茶畑の畝を所々刈り取って造った。ルートを進みながらお茶に関するクイズを解く仕組み。子どもたちは立ちはだかる問題や道に迷いながらゴールを目指した。行き止まりの看板に突き当たると困った表情を見せ、約15分かけて無事に脱出した。 参加者は二番茶の手摘み体験も行った。茶に関する知識を深めながら、充実した時間を過ごした。
-
茶況(6月8日)勝間田 藁科から初荷 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶 品質良く
静岡市中の県産二茶は、勝間田から初荷が届いた。勝間田と坂部の被覆茶は評価が高く、ともに1250円で手合わせした。金谷は700円、榛原は750円から600円で取引が成立した。磐田は600円周辺が中心価格帯だが、品種物でコワ葉化した荷で500円の値付けがあった。あっせん業者は「ドリンク関連に選別買いされると厳しい商談になる」と話した。 静岡茶市場の県産二茶は、本山筋の藁科から初荷が届いた。ミル芽摘採で品質が良く、前年並みの価格でスタートした。市場職員は「ミルく摘んで製造がよければいい値がつく。週明けから荷が増えるので、生産者に品質重視の製造を呼びかけたい」と語る。 9日は静岡茶市場が休業、静
-
茶工場跡地に陶芸ギャラリー 島田笹間地区 海外作家ら発表の場
陶芸を通じ地域活性化に取り組んできた島田市川根町笹間地区に8日、空き家となっていた製茶工場を活用したギャラリー「CHA・BE・YA(ちゃべや)」がオープンした。 同地区では2011年から世界各国の陶芸家が集まる「ささま国際陶芸祭」を開催しているほか、陶芸のワークショップや、海外のアーティストに長期滞在しながら制作してもらう企画を実施してきた。同ギャラリーの開設は、イベントを主導してきた陶芸家道川省三さん(71)が、同地区に関わった海外アーティストの作品を展示する場を作ろうと計画した。地元住民らの協力で製茶工場の壁や床を改修した。 オープンセレモニーとして、昨年から同地区で活動しているアメリカ
-
茶況(6月7日)序盤の上物に引き合い 静岡市中の県産二茶
静岡市中の県産二茶は中西部から荷が届いた。榛原、小笠はやや値を下げて750円から700円周辺で取引された。坂部の被覆茶は1200円から1100円と高評価だった。磐田は600円台後半から半ばが中心。あっせん業者は「今しか買えない上の品はすぐに売れていくが、数量をもむ工場は初荷でも苦戦した」と話す。 静岡茶市場の県産二茶は、袋井や本山筋の麻機の自園工場から初荷が届いた。森のやぶきたで800円台に乗せる品があったが、コワ葉化した荷は販売に苦戦した。晴天が続いて各産地で茶葉の生育が進んでいて、週明けから産地と荷口が一気に増える見込み。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 100,014キロ
-
春野・秋葉山で新茶の熟成開始 浜松の生産者ら神事
浜松市内の茶業者でつくる同市茶振興協議会の「ブランド化推進グループ」は7日、今年の市内産新茶の熟成を天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社上社で始めた。天竜・浜名両区の生産者4人が茶葉計80キロを持ち寄り、本殿で執り行われた神事に臨んだ。 同推進グループのメンバーが、つぼに詰めた茶葉を神職の大鳥居胤(おおとりいのぶ)さんに手渡した。10月ごろに取り出し、「秋葉山熟成茶」として神社や各生産者の店舗、イベントで販売する。 新茶の品種はやぶきたやおくひかりなどで、農薬・化学肥料の使用を抑えて栽培した。標高800メートルを超え、気温や湿度の変化が少ない秋葉神社で熟成することで香りやうまみが深まり、まろ
-
長田西小児童が茶摘み 「たくさん取れた」 静岡・駿河区で体験
静岡市駿河区の長田西小3年生が6日、同区丸子の松川洋平さん(44)の茶畑「松川茶園」で茶摘みを体験した。 地元産業などの魅力を探求する総合的な学習の一環で、約90人が松川さんやJA静岡市の職員、青壮年部員らと協力しながら茶葉を収穫した。児童は「たくさん取れた」「まだあっちに残っているよ」などと声をかけ合いながら、1時間で約50キロの茶葉を摘み取った。体験後、茶工場で茶葉を蒸す様子なども見学した。収穫した茶葉は製茶し、児童に後日配るという。 初めて茶摘みをしたという米津実桜さん(9)は「茎の部分が柔らかかったので、手でうまく曲げて摘むように工夫した。摘んだ茶葉でお茶を飲むのが楽しみ」と話し
-
デジタル茶況(6月7日)袋井と本山筋から初荷届く 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、袋井や本山筋の麻機の自園工場から初荷が届いた。取引序盤で出荷産地と取扱量が限られていることから、相場はほぼもちあいが続いた。ただ、生育が想定以上に進んでコワ葉化した品は、初荷でも値付けに苦しんだ。 藤枝 二茶の生育は順調。ここ数日の温暖な気候の影響で芽伸びが一気に進んだ。 島田、金谷、川根 島田は10日前後から取引が本格化する見通し。 榛原、相良 早場所で摘採が始まりつつある。出回りは限定的で、週明け以降に本格化するとみられる。 掛川、小笠 菊川市内のある生産者は摘採を始めた。二茶の収量は多くないとみている。 袋井、森 森町のある生産者は「町内の大
-
茶況(6月6日)静岡県産二茶 坂部、森から初荷 静岡市中・静岡茶市場
静岡市中の県産二茶は、坂部から初荷が届いた。品種物で、前年並みの値付けとなった。磐田は900円から600円前後とまちまち。小笠は800円でもちあい、榛原は800円から700円で商談がまとまった。あっせん業者は「今は荷が少なく安定しているが、来週荷が増えてからの相場が怖い」と警戒する。 静岡茶市場の県産二茶は森が初上場した。ミル芽摘採を心がける生産者が多いが、買い手から茶葉の色や水色で欠点を指摘される場面が目立った。ある生産者は「まだ芽がそろわない畑もあり、もむのが難しい。回数を重ねるごとに安定させたい」と話した。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 105,719キロ 1
-
デジタル茶況(6月6日)出荷産地が増加 静岡市中・静岡茶市場の県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は産地の顔触れが広がってきた。坂部や森から初荷が届き、ほかの早場所でも出荷を始める工場が散見された。ただ、いずれもまとまった数量ではなく、買い手も様子見が続いている。あっせん業者は「相場が立つのは各地からいっせいに荷が届き始める来週から」と見通す。 藤枝 生産者の多くは週末から二茶の摘採を始める見込み。 島田、金谷、川根 金谷では8日前後に早場所で摘採が始まる見通し。 榛原 二茶生産に向けて茶園を巡回した牧之原市内の生産者は「摘採は当初の予定より遅れて週明け以降になりそう」と話した。 掛川、小笠 掛川市の茶業関係者によると、有機茶を使った酒が中国
-
茶況(6月5日)静岡県産二茶、小笠から初荷 静岡市中
静岡市中の県産二茶は、小笠の初荷が800円と、前年より100円前後安い滑り出しとなった。榛原は初出荷の工場が800円、相良は上物が50円下げの1200円だった。磐田はおおいわせとさえみどりが600円台半ばで片付いた。 静岡茶市場の県産二茶は産地の顔ぶれが広がらず、入荷は磐田、初倉、浜松の3地区。600円台半ばの取引が多かった。初倉は前日と同値の600円台後半で手合わせした。 県外産二茶は、種子島が終わり、最終日は400円周辺だった。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 129,894キロ 1,506~350 (平均618) 藤枝 藤枝市稲葉地区の農業従事者らでつ
-
今期の「藤枝親茶」贈呈 市長にJA大井川と生産者
JA大井川の杉山芳浩組合長と同JA藤枝工場の鈴木良則工場長、藤枝市内の茶生産者3人が3日、市役所に北村正平市長を訪ね、完成した今期の地元ブランド「藤枝親茶(しんちゃ)」を贈った。 藤枝親茶は市内8軒の生産者が施肥方法を見直し、土作りからこだわった茶園で摘採した一番茶を使用。良質な茶葉の成分が湯に十分溶け出すように、葉の形をつぶさず仕上げた。高級煎茶に負けない風味と香りが特徴という。 生産者の遠藤錠二さん、岡谷友介さんと共に訪問した森下隆正さんは「香り、うまみのある親茶ができた」と報告した。 藤枝親茶は同JA藤枝工場小売店舗で、1袋100グラム入り1296円(税込み)で販売している。
-
県産新茶の呈茶セット販売 7日まで 静岡県庁
静岡県お茶振興課は7日まで、県内産新茶と和菓子の呈茶セットを県庁東館2階の「喫茶ぴあ~」で販売している。つゆひかりブレンドと菊川産深蒸し茶から選べる。1日限定10セットで、1セット250円。午前10時~午後4時まで。 来庁者に気軽に新茶を楽しんでもらおうと、毎年実施している。夏場の飲み方の提案も兼ねて、つゆひかりブレンドは冷茶で提供する。深蒸し茶は急須で3煎目まで楽しめる。提供する新茶の茶葉を購入することもできる。 県担当者は「水出しはすっきりした、急須は濃厚なうまみが味わえるので、お好みで楽しんで」と来店を呼びかけている。
-
デジタル茶況(6月5日)県産二茶 顔ぶれ変わらず 静岡茶市場
静岡茶市場の県産二茶は、磐田、初倉、浜松から荷が届いた。わせ品種中心だが、やぶきたも数口出回った。相場に目立った動きはなく、各産地とも前日から横ばい圏内で取引が成立した。荷口がまだ少ないためか、買い手はまばらだった。 藤枝 藤枝市稲葉地区の農業従事者らでつくる「稲葉地区農業を考える会」は地元産の新茶を市立稲葉小の児童と教職員に贈呈した。 島田、金谷、川根 初倉の生産者の1人は紅茶の生産を行った。「色も味もよいものができた。初倉の新たな名物にしたい」と話した。 榛原、相良 今期から有機栽培を開始した牧之原市内の生産者は「除草作業など労力はかかったが、一茶の値は高かった」と話した。
-
茶況(6月4日)静岡県産二茶、榛原から入荷 静岡市中
静岡市中の県産二茶は榛原から荷が届き、800円から750円で商談が成立した。中西部の早場所は6日前後に始動する工場が多く、週末から週明けにかけて出回り量が増える見込み。あっせん業者は「品が出そろって相場が立つまで、しばらく買い手の様子見が続く」とみる。 静岡茶市場の県産二茶は、初倉から届いた初荷が600円台後半で手合わせした。連日入荷の磐田は品種物中心で、ほぼもちあいの600円台半ばの取引が多かった。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 146,408キロ 1,350~234 (平均644) 藤枝 JA大井川はこのほど、藤枝市小石川町の青島こども園で園児に茶の魅力
-
デジタル茶況(6月4日)県産二茶 初倉から初荷
静岡茶市場の県産二茶は、初倉の初荷が少量届いた。同地区では今週中に稼働する工場が広がる見込み。JA担当者は「生産者になるべくコワ葉化しないように呼びかけている。二茶はせめて一茶の下値で終わりたい」と話した。 藤枝 JA大井川はこのほど、藤枝市小石川町の青島こども園で園児に茶の魅力を発信した。 島田、金谷、川根 島田は5日から、わせ品種の摘採が始まる予定。 榛原、相良 牧之原市内の茶業関係者は二茶について「在庫を抱えている買い手が多く、価格が去年並みか少し下落するだろう」と話した。 掛川、小笠 掛川市内の茶業関係者は「品質のいい二茶を求める茶商が多い」と話す。 袋井、森 袋
-
茶況(6月3日)静岡県産二茶、前年より1割安スタート 早場所から出荷
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、磐田や浜松などの早場所からわせ品種の初荷が届いた。磐田、浜松はともに600円台半ばが中心で、前年よりおおむね1割安でスタートした。今期3回目の入荷となる相良の上級品は、ほぼ横ばいの1250円で商談成立した。 市中あっせん業者は「きょうは売り手が決まっている荷だった。問題は販売先が決まっていない品が出てきてからの相場展開だ」と警戒する。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 137,372キロ 1,280~393(平均672) 藤枝 今期の一茶を利用して製茶した地元ブランド「藤枝親茶(しんちゃ)」が完成した。JA大井川藤枝
-
デジタル茶況(6月3日)県産二茶 早場所から届く
静岡市中と静岡茶市場に早場所から県産二茶が届いた。磐田、金谷、浜松は初荷で、前年の1割安の手合わせが多く、中心価格帯は600円台半ばだった。受注販売分が中心だったため、取引は足早に終わった。 藤枝 今期の地元ブランド「藤枝親茶(しんちゃ)」の新茶がこのほど、完成した。JA大井川藤枝工場小売店舗で販売している。 島田、金谷、金谷では10日以降に二茶の生産が本格化する見通し。 榛原、相良 牧之原市議会6月定例会で杉本基久雄市長が一茶価格の下落に触れ「販路拡大など対策を講じる」と述べた。 掛川、小笠 掛川市のある生産者は茶園管理が最終段階に入った。 袋井、森 袋井市の笠原茶業委
-
茶況(6月2日)炭疽病への警戒呼びかけ 静岡県病害虫防除所
静岡市中と静岡茶市場は取引がなかった。静岡県産二茶の取引は3日以降に始まる見込み。 ◇ 静岡県病害虫防除所は6月の病害虫発生予察情報で、炭疽(たんそ)病発生への警戒を呼びかけている。 5月中下旬の巡回調査で、平均発病葉数は平年の2倍以上だった。特に川根地域は平年の約5倍と目立った。降雨により胞子が飛散して感染するため、梅雨時期に感染機会が増える。例年発生が見られる茶園や、すでに発病している茶園は、二茶の萌芽期から開葉期にかけて防除を実施する。薬剤防除を2回実施する際は、1回目に予防剤、2回目に治療剤を用いる。 藤枝 瀬戸谷地区と滝沢地区を拠点とする生産者は、10日ごろに二茶の
-
静岡県産二茶、先行き不透明 一茶安値受け正念場 指導機関/需給バランス配慮を 現場/例年並みの生産態勢
静岡県内の茶産地で二番茶の生産準備が進んでいる。一番茶の記録的安値を受け、JAなど指導機関は需給バランスに配慮した生産を呼びかけ、相場維持を図る。ただ、例年並みの生産態勢を敷く工場も多く、現場と思惑のずれが生じている。買い手の仕入れ姿勢も含め、相場動向に不透明さが残る中、日本一の茶どころはブランド維持に向けて正念場を迎えている。 富士市で5月28日、地元生産者とJA職員らによる会合が開かれた。二番茶の生産販売見通しを協議する席上、JA職員が前年の二番茶の見本を示し、口を開いた。「問屋から、この出来栄えなら今年も仕入れると聞いています。ただ、茶葉の成分値が条件に満たないと買わないという話です
-
静岡茶の魅力広くPR、人気 ガーデンパークカフェ 2日まで浜松【浜名湖花博2024】
「浜名湖花博2024」の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で2日まで、静岡茶商工業協同組合が「ティーカフェ&ガーデン」を出店している。全国から多くの人が訪れる“花と緑の祭典”で、本県の茶の魅力を発信している。=関連記事22面へ 花に囲まれた店内やテラス席では喫茶メニューを提供するほか、同組合加盟の茶商、茶農家などが参加し、煎茶やほうじ茶、和紅茶など厳選した62種類を販売している。 冷茶のテイクアウトでは、花博にちなんだローズ和紅茶など4種を用意した。本山茶の深蒸し茶なども人気を集め、多い時には1日に計700杯以上の売り上げがあるという。 茶の消費拡大を目指
-
セカンドライフでお茶作り 浜松の団体 営農継続困難な畑を活用 人脈基に販路開拓
浜松市天竜区二俣町を拠点に中山間地活性化に取り組む団体「元気里山」が、営農継続が難しくなった農地を活用した農薬・化学肥料不使用の茶業を推進している。会社を定年退職したり、子育てが終わったりした後の「セカンドライフ」として農業に携わるメンバーが中心となり、現役時代に培った人脈を基に販路開拓を進める。 磐田市大平の茶園で5月上旬、摘採作業が10人ほどで行われた。陽光を浴びて黄緑色に輝くつややかな新芽の中を、可搬型の摘採機が進む。茶園面積は約3千平方メートル。収穫作業は短期集中で行い、袋井市の工場で製品化する。一番茶に全力投球し、二番茶や秋冬番茶は生産しない。田畑敏昭会長(80)は「無理に生産
-
多様な静岡県産品 都内で販売 2日までマルシェ
静岡県産品の魅力を首都圏に広く発信する「静岡産直マルシェ」が1日、東京都品川区のJR大井町駅前で始まった。2日まで。 菊川茶や川根茶の新茶、うなぎいもの菓子、サクラエビの加工品などが並んだ。県東京事務所は観光や移住の案内をした。ステージイベントもにぎわった。 初めて出展した川根本町の茶農家海野善久さんは「産地が生き残るためにも、こうしたチャンスで販売の間口を広げたい。自然の恵みを受けて栽培した山のお茶ならではの良さを、多くの人に知ってもらえれば」と期待した。 最終日は午前11時~午後5時。5~10日には連携イベントとして、イトーヨーカドー大井町店で「静岡いいら市」が行われる。
-
マジックで認知症予防 マギー塁さんがこつ伝授 島田
静岡県中部で活動するマジシャンで認知症サポーターのマギー塁さん(39)は1日、島田市川根町身成のいっぷく茶処やませきで「おしゃべりマジックカフェ」を開いた。脳を活性化させることで認知症の予防と改善につなげようと実施した。 紙コップとスポンジを使ったマジックを披露した後、タネを明かし参加者にマジックのこつを伝授した。山関園製茶(同市川根町)が所有する茶園で茶摘み体験も行った。 マギーさんは「細かく指先を使うことで良い刺激となる」とマジックをする利点を語った。参加者には茶の製造過程で捨てられる出物(茶の茎や粉)もプレゼントされた。
-
【情報市場】企画展「茶摘みの移り変わり」
ふじのくに茶の都ミュージアムは6月15日から10月14日まで、企画展「茶摘みの移り変わり」を開催します。本展では、緑茶の生産工程のうち「茶摘み」に注目し、手摘みから機械で刈る方法までの移り変わりとそれぞれの特徴を紹介します。詳細は同ミュージアムのウェブサイトをご確認ください。 ▽所在地 島田市金谷富士見町3053の2 ▽観覧料 一般300円、学生・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方は無料 ▽開館時間 午前9時~午後5時(最終入館午後4時半) ▽休館日 火曜日(祝日の場合は翌平日)
-
茶況(6月1日)鹿児島産二茶、軟調に推移 静岡茶市場
静岡茶市場で鹿児島県産二茶の取引があった。本土物は買い手の満腹感や鹿児島県茶市場での相場などを受け、軟調となった。穎娃は上物が100円安の800円で、500円台半ばの手合わせも増えてきた。知覧は800円台から700円台が中心。種子島は最終盤で、来週中には二茶生産を終える見込み。 2日は静岡茶市場が休業、市中取引も休止する。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 108,925キロ 1,236~180(平均698) 藤枝 JA大井川の関係者と生産者が3日、今期の新茶の完成報告を兼ね、地元ブランド「藤枝親茶(しんちゃ)」を藤枝市長に贈呈する。 島田、金谷、川根 川根の二
-
茶況(5月31日)静岡県産二茶 週明けにも初荷 静岡茶市場と静岡市中
静岡県産二茶は早場所で摘採準備が進み、週明けにも磐田や金谷、浜松などから初荷が届く予定。郡部のあっせん業者は「生産者からはミル芽摘採を心がけると聞く。県外二茶の相場をみると、一茶のような下がり方はしないのではないか」と見通す。 静岡茶市場と静岡市中の県外産二茶取引は、鹿児島県本土物が中心。終盤に入り、買い手に満腹感はみられるが、相場は900円から600円台で底堅い。市中問屋は二茶仕入れについて「鹿児島のものと静岡県内産は全く別物で用途も違う。県産の仕入れも計画しているが、実際は荷を見てから判断する」と話す。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 143,920キロ 1,
-
デジタル茶況(5月31日)県外産二茶 満腹感広がる
静岡茶市場の県外産二茶は、穎娃や種子島、児湯などから荷が届いた。二茶生産が後半に入った鹿児島県本土物は、被覆茶などで買い手に満腹感がみられる。最終盤の種子島は形状物に一定の引き合いがあり、もちあいの400円台半ばで取引された。 藤枝 二茶に備える生産者は、一茶の低調な相場を踏まえ「二茶は売れるかどうか分からない」と懸念する。 島田、金谷、川根 島田の生産者の1人はわせ品種の摘採を6月5日ごろに始める見通し。 榛原、相良 静岡県外の新茶フェアに出展した牧之原市内の茶業関係者は「例年に比べ消費者の需要低下を感じた」と話した。 掛川、小笠 掛川茶市場は6月8日に開く。 袋井、森
-
茶況(5月30日)静岡県産二茶 上級品に高評価 静岡市中
静岡市中の静岡県産二茶は、榛原がごく少量届いた。ミル芽摘採の上級品で、1400円で商談成立した。県産二茶取引の見通しについて、あっせん業者は「多くの問屋から仕入れの予定数量が届いておらず、現段階で生産者に販売目安を伝えづらい」と語る。 静岡茶市場と静岡市中の県外産二茶は、強雨の影響で連日扱っていた九州地方からの荷がほぼなく、取引が小休止した。31日は鹿児島県本土物を中心に荷が届く予定。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 80,510キロ 1,354~443(平均715) 藤枝 生産者の1人は二茶の摘採を6月7日ごろに始める見通し。現在は防除作業を進めている。 島
-
八木製茶(加茂)が初代最優秀 GI菊川茶品評会
菊川市茶業協会は30日、「深蒸し菊川茶」が2023年に国の地理的表示(GI)保護制度に登録されたことを契機にした初の品評会を同市内で開いた。GI荒茶加工場に登録された市内37工場のうち30工場が今期の一番茶を出品し、八木製茶(加茂)が初代の最優秀賞を獲得した。 県茶業研究センターと中遠農林事務所の職員ら5人が審査員を務め、外観と香気、水色、滋味の4項目を審査した。同協会はGI品評会を恒例にする考えで、最優秀賞に輝いた茶工場の登録証にはミシュランガイドに倣って星印を付けるという。 優秀賞は次の通り。 片山製茶工場(古谷)丸伍赤堀園(赤土)山本製茶(吉沢)
-
デジタル茶況(5月30日)雨後で出回り少量 静岡茶市場 県外産二茶
静岡茶市場の県外産二茶は、九州地方から届く荷が強雨の影響でごく少量にとどまったため、取引は小休止した。鹿児島県産は種子島が終盤にさしかかり、本土物が盛期を迎えている。 藤枝 二茶に備える生産者の一人は、防除作業に余念がない。 島田、金谷、川根 島田の指導機関によると、一部の農園でウンカの発生が見られるという。 榛原、相良 二茶生産を前にして市内の複数の農家は「生育は順調で、葉の質は一茶と比べても期待できそう」と話した。 掛川、小笠 掛川市は、適正価格で取引する「茶業版フェアトレード」に取り組む生産者と茶商に、アンケートを行って状況把握を進めている。 袋井、森 森町南部の生産者は工
-
茶況(5月29日)静岡県産二茶 生産準備進む
静岡県内各産地で、二茶の生産販売に向けた動きが活発化している。各地の荒茶共販委員会が会合を開き、生産体制や受注状況の情報共有を図っている。各産地とも稼働は例年並みの見込み。ただ、一茶の下物で二茶の仕入れ枠を埋めた茶商も多く、複数のJA担当者は「相場次第では生産を切り上げる工場も出てくる」と見通す。 静岡茶市場で、一茶の和紅茶と手もみ煎茶、ウーロン茶の入札販売会が開かれた。有機の手もみ茶や県内外の和紅茶など35点が出品され、14点が落札された。総落札額は56万3000円だった。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 73,108キロ 1,331~358(平均741) 藤枝 JA大
-
茶の複合型博物館開設
飲料メーカーの伊藤園は東京都港区の旧新橋停車場に、茶の歴史や飲み方の変化などを紹介する複合型博物館を開設した。日常茶飯と言われるように、生活になじみ深い飲み物が果たしてきた役割や、未来への展望を伝える。 「お茶の文化創造博物館」と「お~いお茶ミュージアム」の2館で構成。「お茶の-」ではパネルやジオラマ、シアターなどで茶の歴史をたどり、製法や飲み方、入れ方の変化を紹介する。浮世絵から再現した茶屋の展示もある。 「お~い-」では、同社の定番緑茶商品「お~いお茶」の誕生から現在までの歩みを伝える。各時代の懐かしいテレビCMを放映し、体験セミナーも順次開催する。
-
デジタル茶況(5月29日)静岡茶市場で入札販売会
静岡茶市場で、今期一茶の和紅茶と手もみ煎茶、ウーロン茶の入札販売会が開かれた。買い手の関心が高く、県外からの来場者もあった。仙台市の茶商は「仙台でも和紅茶の人気が徐々に広がっている。入札会は多様な品に直接触れる貴重な場」と話した。 藤枝 JA大井川藤枝工場によると、二茶の摘採は6月10日ごろから始まる見通し。 島田、金谷、川根 JA島田センターなどは、JA大井川旧湯日支店で品評会出品茶に向けた調整検討会を開いた。荒茶をふるいにかけ、白い茶葉をピンセットで取り除き、出品茶約6キロを作った。 榛原、相良 牧之原市は1日から名古屋市の金山駅で開かれる物産展に出展し、試飲などを通して新茶
-
茶況(5月28日)鹿児島二茶、もちあい続く 静岡茶市場 静岡市中
静岡茶市場と静岡市中の取引は、鹿児島県本土物二茶が中心だった。価格は1200円前後から600円台でまちまち。九州地方での雨の影響を見越した買いもあり、相場はほぼもちあいで推移した。900円台から800円台の色乗りの良い荷に引き合いがある。 静岡市中には榛原から県産二茶の初荷がごく少量届いた。JA静岡経済連によると、県産二茶は早場所で6月5日ごろから摘採範囲が広がる見込み。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 150,732キロ 1,585~200(平均777) 藤枝 降雨のため、一部の生産者は茶園の管理作業を休んだ。市之瀬地区の農家は、工場で製造した煎茶や抹茶を藤枝市内外の小
-
お茶ロウリュやサウナ講座 1、2日 牧之原でイベント
サウナを通じた地域活性化を目指して県内企業でつくる静岡サウナ協議会は6月1、2の両日、心を整えるマインドフルネスや茶をテーマにしたイベントを静岡空港石雲院展望デッキ(牧之原市)で開く。 水の代わりに茶で蒸気を起こす「お茶ロウリュ」や、全国からファンが集うサウナしきじ(静岡市駿河区)関係者による講座などを実施する。 午前10時~午後7時半(2日は午後5時まで)で、1回2時間の講座を各日複数回開催する。定員は各回20人。水着やサンダルなどを持参する。参加料は4000円(2日は5000円)。 参加希望者は同協議会ウェブページから申し込む。問い合わせは同協議会<電090(7206)4031>へ
-
新茶10キロ、市に寄贈 牧之原市認定農業者協
牧之原市認定農業者協議会は28日、市に新茶10キロを寄贈した。 市職員らが出張する際の手土産や来庁者の応接などで活用してもらい、静岡牧之原茶の魅力を伝えるのが狙い。向笠安大会長らが市役所を訪れ、杉本基久雄市長に手渡した。向笠会長は「市内外の皆さんに味わってもらい、おいしさを知ってほしい」と話した。
-
デジタル茶況(5月28日)鹿児島産二茶 やぶきた出回る 静岡茶市場
静岡茶市場は連日、県外産二茶の取引が続く。鹿児島県本土物は、わせ品種が盛期を迎えている。ドリンク関連業者の買いが続き、相場は上値、下値ともに横ばいで推移している。穎娃からはやぶきたが届き始め、1000円周辺で取引されている。 藤枝 降雨のため、一部の生産者は茶園の管理作業を休んでいる。 島田、金谷、川根 島田の二茶は6月8日前後で始まる見通し。 榛原、相良 牧之原市内の契約茶園の生産はほぼ終了した。 掛川、小笠 降雨で生産者は茶園の管理作業を休んだ。指導機関によると、病害虫の大量発生などはないという。 袋井、森 森町のある生産者は台風の影響について「あまりに大雨だと茶畑が
-
茶況(5月27日)県外産二茶 相場もちあい 静岡茶市場と静岡市中
静岡茶市場と静岡市中は、県外産二茶中心の取引だった。茶市場には鹿児島県本土、種子島、宮崎県児湯が上場。わせ品種の被覆茶がメインで、水色や芽合い重視の仕入れが続く。一定の需要があることから、各産地の相場はもちあいから小幅下げ。 静岡市中では、鹿児島本土の上物を物色する動きがあるが、「芽合いや内容では遅場所の県産一茶の方が良い場合もあり、買い手は慎重に荷を見ている」(あっせん業者)。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 162,047キロ 1,586~189(平均834) 藤枝 藤枝市が認定する藤枝ジュニアお茶博士の小学生は6月1日、同市のBiVi藤枝で開かれる「消費
-
「茶詰めの儀」親子体験 新茶熟成 家康の故事ちなみ 静岡市葵区
徳川家康が新茶をつぼに詰め、夏から秋にかけて冷涼な静岡市葵区の山間部のお茶蔵で保管・熟成させ、愛飲していたという故事にちなんだ体験会「本山My茶つぼ『茶詰めの儀』」が26日、同区の市歴史博物館で開かれた。 同市やJA静岡市などでつくる「駿府本山お茶まつり委員会」が主催した。委員の一人で小島茶店(同区)代表の小島康平さん(71)が茶詰めの方法や歴史について解説した後、参加者約20人は紙袋に新茶を入れ、つぼ代わりの缶にしまった。紙袋と缶の間には酸化から保護するための茶葉を詰め、封をしてキリの箱に入れた。 缶は6月上旬、復元された同区井川のお茶蔵に運んで熟成させた後、11月に参加者が受け取る予
-
デジタル茶況(5月27日)県外産二茶出回り増 静岡茶市場
静岡茶市場の県外産二茶は、鹿児島県本土と種子島、宮崎県児湯からの荷が上場した。荷口は増え、先週末に比べて買い手の顔ぶれが広がった。児湯の被覆茶を手当てした市中問屋は「色も芽合いも良いが、思ったよりも相場が高い」と話した。 藤枝 降雨のため、生産者は茶園の管理作業を休んだ。 島田、金谷、川根 茶殻を堆肥に活用したトウモロコシ「Tea(ティー)モロコシ」が、島田市竹下の複合商業施設「KADODE OOIGAWA」で販売されている。 榛原、相良 農家は雨で茶園管理を休んだ。台風1号に伴って降雨が続き、二茶に向けた作業に影響することを懸念する声も聞かれた。 掛川、小笠 掛川市の中山間
-
茶況(5月26日)週半ば県産二茶入荷予定 静岡市中
静岡茶市場と静岡市中で取引はなかった。静岡市中には今週半ばごろ、県産二茶の初荷が早場所から届く見通し。今期の二茶取引は一茶の相場低迷を受け、生産側に受注生産の徹底が通達されている。東部JA担当者は「スタートは例年通りに出荷する工場が多い見込みだが、価格の推移をみて途中で取りやめるところも出てくるかもしれない」とみる。 ◇ 静岡茶市場は29日午前8時から、今期一茶の和紅茶と手もみ茶、ウーロン茶の入札販売会を開く。親値入札販売方式で実施する。 藤枝 二茶に備える生産者の一人は茶園で肥料まきを行った。「虫が見当たらず、生育は順調に進みそう」と話す。 島田、金谷、川根 島田の生産者の
-
茶況(5月25日)本土物「品質安定」 相場横ばい 静岡茶市場、鹿児島産二茶
静岡茶市場に鹿児島県本土物と種子島産の二茶が届いた。買い手の顔触れはドリンク関連業者など限定的だったが、荷口が少なく、足早な取引となった。 本土物は穎娃と知覧の3300キロ、いずれも品種物の被覆茶がメイン。前日からほぼ横ばいの1200円から800円台で商談成立した。茶市場担当者は「品質は安定してきた」と評価する。種子島産は約2500キロの入荷。下物が少なかったため、小幅高の400円台後半で手合わせした。 26日は茶市場が休業し、静岡市中も取引がない見込み。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 79,846キロ 1,426~398(平均866) 藤枝 藤枝市瀬戸ノ谷の
-
生徒「私たちが摘んだ新茶いかが」 牧之原中、東名SAで販売
牧之原市の牧之原中3年生が25日、学校茶園で摘んだ新茶を東名高速道牧之原サービスエリア(SA)で販売した。 生徒は4月下旬に約110キロの生葉を摘採。1袋50グラムで230袋を用意し、オリジナルのラベルを付けて500円で売り出した。訪れた客に茶娘・茶息子姿で「私たちが摘んだ新茶はいかがですか」「甘さが特徴です」などと呼びかけた。 黒田海さん(14)は「お茶の消費量が年々減っている。県外の人にも牧之原茶のおいしさを知ってもらいたい」と話した。
-
社説(5月25日)一茶「記録的安値」 持続化へ保険の普及を
静岡茶の持続可能性が深刻度を増したと言わざるを得ないようだ。今年の県内産一番茶は「記録的安値」となった。6月からの二番茶相場も懸念されるとして、JA静岡経済連は受注生産に徹し、生産中止も選択肢に加えるよう異例の呼びかけをしている。 県内一茶の生産と取引は4月下旬に本格的に始まる。「八十八夜」新茶商戦の大型連休ごろに盛期を迎え、流通量の増加とともに相場は日を追って下がる。今年は摘採適期の天候不順や先安感の広がりから、相場は二茶の価格帯まで急速に下落。流通日本一の静岡市の茶問屋街では終盤に1キロ当たり500円を割る取引もあった。 肥料や茶工場の光熱費などが高騰する中、一茶が見込んだ価格で売れ
-
新茶献上、全国お茶まつり成功祈願 浜松・五社神社で生産者3団体
浜松市内の茶生産者らでつくる浜松茶農業協同組合、天竜茶振興協会、春野茶振興協議会の3団体は24日、中央区の五社神社で献茶式を行った。新茶を献上し、収穫の感謝を伝えるとともに、茶業の発展と、11月に市内で初めて開催される「全国お茶まつり静岡大会」の成功を祈願した。 3団体と浜松茶手揉(もみ)保存会の代表者計4人が木箱に入った浜松、天竜、春野産の「やぶきた」や手揉みの浜松茶「山の息吹」を神前にそれぞれ奉納した。祝詞奏上に続いて、各団体の代表や市茶振興協議会長の中野祐介市長、同大会のアンバサダーを務める県内発のアイドルグループ「fishbowl(フィッシュボウル)」の大白桃子さん(同市出身)と
-
茶況(5月24日)被覆茶相場まちまち 静岡茶市場 鹿児島産二茶
静岡茶市場に鹿児島県本土物と種子島産の二茶が届いた。本土物は穎娃と知覧のさえみどり、ゆたかみどり、あさつゆなどの被覆茶が中心。相場は1100円台から700円台でまちまち。被覆茶以外の露地物は600円台で手合わせした。種子島産は複数荷口が400円台前半でまとめて商談成立した。 静岡市中の本土物は碾茶(てんちゃ)や有機茶などで、扱いは少量だった。あっせん業者は「茶商の求める値はこちらの想定から200円ほど安い。一茶の安値相場の影響が出ている」と話す。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 60,988キロ 1,611~156(平均851) 藤枝 市之瀬地区の生産者は二茶に向けて、工
-
デジタル茶況(5月24日)出回り増え関心高く 鹿児島県産二茶
静岡茶市場と静岡市中に鹿児島県本土物と種子島産の二茶が入荷した。出回り量が増え、買い手の関心も高かった。ドリンク関連業者が複数の荷口をまとめて仕入れるなど、商談はスムーズに運んだ。 手当した郡部問屋は「品質は悪くないが、昨年より値は200円ほど安い。県内の一茶相場に引きずられている」とみる。 藤枝 市之瀬地区の生産者は二茶に向けて、工場の清掃や茶園のならし作業を進めている。 島田、金谷、川根 川根の茶商の一人は一茶について「100グラム800~1500円の高価格帯がよく売れた」と話した。 榛原、相良 牧之原市内の二茶生産は、最も早い場所で26日にも始まるとみられる。 掛川
-
島田への愛♡あふれるバッグ 「緑茶化計画」メインビジュアル描く 市観光協会など販売
島田市観光協会などはシティープロモーション「島田市緑茶化計画」のメインビジュアルを描いたショッピングバッグを販売している。市民に持ち歩いてもらい、身近なところから市の魅力発信につなげる狙い。 イラストレーターの若林夏さんが「地球上でもっとも緑茶を愛する街」をテーマに手がけた。蓬莱橋や蒸気機関車(SL)、島田大祭・帯まつりなどを描き、協会と市、クリエーターでつくる「トコナツ歩兵団」が協力して完成させた。 税込み1000円。幅51センチ、高さ28.5センチ。同市のKADODE OOIGAWA内の観光案内所「おおいなび」や蓬莱橋897.4(やくなし)茶屋で販売する。
-
新名物!茶殻入り肥料使用「Teaモロコシ」販売開始 島田市
茶殻を使った堆肥で育てたトウモロコシ「Tea(ティー)モロコシ」の販売が23日、島田市竹下の複合商業施設「KADODE OOIGAWA」で始まった。茶どころならではの新たな名物を手に入れようと、初日から多くの来場者でにぎわった。 JA大井川金谷営農経済センター主導で、同市金谷地区を中心に市内10農家が栽培に取り組む。ペットボトル飲料などの茶製品を製造する過程で捨てられる茶殻を再利用することで、環境負荷を軽減している。茶殻は豊富な養分を含むため、良質な土作りと食味向上も期待できるという。 同センターの大井圭太さんは「甘みとうまみが強くおいしい。多くの人に知ってもらいたい」と話した。早朝に収
-
郷土の偉人、聖一国師が開山 東福寺(京都)で茶の苗木植栽 静岡・大川小中生徒「貴重な体験」
静岡市葵区の小中一貫校大川小中の9年生6人がこのほど、静岡茶の始祖といわれる聖一国師が開山した京都市の東福寺を訪れ、献茶と茶の苗木の植栽を行った。 聖一国師は同区大川地区栃沢の生まれで、中国から茶を伝来したと言われる鎌倉時代中期の高僧。同校の生徒は修学旅行で毎年、東福寺を参拝し、地元の偉人の功績を学習している。 生徒たちは東福寺開山堂に鎮座する聖一国師尊像に、同師の生家「米沢家」所有の茶園で収穫した新茶でいれた煎茶を供え、静かに手を合わせた。同寺の庭では、学校で栽培するチャノキから挿し木で増やした苗木6株を丁寧に植えた。 同校の岩崎きらさん(14)は「聖一国師のさまざまな偉業は子ども
-
茶況(5月23日)芽あいや水色重視の取引 静岡茶市場、鹿児島県産二茶
静岡茶市場に鹿児島県本土物二茶が約1万キロ上場した。連日入荷の穎娃と初荷の知覧で、さえみどりとゆたかみどりが中心。上物は1000円前後、芽あいや水色などの評価が低い荷は600円台で取引された。 市中、茶市場ともに県産一茶の出回りはほぼなし。今期の一茶取引を終えた市中あっせん業者は、記録的な安値相場を受けて「このままでは売り手も買い手も共倒れになる。取引方法も含めた生産・流通の見直しが必要ではないか」と提起した。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 79,546キロ 1,795~140(平均846) 藤枝 JA大井川藤枝工場は一茶の出荷作業を進めている。関係者は一茶につ
-
静岡産高級“山のお茶”味わって 茶業青年団呈茶会
静岡茶業青年団(成岡敬悟団長)は22日、静岡市産新茶の呈茶会を同市葵区のしずおか焼津信用金庫本店営業部で開いた。成岡団長らが自ら入れた静岡茶を来店者に振る舞った。 店舗内に屋台を構え、渋みに特徴のある本山茶と、甘みとうまみが際立つ両河内茶を提供した。いずれも小売価格で1キロ当たり5万円ほどの上級煎茶で、同市産の特色である“山のお茶”と、急須で入れて飲む茶の魅力をPRした。 試飲した来店者は「だしのように豊かな味わい」「鼻の奥に香りが残る」など、驚きの声を上げて新茶を楽しんだ。成岡団長は「静岡市の茶の多様な味と楽しみ方を多くの人に直接伝えたい」と話す。呈茶会は29日
-
デジタル茶況(5月23日)穎娃、知覧から二茶上場 静岡茶市場
静岡茶市場に鹿児島県本土物二茶が上場した。穎娃は連日入荷、知覧は初荷となった。取引序盤の相場は低調で、1000円を超えて成立した荷はほとんどない。市場職員は「一茶の傾向を引き継ぐように全体に葉がこわい。買い手からも厳しい意見が相次いでいる」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は一茶の出荷作業を進めている。 島田、金谷、川根 JA島田センターなどは29日、JA大井川旧湯日支店で品評会出品茶の調整作業に向けた検討会を開く。 榛原、相良 生産者は各地で開かれている新茶フェアに出向いて静岡牧之原茶をPRしている。 掛川、小笠 JA遠州夢咲は一番茶荒茶荷口品評会をサエリアで開き、取引先の
-
茶況(5月22日)1000円前後に引き合い 鹿児島本土物二茶
静岡市中と静岡茶市場の取引の中心は鹿児島県産二茶に移行している。種子島産は500円周辺、本土物は1000円前後での手合わせが目立った。市中問屋は「鹿児島の二茶は水色重視の仕入れになる」と話した。 静岡茶市場は15~21日、山梨県甲府市の岡島百貨店で県産新茶の販売会を開いた。県外への出張販売は初という。茶市場オリジナルブレンドや玉露などを売り出し、静岡茶の魅力を伝えた。 内野泰秀社長は「本山茶など形状物の人気が高かった。消費者の生の声を生産者に伝えたい」と話した。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 63,901キロ 1,606~192(平均847) 藤枝 JA大井川藤枝工場
-
デジタル茶況(5月22日)一部地域除き取引終了 静岡茶市場 静岡市中県産一茶
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、富士や清水などの一部地域を除き、ほぼ取引を終えた。 買い手は鹿児島県産二茶の仕入れに切り替えている。市場、市中ともに同県本土物、種子島産の入荷があり、1000円前後の品に物色が目立った。 藤枝 JA大井川藤枝工場は6月中旬から始まる茶の夏セールに向け、チラシを作成している。 島田、金谷、川根 川根の茶業関係者によると、茶価の低迷などを受け、二茶の生産を行う農家は昨年より減るという。 榛原、相良 牧之原市内の生産者の1人は二茶について「需要を意識しながら、摘採時期を誤らず高品質な茶を生産したい」と話した。 掛川、小笠 生産者はならし作業や防除
-
大自在(5月22日)「急須で飲む」
「お湯を沸かす」「ご飯を炊く」。いや「水を」「米を」ではと言いたくても、やめたほうがよさそうだ。へ理屈と思われるのが落ちだろう。 「お茶を入れる」はよく使うが、「急須で飲む」はどうか。言わんとすることは分かる。本紙の過去記事にも少なからずあった。お茶っ葉を浸出する「リーフ茶」と緑茶ドリンクとの違いを言う文脈で使われることが多いようだ。今年の一番茶相場はリーフ茶の消費低迷で「記録的安値」という。 静岡県は長く煎茶主体だったため、リーフ茶は急須で入れて湯飲みで飲むと思いがちなのでは。かなり前だが、尾張地域では来客に抹茶を出すと名古屋の茶専門店主から聞いた。抹茶は急須を使わない。茶殻の後始末も
-
茶況(5月21日)鹿児島本土物二茶が入荷 静岡市中
静岡市中に鹿児島県本土物二茶の見本が届いた。穎娃のゆたかみどり、さえみどりなどの品種物で、1000円前後の荷に引き合いがあった。買い手の関心は高かったものの、取引には慎重な姿勢が目立った。あっせん業者は「高品質なものも届いたが、問屋の反応は『いいお茶ですね』で終わった。まだ様子見が続きそうだ」と話した。 県産一茶の取引は、市中で富士の被覆茶が1000円台半ばから前半で軟調傾向。静岡茶市場で袋井と天竜から届いた有機茶が1000円台前半から700円を付けた。 22日は茶市場にも穎娃の二茶が初上場する見込み。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 42,233キロ 1,699~260
-
デジタル茶況(5月21日)富士被覆茶1000円台半ば 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は、富士の被覆茶が1000円台半ばから前半で商談成立した。静岡茶市場は、県産物の入荷がほぼなかった。県外産は岐阜の一茶番をドリンク業者が仕入れた。鹿児島県本土物二茶は22日に上場する予定。 藤枝 市場関係者によると、二茶の取引は早くて6月中旬に始まる見通し。 島田、金谷、川根 早場所の生産者の一人は、二茶について「茶畑が黄緑色に染まってきている。生育は順調」と話した。 榛原、相良 二茶に向けた作業を続ける牧之原市内の複数の生産者は「病害虫の発生はほとんどない」と話した。 掛川、小笠 JA掛川市と生産者は品評会用の茶の調整作業を始めた。 袋井、森 袋井市は
-
茶況(5月20日)取引は終末ムード 静岡市中、県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、終末ムードが漂う。本山筋は大川の本茶が最終荷で、1000円前後で手合わせした。JA担当者によると、終値は前年に比べ300円ほど下がった。富士の被覆茶は1000円台前半と軟調気味だった。ある生産者は「出来栄えによって価格の上下が激しい。今期はあと2回。なんとかいい値がつく荷を届けたい」と話した。 市中と茶市場に入荷した鹿児島県種子島産二茶は、500円台が中心価格帯で、相場はもちあい。ごく一部の荷だが800円台から700円台もあった。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 41,358キロ 1,999~289(平均763) 藤枝 市場
-
6月22日、記念臨時快速運行 菊川市制20周年・深蒸し菊川茶GI登録1年記念 JR東海
JR東海は6月22日、菊川市制20周年と深蒸し菊川茶の地理的表示(GI)登録1年を記念し、三島発菊川行きの臨時快速列車「20th夢乗せる菊川」号を運行する。5月22日から駅などで指定席券を販売する。 三島を午前7時53分に出発。沼津、富士、清水、静岡、藤枝、島田に停車し午前9時31分に菊川に到着する。記念ヘッドマークを付け、静岡から乗車する「茶娘」が記念乗車証と深蒸し菊川茶を乗客に手渡す。 全席指定で、通常の運賃に加えて指定席券530円が必要。当日は菊川駅を起点に「さわやかウオーキング」を開催する。問い合わせはJR東海テレフォンセンター<電050(3772)3910>へ。
-
デジタル茶況(5月20日)被覆茶に満腹感 静岡市中県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、東部と清水中心の取引。本山筋の大川の本茶は最終荷となった。富士や岡部の被覆物は相場を維持してきたが、生産終盤に入り、買い手にも満腹感が出始めた。 県外産は鹿児島県種子島二茶が取引された。同県産有機碾茶も扱われ、引き合いは強かった。 藤枝 市場関係者は一茶について「こんなに単価が安くなるのは初めて」と振り返り、「茶業に見切りを付ける農家も出てくるかもしれない」と懸念する。 島田、金谷、川根 島田の早場所では6月初旬から二番茶の摘採が始まる見通し。 榛原、相良 牧之原市内のある製茶問屋は一茶について「生産者によって品質に大きく差が出た」と話した。
-
茶況(5月19日)二茶受注生産の徹底通知 静岡県農協荒茶共販委員会
静岡茶市場は今朝も休業し、市中のあっせん所も取引を行わなかった。週明けは東部からの一茶や、鹿児島県産二茶の取引が再開される見込み。 静岡県産二茶の取引を前に、県農協荒茶共販委員会は18日、「受注生産の徹底」を柱にした生産販売姿勢を生産者に向けて通知した。 書面には低迷した一茶の販売状況を踏まえ、来期一茶の良質化のために更新処理を積極的に実施する▽茶商に対し、事前に取引予定価格を確認する▽販売先の決まっていない荒茶は生産しない―ことを明記した。 「無計画な生産は、茶商の過剰在庫につながり、今後の取引に大きく影響する」と警鐘を鳴らしている。 藤枝 藤枝市はこのほど、朝比奈玉露の生産技術
-
茶農家、悲痛の声「続けられぬ」 静岡県産一茶が記録的安値 消費低迷に供給過多で拍車
静岡県内の一番茶生産は18日までに一部産地を除いてほぼ終了した。リーフ茶の消費低迷から仕入れは終始低調で、下落相場に最終盤まで歯止めが効かなかった。生産量は過去最低だった前年を上回る見通しだが、平均単価は2割程度下落するとみられる。記録的な軟調相場に、日本一の茶産地を支える生産者からは悲痛な声が上がる。 「1日でも早く初取引をして、新茶ムードを演出しないと-」。3月下旬、静岡茶市場(静岡市葵区)の内野泰秀社長は焦燥感を抱えながら決断した。初取引日は開設以来最も早い4月12日。県内産に先行して荷が届く鹿児島県産との取引時期の開きを縮め、県産新茶商戦の長期化と消費喚起を狙った。「笛吹けば踊るは
-
茶況(5月18日)扱いほぼなく、茶市場は休市 静岡県産一茶取引
静岡市中の県産一茶は、静岡茶市場が休市したこともあり、荷の扱いがほとんどなかった。富士が500円台後半から前半で取引された。ある工場は18日販売分で生産を打ち切るという。あっせん業者は「東部では相場が安すぎて刈り捨てている畑もあると聞く。生産者の気持ちを思うといたたまれない」と話す。 茶市場は19日も休市。市中も取引を休止する見込み。 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」で19日、新茶シーズン恒例の「お茶まつり」が開かれる。午前10時~午後3時。茶摘みや茶室、つゆ茶の体験のほか、「玉露の新茶葉の天ぷら」を無料で振る舞う。税込み1080円で新茶の詰め放題も実施する。 島田、金谷、川根 金谷
-
お茶手もみ 家族と体験 駿府学園の少年ら 静岡市葵区
静岡市葵区の少年院「駿府学園」は17日、教育活動や家族とのふれあいを目的に茶の手もみ体験や試飲を行った。在院する16~19歳の少年ら15人と家族が、市茶手揉(もみ)保存会から日本茶の文化を学んだ。 少年らが事前に摘んだ生葉約4キロを使用し、同会メンバーから手ほどきを受けた。茶を乾燥させる焙炉(ほいろ)の上で葉をふるい落としたり、手のひらで転がしたりといった手もみの行程や、乾燥させ茶葉に仕上げるまでの手順を家族と一緒に体験した。 完成した茶葉は、少年らが自ら急須で入れて試飲した。少年らは満足しながら、濃厚な風味を楽しんだ。
-
牧之原茶香るシロップ開発 製茶問屋とゲストハウス、日本茶講師「新たな消費」提案
牧之原市波津の製茶問屋「相良物産」と同市勝俣のゲストハウス「パグラス」、日本茶講師の望月希美さん(39)=富士宮市=が共同で、牧之原市産の茶を使ったシロップ「茶蜜」を完成させた。全国的にリーフ茶の需要が低迷する中、新たな茶の消費方法を提案する。 原料には高品質な静岡牧之原茶と砂糖を使用。苦みを抑えながらも香りが引き立つよう、非加熱にこだわった。深蒸し茶、ほうじ茶、ほうじ茶チャイの3種を用意し、アイスや焼き菓子などにかけることを想定している。 望月さんがパグラスで開かれたイベントに出店したことが開発のきっかけ。担当者と「牧之原のお茶を急須やティーバッグで飲む以外の方法で発信したい」と意気
-
茶況(5月17日)荷も買い手も限定的な顔ぶれ 静岡県産一茶
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶取引は、荷も買い手も限定的な顔ぶれが続いている。東部は週明けにかけて、清水は来週中に生産終了する工場が増える見込み。 県外産は鹿児島県種子島からの二茶が市中と茶市場に連日入荷し、500円周辺で手合わせした。例年に比べて200~300円安い。市中に届いた本土物の初荷は1000円台後半から半ばで商談成立した。 静岡茶市場は18、19の両日、休業する。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 2,970キロ(県内1,857キロ、県外1,113キロ) 藤枝 JA大井川藤枝工場は1工場から3口327キロが上場した。値はいずれも3桁台。刈り遅れによる品質の低下が
-
デジタル茶況(5月17日)鹿児島産二茶届く 静岡市中 静岡茶市場
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶取引は、東部や清水、岡部などの荷に限られ、最終盤の様相。県外産二茶は鹿児島県種子島産が連日入荷し、市中には本土物の初荷も届いた。 藤枝 JA大井川藤枝工場は1工場から3口327キロが上場し、値はいずれも3桁台と低かった。刈り遅れによる品質の低下が原因とされる。 島田、金谷、川根 川根の茶業関係者の一人は「一茶の収量は多かったが、二茶は生産を取りやめる農家もあり収量は減りそう」との見方を示した。 榛原、相良 牧之原中生が学校茶園で生産した新茶を販売しようと袋詰めなどの準備を進めている。25日午前に東名高速道下り牧之原サービスエリアで販売予定。 掛
-
茶況(5月16日)取引大詰め、底値横ばい 静岡県産一茶
静岡市中と静岡茶市場での県産一茶取引は、遅場所の東部や山間地が生産のめどをつけ始め、大詰めを迎えている。採算ラインを意識する生産者側の交渉もあり、底値は前日横ばいの500円周辺で落ち着いた。あっせん業者は「500円を割ると売らないという声を伝えたら、買い手もとうとう根負けした」と話した。 県外産は鹿児島県種子島から二茶が届いた。すべて品種物で、600円から500円台前半で商談が成立し、一茶相場を受けた低調な取引開始となった。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 10,446キロ(県内9,128キロ、県外1,318キロ) ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 26,367キ
-
デジタル茶況(5月16日)東部や清水中心の取引 静岡茶市場県産一茶
静岡茶市場の県産一茶取引は東部、清水、岡部が中心。静岡市中は富士の本茶と各産地の番茶の取引が続く。大半の茶商が仕入れにめどをつけたため、買い手はまばらだった。今期一茶の取り扱いを終えるあっせん業者もあった。 藤枝 雨の影響などで取引は行われなかった。一茶の取引は17日で終了する。 島田、金谷、川根 茶業関係者の一人は「今回の相場低迷を受けて廃業を考える農家もいる」と話した。 榛原、相良 牧之原市内では二茶の収量が例年より減るという見方が強い。 掛川、小笠 掛川茶市場には番茶が上場したが出回りは限定的。茶業関係者は一茶生産について「序盤は品質が良かったが、高価格帯の引き合いが弱
-
茶況(5月15日)二茶の代替買い続く 静岡市中県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、遅場所も終盤に入り終末ムードが漂う。底値は500円付近で下げ止まっている。相場低迷を受け、各産地の二茶の生産計画に不透明さが残ることから、一茶の底値付近の荷を買い手が二茶の代替品として確保する動きが続く。生産側からは「二茶は受注生産を徹底して、相場を維持していきたい」との声も聞こえる。 本山筋では、俵峰の最終荷で2800円の手合わせがあったほか、盛期の梅ケ島は1000円台後半から半ばで商談成立した。番茶は500円から400円周辺で底堅い。ただ、下値の荷主は採算を考えて製造を打ち切るとの観測も出始めた。 16日は鹿児島県種子島産二茶が上場予定。 ◇静岡
-
大原の新茶手摘み・手もみ体験「おいしくなあれ」 静岡市子連
静岡市子ども会連合会(北原昇会長)は12日、同市葵区大原の茶畑で茶摘み体験会を開いた。市内の親子約50人が参加し、近くの共同製茶工場も見学して地元の特産品に親しんだ。 大原第1共同製茶組合の田中健一組合長(71)から手ほどきを受け、柔らかな新芽を丁寧に摘み取った。工場では蒸した生葉を軽く火にかけ、もみ込みながら水分を飛ばす作業を経験した。子どもたちは「お茶のいい香りがする」「おいしくなれ」と話しながら、熱心に手のひらをすり合わせて茶葉の形を整えた。 西豊田小5年の徳田拓海君(10)は「初めての経験ばかり。お母さんが料理する茶葉の天ぷらを食べるのも楽しみ」と笑顔を見せた。
-
デジタル茶況(5月15日)一茶取引は終末ムード 静岡市中
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶取引は、遅場所の東部も終盤に差しかかり、終末ムードが日ごとに色濃くなっている。底値は500円近辺で下げ止まっており、同価格帯は荷足も早い。被覆物はやぶきた、品種物ともに一定の需要があり、1000円台後半の値が保たれている。 藤枝 取引はなかった。一茶を終えた生産者は「後半は例年よりかなり低い価格帯になったが、品質は良かった」と振り返る。 島田、金谷、川根 島田と金谷のほとんどの工場で一茶の生産が終了し、早場所では6月上旬に二茶の生産を始められるように準備が進められている。 榛原、相良 牧之原市内の各保育園で急須を使った茶の入れ方を学ぶ「新茶の会」が開かれて
-
茶況(5月14日)県産一茶取引は最終盤 静岡市中 茶市場
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、前日の雨が影響し、製造2日後に販売する一部産地を除き出回りがなかった。取引は最終盤となり、山間地や遅場所は20日前後、碾茶は5月下旬までの予定。 静岡茶市場によると、一茶取扱数量は見込みの8~9割に達している。今期は序盤から終盤まで選別買いの傾向が続いた。ドリンク原料の仕入れも終始低調で、低価格帯の荷も小口商談が目立つ。 市場関係者は「底値がここまで下がったのは前例がない。上物相場も引きずられ、全体の単価は低迷した」と語る。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立11,819キロ(県2,885キロ、県外8,934キロ) 藤枝
-
デジタル茶況(5月14日)前日の雨で取引休止
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、前日に雨が全県的に降り続いた影響でほぼ休止となった。鹿児島県種子島産の二茶生産は15日から連続操業となる見通し。 藤枝 前日の雨で取引は行われなかった。一茶の生産を終えた農家は二茶に向けて、ならし作業や肥料まきなどを進めている。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で各地、取引はなかった。 榛原、相良 農家は二茶に向けてならし作業を進めている。今月下旬ごろから生産が始まる見込み。 掛川、小笠 掛川茶市場には紅茶など370キロが持ち込まれ、紅茶は3000円で取引された。 袋井、森 森町では遅場所を含め、農家のほとんどが一茶の生産を終えた。
-
茶況(5月13日)仕入れ終盤 活気欠く 静岡県産一茶取引
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、仕入れを終える問屋が相次ぎ、先週末から週明けにかけての取引は活気を欠いた。500円前後の底値は下げ止りつつあるが、二茶の代用買いとの観測も出ている。このため、二茶需要はいまだに見通しが立たず、生産側は計画に苦心する。 東部は500円台後半から400円台後半が中心。市中に見本を届けた富士の生産者は「生産のめどは見えてきたが、相場の底はまだ見えない」とこぼした。 ドリンク関連の需要で番茶に引き合いはあるが、各産地とも相場は500円から400円周辺で軟調。あっせん業者は「需要はあるはずなのに、それでも問屋は値押ししてくる。ここにきて生産者の意欲は底に落ちている
-
JAふじ伊豆女子大学メンバー 手もみで煎茶作り「お茶の良さ再確認」
JAふじ伊豆は13日、管内の20~40代の女性で構成する「JAふじ伊豆女子大学」のメンバーを対象に、手もみによる煎茶作り体験を沼津市内で実施した。約20人が参加し、JA職員から指導を受けながらお茶が仕上がるまでの過程を楽しく学んだ。 参加者は複数人のグループに分かれ、ホットプレートの上に茶葉を敷いて熱を加えながら、手のひらでこねたり、全体を混ぜ合わせたりして水分を飛ばした。出来上がったお茶を早速試飲し、菓子を食べながら地元産茶を味わった。 参加した同市の松本淳子さんは「生産者の苦労を実感した。お茶の良さを再確認することができた」と話した。
-
デジタル茶況(5月13日)底値は下げ止まる傾向
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、本茶が東部や本山筋、清水などから入荷した。富士からは高単価の被覆茶も断続的に届いている。その他産地は番茶中心の取引。先週末から底値は下げ止まりの展開が続いている。本山筋は一部を除いて今週中の生産終了を見込む。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から6口747キロが上場。そのうち、468キロが棒茶だった。藤枝かおりは3300円で取引された。 島田、金谷、川根 島田は1300~1100円の取引が中心。伊久美を残してほとんどの工場が一茶生産を終え、伊久美も16日前後で終了する見通し。 榛原、相良 市内のある生産者は今年の一茶生産について「取引価格の低下に加え、
-
デジタル茶況(5月12日)買い手少なく終盤ムード 静岡市中・静岡茶市場 県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、仕入れのみ稼働したり休業したりした問屋が多く、買い手は限定的。終盤ムードを印象づけた。東部は横ばいか10円程度の小幅に下げて、500円前後が中心で商談がまとまった。市場では岡部の被覆茶が3000円台後半で手合わせとなった。 最終盤の本山筋は、形状物への満腹感から1000円を切る厳しい値付けも散見される。足久保、大川の大半の共同工場は出荷最終日を迎えた。生産者の1人は「去年は1900円で終わったが、今期は1300円。組合員も高齢化し、新しい取り組みを始める体力も原資もない。先祖から代々受け継いだ茶畑を、自分の体が続く限り守っていくのが精いっぱい」と話し、
-
茶況(5月11日)後半から終盤にさしかかる 県産一茶取引
静岡茶市場の県産一茶は、東部や本山筋から入荷が増加。軟調相場が続く。大半の産地が生産後半から最終盤にさしかかり、芽伸びの進行が目立つ。買い手からは「ここまでお茶がガサガサだと値押しは仕方ない」との声が上がる。最終盤の荷を1200円前後で手合わせした本山筋の生産者は「確かに形は悪いが内容は良いと思う。今期の値は過去最低だ。どこまで下げれば気が済むのか」と悔しさをにじませた。 静岡市中は富士中心の取引。露地物が700円台から500円台で手合わせした。あっせん業者は「今日もワンコインセール。ここにきて売り手にも諦めムードが漂っている」と話す。番茶は500円前後から400円前後で取引された。 ◇
-
新茶2キロ 掛川市に寄贈 茶商協同組合、18日呈茶も
掛川茶商協同組合は10日、掛川市に新茶2キロを贈った。18日に掛川駅北側の駅通りで開催されるイベント「けっトラ市」の来場者に振る舞い、PRする。 同組合の堀内知久理事長ら5人が市役所を訪れ、久保田崇市長に手渡した。 今年の茶はうまみ成分の「テアニン」を多く含んでいるという。堀内理事長は「おいしい茶ができた。安心して販売できる」と話した。市が推進している「茶業版フェアトレード」にも触れ、「生産者にも茶商にもよい結果になるといい。茶が健康に良いことをアピールして消費を拡大できたらいい」と話した。 茶業版フェアトレードは、生産者と茶商がパートナーシップを結び適正な価格形成をする仕組み。市によ
-
デジタル茶況(5月11日)東部、底値感あり取引足早 静岡県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の静岡県産一茶は、底値感が出てきた東部の品がスムーズに取引された。JA担当者は「後半戦に入ってきた。農家の多くは早く終わらせるべく稼働している」と語る。一方、本山筋はコワ葉化が進んで様変わりを指摘され、相場と売れ足の両面で苦しい商談を強いられた。美和の共同工場の大半が今週末に摘採を終える見込み。
-
茶況(5月10日)品種物の被覆茶が高評価 静岡市中県産一茶
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、出荷を終える工場と仕入れを手じまう茶商が増加し、終盤ムードが色濃い。500円周辺まで下落していた底値は、ドリンク、量販店関連の買い増しに伴い、下げ止まりの様相を見せ始めた。あっせん業者は「時すでに遅し、という感じ。ここにきて番茶の方が値段も売れ足も良い。異常な新茶シーズン」とみる。 市中では、富士と磐田の品種物の被覆茶に引き合いがあり、2000円前後で商談成立した。手当した郡部問屋は「毎年購入している荷。少々無理をしてでも支えていかないと、この安値相場では生産者が続けられないし、結局は自分たちの首を絞めることになる」と話した。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キ
-
静岡県内16茶産地の茶娘 県庁に新茶届け出来栄えPR
静岡県内16茶産地の茶娘らが10日、県庁を訪ね、増井浩二副知事に各地の新茶を届けた。産地の特色や出来栄えをPRし、積極的な消費を呼びかけた。 県茶業会議所が毎年新茶期に実施している恒例行事。 静岡市、菊川市、富士市などの茶娘らが「高雅な風味を持つ本山銘茶をご賞味ください」「深蒸し茶発祥の地、渋みの中に甘みのある菊川茶を味わって」などとアピールしながら、増井副知事に新茶を手渡した。 増井副知事は「16もの産地があるのは全国で本県だけ。11月には浜松で全国お茶まつりが開かれる。皆さんと一緒にPRしていきたい」と述べた。
-
デジタル茶況(5月10日)仕入れ終える問屋が増加
今期の静岡県産一茶取引は仕入れを終える問屋が日ごとに増え、静岡市中と静岡茶市場は活気に乏しい。現在出回りのメインとなっている東部は、前日の断続的な降雨の影響で数量が伸びなかった。 500円前後まで下降していた底値には、下げ止まりの気配がある。ただ本茶は買い手に満腹感があり、番茶に引き合いが集まる状況が続いている。市場の関心は二茶取引に移りつつあるが、一茶同様に低調な相場展開を予想する声が多い。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から6口796キロが上場し、3200~600円で取引された。1000円台前半が中心。刈り遅れが原因とされる下物は値が下がった。 島田、金谷、川根 JA金谷センタ
-
茶況(5月9日)雨後様変わり、相場低調 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、富士中心の取引となった。雨後の摘採で富士の大型工場は600円台半ばから500円台半ばで手合わせした。最終盤の牧之原は800円から500円、相良は800円前後から700円台半ば。あっせん業者は「雨で一気に葉がバサバサになった。さばけない荷は500円を付けざるを得ない」と話した。 ◇ 静岡茶市場は本山筋と東部からの荷が大半を占めた。一茶取引は終盤に入り、取扱数量は下降気味に。本山筋の大型工場で2000円割れが続出し、下物は1000円前後の手合わせ。東部も600円台から500円台中心の厳しい相場展開が続いた。 視察に訪れた宮城県茶商組合幹部は「荒茶がこれほど
-
デジタル茶況(5月9日)一茶終盤 買い手に満腹感
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後の摘採分がまとまって入荷したが、買い手に満腹感があって相場は軟調。一部で500円を割り込む荷もあった。取引に終盤ムードが漂っている。 一方、ドリンク関連の問屋を中心に、番茶の引き合が強い。あるあっせん業者は「今日は本茶の上と番茶の上の値段が同じだった」と苦笑した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から8口878キロが上場し、3500~1350円で取引された。1000円台半ばが中心。藤枝かおりは良質で引き合いが強い。 島田、金谷、川根 島田は1800~1000円の取引が中心。神座のほとんどの工場が一茶生産を終了した。伊久美も13日ごろまでに一茶生産を
-
茶況(5月8日)取引は終盤へ 静岡市中、静岡茶市場の県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後で取引は小休止となった。取引は終盤へと移行しており、平地ではドリンク原料の契約生産を除いて10日ごろに大部分が終わる。東部や山間地は来週末ごろまで続く見込み。 ◇ JA静岡経済連は今期の一茶取引の傾向について、出荷量が増えるに従って販売に苦慮する荷口が大手・中堅茶商に集まっていると指摘。今後も、大口の取引は厳しい価格交渉が予想されると分析する。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 11,110キロ(県内2,064キロ、県外9,046キロ) 清水 4,500~1,300 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 16,745キ
-
一芯三葉 小中学生が丁寧に茶摘み 清水区・両河内
静岡市清水区の両河内小中の全児童、生徒約90人が8日、同校の茶園で茶摘みを行った。地域住民や保護者も加わり「感謝の気持ちを込めてきれいに摘もう」をスローガンに、昨年度より多い収量80キロ超えを目指して作業に励んだ。 中学2年生がリーダーとなり、縦割りの4グループに分かれて実施した。初めて茶摘みを体験する小学1年生を上級生が指導するなど、異学年の交流を深めながら一芯三葉を守って丁寧に摘み取った。 中学2年の百瀬櫂乎さん(13)は「天気もよく、摘みやすい気候でできた。お茶の匂いを感じた」と振り返った。茶摘みの体験は再編前の両河内中時代から30年以上続いている。
-
皇室献上 新茶手もみ 周智茶保存会、秋葉神社で神事 浜松市天竜区春野
浜松市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社(河村基夫宮司)上社でこのほど、新茶を手もみして神前に供える献茶祭があった。伝統的な製法で生葉2・5キロを針のような形状に仕上げた。 周智茶手もみ保存会の会員が、同町砂川産の生葉を熱したほいろの上で丁寧にほぐしたりもんだりした。神事では、参加者一同で祈りをささげた。 献茶祭は火伏せの神として信仰を集める同社で新茶の時期に行われている。神前に供えられた手もみの新茶は皇室の高円宮家に献上される。保存会の市川寿副会長(77)は「生葉の色合いは良く、きれいな形状に仕上がった」と話した。 (天竜支局・平野慧)
-
デジタル茶況(5月8日)雨後で取引小休止
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、昨日の降雨の影響で小休止となった。磐田や初倉、牧之原の各産地は持ち込みをほぼ終えた。本山筋も大型工場は今週末をめどに終了する見込み。 藤枝 前日の雨で取引はなかった。一茶の生産は今週末でほぼ終わる見通し。 島田、金谷、川根 各地とも前日の雨で取引はなかった。金谷では一茶の生産を終了する工場も出てきた。 榛原、相良 雨の影響で取引はなかった。今週末までに一茶生産を終える農家が多い。 掛川、小笠 掛川茶市場は7日の雨の影響で取引はなかった。雨を見込んで一茶の仕入れを終了した買い手もいて、茶業関係者は「9日は厳しい販売になる」と話す。 袋井、森 7日
-
茶況(5月7日)東部被覆茶に引き合い 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、雨前に摘採された荷がまとまって取引された。富士は被覆茶が2000円台から1000円台で引き合いがあったが、その他は700円前後から600円台が中心。相場に応じて仕入れを新茶用から年間用に切り替えている問屋が多い。このため、二茶仕入れが限定的になるという観測も出始め、売り手に警戒感が広まっている。 ◇ 静岡茶市場は引き続き東部中心の取引で、下値は下げ止まりの様相を見せた。雨後の相場が注目される。天竜は2000円周辺で、出荷を終える工場もある。希少品種の入札会も開かれたが、引き合いは乏しかった。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 49,356
-
デジタル茶況(5月7日)遅場所中心の顔ぶれに
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、産地の顔ぶれが中西部から東部や本山筋の山間部などの遅場所中心に切り替わりつつある。降雨の影響による取引小休止を見越した買いはあったが、「二茶を売っているような感覚になる相場」(市中あっせん業者)が続く。 一茶生産を終え、番茶を出荷する産地も出始めた。郡部茶商は「番茶が本茶の値段と同じか、場合によっては高いケースもある」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は7工場から11口1652キロが上場し、3600~1350円で取引された。高値は藤枝かおり。1000円台後半が中心。雨と値段の影響で買い手が多く、片付きは早かった。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには
-
東大「緑茶愛好会」と掛川・大塚製茶がタッグ 地元産新茶で商品開発、学園祭で販売へ
掛川市の大塚製茶は東京大の学生グループ、緑茶愛好会と協力し、新茶商品の開発に取り組んでいる。若者に茶の魅力を伝えることが目的。6日、愛好会のメンバー8人が同社を訪れ、テイスティングをしながら掛川市産のやぶきたをメインに使ったブレンドに決めた。 同愛好会が若者へ茶をPRするため、18、19日に行う学園祭で販売する商品の開発を企画し、同社に協力を依頼した。メンバーは6日、同市東山の茶園や荒茶工場などを見学した後、同社で茶の味や色を見ながら販売する配合を決めた。3種の茶をさまざまな割合で混ぜて試飲を重ね、香りや味がはっきり感じられる飲みやすい茶を追求した。パッケージには赤門や茶を飲む人のイラスト
-
茶況(5月6日)雨前の取引、商談足早 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は、降雨前の取引となり、比較的足早にまとまった。一茶生産は西部地区で終える工場が増え、折り返しを過ぎた。一茶の仕入れを終え、休業する問屋も散見された。多くの産地で1000円を割り込む手合わせが広がり、あっせん業者の間では、今後の市況に関して「この辺りが底値」「雨後にまだまだ下がる」と見解が割れている。 静岡茶市場は、本山筋の共同工場が稼働のピークとなり、2000円台半ばから前半で取引された。中には2000円以下の値付けを避け、出荷した半量を持ち帰る工場もあり、相場維持の駆け引きが過熱している。岡部の品種物の被覆茶は前年並みの3000円台半ばで商談が成立し、堅調だった。 ◇
-
本山茶 おいしさに驚き 観光客ら「静岡の魅力再発見」 芹沢銈介美術館(駿河区)呈茶サービス
静岡市駿河区の市立芹沢銈介美術館は6日、来館者を新茶でもてなす「芹美で味わう静岡茶」を実施した。新茶の時季に合わせた5月開催は、2020~23年はコロナ禍で休止し、5年ぶりとなった。 強いうまみを持つ市内産の本山茶の茶葉を使用。坪庭を眺められる館内の特別室で日本茶インストラクターらが丁寧に1杯ずつ呈茶した。茶のブランドや産地、魅力について解説しながら来館者に振る舞った。 観光で訪れた埼玉県上尾市の町田海風さん(20)は「普段お茶はあまり飲まないが、予想以上に飲みやすくて驚いた。静岡の新たな魅力に気づけた」と満足した様子で話した。 (社会部・赤池泰輝)
-
デジタル茶況(5月6日)連休最終日 取引は円滑
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は後半戦を迎え、中西部では生産を終了する工場が連日増えている。 一茶仕入れを終える問屋も出始め、連休最終日の市中や茶市場は買い手の顔ぶれに広がりを欠いた。ただ、7日の雨予報を見越した買いと軟調な相場が相まって、取引は比較的スムーズに進んだ。あっせん業者は「あすもこの調子は続くだろうが、問題は雨後だ。底値がさらに崩壊しかねない」と警戒する。
-
茶況(5月5日)ドリンク関連買いなく苦戦 静岡県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、中山間地の形状物が3000円前後から2000円台前半を中心に手合わせした。中西部の多くの工場がドリンク関連の契約販売に移行したため、代替品を求める買いも一部見られた。遅場所の東部は苦戦が続き、1000円割れで軟調となっている。 苦境の背景について関係者は「例年この時期にドリンク関連大手の仕入れがあり、相場は下げ止まる。ただ今年はそれがなく、底が抜けている」と口をそろえる。 静岡市中でも連日、底値割れが続く。榛原は1000円台前半から700円前後、小笠は1000円台半ばから800円周辺、菊川は1000円台半ばから1000円、金谷は1500円前後、掛川は2000円台を
-
デジタル茶況(5月5日)底値割れが続く展開
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、契約売りへの移行や稼働を終える工場が増え始めた。出荷終盤で1000円前後の荷には値ごろ感があり、引き合いが見られる。ただ、低調な相場の中で、売り手側が下物の収め先を確保しようと奔走する状況も続く。 郡部問屋は「この値段だと生産者は続けられない。買い手としても心苦しいが、市況がこうなっている以上は致し方ない」と語った。
-
御前崎市特産茶「つゆひかり」カフェ 12日まで店舗巡ってスイーツ堪能
御前崎市茶業振興協議会は市特産の茶品種「つゆひかり」の認知度拡大を図るため、市内の飲食店や製茶業者を巡ってお茶やスイーツを堪能するイベント「つゆひかりカフェ」を5月12日まで開催している。 市内の10店舗が参加。丸尾記念館ではつゆひかりの抹茶を無料でサービスする。その他の各店ではつゆひかり茶と甘味のセットを200円で提供する。同市門屋の「まるよ茶屋本店」ではつゆひかりを使ったまんじゅうを用意。担当者は「茶と相性抜群。口の中でフワッと広がる甘みを楽しんで」と話した。 3店舗以上を回ってスタンプを集めると、つゆひかり商品の10%引き券がもらえるほか、抽選で豪華なプレゼントもある。問い合わせは
-
富士の新茶PR 5日までフェア 富士川楽座
富士市特産の茶をPRする富士山新茶フェアが4日、同市の道の駅「富士川楽座」屋外ふれあい広場で始まった。5日まで。 同市の茶業関連団体でつくる富士のお茶振興推進協議会の主催。東名高速道路上り富士川サービスエリアに直結する広場にブースを設け、会員の茶農家が生産した新茶を販売している。茶娘が試飲を勧めているほか、茶缶や茶菓子が当たる抽選会も実施している。 5日は午前10時から午後3時まで。
-
茶況(5月4日)1000円台中心の取引続く 静岡県産一茶
最盛期を迎えている静岡市中と静岡茶市場の静岡県産一茶取引は、末端消費の低迷を受けて相場が下げ止まらない状況が続く。 市中は坂部が1000台半ばから900円、榛原は1000円台前半から700円前後でともに300円から100円程度下げた。相良は1000円台前半、小笠は1000円台半ばが中心。菊川は1000円台前半、掛川は2000円台前半から1000円前後で商談成立した。富士は被覆物が1000円台半ばで引き合いがあったが、その他は800円前後と苦戦している。 静岡茶市場は盛期入りした東部の荷が増え、上場数量は今期最多の5万キロ超。形状物にも買い手に満腹感が見受けられる。本山筋では大川や清沢など
-
デジタル茶況(5月4日)相場下降 歯止めかからず
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、下落相場に歯止めがかからない。本山筋や天竜など形状主体の産地は2000円台、それ以外の産地は1000円台前半が中心価格帯だが、1000円を割り込む荷が連日増えてきている。中には値がつかず、三桁台中盤で交渉を余儀なくされる工場も散見された。 あっせん業者は「例年は上物の荷に値が引っ張られる傾向があったが、今期は下物の値に引きずられて、下げ止まることがない」と話す。
-
茶況(5月3日)入荷増も低調な相場展開 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は入荷量が回復し、取引は活発だった。ただ上物の出回りが少なく、低調な相場展開となった。坂部は1700円から1000円、榛原は1000円台後半から700円周辺。勝間田は1000円台半ばから前半、金谷は1000円台後半から半ばが中心。小笠は1000円台後半、富士は1000円前後で手合わせした。 遅場所の荷や下物が1000円を切る状況に、あっせん業者は「二番茶の値段だ。静岡の茶はどうなってしまったのか」と口をそろえた。 静岡茶市場の県産一茶も本山筋や東部を中心に上場量が増加した。終盤産地の相場に遅場所の値が引きずられる傾向が続く。遅場所のJA担当者は「想定外に相場が厳しい。こ
-
デジタル茶況(5月3日)取引再開も相場は低調
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後に摘採を再開した各地からの出回りが増えた。取引は全体的に早かったが、低調な相場展開が続いている。一茶の仕入れにめどを付け始めた買い手もあり、計画数量の不足分を補塡(ほてん)する買いもあった。 買い手からは「雨を挟んで茶が全体に軽くなり、脂っ気がない」との評価が広がり、値押し要因の一つになった。東部の大口の荷は値付けに苦戦した。 あっせん業者は「1000円を切っている荷が4割程度あるのでは。本当に二番茶の値段になってきた」と話す。
-
茶況(5月2日)雨後に取引小休止 静岡市中 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は前日の雨により各地で摘採を見送る生産者が多く、出回りは本山筋や東部などに限られ、買い手の来場はまばらだった。静岡市中も取引を小休止した。 今期は3月下旬の冷え込みなどが影響し、序盤は新芽の生育がふぞろいな茶園が各地で見られた。ただ、4月下旬の断続的な雨や気温上昇が作用し、遅場所では芽ぞろいが改善傾向にあるとされている。 本山筋の生産者は「盛期に入るこのタイミングで雨はこたえる。コワ葉化を防いで少しでも品質を保ちたい」と話した。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 12, 162キロ(県内5, 807キロ、県外6, 355キロ) ◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
-
「新茶」季節到来 沼津茶フェア始まる 「アスルくん」もPR
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)の新茶フェアが2日、始まった。同市と裾野市、長泉町の直営ファーマーズ4店舗で10日まで、愛鷹山麓で生産した沼津茶の新茶と地元の和菓子を販売する。 沼津市の金岡産直市では2日、買い物客に煎茶のパックをプレゼントした。日本茶インストラクターが「少し熱めのお湯で入れると、新茶の香りが立つ」などと助言しながら、試飲サービスを行った。 沼津茶は深い渋みと豊かな香りが特徴で、J3アスルクラロ沼津(同市)が応援大使を務める。公式マスコットキャラクター「アスルくん」が店頭に立ち、八十八夜の1日に発売されたばかりの「応援大使おすすめ新茶」をPRした。
-
デジタル茶況(5月2日)雨後で取引小休止
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は前日朝から各産地で降り続いた雨により摘採を見送った工場が多く、少量の取引となった。初倉や磐田は最終盤を迎え、遅場所の東部や中山間地は生産が本格化してきた。東部のJA担当者は「今期は上場し始めた段階で他産地の相場が悪く、例年以上に厳しいスタートとなっている」と話す。 藤枝 前日の雨で取引はなかった。市場関係者は「雨後は大きく様変わりするだろう」と話す。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で取引は少量に限られた。 榛原、相良 取引はほぼなかった。牧之原市内で契約茶園の生産が本格化しつつある。 掛川、小笠 1日の降雨の影響で掛川茶市場は休場した。生産者は露払い
-
八十八夜にティーバッグ新商品 茶神888が企画 新茶期盛り上げ
八十八夜を迎えた1日、静岡県を拠点に茶文化を広める活動を続けるヒーロー「茶神888(さじん・ハチジュウハチヤー)」が県内外の茶農家の協力で新たに商品化したティーバッグの販売を始めた。888自身が茶畑をさっそうと走り抜けるイメージのパッケージデザインで、新茶のさわやかな香りや味わいを表現。茶を買ったことがない人たちに向け「新茶はうまい!」とメッセージを発信し、新茶期を盛り上げる。 商品は「マルヒ製茶」(磐田市藤上原)の浅蒸し茶と「西尾製茶」(鹿児島県鹿屋市)の深蒸し茶を用意した。パッケージデザインはそれぞれ、浅蒸し茶を疾走感あふれる自身の姿で、深蒸し茶を自身が腕を組んだシックな雰囲気の異なる
-
茶況(5月1日)八十八夜の取引足早 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、前日朝の雨により各産地で摘採量が伸びず、前日からは入荷量が落ちた。八十八夜の1日も各地で雨予報だったため、荷は足早に片付いた。 榛原は2000円から1000円台半ば、坂部は1000円台半ばから1000円前後が中心。小笠は2000円台半ばから1000円台半ばとまちまち。相良は1000円台後半から半ば、金谷は2000円台半ばから2000円前後で手合わせした。あっせん業者は「早場所ではドリンク関連の契約用に出荷を切り替える工場が出始めた」と指摘する。 静岡茶市場でも前日比約6割の入荷量となった。雨後の入荷減と連休中の需要を見据え、本山筋や川根を中心にスムーズに取引が進んだ
-
茶娘ふんし、呈茶サービス 島田掛川信金 2日まで
島田掛川信用金庫は1日、八十八夜に合わせて来店者向けの新茶の呈茶サービスを島田市本通の島田本店ロビーで始めた。2日まで。 地元の茶業者に入れ方を学んだ同店の若手社員が茶娘の衣装に身を包み、同市湯日で採れた新茶を振る舞った。提供した同店営業部の小泉美優さん(23)は「おいしい新茶を飲んで喜んでもらえれば」と話した。
-
だんだん茶畑で茶摘み 静岡市葵区
八十八夜の1日、静岡市葵区足久保奥組の「奥長島のだんだん茶畑」で茶摘み体験会が開かれた。時折雨の降る中、山の急傾斜地に作られた石積み茶園での手摘みを楽しんだ。 茶園の保全活動を行う「奥長島だんだん茶畑まもり隊」(勝山育子隊長)が毎年この時期に開くイベントで、市内の14人が参加。茶園に入り、もえぎ色に輝く新芽を丁寧に摘み取った。 同市駿河区の作中太朗ちゃん(5)は「初めてのお茶摘み。プチプチとした感触で葉がたくさん採れて楽しかった」と笑顔を見せた。勝山さんは「体験会も今年で10回目。奥長島産の茶をPRするため、この茶畑で採れた茶の商品化も目指せたら」と今後の活動に意欲を見せた。
-
味や香りの違い飲み比べて堪能 静岡市葵区の社福法人
静岡市葵区の社会福祉法人楽寿会は1日、八十八夜に合わせた新茶イベントを同区のコミュニティホール楽寿で開いた。同会が運営するケアハウスの入居者やデイサービスセンターの利用者計約60人が参加し、入れたての新茶の飲み比べなどを楽しんだ。 製茶業のさんわ(同区)の担当者が講師を務め、おいしい入れ方などを説明。参加者は県内産と鹿児島県産の新茶を飲んで「おいしい」「こっちの方があっさりしてる」などと話しながら、味や香りの違いを堪能した。茶の種類や生産量に関するクイズにも挑んだ。 参加した鈴木福江さん(83)は「今年初めて新茶を飲んだ。味の濃さに違いがあり、どちらもおいしかった」と笑顔で話した。
-
最高値の新茶 地元茶商が奉納 富士宮・浅間大社に
富士宮市の富士宮富士山製茶は1日、静岡茶市場の新茶初取引で手もみ茶最高値の108万円で仕入れた地元産新茶を同市の富士山本宮浅間大社に奉納した。 同社の土井貴代表社員のほか、JAふじ伊豆などの茶業関係者らが手もみ茶を神前にささげ、神事に臨んだ。参列者は新茶で乾杯し、土井さんは「味わい深くて香り高い、108万円にふさわしい仕上がり」とあいさつした。 同JAは地元で採れた新茶を多くの人に味わってもらおうと、煎茶パックの無料配布を3~5日、同市外神のファーマーズマーケット「う宮~な」で行う。買い物客向けに一日600個を用意した。
-
デジタル茶況(5月1日)出荷量減り 取引足早
八十八夜を迎えた静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は、前日朝の雨の影響で出荷量が減少したこともあり、足早に終わった。市中問屋は「八十八夜という雰囲気ではないが、連休を見越した買いが集中したのだろう」とみる。 取引価格帯は1000円台前半が膨らみ、生産開始間もない遅場所の値段も低調に推移している。1000円を大きく割り込む荷もあった。市中あっせん業者は「お茶が一番売れた頃とは隔世の感がある。これでは2番茶の値段だ」と話した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から10口1752キロが上場し、3900~2200円で取引された。中心は2000円台半ば。安値の荷の引き合いが強かった。 島田、金谷
-
静岡 梅ケ島の自然 楽しもう【しずおかアウトドアファン】
静岡市を南北に貫く安倍川の上流域に位置する同市葵区の梅ケ島地域。古くからの温泉地として知られる梅ケ島温泉をはじめ、歴史ある地域として知られるが、アウトドア関連のスポットも豊富だ。4月中旬から下旬にかけて地区内の見どころを訪ねた。(生活報道部・草茅出) 魚魚の里 気軽にアマゴ釣り さおを借りて気軽にアマゴ釣りが楽しめる魚魚の里=静岡市葵区 「釣り上げたアマゴを焼いて食べれば、パリパリの皮とふっくらした身のおいしさを味わっていただけます」。黄金の湯からも近い親水施設「魚魚[とと]の里」のスタッフ小泉くみ子さんは笑顔で語る。 施設内には大小の池があり、貸しざおを使って釣りを楽しめる。
-
新茶輝く八十八夜 静岡県内各地、収穫急ピッチ
うるう年の今年は、5月1日が立春から数えて88日目に当たる「八十八夜」。ピークを迎えた静岡県内各地の茶どころで30日、急ピッチで収穫が行われた。 静岡市葵区楢尾の「お茶の森」の茶園では、雨上がりの晴れ間に輝く新芽の刈り取り作業が進められた。標高600メートルで栽培する茶は、濃厚なうまみと滋味が際立つ。特色ある県内の銘茶を認定する「ふじのくに山のお茶100選」に2品種が選ばれ、茶商からも高い評価を受ける。 園主の森久功さん(73)は「丁寧に情熱を持って作れば認めてくれる人がいる。今年もいいお茶ができた」と出来栄えに胸を張る。妻みどりさん(68)と二人三脚で栽培する中、3年前に長男の妻実奈子
-
茶況(4月30日)産地そろうも満腹感散見 静岡市中県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋の大川や玉川、川根、天竜、富士などの遅場所から荷が届き始め、ほぼ産地の顔ぶれが出そろった。中山間地の形状物に引き合いがあった。大川は5000円台前半、藁科の共同工場は3000円台後半、天竜は4000円から3000円台で商談が成立した。市中問屋は「こちらの要望に応じて丁寧に作ってくれている工場の荷には昨年よりも高い値を付けることもある」と話す。 静岡市中の県産一茶は、富士の大型工場から初荷が届いた。取扱数量は増加する一方で、すでに満腹感のある茶商も散見され、評価の芳しくない低価格帯の荷は取引に難渋している。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 50
-
もえぎ色、丁寧に茶摘み 学生や親子が体験会 杉山彦三郎記念茶畑 静岡市駿河区
静岡市駿河区の県立美術館彫刻プロムナード内にある杉山彦三郎記念茶畑の保存・活用に取り組むボランティア団体「草薙ツアーグループ」が28日、茶畑で茶摘みの体験イベントを開いた。一般参加の親子や、例年参加する常葉大教育学部生涯学習学科の学生ら計約110人が、晴天の下、茶摘みを楽しんだ。 茶の代表的品種「やぶきた」の生みの親である杉山彦三郎を顕彰する茶畑には、13品種が栽培されている。参加者らは同団体のメンバーからアドバイスを受けながら、丁寧に新芽を摘み取った。学生の一部は茶娘姿で収穫に臨んだ。 前田美佐枝代表は「子どもたちが楽しんでくれてうれしい。活動を通じ、お茶の文化を未来につなげていきたい
-
デジタル茶況(4月30日)八十八夜前 全体相場が続落
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、産地がおおむね出そろった。遅場所の出回りが膨らんだが、終盤を迎えた早場所の値に引きずられ、相場は続落。八十八夜(5月1日)を前に取引全体の中心価格帯は1000円台に落ち込んでいる。一部に品質重視の買いがあるが、主流は価格を優先した取引に移行している。 郡部の問屋は「茶の商いが良かった時代は、この時期の相場が2000円台後半だった。八十八夜の新茶という文化が消費者にも業界にもなくなりつつある」と指摘する。 本山筋のある生産者は「一番茶でこの値段では、来年は続けられない」と下を向く。 藤枝 JA大井川藤枝工場は6工場から13口2102キロが上場した。高値は
-
茶況(4月29日)相場軟調 2000円割れ目立つ 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、摘採を再開した各産地から荷が届いた。大型工場も本格稼働し、取扱数量が増加。雨後の晴天でコワ葉化が進んだことで、上物は1000円前後、その他の荷は500円ほど値を下げた。終盤の磐田は2000円前後から1000円台前半、坂部は1000円台後半が中心。小笠は3000円前後から2000台前半、榛原の大規模工場は1000円台後半から前半で商談が成立した。 静岡茶市場は本山筋や東部からの上場量が増え、県産一茶の取扱数量が今期最多となった。ただ、こちらも買い気が低調で、大口の荷は取引に手間取る状況が続く。初荷を届けたJA職員は「1000円台でも買い手の反応が薄い。値段を下げる以外に
-
デジタル茶況(4月29日)出荷増で相場は下落 静岡県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後に摘採を再開した各地から荷が集まり、最盛期入りの様相となった。見本で品々を確認した買い手からは「脂っ気がなくなり、軽くなった」と様変わりを指摘する声が目立った。相場は下げ足を速め、取引のピークとされる八十八夜(5月1日)を前に、1000円台での手合わせが続出した。 下落幅を抑えたい売り手側が親値を高めに設定すると、荷の売れ行きが鈍化し、結局終値が想定以下となる悪循環が生じている。JA担当者は「茶商が求めている品質と価格帯にはまれば売れる。ただ、そのゾーンが毎日変わるので商談に苦労している」とこぼした。
-
30日から新茶フェア 荒茶風緑茶など販売 JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は30日から5月31日まで、新茶フェアを行う。1日からは目玉商品の袋詰め荒茶風新茶セットを通信販売する。 荒茶風新茶は工場小売店舗で1袋320グラムを税込み1000円、通販は1袋350グラムで3セット3564円、6セット6804円、12セット1万3284円(いずれも送料と代引き手数料込み)で取り扱う。初摘み新茶や200個限定の新茶と茶ようかんの詰め合わせなどをそろえたほか、5月中旬からは藤枝親茶(しんちゃ)も発送を開始する。 鈴木良則工場長は「味と香りが乗った良いお茶ができた」と話す。問い合わせは工場<電0800(200)5511>へ。
-
茶品評会へ新芽摘み 川根本町、住民丁寧に
川根本町で28日、本年度の全国茶品評会に向けた出品茶の製造が始まった。町内の農家が最高峰の川根茶づくりに励む。 普通煎茶4キロの部に挑む同町元藤川の相藤令治さんの茶園では同日早朝から摘採が行われた。地元住民ら約50人が生葉約120キロを丁寧に摘み取った。同茶園では、機械を使わないで全ての芽が均一になるように育てる「自然仕立て」を取り入れており、相藤さんは「雨もあり、暖かくなってきた。生育は順調で葉の色もよい」と自信をのぞかせた。 普通煎茶4キロの部に土屋鉄郎さん、相藤令治さん、相藤直紀さん、同10キロの部には丹野浩之さん、小平史郎さん、橋本立生さん、川崎好和さんが出品する。
-
茶況(4月28日)出回り少なく取り引き限定的 静岡市中、県産一茶
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、前日の降雨の影響で出回りが少なく、限定的な取引となった。休業する問屋も多かった。市場、市中ともに1000円台の荷が増え、買い手に新茶商戦用から年間用へと仕入れを移行する動きも出始めた。市中問屋は「値が下がってきたので、2000、3000円台は無理に手を出さない。上物にも満腹感があり、焦って買わなくてもいいというムードが漂っている」と指摘する。 29日は各産地から一斉に荷が届き、荷口も増える見込み。八十八夜(5月1日)前の取引のヤマ場となり、買いの傾向と相場が注目される。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 8,808キロ(県内5,931キロ、
-
デジタル茶況(4月28日)雨後で取引小休止
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、前日の断続的な雨の影響で摘採を見送った生産者が多く、取引は小休止となった。今期の一番茶取引の傾向について、市中あっせん業者は「葉に力がないため蒸しが強いと赤くなる。水色重視の買いが目立つ中で、そうした荷は売れ残ってしまう」と話した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から4口642キロが上場し、4100~2400円で取引された。高値はやぶきたの形状物。前日の雨で数量が少なく、片付きは早かった。摘採が本格化し、29日は数量が膨らむ見込み。 島田、金谷、川根 川根では本年度の全国茶品評会に向けた出品茶の製造が始まった。
-
「結婚してください!!」茶畑の中心で愛を叫ぶ 菊川市がイベント、市制20年祝う声も【動画あり】
菊川市は27日、広大な茶畑に向かって絶叫するイベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」を同市本所の菊川中央公園で実施した。7~61歳の約20組80人が出場し、大切な人やまちへの思いを大声に乗せた。 今年で3回目。市制20周年と重なった今回は、記念事業の開幕イベントに位置付けた。「パパ、ママ、大好きだよ」「菊川市20周年おめでとう」など、家族や地域に愛情を伝えるメッセージが目立った。プロポーズの練習と前置きして「結婚してください」と絶叫する出場者もいた。 イベントに先立ち、地元の書道教室と常葉大菊川高ダンス部がパフォーマンスを披露して会場を盛り上げた。芝生広場では市内のブラジル人学校など各種団体がブ
-
茶業発展祈願し献茶 礎築いた「3茶祖」へ奉納 静岡・臨済寺茶祖堂
静岡市内の製茶問屋などでつくる静岡茶商工業協同組合は27日、茶業の礎を築いた「3茶祖」に新茶を奉納する献茶式を同市葵区の臨済寺茶祖堂で行った。茶業関係者ら約40人が業界の発展を祈願した。 3茶祖は、中国から茶の種を持ち帰り日本で初めて茶を栽培したと伝わる栄西禅師、同区栃沢出身で静岡茶祖とされる聖一国師、同区生まれで喫茶儀礼を伝えたとされる大応国師。同組合の岩崎正樹理事長や難波喬司市長らが3茶祖の像の前に同区足久保地区で手摘みされた本山茶を供えた。 難波市長は「皆さんと一緒に、市に根付いている茶の文化や産業をもり立てていきたい」と呼びかけた。
-
茶況(4月27日)全体的に相場軟調 静岡茶市場、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、少量選別買いの傾向が続き、取引は全体的に軟調に推移した。多くの買い手が雨後2日目の品質を「コワ葉化が進んでいる」と評価し、値押し要因とした。 取引価格帯は坂部は2000円台、磐田は1000円台半ばが中心。勝間田は500円下げの3000円台半ばから2000円台半ば、小笠は3000台後半から2000円台後半。 静岡茶市場には天竜や富士、富士宮などからも入荷があり、産地の顔ぶれがさらに広がった。 降雨後のつゆが朝まで残り、きょうの摘採を見合わせた工場が多い。市中、茶市場ともに28日の荷は限定的となる見通し。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 41,076キロ
-
地元産の新茶がずらり 来場者でにぎわう 掛川・とうもんの里
掛川市山崎の農村文化発信施設「とうもんの里総合案内所」で27日、恒例のとうもん新茶まつりが始まった。地元産の新茶の試飲サービスや農産物販売を展開し、大勢の来場者でにぎわった。28日まで。 掛川と袋井の両市から各種の新茶が届いた。施設を運営するNPO法人とうもんの会のメンバーは、ホットプレートを使った製茶を実演した。山下みさお理事長は「天候不順で新茶がそろうか心配だったが、間に合って良かった。田園の風景を守っていきたい」と話した。 雨の影響で、茶娘衣装の着付けと茶摘み体験は28日に延期した。
-
デジタル茶況(4月27日)荷数増も小口の買い目立つ
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、本格稼働する工場が増え、一荷主当たりの数量も伸びた。ただ末端消費が低迷する中で繰り越し在庫を抱える買い手の多くが小口仕入れに徹している。 製造本数が多い品は荷さばきに難航する傾向が強い。あっせん業者は「5本買ってくれれば御の字。このまま出回り数量が最盛期水準になれば、行き場に困った荷であふれてしまう」と嘆く。 早場所の磐田や初倉では良品の製造に徹し、3000円前後で一茶の生産を終えた工場もあった。市中問屋は「突出して良い荷には買い手がしっかりと付いている」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から9口903キロが上場し、4800~2800円で取引さ
-
茶況(4月26日)今期最多の上場量 静岡茶市場、県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、山間地などの遅場所を除いて各産地が出そろい、今期最多の入荷となった。開場直後から、雨後の芽合いの変化を指摘する買い手と、相場維持を図る売り手との攻防が続いた。 本山筋は500円前後の下げ。藁科は5000円台前半、足久保は手摘み物が1万円前後、玉川は5000円台中心の手合わせ。袋井は4000円から2000円台半ば。初倉は2000円前後が中心。週末にかけて一茶の摘採を終える小規模生産者も出始める。 静岡市中は荷口が増え、雨前から700~500円下げる荷が多かった。勝間田は4000円から2000円台半ばでまちまち。榛原は3000円台半ばから2000円前後、小笠は4000
-
デジタル茶況(4月26日)雨後で値押し目立つ展開
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は産地の顔ぶれがほぼ出そろった。降雨による小休止をはさんだため、買い手は芽伸びを指摘して値押しを続ける展開が目立った。買い気も鈍く、特に大口の荷は手合わせまでに時間を要した。 早場所は2000円前後の取引が中心で、相場は全体として軟調に推移。初荷で2000円を割り込む工場も散見された。生産者からは「この安さではとても続けられない。今期でやめる農家もどんどん出てくるだろう」との声が続出している。市中あっせん業者は「末端で売れていないのか、買いの本数が少ない。下の荷は買いたたかれてしまう」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から9口1053キロが上場した。
-
黄金に輝く“幻の茶”「きら香」 袋井で初摘み 生育順調
一番茶のみ白い新芽を伸ばす希少品種で、「幻の茶」と言われる白葉茶「きら香」の初摘みが25日、袋井市岡崎の竹内清美さん(76)の茶園で行われた。黄金色に輝く生葉約200キロを刈り取った。 きら香は1989年に竹内さんが発見したやぶきたの突然変異種で、アミノ酸が豊富で苦みが少なく、濃厚な甘みやうまみが特徴。挿し木を繰り返して少しずつ生産量を増やし、2006年に品種登録された。現在は市内の計約3千平方メートルの茶園でのみ栽培されている。 竹内さんによると、生育は順調。「近年の中で特に質が高い。ぜひ味わってほしい」と話した。40~50度の少なめの湯で入れのがお勧めという。
-
茶況(4月25日)雨で静岡県産一茶取引小休止 鹿児島は最終盤
各地で前日に雨が続き、静岡市中と静岡茶市場の県産一茶取引は小休止となった。各産地は天気の回復を受けて生産を再開した。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれや荷口が今期最多を更新する見通し。 静岡茶市場の県外産一茶は、鹿児島本土物が最終盤で、荷の中心は宮崎県産。鹿児島産の取扱量は前年と比べて2割程度落ち込んでいる。例年、先行産地の鹿児島の生育状況が本県の園相と共通する傾向があり、茶市場職員は「鹿児島産は早期に芽のがさつきが目立った。数量の心配もあるが、雨後の品質が気になる」と警戒する。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 7,175キロ(県内60キロ、県外7,115キロ) 宮崎
-
デジタル茶況(4月25日)雨後で小休止 明日取引本格化
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後で取引が小休止した。24日の茶市場に今期初めて1万キロ超が上場し、ようやく盛期入りのムードが出てきた。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれと荷口が一段と増える見込み。 今期の県産一茶の出来栄えについて市中問屋は「各地とも全体的に味が濃く、まとまっている印象。値段と品質のバランスの見極めがとりわけ重要なシーズンになる」と話した。 藤枝 前日の雨で取引は行われなかった。生産者と茶商らは雨後の様変わりを懸念している。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で、川根地域は取引がなかった。早場所の島田市川根町や地名など南部地域で摘採が始まった。 榛原、相
-
丸山製茶 茶農協継承 掛川で25日から生産
担い手不足で2023年8月に解散が決まった富士東製茶農協(掛川市東山)の運営を、地元茶商の丸山製茶(同市板沢)が引き継いだ。25日から、同社の「富士東茶工場」として新茶を生産する。 富士東製茶農協が操業を始めたのは1940年。協同組合の発足は掛川市周辺では先駆けだったという。東山の茶はしっかりとした味わいが特徴で固定ファンも多い。ただ、所属する茶農家は20年前と比べて半減し、高齢化も課題だった。 茶価の低迷により運営が苦しくなる中、複数の若手が組合を去ることを契機に昨夏、幕を下ろすと決めた。若手の1人、松浦永治さん(44)は「先に辞めた方が得になる状況だった」と経営の厳しさを語る。 丸
-
茶況(4月24日)盛期入りも買いに温度差 静岡市中、静岡茶市場県産一茶
静岡市中の県産一茶は雨前に摘採を進めた各産地から荷が届き、盛期入りの様相を見せた。上物の人気銘柄は予約完売する一方、大口の荷などは商談に時間を要するなど買い方に温度差がある。磐田は3000円から2000円前後。坂部は3000円台、初倉は2000円台の荷が中心。金谷は6000円台半ばから前半で手堅くまとまった。 静岡茶市場の県産一茶では、本山筋の選別買いが目立つ。手摘み物は1万円台を保つが、足久保や藁科など出荷産地が増えたことから、5000円台の荷では買い疲れの気配も出てきた。初荷を届けた生産者は「相場が厳しい。選別買いが徹底されているため、品質には注意を払いたい」と話した。 ◇静岡茶市場一
-
デジタル茶況(4月24日)雨前の荷集中で今期最多の荷
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨前に摘採した荷が集中し、産地と荷口の数がともに今期最多となった。雨後となるあすの取引小休止を見越し、先買いに動く買い手が目立った。 早場所は一茶生産の折り返しを過ぎ、相場が固まってきていて連日500円前後の下げ。2000円台を割る荷も出始め、全体に軟調ムードが漂っている。市中あっせん業者は「値の上下差が激しい。さばくのに苦労する荷が一定数ある」と語る。 これから摘採が本格化する県東部の生産者は「この相場状況を見ていると、例年よりもさらに厳しいシーズンになりそうだ」と懸念する。 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われ、4工場から8口404キロが上場し
-
新茶シーズン幕開け 藤枝で初取引 形状物に引き合い
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で24日、新茶初取引が行われた。前年より7日遅い。茶業関係者ら約80人が新茶シーズンの幕開けを祝った。 市内の4工場から8口計404キロが上場し、最高値はやぶきたの6300円。茶商らが茶葉の形状や水色、香りを吟味し、取引が成立すると威勢のよい手合わせの音が響いた。高値でも形状物は早く片付いた。 初取引に先立ち、式典が開かれた。同JAの杉山芳浩組合長は「一人でも多くの方により良い茶を飲んでいただき、活発な取引につながることを祈念する」とあいさつ。生産者を代表し、同JA茶業協議会藤枝支部の杉村金光支部長は「ここ数日の温かさで一斉に新しい芽が出ている。心配した霜
-
【時評】川勝県政15年と本県茶業界 「協創」で次世代へ道開く(小泊重洋/地紅茶学会顧問)
川勝平太静岡県知事が15年に及ぶ知事職を辞する。本県茶業界との関わりを振り返ってみたい。私事だが、21年ほど本欄を書き続けている。時評ゆえに、その時々の出来事を書いているので、日記代わりになる。 2009年、本県で国民文化祭が開かれた。「日本人にとって茶の湯とは何か」というシンポジウムを企画して、基調講演を当時静岡文化芸術大学長であった川勝さんにお願いした。「茶の文化と文明」という題であった。しかし、急に県知事に就任したため、沙汰やみになった。川勝さんは人も知る茶文化の研究者でもある。 すぐに、静岡に日本の理想郷を作ろうと走り出した。お茶では、茶の都構想を打ち出した。どのようなものができ
-
生育進み、品質良好 市内8工場から上場 掛川で新茶初取引
掛川茶市場は23日、掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。3月の冷え込みを受けて前年より8日遅い開幕となった。生産者と茶商、行政関係者が式典に出席し、取引の活況を願った。 市内南部、東部などからの8工場から11口計1066・8キロが持ち込まれ、やぶきたやさえみどりが上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を各所で響かせた。最高値は3万円だった。 市は今期から、生産者と茶商が連携して適正価格を形成する「茶業版フェアトレード」を推進する。取引に先立ち行われた式典で、取引運営委員会の堀内尚委員長は「農家と茶商は一蓮托生(いちれんたくしょう)
-
茶況(4月23日)上場量の低迷続く 静岡市中、県産一茶
静岡市中の県産一茶は、顔ぶれに前日と変化は見られず、雨後のつゆを懸念して操業を見送った工場があったため荷口は少なかった。磐田は3000円台が中心。初倉は摘期終盤でも3000円台後半を保つ品もあったが、主流は3000円前後。坂部は4000円台半ばから3000円台後半、品種物は2000円台後半で取引された。 静岡茶市場でも県産一茶の取扱数量が前日比約6割となった。12日の初取引以来、いまだに5000キロを超える開場日がない。市中問屋は「24日の雨予報に備えて明日は一斉に荷が出てくるだろうが、ここまで低調なムードで盛期を迎えるのは初めて」と話した。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立
-
新茶取引、間近に 静岡茶市場で場内見学ツアー 27日から5月6日
静岡茶市場(静岡市葵区)で27日~5月6日、場内見学ツアーが行われる。一般客が普段入れない市場内を見て回り、最盛期の新茶取引を体感できる。 製茶問屋と仲介人らがそろばんをはじいて価格交渉する「相対取引」を見学したり、産地や製法が異なる茶を比べて鑑定方法を学んだりすることができる。市場の内野泰秀社長が厳選した茶を味わうコーナーもある。 全日午前6時から同8時20分。定員は各日10人で、参加費は1人4000円。旅行企画のそふと研究室(同区)のウェブサイトから申し込める。 問い合わせはそふと研究室<電054(272)0525>へ。
-
袋井、森の新茶初取引 質良し、手合わせ響く 前年より9日遅く
袋井市と森町で23日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より9日遅い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 同市岡崎の茶ピア取引所での式典には約100人が出席した。7口52キロが持ち込まれ、最高値は例年、袋井茶の語呂合わせで2万9618円だったが、今年は質が高く3万円で取引された。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者約60人が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には例年より多い16口67キロが上場。町内の
-
デジタル茶況(4月23日)出回りまばら 活気に欠ける
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、雨後のつゆを気にして操業を取りやめた工場が多かった影響で、入荷がまばらだった。市中は坂部、磐田、初倉が中心で、順調に商談が成立。平均価格帯は3000円台半ばで推移した。初荷の上級品では7000円台~6000円台があった。 市中問屋は「品質は悪くないが、活気に乏しい」と語る。あっせん業者も「それほど買い気が強いわけではない。今日は入荷が少なく苦労しなかったが、明日一気に荷が増えたときにどうなるか」と気をもむ。 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は159
-
川根で新茶初取引 生産者ら開始祝う
川根地域の新茶初取引が23日、川根本町地名の農林業センターで開かれた。生産者や茶商ら約50人が集まり、シーズンの始まりを祝った。 下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。茶商が茶葉の形状や、水色、香りなどを確認した後、取引がスタートした。高木郷美さん(67)=同町下長尾=の手摘みのやぶきたが、最高値となる4万888円で手合わせとなると、会場から歓声が上がった。落札した山関園製茶=島田市川根町=の山下真臣社長は「例年より全体的に完成度が高かった。良いものはしっかり評価していきたい」と話した。
-
本格的な日本茶 手軽に 「つゆひかり」のプレミアムティーバッグ 山亜里製茶(御前崎市)【静岡ものづくり最前線】
湯を注ぐだけで家庭や職場、アウトドアなど幅広い場面で本格的な日本茶が楽しめる。深蒸しした御前崎市特産の茶品種「つゆひかり」の茶葉を1袋5グラム詰めた。まろやかな味わいと豊かな香りが特徴。茶の味や魅力を競う「日本茶アワード2023 煎茶ティーバッグ部門」で入賞した。 湯の適温は80度前後。注いでから30~60秒ほど茶葉が広がるのを待つ。取り出す際、袋の中にうまみ成分が残らないように少し揺らすのがポイント。つゆひかり茶の色は抹茶のように濃いが、のどごしはスッキリ爽やか。渋みも少ないため、お菓子づくりの材料としても人気が高い。 近年、日本茶を取り巻く環境は多様化した。急須で茶を入れる家庭が減っ
-
「急須ない」首都圏20代男性の8割超 静岡県が飲用実態調査 オフィス需要掘り起こし狙う
20代男性の8割以上は急須を持っていない-。静岡県が首都圏の消費者を対象に行った茶の飲用実態調査で、若年層のリーフ茶離れの傾向が明らかになった。県は、ペットボトルやティーバッグなどへの飲用形態の多様化が消費低迷の一因と分析。「消費拡大には、オフィスでの消費や新たな飲用習慣の提案が必要」と指摘する。 調査は首都圏のオフィスワーカー500人(男女各250人)に実施。家庭におけるドリンクの飲用種別や職場での緑茶の消費実態を調べた。年代別・性別の急須所持率は、50代女性の60・3%が最高で、40代女性46・0%、50代男性41・3%と続く。女性は20代(25・8%)が最も低く、男女ともに若年層の急
-
自分たちで作ったお茶、いい匂い! 静岡・大川小中生が「手もみ」体験 5時間かけ完成【動画あり】
静岡市葵区日向の小中一貫校大川小中で22日、児童生徒が茶の手もみを体験した。同市茶手揉(もみ)保存会の牧野力雄会長ら3人に指導を受け、前日に手摘みされた「やぶきた種」約1・5キロを手もみした。 同校で毎年この時期に行われている行事。3、4、8年の児童生徒や教諭ら計10人ほどが参加。枝先の新しい芽とその下の2枚の葉を摘む「一芯二葉」で丁寧に摘まれた生葉を蒸し上げた後、「ホイロ」を使い手のひらですり合わせる「もみ切り」、手で押し出すようにして葉の水分を飛ばす「でんぐり」などの製茶の全工程に取り組んだ。 5時間ほどの作業で、300グラム弱の新茶が完成した。児童らは早速味見をして、新茶特有のすが
-
茶況(4月22日)早場所、盛期入りへ 静岡市中、静岡茶市場
静岡市中の県産一茶は、早場所からやぶきたが届いた。各産地とも雨後で出荷数量が限られ、取引はスムーズだった。あっせん業者は「早場所はわせ品種が片付いてきた。今週からようやく盛期入り」とみる。県中部の生産者は「芽伸びがまばらで、収量が昨年の半分ほどになる可能性もある」と警戒する。 静岡茶市場でも、わせ品種中心だった磐田や初倉の荷がやぶきたへと切り替わった。色味と芽合い重視の買いが続き、水色に難がある荷では2000円台の取引も見られた。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 16,135キロ(県内4,159キロ、県外11,976キロ) 清水 18,000~6,000 美和 1
-
摘みたて「山の息吹」 来庁者へ新茶振る舞う 島田市役所
島田市は22日、市役所1階ロビーで来庁者向けの新茶の呈茶サービスを開始した。24日まで。 20日に市内で摘採したばかりの甘みとうまみの強い「山の息吹」が提供された。日本茶インストラクターが急須でお茶を入れ、茶娘が来庁者に配った。 新型コロナウイルス禍の影響で中止が続いていたが、5年ぶりに開催した。
-
香る新茶 輝く新芽 川根本町で手摘み丁寧に
川根本町下長尾の茶農家高木郷美さん(67)の茶園で22日、新茶の手摘みが行われた。地元住民約20人が参加し、丁寧に新芽を摘み取った。 大井川沿いの茶畑で育ったやぶきたの生葉約90キロを収穫した。手摘みすることで切り口が酸化しにくくなるとともに、柔らかい新芽だけを選んで摘採するため雑味の少ないお茶に仕上がるという。高木さんは「適度な気温と雨で生育は順調」と話した。
-
デジタル茶況(4月22日)雨後で小口出荷 やぶきたに切り替え
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、品種物からやぶきた中心に切り替わった。前日の降雨の影響で、少量出荷の工場が多く見られた。取引は円滑に進んだものの、各産地とも相場は軟調。品質差が目立ち、価格幅が2000円ほど開いた産地もあった。 市中のあっせん業者は「産地と量が増えてくると、下物の荷さばきが一段と難しくなる」と懸念する。 雨による土壌の水分量や芽伸びの不均衡に悩む生産農家の声が多く聞かれた。県中部の生産者は「今年は特に摘採の見極めが難しい。欠点があると一気に値が崩れるため、難しい状況が続きそうだ」と話した。 島田、金谷、川根 初倉地区では、わせ品種が片付き始め、明日からやぶきたの摘採が
-
茶況(4月21日)やぶきた入荷で買い本格化 静岡茶市場県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、主要品種やぶきたを上場する産地が広がり、取扱量は前日から倍増した。沼津と金谷からは品種物の初荷が届いた。買い手は今期最多となり、新茶商戦に向けた仕入れが本格化の兆しを見せた。形状物が少なく、本山筋の荷に引き合いが強い。ただ、先行の県外産地と同様、県内産も摘採回数が少ない段階でコワ葉化が進む傾向が見られる。JA職員は「芽ががさつくと一気に値が下がる」と警戒する。 静岡市中は初倉や相良などからやぶきたの初荷が届き、おおむね前年並みの値がついた。少量選別買いの向きがあるものの、5000円台から4000円台半ばの手合わせが多い。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立
-
デジタル茶況(4月21日)やぶきた入荷 買い手関心高く
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に各地からやぶきたが出回り始めた。茶市場には開場前から茶商が多数詰めかけ、主力品種の今期の出来栄えに高い関心を示した。商談はおおむねスムーズに成立し、相場は各産地とも前年並みかやや高値でまとまった。 買い手からは「顧客から新茶がほしいという要望が増えてきた。やぶきたの良品を中心に手当てしたい」(郡部問屋)という前向きな声が聞かれた。一方で「値段が予想よりしっかりしていた。目当ての工場の荷が出てくるまで待つ」と慎重姿勢を維持する問屋も散見された。 島田、金谷、川根 川根地域の早いところでは、さえみどりの手摘みが始まった。生産者の1人は生葉で80
-
左馬助公しのび 御前崎で献茶式 茶業と地域発展祈る
新茶シーズンに合わせて御前崎市新野の住民有志ら約40人が21日、戦国時代に旧新野村を治めていた新野左馬助公を祭る神社に新茶を献上した。左馬助公の遺徳をしのぶとともに、さらなる茶業発展と地域振興を願った。 献上茶式は地元の伝統行事の一つ。「新野左馬助公顕彰会」が企画した。神事では宮司が祝詞を上げ、同地区で収穫された新茶をささげた。式後は献上した茶葉で茶を入れ、参加者全員で献杯した。同会の村松彰会長は「今年も4月に入り地域が緑一色になった。新茶が収穫できることに感謝したい」と述べた。 市によると、戦国武将だった新野左馬助は今川氏の一族で、現在の新野地区の礎を築いたとされる。 (御前崎支局・
-
茶況(4月20日)上物に買いが集中 静岡市中県産一茶
静岡市中に出回った県産一茶は磐田、初倉、相良、坂部と前日と同じ顔ぶれ。上物に買いが集中する傾向が続き、水色が劣る品は評価が芳しくない。磐田は4000円台後半から3000円台での取引。相良の良品は前日から値を下げたものの、7000円前後で商談が成立した。週明けの雨予報を懸念する声が上がった。 静岡茶市場の県産一茶は小笠と有度などから初荷が届いた。美和の手摘みは高評価が続き、1万円台半ばで取引された。本山筋は来週半ばから月末にかけて稼働工場が増える見通し。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 9,846キロ(県内1,779キロ,県外8,067キロ) 清水 8,800~5,500
-
デジタル茶況(4月20日)買い手慎重、わせ品種に満腹感 静岡市中、静岡茶市場の県産一茶
静岡市中の県産一茶は、磐田、初倉、坂部の荷が中心。静岡茶市場には小笠と有度から初荷が届いた。 出荷産地が広がる一方、「買い手が想定以上に仕入れに慎重。新茶商戦のムードがほとんど感じられない」(あっせん業者)。シーズン序盤で上物を求める茶商が多く、県外物の出回りで手当てに一巡感があるわせ品種には満腹感が見られる。 県中部の生産者は「同じ畑でも生育がまちまちで、無理をして摘もうとすると芽ぞろいが悪くなる。今シーズンは摘採タイミングの見極めが難しい」と話す。 榛原、相良 収穫時期を前に雨が続いていることから、生産者は芽伸びを確認している。牧之原市内のある生産者は「雨や気温が適度で、成長は順
-
響く手合わせ 島田で新茶初取引 最高値1万2000円
島田地域の新茶初取引式が19日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。生産者や茶商ら約200人が集まり、今期の茶の活発な取引に期待を込めた。 初取引は生育が早かった昨年より4日遅く、例年並みとなった。初倉と湯日から、つゆひかり、さえみどり、やぶきたの3口90キロが持ち込まれた。買い手側は、荒茶の形状や色を吟味。鐘の音で取引が始まると、スムーズに進行し、各所で成立を告げる「手合わせ」の音が響いた。平均単価は8311円で、最高値は1万2千円だった。 湯日第一茶農協の古沢義晴組合長(65)は「4月に入って一気に暖かくなったことで、色の良いお茶に仕上がった」と喜びを口にした。 (島田支局・
-
響く手合わせ 島田・金谷で新茶初取引 形状や水色よく
金谷地域の新茶初取引が19日、島田市のJA大井川五和支店で行われた。生産者や茶商ら関係者が新茶シーズンの幕開けを祝った。 わせ品種の「山の息吹」がごく少量上場し、1キロ当たり8888円で取引された。買い手側は荒茶の形状や色、香気などを吟味し、取引が成立すると威勢よく手合わせした。茶商の一人は「形状や水色がよい」と評価した。 初取引に先立ち、開所式が行われた。同JAの板谷隆輝常務理事は「茶価の低迷など状況は厳しいが、品質を第一に生産者と歩んでいきたい」とあいさつした。 (島田支局・寺田将人)
-
高品質の新茶に期待 菊川で初取引
菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約140人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。 持ち込まれた荷は1工場2口で計32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。最高値は、茶業関係者にとって良い一番茶期になるよう願いを込めた3万7410(みんなよい)円だった。 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は
-
茶況(4月19日)芽合い重視の取引 静岡市中県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、磐田の荷口が増え、初倉、清水小島から初荷があった。さえみどりなどのわせ品種が中心。芽合い重視で商談に臨む買い手が多く、棒などが混じる荷は厳しく値押しされた。やぶきたの良品は足早に取引が成立する傾向が連日続いている。清水小島の手摘みの上級品で30000円台の取引があった。 ◇ 静岡市中の県産一茶は、相良と坂部から初荷が届いた。磐田は5000円台~3000円台で軟調気味。相良はやぶきたの上物で7000円台後半の取引があった。初荷は各産地、おおむね前年同額でスタートしている。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 16,904キロ(県内2,109キロ、県外14,
-
デジタル茶況(4月19日)早場所の品種物で荷口増加 静岡市中・静岡茶市場 県産一茶
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に工場の顔ぶれが増え、茶商の関心が高まり始めた。産地は磐田、初倉、坂部、相良など。わせ品種の荷が多い。初倉や磐田で稼働を重ねている工場の荷は、前日から500~1000円下げて商談が成立した。 市中では、引き続き県内物のやぶきたを求める声が強い。JA職員は「市況を見る限り、芽合い重視の仕入れ姿勢が強い。適期を見極めるよう農家に呼びかけている」と話す。 島田、金谷、川根 島田地域の初取引が行われ、初倉と湯日から3口90キロが上場した。平均単価は8311円、最高値は1万2千円。出回り量は限られたが、品質は良好でスムーズな取引となった。 榛原、相
-
菊川で新茶初取引、手合わせ威勢よく やぶきた、おおいわせが上場
菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約130人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。 持ち込まれた荷は1工場2口32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は「日増しに茶園の緑がのり始めて、生育も良好で最高の品質が期待できる。明るい茶業にしていきましょう」とあ
-
島田地域で新茶初取引 初倉、湯日から90キロ
島田地域の新茶初取引式が19日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。生産者や茶商ら約200人が集まり、今期の茶の活発な取引に期待を込めた。 初取引は生育が早かった昨年より4日遅く、例年並みとなった。初倉と湯日から、つゆひかり、さえみどり、やぶきたの3口90キロが持ち込まれた。買い手側は、荒茶の形状や色を吟味。鐘の音で取引が始まると、スムーズに進行し、各所で成立を告げる「手合わせ」の音が響いた。平均単価は8311円で、最高値は1万2千円だった。 湯日第一茶農協の古沢義晴組合長(65)は「4月に入って一気に暖かくなったことで、色の良いお茶に仕上がった」と喜びを口にした。
-
金谷地域で新茶初取引 わせ「山の息吹」ごく少量上場
金谷地域の新茶初取引が19日、島田市のJA大井川五和支店で行われた。生産者や茶商ら関係者が新茶シーズンの幕開けを祝った。 わせ品種の「山の息吹」がごく少量上場し、1キロ当たり8888円で取引された。買い手側は荒茶の形状や色、香気などを吟味し、取引が成立すると威勢よく手合わせした。茶商の一人は「形状や水色がよい」と評価した。 初取引に先立ち、開所式が行われた。同JAの板谷隆輝常務理事は「茶価の低迷など状況は厳しいが、品質を第一に生産者と歩んでいきたい」とあいさつした。
-
コラム窓辺 新茶の季節に思うこと(久保田香里/静岡理工科大法人本部広報部長)
先日、静岡茶市場の新茶初取引の場に行ってきました。市場開設以来、一番早い日とのことで、活気ある雰囲気を拝見できました。 私は子どもの頃から日本茶が大好きです。祖母からは「お米とお茶はいいものを選びなさい。その二つがおいしければおかずは工夫でどうにでもなる」と言われて育ちました。その教えに忠実に、朝はまず家族分のお茶をできるだけおいしく入れることから始まります。 15年ほど前、茶葉の消費低迷に対し、デザイン学生がアイデア提案するプロジェクトに数年間取り組みました。そのとき、とても印象に残ったシーンがあります。茶業関係者の「ペットボトルに押されてしまって」という説明を聞き、学生たちは「ペット
-
茶況(4月18日)形状物に引き合い 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は、磐田と初倉から連日入荷した。やぶきたの形状物が高評価だったが、わせ品種は出来栄えにばらつきが見られた。初倉は前日からほぼ横ばいの値で商談がまとまった。あっせん業者は「まだ相場が立つ段階ではない。19日以降に産地が増えるので、買い手の傾向と値がはっきりしてくる」と見通す。 静岡茶市場の県産一茶は磐田の工場の顔ぶれが増えたほか、本山筋の賤機と浜松から初荷が届いた。1000キロに満たない上場が続くが、荷口は増加傾向にある。19日は初倉、島田、美和などが入荷する。県外産一茶は現荷が少量で、鹿児島県本土物と宮崎県児湯の見本売りが中心だった。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
-
摘採期月末から5月上旬に集中 JA静岡経済連、生育調査
JA静岡経済連は18日までに、今期の静岡県内産一番茶の定期生育調査結果をまとめた。静岡県の主力品種やぶきたの摘採時期は、前年と比べて5日ほど遅くなる見通し。 静岡県内の茶園13カ所で16日、新芽の数や長さ、病害虫の発生状況などを調べた。3月の気温低下で新芽の生育は遅れたものの、適度な降雨が寄与し、その後の生育は良好という。全域で病害虫の発生は少なかった。 島田や掛川など平たん地の盛期は28日~5月4日、川根や天竜など山間地は5月3~9日となる見込み。早場所と遅場所の摘採期の開きは小さく、短期集中型の生産が予想される。 経済連は「需要に応じた良質茶生産に向け、計画的な摘採に努める」として
-
茶業振興と地域発展を祈願 静岡市葵区足久保、農家ら献茶式
静岡市葵区足久保地区の茶農家でつくる「足久保茶研究会」は17日、同区足久保奥組の法明寺で献茶式を行った。地域住民ら約20人が集まり、茶業振興と地域の発展を祈願した。 鈴木清貴会長(71)らが同寺の観音堂に祭られている千手観世音菩薩(ぼさつ)に新茶を供えた。参加者は一人ずつ焼香し、観音像の前で手を合わせた。式典後、参加者は14日に摘んだばかりの新茶を菓子とともに味わった。 聖一国師が中国から持ち帰った茶の種をまいたと伝わる足久保地区は、静岡茶の発祥の地とされる。鈴木会長は「これから今年の茶取引が本格化していく。茶農家だけではなく地域住民にも、足久保茶やその歴史に親しんでもらえたらうれしい」
-
デジタル茶況(4月18日)静岡茶市場と市中 磐田と初倉から入荷
静岡県産一茶は磐田や初倉が静岡茶市場と静岡市中に連日入荷した。磐田は出回りの少ない形状ものに引き合いがあった。取引の価格帯は6000円台~3000円台とばらつきが見られた。市中には19日に坂部や榛原などから初荷が届く予定となった。週末から週明けにかけて入荷する産地が増えていく見通し。 あっせん業者は「初取引から1週間でようやく商売が始まる。今期は短期集中になる」と話す。
-
記者コラム「清流」 作る人、売る人、買う人
静岡市葵区の茶問屋街は不思議なまちだ。市内中心部からほど近い一角に、市場と問屋、茶工場や小売店がひしめき合う。そこでは、茶という農産物をめぐる、濃密な駆け引きが繰り広げられている。 茶況担当として初の新茶期を迎えた。今年は静岡茶市場で過去最も早い初取引が行われたが、各地の生育は平年並みで、県内産一番茶の上場は過去最少。異例の幕開けとなった。 初取引から数日後。思わぬ高値がついた取引があった。仲介した市場職員にその理由を尋ねると、「昨日茶商さんとここの茶園を見に行ってさ」との答えが。はにかむ様子から、生産者への敬意と情が値に反映されたのだと悟った。 茶を作り、売り、買う、それぞれの立場が
-
茶況(4月17日)磐田からやぶきたの初荷 静岡茶市場県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、磐田からやぶきたの初荷が届き、問屋数社が分け合った。市中問屋は「他産地がないので値が高くなるが、品質も伴っている」と評価する。美和、丸子からも少量入荷があった。 県外産一茶は、種子島が最終盤。今期は現地の生育状況が優れず、取扱数量が伸び悩んでいる。前年比で2割程度減少するとみられる。 ◇ 静岡市中には、初倉からやぶきたとわせ品種が届いた。早期に県内物を手当てしたい問屋から引き合いがあり、商談はスムーズに運んだ。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 16,854キロ(県内205キロ、県外16,649キロ) 美和 20,000 磐田 7,50
-
新茶「ぬまづ茶」26日発売 JAふじ伊豆なんすん うまみと深い渋み
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)は26日、愛鷹山麓で栽培した「ぬまづ茶」の新茶を発売する。鮮やかな水色とやぶきた本来の香りが特徴。今年もうまみと深い渋みのある新茶に仕上がっているという。 若い芽のみを使った高級茶「プレミアム素六」、贈答用に適した3種類の「霧・峰・露セット」などを取りそろえた。新商品のJ3アスルクラロ沼津がPRする「応援大使おすすめ新茶」は、厳選した茶葉をチームカラーと同じ青色の缶に詰めて販売する。 25日まで緑茶館ぬまづや製茶工場、支店、営農経済センターで予約を受け付けている。販売期間は6月14日まで。
-
デジタル茶況(4月17日)静岡市中 県産一茶 初倉から
静岡市中の県産一茶は、初倉から荷が少量届いた。やぶきたとわせ品種で、おおむね前年並みの値で商談成立した。市中は19日前後から入荷する産地や数量が増え、県内物の取引が本格化する見通し。 静岡茶市場の県産一茶は磐田からやぶきたが入荷し、問屋数社で分け合った。県外産は鹿児島県種子島が最終盤にさしかかり、やぶきた中心の取引。品種物は1000円を割り込む荷が増えている。
-
茶況(4月16日)静岡県産一茶 品種物が連日少量入荷 静岡茶市場
静岡茶市場の静岡県産一茶は磐田と本山筋の美和から品種物が連日入荷した。美和の「摩利支(まりし)」は2万5000円で取引された。磐田はおおいわせとさえみどりで、6000~4000円で商談がまとまった。初取引以来、産地の広がりや数量の増勢に欠ける状況が続いている。複数の問屋は「県内物の数がまだ少なく、連日品質を見ているだけ。仕入れの本番は来週から」と話す。 ◇ 静岡市中の県産一茶は、磐田から初荷が届いた。品種物で、5000円台半ばでの手合わせとなった。週明け以降と見込まれる県産やぶきたの出回りを待つ茶商が多い。あっせん業者は「鹿児島の荷に対して、買い手の慎重姿勢が顕著」とこぼした。 ◇静岡茶
-
初取引記念 新茶缶と一煎パック限定発売 静岡茶市場
静岡茶市場(静岡市葵区)は、今年の新茶初取引を記念した新茶缶と一煎パックを数量限定で発売した。新茶は鹿児島県産のさえみどりを採用した。20グラム入りの缶は税込み800円、4グラム入りのパックは同200円。同市場事務所で販売している。 担当者は「静岡の新茶はこれからが本番。一足早く、新茶期の訪れを感じてほしい」と話す。 問い合わせは同市場<電054(271)4316>へ。
-
デジタル茶況(4月16日)磐田から静岡県産一茶初荷 静岡市中、5000円台半ば
静岡市中に磐田から初荷が届いた。良好な品質が買い手に評価され、5000円台半ばで取引された。鹿児島県本土物一茶は3000円前後を中心に商談が成立した。 静岡茶市場には、静岡県産一茶が磐田と美和から連日入荷した。美和は2万円台の高値がついた。磐田はここ数日の好天を受けて芽の生育が進み、今週末にかけて稼働する工場がさらに増える見込み。JA担当者は「生産者にはミル芽での摘採を呼びかけている」と話す。
-
家族だんらんのツールに 茶育セット「みんなでちゃちゃちゃ」 丸福製茶(静岡市葵区)【静岡ものづくり最前線】
消費が低迷する茶のおいしさ、楽しさを幼い頃から感じてもらう“茶育”セット。煎茶やほうじ茶、抹茶など好きなティーバッグをコップに入れ、水を注いで5分で味わい豊かなお茶のできあがり。子供が入れたお茶を両親や祖父母らが楽しむなど、家族の距離をさらに縮めるツールとしても支持を広げる。 水出しティーバッグはやけどの心配がない上、苦みや渋み、カフェインが出にくいため子供にも飲みやすい。レモングラスや玄米などを含む計6種類が用意され、複数のお茶を混ぜ合わせれば多彩な味が楽しめる。パッケージにはかわいらしいキャラクターのイラストを描き、水を入れてできあがるまでの時間に楽しめる塗り絵
-
記者コラム「清流」 新茶生産を控えて
浜松市天竜区内各地で新茶の生育への関心が高まっている。生産者の高齢化や価格低迷といった課題を抱えるが、地域の主要農産物としての地位を保つ。 静岡茶市場の新茶初取引が史上最速となる12日に行われた。区内の盛期は今月下旬から5月以降となる。ある農家は「収穫時期が後になると、新茶商戦のムードに乗り遅れてしまう」と懸念する。 地域では近年、伝統的な煎茶作りに加え、抹茶原料の碾茶(てんちゃ)や紅茶などの生産に挑む農家の動きがある。春野町の60代農家男性は「時代が変わってもお客さんに必要とされるお茶を作るだけ。旬の時期の新茶が売れないなら、他の販売手段を考えれば良い」と前向きだ。試行錯誤の先に明るい
-
茶況(4月15日)静岡県産一茶 本山筋の初荷、高評価 静岡茶市場
静岡茶市場は12日の初取引以来となる県産一茶が少量届いた。産地は本山筋の内牧と足久保、磐田豊田。買い手の関心は高く、本山は20000円、磐田は8000円で取引された。ともに前年比で約2000円高い。手合わせした問屋は「貴重な県内物の新茶。少しでも早く仕上げて小売りに回したい」と話した。16日も磐田から荷が届く予定。 ◇ 静岡市中は鹿児島県本土物一茶の取引が盛期で、中心価格帯は3000~2000円台半ばで推移した。静岡県産一茶は16日ごろに早場所からの荷が届き始めるが、産地の顔ぶれが広がるのは今週末以降の見通し。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 12,535キロ(県内
-
食文化巡る観光企画で牧之原どうPR? 市役所で情報交換会
その土地ならではの食文化に触れる「ガストロノミーツーリズム」を活用した牧之原市のPR方法についての情報交換会がこのほど、市役所榛原庁舎で開かれた。 杉本基久雄市長や同市のシティプロモーションアドバイザー、地元の飲食店関係者らが出席した。地元食材を活用した官民連携の新メニュー開発や、茶摘み体験などの観光プログラム創出といった意見が出た。飲食店関係者は先行事例におけるサービスの価格を紹介し「ターゲットとする人数と単価のバランスが重要」と指摘した。 同アドバイザーの委嘱式も行った。米オリパラ委員会元日本代表駐在員のジョン・オオモリさん、東京五輪のサーフィン競技女子で金メダルを獲得した選手のコー
-
もえぎ色の新芽、きれい! 磐田市内の児童100人が手摘み体験
新茶シーズンが到来し、磐田市の豊田東小4年生と大藤小3年生計約100人が15日、同市笠梅の茶園で茶摘みを体験した。地元特産のいわた茶に親しんでもらう「いわた新茶まつり」として、若手生産者でつくる磐田青年茶業研究会(森島康博会長)が5年ぶりに開催した。 子どもたちは、あかねだすきにかすり着物姿の茶娘と共に一面がもえぎ色に染まった茶園に入り、新芽を丁寧に摘み取った。豊田東小の山泉壮良君(9)は「きれいな色の葉を摘むのが楽しかった。飲むのも楽しみ」と話した。 同研究会は森島会長の茶園を体験の場として提供した。摘んだ茶葉は製茶して児童に配布し、味わってもらう。
-
デジタル茶況(4月15日)鹿児島本土物中心の取引 静岡県産も少量入荷
静岡市中は鹿児島県産一茶メインの取引が続いている。本土物は前日入荷分に比べ、コワ葉化や水色の悪さを指摘される荷が減ったため、取引価格帯は3000~2000円台半ばが多く、小幅高となった。最終盤の種子島は1000円前後の手合わせが目立った。 静岡茶市場は、12日の初取引以来となる本県産一茶が少量上場した。産地は本山筋の内牧と足久保、磐田豊田で、20000~8000円で取引された。本山筋はいずれも手摘みの荷で、初上場日は前年より1週間ほど遅く、平年並み。生産者は「内容的には満足できるものができた。もう4、5日するとさらに品質が安定してくる」と語った。
-
【動画】「ちゃっきり節」狐ケ崎遊園の開園時に作詞曲【しずおか学・地域のうた編】
-
デジタル茶況(4月14日)有明と児湯から見本初上場 静岡茶市場 県外産一茶
静岡茶市場と静岡市中では本県産一茶の荷はなく、鹿児島県本土物一茶の取引が盛期を迎えている。 茶市場の県外産一茶は鹿児島県の有明、宮崎県の児湯から見本が初上場。鹿児島県本土物の上物や2000円台を中心に取引はスムーズに運んだ。穎娃のあさつゆを手当てした問屋は「水色と味の乗りの良い物の絶対数は多くないが、上級の品質は悪くない」と評価した。 静岡市中の鹿児島県本土物の中心価格帯は、前日比ほぼ横ばいの2000円台半ばから前半で推移。5000円台のさえみどりなど、良品に複数の引き合いがあった。あっせん業者は「ようやく様子見の段階を過ぎ、買い手に仕入れのエンジンがかかってきた」と話す。 静岡茶市場
-
茶道の流祖しのび献茶式 宗徧流浜松支部、会員200人参拝
茶道の宗徧(そうへん)流浜松支部は14日、流祖の山田宗徧(1627~1708年)をしのぶ献茶式を浜松市中央区の鴨江寺で開いた。会員ら約200人が参拝した。 同支部の担当者が流祖に自分の息がかからないよう覆面(マスク)をして茶をたてた。参拝者は流祖の遺徳に思いをはせながら静かに手を合わせた。渥美宗世支部長は「若い人にも茶道という日本の伝統文化が伝えられるよう活動していきたい」と話した。 山田宗徧は千利休の孫・宗旦(そうたん)の弟子。同支部によると、茶の湯の様式の中で、主客の振るまいなどに美を見いだした茶人として知られる。
-
特産「つゆひかり」茶摘み体験 静岡県内外から約70人 もえぎ色の牧之原台地を散策
新茶シーズンの到来に合わせて御前崎市茶業振興協議会は13日、茶摘みイベント「茶園ピクニック」を同市上朝比奈で開いた。県内外から約70人の家族連れが参加し、市特産の品種「つゆひかり」を収穫した。 もえぎ色に染まった茶畑を散策しながら、協議会のメンバーから牧之原台地が開墾された経緯や茶業界の歴史の解説を受けた。収穫期を迎えた茶畑に到着すると、参加者は横並びになって3センチほどに伸びた新芽を指先で摘み取り、手際よく籠の中に満杯になるまで入れた。茶娘姿の子どももいて、保護者と一緒に記念撮影を楽しむ姿が見られた。 茶のおいしい入れ方を学ぶワークショップや新茶を使った天ぷらも振る舞われ、充実したひと
-
茶況(4月13日)静岡県産上場なく、県外産一茶取引も慎重 静岡茶市場
新茶初取引から一夜明けた静岡茶市場に県産一茶の上場はなく、買い手の顔ぶれに広がりを欠いた。 県外産一茶は、鹿児島が前日比横ばいの入荷量で、200円ほど下げて商談が成立した。本土物は2000円台前半中心、終盤を迎えた種子島は1000円台半ば~前半で取引された。上物に引き合いがあるが「徐々に満腹感がでてきた」(市中問屋)。コワ葉化が進んでいる荷が多いなどとして、手当てに慎重な茶商も少なくない。 ◇静岡茶市場一番荒茶 ▽成立 13, 904キロ(県内0キロ 県外13, 904キロ) 鹿児島 4, 400~1, 400 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 134, 698キロ 8, 099
-
デジタル茶況(4月13日)静岡県産なく、鹿児島産も慎重な買い「こんな静かな新茶期入り初めて」
静岡茶市場の初取引から一夜明けた静岡市中では本県産一茶の出回りがなく、複数の茶商から「こんな静かな新茶期入りは初めて」との声が聞かれた。 県外産一茶は鹿児島県種子島が終盤にさしかかり、品種もやぶきた中心に移行。同県本土物も含めて必要買いに徹する買い手が多く、取引は2000円台が主流となっている。あっせん業者は「静岡県産一茶の出回りが遅いため、まだ買い手ものんびりしている」と話す。
-
茶況(4月12日)初取引で過去最少の顔ぶれ 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場で開かれた新茶初取引には富士や清水、天竜などの6産地から50・8キロが上場。過去最少の数量で取引は足早に終了し、平均単価はつり上がった。市中問屋は「初取引をしても普通の静岡茶が出ていない。これでは現状で新茶として売り始められるのは鹿児島産だ」と嘆いた。 静岡県外産一茶は、鹿児島県本土物と種子島産の計1万6700キロが上場した。本土物は3000円台前半から2000円台半ばの手合わせが多かった。 県産一茶は15日に磐田からさえみどりが少量入荷する予定。 ◇ 静岡市中には16日ごろ、磐田の早場所から本県産の荷が徐々に届き始める予定となった。あっせん業者は「早場所物でも本格
-
新茶シーズン到来 静岡茶市場で初取引【動画あり】
2024年新茶期の幕開けを告げる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引が12日、行われた。県内産一番茶の取扱数量は3月下旬の冷え込みが響いて50・8キロと過去最少となったが、関係者約800人が今年の出来栄えに強い関心を寄せた。4月下旬までに各地の茶園で摘採作業が盛期を迎え、八十八夜(5月1日)に向けて新茶商戦が本格化する。 午前7時に取引開始を知らせるベルが鳴ると、買い手の製茶問屋と売り手の生産者が、生葉を加工した荒茶の品質を確かめながら、そろばんを片手に価格交渉に臨んだ。取引が成立すると「パ、パ、パン」と手を3回たたく「手合わせ」の音が場内に響いた。 今年の初取引は昨年よりも1日前倒し
-
碾茶炉増設、来春稼働へ 天竜の農事組合法人 処理能力4割増 県産抹茶 海外需要下支えに
浜松市天竜区の農事組合法人「天竜愛倶里ふぁーむ」は今年、抹茶原料となる碾茶(てんちゃ)工場の設備を増設する。来年春に稼働予定で、処理能力4割増を見込む。県西部一円の農家から茶葉を集め、安定品質で生産する仕組みを構築していて、輸出ニーズが高まる県内産抹茶の生産を下支えする。 今年秋から熱で茶葉を乾燥させるレンガ造りの碾茶炉などを整え、生葉の年間処理能力を130トンから183トンに引き上げる。総事業費は約1億円で、半額分国の補助を受ける。 工場には同区春野町や袋井、掛川など広域から生葉が寄せられ、碾茶に加工して製茶問屋に出荷。問屋が抹茶に仕上げて各地に販売する。各茶園で使う肥料や栽培法の指導
-
初取引合わせ「新茶どうぞ」 茶娘姿の職員提供 静岡市の金融機関
静岡茶市場(静岡市葵区)で12日朝に行われた新茶初取引に合わせ、市場近くの金融機関では茶娘の衣装に身を包んだ職員が来店者に新茶を振る舞った。 静清信用金庫では、同区の本店営業部など3店舗で本山茶と茶菓子を提供。本店営業部では営業推進部の鈴木ことみさん(22)が茶葉の良さを引き立てるため湯の温度を丁寧に調節して呈茶し、「香りが高い」「色もきれい」と来店者から好評を得ていた。 同区の茶問屋街にあるしずおか焼津信用金庫安西支店では、来店者がロビーでゆったりと風味豊かな新茶を楽しんだ。伊東和磨支店長(50)は「安西は歴史あるお茶の街。新茶の魅力をアピールして地域貢献につなげたい」と話した。 (
-
デジタル茶況(4月12日)初取引上場50キロ 過去最少 静岡茶市場
静岡茶市場で開かれた新茶初取引では3月下旬の低温が芽の生育を遅らせ、静岡県内産の数量が50キロと過去最少を記録した。出荷した郡部生産者は「今年は遅い。初取引に合わせるため、芽が出たものを全部摘んで持ってきた」と話す。 市中問屋は「初取引が大きく報道されると注文が増える。ただ本県産はしばらく出回らないので、鹿児島県産の引き合いが強まりそう」と見通す。県産一茶は15日に磐田からさえみどりが少量入荷する予定。 鹿児島県産は本土物と種子島産の計1万6700キロが上場。今後高まる新茶需要を見越し、色乗りのいい茶を求める買い手が目立った。種子島産はやぶきた、本土物はあさつゆが出始めた。
-
【新茶特集】「選ばれる茶産地」へ正念場 序盤の相場動向に注目
今年の静岡県産新茶の摘採時期は平年並みかやや遅いとみられ、早場所で15日ごろ、中山間地では5月上旬ごろに始まる見込み。各地で平年より気温が上がった1、2月に芽の生育が進んだが、3月中下旬の冷え込みで抑えられた。4月上旬の断続的な雨による品質への影響も懸念される。 一番茶の繰り越し在庫を抱える問屋が多く、特に高価格帯の仕入れに慎重姿勢が目立つ。3月下旬から本県産に先んじて静岡市中に届いている鹿児島県産でも、香りに特徴のある一部の荷などに引き合いがあるが「まだ様子見の業者が多い」(あっせん業者)。近年続く選別買いに徹する茶商もすでに散見される。 開設以来最も早い初取引日を2年連続で更新する静
-
【新茶特集】消費低迷の中、需要掘り起こしは 識者インタビュー
茶の消費低迷が叫ばれる中、需要の掘り起こしや拡大が喫緊の課題となっている。都内で茶や茶器の小売店も運営する茶関連包装資材メーカー吉村の橋本久美子社長に、業界の展望や成長戦略を聞いた。 茶関連包装資材メーカー社長 橋本久美子さん「諦めず未来への一手を」-茶業の現状をどのように見ているか。 「家庭内消費を増やさない限り、お茶はダメになる。一方で日本茶がこのまま終わるわけがないとも考えている。再興に最も重要なことは、エントリーユーザーをいかにつかむか。国内を見渡せば、静岡と違って茶の消費が根付いていない場所が多い。そうした消費地の動向を知ろうと、2022年に戸越銀座(東京)に販売店を構えた」
-
【新茶特集】世界に挑む気鋭のママ 岩崎恭三商店(静岡)の麻須美社長
男性中心の茶業界に、未経験かつ子育てをしながら飛び込んだ女性がいる。静岡市葵区の茶問屋岩崎恭三商店の2代目岩崎麻須美さん(30)。約3年前に家業を引き継いだ。従来の仲卸業に加え、自社ブランドを設立。昨年度は海外市場にも進出し、既存手法にとらわれない茶の販売を模索している。 高校卒業後、浜松市で医療事務に就いていた岩崎さん。出産を機に実家へ戻る相談をした際に、父恭三さんから事業継承を打診された。幼子を抱えながらの挑戦に不安はあったが、「実家のお茶屋を残したい」と引き受けた。 就任直後、「従来通りの売り方ではいけない」との思いから、茶と菓子、茶器などをギフト販売する「お茶と、暮らしと」を立ち
-
【新茶特集】情熱燃やす若きセリ人 静岡茶市場の市川さん、関野さん
全国一の茶の集積地、静岡市の茶問屋街。その中心に位置する静岡茶市場には、県内外から多種多様な茶が集まる。取引を担うのは、同市場取引部の職員。大半が50代のベテランで、担当地域の荷を手際よくさばいていく。そんな中で奮闘する若手男性職員2人は「生産者と茶商の間をうまく取り持てるセリ人になりたい」と情熱を燃やす。 先輩職員に交じり、日々取引の現場に立つ入社4年目の市川幸多朗さん(23)と3年目の関野嵩公さん(24)。市川さんは、県農林大学校茶業学科を卒業後、「販売に携わり、茶農家の後押しをしたい」と茶市場に入社。常葉大で地域振興を学んだ関野さんは「地元の主要産業の茶業を通じ、地域活性化に寄与した
-
11月、浜松で全国お茶まつり
「第78回全国お茶まつり静岡大会」が11月2、3の両日、浜松市中央区の市福祉交流センターなどで開催される。県内開催は2015年の静岡市以来9年ぶりで、浜松市では初めて。消費拡大イベントは浜松城公園(同区)で実施し、物販に加えてワークショップやライブステージなどを繰り広げる。提案活動や機械資材展などを通じ、茶の消費拡大、生産改善を図る。 大会キャッチフレーズは「はままつ 茶+(ちゃぷらす)」。浜松の多様な産業や自然、歴史などと茶を組み合わせた新たな茶体験の創出を目指す。 8月には静岡茶市場(静岡市葵区)で全国茶品評会を開催。全国からえりすぐりの茶が集まり、品質を競う。
-
【新茶特集】自然仕立ての誇り脈々 カネタ太田園(浜松市天竜区) 「日本一へ」山あいで紡ぐ3代の志
浜松市天竜区芦窪の斜面に広がる、二重に被覆された茶園。清流阿多古川のせせらぎが聞こえる山あいに、カネタ太田園の茶園はある。全国的にも珍しい自然仕立ての農法にこだわり、毎年「日本一の茶」を目指して家族で栽培に打ち込んでいる。 「世話をした分だけ、畑は正直に恩返しをしてくれる」。そう語るのは、全国茶品評会(全品)の普通煎茶4キロの部で農林水産大臣賞を3度受賞している太田昌孝さん(83)。枝切りして残した生命力の強い葉を育てる栽培法を貫き、冬支度には裏山で取った草を茶園に敷き詰め、春先の寒い日には夜間に被覆する。その献身的な姿勢は、さながら子を育てる親のようだ。 太田さんは娘婿の勝則さん(61
-
大自在(4月12日)新茶初取引
江戸時代の笑い話である。父親が息子を戒める。「お前は人様の衣服から財布、きせるまで、何にでも値段をつけたがる悪い癖がある。気をつけよ」。息子が両手をついて答える。「ご意見五両、堪忍十両と申しますが、ご忠告は三百両の値打ちがございます」。 モノの値段は需給で決まり、グラフの需要曲線と供給曲線が交差した点が市場価格、均衡数量だと習った。それを目の当たりにする茶の取引が流通規模日本一の静岡市の茶問屋街で始まった。ただ、近年は茶の生産量が減っているのに価格は上向かない。 静岡の茶取引は競りや入札ではなく、相対[あいたい]で行われる。農家側が1キロ当たり希望単価(親値)を提示し、製茶問屋は値下げを
-
茶況(4月11日)鹿児島本土物1万キロ超上場 静岡市中で新茶初取引会も
静岡茶市場に鹿児島県本土物一茶が1万1600キロ届いた。さえみどりなどのわせ品種が、2000円台を中心に取引された。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋(あっせん)所などが、同県産の新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開いた。市中や郡部の問屋が約40点の見本を吟味し、目当ての品を購入した。同組合の沢田了三理事長は「静岡の茶商あっての鹿児島茶。今年も良い新茶ができたので、ここから全国に届けてもらいたい」と話した。 (経済部・垣内健吾)
-
茶況(4月11日)月夜の茶摘み 参加者を募集 24日、掛川
掛川茶振興協会は24日午後7時半から、掛川市五明の茶園で「第十五夜 月夜の茶摘み会」を開く。満月の明かりに照らされながら、茶摘み体験ができる。17日まで参加者を募集する。 茶園に設置されたランタンや竹灯籠、生演奏の音楽が幻想的な雰囲気を演出し、楽しく茶に親しめる企画にした。摘み取った生葉は後日、製茶して100グラム分を参加者に送付する。 掛川茶ファン拡大のために始めて今年で15回目の取り組み。同協会の担当者は「新芽が色づき始めて開催日には摘むことができそう。新茶の時期を告げるイベントとして楽しんでほしい」と話した。 参加費は3千円で、掛川駅から茶園までの送迎がある。問い合わせは同協会<
-
静岡茶市場、12日初取引 「日本一の茶どころ」からシーズン到来告げる
2024年の新茶シーズンの幕開けを告げる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引が12日朝、行われる。午前6時半からの式典には県内の製茶問屋、生産者、行政関係者らが一堂に会し、活発な取引と県内茶業の発展を願う。 12日の初取引は、1956年の市場開設以来最も早い。4月下旬には各産地の新茶が出そろい、八十八夜(5月1日)に向けて取引に熱が帯びる。 つゆひかり、新芽キラリ 静岡県内有数の早場所産地、島田市初倉。冨永充彦さん(64)の茶園では4日、前日からの雨が上がり、力強く顔を出したつゆひかりの新芽が一面をもえぎ色に染めていた。管理の行き届いた端正な茶園は、周囲の生産者や農協職員から一目を置かれ
-
丸子原産「近藤早生」新茶初摘み 松川茶園、12日から販売
本格的な新茶シーズンを前に、静岡市駿河区丸子の松川茶園で10日、露地栽培の早生(わせ)品種「近藤早生」の初摘みが行われた。地元住民ら約30人が、丁寧に新芽を手摘みした。収穫した茶葉は製茶作業を経て、12日から販売する。 近藤早生は丸子原産で、花のような香りと濃厚なうまみが特徴。摘採日は芽の生育が早かった前年より6日遅い。3月中下旬の気温低下により芽伸びが抑えられたが、4月上旬の降雨などで前進した。 同園では2005年から近藤早生の栽培を続けている。園主の松川洋平さん(44)は「強い芽が多く育った。ミル芽のうまみと香りが味わえる新茶を多くの方に楽しんでほしい」と話す。 茶葉は「露地栽培手
-
静岡県内10流派集結 「駿府各流大茶会」開幕 静岡で15日まで【動画あり】
静岡県内の抹茶・煎茶の計10流派が一堂に会する第29回駿府各流大茶会(静岡県茶道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が10日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で開幕した。15日までの期間中、各流派が日替わりで茶席を用意し来場者をもてなす。 開会式で静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長は「多くの人に茶道の伝統に触れてもらい、静岡の文化力向上につなげたい」とあいさつした。同連盟の青島宗智理事長は「春めく茶席の雰囲気とともに、大井川の伏流水で点てるお茶を味わってほしい」と呼びかけた。県スポーツ・文化観光部の横山雅機理事らのテープカットに続き、関係者や和服姿の参加者らが第1席を楽しんだ。 会場内に設けた「お点
-
茶況(4月10日)生育と根の関係 静大副学長解説 牧之原
牧之原市の茶問屋相良物産は8日、市相良総合センター「い~ら」で荒茶生産者座談会を開いた。植物栄養学に詳しい森田明雄静岡大副学長が茶の生育と根の関係について講演した。 森田副学長は「肥料と水を吸う根の量が生育力を左右する」と伝えた。根が秋に最もよく伸びることや、過剰な施肥が濃度障害により発達を抑制することなどを指摘し、「忙しい中でも細やかな作業を心がけて」と呼びかけた。 参加した地元の茶業関係者約30人で情報共有も行った。相良物産の担当者は一番茶の状況や今シーズンに注意するべき病害虫について紹介した。 (榛原支局・沢口翔斗)
-
茶況(4月10日)静岡県が病害虫注意報 カンザワハダニ発生増加
茶のカンザワハダニの発生が多く、一番茶への被害が予想されるとして、県は病害虫発生予察注意報を出して生産者に対応を呼びかけている。 3月上中旬に行った巡回調査で、樹冠面の寄生葉率が県平均2・3%(平年0・9%)、裾部は同4・5%(同1・1%)だった。地域別では、牧之原、小笠・磐田原地域の樹冠面平均寄生葉率が特に高かった。 防除について県は、樹冠面で寄生を確認した場合は速やかに防除を実施し、薬剤感受性の低下を避けるため、異なる系統の薬剤のローテーション散布を推奨している。 (経済部・垣内健吾)
-
茶の世界広げる逸品ずらり 静岡伊勢丹でティーフェス
10日に静岡市葵区の静岡伊勢丹で開幕した第29回駿府各流大茶会に合わせた茶関連商品の販売会「シズオカティーフェスティバル」が15日まで、同店で開かれている。県内外の6社が自慢の逸品を並べている。 自社ブランド「お茶と、暮らしと」を展開する同区の茶問屋「岩崎恭三商店」はほうじ茶などを使ったジャムを販売。岩崎麻須美代表(30)は「ほのかな苦みも味わって」と話した。茶パッケージを手がける「吉村」(東京都)は茶葉そのものがフィルターの役割を果たすドリッパー「刻音(ときね)」で試飲を実施した。 同会を企画した静岡伊勢丹の遠藤道伸さんは「茶の多様性を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。
-
今新茶期から計画生産 掛川市「茶業版フェアトレード」、生産者と茶商連携 全国初の取り組み
掛川市の久保田崇市長は10日、市が実施を検討してきた持続可能な荒茶取引「茶業版フェアトレード」について、2024年の新茶期から計画生産を推進すると発表した。生産者と茶商がパートナーシップを結び、適正な価格形成で経営安定化につなげる。市お茶振興課によると、茶のフェアトレードは全国初の取り組み。 フェアトレードに参加するのは市内の茶商24社と32生産者になる見込み。茶商はあらかじめ品質、量、種類などの仕様を示し、生産者は必要な荒茶を生産する体制を整え、両者合意のもと取引を行う。 同市によると、荒茶価格が安定しないことから生産者の経営が圧迫され、離農が加速している。市内の茶農家は10年の141
-
茶況(4月10日)茶園10カ所調査 1週間遅い生育 島田・川根地区
島田市川根町身成のJA川根センターはこのほど、川根地区の生育状況を調査した。3月に気温が低い日が続いたため、去年より1週間ほど遅れているが、おおよそ例年並みという。 JA職員ら3人が島田市川根町の茶園10カ所を回った。20センチ四方の枠を使い、萌芽(ほうが)した芽の数などを調べた。同センターの横道将営農経済主任は「摘採は4月末ごろから始まりそう。ゴールデンウイークに最盛期を迎えられれば」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(4月8日)新理事長に山崎氏 藤枝市茶商工協組
藤枝市茶商工業協同組合はこのほど、通常総会を市内で開いた。任期満了に伴う役員改選を行い、新理事長に山崎照昌氏(山崎屋)を選任した。副理事長には佐藤俊夫氏(とうめ屋)、上野俊輔氏(伊久美園)が就任した。 山崎理事長は茶業界を取り巻く厳しい環境を挙げた上で「知恵を絞って進めたい」と協力を呼びかけた。総会では藤枝茶ブランド確立や後継者育成といった本年度事業計画案、収支予算案、昨年度の事業報告案など計8議案を承認した。 (藤枝支局・青木功太)
-
社説(4月9日)静岡茶市場 消費者の認知度向上を
静岡市葵区の茶問屋街に、はしり新茶が出回り始めた。中心的施設の静岡茶市場の新茶初取引式典は開設以来最も早く12日朝、開催される。 入荷数量が見通せず、六曜は前年と同じ赤口で「赤字を連想させる」という声もあるが、シーズン到来を一日でも早く告げようと暦より実を取った。2023年度に10年連続の営業赤字となった危機感の表れとも受け取れる。 茶市場の活路には、茶業者の施設から、お茶好きな消費者も注目するよう、認知度を向上させる必要がある。急須を使って上級茶葉を入れる人を増やし、安い原料茶を使う大手の緑茶ドリンク台頭による茶価下落に歯止めをかけなければならない。 23年度は若手社員のプロジェクト
-
茶況(4月8日)鹿児島県本土物一茶が初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に鹿児島県本土物一茶が初上場した。前年より2日遅い。穎娃と知覧の荷で、ゆたかみどりやさえみどりなど計7700キロ。連日入荷を予定する。茶市場職員は「ミル芽で摘んであり、おおむね品質は良好」と語る。市中問屋は「上下のばらつきがあるため、しばらく状況を見る」と話した。
-
掛川茶市場、新茶初取引は23日に
掛川茶市場取引運営委員会は8日、2024年度の新茶初取引を23日に掛川市千羽のJA掛川市本所で行うと決めた。前年より8日遅く、平年と比べても3日ほど遅い。午前7時半に式典を開き、終了後に取引を始める。
-
新茶シーズン、成功を祈願 牧之原の茶問屋が拝礼式
新茶シーズンの到来を前に、牧之原市の茶問屋相良物産(山本明男社長)は8日、深蒸し茶の生みの親として知られる同社2代目社長山本平三郎翁の功績をたたえる拝礼式を同市の小堤山公園で開いた。 同公園には、翁を顕彰する胸像が建てられている。社員や生産者ら約30人が集まり、手を合わせた。山本社長は「茶業の振興や事故がないことを願う」とあいさつした。
-
一番茶生産向け決意 天竜茶振興協が総代会
静岡県西部で今月下旬以降、一番茶生産が本格化する。山間部で香り高い茶を作る浜松市天竜区では8日、天竜茶振興協会(事務局・JA遠州中央)の総代会が開かれ、関係者が新茶期に向けて決意を新たにした。各産地では、11月に同市で初開催される全国お茶まつりに向けた準備も進む。 総代会では、消費拡大に向けた催事出店や有機栽培普及などを盛り込んだ新年度事業計画を決定した。昨今は肥料代や製茶工程で必要となる重油代の高騰が茶工場の収益を圧迫する状況が続き、農家の高齢化も課題となっている。平賀義行会長は「茶園を新たに造成するなど前向きな動きもある。厳しい状況が続くが、順調に生育して生産現場にとって良い新茶期とな
-
新入社員 静岡茶の特色学ぶ 茶業青年団、静清信金対象に講座
静清信用金庫(静岡市葵区)は4日、新入社員31人を対象に「お茶の入れ方講座」を同市清水区の同金庫研修センターで開いた。 若手茶商でつくる静岡茶業青年団の和田夏樹さんと平岡佑太さんが講師を務めた。参加者は5種類の利き茶に取り組み、茶のブレンドにも挑戦した。羽鳥支店に配属された千葉愛斗[まなと]さん(22)は「味や香り、水色など、茶葉それぞれの違いがよく分かった」と話した。
-
茶況(4月5日)法多山でお茶まつり 呈茶や手もみ実演も 6日と7日
袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)は6、7の両日、恒例の「ふくろい春のお茶まつり」を袋井市の法多山尊永寺境内のだんご屋前広場で開催する。 JA遠州中央の新規採用女性職員らが茶娘に扮(ふん)して来場者に茶を振る舞う。市内の茶業関係者などが出店し、自慢の茶の販売も行う。手もみ茶の実演やおいしい茶の入れ方教室も実施する予定。 両日とも午前10時から午後3時半まで。初日は午前9時半に開会式を行う。袋井茶のPRを目的としたイベントで、今回が45回目。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(4月5日)種子島産一茶 盛期入り
静岡市中と静岡茶市場に鹿児島県種子島産一茶が計約3400キロ届いた。品種はしまみどり、くりたわせ、さえみどり。種子島産一茶は盛期入りし、8日の数量はさらに膨らむ見込み。静岡茶市場には同日、穎娃や知覧の本土物が初入荷する予定。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋(あっせん)所と同県茶業会議所は11日午前7時半から、新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開く。
-
栄西禅師と先人に感謝 菊川で供養祭 茶業盛況を祈願
茶祖・栄西禅師と菊川市の茶業発展に尽くした先人に感謝する供養祭が4日、同市半済の菊川公園茶業頌徳(しょうとく)碑前で営まれた。市茶業協会役員と茶業関係者ら約40人が参列し、新茶をささげて今期の茶業盛況を祈願した。 2日に市内のハウス茶園で手摘みをして、菊川茶手揉(てもみ)保存会が仕上げた茶を頌徳碑に供えた。市茶業協会長を務める長谷川寛彦市長は「深蒸し菊川茶のGI(地理的表示)を活用して海外にシェアを広げる。先人の遺徳をしのび、さらなる発展に向けて努力する」と述べた。 会場では茶の魅力をPRする菊川茶娘が手もみ茶を振る舞った。参列者は意見交換して新茶取引の本格化を見据えた。
-
「茶祖」栄西禅師に業界発展願掛け 掛川・粟ケ岳山頂で供養祭
静岡県掛川市東山地区の茶生産者らでつくる茶祖栄西禅師顕彰会は5日、鎌倉時代に中国から茶の実を持ち帰って日本の喫茶文化の発展に貢献したとされる栄西禅師の報恩供養祭を市北東部の粟ケ岳山頂で執り行った。約110人が参列し、茶業の安泰と発展を祈願した。 新茶期に先立つ恒例行事で、今回で64回目。地元の観泉寺の住職が栄西禅師の銅座像前で読経と献茶を行い、参列者が焼香した。顕彰会長を務める杉山裕朗・東山茶業組合長は「ここ数日の気温上昇で茶園が色づき始めた。良質な新茶ができると期待している」と述べた。 同組合によると、3月上旬の冷え込みで生育は前年より1週間から10日ほど遅れているという。
-
茶況(4月4日)カフェ「茶の庭」がランチメニュー 掛川
掛川市の佐々木製茶と掛川中央茶業が運営する茶専門店・カフェ「茶の庭」(同市上内田)はこのほど、ランチメニューの提供を始めた。季節を感じることができる2種を用意した。 春メニューとして用意したのは「春香る抹茶パスタ」と「茶の庭茶漬け」。パスタは、麺に抹茶を練り込み、タケノコや菜の花など季節の食材を添えた。茶漬けはタイやウナギなど魚の切り身と薬味に深蒸し茶をかけて食べる。季節に合わせて提供する料理を変える予定。 2021年の開店と同時にランチを始める予定だったが、新型コロナの影響で延期していた。担当者は「お茶を通してくつろいでほしい。飲むだけでなく、食べるお茶のPRにつなげたい」と話した。
-
茶況(4月3日)静岡牧之原茶PR 都内展示会に出展 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、東京ビッグサイトで開かれた食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN(フーデックスジャパン)」に出展した。 静岡牧之原茶を取り扱う茶商4社が同協議会のブースに商品を並べ、試飲などを通して国内外のバイヤーらに魅力を伝えた。協議会事務局の市お茶特産課によると、伝統的な深蒸し茶に加え、スパークリングティーやフレーバーティーなど高価格帯の商品にも関心が集まったという。 同協議会は2016年から同イベントへの出展を続けている。 (榛原支局・沢口翔斗)
-
茶況(4月2日)種子島一茶750キロ入荷 静岡市中 茶市場
静岡市中と静岡茶市場に鹿児島県種子島産一茶が連日入荷した。数量は計750キロで、品種はしまみどり。取引はスムーズに運んだ。週末から週明けにかけて品種の顔ぶれが広がり、数量も漸増していく見込み。 郡部問屋は「新茶らしいさわやかな味で、品質は良好」と仕入れた荷を評価した。
-
茶況(4月2日)3月低温続き生育に遅れ 島田で調査
新茶シーズンを前に、JA大井川島田営農経済センターや同初倉営農経済センターなどはこのほど、島田市内の茶園で生育調査を実施した。3月に気温が低い日が続いたため、去年より4日ほど生育が遅れているという。 両センターの職員ら約10人が初倉地区と湯日地区の茶園計20カ所を回った。20センチ四方の枠を使い、萌芽している数などを調べたほか、病害虫発生状況を確認した。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
もえぎ色の新茶を丁寧に初摘み 菊川のハウス茶園
菊川市半済のハウス茶園で2日、新茶の初摘みが行われた。菊川茶手揉保存会や茶業協会、JA遠州夢咲、菊川茶娘ら約20人が参加し、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。4日に同市内で行う栄西禅師の供養祭で献茶する。 保存会や協会によると、供養祭に合わせ、2月からストーブを入れて24時間体制で管理をしたという。3月の日照時間不足などで、ハウス茶園ではやや遅めの生育になった。 茶園を管理する宮城孝雄さん(77)は「いいお茶ができるよう願いたい。出荷用の茶園の生育は順調だが、芽が出てから霜にやられないように注意していく」と話した。摘み取った1.7キロの茶は、保存会が製茶し奉納する。
-
茶況(4月1日)詰め放題や試飲 藤枝茶をPR 桜まつりで茶業青年団
藤枝市茶業青年団(八木良浩団長)は30、31の両日、金比羅山・瀬戸川桜まつりの開催に合わせ、同市の志太河川敷公園でブースを設け、藤枝茶をPRした。 青年団員8人が棒茶詰め放題とブランド茶の藤枝かおりのペットボトルを販売した。棒茶の試飲サービスもあり、市内外の観光客らはまつりを楽しみながら藤枝茶で喉を潤した。 八木団長(42)は「茶業界が衰退する中、多くの方々に地元で茶の魅力を再発信して、青年団員それぞれの会社で生かせる取り組みを行っていきたい」と話した。 (藤枝支局・青木功太)
-
茶況(4月1日)種子島一茶450キロ入荷 静岡市中 茶市場
静岡茶市場と静岡市中に鹿児島県種子島産一茶が計約450キロ入荷した。引き合いは堅調で、問屋数社で分け合った。 品種は、松寿(しょうじゅ)としまみどり、初荷のくりたわせの3種。松寿は最終荷となる見込み。生育不順や栽培面積減少により、前年より3割ほど入荷が少なかった。 ◇ 鹿児島県茶市場は4日に新茶初取引を行う。
-
静岡茶の祖・聖一国師石碑に献茶 茶業発展祈り農家や生徒ら 静岡市葵区
静岡茶の始祖とされる「聖一国師」生誕地の静岡市葵区栃沢で30日、献茶式が開かれた。樹齢約300年のしだれ桜が見頃を迎える中、地元の茶生産者や関係者約30人が集まり茶業の発展を祈願した。 同区大川地区で4月7日に行われる「奥藁科・大川お茶まつり」(同実行委主催)の一環。地元の小中一貫校、大川小中の生徒3人が、手もみで仕上げた煎茶を聖一国師の生家横に建つ石碑に供え手を合わせた。 まつりでは、同地区の各集落に八つの会場を仕立て、自慢の煎茶や菓子、在来種のソバで作る「在来そば」などを提供して来場者をもてなす。
-
茶況(3月29日)都内人気カフェで抹茶スイーツ好評 森町・八幡屋茶舗
森町天宮の八幡屋茶舗(安井健一社長)がこのほど、東京・六本木の人気カフェ「512CAFE」とコラボした抹茶スイーツの販売を始めた。 スイーツは同茶舗の抹茶を使った「抹茶のガトーショコラ」(3888円)と、「抹茶のカヌレ」(378円)。開発段階ではいくつも試作品を作り、納得のいく抹茶の風味が出るまでこだわったという。コクと甘みに加えて独特の苦みも味わえ、老若男女問わず楽しめる商品に仕上がった。店頭と通販で購入できる。 512CAFEは度々メディアで取り上げられた人気店。昨夏ごろから、パンケーキやドリンクで同茶舗の抹茶やほうじ茶を使っていた。安井社長は「お茶のおいしさを多くの人に知ってもらい
-
静岡茶市場「新茶初取引」は4月12日 1956年開設以来最も早く
静岡茶市場(静岡市葵区)は29日、2024年の新茶シーズンの幕開けを告げる「新茶初取引」を4月12日に行うと発表した。前年より1日早く、1956年の市場開設以来最も早い。早期の取引開始により商戦期間を延ばし、本県茶業の振興を図る。 暖冬で茶葉の生育は当初前進したが、3月下旬の冷え込みで芽伸びが抑えられ、各地の摘採時期はおおむね平年並みの見込み。このため、初取引の荷は限定的とみられる。内野泰秀社長は「新茶シーズンをより長く楽しんでもらう道として決断した。茶市場が先頭に立って茶況を盛り上げていきたい」と語る。 初取引は、午前6時半から茶生産者や製茶問屋、行政関係者らが集い、取引の活況を祈るセ
-
静岡茶市場が赤字 1月期決算
静岡茶市場は29日、株主総会を静岡市葵区で開き、2024年1月期決算の純損益が1951万円の赤字(前年は42万円の黒字)だったと報告した。利益率の高い一番茶の取扱量が伸びず、10年連続で営業赤字を計上した。売上高に相当する営業収益は、販売委託手数料を2・3%から3・3%に上げた影響で前期比23・2%増の1億1126万4438円と伸長。営業損失は前年の5670万円から4740万円に微減した。 一方、過去最低を記録した本県一番茶の生産低迷が響き、取扱金額は9・2%減の28億500万円と低迷。取扱数量は8・9%減の327万1915キロ、平均単価は0・4%減の857円だった。 新任取締役に大橋照
-
茶況(3月28日)カンザワハダニ 注意呼びかけ 4月病害虫発生予察
静岡県病害虫防除所は4月の病害虫発生予察情報で、発生が増加しているカンザワハダニへの警戒を呼びかけている。 3月上中旬の巡回調査でカンザワハダニの寄生葉率は樹冠面で2・3%(平年0・9%)、裾部で4・5%(同1・1%)といずれも平年より多かった。チャノコカクモンハマキは越冬幼虫数が平年より約3倍多かった。1カ月予報では、降水量は平年より多いが、気温は高いため、ともに発生を助長するとみられる。新芽がハダニの被害を受けた場合は、薬剤の摘採前日数に注意してすみやかに防除を行う。
-
茶況(3月28日)茶の萌芽調査 3日遅い生育 JA遠州夢咲管内
JA遠州夢咲は28日、一番茶の時期を前に、萌芽(ほうが)調査を始めた。JA職員ら8人が管内8カ所の定点茶園で調査し、平均より3日ほど遅い生育と分かった。 20センチ四方の枠を使い、枠内で芽を数えて萌芽率を調べた。初日の萌芽率は14・3%で前年の46・3%を下回った。3月上旬と下旬の冷え込みで生育が遅れているが、長期予報では高温が続くとされているため、平均並みの生育になる可能性があるという。同JA茶業振興センターの河原崎繁センター長補佐(47)は「急な寒さに備え、防霜ファンの稼働状況を確認してほしい」と呼びかけた。 JA掛川市は25日に調査を始めていて、同日の萌芽率は4%だった。前年の24
-
手もみ実演、茶香り立つ 浜松市役所で保存会 お茶まつりなどPR
浜松茶手揉(もみ)保存会はこのほど、4月の献上茶謹製式典と11月の第78回全国お茶まつり静岡大会(仮称)が浜松市内で開かれるのをアピールしようと茶葉の手もみを市役所で実演した。 鈴木三和司会長らが1階ロビーにブースを設けて茶葉を細長く伸ばすようにより、茶の香りを漂わせた。来庁者の中には鈴木会長の指導を受けて手もみを体験する人もいた。鈴木会長は「茶農家も高齢化している。魅力を若い人にも伝えたい」と話した。 県茶手揉保存会の主要事業である献上茶謹製式典は4月23日、天竜区の茶園が皇室献上茶用茶園に指定されたのを受け、下阿多古ふれあいセンターきずな館で行われる。全国お茶まつりは品評会や消費拡大
-
茶況(3月27日)振興方針確認や茶業功労者表彰 JA静岡市フォーラム
JA静岡市はこのほど、茶生産者が栽培方針などを確認する「グリーンティーフォーラム」を静岡市駿河区の同JA本店で開いた。2024年度の茶業振興方針は茶園の集積と中山間地での基盤整備、地域ブランド力向上を柱に据えた。 表彰式も行われ、同市葵区新間の福田鍵悟さん(81)が茶業功労者表彰を受けた。改植や園地改良により生産性と品質を高め、後進育成にも尽力したと評価された。 このほか本山茶品評会優等の足久保茶研究会(同区足久保)、1等の佐藤誠洋さん(同区落合)を表彰、第77回全国茶品評会普通煎茶4キロの部で農林水産大臣賞を受賞した小沢晃さん(同区横山)を特別表彰した。 (経済部・垣内健吾)
-
茶況(3月27日)滝川さんグランプリ 「お茶はがき」デザイン 牧之原茶宣伝隊審査
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競うコンテストの表彰式を市内で開いた。グランプリには滝川正章さん(63)=東京都=の作品「それぞれの緑、それぞれのカップで。」が選ばれた。 コンテストには国内外から過去最多となる210点の応募があり、茶業関係者らによる審査で受賞作品が決まった。グランプリ作品のデザインは静岡牧之原茶のPRに活用する。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 準グランプリ 長坂礼(東京都)▽チャーフィン賞 進藤海月(神奈川県) (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(3月26日)ブランド緑茶使用のクラフトビール開発 島田で試飲会
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は緑茶を使ったクラフトビールを開発し、このほど同市の商業施設「KADODE OOIGAWA」で試飲イベントを開いた。 KADODEが展開するブランド緑茶「MANDARA GREEN TEA」の浅蒸しの茶葉を使用した。春を感じられる茶葉の爽やかな香りが特徴。ラベルには、大井川鉄道や蓬莱(ほうらい)橋など同市をイメージしたイラストが描かれている。試飲した来場者からは「おいしい」「趣向がこらされていて面白い」といった声があがった。 KADODEのマルシェで販売中。税込み880円。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
全国お茶まつり 浜松で11月2、3日開催 静岡大会実行委が初会合
「第78回全国お茶まつり静岡大会」の実行委は26日、静岡市内で初会合を開き、同大会を11月2、3の両日、浜松市中央区の市福祉交流センターなどで開催することを決めた。市民が気軽に参加できるイベントや機械資材展などを通じ、茶の消費拡大、生産改善を図る。 県内開催は2015年の静岡市以来9年ぶりで、浜松市開催は初めて。大会キャッチフレーズは「はままつ 茶+(ちゃぷらす)」。浜松の多様な産業や自然、歴史などと茶を組み合わせた新たな茶体験の創出を目指す。 消費拡大イベントは浜松城公園(同区)で物販やワークショップ、ライブステージなどを行う。公式アンバサダーに静岡発のアイドルグループ「fishbow
-
茶況(3月25日)種子島一茶300キロ入荷 静岡市中 静岡茶市場
鹿児島県種子島産一茶が、静岡市中と静岡茶市場に計約300キロ届いた。松寿(しょうじゅ)、しまみどりの2種で、問屋数社で分け合った。 市中問屋は「品質はいいが、もう少し値段がこなれてくるまで様子を見たい」と話した。次回入荷は29日の予定。
-
茶況(3月25日)朝比奈玉露を発信 担い手不足解消へ 藤枝で講座
藤枝市は23日、朝比奈玉露の生産技術に関する講座「朝比奈玉露承継塾」を同市岡部町で開いた。深刻化する担い手不足の対策事業の一環。農林環境専門職の大学生ら10人が参加し、玉露の魅力に触れた。 あいにくの雨だったため、参加者は車内から玉露園を見学した。同町の朝比奈いきいき交流センターに移動後、生産者の遠藤昇さんと宮崎紀忠さんの講話を聞き、栽培方法や生産工程について理解を深めた。玉露のつゆ茶と茶葉も味わった。 岡部町朝比奈地区は玉露の日本三大産地の一つだが、生産者の高齢化が進み、産地として危機的な状況に陥っている。講座の参加者は4月以降、被覆や手摘みなどを学ぶ。 (藤枝支局・青木功太)
-
掛川のハウス茶園で初摘み 31日の高天神社例大祭で献茶
掛川市上土方嶺向のビニールハウス茶園「高天神ハウス茶園」で25日、新茶の初摘みが行われた。生産者団体の土方良質茶研究会メンバーやJA遠州夢咲の職員ら約20人が丁寧に新芽を摘んだ。31日の高天神社例大祭で献茶する。 同会によると、今季の生育は順調だったが、摘採直前の寒暖差が激しかった上、強風によるハウス破損に伴う凍霜害で管理に苦労を強いられた。早川正宏会長(71)は「献茶で単価の安定と農作業の安全を祈願したい」と話した。 摘み取った茶は約4キロ。地元の大城茶手揉(も)み保存会が製茶して奉納する。茶園は高天神城跡北側の搦手(からめて)門の近くにある。
-
御前崎と森のお茶 地元出身ボートレーサーが発信 浜名湖ボートで4月イベント
ボートレーサーとして活躍する御前崎市出身の長嶋万記選手(42)と森町出身の森下愛梨選手(27)が、地元産のお茶を包装したチャリティーグッズを新たに製作した。以前から被災地支援などの慈善活動に取り組んできた両選手が、地元のお茶の魅力を発信して地域貢献をしようとグッズ化が実現した。4月6日、湖西市新居町のボートレース浜名湖で6年ぶりに開くチャリティーイベントで販売を開始する。 静岡茶の生産量減少や若者のお茶離れを危惧する茶販売業「静岡やすま園」(湖西市駅南)の安間達哉代表=森町出身=が、同郷の森下選手にお茶の魅力発信を相談したのがきっかけ。長嶋選手が2009年から取り組むチャリティープロジェク
-
茶況(3月22日)27日に袋井茶業者大会 安間製茶代表が講演
袋井地区農協茶業委員会(鈴木芳弘委員長)は27日、2023年度の袋井茶業者大会を袋井市岡崎の茶ピアで開く。各品評会などの受賞者を表彰する。記念講演も実施予定。 茶業関係者の情報交換や交流により、良質な茶の生産意欲向上を狙って開催する。講演は、茶の新製品の開発などに積極的に取り組む安間製茶(袋井市豊沢)の安間孝介代表が「お茶の可能性について」と題して実施する。 表彰するのは東海道どまん中袋井茶大賞や袋井地区荒茶品評会、袋井地区闘茶会で最優秀賞を収めた茶業関係者ら。賞状や記念品を授与する。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(3月21日)菊川で振興大会 茶業活性へ決意 JA遠州夢咲など
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶業振興大会を菊川市本所の菊川文化会館アエルで開いた。茶業関係者ら約200人が参加し、茶業活性への決意を新たにした。 持続可能な経営と産地力向上を目指した有機茶生産に向けた取り組みなどの大会決議や、農薬使用基準の順守を盛り込んだ安全宣言を採択した。同協議会の戸塚訓由会長は「情勢を踏まえた経営を実践しつつ、生産者一人一人がお茶の魅力を発信してほしい」とあいさつした。茶業発展に貢献した個人、団体の表彰も行った。 受賞者は次の通り。 茶業功労者表彰 宮城孝雄(菊川市)植田一弘(同)杉山修一(同)山本一美(掛川市)河原崎秀起(御前崎市)▽茶業
-
茶況(3月21日)種子島一茶が初入荷 静岡茶市場と静岡市中
2024年の新茶シーズンの始まりを告げる鹿児島県種子島産一茶が21日、静岡茶市場と静岡市中に初入荷した。前年より2日早く取引が始まった。 種子島茶生産組合(鹿児島県西之表市)が出荷した極わせ品種「松寿(しょうじゅ)」で、数量は計約150キロ。県内外の問屋数社が仕入れた。一部の荷で値が伸びなかったものの、ほぼ平年並みの価格で商談が成立した。 市中問屋は「すっとした味わいの新茶らしい品質」と評価した。次回入荷は25日の見通し。
-
移動式カフェで景色と茶満喫 キャンプ用トレーラー活用 掛川・木村園
掛川市下垂木の茶製造販売「木村園」(木村徳彦社長)が、キャンピングトレーラーを活用した移動式カフェ「お茶旅」を完成させた。車でけん引できるため出店場所が自由で、景色を見ながらお茶を楽しめるのが売り。20日、同市東山の「茶草場農法ビューポイント3」でお披露目した。 お茶旅は縦5メートル、横2・2メートル。約3畳の畳スペースのほかにキッチン、トイレなどがある。景色を楽しめるよう窓を大きくとり、和室を意識して木材をふんだんに使った。同日は、東山茶と抹茶クリーム入りのどら焼きを販売。地元住民らが訪れ、粟ケ岳の茶文字を望みながら茶を味わった。 木村園は自園自製自販で茶を扱っていたが2020年ごろ、
-
茶況(3月19日)島田のカネス製茶 小松さん決勝進出 「アトツギ甲子園」
製茶問屋のカネス製茶(島田市)の小松元気さん(29)がこのほど、東京都で開催された「第4回アトツギ甲子園」の決勝大会に進出した。 アトツギ甲子園は中小企業の後継者が既存の経営資源を生かし、新規事業のアイデアを競い合う。小松さんはボトリングティーの海外進出について、その方法や意義を発表し、過去最高の応募者211人の中から、書類審査と関東・中部大会を勝ち抜いた。 決勝大会では入賞を逃したが、小松さんは「自分の事業が間違っていないと自信を持てた」と胸を張った。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(3月19日)一番茶凍霜害 注意呼びかけ 農水省
農林水産省は一番茶の収穫期を前に凍霜害が発生するリスクが高まっているとして、全国の農政局に指導の徹底を呼びかけている。 気象庁の1カ月予報によると、3月中旬から4月上旬の平均気温は平年並みか平年より高く推移する見通し。同省は新芽の生育が前進することで、夜間や早朝の気温急低下による被害を受けやすくなるとみる。 このため事前対策として、防霜ファンや散水用スプリンクラーの稼働点検を求めている。特に耐用年数が経過した防霜ファンは、サーモスタットなどのセンサー機能や風力量が設計通りに確保されているか注意が必要という。 電気代節約などの理由で防霜ファンの電源を切っていた結果、被害が出たケースもあり
-
茶況(3月18日)国内発祥の地「丸子の紅茶」 都内企業が新商品
地方創生事業などを手がけるAbout Better Place(アバウト・ベター・プレイス、東京都、中川みどり代表)はこのほど、国産紅茶発祥の地静岡市駿河区丸子の和紅茶を広めようと、新商品「丸子紅茶26(にろく)」を開発した。 国産紅茶ブランド「丸子紅茶」の製造技術を確立した村松二六さん(同区)の紅茶を使用。村松さんの紅茶に魅了された中川代表=静岡市出身=が缶やパッケージ制作などをプロデュースした。品種別の「紅富貴(べにふうき)」「紅ふじ」と、村松さんの妻時枝さんの名を冠した「ときえ」の3種。ときえはミルクティー用に独自配合した。 中川代表は「二六さんの丸子紅茶の魅力をより多くの人に知っ
-
茶況(3月18日)マルシェで藤枝茶販売 JA大井川
JA大井川はこのほど、藤枝マルシェを藤枝市の蓮華寺池公園イベント広場で開き、来園者に藤枝茶などの農産物を販売した。 400グラム入りの荒茶風緑茶や葉梨地区の「葉梨物語」、瀬戸谷地区の「飲まっかしん」、藤枝かおりのペットボトルといった藤枝茶を並べた。1パック400円の安価で売ったイチゴ「きらぴ香」と、同マルシェで発売した「ふじえだ健やか弁当」の第2弾は人気を集め、即完売した。 (藤枝支局・青木功太)
-
掛川で抹茶スイーツコンテスト 最優秀に夏目さん(大渕小6)の「和!ガトーショコラ」 地元菓子店が商品化
掛川市は16日、市内の小中学生を対象に募集した「かけがわ抹茶スイーツコンテスト」の最終審査を市役所で行い、大渕小6年の夏目咲陽さん(12)が考案した「和!ガトーショコラ」を最優秀賞に選んだ。コンテストに協力した地元菓子店のたこ満が5月中に商品化し、市内店舗で販売する。 前年に続いて2度目の開催。前回は入賞できなかったという夏目さんは、抹茶と地元産の干し芋をふんだんに使ったスイーツで再挑戦し、頂点に立った。「洋菓子の定番に和の食材を合わせた。干し芋の食感を強調できるよう工夫した」と述べ、受賞を喜んだ。 コンテストでは16組23人が計18点のレシピを提出し、書類審査を通過した5点を審査員6人
-
茶況(3月15日)人と地域の文化賞 袋井市に受賞報告 茶文化資料館長
袋井市茶文化資料館の松下智館長(94)がこのほど、全国税理士共栄会文化財団から「人と地域の文化賞」の表彰を受け、市役所に大場規之市長を訪ねて受賞を報告した。 地域文化の振興に貢献した人を毎年1人表彰する賞で、2月に東京都内で贈呈式が行われた。松下館長は約60年間、茶の文化や歴史の研究を進めてきた。研究の中で収集した世界各国の茶器などは2千点超に上り、「松下コレクション」として同資料館に展示してきた。 松下館長はこれまでの活動や受賞の喜びを振り返るとともに大場市長に、「世界的と言える貴重な資料を袋井の魅力として発信し、文化発展に役立ててほしい」と話した。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(3月14日)菊川の3茶農協 品評会上位報告 市役所訪問
2023年に行われた茶の品評会で上位に輝いた菊川市内三つの茶農協の代表者が14日、市役所を訪れ、喜びを報告した。 上位に入賞したのは、全国茶品評会の深蒸し煎茶の部で1等3席に輝いた小沢原茶農協、関東ブロック茶の共進会の荒茶・深蒸し煎茶の部で金賞を受けた西方茶農協、県茶品評会の深蒸し煎茶の部で1等2席だった赤土原茶農協。小沢原茶農協の永田秀実組合長(73)は初めての1等に喜びながら「これから暖かくなりそうなので、今年は例年より収穫が早くなりそう」と生育状況を話した。また「茶農家は後継者不足が深刻で市にも取り組みを求めたい」と語った。 長谷川寛彦市長は「茶価が上がるのを願うばかり。やる気のあ
-
茶況(3月14日)小中学校の60% 茶愛飲活動 実施 22年度
静岡県は14日、小中学生が茶に親しむための児童生徒静岡茶愛飲促進条例に基づく県民会議を県庁で開いた。2022年度に通年での静岡茶の愛飲活動を実施した県内小中学校が前年度比1・3%増の60・9%とする調査結果を発表した。 県は25年度までに、実施率を70%にする目標を掲げ「マイボトル持参運動」や茶産地以外での食育機会を拡充する計画を示した。 本年度に山梨県で実施した県内児童による学習交流会の取り組みも報告した。総合的な学習で静岡茶について学んだ2校の児童がそれぞれ山梨県内の小学校で学習成果を披露した。来年度も継続予定で、教育効果の検証を通じて県内での学習にも生かしていく。 (経済部・垣内
-
茶況(3月13日)ふじのくに新商品 茶の花蜂蜜が金賞 牧之原の河村養蜂場
牧之原市の河村養蜂場が考案した茶園に咲く花から採取した蜂蜜が県主催のふじのくに新商品セレクション2023で金賞を受賞した。このほど、考案者の河村充代表(51)が市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、受賞を報告した。 本来お茶の栽培では、茶葉へ養分を分けるため、花は摘み取られることが多い。茶価の低迷などの影響で市内に広がる茶畑の中には耕作放棄地となっている茶園も多く、利活用の一環として同商品を考案した。蜂蜜は甘みに加え、後味にお茶の風味を感じられるという。 河村代表は「緑茶やほうじ茶、お茶を使ったスイーツとの相性も良い商品。今後も地域の特産品を使った蜂蜜に挑戦したい」と前を見据えた。 (
-
茶況(3月12日)煎茶を楽しむ空間作り提案 島田でセミナー
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは10日、フードプロデューサーの松本侑己さん(静岡市)を講師に招き、煎茶を楽しむテーブルコーディネートセミナーを同ミュージアムで開いた。 松本さんはテーブルコーディネートについて、「おいしいものをよりおいしく見せる食の空間づくり」と語り、茶器だけでなく、石や木の枝、サンゴなども活用できることを紹介した。その上で、「お気に入りの茶器で自分をもてなすのも健康を保つために大切なこと」と呼びかけた。 参加者は煎茶と和菓子も味わい、松本さんから季節に応じた食器の選び方などのアドバイスを受けた。 セミナーは5月27日まで開催中の企画展「蒸し製煎茶・喫茶の変遷」の
-
茶況(3月11日)18日ごろ摘採開始 種子島一茶
一茶の露地物で最も生育が早い鹿児島県種子島で18日ごろから、摘採が始まる見通しとなった。 種子島茶を扱う中央製茶(静岡市葵区)によると、静岡市中に初荷が届くのは来週後半の予定。前年より2日ほど早い販売となる。 西之表から入荷予定で、品種は極わせの松寿。2月の気温上昇で芽伸びが順調に進み、園相は良好という。 (経済部・垣内健吾)
-
茶況(3月11日)朝比奈玉露生産者 藤枝市が育成事業 24年度
藤枝市は2024年度、深刻化する朝比奈玉露生産の担い手不足の対策として、後継者確保と育成事業に着手し、新規生産者の就農体制を確立する。24年度一般会計当初予算案に関連費用300万円を計上した。 担い手を呼び込むきっかけづくりとして、農林環境専門職の大学生ら若者向けに、玉露の生産技術に関する講座を同市岡部町で開催する。初回の23日は生産者が玉露の魅力や植栽について紹介する。参加者は約1年間かけて、被覆や手摘みなども学ぶ。 雇用就農支援では、市岡部地域の生産者が就農を目指す研修生を受け入れ、栽培技術を伝承する。生産者を対象に支援費用60万円、49歳以下の研修生には玉露生産のための研修費150
-
一足早く新茶初摘み 島田のハウス茶園
本格的な新茶シーズンを前に、島田市阪本の大塚聡さん(77)のハウス茶園で8日、静岡県内の先陣を切って新茶の初摘みが行われた。周辺の露地物より約1カ月早い摘採という。近隣農家ら12人が応援に駆けつけ、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。 約1500平方メートルのハウスで地元の主力品種「やぶきた」を育てた。地中のパイプに蓄えた太陽熱を夜間に利用して栽培した。今年は1、2月の気温が高めに推移したため、昨年に比べて8日早い収穫という。 大塚さんは「寒暖差のある条件で栽培できたため、味が濃くおいしい新茶に仕上がるはず。味と香りを楽しんでほしい」と話した。 製茶した後、11日から近くの直売所「お茶の
-
茶況(3月8日)「ChaOI」会員 取り組み事例紹介 島田、報告会と交流会
静岡県が静岡茶の需要創出を目的に運営する組織「ChaOIフォーラム」は8日、島田市で会員の事例報告会と交流会を開いた。フォーラムの補助事業を使った6件の事例を報告した。 アジア圏でアートを活用した有機茶販売に取り組む岩崎恭三商店の岩崎麻須美社長は「現地の茶への意識を知り、目を引くインパクトのある商品作りが海外展開の上で重要」と話した。このほか、茶殻を再利用したタンブラーカップや宝石をイメージした茶の開発事例なども紹介された。 フォーラムには739会員が加盟し、本年度は延べ1772件の事業化相談がある。県の担当者は支援を個別から面的へと拡充する必要性に触れ、「事業者と生産者をマッチングして
-
茶況(3月8日)可睡斎参拝者に呈茶 袋井・豊沢三沢茶研究会
袋井市の豊沢と笠原三沢の両地区の生産者が販売促進などに取り組む豊沢三沢茶研究会はこのほど、同市久能の可睡斎で呈茶サービスを行った。 境内の特設ブースで、両地区で生産された「やぶきた」の煎茶を参拝者に振る舞った。研究会や各生産者が持ち寄った商品も販売し、お茶の魅力に触れて楽しむ家族連れや年配者らでにぎわった。 県内外から訪れる観光客に袋井産茶のおいしさを知ってもらおうと、行楽シーズンに合わせて毎年続けている。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(3月7日)新団長に芝田さん 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)は7日、2024年度定時総会を静岡市葵区で開き、新団長に美笠園(掛川市)の芝田悟さん(43)を選任した。任期は1年。 副団長には川連(牧之原市)の大石健さん(43)、石田茶店(森町)の石田宏之さん(43)が就いた。芝田団長は就任あいさつで「各企業の発展のため、団の活動を持ち帰って大いに役立ててほしい」と呼びかけた。 7人が卒退団し、24年度の団員数は70人。 (経済部・垣内健吾)
-
茶況(3月7日)GI保護制度活用 ブランド戦略学ぶ 菊川市茶業協会講演会
菊川市茶業協会はこのほど、地理的表示(GI)保護制度を活用した産地ブランド戦略に関する講演会を同市下平川の市中央公民館で開いた。市内生産者や行政関係者など約50人が参加し、菊川茶が登録されているGI保護制度の活用法を学んだ。 東京大大学院の香坂玲教授が講師を務めた。香坂教授は、GI保護制度がフランス産ワインの地域ブランドを守るために発足したとして、場所の特性や環境が産地の品質や社会的評価とひも付けられていることが前提であることなど制度の概要を説明した。 また、欧州ではGI登録された農作物、食品は平均で通常品の1・55倍の価格で販売されるとのデータを示し、付加価値化されていることを紹介した
-
茶況(3月6日)静岡空港利用者に牧之原のお茶PR 勝間田小児童
牧之原市の勝間田小の3年生がこのほど、空港利用者に地元産のお茶の魅力を伝えるおもてなしイベントを静岡空港で開いた。 児童は「勝間田のお茶を広めよう」をテーマに学習を進め、JAハイナンや富士勝茶農協などの協力を受けながら地元の基幹産業に対する理解を深めてきた。1年間の学習の成果として今回は空港内に特設ブースを設けた。児童は急須を使って丁寧にお茶をいれて空港利用者に振る舞い、近隣の菓子店と共同で考案した茶葉入りクッキーも配布した。 橋尾明君は「多くの人に勝間田のお茶を飲んでもらえてうれしかった」と笑顔で話した。 (榛原支局・足立健太郎)
-
卒園前「お茶どうぞ」 園児、学んだ作法披露 浜松市中央区のこども園
浜松市中央区下江町の「ハローこども園」で6日、年長園児が卒園式(16日)を前に、友だちや保護者へ茶を振る舞って交流する「お別れ茶会」が開かれた。園児らが1年間で学んだ礼儀作法を披露した。 年長園児23人は日本文化に触れる機会として、茶道裏千家「淡交会」の講師らから作法を学んできた。茶会では保護者が見守る中、子どもたち同士で「お茶をどうぞ」「ちょうだいいたします」と礼儀正しくあいさつをして、和菓子と抹茶を味わった。最後は園児がたてた茶を保護者に振る舞い、感謝を伝えた。
-
茶況(3月5日)茶の高品質化 鹿児島に学ぶ 16日、川根本町
川根本町茶業振興協議会は16日、令和5年度茶業者大会を同町の山村開発センターで開催する。鹿児島県で有機農業に取り組む合同会社さかもとの坂本修一郎社長を講師に招いた研修会「高級茶海外輸出の先進事例紹介と有機農法と健康の関連性について」を実施する。 合同会社さかもとは栽培規模を半分に縮小した一方でお茶の高品質化を進め、経営の充実を図っている。山間地で小規模農園が多い同町にとっても参考にできる部分が多く、研修会では高品質化の方法などについて意見交換が行われる。 申し込みは不要で参加無料。研修会の前に、全国茶品評会上位入賞者らの表彰も行う。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(3月4日)朝比奈玉露の入れ方競う 藤枝 石川さん(島田商高3)グランプリ
藤枝市は2日、朝比奈玉露の伝統文化を次世代につなげるきっかけづくりとして、若者が玉露の入れ方を競う大会を市役所で開いた。市が認定する「藤枝ジュニアお茶博士」の小学生と「藤枝ジュニアお茶大使」の中学生、良質な茶の扱い方を学んだ「藤枝茶楽研究部」の高校生の計15人が出場し、石川珠妃さん(島田商高3年)がグランプリに輝いた。 4人一組による予選を勝ち抜いた4人が決勝に臨んだ。出場者は今まで学んできた知識や、イベントなどで振る舞ってきた経験を生かし、丁寧に玉露を入れた。決勝は朝比奈玉露部会長の遠藤昇さんら5人が審査員を務め、水色や香気、滋味を確認した。 2位以下は次の通り。 ②大石彩月(静岡雙
-
いわた茶飲み比べ、市民賞に森島さん 来庁者182人投票 磐田市
磐田市内の茶生産者でつくるいわた茶振興協議会(稲垣明久会長)は4日、市民がナンバーワンのいわた茶を選ぶ審査会を市役所で開いた。来庁した市民ら182人が試飲して一番おいしいと思ったお茶に投票し、1位の市民賞には同市笠梅の森島康博さんが選ばれた。 昨年8月の品評会で市場関係者らが選んだ上位6点が出品された。市民らは入れたてのいわた茶を飲み比べ、味わいや香りなどを確認した。審査に参加した同市中泉の自営業安藤園子さん(67)は「これまでいわた茶をあまり飲んだことがなかったが、色も、苦みと甘みのバランスも良く、どれもおいしかった」と話した。 市民審査はいわた茶をPRするとともに、消費者に好まれる茶
-
茶況(3月1日)安定の茶業経営へ取り組みを共有 JA遠州中央が振興大会
JA遠州中央はこのほど、茶振興大会を袋井市の茶ピアで開いた。新茶期を目前に、管内の茶業関係者約80人が安定的な茶業経営に向けた取り組み方針などを共有した。 JAの担当者が昨年の荒茶生産や販売、流通の情勢を報告した。2024年度の流通対策として交流サイト(SNS)や動画などを活用することや、茶業振興施策として営農センターごとに生産部会強化シートを策定することなどを挙げた。 昨年管内で開かれた品評会や共進会などで最高賞を受賞した生産者への表彰も行われた。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(3月1日)カンザワハダニ増 警戒を呼びかけ 静岡県病害虫防除所
静岡県病害虫防除所は3月の病害虫発生予察情報と技術情報で、発生が増加しているカンザワハダニへの警戒を呼びかけている。 2月上中旬に実施した県内5地域の巡回調査で、茶の樹冠面におけるカンザワハダニの平均寄生葉率は1・6%(平年0・4%)、裾部での平均寄生葉率は3・4%(同1・2%)と平年より多かった。特に小笠・磐田原地域の平均寄生葉率が3・3%(同0・4%)、牧之原地域が2・6%(同0・2%)と発生が多く見られた。 樹冠面の葉に寄生が認められる場合は、速やかに防除を実施する。
-
「しずチカ」新装 開放的な空間に 静岡駅北口地下広場 仕切り撤去、魅力PRへ
静岡市は1日、JR静岡駅北口地下広場「しずチカ」をリニューアルオープンした。施設内の仕切り戸を撤去し、「しずチカ茶店一茶」や市政情報発信コーナーなどを一体的に利用できるように改修した。 しずチカは市の観光資源をPRする拠点として2009年に開設。静岡茶商工業協同組合(市茶商)が運営する一茶での静岡茶の販売・PRのほか、地域資源の広報イベント会場として利用されてきた。 改修では、展示エリアとカフェスペースの仕切りを取り除き、開放的でより多くの人が利用しやすい空間を目指した。3月は試験運用期間として、静岡理工科大の研究発表やお花見マルシェなどのイベントを開催する。4月以降はコンサートやスポ
-
茶況(2月29日)掛川お茶大使講座 日本茶の強み紹介
掛川市などは、世界の茶を学ぶ講座を同市千羽のJA掛川市本所で開いた。掛川お茶大使で英国の茶品評会で審査員を務めた経験のあるスチュワード麻子さんが講師を務め、日本の茶類の強みを紹介した。 市内外の茶商ら29人が参加した。スチュワードさんは、日本茶が他国の紅茶と比べ、品種が豊富であることや風味が独特であることなどを特徴として挙げた。世界では茶に「健康」の要素が求められているとし、牛乳を入れずに飲む緑茶が人気を集めている現状を話した。また、欧米では安価な紅茶が売られているため、ストーリー性や地球環境への配慮を求めて高価格の茶を買う消費者が多いとの分析も紹介した。 ダージリンやべにふうき、ウーロ
-
茶況(2月29日)静岡県茶業研究センター 5人が成果を報告 掛川で発表会
静岡県茶業研究センターは、本年度の研究成果発表会を掛川市で開いた。5人の研究員が、茶業の温室効果ガス削減や未利用茶葉の活用、有機栽培に適した品種などについて、各自の研究内容を報告した。 J-クレジットの方法論に登録されている石灰窒素を用いた施肥の研究では、環境負荷低減に加え、10アール当たり約9千円の肥料代の削減効果があるとの試算が示された。担当者は「収入面だけでなく、取り組み自体の付加価値も考慮し、ぜひ積極的に挑戦してほしい」と語った。 このほか害虫の効果的な防除や同研究所内の新商品開発支援施設「ChaOIファクトリー」の活用法も紹介された。 (経済部・垣内健吾)
-
社説(2月29日)静岡茶の活路 「和紅茶」に注目したい
茶の減産が止まらない。農林水産省作物統計によると、2023年の荒茶生産量は静岡など主産8府県で前年比3%減の6万8千トン(全国は推計7万5200トン)だった。コロナ禍の作業停滞や外出自粛による緑茶飲料の需要見通し減などで摘採見送りが増えた20年をも下回った。高度経済成長前の水準である。 本県の荒茶生産量は2万7200トン。鹿児島県は2万6100トンで、辛うじて首位を守った。ただ、一番茶が前年比13・7%減だったのに二番茶以降を合わせると4・8%減と、需給シフトが瞭然だ。 農家の高齢化や長引く茶価低迷で茶の生産基盤は弱体化に歯止めがかからない。茶業の“黄信号”に早く
-
茶況(2月28日)「お茶はがき」デザイン審査 静岡牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競う「お茶はがきデザインコンテスト」の作品審査会を市役所相良庁舎で開いた。 「牧之原市の“ここ”が好き」をテーマに募集したコンテストには市内外の児童生徒、一般から過去最多となる210点の応募があった。中には台湾からの出品作もあった。会場には富士山や茶畑などを描いた個性豊かな作品が並び、杉本基久雄市長や市内の茶商らが入賞作を選出した。 表彰式は3月17日に同市の相良総合センター「い~ら」で開かれる飲み比べイベント「まきのはら協奏曲」で行う予定。グランプリ作品は静岡牧
-
選ばれる茶産地目指し振興誓う 掛川で農協集会
JA静岡経済連と県茶業会議所は28日、県農協茶業者集会を掛川市で開いた。県内各地の生産者ら約300人が新スローガン「要望に応じた茶生産に取り組み、選ばれる茶産地静岡を目指そう」を唱和し、今期の茶業振興を誓った。 経済連の河原崎友二経営管理委員会長は、生産者と茶商のマッチングを進めるとし「消費拡大を目指してJAグループ一丸となった取り組みを実践していく」と話した。 マルセン砂川共同製茶組合(浜松市天竜区)の鈴木猛史さんが「慣行栽培から有機栽培への転換」をテーマに講演し、「有機茶園の視察、販路の確保、茶園の集積の3点がポイント」と説いた。緑茶輸出の現状と展望についての講演や2023年度の茶業
-
茶況(2月27日)ノンアル市場 状況など講演 島田で専門商社社長
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムはこのほど、セミナー「ノンアルコールドリンクの飲食業への進展とお茶を考える」を同ミュージアムで開いた。ノンアルコール飲料専門商社「アルト・アルコ」(東京都)の安藤裕社長が、ノンアルコール市場の状況やボトリングティーの可能性などをテーマに講演した。 安藤社長は発酵や脱アルコールなどノンアルコールドリンクの製法を紹介。飲酒習慣の変化や大手企業のノンアルコール商品の割合などを踏まえ、世界市場が2028年には2兆5千億円規模に拡大することなどを解説した。国内においては、「コロナ禍の酒類提供制限に伴う需要変化が市場拡大のターニングポイントになった」と述べた。 ボ
-
演劇に関わる人 増やしたい 「アートひかり」仲田恭子
藤枝市の蓮華寺池公園や周辺の施設、商店街を活用した「藤枝ノ演劇祭」が3月2、3の両日、開かれる。今年で3回目。2022年の初開催から連続参加する演劇ユニット「アートひかり」の仲田恭子代表(同市出身)は「演劇祭を通じて、演劇に関わる人が増えてほしい」と願いを込める。 アートひかりは今回の演目に、オーストリアの劇作家ペーター・トゥリーニの代表作「ねずみ狩り」を選んだ。演出を担当した仲田は「現代社会や文明を批判する内容で1971年の初演時は賛否が分かれたが、今では教科書にも載っている。戯曲の力が普遍的だったのだろう」と紹介する。 都会のごみ捨て場に現れた男女。「全てはごみだ」とする男は銃でネズ
-
茶況(2月26日)目玉は荒茶風緑茶 27日からセール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場小売店舗で27日、決算大感謝セールが始まる。3月9日まで藤枝茶などが安価で販売される。 目玉商品は大容量の荒茶風緑茶袋詰めセット。店頭では330グラム入り3袋を税込み2千円、通販は350グラム入り3袋を2592円、6袋を4752円、9袋を6912円で取り扱う。やぶきたや深蒸し、抹茶など10種類を20%以上の割引で売るほか、急須も全品3割引きとした。 鈴木良則工場長は「本年度最後のセール。良質な茶を安く売っている」とPRする。3月2、9日の午前9時~正午には、同JAファーマーズマーケット「まんさいかん藤枝」による農産物の直売会も行われる。 営業時間は午前9
-
県内15産地の茶飲み比べ 静岡茶市場がセット商品発売
新茶シーズンを前に、産地ごとに多様な味わいを持つ静岡茶の特色をPRしようと、静岡茶市場(静岡市葵区)がリーフ茶のセット商品「しずおかお茶じまん」を開発した。24日に同市場で開催する「茶いちばまつり」で発売する。 県内全域から茶が集積する茶市場の強みを生かし、三島から浜松までの15産地の茶をセレクトした。煎茶は浅蒸し(由比)や深蒸し(掛川)などの違いが味わえ、天竜茶と本山茶(静岡)は産地のブランドを強調。ほうじ茶(富士)や和紅茶(丸子)、玄米茶(磐田)など製法の違う茶もそろえた。産地別に1袋8グラム入り。 パッケージは新聞切り絵作家マスダカルシさん(藤枝市)がデザインを担当し、各産地の歴史
-
茶況(2月22日)外国人研修生対象に茶業体験 菊川市などが講座
菊川市と日本国際協力センターはこのほど、外国人研修生を対象にした茶業体験講座を同市西方の西方茶農協製茶工場で開いた。ブラジルやフィリピンの外国人研修生7人が参加し、工場を見学しながら茶の製造過程を学んだ。 組合員の減少を背景に、茶農協が法人化に伴う外国人労働者雇用を検討する機会として実施した。西方茶農協の杉本敏秀組合長が講師を務め、茶農協での取り組みや製造について紹介した。参加者は茶園の様子を確認し、摘採機に試乗した。工場内では工程や機械の説明を受け、茶の加工にかかる時間や勤務態勢について活発に質問した。 市の担当者は「茶業の魅力を感じてもらい、日本での就業選択の一つとして考えてもらえた
-
緑茶化計画「ガンダム」披露 島田出身のプロモデラー
島田市出身のプロモデラーのメアさん(25)=都内在住=が22日、同市役所を訪れ、市緑茶化計画のメインビジュアルを使った機動戦士ガンダムのプラモデルを染谷絹代市長にお披露目した。 プラモデルは「RX-78-2ガンダム」を使用し、「地球上でもっとも緑茶を愛する街」を表現したイラストを各パーツに貼り付けて組み立てた。首都圏で活躍する同市出身者らが集う「首都圏しまだ交流会」の参加をきっかけに、約3カ月かけて製作した。 メアさんは「ガンダムを知る世代は幅広い。島田市や静岡県の知名度を高めるお手伝いができれば」と述べ、染谷市長は「さまざまな角度から作品を楽しむことができる。ぜひ島田で個展を開いて」と
-
茶況(2月21日)食の商談会でPR 牧之原市茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、千葉市で開かれた国内最大級の「食」の展示商談会「スーパーマーケット・トレードショー」に初出展し、茶業者と連携して地元産の茶をPRした。 茶業の営業力強化を目的とした市の茶業緊急支援事業の一環。牧之原茶を扱う茶商ら4団体がブースを構え、試飲などを通じて全国各地から集まったバイヤーに自慢の商品を紹介した。 市お茶振興課によると、深蒸し茶だけではなくフレーバーティーなどが関心を集めたという。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(2月20日)地紅茶飲み比べ 島田でフェス 25の生産農家がブース
紅茶の飲み比べを楽しめる「第1回島田地紅茶フェスティバル」(同実行委主催)が18日、島田市の夢づくり会館で開かれた。県内外から25の生産農家らがブースを設け、来場者に自慢の紅茶を振る舞った。 2025年秋に市内で開催される「第23回全国地紅茶サミット」のプレイベント。来場者は同市金谷地区の「志戸呂焼」などの専用ティーカップに入れ立ての紅茶を注いでもらい、味や香りを楽しんだ。同市切山の「カネロク松本園」はウイスキー用のたる材をチップにし、茶葉を燻(いぶ)した紅茶が人気を集めた。 手もみの実演や子ども向けクイズ、研究発表会などのセミナーもあり、多くの来場者でにぎわった。 (島田支局・寺田将
-
静岡県荒茶生産量、全国首位保つ 23年統計前年比4.8%減 消費伸び悩みやコスト高影響
農林水産省は20日、2023年の茶生産統計を発表した。静岡県の荒茶生産量は前年比4・8%減の2万7200トン、全国シェアは0・9ポイント下降の36・1%ながら首位を保った。消費の伸び悩みや営農コストの高止まりが響き、新型コロナ禍の20年に次いで過去2番目に少ない生産量となった。 国内の推計荒茶生産量は2・5%減の7万5200トン。2位の鹿児島は2・2%減の2万6100トン(シェア34・7%)と前年からほぼ横ばいで、本県との差が縮まった。本県は荒茶生産量に加え、摘採面積、生葉収穫量でも他産地よりも減少幅が大きかった。 本県の一番茶生産量は過去最低の9060トン(13・7%減)と落ち込んだが
-
茶況(2月19日)「福茶」チケット販売 藤枝茶を安価で提供 とんがりぼう
藤枝市の蓮華寺池公園内にある茶文化発信施設「とんがりぼう」で、朝に藤枝茶を味わえる「福茶」のチケットが販売されている。 11回分で税込み1500円。市内外からの来訪者らに藤枝茶の魅力を発信するため、定休日の火曜以外の午前8~10時、施設のテラスで8種類を安価で提供している。 朝茶は災いから逃れる縁起物とされ、「福が増す」ということわざから福茶と名付けた。緑茶には眠気覚ましに効くカフェインやリラックス効果のカテキンが含まれ、朝に習慣付けて飲むことが最適だという。 3種類ずつの緑茶と有機和紅茶、2種類のほうじ茶をいずれもティーバッグで提供中。利用者はチケット1枚で好きな茶を選び、自分で紙コ
-
「清水のお茶どうぞ」 日本平山頂で児童広報
静岡市清水区の清水船越小3年生が18日、同区の日本平山頂で開かれた日本平梅まつりの会場で、地元清水の茶の魅力を伝える広報活動を行った。 児童約20人が準備してきたクイズや茶の歴史をまとめたパネルなどを手に観光客らに声をかけ、約1時間半にわたって清水の茶をPRした。JAしみずとともに取り組んだ手もみ茶も配布した。 児童は同校近くの茶農家水野正一さんの協力で、茶摘みや茶工場の見学などを通じて茶の生産について理解を深めてきた。一方、保護者への調査などから茶消費が減少している実情を知り、地元の茶の魅力をPRして茶農家を笑顔にしたいと、活動を企画したという。
-
茶況(2月16日)豊沢三沢茶研究会 可睡斎観光客に呈茶 袋井、17日から
袋井市の豊沢と笠原三沢の両地区の生産者が販売促進などに取り組む豊沢三沢茶研究会は17、18の両日、同市久能の可睡斎で呈茶サービスを実施する。 境内の特設ブースで、両地区で生産された「やぶきた」の煎茶を参拝者に振る舞う。研究会や各生産者が持ち寄った商品の販売なども行う予定。県内外から訪れる観光客に袋井産茶の魅力を知ってもらおうと行楽シーズンに合わせ、毎年続けている取り組み。 各日午前8時半ごろから午後4時ごろまで。23~25日と、3月2、3の両日にもサービスを行う予定。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(2月16日)インストラクター 全国で144人認定 静岡県は15人
日本茶インストラクター協会は16日、2023年度の日本茶インストラクターに静岡県の15人を含む全国144人を認定したと発表した。 都道府県別の認定者数は東京が28人で最多。本県は2番目に多く、埼玉14人、神奈川11人と続いた。全体合格率は前年度比3ポイント上昇の32%。 日本茶インストラクターは日本茶への理解や普及を進めるため、専門的な知識と技術を持つ人を「日本茶のプロ」として認定する制度。3月中下旬に全国7会場で認定式を開く。 (経済部・垣内健吾)
-
茶業振興 新市場開拓 和紅茶や輸出 軸に模索【検証 24年度 静岡県予算案㊦】
新茶シーズン前の静岡茶市場(静岡市葵区)に、約130人の市場関係者が詰めかけた。茶商らが熱心に品質を確かめていたのは、煎茶ではなく紅茶だった。2月上旬に開かれた同市場の売手、買手両懇話会の合同研修会。専門家を招き、県産紅茶と海外産の紅茶を素材に審査技術の講習が行われた。 全国茶審査技術競技大会で優勝経験のある成岡謹三商店(同区)の藤田浩介営業部長は、紅茶の味の多様さに目を見張りつつ「煎茶の目利きには自信があるが、紅茶に関しては素人。緑茶は商品が出尽くしている。固定観念にとらわれず、消費者へ茶を届ける努力が必要」と話した。 本県茶業は消費と茶価の長引く低迷により離農に歯止めがかからず、摘採
-
茶況(2月15日)菊川茶海外輸出へ 市が推進協を設立 基盤構築目指す
菊川市はこのほど、菊川茶海外輸出推進協議会を設立した。菊川茶の海外展開に向けた基盤の構築を目指して市内の茶業関係者が議論する場で、年に2回程度開催する。 市が2023年12月、佐川急便と締結した海外輸出推進に関する連携協定に基づいて、海外需要や傾向を共有し今後の動きを検討する。協議会は市内の茶商や生産者、製造機械メーカーやJAなどで構成する。 初会合は市役所東館で開かれ、関係者9人が出席。海外輸出に当たって注意が必要な点などについて情報交換した。模倣品対策や有機栽培への転換中の収入、工場確保などの課題を指摘する声が上がった。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
茶況(2月15日)都内店舗 消費動向 吉村の社長が紹介 焼津で内覧会
茶関連の包装資材メーカー吉村(東京都)は15日、新茶期前の内覧会を静岡営業所(焼津市)で開いた。茶器などを展示し、橋本久美子社長が最近の消費動向を顧客に紹介した。 都内に茶雑貨の小売店「Chazakka(ちゃざっか)」を出店する同社。橋本社長は店舗での接客経験や販売傾向を踏まえ、急須を持たない消費者層への販売促進について解説した。 同店で展開する抹茶ビールやフルーツ茶などの販売を例に、新たな茶の飲み方の提案が新規客の呼び込みにつながると強調。「お茶を選ぶ理由を作ることが重要。多様な茶の可能性を提示することで、家庭内消費を増やすこともできる」と話した。 (経済部・垣内健吾)
-
茶況(2月14日)自慢の茶飲み比べ 牧之原でイベント 3月17日
多彩なお茶を楽しむイベント「まきのはら協奏曲」が3月17日、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれる。 市内の茶商や生産者ら20団体がブースを構え、深蒸し茶や和紅茶、香り緑茶など自慢の茶を提供する。会場ではお茶はがきデザインコンテストの表彰式や新茶祈願祭も行う。 入場料300円(小学生以下は無料)。市役所相良庁舎お茶振興課などでスイーツ引換券付きの予約券の販売を行う。市ホームページからも予約を受け付けている。 問い合わせは同課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(2月13日)お茶とサウナ 自然の中で満喫 島田でイベント
島田市の初倉地区で茶の販売やPRを行う団体「初倉茶農家集団」はこのほど、お茶やサウナなどを楽しめるイベント「御茶火和(おちゃびより)」を同市の野外活動センター山の家で開催した。全国から約50組が参加し、自然の中でお茶を味わった。 参加者はたき火を囲みながら初倉地区で生産されたお茶を楽しんだ。提供されたお茶は初倉産のゆずが入った「ゆず煎茶」と「ゆず紅茶」でさわやかな香りを感じられる。サウナでは熱した石にお茶をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」も実施された。同団体の宮村智久さん(43)は「秋頃にも開催予定。次はマルシェやワークショップも実施したい」と先を見据えた。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
体験型茶園で農地再生 産業、文化振興へ新事業 御前崎・やまま満寿多園
御前崎市上朝比奈の製茶問屋「やまま満寿多園」が3月から、荒廃茶園を再生する独自の基盤整備事業「chatto(チャット)」に乗り出す。観光客や家族連れが茶栽培に参加する仕組みを導入し、苗を植えて茶葉が収穫できるようになるまでの約5年間で体験型の茶園づくりを進める。県内で荒廃農地が増加する現状を踏まえ、同社は「茶産業再生へのモデルケースにしたい」と意気込む。 再整備するのは牧之原台地に広がる約1・1ヘクタールの農地。背丈以上に伸びた茶の木を刈り取って更地にして、同市ブランドの茶品種「つゆひかり」の苗を約1万7千本植える。2024年は土壌整備や苗植えを実施し、25年以降は木の剪定(せんてい)な
-
茶況(2月9日)寒茶づくりを体験 袋井 伝統製法学ぶ
晩茶研究会と松下コレクションを活(い)かす会はこのほど、寒茶づくりの体験イベントを袋井市の茶ピアで開いた。茶業関係者や一般の約20人が参加し、伝統的な茶の製法を学んだ。 寒茶は日本茶としては珍しく冬場に作られ、ほのかな甘みが特徴。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの工程を体験した。寒茶を使った茶がゆの試食や茶染め体験も行った。 古くから全国各地で行われている寒茶作りの体験を通じ、茶の魅力を知ってもらおうと開催している。 (袋井支局・北井寛人)
-
JR掛川駅に緑茶カフェ 3月15日オープン 「きみくら」が出店
掛川市は9日、JR掛川駅北口に誘致した緑茶カフェのオープンが3月15日に決まったと発表した。ジェイアール東海静岡開発との協働事業で、丸山製茶グループのきみくら(同市板沢)が出店する。 店名は「matcha KIMIKURA 掛川駅フラッグシップストア」。木造駅舎に隣接した2階建て店舗で、1階に抹茶商品や深蒸し茶、スイーツなどが注文できるカウンターを設置する。2階はイートインスペースで28席を設ける。店舗は掛川茶のPR拠点としても活用する。 市が「お茶のまちづくり拠点整備事業」として内装工事費など1千万円を補助した。久保田崇市長は「駅周辺で緑茶を楽しめる店がないことに課題感を持っていた。県
-
茶況(2月8日)認知症カフェで茶の入れ方教室 菊川市茶業協会
菊川市茶業協会はこのほど、報恩寺(同市堀之内)で開かれた認知症カフェ「またきてカフェ」でお茶の入れ方教室を開いた。菊川茶の認知度向上が目的。 同協会の一色京子事務局長がおいしくお茶を入れるポイントとして、湯の温度を70~80度にすることや均一な量と濃さにするため少量ずつ湯飲みにつぐ「回し注ぎ」を実演しながら紹介した。参加者約30人は一色事務局長やスタッフが入れたお茶を飲んで気持ちをほぐしながら、自身が抱える不安や悩みを仲間と共有した。 茶にストレスの軽減効果があるとされる「テアニン」が含まれていることや深蒸し菊川茶が地理的表示(GI)保護制度に登録されたことなども説明した。 (掛川支局
-
茶と名産品、新感覚で 静岡お茶屋かのう茶店(静岡市葵区)【静岡ものづくり最前線】
本山茶を扱う老舗製茶問屋は約10年前から、チーズ製品の開発を手がけている。第1弾の「静岡茶チーズ」は、朝比奈産の抹茶とクリームチーズを合わせた斬新な味わいが好評で、ロングセラーとなった。そこで「静岡チーズ」シリーズとして展開し、本業を生かした「ほうじ茶」と「紅茶」、地元名産の食材を使った計6種類をそろえた。 「お茶屋ならではの商品を作りたかった。ただ、お菓子は同業他社がすでに手がけていて、全く新しい商品を開発したいという思いからチーズに目をつけた」と語る店長の狩野淳司さん(51)。一からチーズの製法を学び、専用の製造機を特注した。100回を超える試作を重ね、開発にこぎつけた。店舗内に工房を
-
3県の日本茶 味や香り楽しんで 御前崎の製茶問屋、逸品詰め合わせ販売
御前崎市新野の製茶問屋「山亜里製茶」が福岡、長崎両県の製茶会社とコラボし、産地の垣根を越えて茶を楽しむティーバッグ詰め合わせギフトの販売を数量限定で始めた。いずれも茶の魅力を発信する競技会「日本茶アワード2023 煎茶ティーバッグ部門」で入賞した逸品。担当者は「各産地の味や香りを楽しんで」と呼びかけている。 同社をはじめ、福岡県の原田茶園、長崎県の西海園が連携した。本県の牧之原台地で生産された「つゆひかり」をはじめ、九州地方で人気の高い品種「さえみどり」をそろえた。お湯を注ぐだけで家庭や職場、野外キャンプなど幅広い場面で本格的な日本茶を味わうことができる。 商品のギフト化を発案した山亜里
-
茶況(2月7日)台湾の児童が寒茶作り体験 牧之原
牧之原市の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」は6日、相良高(同市)との交流事業の一環で市内を訪問している台湾の児童らを対象に「寒茶作り体験会」を市内で開いた。 参加者は茶園で茶葉を摘採した後、蒸しの作業や茶葉と枝の選別作業など、一連の工程を体験した。生産された時期が異なる寒茶の飲み比べを通じて茶の魅力を味わった。参加した児童の一人は「初めての経験だったし、いろんな味があって楽しかった」と笑顔で話した。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(2月6日)緑茶購入量3.5%減 総務省23年家計調査
総務省が6日発表した家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、2023年の緑茶購入量は前年比3・5%減の676グラム、支出額は1・5%減の3214円だった。購入量、支出額ともに3年連続で前年を下回った。 市中問屋は「昨夏は猛暑でリーフ茶の需要が落ちた。贈答用などの高価格帯の引き合いも乏しく、厳しい市況が続いた」とみる。 ペットボトルなど茶飲料の支出額は3・6%増の8290円。ドリンク関連業者は「新型コロナ禍が落ち着き、外出機会の増加や夏場の酷暑が消費増の要因になった」と振り返る。
-
茶況(2月6日)若手落語家選手権 優勝者に茶1年分 川根本町茶業振興協
川根本町茶業振興協議会はこのほど、東京都で開かれた全国若手落語家選手権に協賛し、優勝者に賞品として川根茶1年分(煎茶パック1千個)を贈呈した。 若者離れが進む伝統文化へ挑戦する姿が、茶業界で尽力する若者と重なり、支援しようと思い立ったという。落語家は新人時代のお茶出しで、話芸にとって重要な間を学ぶといわれることから、落語とお茶の親和性を感じ、協賛に至った。 同選手権は入門15年以下の落語家が話芸を競うコンクール。同協議会会長の薗田靖邦川根本町長が、優勝した立川吉笑さんに川根茶を手渡した。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(2月5日)児童が茶の歴史、入れ方学ぶ 藤枝 「ジュニアお茶博士」認定講座
藤枝市は3日、「藤枝ジュニアお茶博士」の認定講座を市役所で開いた。市内の小学4、5年生34人が茶の歴史や効能、おいしい入れ方などを学んだ。 日本茶インストラクター協会志太支部の担当者や、良質な茶の扱い方を学んだ市内在住の中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」のメンバーらが講師を務めた。児童は藤枝かおり、藤枝めぐみ、藤枝一香といった地元ブランド茶や、高級茶の朝比奈玉露の説明を受けた。藤枝めぐみの茶葉を使い湯の温度や抽出時間、注ぎ方で風味が変わることを体感したほか、呈茶をする際の所作も実践した。 お茶博士は茶の知識を深め、茶どころ藤枝の魅力を発信する人材を育成する取り組み。新規の博士に認定された3
-
掛川の五明茶、人気沸騰 キスマイ玉森さん紹介「飲みやすく香り高い」
アイドルグループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さんがテレビ番組でお気に入りとして紹介したのをきっかけに、掛川市の五明茶業組合が販売する「緑茶ティーバッグ」の人気が急騰し、関係者を驚かせている。ファンからの注文が相次ぎ、放送後約2週間で昨年1年間の販売数の約3倍を売り上げた。 1月17日に放送された深夜番組で玉森さんがおすすめの静岡グルメとして紹介すると、翌朝には組合のメールに全国から約160件の問い合わせや注文が届いていた。「反響がすごい。工場がひっくり返るかと思った」と同組合の堀井聡理事(44)。ファンの要望を受け、放送後最初の土曜日となる20日には組合の直売店
-
有機茶で海外需要つかめ 静岡市、生産拡大へ始動 モデル構築、茶どころ再興目指す
静岡市は有機栽培茶の生産規模拡大に向けて、生産、茶商、研究団体と共同で推進事業に着手している。昨年6月に立ち上げた「市有機茶検討会」を中心に、海外輸出を見据えた生産体制の構築を検討。地元生産者がモデル茶園で栽培にも取り組み、“茶どころ静岡”再興を目指す。 本山と清水の茶産地を抱える同市。長引く茶価低迷や担い手不足を受け、茶業関係者には産地存続の危機感も広がっている。一方、海外での有機茶需要が拡大していることから、市はモデル茶園で生産実証を積み上げ、2050年度に茶園面積全体の3割に有機栽培を広げる計画の基盤づくりを図る。 1月26日には、初の現地視察会を実施した
-
茶況(2月2日)有機栽培テーマ 管理や課題学ぶ 袋井で研修会
静岡県中遠農林事務所は、茶の有機栽培技術をテーマにした研修会を袋井市岡崎の茶ピアなどで開いた。中東遠地域の農家や行政職員など34人が参加した。 松田農園(同市豊沢)の松田博久さんが講師を務め、有機栽培の管理方法やこだわり、課題などを紹介した。県農林技術研究所茶業研究センター茶環境適応技術科の片井秀幸科長も登壇した。 講演後は、参加者らが松田農園を視察した。同センターなどが開発した茶園用病害虫クリーナー搭載型の除草機の実演も行った。 県は、茶有機栽培面積を2025年度までに400ヘクタールへ拡大することを目標にするが、病害虫対策や除草作業の省力化などが課題とされていたことから研修会を開催
-
特定地域づくり事業協同組合 茶のまち川根(島田)、静岡県内初認定
静岡県は、過疎地域などの担い手確保に取り組む「特定地域づくり事業協同組合」に、島田市川根地区の「茶のまち川根事業協同組合」を県内で初めて認定した。1月31日付。 同制度は、人口が急減する地域で、地域内の短期の仕事を組み合わせて年間を通じた仕事を創出し、組合で雇用した担い手を組合員の事業所などに派遣することで、安定的な雇用と担い手確保の実現を目的としている。 複数の業種の組合員で構成する組合を知事が認定する。認定された組合は、本来は許可が必要な労働者派遣事業を届け出のみで実施でき、国や地元自治体から運営費の半額の財政支援が受けられる。2023年末時点で全国97市町村の94組合が認定されてい
-
和紅茶の製法、審査 茶商ら理解深める 静岡茶市場で研修会
静岡茶市場と同市場の売手懇話会、買手懇話会は2日、合同研修会を静岡市葵区の同市場で開いた。和紅茶の生産・消費拡大をテーマに、製法や審査技術などへの理解を深めた。 県内各JAの販売担当者と茶商ら130人が参加。農研機構みどり戦略・スマート農業推進室の根角厚司副室長を講師に、紅茶の多様な品種や等級、ブレンド技術などを学んだ。根角副室長は「製法や茶葉による特徴の違いを認識することで、バイヤーや客の好みに合った紅茶づくりができる」と助言した。 紅茶の拝見研修も実施。参加者が英国式の審査方法でスリランカ、インド、中国産の紅茶と県産紅茶の味や香りの違いを確かめた。
-
茶況(2月1日)フレーバーティー 台湾に向け発信 掛川の山啓製茶
山啓製茶(掛川市伊達方)とNTTスマートコネクト(大阪府)はこのほど、実演販売のライブ配信「ライブコマース」を行った。台湾で人気を集めるインフルエンサーさゆりさんが出演し、同国向けに栗や蜂蜜などのフレーバーティーを紹介した。 県による静岡茶の新しい需要創出を図る「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」推進事業の一環。「ChaOIフォーラム」が両社をつないだ。配信には山啓製茶の商品開発者も出演し、商品の説明や開発の苦労話を披露した。抹茶入り玄米茶やほうじ茶などを集めた静岡茶セットや、さゆりさんが選んだ煎茶や果物のフレーバーティーが入ったセットなど計5セットを紹介した。深蒸し茶や茶草場農法などに
-
茶況(1月31日)赤焼病の発生に注意 静岡県病害虫防除所
静岡県病害虫防除所は2月の病害虫発生予察情報で、冬から春にかけて発生する赤焼病への警戒を呼びかけている。病原菌は細菌で、主に強風による傷口から感染する。凍害や霜害によっても助長される。 例年発生する茶園では予防的に薬剤を散布することが望ましい。特に幼木園やつゆひかり、おくひかりは同病に弱く、注意が必要。
-
茶況(1月31日)放棄茶園活用 寒茶作り体験 牧之原で11日
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」は2月11日、「寒茶作り体験会」を同市中の古民家カフェ・とこ十和で開く。 寒茶は地方に食文化として根付く番茶の一つで、伝統的な製茶手法を周知することが狙い。放棄茶園を再生しようと同会やボランティアが協力して整備してきた茶園で茶摘みを行うほか、一連の製茶工程を体験する。 時間は午前10時~午後3時で参加料は昼食や寒茶の土産付きで3千円。参加は小学1年生以上。問い合わせは同会のメールアドレス<tuti.to.taiyo@gmail.com>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(1月30日)世界の珍しい茶 会員ら楽しむ 茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は28日、「アジアのお茶体験会」を同ミュージアムで開いた。参加者に常設展「世界の茶葉ギャラリー」で展示している珍しいお茶を提供した。 午後1時からと同2時半からの2回開催し、それぞれ同ミュージアム友の会会員約30人が参加した。参加者は中国産白茶とタイ産ウーロン茶、ネパール産紅茶の3種類のお茶を楽しんだ。同ミュージアム職員がそれぞれのお茶の産地や作り方、味の特徴の解説も行った。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(1月29日)100周年式典で藤枝茶をPR 市茶振協がブース出展
藤枝市茶振興協議会は27日、サッカーのまち100周年記念式典が開かれた藤枝総合運動公園サッカー場の玄関にブースを設け、市民らに藤枝茶の魅力をPRした。 地元ブランド茶の藤枝めぐみ、藤枝かおり、藤枝くれはのティーバッグのほか、朝比奈玉露の茶葉や藤枝かおりのペットボトルなどを販売した。来場者は急須で入れた藤枝めぐみを試飲し、「おいしい」「苦くなくて、うまみがある」と好評だった。 (藤枝支局・青木功太)
-
ボトル緑茶のシェア争い激化 各社、味やパッケージ刷新
飲料メーカー各社が、ペットボトル入り緑茶のシェア争いでしのぎを削っている。健康意識の高まりでさらなる市場拡大が見込まれるため、顧客獲得に躍起だ。物価高を背景に、割安なプライベートブランドも人気が高まっており、各社は味やパッケージの見直しなど工夫を凝らしている。 キリンビバレッジは「キリン 生茶」を4月からリニューアルする。甘みを際立たせるほか、パッケージでは、あえてロゴの主張を抑え、ボトルの色を白ベースにして上品なイメージにする。吉村透留社長は「持ち歩く人の自己表現や誇りにつながるデザインだ」と胸を張る。 アサヒ飲料は昨年発売した「アサヒ 颯」のパッケージを4月から改める。筆で描いたよう
-
茶況(1月26日)会員が初もみ、茶業発展祈願 袋井の保存会
袋井市茶手揉(てもみ)保存会(鈴木せつ子会長)はこのほど、新春恒例の初揉会を同市岡崎の茶ピアで開いた。会員約10人が初もみを行い、茶業発展を祈願した。 ベテランの会員を中心に、葉の水分を減らす「葉振い」や、形状を整える「転燥揉み」などの技を確認。市内の茶園で摘採し、蒸して冷凍保存していた昨年の一番茶を焙炉(ほいろ)と呼ばれる加温した台を使い、約5時間かけて香り高い手もみ茶に仕上げた。 手もみ茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。会員の技術向上や手もみ技術の伝承を目的に開催している。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(1月25日)茶の知識や技術 小学生競い合う 掛川T-1グランプリ
掛川茶振興協会はこのほど、市内小学生が茶に関する知識や技術を競う「T-1(ティーワン)グランプリ」の決勝を掛川市役所で行った。3~6年の20人が参加した。 地元の子どもの掛川茶への愛着や誇りを醸成し、将来的に他地域に魅力を広めていくことが狙い。茶の知識10種類の中から、見た目で8種類の茶を選ぶ「お茶の種類当て競技」と、茶の入れ方の実技で順位を決めた。 審査に当たった掛川茶商協同組合の大塚裕彦さんは「ハイレベルな戦いだった。みんな基本的な動作は完璧で、湯を冷ます時間や注ぎ方など細かい項目で順位を付けた」と総括した。リモートで実施した予選には86人が出場。表彰式では1位に輝いた中央小4年の山
-
茶況(1月24日)牧之原・萩間小児童が茶の手もみ体験
牧之原市の萩間小の3年生がこのほど、市内で茶の手もみ体験に取り組んだ。 市内の産業について学ぶ総合学習の一環。市茶手揉(てもみ)保存会の会員が講師を務め、伝統的な手もみの技法を説明した。児童は焙炉(ほいろ)の上で、茶葉を振るったり、もんだりして、手もみ茶の一連の工程を学んだ。柴田陸君(9)は「お茶が飲めるまでにはたくさんの作業があり、大変だなと思った」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶抄紙でしおり完成 お茶の未利用部分活用 駿河総合高と静鉄リテイリング連携
駿河総合高(静岡市駿河区)の3年生6人が静鉄リテイリング(同市葵区)と連携して開発を進めてきたブックマーカー(本のしおり)「茶おり」が完成し、24日に同市葵区内で開いた完成報告会でお披露目された。お茶の未利用部分で作られた「茶抄紙(ちゃしょうし)」を活用し、ほんのりお茶の香りがする静岡らしい商品に仕上がった。 生徒6人は社員のサポートを受けながら、若者を意識した4種類の和柄を考案。「茶」「shizuoka」の文字を切り抜いたデザインや、「たまには急須で入れたお茶飲んでみてこ?」と静岡弁を記したペットボトルのシルエットなどを用意してきた。 報告会では、茶抄紙を考案した別の高校生や市職員を
-
茶況(1月23日)お茶×サウナ 香り楽しんで 2月島田でイベント
島田市の初倉地区で茶の販売やPRを行う団体「初倉茶農家集団」は2月10日、お茶とサウナなどを楽しめるイベント「御茶火和(おちゃびより)」を同市の野外活動センター山の家で開催する。 屋外でたき火を囲みながら初倉地区で生産されたお茶を味わえるほか、サウナでは熱した石にお茶をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」のサービスもあり豊かな茶の香りを楽しむこともできる。同団体の宮村智久さん(43)は「お茶を身近に感じ、自由に楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけた。 完全予約制で参加費は一人3500円。問い合わせは御茶火和のインスタグラムへ。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(1月22日)藤枝・葉梨小児童 お茶の入れ方学ぶ
藤枝市茶振興協議会はこのほど、市の基幹産業の茶に関心を持ってもらうために、茶の入れ方教室を葉梨小で開いた。3年生約110人が総合学習の一環で、急須を使って藤枝茶の魅力に触れた。 児童は、日本茶インストラクター協会志太支部の中村裕子さんから茶葉量や湯量、温度、抽出時間を教わり、3煎目まで味わった。「味が全部違った」「家族にお茶を入れてあげたい」などと好評だった。 (藤枝支局・青木功太)
-
静岡市長に初揉茶寄贈 静岡市茶手揉保存会
静岡市茶手揉(もみ)保存会(牧野力雄会長)は22日、茶業の発展を願って仕上げた今年の「初揉茶」を難波喬司市長に寄贈した。 牧野会長ら5人が市役所静岡庁舎を訪れた。牧野会長は小中学校での体験会やイベント出展など最近の活動を報告し、「コロナが落ち着き、一般向けの体験ツアーなどの新規事業も始めている」と説明した。難波市長は「これぞ静岡という伝統。これからもその技術を伝承していってほしい」と話した。 同会は7日に葵区の内牧公民館で新年初揉みを実施。会員が持ち寄った茶葉を伝統の手揉み製茶法で仕上げた。 (経済部・垣内健吾)
-
日坂小児童、ハイキング客に東山茶振る舞う 掛川・粟ケ岳
掛川市大野の日坂小3年生12人はこのほど、地元の特産である茶をPRしようと粟ケ岳の麓の東山いっぷく処(同市東山)でハイキング客らに東山茶を振る舞った。 児童は3人ずつのグループに分かれ、急須で茶を入れた。準備をしたり蒸らしたりしている間には、お茶に含まれるカテキンやビタミンCなどの成分についてクイズを出して茶の魅力を説明した。飲んだ人は「おいしい」「2煎目のほうが濃い」などと味わいながら感想を伝えた。山城月咲さん(9)は「たくさん来てくれてよかった。お茶の良さやおいしさを伝えられた」と充実した表情を浮かべた。 取り組みは総合的な学習の一環。昨年4月、授業で地域を探検していたところ、茶農家
-
古民家カフェに美しい音色♪ 静岡「コゼット」で演奏や舞踊イベント
静岡市葵区小瀬戸の古民家カフェ「コゼット」で19日、ステージイベントが開かれた。バイオリン演奏や日本舞踊、獅子舞が披露され、来店客を楽しませた。 のどかな地区の雰囲気を客に楽しんでもらおうと、カフェを経営する永野修司さんが企画した。カフェに隣接する元茶工場をリノベーションした劇場「加持彌府(かじやふ)」の舞台で、群馬県出身のバイオリン奏者樋口万里香さん(40)がアニメの主題歌やタンゴなど4曲を演奏し、静かな山あいの集落に美しい音色を響かせた。 日本舞踊ではカラフルな和服姿の永野さんが宮城県に伝わる民謡「さんさ時雨」を披露し、来店客から大きな拍手を受けた。
-
蒸し製煎茶 喫茶の変遷たどる企画展【情報市場】
ふじのくに茶の都ミュージアムでは現在、企画展「蒸し製煎茶 喫茶の変遷」を開催しております。図書資料、絵画資料、茶道具などを展示し、さまざまな時代で人々を魅了してきた蒸し製煎茶がどのように飲まれてきたかを紹介しています。詳細はミュージアムのホームページをご覧ください。 ▽会期 5月27日まで ▽観覧料 一般300円、学生・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方は無料(要証明) ▽開館時間 午前9時~午後5時(最終入館午後4時半) ▽休館日 毎週火曜日 ▽所在地 島田市金谷富士見町3053の2
-
お茶のおいしい入れ方は? 袋井南小児童学ぶ
JA遠州中央はこのほど、袋井南小で茶の入れ方教室を開いた。5年生約100人が参加し、安間製茶(袋井市豊沢)の安間孝介代表やJA職員ら講師から、湯の温度や抽出の時間に気を配るようにアドバイスを受け、温度による味の違いを確かめた。回しつぎのポイントなども教わった。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(1月19日)藤枝の杉本さん1等 静岡茶市場 手揉紅茶品評会
静岡県茶手揉保存会(沢村章二会長)は19日、「第12回手揉紅茶品評会」を静岡市葵区の静岡茶市場で開いた。最高位の1等には藤枝支部の杉本昭雄さんが選ばれた。 各支部の会員らが30点を出品した。有識者と県職員が審査し、形状・色沢、香気、茶殻、水色、滋味を総合評価した。沢村会長は「煎茶の手揉み技術を応用し、日本独自の紅茶作りを目指している。会員の技術的向上を感じる出品が多かった」と話した。 このほかの入賞者は次の通り(かっこ内は支部名)。 【2等】1席 菊川支部A▽2席 大塚孝展C(藤枝)▽3席 赤堀直樹(菊川) 【3等】1席 牧之原支部A▽2席 大塚孝展D(藤枝)▽3席 植田康弘(菊川)
-
茶況(1月18日)有機栽培のポイント学ぶ 掛川で研修会
掛川市は18日、茶の有機栽培に関する研修会を同市千羽のJA掛川市本所で開いた。市内の茶農家や茶商65人が参加し、経験者らから有機栽培のポイントを学んだ。 静岡県の有機栽培推進コーディネーター後藤昇一さんは、生育条件の良い園地の選定や病害虫の抑制環境をつくることなどが重要とした。後藤さんは「有機農業は地力に依存している。土壌の物理性改良や豊かな生物相を育む土作りが大切」と話し、茶草場農法の活用を推奨した。浜松市天竜区春野町で約30年間、有機栽培に取り組む鈴木猛史さんは自身の経験を語り、土作りにおける微生物の重要性に触れた。このほか、国の有機農業の支援策や有機JAS認証についての注意点などの紹
-
茶の手もみ 丁寧に 愛鷹小児童 伝統の技術体験 沼津市
沼津茶手揉(もみ)保存会は18日、沼津市の愛鷹小で伝統製法の手もみ技術を指導した。3年生106人が小さな手を懸命に動かし、茶葉の水分を減らしながら針状に伸ばした。 県内有数の茶産地として知られる愛鷹山麓の小学校で開いている恒例行事。もみ台のほいろ6台と、蒸した地元産の沼津茶15キロを用意した。児童は茶葉を集めて左右に転がす「回転もみ」、細長い形に近づける「もみきり」といった昔ながらの作業をクラスごと順番に体験した。 保存会の会員は「力を入れすぎずに軽くもむ」「台の上にあるすべての茶葉を同じようにもむ」などと助言した。茶の生産方法やおいしい入れ方を紹介する講座も開いた。 辻村千颯君(8)
-
茶況(1月17日)牧之原で闘茶会 池ケ谷さん優勝
牧之原市内の小学5年生を対象にした闘茶会「TEA HERO選手権」(JAハイナン青壮年部など主催)がこのほど、同市史料館で開かれた。個人の部は池ケ谷友維さん(坂部)が優勝し、団体の部は坂部小が頂点に輝いた。 大会には各校の予選会を突破するなどした計25人が出場。児童は普通煎茶、深蒸し煎茶、香り緑茶など5種類のお茶の外観や味を確かめて、銘柄を見極めた。 その他の主な成績は次の通り。 【個人】②高畑桜愛(牧之原)③鈴木望羽(同)④枝村優海(川崎)⑤良知菜々花(坂部) 【団体】②牧之原 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(1月16日)地紅茶飲み比べ 島田で来月フェス 茶生産家20軒出店
2025年に島田市で開かれる「第23回全国地紅茶サミット」のプレイベントとして2月18日、「第1回島田地紅茶フェスティバル」(同実行委主催)が同市の夢づくり会館で開催される。 同市を中心に県内外の茶生産家約20軒が出店。地紅茶は地酒や地ビールのように地域によって香りや味の違いがあり、来場者は飲み比べを楽しめる。また、紅茶鑑定について学べるセミナーや紅茶に関するクイズも実施される。 入場無料。飲み比べにはチケットが必要で、マイカップ持参なら一人500円。今回のために作られた「志戸呂焼」のティーカップなどが付くチケットも販売されており一人1200円など。問い合わせは同実行委メール<shima
-
茶況(1月15日)茶文化の振興祈願 藤枝・玉露の里で初釜
藤枝市岡部町の玉露の里でこのほど、新年恒例の「初釜」が行われた。市や市議会関係者、地元自治会役員ら計約20人が出席し、茶文化の振興や地域の発展を祈願した。 玉露の里で茶を振る舞う3社中のうち、今回は深津社中が担当した。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で腰を下ろした出席者は、地元の抹茶を味わいながら決意を新たにした。 同施設がある岡部町朝比奈地区は日本三大玉露の産地の一つとして知られる。初釜は施設の指定管理者の静鉄リテイリングが主催した。 (藤枝支局・青木功太)
-
茶況(1月12日)森下さん個人V 団体は秋田製茶 袋井で闘茶会
袋井地区農協茶業委員会はこのほど、茶の審査技術を競う闘茶会を袋井市の茶ピアで開いた。同市の茶業関係者が出場し、団体の部はチーム秋田製茶、個人の部は森下隼さんが1位を獲得した。 品質判断能力や生産者同士の連帯意識の向上などを目的に開催された。本県をはじめ京都、三重、埼玉など10府県のやぶきた種の荒茶を対象に、見た目や香りなどの外観審査、滋味などの内観審査から制限時間内に産地を特定し、正答の合計点を競った。 2位以下の主な結果は次の通り。 【団体】②チーム山崎協同③チーム金井製茶 【個人】②片桐淳③佐藤健太 (袋井支局・北井寛人)
-
「沼津茶」初もみ 甘み引き出す 保存会が技術競う
JAふじ伊豆沼津茶手揉(もみ)保存会は12日、新春恒例の技術競技会を沼津市の同JAあしたか山麓営農経済センターで開いた。会員11人が3チームに分かれ、手もみ技術を競った。 伝統製法の技を磨き、後世に引き継ぐことを目的にした新年の初もみ会。愛鷹山麓で栽培した「沼津茶」の生葉8キロを用意した。会員は蒸した葉をもみ台のほいろに移し、手の感覚を頼りに針状に伸ばした。 茶葉を大きく横に動かしながら手もみをする「たすきがけ」を取り入れた幾田流の技法で5~6時間かけ、細長く深い緑色の手もみ茶に仕上げた。最後に県茶手揉保存会や沼津市、JAの関係者が形や色合い、香り、味などを審査した。 手もみ茶は市内の
-
茶況(1月11日)上品なうまみ 有機国産抹茶 掛川「山英」が発売
掛川市日坂の製茶販売「山英」(山崎元郷代表)はこのほど、「有機国産抹茶」を発売した。 まろやかで上品なうまみとあざやかな緑色が特徴。牛乳で割るラテやケーキ、プリンなどのデザートに使用しても楽しめる。取り出しやすい幅広のパッケージを採用し保存に向くチャックをつけた。 コロナ禍をきっかけにネット販売に力を入れる中、海外需要のある抹茶に目を向けたことが開発のきっかけだという。同社小売部の山崎千嘉さんは「量を調節して自分好みの抹茶料理を楽しんでほしい」と話した。 80グラムで999円(税込み)。店頭や各通販サイトで購入できる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
茶況(1月10日)茶園の基盤整備で農政局功労者表彰 牧之原・静波原組合
牧之原市で茶園の集積・集約化を進めた静波原基盤整備組合が土地改良事業地区で取り組んだ功績を認められ、本年度の関東農政局営農推進功労者表彰を受けた。原間秀樹代表がこのほど、市役所榛原庁舎で杉本基久雄市長に喜びを報告した。 同組合は県の事業として2019年度から基盤整備を展開。6・4ヘクタールの茶園では担い手の集約や大型機械の導入を進め、営農労力の節減を図りながら生産力の向上に努めた。さらには大手ドリンクメーカーと連携し、多種多様な品種の生産も手がけている。 杉本市長と茶業情勢について意見を交わした原間代表は「一つのモデルケースとして地域の茶業振興につながれば」と語った。 (榛原支局・足立
-
茶況(1月9日)茶業繁栄祈願 島田で初揉式
島田市茶手揉(もみ)保存会はこのほど、島田市の大井神社で初揉式を開催した。島田、金谷、川根支部の会員が一堂に会し、1年の茶業の繁栄と発展を同神社に祈願した。 3支部が青透流や川根揉切(もみきり)流といったそれぞれの流派で、昨年の一番茶を仕上げた。手揉み終了後に献茶式が行われた。同会の荒波正則会長(48)は「茶の手揉みは伝承していかなければならない無形財産。今年はイベントなど多く開催し、多くの人に魅力を知ってもらいたい」と抱負を語った。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
「茶交場」誕生、壁画お披露目 静岡市葵区の工場入口、子どもたちが描く 「住民憩いの場に」
静岡市葵区の製茶問屋「海野兼太郎商店」の茶工場搬入口が7日、コミュニティースペース「茶交場」として生まれ変わり、地域住民にお披露目された。スペースの入り口には、「静岡茶の明るい未来」をテーマに子どもたちが描いた壁画が姿を現した。 壁画を描いた子どもや地域住民など約40人が集まった。壁画は昨年10、11月にステンドグラス作家の藤原俊さん(45)=同区=がワークショップを開き、制作した。カウントダウンのあと茶畑やタチアオイ、富士山などが描かれた壁画が姿を現すと、拍手や歓声があがった。 静岡英和学院大のOBでつくるバンド「コンソメWパンチ」の演奏や、わたがしづくりなども催された。 同場所は「
-
富士山望む茶畑、担い手不足深刻 静岡・日本平 「景観上重要」市が対策検討
富士山や清水港など風光明媚(めいび)な景観で知られる静岡市清水区の日本平山頂付近で、景観の構成要素にもなっている茶畑の担い手不足が進んでいる。耕作放棄に近い状態になった茶畑もあり、市は外国人観光客も訪れる景観保全の観点から、就農希望者を探すなど将来的な対策の検討に乗り出した。 関係者が特に気をもむのは日本平ホテル近くの日本平公園芝生広場に、道路を挟んで隣接する約80アールの茶畑。土地を所有する農家7軒は平均年齢が約75歳といい、市条例に基づく第1種風致地区内にありながら、耕作が事実上放棄され、茶の木の背丈が伸び放題になっている場所もある。 日本平の茶畑から新芽が出る向こう側に富士山を望
-
茶況(1月5日)荒茶審査技術競い 袋井で10日闘茶会 個人と団体戦
袋井地区農協茶業委員会は10日、茶の審査技術を競う「第16回袋井地区闘茶会」を袋井市の茶ピアで開催する。同市の茶業関係者が参加し、個人戦と団体戦で競い合う。 本県をはじめ京都、三重、埼玉など10府県のやぶきた種の荒茶を対象に、産地を判定する。見た目や香りなどの外観審査、滋味などの内観審査から制限時間内に産地を特定し、正答の合計点を競う。 品質判断能力や生産者同士の連帯意識の向上などを目的に開催される。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(1月4日)ご当地アイドルの和紅茶5種発売へ 掛川、JAさすが市
掛川市のご当地アイドルグループ「マーブル・メイプル」と、卒業生のソロシンガー望月瑠奈さん=同市=がこのほど、市内産紅茶を使ったフレーバーティーを完成させた。 味はグループ名にちなんだメープルのほか、ローズやマンゴー、オレンジ、ピーチの5種類を用意した。試作を3回ほど繰り返し、和紅茶のやわらかい味わいとフレーバーのバランスを工夫したという。同市の石神農園の茶葉を使用した。パッケージにはメンバーの顔写真を印刷した。掛川をアピールする製品を開発したいと発案した望月さんは「県外で活動することもある。特産のお茶をたくさんの人に飲んでほしい」と思いを語った。 1月中旬からJA掛川市の新鮮安心市場さす
-
静岡T-1グランプリ 参加募集 小学生が茶の知識競う
静岡市内の小学生がお茶の知識などを競う「T-1グランプリin静岡市」(同実行委員会主催)が2月10日、葵区の静岡茶市場で開かれる。1月10日まで参加者を募集している。 対象は小学3~6年生で定員80人。出場者は「お茶通クイズ」「お茶の種類あて」「お茶の入れ方」の3種目の総得点を競う。事前に競技の参考テキストが郵送される。 参加無料。申し込みは、申請フォーム<https://forms.gle/AWqhLAJTrukgkYqC8>から。問い合わせは実行委事務局<電090(8869)5229>へ。
-
茶況(12月28日)ハーブティー 今季も完成 菊川ジュニアビレッジ
菊川市で小中学生が農業ビジネスを体験する「菊川ジュニアビレッジ」が手がける、市内産の紅茶とハーブをブレンドした今季の「本気のハーブティー」が完成した。包装デザインも新しくした。 ハーブのやわらかい甘さが特徴。包装デザインはシンプルに仕上げ、お土産や贈り物を想定した。菊川ジュニアビレッジがハーブティーの商品を作るのは7年目。小学5年生から中学2年生までの9人が5月に、同市倉沢の千框(せんがまち)の棚田の遊休地などにハーブを植え、育ててきた。 商品はティーバッグ4個入りでステビア、レモンバーベナ、パイナップルミントの3種類がある。ジュニアビレッジの通販サイトや市内の菓子店などで購入できる。各
-
茶況(12月27日)牧之原産「山のお茶」 イベントで特色PR 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、浜松市内で開かれたクリスマスイベントに出店し、香味や外観に特色がある市内産の茶をPRした。 今回は県などが主催する「ふじのくに山のお茶100選 銘茶コンテスト2023」で認定を受けた和紅茶やほうじ茶、香り緑茶などを中心に販促活動を展開した。市お茶振興課の担当者は「緑茶以外にも個性豊かな茶が生産されている市の茶産業を広く周知していければ」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(12月26日)世界緑茶審査、静岡県庁で表彰式 県内5社 最高金賞
世界緑茶協会(会長・川勝平太知事)は25日、茶の商品性を競う「世界緑茶コンテスト2023」の表彰式を県庁で開いた。最高金賞を受賞した県内5社を含む国内外24社を川勝会長が表彰した。 今大会は日本、中国、台湾、タイなど5カ国・地域から過去最多の165点(国内34点、国外131点)が出品された。商品コンセプトや包装デザイン、コストパフォーマンスを総合的に審査した。 県勢の最高金賞受賞商品は次の通り。 至福極の茶箱(鈴木長十商店)▽玉露翡翠Premium(本目浅吉商店)▽朝比奈本玉露名人茶飲み比べギフト(薮崎園)▽松下園のA-jan2023(松下園松下芳春)▽静岡銘茶自然の恵み3種セット(小
-
25年「世界お茶まつり」実行委 若者や外国人にPRへ 静岡で初会合
2025年に静岡県内外で開催される「第9回世界お茶まつり」の第1回実行委員会(徳川家広会長)が25日、県庁で開かれた。春と秋に祭典を実施し、若年層やインバウンド客へ茶文化をPRする開催方針を承認した。 3年に一度の開催。4月中旬からふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)など、10月23~26日にグランシップ(静岡市)を会場に各種イベントを展開する。春の祭典では大阪・関西万博の会場や首都圏の茶販売店、カフェなどでも茶の販売や販促を行う予定。 テーマは「光輝燦然(さんぜん)! #私のO-CHA和ールド」。世界のお茶文化に触れた参加者がSNSなどで発信し、茶の魅力についての共感が広がるイベント
-
茶況(12月25日)手もみ技術大会 優良賞受賞報告 藤枝の保存会、市長に
11月に藤枝市岡部町で行われた第27回全国手もみ製茶技術競技大会で4位の優良賞を受賞した県茶手揉保存会藤枝支部(市茶手揉保存会)の会員がこのほど、市役所に北村正平市長を訪ね、大会の結果を報告した。 14都府県から23チームが参加し、同支部は鈴木主馬さんと安部実子さん、大塚孝展さんの3人が出場した。7月に静岡市葵区の静岡茶市場で開催された第31回全国手もみ茶品評会で入賞した保存会の会員も成績を報告した。保存会の杉本昭雄会長は「(出場者は)よく頑張った。多くの賞をいただけてうれしい」と話した。 北村市長は「藤枝市は手もみが盛んな街。若い人へ広く手もみ茶の魅力をPRしていく」と述べた。 (藤
-
茶産出額首位保つ 静岡県2022年、生葉荒茶とも減
農林水産省がまとめた2022年の農業産出額統計によると、本県の茶は前年比8・9%減の244億円で、234億円(2・0%減)の鹿児島を僅差で抑えて3年連続で首位を保った。一番茶の摘採期に降雨による摘み遅れが生じた。収穫量が伸びた半面、二番茶も含めて単価は下落し、産出額を押し下げた。 茶の産出額は農家が収穫した生葉と、生葉を製品の前段階で加工、乾燥させた荒茶の販売額の合計。本県は生葉が132億円(10・2%減)、荒茶112億円(7・4%減)といずれも減少。2位鹿児島は生葉154億円(1・3%増)、荒茶80億円(8・0%減)だった。 本県の茶産出額は1992年の862億円をピークに下落が続く。
-
ほうじ茶ビールお披露目 島田・伊久美の醸造所、2周年イベント
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は24日、オープン2周年を記念したイベントを同所で開いた。伊久美地区で栽培されたほうじ茶を使用した新商品「シマダブラウンエール」をお披露目した。 茶農家の大橋勝典さん(61)が農薬や化学肥料を使わずに栽培したほうじ茶を活用した。さっぱりとしたほうじ茶の風味が特徴で、こってりとした肉料理や中華料理に合うという。 醸造所を運営するビアホップおおいがわの小林浩樹代表(56)は「大きな可能性を秘めた原料。ビールを通じて地元のほうじ茶を飲むことにもつながってほしい」と期待する。 イベントではラーメンやホットビールの販売、まき
-
茶況(12月22日)高級川根茶ボトル 松坂屋静岡店で販売 27日から来月2日まで
静岡市葵区の清涼飲料製造のベネフィッティーは27日、同区の松坂屋静岡店で高級ボトリングティー「BOTTLED 川根茶」の販売を開始する。来年1月2日まで。 「BOTTLED 川根茶」はベネフィッティーと川根本町茶業振興協議会が川根茶のさらなる認知度向上を図るとともに、新しい楽しみ方を消費者に提案しようと商品化した。昨年の全国茶品評会や県茶品評会で上位入賞した川根茶をブレンドして使い、原料は水と茶葉のみ。これまでは川根本町内でしか購入できなかったが、5月に広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で各国首脳に振る舞われたことで購入を求める声が相次ぎ、販路拡大に踏み切った。今後も町
-
茶況(12月21日)中電の新入社員 茶草場農法体験 掛川・東山
中部電力パワーグリッドの新入社員38人がこのほど、掛川市東山の茶園で茶草場農法の体験ボランティア活動をした。地元への関心を高めるとともに社会人としての視野を広げることが目的で、例年行っている。 社員は事前研修で市内の茶業の状況や茶草場農法を学んでから体験に臨んだ。12の茶園に分かれて農家から指導を受けた。ススキやササを乾燥させた茶草を束ね、茶園の畝間に敷いた。 世界農業遺産に認定されている茶草場農法は、高齢化や重労働により維持が課題になっている。ボランティアは企業とともに農家らの負担を軽減する目的で行っている。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
川根茶巡りに「茶飲帖(さいんちょう)」 島田「KADODE」 25日から販売
川根本町や島田市の茶業団体などで組織する「川根お茶街道推進協議会」は25日から、川根茶の御朱印帳「川根茶飲帖(かわねさいんちょう)」を島田市竹下の複合商業施設「KADODE OOIGAWA」で販売する。魅力をPRする動画も制作し、施設の大型スクリーンで披露する。 川根地区の茶商や生産農家を巡り、オリジナルの御朱印を集めることができる。これまで町内の川根茶業協同組合や町まちづくり観光協会などで扱っていたが、多くの人に手に取ってもらうために販路を広げた。 動画は町産業振興課の服部了士課長補佐が制作。町職員が御朱印集めをする様子を約1分間にまとめた。服部課長補佐は「茶農家さんと語らいながら川根
-
茶況(12月20日)二番茶茶葉が原料、機能性表示の新商品 牧之原・荒畑園
牧之原市の荒畑園は内臓脂肪を低下させ、血糖値の上昇を抑える緑茶の新たな機能性表示食品「食事の相棒」を1月から発売する。 同社が手がける機能性表示食品シリーズの第6弾。今回はカテキンの一種で、食後の血糖値上昇を抑える機能がある「エピガロカテキンガレート(EGCG)」に着目し、カテキンが多い二番茶の茶葉を原料に使った。農研機構と共同研究を重ね、機能性表示食品として承認された。 1袋税込み540円(ティーバッグ15包入り)。同社のECサイトなどで購入できる。 (榛原支局・足立健太郎) 県内茶販売店参加 「ちゃブスク」開始 JA静岡中央会など JA静岡中央会、県などは1月から県内の茶販売店
-
茶況(12月19日)スパークリング茶 世界大会GP報告 知事に晩茶研究会
袋井市菩提(ぼだい)地区の茶葉を使った「スパークリングティーBodhi(ボーディ)」で「にっぽんの宝物世界大会2023」のグランプリを受賞した晩茶研究会の会員らが18日、県庁を訪れ、川勝平太知事に受賞を報告した。 大会は8月にシンガポールで開かれ、「日本と海外の融合部門」で最高賞に輝いた。ボーディはかんきつ系の香りと爽やかな酸味が特徴の「菩提酸茶」をベースにしたスパークリングティー。シャンパンのように楽しめる新感覚のノンアルコール飲料として評価を集めている。 同研究会は袋井市周辺の生産者、茶商らで組織され、晩茶の生産や新製品の開発に取り組む。県庁を訪れた会員の安間孝介さん(安間製茶)、池
-
「深蒸し菊川茶」欧州でも保護 地理的表示 6品目追加
外務省は19日、地域の産物や食品ブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に登録されている農産物6品目が、新たに欧州連合(EU)でも22日付で保護対象に追加されることが決まったと発表した。2019年に発効した日本とEUの経済連携協定(EPA)に基づく措置。 追加されるのは「はかた地どり」(福岡県)、「阿波尾鶏」(徳島県)、チーズの「十勝ラクレット」(北海道帯広市など)、「徳島すだち」(徳島県)、「深蒸し菊川茶・菊川深蒸し茶」(静岡県)、サツマイモの「行方かんしょ」(茨城県行方市ほか)の6品目。
-
茶況(12月18日)朝比奈玉露をPR 都内でつゆ茶体験会 藤枝市など
藤枝市と市茶振興協議会はこのほど、同市岡部町朝比奈地区の朝比奈玉露のつゆ茶体験会を東京・有楽町の東京交通会館で開いた。首都圏での知名度向上と販路拡大を目的に、都内で初めて企画した。 朝比奈玉露は日本三大玉露の産地の一つとして知られる。つゆ茶は専用の茶器を使い、少量のぬるま湯で最後の一滴まで楽しむ飲み方。 生産者の遠藤昇さんは参加者に玉露の特徴や生産のこだわりなどを紹介し、「玉露の味わいを多くの人に知ってほしい」と思いを語った。試飲や販売も行い、参加者からは「1杯目の玉露の香りと味は想像を超えるおいしさだった」「東京でももっと販売してほしい」と好評だった。 市は今後も首都圏で体験会といっ
-
荒廃茶園をワサビ田に 静岡県が基盤整備計画 災害リスク抑え安定生産へ 葵区中山間地
昨年夏の台風15号で甚大な被害を受けた静岡県産ワサビの安定生産に向け、県は2024年度から静岡市葵区でワサビ田の基盤整備に乗り出す方針を固めた。新たな造成地として活用するのは、価格低迷や生産者の高齢化で荒廃が進む同市中山間地の茶畑。ワサビ栽培発祥の地で知られる有東木地区を含めたオクシズ一帯で、今後数期に分けて継続的なワサビ田の整備に向けた検討を進める。 市街地から車で約50分。同区内匠(たくみ)地区の曲がりくねった細い山道を進むと、枯れた赤い葉が所々に目立つ茶畑が広がる。今年の一番茶を最後に生産を終え、今は誰も管理していない。「この辺りには荒廃茶園がいくらでもある」と安倍山葵業組合の出雲
-
お茶の楽しさ、音で演出 静岡商業高生商品開発 裾野拡大へ柔軟なアイデア
静岡商業高(静岡市葵区)ビジネス探究部が静岡茶の消費拡大を目的に、お茶とともに音を楽しむ新感覚の商品を開発した。ユニークなアイデアで地域の産業振興を目指す取り組みとして評価され、11月の全国高等学校生徒商業研究発表大会で優秀賞を受賞。市内のイベント会場で販売し、好評を博している。 商品名は「Soundrink(サウンドリンク)」。沼津市の影山製茶店の協力で3種類のオリジナル煎茶を製造し、パッケージに工夫を施した。本をイメージした包装に、QRコードを印字したしおりを同梱[どうこん]。スマートフォンでコードを読み取ると、「風鈴」や「朝の安倍川」、「線香花火」など13種類の音声が流れる。一服の
-
“スクラム”で新商品「いちご玉露」完成 ラグビー・ブルーレヴズ×磐田の農家×障害者就労支援施設 17日ホーム戦で販売
磐田市を拠点に活動するラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズと同市の農家、障害者就労支援事業所らが“スクラム”を組み、地元産茶葉といちごを使用したティーバッグ「いちご玉露」を完成させた。17日にヤマハスタジアム(同市新貝)で行われるレヴズのホーム開幕戦で、5袋入り1缶(税込み千円)を500個限定で販売する。 いちご玉露は、茶農家「お茶のかねまつ」(同市岩井)の玉露とイチゴ農家「ICHIGOYA」(同市向笠竹之内)の規格外イチゴを乾燥させて包んだ。香料は使用しておらず、お湯を注いで飲むと、適度な渋みと甘みがある玉露と、イチゴのさっぱりとした自然な香りが楽しめるのが
-
【茶況】(12月15日)茶の知識など小学生が競う 袋井でT-1GP
袋井茶振興協議会はこのほど、小学生が茶の入れ方や知識を競う「T―1(ティーワン)グランプリ」を同市岡崎の茶ピアで開催した。 市内の3~6年の児童19人が出場し、茶の歴史や成分を○×形式で問う筆記試験のほか、茶種を当てる競技、急須での入れ方を審査する実技で競った。 茶の入れ方や知識を学ぶことで、“茶どころ”の子どもとしての教養を身につけてもらうことなどを目的に開催した。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(12月14日)日本茶アワード 「浜茄子紅茶」受賞 菊川・サングラム
菊川市の製茶問屋丸松製茶場が運営するサングラムが日本茶アワード2023のフレーバーティー部門に出品した「浜茄子紅茶」がこのほど、日本茶輸出組合理事長賞を受けた。バラ科の花「ハマナス」を使った紅茶で、花の香りや爽やかな甘みが評価されたという。 浜茄子紅茶はべにふうきをベースにハマナス、ハマナスの実、甘茶をブレンドした。酸味のある実と甘みの強い甘茶の配合比率を工夫したという。ハマナスは川根本町の農家から仕入れた。担当者は「ティーポットに入れたときに花が開く姿も楽しめる。マイナーな材料を使うことで味を残すことができ、評価もされてうれしい」と喜びを語った。 今季の販売は終了していて、次の販売は春
-
「秋葉山熟成茶」初売り 市茶振興協 うまみや香りPR 浜松市天竜区
浜松市内の茶業者や市がつくる市茶振興協議会はこのほど、同市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社上社でオリジナル商品「秋葉山熟成茶」の初売り会を開いた。約半年間にわたってつぼの中で熟成させ、うまみや香りが深まった茶を観光客らにアピールした。 熟成茶はカネタ太田園(天竜区)、春野の精・栗崎園(同区)、長谷川製茶(浜北区)、まるたま製茶(北区)の茶葉を使った。10月の神事後、火入れ加工を施して製品に仕上げた。4事業者の熟成茶を飲み比べられる詰め合わせは、境内の秋葉茶屋で販売されている。 初売り会では家族連れなどが試飲を楽しみ、茶を買い求めた。栗崎園の栗崎貴史さんは「産地ごとに異なるうまみや香りを楽
-
茶況(12月13日)足久保茶研究会 本山茶で最高位 JA静岡市品評会
JA静岡市は13日、本山茶品評会を静岡市葵区の静岡茶市場で開いた=写真=。最高位の優等に足久保茶研究会(同区足久保)が輝いた。 県やJA、茶市場職員らが審査員を務め、市内各地から寄せられた出品茶34点の香気、滋味、外観、水色を審査した。講評で「全体に力強い本山茶らしい品質で、滋味と香気が強い」などの声が上がった。このほかの入賞者は次の通り。 1等 佐藤誠洋(葵区落合)▽2等 望月庄司(同区俵峰)内野不二夫(同区大沢)▽3等 野田平共同製茶組合(同区野田平)ネクト①(同区新間)細沢重喜(同区北沼上)望月千裕(同区俵峰)梶山明男①(同区大原)同②(同)望月幹夫(同区平山) (経済部・垣内健吾
-
茶況(12月12日)茶草場農法を体験、試飲も 島田市がイベント
島田市はこのほど、世界農業遺産認定10周年を迎えた「静岡の茶草場農法」の魅力を伝えるため、同市切山のカネトウ三浦園で茶草場農法の体験イベントを実施した。 市内外から10人が参加した。参加者は同園の三浦克暢さん(49)から茶草場農法の説明を受けた後、ススキやササを丁寧に鎌で刈り取り、茶畑に敷いた。その後、茶草場農法で作った緑茶やほうじ茶、紅茶の試飲を楽しんだ。三浦さんは「茶草場農法は里山保全など自然保護につながる。多くの人にメリットを知ってほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(12月11日)藤枝・マツバ製茶 静岡県外初店舗を開業 神奈川・大和駅ビル
藤枝市堀之内のマツバ製茶は11月、神奈川県大和市の大和駅ビル「プロス」に直営店をオープンした。同社が県外で小売店舗を設けるのは初めて。日本茶の魅力発信と需要拡大に力を入れる。 藤枝や掛川、島田、川根などの県産茶をはじめ、京都府や鹿児島県といった全国の茶産地の茶葉やティーバッグをそろえた。藤枝かおりのペットボトル、藤枝市内の茶業関係7団体でつくる「TEA SEVEN協同組合」の有機和紅茶、抹茶菓子も販売している。同社の担当者は「特に若い世代に茶の魅力を知ってほしい」と話す。 営業時間は午前10時~午後7時。 (藤枝支局・青木功太)
-
茶況(12月8日)袋井・お茶の宝玉園 白茶べにふうき 国際品評会金賞
生産から販売までを手がける「お茶の宝玉園」(袋井市豊沢)の「和製白茶べにふうき」が、第14回国際名茶品評会で金賞に選ばれた。世界茶連合会が隔年開催する品評会で、7月に中国で開催し、国内外から約500点の応募があった。 お茶の宝玉園は日光でじっくりと茶葉を乾燥させる白茶を出品した。淡いあめ色の水色とほのかな甘い香り、紅茶を想起させる後味が特徴的な日本では珍しいお茶という。県内で先駆けて製造販売を始め、品評会には2大会前から出品。やぶきた、つゆひかり、べにふうきと、異なる3品種で入賞を続けている。 寺田直樹園主(57)は「本場の中国で認められてうれしい。今後も和製白茶の魅力の発信に力を入れた
-
静岡県「茶のJ―クレジット化」へ 農家の新収入源に期待 静岡大、県立大と研究
静岡県は静岡大、県立大と連携し、茶園の炭素貯留機能を計測して「茶のJ-クレジット化」を目指す研究に乗り出した。限定的な規模での推計ながら、すでに年間で一般家庭約1万3千戸分の炭素貯留量があると判明。今後の研究で推計値はさらに積み上がる見込みという。J-クレジットに認証されれば茶農家の新たな収入源となるため、長引く茶価低迷下の業界から注目が集まっている。 県茶業研究センターが、樹齢20年と同40年の茶園で畝間土壌中の炭素貯留量を比較した結果、40年生の方が1ヘクタール当たり15トン多かった。1年間に換算すると0・7トン、二酸化炭素(CO2)換算で2・6トンと推定される。県全体の茶園面積1万3
-
茶況(12月7日)茶のセットなどギフトセール JA掛川市の茶直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)はこのほど、「お歳暮・お年賀ギフトセール」を始めた。茶のセットや福袋などを限定商品として販売する。31日まで。 毎年恒例で販売している「干支(えと)缶セット」は、甘みと渋みのバランスが良く水色も濃厚な人気商品の掛川茶「やよい」を100グラム詰めた缶の3本セット。うち一つには来年の干支の辰(たつ)をあしらっている。 福袋は2種用意した。福袋Aにはティーバッグや干し芋、急須などを入れた。福袋Bはお茶を多く飲む人のために120グラムのお茶10袋、そのほかチョコレート菓子、急須などを選んだ。担当者は「掛川の深蒸し茶の販促に
-
茶況(12月6日)牧之原で入札会 1万1000キロを取引 榛原茶商組合と青年団
榛原茶商組合と榛原茶業青年団はこのほど、静岡牧之原茶入札会を牧之原市の坂部区民センターで開いた。 今回は市内外の茶業関係者ら34人が集まった。荒茶、仕上げ茶、出物の3部門に74点の出品があり、20点が落札された。取引量は1万1358キロで、売上金額は547万円だった。 取引の場を提供することで、消費拡大や関係者間の交流促進を促すことが狙い。入札会の木村圭介実行委員長は「全体的には手頃な価格帯の引き合いが強い傾向だった。6回目の開催だったが、参加者のリピート率も高く茶業界の底上げにつながる手応えを感じた」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(12月5日)島田のお茶 静岡県外へ発信 山梨・道の駅に出店
島田市はこのほど、静岡県外における同市のお茶の認知度向上と茶生産者への販売機会創出を目的に山梨県の道の駅富士川でアンテナショップを出店した。 同市の茶農家ら4事業者が参加し緑茶や紅茶を販売した。試飲コーナーも設けられ、来場者は深蒸しと普通蒸しの違いなどを楽しんだ。市職員による同市の観光情報が書かれたパンフレットや煎茶パックの配布も行われた。同市農業振興課の朝比奈信介さんは「生産者が直接消費者と関わることで新たな気付きがある。今後の茶生産に生かしてほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(12月4日)静岡県産茶、都内で提供 茶スイーツ試作も 県茶業会議所など
静岡県茶業会議所はこのほど、東京・明治記念館で県産茶と、茶を使った菓子の試作品を民間企業や大学、神社関係者ら約20人に振る舞った。 日本三大玉露の産地の一つとして知られる藤枝市朝比奈地区の朝比奈玉露の冷茶や、甘い香りが特徴的な藤枝かおりの和紅茶冷茶といった3種類の茶を提供した。静岡市内の洋菓子店「ぷるみえーる」と共同開発中の玉露を使用したジェラートとチョコレート、明治記念館の福サブレを含めた計5種類のスイーツも添え、参加者は茶との相性を確かめたり、味わいを楽しんだりした。 同会議所は県産茶の魅力発信を目的に「お茶とお菓子を楽しむ集い」と題して、JA大井川と藤枝市茶振興協議会、同店と協力し
-
茶況(12月1日)どまんなか袋井茶大賞に石川製茶
東海道どまんなか袋井茶大賞2次審査会がこのほど、袋井市役所で開かれ、最高賞の大賞に石川製茶が輝いた。 審査会は茶業と袋井茶の発展を目的に実行委員会と袋井地区農協茶業委員会が毎年開催し、今回で30回目。1次審査で選ばれた上位10点の茶が出品された。 2次審査は市内企業の社員ら16人と来庁者96人が審査員を務めた。茶の外観、味、水色、香りを比べ、最も良いと思う1品に投票した。 準大賞にはヤマネ製茶と安間製茶が選ばれた。 (袋井支局・北井寛人)
-
日中韓の茶文化触れて 抹茶・煎茶7流派集う 東アジア文化都市大茶会が開幕 島田のミュージアム
静岡県内の抹茶・煎茶7流派が集い、日中韓3カ国の茶文化に触れる「茶の都 東アジア文化都市大茶会」が1日、島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで始まった。3日までの期間中、日替わりで3流派が趣向を凝らした茶席を構え、来場者をもてなす。 敷地内にある江戸時代の大名茶人・小堀遠州ゆかりの茶室「縦目楼(しょうもくろう)」に本席、館内に立礼席と野だて席が設けられた。着物姿の女性や関係者が各流派の茶や和菓子を味わった。中国や韓国の茶器も用いられ、風情ある空間を楽しんだ。来場者には日中韓の茶の歴史を紹介した冊子も配布した。 開会式で県茶道連盟の青島宗智理事長は「世界的な日本茶ブームがある。中国や韓国で
-
茶況(11月30日)イチゴとメロンの果汁入りほうじ茶 掛川一風堂
掛川市の製茶問屋「カネコ園」が運営するコーヒー豆・茶専門店「掛川一風堂」がこのほど、県内産イチゴとメロンの果汁が入ったほうじ茶のティーバッグをそれぞれ発売した。10~20代をターゲットにお茶を飲むきっかけになる商品開発を目指した。 米と茶を合わせた玄米茶に着想を得た。茶葉に果汁を吹き付け、ほうじ茶の味を大切にしながらもイチゴとメロンの香りが楽しめるようバランスを調整した。果実は傷があるなど出荷できないものを県内農家から仕入れて使用している。すっきりとしたほうじ茶に果物の風味が鼻に抜ける爽やかな味わいに仕上げた。 荒川佳也代表は「お茶に楽しみをプラスした。掛川のほうじ茶を味わいながら、フル
-
茶室で一服、本格体験 島田・神座小児童 所作学ぶ
島田市神座の神座小児童が30日、学校近くの「茶寮 老舗大佐和」内の茶室「雲霓(うんげい)」を訪れ、茶道を体験した。 6年生の卒業記念行事として毎年実施していたが、本年度末に閉校するため、全校児童が参加した。児童は茶わんの扱い方などの基本的な所作を学び、和菓子や抹茶を味わった。 茶室は神座に製茶工場「大貴製茶」を持つ大佐和老舗(東京都)が彫刻の森美術館(神奈川県)から譲り受けた。茶道体験は移築工事を担った地元の小桜建設工業の桜井敬久社長ら有志が企画している。 桜井社長は「本格的な体験を通じて、お茶を好きになってもらえればうれしい」と話した。 (島田支局・寺田将人)
-
茶況(11月29日)「お茶はがき」デザイン募集 牧之原茶振協
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は2月9日まで、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」のパッケージデザインを競う「第4回お茶はがきデザインコンテスト」の作品を募集している。 「牧之原市の“ここ”が好き」をテーマに自由にデザインを描き、郵送かメールなどで同市お茶振興課に応募する。グランプリ作品については静岡牧之原茶のPRに活用する予定。問い合わせは同市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(11月28日)栽培法や入れ方 茶生産者に学ぶ 川根本町
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」(同実行委主催)が26日、川根本町内各地で開かれた。 同町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」では、同品評会で上位入賞した相藤農園や丹野園が参加した。園主が茶の栽培方法や同品評会の評価基準などを解説し、お茶のおいしい入れ方教室も開かれた。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場のフォーレなかかわね茶茗館に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となった。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(11月27日)品評会最高賞 浅蒸し茶販売 藤枝、マツバ製茶
藤枝市堀之内のマツバ製茶は、9月の第64回藤枝仕上茶品評会で最高賞の市長賞を受賞した浅蒸し茶の袋詰め商品を、同市の蓮華寺池公園内の茶文化発信・観光交流拠点施設「とんがりぼう」で販売している。50グラム入り540円(税込み)。 金色透明で香り高く、うまみと渋み、コクの調和が取れた味わいが特徴。丸金杉村製茶(同市寺島)の鮮度の良い茶葉を使用して仕上げた。同社企画管理部長の三石洋介さん(46)は「浅蒸し茶の特徴がよく出ている。藤枝らしい茶を楽しんでほしい」と話した。 (藤枝支局・青木功太)
-
茶況(11月24日) 袋井茶振協が25日感謝祭
袋井茶振興協議会は25日、茶業関係者が1年間の茶業に感謝する恒例の「ふくろい茶感謝祭」を袋井市の油山寺で開催する。 2014年から実施され今回で10回目。生産者や茶商らが出席し、中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像の前に袋井産の茶葉を詰めた茶つぼを献上し、地域の茶業のさらなる発展を祈願する。献茶式終了後には、参拝者向けに試飲も行う。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(11月22日)牧之原小で闘茶会 茶への理解深める JAハイナン青壮年部
JAハイナン青壮年部は21日、茶の種類を当てる闘茶会「TEA HERO選手権」を牧之原市の牧之原小で開いた。 同校からは5年生約30人が参加した。児童には普通煎茶、深蒸し煎茶、香り緑茶など5種類の茶が提供され、外観や香り、味などから種類を予想した。茶の基礎知識に関するクイズにも挑戦し、楽しみながら地域の基幹産業について理解を深めた。 闘茶会は希望のあった市内小学校の5年生を対象に展開していて、1月には各校の上位者を集めた大会を予定している。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(11月22日)島田「茶感謝祭」 栄西禅師へ献茶
島田市茶業振興協会はこのほど、同市の牧之原公園で「茶感謝祭」を開き、茶祖・栄西禅師への献茶と供養を行った。 同協会員や市関係者、かなや茶娘大使ら約40人が出席した。市茶手揉(てもみ)保存会金谷支部が仕上げ、金谷茶道寂心会が入れたお茶を祭壇にささげ、今年の茶生産を無事終えたことに感謝した。 同協会会長の染谷絹代島田市長は「市の基幹産業であるお茶の振興を図り、島田を盛り上げていきたい」とあいさつした。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
静岡県内企業 都内で商品PR ものづくり、食品観光520社・団体 22日まで商談会
静岡県内9信用金庫を含む全国の信金組織によるビジネスマッチングイベント「よい仕事おこしフェア」が21日、都内の東京ビッグサイトで始まった。原材料価格高騰など中小企業を取り巻く経営環境が厳しい中、商談機会を提供して販路拡大を支援する。22日まで。 ものづくり、食品、観光の分野で、各金庫と取引や連携のある約520社・団体がブースを並べ、県内企業も来場者へ活発に売り込んだ。沼津市のニチワは特許技術を持つ空気梱包(こんぽう)材や、新たに開発した防災用品を展示した。阿部留松社長は「新規顧客の掘り起こしやニーズの把握をしたい」と話した。 牧之原市のまきのはら活性化センターと同市に製茶工場があるいなば
-
静岡商高生 呈茶でもてなし 静清信用金庫3店舗
静岡市葵区の静岡商高の3年生有志がこのほど、静清信用金庫の3支店で呈茶の体験学習を行った。生徒が自ら入れた静岡茶を来店者に振る舞った。 生徒はグループごとに同区の片羽、駒形、研屋町の各支店を訪ねた。研屋町支店では女子生徒3人が静岡茶業青年団員の指南を受けながら、急須を使って丁寧に茶を入れた。呈茶された来店者は「急須で入れた濃いお茶はやっぱりおいしいね」などと笑顔で応じていた。 松永莉音さん(17)は「自分で入れたお茶をおいしいと言ってもらえることがうれしかった。自宅でも入れてみようと思った」と話した。
-
茶況(11月20日)藤枝の手もみ茶実演 産地の伝統文化発信 26日、朝比奈地区まつり
藤枝市岡部町朝比奈地区の秋を満喫する「ふるさと朝比奈いきいきまつり」が26日、同町の朝比奈いきいき交流センターで開かれる。岡部町茶手揉保存会が茶の手もみを実演し、茶産地の藤枝の伝統文化を発信する。 午前10時~午後2時半に実演と体験会を行う。日本三大玉露の産地の一つとして知られる朝比奈玉露や抹茶の呈茶、地域食材を使った豚汁と甘酒の提供、玉露やミカン、生シイタケといった特産品を販売する物産市もある。地元保育園の園児と有志団体は歌やバンド演奏などを披露し、イベントを盛り上げる。 (藤枝支局・青木功太)
-
静岡人インタビュー「この人」 第77回全国茶品評会の普通煎茶4キロの部で農林水産大臣賞を受賞した 小沢晃さん(静岡市葵区)
本山茶の産地として知られる静岡市葵区有東木で、茶栽培に取り組み約半世紀。8月に福岡県で開かれた全国茶品評会(全品)で、最高賞の農林水産大臣賞を初受賞した。69歳。 -受賞の喜びを。 「茶を作るものとして、一度は取ってみたい賞だった。これまで普通煎茶4キロの部では、1等5席が最高順位だったが、念願がかなった。また、地元JAの職員も摘採や製茶で非常に熱心に協力してくれた。彼らの後押しがあり、まさに『ワンチーム』で手にした賞だと思っている」 -栽培の工夫は。 「出品茶は7年前に放任茶園になりそうだった畑を借り受けて作ったもの。この茶園が放置されていくのはもったいないと思い、栽培に乗り出した
-
茶況(11月17日)太田茶店 総合V 森の茶仕上品評会
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査を行い、総合優勝は太田茶店が選ばれた。 組合所属の製茶問屋が「森の誉」「森の香」の2部門に出品した。県内茶業関係者が外観と香気、水色、滋味の4項目200点満点で採点。総合2位の優秀賞はおさだ製茶が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 太田茶店▽1等1席 同▽同2席 八幡屋茶舗▽2等1席 おさだ製茶▽同2席 太田茶店▽同3席 八幡屋茶舗 【森の香】優等 おさだ製茶▽1等1席 太田茶店▽同2席 同▽2等1席 おさだ製茶▽同2席 鈴木長十商店▽同3席 島
-
茶況(11月17日)県茶手揉保存会川根支部が2位 全国製茶技術大会
第27回全国手もみ製茶技術競技大会(全国手もみ茶振興会主催)が16日、藤枝市岡部町で開かれた。14都府県から23チームが参加。県茶手揉保存会川根支部(小玉貴史、森雅典、松本貞子)が2位の優秀賞を獲得した。 1チーム3人一組で、同じ茶葉を5時間の制限時間内にもみ上げ、製茶技術を競った。審査は形状、色沢、香気、水色、滋味の総合評価で行われた。 最優秀賞は和束茶手揉技術保存会(京都府)が受賞。県茶手揉保存会藤枝支部が3位の優良賞に選ばれた。 (経済部・垣内健吾)
-
静岡茶 船便に混載輸送 コストや品質 実証実験
静岡県内の茶商や茶工場、行政関係者らで組織する静岡茶輸出拡大協議会は15日、海外での日本茶需要の高まりを受け、米国向けに茶の混載輸送実証実験を始めた。抹茶などを清水港から輸出する。コスト低減の効果や輸送後の品質などを検証し、実用化につなげる。 15日は清和海運興津国際流通センターでコンテナへの搬入を行い、協議会員2社の5464キロを積み込んだ。輸送船は20日に出港し、来月2日にシアトルのタコマ港に着く予定。 業務を受託したエムオーエルロジスティクス静岡(同市駿河区)によると、船便は航空便に比べ輸送コストが3分の1程度に抑えられるという。同社営業部の富田智久課長代理は「コンテナに満載できるか、
-
茶況(11月16日)河原崎さんが茶園共進会金賞 JA遠州夢咲
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶園の管理技術向上を目的にした茶園共進会を開き、御前崎市の河原崎功さんが最高賞の金賞に選ばれた。 菊川と掛川、御前崎の管内3市から20点が出品された。県中遠農林事務所やJA静岡経済連などの担当者が審査に当たった。各地区の茶園を巡回して花の数や樹高などを確認し、栽培管理や土壌の状態、生育状況などを採点した。上位には根の生育が良く葉層が十分に保たれていて、樹勢の強い茶園がそろった。審査長を務めた同事務所の永谷隆行さんは「立地条件が良く管理が行き届いた生育良好な茶園が多かった」と講評した。 金賞以外の主な結果は次の通り。 銀賞 増田茂樹(御
-
藤枝・市之瀬集落で写真展やピアノ演奏会 盛り上げ隊が企画
藤枝市市之瀬地区の活性化に取り組む団体「市之瀬盛り上げ隊」はこのほど、自然豊かな集落を巡るイベント「おかえりな祭市之瀬へ2023秋」を同地区内で開いた。 市中山間地を拠点に開催中のフィンランド人写真家を招いたアートプロジェクト「The Forest-鎮守の杜」とコラボした。写真家の作品展示や、同国の伝統装飾品「ヒンメリ」の製作体験、シナモンロールの販売などが行われた。民家などには縁側カフェを構え、市内外の来場者との交流を楽しんだ。 製茶会社市之瀬の里が運営する標高約450メートルの「ティーテラス市之瀬」では、市内外の4~8歳の子どもたちがピアノを披露。子守歌やアルプス一万尺といった曲を弾
-
茶況(11月15日)茶の手もみ実演 牧之原の保存会
牧之原市の茶手揉保存会はこのほど、市内で開かれたJAハイナン農協祭の会場で手もみの実演会を行った。 会員は市内産の茶を使い、ほいろの上で「回転もみ」「もみ切り」などの茶葉ができる工程を披露した。会場では会員の手ほどきを受けながら、手もみ製法を体験する来場者の姿もあった。 実演は18日に同JA西部営農経済センター(同市)で開かれる農協祭でも実施する。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(11月15日)鶴亀品評会の入賞者を表彰 静岡県茶商
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は15日、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の表彰式を静岡市葵区の県茶業会館で開いた。 荒茶1キロ4千円に仕上げた「鶴印の部」で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した鈴木長十商店(森町)の鈴木洋太郎専務は「さらに精進して静岡高級煎茶の消費拡大に努めたい」と語った。同2千円の「亀印」最高賞の農水省農産局長賞は荒畑園(牧之原市)が受賞した。 (経済部・垣内健吾)
-
茶の知識競うT-1GP 永房さん(島田二小6)優勝
島田市はこのほど、小学生がお茶の知識や入れ方を競う「T―1グランプリ」を同市の地域交流センター歩歩路(ぽぽろ)で開いた。島田第二小6年の永房知紘さんが最高位の「茶ンピオン」に輝いた。 小学3~6年生の29人が参加した。同市のお茶の歴史などが出題された筆記クイズや、茶葉の種類を見た目や香りから当てる競技などが行われた。急須を使ったお茶の入れ方を競う競技では、所作やお茶の味、色などが審査された。 他の主な入賞者は次の通り。 ②多田良風華(島田第二)③大石季来里(六合)④寺沢凛(島田第二)⑤鈴木しおり(六合)
-
水出し茶 中藁科小児童に提供 森田製茶が製造機貸与 静岡市
静岡市葵区の森田製茶はこのほど、同区の中藁科小に、水出し緑茶を自動で作るドリンクディスペンサーを、2週間の期間限定で無償貸与した。 市教委が児童生徒に同市産の茶葉を使った緑茶などの持参を勧める「レッツ茶レンジ」の活動期間(13~24日)に合わせ、長女が同校に通う森田純平社長(43)が学校側に申し出た。3年児童が見守る中、森田社長が本山茶をベースとしたティーバッグを機材に投入し、色鮮やかな緑茶が完成すると、児童は何度もおかわりして試飲した。森田社長は「本山茶は火を強めに入れて香ばしくさせ、抹茶を合わせた。水出しだとまろやかで子どもは飲みやすい。地元の味を意識して楽しんでもらえたら」と期待した
-
茶況(11月14日)26日、川根茶を楽しむイベント
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」が26日、川根本町内各地で実施される。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場としている道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となる。同品評会で上位入賞を果たした相藤園やつちや農園、丹野園などが参加し、園主自らが入れた入賞茶が提供されるほか、紅茶やお茶菓子も楽しめる。 香味や色からお茶の品種を当てる「茶歌舞伎」やマルシェも同時開催する。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(11月13日)朝比奈玉露の「飲み比べ」発売 藤枝・薮崎園
藤枝市岡部町の薮崎園はこのほど、世界緑茶コンテスト2023で最高金賞を受賞した「朝比奈本玉露名人茶飲み比べギフト」を直営店の朝比奈玉露専門店comoで発売した。5グラム入り8袋で3780円(税込み)。 朝比奈玉露は日本三大玉露の産地の一つとして知られる。ギフト内の六つの袋商品は、岡部町朝比奈地区の玉露生産者6人の名前を商品名にした。茶葉の容姿や香り、味などそれぞれの個性が詰まっている。同社のブレンド玉露茶も詰め合わせた。 同店のティムチャック淳子店長は「生産者が減っていることから、いつまで飲めるか分からないという希少価値がある。朝比奈の技術と思いが全て込められている」と話す。 問い合わ
-
茶況(11月10日)小笠流手もみ製茶保存会が技術磨く 袋井で講習会
伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の技術向上や継承を目的とした講習会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 小笠流手もみ製茶法は、同市や掛川市、菊川市などで継承され、遠州地方で現在普及している深蒸し製茶法の原点と言われている。講習会には、1977年に発足して技術の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員らが参加し、技法に磨きをかけた。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転もみ」など伝統の手揉みの工程を確認した。 (袋井支局・北井寛人)
-
歴史と茶文化発信、藤枝に観光拠点 丸七製茶、24年夏オープン
藤枝市を拠点とする製茶問屋「丸七製茶」は、日本遺産の旧東海道や藤枝の茶文化を発信する新たな観光拠点施設を着工した。2024年3月末の完成と、夏ごろの運用開始を予定する。市のブランド価値の向上と観光交流の拡大、農業振興の推進を図る。 市西部にあたる上青島地区の同社一里山工場の敷地内に、物品販売と食体験ができる木造2階建ての施設を建てる。延べ床面積約320平方メートルで、総事業費は約2億円。市は政府の地方創生交付金を活用し、整備費5千万円を補助する。 新施設では茶や地場産品を使った飲食メニュー、静岡、藤枝両市の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」のオリジナルブランド「駿州堂」の商品
-
茶況(2023年11月9日)鹿児島茶400点出品 静岡で販売会
鹿児島県茶商業協同組合は8日、本県の茶商向けに「かごしま茶宣伝販売求評会」を静岡市葵区の川連ビルで開いた。 同組合所属の茶商が荒茶や仕上げ茶など約400点を出品。販売合計額は前年比6・5%減の5761万3千円、販売数量は28・8%減の8万705キロだった。来場した市中問屋は「特徴のあるお茶を探しにきた。不足分を補うことができた」と話した。 同組合の沢田了三理事長は「幅広い種類の茶を出し、全体に昨年よりも単価のいいものの動きがよかった」と語った。
-
茶況(11月8日)牧之原茶入札会 出品受け付け 17日まで
榛原茶商組合と榛原茶業青年団は28日、静岡牧之原茶入札会を牧之原市の坂部区民センターで開く。17日まで出品を受け付けている。 静岡牧之原茶の消費拡大と茶業関係者の交流促進が狙い。出品は荒茶、仕上げ茶、出物の3部門で、1点につき10キロ以上とする。最低落札価格を設定して申し込む。入札は10キロ以上からで、入札への参加条件はない。 問い合わせは同青年団の木村圭介実行委員長<電0548(33)3000>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(11月7日)茶と音楽楽しむ 川根本町でイベント
茶と音楽を楽しむイベント「ティーらいぶ&ベリーダンス」がこのほど、川根本町下長尾の「SATOMI製茶」の屋外テラスで開かれた。 町内外から集まった県内を中心に活躍するアーティスト4組が登場し、ジャズやポップスを演奏したほか、ベリーダンスも披露された。来場者には同製茶の緑茶が提供された。マルシェも同時開催され、地域の飲食店など5店があまごの塩焼きや焼き芋などを販売した。 同製茶の高木郷美代表(66)は「感染症や不況など大変なことは多いが、音楽の力で明るく前を向いてほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
-
茶況(11月6日)荒茶風緑茶など秋の感謝セール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は7~18日、秋の感謝セールを行う。目玉商品の荒茶風緑茶の袋詰めは代引き発送で350グラム入り3本セットを2592円、6本セットを4752円、9本セットを6912円で販売する。同工場小売店舗では330グラム入り3本セットが2千円。 やぶきた茶「天下一」など13品目の家庭用商品は20%引き以上の価格で売る。限定販売する大容量の「業務用メガ盛りパック」は、棒ほうじ茶1キロ1080円、ほうじ茶1キロ1620円、ほうじ茶ティーバッグ10グラム100個入り1080円、粉茶ティーバッグ5グラム120個入り1728円の4種類を用意した。価格はいずれも税込み。 鈴木良則工
-
お茶のギフトなど 年末セール実施中 JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は12月30日まで、年末セールを実施している。藤枝茶の缶詰(200グラム)2本セットや、特上煎茶「凛花(りんか)」の缶詰(100グラム)2本セットなど贈答用6品目は今月30日まで、15%引きで販売している。 やぶきた茶「天下一」「ふじ錦」といった5品目は、それぞれ5本セットを購入すると追加で1本プレゼント。藤枝親茶(しんちゃ)の缶詰など地元ブランド茶もそろえた。通常4千円相当の茶と菓子の詰め合わせ福袋は1個2024円。数量限定で12月20日から売り出しを開始する。 鈴木良則工場長は「今年お世話になった人や頑張った自分へのプレゼントとして注文してほしい」と呼
-
茶況(11月2日)新製茶ラインや茶摘採機を展示 2社、11月3日から
島田市の製茶機械メーカー、カワサキ機工は3、4日、掛川市伊達方滑川の掛川工場で製品の展示会「フェスタカワサキ」を開く。また、菊川市西方の茶摘機・茶園管理機メーカーの落合刃物工業も同日程で、同社で展示会「お客様感謝祭」を開催する。 フェスタカワサキでは新製茶ラインの提案や人気商品の蒸機の製茶実演を行う。煎茶や発酵茶の試飲会も予定する。 お客様感謝祭ではコンテナ式茶摘採機、肥料や農薬をまく際に使う複合管理機を展示する。来場者にはマグカップなどの記念品を贈呈する予定。 両展示会とも午前9時~午後4時まで。お客様感謝祭は4日のみ午後3時までの開催。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
茶況(11月1日)児童が火入れ実践 茶商が特別教室 牧之原・細江小
牧之原市茶業振興協議会は10月31日、地域の産業について学ぶ細江小の3年生を対象に、お茶に関する特別教室を同小で開いた。 児童らは講師を務めた市内茶商の手ほどきを受けながら、荒茶から仕上げ茶になるまでの工程を実践。フライパンを使って荒茶を加熱し、火入れ前後のお茶の香りの違いを確かめながら、加熱時間の違いで水色や味が変化することなどを学んだ。 協議会は毎年、希望があった市内小学校でお茶教室を開催している。 (榛原支局・足立健太郎)
-
茶況(10月31日)茶にちなんだ産品 高校生も審査参加 「島田の逸品」最終選考
島田市はこのほど、島田の魅力発信や地場産品の販路拡大を目的とした認定事業「島田の逸品」の最終選考会を同市役所で開いた。緑茶部門8品、一般部門36品を市内の小売業者や経済・観光団体関係者、市幹部、高校生らが審査した。 緑茶部門には産地の特色などを売り出した普通煎茶や深蒸し煎茶が並んだ。一般部門には菓子や雑貨、衣類などが出品された。急須の形をしたもなかやボトリングティー、お茶のふりかけなど島田らしい茶どころにちなんだ産品もあった。 審査員は応募事業者の熱のこもった説明に耳を傾け、菓子を試食するなどした。緑茶部門の選考では審査員が味や香り、パッケージの訴求力などを確認した。 審査結果は12月
-
茶況(10月31日)手もみ茶の特徴、地元中高生がPR 藤枝茶楽研究部
藤枝市茶振興協議会は29日、良質な茶の扱い方を学んだ市内在住の中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」による手もみ茶のPRに取り組んだ。市民体育館で開催された食のイベント「第6回フード!スマイルフェスティバルinふじえだ」でブースを設け、部員3人が試飲会を行った。 部員は来場者に手もみ茶の特徴や文化を説明しながら、煎茶と朝比奈玉露を提供した。市が認定する「藤枝ジュニアお茶博士」の小学生5人も、地元ブランド茶「藤枝めぐみ」の呈茶サービスを実施し、来場者から人気を集めた。 会場では、市と岡部町の茶手揉保存会による手もみの実演や、市茶商工業協同組合と岡部茶商組合の販売会なども行われた。 (藤枝支局・
-
熟成本山茶、久能山東照宮に 家康の故事ちなみ奉納 静岡市
駿府本山お茶まつり委員会は28日、静岡市の本山茶を愛したとされる徳川家康の故事を再現した「駿府お茶壺(つぼ)道中行列」と「口切りの儀」を同市駿河区の久能山東照宮で行った。 家康は夏季に冷涼な葵区の井川大日峠で茶をつぼに詰めて熟成させるよう命じ、秋に取り出して茶会に供させたとされる。本山茶は故事にならって約5カ月間、「御用茶」と記された茶つぼに詰めて冷涼な環境で熟成された。 道中行列は江戸時代の衣装を身にまとった茶業関係者らが茶つぼをかごに乗せ、東照宮まで運んだ。つぼを開封する口切りの儀では、煎茶道静風流家元の海野俊堂さんが茶つぼの中の和紙にくるまれた熟成本山茶を丁寧に取り出し、三方の上に
-
茶況(10月27日)鈴木長十商店、大臣賞 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)はこのほど、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の擬賞会議を開き、1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」最高金賞の農林水産大臣賞に鈴木長十商店(森町)を、同2千円「亀印」1位の農林水産省農産局長賞に荒畑園(牧之原市)を選んだ。 出品点数は計114点で、内容や入札販売会の結果を総合して評価した。表彰式は11月15日に県茶業会館で開く。 このほかの主な入賞者と順位は次の通り。 【鶴印】最高金賞 ②長峰製茶B(焼津市)③鈴木長十商店▽金賞 ④佐々木製茶(掛川市)⑤掘武商店(同) 【亀印】最高金賞 ②鈴木長十商店▽金賞 ③長峰製茶④おさだ製茶(森町)⑤佐々木
-
茶況(10月27日)袋井の茶で染めた絹糸作品など並ぶ
静岡市出身の美術染織家加治杏子さん(77)の作品展が29日まで、袋井市の浅羽図書館展示コーナーで開かれている。袋井産のお茶で染めた絹糸作品などが並ぶ。 2000年ごろから茶染めの絹糸織作品を手がけ始めた加治さんは現在、袋井市の友好都市である山梨県北杜市を中心に活動している。作品展には、袋井市浅羽の丸野製茶の茶で染めた絹糸や、草木染織りの鮮やかな紫色のタペストリーのほか、作品作成過程のスケッチなどを出品した。仲間の現代美術工芸家の漆や陶磁の茶道具も紹介している。 加治さんは「今年初めて袋井産のお茶で絹糸を染めた。3年後にはこの絹糸で作った織物作品を展示したい」と話した。 (袋井支局・北井
-
茶況(10月26日)靖国神社で掛川茶PR
掛川茶振興協会はこのほど、東京都の靖国神社の秋季例大祭に合わせ、掛川茶の湯茶接待を2日間にかけて行った。 湯茶接待は1988年から、春と秋に年2回行っている。掛川茶ファン獲得が目的。新型コロナウイルス禍の影響で、秋のPRは4年ぶりとなった。 市内茶商やJA職員、市職員や掛川茶PRアンバサダーが参加し、参拝客や外国人観光客に温かいお茶計約800杯を振る舞った。掛川茶の販売も行った。 市の担当者は「涼しくなり温かいお茶は好評で、知ってもらう良い機会になった。市の観光にも興味を持つ人が多かった」と振り返った。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
静岡茶の魅力発信 10月28日からイベント 静岡市清水区
静岡市茶業振興協議会と市は28日から、同市清水区の商業施設エスパルスドリームプラザで静岡茶の魅力発信イベント「しず茶week」を開催する。 施設内の「清水すし横丁」全店で11月5日まで、お茶を使った期間限定特別メニューを提供し、市内小中学生によるポスターコンテストの入賞作品も掲示する。1日は特別茶席を設け、同市の二大ブランド茶(静岡本山茶、まちこ)の呈茶やお茶の入れ方教室を開く。 市は静岡茶の祖とされる聖一国師の生誕日の11月1日を「お茶の日」と定め、毎年同日に合わせて普及啓発イベントを行っている。 問い合わせは市農業政策課<電054(354)2089>へ。