お茶・茶況の記事一覧

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「チョコバナナどら焼き」 藤枝・製茶問屋と島田高開発 30日まで期間限定販売
藤枝市茶町の製茶問屋「松田商店 真茶園」は30日まで、島田高の3年生と協力して開発した商品「チョコバナナどら焼き」を期間限定で販売している。 生徒が同校文化祭で出展するためにアイデアを出した。同社はどら焼きのOEM(相手先ブランドによる生産)事業の一環で製造し、あんことバナナバタークリームをチョコレート風味の生地で挟んだ。5月下旬の文化祭では試販した約500個が完売するほど好評だったという。 商品は1個216円(税込み)。同社で茶を使ったスイーツの開発を担う松田真明さん(32)は「生徒のアイデアを聞いて作る前からおいしく仕上がると感じていた。素材それぞれのおいしさが合わさっている」と話し
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デジタル茶況(6月8日)勝間田の顔ぶれ広がる 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は勝間田の顔ぶれが広がったが、入荷量は限られた。初倉の600円台の荷はしっかりしている。 磐田は700円前後から600円周辺で成立した。榛原や相良、坂部、金谷、小笠は700円台後半から600円台半ばが多い。勝間田や榛原、小笠の一部では800円を超える品もあった。初倉は600円台後半を中心に取引された。売り手は「価格が下落する前に販売したいが、芽伸びが悪い」と話す。 かぶせは1150~1000円前後で商談成立した。内容面の不足を指摘する声があった。 静岡茶市場の県産二茶は沼津の上場量が増えた。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3口630キロが上場し、1200~900円で取
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茶況(6月7日)買い手は様子見 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は藁科の共同工場の荷が初上場した。初倉や磐田、富士などからも持ち込みがあったが、来場する買い手は大きく増えず様子見姿勢が続いた。 本山筋の上場数量は少なく、取引は足早に終わった。上物には1200~1000円が付いた。売り手は「買い気は強くない。週末に予想される雨後の値動きを注視したい」(県中部の工場幹部)と話した。 ◇ 静岡市中の県産二茶は顔ぶれが増えた。磐田は10円ほどの小幅な下落で700円強から650円周辺、初倉は700円台半ばから600円台半ばの荷が多い。数量が膨らんでいない榛原や金谷、小笠は900~700円台で成立した。坂部や榛原のかぶせは1250~
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デジタル茶況(6月7日)週末の天候懸念 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は初倉や榛原、磐田などから入荷があった。週末の雨予報を踏まえ、様変わりを懸念する声が聞かれた。 磐田は700円強から650円周辺、初倉は700円台半ばから600円台半ばが多い。榛原や金谷、小笠は900~700円台で成立した。坂部や榛原のかぶせは1250~1100円前後で商談がまとまった。相良では生産を終える工場があった。 あっせん業者は「600円台に入り、しっかりしてきた荷が多い」と話す。 藤枝 二茶の取引が始まった。JA大井川藤枝工場は5口758㌔が上場し、1150~920円で取引された。出回りは限定的。 島田、金谷、川根 島田、金谷、川根島田地域は湯日の一部
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茶業振興貢献の6人を発表 世界緑茶協会 O-CHAパイオニア賞
世界緑茶協会はこのほど、学術研究や産業技術の分野で茶業振興に貢献した個人・団体をたたえる「O-CHAパイオニア賞」の本年の受賞者6人を発表した。 有機茶生産に取り組み、発泡性リキュール開発など新規需要創出にも挑む松下芳春さん(掛川市)が産業技術大賞、国産紅茶ブランド「丸子紅茶」の製造技術を確立し、消費拡大につなげた村松二六さん(静岡市駿河区)がO-CHA特別大賞にそれぞれ選ばれた。 受賞者らは5月下旬、県庁に川勝平太知事を訪ねて受賞を報告し、表彰楯を受け取った。 このほかの受賞者と受賞理由は以下の通り。 学術研究大賞 農研機構本部事業開発部・荒木琢也(茶園用防霜ファンの節電型制御技術
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茶況(6月6日) 700~600円台が中心 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は初倉や磐田から連日の入荷となったほか、勝間田から初荷が届いた。上物に一定の需要はあるが、700~600円台の商いが多い。 初倉は700円台半ばから600円台前半、磐田は700~600円を中心に取引された。県西部の生産者は「出回り増加に伴い、販売単価の下落基調が続きそう」と懸念する。 榛原や相良、坂部は800~600円台後半中心で推移している。一部の良品には1000円強から800円台半ばが付いた。榛原や相良のかぶせは1000円台半ばから前半での商い。あっせん業者は「受注生産で水色が良い荷の価格は安定している」と語る。 ◇ 静岡茶市場の県産二茶は磐田や初倉が多
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デジタル茶況(6月6日)かぶせに引き合い 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は、初倉や榛原など各地から入荷した。かぶせの引き合いが堅調で、1000円台半ばから前半で取引された。 磐田は700~600円の荷が多い。初倉は700円台半ばから600円台前半で商談がまとまった。小笠や榛原、坂部は800~700円前後で成立した。勝間田の一部から初荷が届き、おおむね前年並みの価格で売買された。 榛原や相良のかぶせは1000円台で、あっせん業者は「前日より品質が上がった荷があった」と話す。 藤枝 生産者は来週末にかけて雨が続く予報を踏まえ、様子を見ながら二茶の摘採を進める。 島田、金谷、川根 島田地域はわせが800円、やぶきたは750円中心。生産者に
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茶況(6月5日)坂部の初荷を取引 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は坂部から初荷が届いた。持ち込み数量は膨らんでいないが、複数のあっせん業者は「引き合いは強くない。軟調な展開で推移する」と見通す。 初倉は700円台後半から600円台半ばで取引された。磐田は800~700円でまちまち、坂部の品種物のかぶせは1000円台前半で取引された。小笠や金谷、榛原、相良は1000円台前半から700円周辺で成立した。 5日に初めて摘採を行った工場が多く、出回りは徐々に増えていく。市中問屋は「現時点の相場は割高に感じる」と話す。 ◇ 静岡茶市場の県産二茶は、本山筋の美和の共同工場から初荷が届いた。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場1
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茶テーマに研究 伊藤園が支援 静岡県立大大学院
静岡県立大大学院薬学研究院は本年度、伊藤園(東京都)からの寄付講座「茶健康科学講座」を開設した。教員が茶をテーマにした臨床研究に3年間取り組み、健康効果に対する新たな科学的根拠の発見を目指す。 山田浩特任教授(66)と公募する特任助教の2人体制で研究に臨む。同社の研究員を含め、全国の研究者との連携も予定している。研究の推進により、健康増進だけでなく茶業界の活性化につなげる。 5日に同社の生産本部の白井実副本部長と中央研究所の衣笠仁所長が静岡市駿河区の同大に尾池和夫学長を訪ね、今後の方針などを話し合った。尾池学長は「茶は体に良いから人々は昔から飲んでいる。研究を頑張ってほしい」と期待。山田
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デジタル茶況(6月5日)初倉の顔ぶれ広がる 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は初倉の顔ぶれが広がった。坂部から初荷が届き、品種物のかぶせは1000円台前半で取引された。 磐田は800~700円周辺、初倉は780~700円前後で商談がまとまった。小笠や榛原は900~700円台が多い。相良のかぶせは1100円台で成立した。 6日は出回りが増加する見通し。市中問屋は「内容は例年並み。今後安定してくるだろう」と話す。 藤枝 市場関係者によると、二茶の取引は7日から徐々に始まる。 島田、金谷、川根 島田地域はやぶきたの入荷が始まった。生産者によると、夜温の低さで芽伸びが遅れているという。 榛原、相良 市内でも二茶生産が活発化し、900~800
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茶況(6月4日)今週は稼働工場増加 静岡県産二茶
静岡県内の早場所産地で4日、摘採が再開された。適期を迎える今週以降、稼働する工場が増える見通し。 県産二茶取引の初値は800~700円台が多かった。一部の良品には1000円台前半が付いた。流通関係者は「二茶の予約注文は前年より若干多い。買い手は求める価格帯にはまった荷を手当てしていく」と見通す。 県産二茶の顔触れが広がるのは10日以降の予定。買い手は「現時点では品質がまとまっていない銘柄が見られる」(市中の中堅問屋)と話す。 藤枝 二茶の摘採を間近に控える生産者の一人は「夜温の低下で芽伸びはやや遅れているが、例年よりも良質な二茶を収穫できるはず」と期待する。 島田、金谷、川根 天
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茶況(6月3日)本土物わせ品種 終盤へ 静岡茶市場 県外産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、2日の雨天の影響で上場がなかった。県外産二茶は鹿児島県本土物を中心に取引された。本土物のゆたかみどりやさえみどりといったわせ品種は終盤を迎えている。 本土物は1000円ほどから500円台の成立が多い。ドリンク関連業者らの仕入れが継続している。買い手からは「値ごろ感が出てきた」「品質が安定しないまま終盤入りした荷口がみられる」といった評価が聞かれた。 静岡県内では、大雨の影響を調査しつつ二茶生産の準備が進んでいる。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 67,098キロ 1,399~276(平均710) 藤枝 生産者は農道などを巡回し、
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茶況(6月2日)榛原の初荷を取引 県産二茶 静岡市中
静岡市中の県産二茶は榛原から初荷が入荷した。2日の雨天を受けて各地で摘採が中止となった。3、4両日は仕入れを休む予定の問屋があり、商いが盛んになるのは来週のもよう。 磐田や初倉の中心価格帯は800~700円台。榛原や相良の銘柄は少なく1200~800円周辺、金谷の良品は1200円ほどだった。あっせん業者は「一茶の遅れ芽の混在を指摘される荷が目立つ」と話す。 ◇ 静岡茶市場の県産二茶は磐田や初倉、浜松などが上場した。顔ぶれが広がった磐田の取引価格は前年並みだった。 県外産鹿児島県本土物二茶は8000キロ入荷した。1000円ほどから600円台の手合わせが多い。市中問屋は「水色に
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静岡県内5市町と県の茶草場農法推進協 韓国見本市出展を報告
静岡県内5市町と県がつくる世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会は1日、総会を県庁で開いた。事務局の県から韓国・河東(ハドン)郡で開催された見本市「河東ワールド・ティー・エキスポ」に5月18~24日、ブース出展して農法の認知度向上を進めたとの報告があった。 同見本市は各国の茶業者らが訪れる。本県は県内茶産地の紹介や同農法認定茶の呈茶を行い、販売を見据えた商談に臨んだ。 総会では、同農法の世界農業遺産認定10周年を記念する式典開催などを盛り込んだ2023年度事業計画を承認した。 茶草場農法は茶畑の周りに茂る採草地で刈り取ったススキやササなどを有機肥料に用いる農業技術。13年に国連食糧
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ブランド茶を児童に贈呈 藤枝・稲葉地区農業を考える会
藤枝市稲葉地区の農業従事者らでつくる「稲葉地区農業を考える会」(下田吉昭会長)は2日、市立稲葉小に地元産の新茶を贈呈した。 藤枝の主要農産物の茶に親しんでもらうことを目的に20年以上続けている。寄贈したのは稲葉地区の新茶のみを使ったブランド茶「稲葉の雫(しずく)」。1袋50グラム入りを150袋用意した。 下田会長らは同校を訪れ、児童を代表して6年生の岸星愛さん、須藤虹心さん、沢山治真君の3人に新茶を手渡した。下田会長は「稲葉地区で収穫した新茶を飲んで学校生活を楽しんでほしい」と話し、沢山君は「今後も学校のお茶を味わいながら、たくさん飲んでいきたい」と感謝した。 新茶は全校児童116人と
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デジタル茶況(6月2日)榛原や金谷から初荷 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は榛原や金谷から初荷が届いた。磐田や初倉の中心価格帯は800~700円台で推移している。 2日の雨天を受け、すべての産地が摘採を休んだ。初倉の生産者は「生産本格化は5日以降の見通し」と話す。 榛原や相良は1200~800円、金谷の良品は1200円ほどで取引された。あっせん業者は「雨後の様変わりを警戒する買い手が多い」と語る。 藤枝 雨で生産者は茶園の管理作業を休んでいる。 島田、金谷、川根 島田地域で二茶の商いが始まった。わせが持ち込まれ、かぶせが1000円台、露地ものは800円台。 榛原、相良 二茶の準備を進める市内の生産者は、雨で作業が中断することによる
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茶況(6月1日)初倉の二茶入荷 静岡市中
静岡市中の県産二茶は初倉から品種物の初荷が届いた。初倉は800円台後半、磐田の品種物は800円台半ばで成立した。 2日も各地から入荷する見通し。あっせん業者は「生育は緩慢に推移している。当面は雨天の影響で販売はスムーズに進まない」とみる。摘採開始を控えた県中部の生産者は「一定の予約注文を受けている。品質管理に気を配りたい」と語る。 県外産の種子島二茶は品落ち格下げの展開で、600円を割り込む荷が増えた。盛期の鹿児島県本土物二茶を仕入れる市中問屋は「割高と感じる品が増えている」と話す。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 159, 401キロ 1, 599~250
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デジタル茶況(6月1日)磐田、初倉を取引 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は磐田と初倉から品種物の荷が届いた。取引銘柄は少なく、顔ぶれが広がるのは来週の見通し。 磐田は800円台半ばで、初倉は800円台後半で商談が成立した。他の早場所産地でも摘採準備が進んでいる。あっせん業者は「雨天予報の2日以降に生産を始める工場が多い」と見通す。 藤枝 天候次第で今週末から週明けにかけて、二茶の摘採が始まる見通し。 島田、金谷、川根 天候が回復し、島田地域の早場所で二茶の摘み取りがスタートした。 榛原、相良 茶業関係者によると、市内での二茶生産は週明けごろから本格化する見込み。 掛川、小笠 指導機関によると、小笠で二茶の生産が本格化するのは今月
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二番茶生産本格化 茶業者が準備に熱 「手ごろでおいしい」多様な商品開発
静岡県内産二番茶の収穫が6月上旬、各地で本格化する。近年は4~5月に生産される高価格帯の一番茶需要が伸び悩む一方、用途が幅広い二番茶の重要性が高まっている。県内茶業者は「手ごろな価格のおいしい茶を届けたい」と準備に熱意を込める。 「気温や適度な降水量に恵まれて生育は良好だね。病害も見られない」。静岡市駿河区丸子の茶農家、大高一彦さん(69)は二番茶摘採に向けた肥料散布や防除といった茶園の管理作業を進めている。 適度に日が差す地形を生かして茶を作り、自前で販売する。毎年の新茶作りに力を注ぐが、「二番茶だからこそ提供できる味わいもある」と語る。一番茶生産後に残った茎と二番茶をブレンドして製造
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記者コラム「清流」 格別な一番茶
急須で茶を入れるのが朝の日課だ。冷ました湯で1煎目をゆっくり味わい、2煎目以降は熱い湯で入れて水筒で持ち歩く。今季は目移りする新茶が多く、キッチンに並ぶ茶筒が増えた。 シーズン入りする前、複数の生産者から「今年の茶は過去にないほど質が良い」と聞いていた。出回りを心待ちにして多めに購入した。口に含むと、はっとするほどおいしい。自信を持って世話になった人に贈った。茶どころに暮らすぜいたくさを実感している。 茶の価格形成力が落ちていると言われて久しい。掛川茶市場の一番茶取引は、平均単価が前年比で1キロ当たり200円程度の上昇にとどまる見込み。「過去にないほど」の品質の高さを適切に反映しているか
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茶況(5月31日)買い手は県産二茶に関心 静岡市中
県産二茶の生産本格化を控え、静岡市中の茶商が関心を強めている。ただ相場動向を注視しながらの選別買いの姿勢を崩さない買い手が多い。 各地で今月上旬に生産が始まる見通し。あっせん業者は梅雨入りを念頭に「雨天で早場所の摘採が遅れ、入荷が集中する懸念がある」と語る。 ◇ 静岡茶市場の鹿児島県本土物二茶は約1万6500キロ上場した。価格は1000円台前半から600円台が多い。種子島二茶は600~500円台で商談成立した。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 168, 995キロ 1, 777~236(平均811) 藤枝 生産者は悪天候が続く予報を踏まえ、こまめ
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デジタル茶況(5月31日)種子島二茶 来週めど 静岡市中
静岡市中に盛期の種子島二茶約2100キロが入荷した。来週で生産にめどがつく見通し。 種子島二茶は600~500円台で商談成立した。あっせん業者は「取扱量は前年並みとなる見通し」と話す。 鹿児島県本土物二茶への買い気は高くない。市中問屋は「値段は安くない。相場動向を見極めたい」と語る。 藤枝 生産者は悪天候が続く予報を踏まえ、摘採計画を慎重に練っている。 島田、金谷、川根 梅雨入りで雨が増える二茶摘採期に向けて、生産者は刈り遅れのないよう慎重に計画を練っている。 榛原、相良 二茶について複数の茶業関係者によると、夜温の低い日が続き芽伸びが想定より遅れているという。 掛川、小
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茶況(5月30日)二茶に一定需要見込み JA静岡経済連
JA静岡経済連はこのほど、6月に摘採が本格化する二茶の生産販売方針をまとめた。一定の需要が見込めるとして、買い手の要望に沿った良品の生産を呼びかけている。 今期の一茶は下物が少なく、終値も700円ほどと前年よりやや高かった。経済連は二茶の茶商在庫が「適正からやや少ない」状況で、リーフ・ドリンク共に要望があるとしている。 一方、買い手の選別買いの姿勢に変化がない点を踏まえ、受注生産の徹底や採算管理の必要性を強調。販売が不調な場合は「生産計画の見直しや中止を視野に入れる必要がある」(茶業課)とする。 ◇ 静岡茶市場に鹿児島県本土物二茶が約1万8000キロ上場した。ドリンク関連の
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デジタル茶況(5月30日)今週 榛原から入荷 静岡市中 県産二茶
静岡市中の県産二茶は今週、榛原から入荷する。各工場は県内の梅雨入りを考慮しながら摘採開始時期を検討している。 買い手は県外産二茶の手当てを進めつつ、県産二茶の仕入れ計画づくりを進める。ドリンク関連業者は「仕入れを大幅に減らした前年比で、購入数量は増える見通し」と語る。 鹿児島県本土物二茶はさえみどりの見本が増えている。市中問屋は「台風接近後の品落ちを懸念している」と話す。 藤枝 生産者の1人は二茶について「気候の影響で今年は例年よりやや生育が遅い」と話す。 島田、金谷、川根 生産者によると、例年より早い梅雨入りで茶園管理が思うように進んでいない。 榛原、相良 不安定な天候が今
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家康公ならい「茶詰めの儀」 静岡市内産新茶、つぼで秋まで熟成
静岡市やJA静岡市などでつくる駿府本山お茶まつり委員会はこのほど、茶つぼで熟成させた茶を楽しんだ徳川家康ゆかりの「茶詰めの儀」をJR静岡駅北口地下広場で行った。茶業者の佐藤誠洋さんと藤田匠さんが煎茶道静風流家元の海野俊堂さんの指導を受け、市内産新茶をつぼに詰めて封印した。 家康は茶つぼを冷涼な井川大日峠(葵区)のお茶蔵で熟成させ、香りや風味が深まった秋に封を解き、駿府城で茶会を開いたと伝わる。故事にちなみ、新茶はお茶蔵に運び込み、10月の「口切りの儀」を経て、久能山東照宮に奉納する。 会場では2月に同市で開かれた、小学生が茶の入れ方や知識を競う「T-1グランプリ」の上位入賞者が呈茶の点前
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茶況(5月29日)磐田二茶が初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に磐田の二茶が初上場した。持ち込み数量は少なく、前年並みの価格で取引された。 露地物とかぶせの2種類が取引された。買い手の関心は高く、前週末比で来場者が増えた。 県外産二茶は鹿児島県本土物が約2万1000キロ上場した。一部荷口の品落ちを指摘する声があった。 ◇ 静岡市中には相良から荷が届き、1000円台前半で取引された。市中問屋は「雨予報が続く点を踏まえ、各産地の品質を見極めていく」と話す。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 189,589キロ 1,561~252(平均909) 藤枝 市場関係者によると、来週には二茶が持ち込まれる見
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デジタル茶況(5月29日)盛期の種子島二茶 4500キロ 静岡市中
静岡市中に盛期の種子島二茶約4500キロが入荷した。まとまった数量を必要とする買い手が仕入れを続けている。 県産二茶は27日に続いて相良から入荷があった。週末以降、顔ぶれが広がる見通し。県中部の生産者は「雨予報が続く点を踏まえて管理作業を進め、摘採時期を見極めたい」と話す。 藤枝 市場関係者によると、来週には二茶が持ち込まれる見通し。 島田、金谷、川根 川根地域の二茶製造は早場所で6月5~10日ごろからスタートする見通し。 榛原、相良 二茶生産を間近に控える生産者は今週から来週にかけて予想される天候の乱れを警戒している。 掛川、小笠 生産者は不安定な天候が続く予報を踏まえ、
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茶況(5月28日)今週、磐田や初倉入荷 静岡市中 県産二茶
静岡市中に今週、磐田や初倉から二茶の初荷が届く。生産が本格化し、持ち込み数量がまとまるのは来週以降となる。 各茶工場は、生産計画の検討を進めている。県中部の生産者は「製茶コストが高止まりしている。販売単価次第では、途中で生産を打ち切る可能性がある」と語る。 需要動向が見通せない中、あっせん業者は「現時点の買い気は強くない」と話す。 藤枝 藤枝市が甲府市の百貨店で7日間実施した「静岡新茶祭り」の売り上げは約35万円。水出しの朝比奈玉露をはじめ、藤枝親茶(しんちゃ)や藤枝一香が好評だった。 島田、金谷、川根 5月末から6月頭にかけて不安定な天候が続く予報で、茶農家は二茶の摘採計画を慎
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岡部の玉露 堪能 藤枝でまつり 手摘みや茶葉天ぷら
藤枝市岡部町の玉露の里でこのほど、新茶シーズン恒例の「お茶まつり」が開かれた。多くの親子連れらが来場し、朝比奈玉露の手摘み体験などを楽しんだ。 手摘み体験では、子どもたちが茶娘衣装を着用して新芽を丁寧に摘み取った。玉露の新茶葉天ぷらは先着100人に無料で振る舞われ、人気を集めた。 新茶の詰め放題や、子ども向けの茶あめすくい取りも行われた。
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茶況(5月27日)相良から二茶入荷 静岡市中
静岡市中に相良から二茶が届いた。晴天が続く中、県内各産地は二茶摘採への準備を進めている。 県産二茶の出回りが増えるのは6月5日以降の見通し。本山筋の丸子の生産者は「適度な降雨に恵まれて肥料が効いている。6月上旬の摘採に向けて防除を徹底する」と話す。 静岡茶市場の県外産二茶は鹿児島県本土物が1万1000キロ上場した。種子島二茶は茶市場と静岡市中に計約3000キロ届いた。種子島はやぶきたが増えている。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 82,823キロ 1,769~153(平均940) 藤枝 茶商は一茶の加工を進め、二茶の入荷を待っている。二茶は一茶の傾向を踏
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茶況(5月26日)種子島二茶 中心値はしっかり 静岡市中
静岡市中と静岡茶市場に県外産種子島二茶が計約2800キロ届いた。中心値は600円台でしっかりしている。 茶市場の鹿児島県本土物二茶は頴娃が4200キロ上場した。買い手からは水色の不足を指摘する声が聞かれた。 静岡市中の県産一茶は、富士が700円台半ばで商談成立した。かぶせは1000円台前半で値は動いていない。県産二茶は来週に稼働工場が増える見通し。中堅問屋は「需要は大きく伸びていないため、選別買いに徹する」と話す。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 62,717キロ 1,586~423(平均964) 藤枝 JA大井川藤枝工場は6月中旬から始まる緑茶夏セール
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デジタル茶況(5月26日)本土物二茶 頴娃が上場 静岡茶市場
静岡茶市場の静岡県外産二茶は鹿児島県本土物の頴娃が4200キロ上場した。品種はゆたかみどりやさえみどりなどで、例年仕入れる買い手が品質を見極めた。 知覧は4600キロ届いた。市中問屋は「水色は今後のってくるとみている」と話す。 静岡市中の県産一茶は富士から入荷があった。700円台半ばで、かぶせは1000円台前半で取引された。 藤枝 JA大井川藤枝工場は6月中旬から始まる緑茶夏のセールに向け、チラシを作成している。 島田、金谷、川根 生産者はこまめに茶園を巡回して、二茶摘採の適期を見極めている。 榛原、相良 山梨県で実施した新茶キャンペーンを終えた関係者は「緑茶を好む傾向があると
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茶況(5月25日)入札販売会に買い手32社 静岡茶市場
静岡茶市場で和紅茶やウーロン茶、手もみ茶の入札販売会が行われた。買い手32社が訪れ、生産者と意見交換を重ねるなど活況を呈した。 全46点が出品され、落札点数は22点だった。多様な品種が寄せられた和紅茶を鑑定する買い手が多く、目立った特徴がある高価格帯の品に札が入り、落札16点の平均単価は3545円だった。手もみ茶の落札点数は5点で平均単価1万5384円、ウーロン茶は1点9000円だった。 茶市場の内野泰秀社長は「各地から良質の品が集まった。今後も企画していきたい」と話す。 ◇ 静岡市中と静岡茶市場で県外産種子島二茶や鹿児島県本土物二茶が取引された。種子島の中心値は600円台で
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デジタル茶況(5月25日)種子島二茶3000キロ入荷 静岡市中
静岡市中の県外産種子島二茶は約3000キロ届いた。あさのかやさえみどりなどで、中心値は600円台半ばだった。 鹿児島県本土物二茶の見本は、さえみどりの顔ぶれが広がっている。あっせん業者は「品質はまずまず。価格面を考慮して様子見姿勢を保つ買い手が多い」と話す。 静岡茶市場では和紅茶や手もみ茶の入札販売会が行われた。 藤枝 朝晩の気温低下の影響で、地域によって二茶の生育に差が生じている。 島田、金谷、川根 茶商はチラシやメールを活用して、水出し煎茶など夏用商品の売り込みにも力を入れている。 榛原、相良 生産者は二茶の需要動向を探りながら、摘採計画を練っている。 掛川、小笠 生
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茶況(5月24日)平均単価3・3%高 静岡茶市場 県産一茶まとめ
静岡茶市場がまとめた5月19日までの県産一茶の平均単価は前年同期比3・3%高の1647円、取扱数量は13・6%減の633トンだった。 同市場によると、芽の数が少なく伸びも緩慢に推移した。品質重視で生産が進んだことで数量減につながったという。 取引状況は引き合いが弱い状況が続き、予約注文の数量はまとまらず軟調な展開となった。中山間地の形状物には一定の引き合いがあり、東部もドリンク原料需要に支えられた結果、平均単価はやや上向いた。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 24,279キロ 1,888~488(平均1,043) 藤枝 生産者は二茶に備えて、ならし作業や肥
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井川小中生“一番茶”収穫 園児、地域住民も参加 静岡市
静岡市葵区の井川小中は24日、敷地内にある茶園で茶摘みを行った。児童生徒4人のほか、こども園の園児や地域住民ら約20人が参加。同市内の早場の茶産地に比べ1カ月以上遅い“一番茶”を収穫した。 60年来続くという恒例行事。びくを手にした参加者は次々と茶園に入り「一芯二葉」で、もえぎ色の新芽を次々と摘み取った。休憩時間には、中学生が手作りした抹茶ようかんも振る舞われた。 9年の森竹晃大さん(14)は「好天の中、たくさんの葉を収穫できた。今からお茶になるのが楽しみ」と話した。今回、手摘みで集めた約15キロの生葉は茶工場で製茶後、同校でパック詰めする。来客に振る舞われたり、
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デジタル茶況(5月24日)最終盤の大川を取引 静岡茶市場
静岡茶市場の県産一茶は、最終盤の大川の荷が取引された。山間地で摘採されたつゆひかりやさやまかおりなどのかぶせで、品質評価は安定していた。 静岡市中の鹿児島県本土物二茶は頴娃や大根占のゆたかみどりやさえみどりが届いた。あっせん業者は「現時点では、様子見姿勢の買い手が多い」と話す。 藤枝 生産者は二茶に備えて、ならし作業や肥料まきなど茶園管理を進めている。 島田、金谷、川根 産地問屋は年間契約に向けて、消費地に一茶のサンプルを送っている。 榛原、相良 茶業関係者によると、多くの工場では6月初旬から二茶生産が始まる見通しという。 掛川、小笠 指導機関は前日の雨で地面がぬかるむため
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静岡県産一茶 生産量最低水準 4月以降の生育鈍化、摘採面積減響く
静岡県内の一番茶生産が一部地域を除いて終わった。4月以降の朝晩の冷え込みといった気象条件や摘採面積の減少が響き、生産量は過去最低水準まで落ち込むとみられる。全国で展開される新茶販売が低調に推移する中、日本一の生産地として消費者のニーズに沿った茶づくりの重要性が一段と増している。 今年は2月下旬以降に温暖な気候に恵まれ、各地の茶園で新芽が早いペースで育ち、静岡茶市場(静岡市葵区)は新茶初取引を史上最速の4月13日に行った。ただ4月上旬以降に一転、生育が鈍化し、一番茶の収穫はピークらしいピークを迎えずに終わった。同市場で1日当たり本茶取扱量が4万キロを超えた日数は、前年の7日に対し、今年は4日
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茶況(5月23日)鹿児島二茶が上場 静岡茶市場
静岡茶市場の県外産二茶は鹿児島県本土物が900キロ上場した。知覧のゆたかみどりで親値は1250円。来週以降数量が増える見通し。 様子見姿勢の買い手が目立った。市中問屋は「水色がのってくる今後に期待したい」と語る。 県産一茶は岡部の玉露が上場し、今期の販売をほぼ終えた。 ◇ 静岡市中の県産二茶は大根占のくりたわせや頴娃のさえみどり、茂2号などの見本が届いた。 県産一茶は富士のかぶせが少量出回った。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 15, 927キロ 1, 909~250(平均870) 藤枝 ほとんどの生産者は管理作業を休んだ。市場関係者によると
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「いわた茶」新茶10キロ、市に贈呈 振興協と製茶業組合
磐田市のいわた茶振興協議会(稲垣明久会長)と磐田製茶業組合(大島基男組合長)は23日、地元産「いわた茶」の新茶10キロを市に贈呈した。 磐田市役所で行われた贈呈式で、2人は市イメージキャラクター「しっぺい」や日本最古の木造擬洋風小学校舎「旧見付学校」などが描かれたパッケージのリーフ茶を、草地博昭市長に手渡した。稲垣会長は「いわた茶は渋みとうまみが調和した味わい深いお茶で、爽やかな香りが特徴。いろいろなところで飲んで広めてもらいたい」と話した。 贈呈は今年で14回目。市は来客用などに使用し、いわた茶のPRに活用する。
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朝採れ「Teaモロコシ」どうぞ 島田・金谷の新名物、販売開始
島田市竹下の複合商業施設「KADODE OOIGAWA」で23日、茶殻入り肥料を使って栽培したトウモロコシ「Tea(ティー)モロコシ」の販売が本格的に始まった。茶どころならではの資源を活用した金谷地区の新名物として、売り出している。 販売は昨年に続き2年目。JA大井川金谷営農経済センターが主導し、金谷地区を中心に市内4農家が栽培している。製造過程で廃棄される茶殻に着目し、肥料メーカーの協力で茶殻入り堆肥を作り上げた。茶殻はうまみのもとになるアミノ酸などの養分が多く含まれ、食味向上が期待できる。良質な土作りにもつながるという。 同センターの担当者は「甘みがあり、みずみずしくジューシーな味わ
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デジタル茶況(5月23日)本土物の二茶届く 静岡市中
静岡市中の県外産二茶は鹿児島県本土物の見本が届いた。品種は大根占のくりたわせや頴娃の茂2号、さえみどりなど。 あっせん業者は「品質は安定している。今後に期待したい」と話す。今週から来週にかけて顔ぶれが広がっていく見通し。 県産一茶は富士のかぶせが少量出回った。一茶と二茶の端境期で商いは少なく、市中は閑散としている。 藤枝 市場関係者によると、二茶は6月初旬から始まる見通し。雨後の気温が上昇すれば生育は早くなりそう。 島田、金谷、川根 川根地域の二茶は早場所で6月上旬から始まりそう。 榛原、相良 二茶生産に向け指導機関は小まめに茶園状況を確認し、摘採の時期を逃さぬよう呼びかける
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新品種は「ゆめすみか」 静岡県茶業研究センター 24年供給開始
静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)は22日、新たに育成した香りに特徴を持つ茶の品種を「ゆめすみか」と命名したと発表した。2024年春に苗木の出荷を始める予定で、高付加価値商品を開発する茶業者に供給を進める。 1990年に交配したゆめすみかの育成時の系統名は「90-2-213」で、19日に品種登録出願公表された。県が開発した、茶葉を温めてかき混ぜ、低温保管して香気を発揚させる「香り緑茶製法」を経ると、さわやかなスミレのような香りが際立つという。 近年はペットボトル飲料の普及でリーフ茶需要が減退する一方、香りにうまみや甘みが調和した商品の人気は高い。県は消費者調査の結果を基に、香
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茶況(5月22日)県産二茶は今週初荷 静岡市中
静岡市中に25日ごろ、早場所から県産二茶の初荷が届く。今週から月末にかけて稼働工場が増える見通しで、あっせん業者は「減産した前年より引き合いが見込める」と話す。 最終盤の県産一茶は、富士のかぶせが1000円台前半で成立した。県外産種子島二茶の中心値は600円台で推移している。 ◇ 静岡茶市場に23日、鹿児島県本土物二茶が知覧から入荷する予定。市中問屋は「水色の良い品の手当てを進める」と語る。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 21, 251キロ 2, 599~209(平均581) 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」でこのほど、朝比奈玉露を使ったコロッ
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品評会出品茶の調整に汗 島田・湯日第一茶農協とJA大井川
島田市の湯日第一茶農協とJA大井川青壮年部島田支部は22日、市内で品評会出品茶の調整作業に取り組んだ。 湯日第一茶農協は本年度の県茶品評会でつゆひかりと被覆茶の部門、青壮年部島田支部は全国、県、関東ブロックの各品評会で深蒸し煎茶部門に出品する。参加者は編み目状のふるいに荒茶を入れ、上下左右に動かして大きさや形状別に分ける作業を繰り返した。ピンセットで形状をそろえる最終調整と乾燥の工程を経て、出品茶に仕上げた。 青壮年部島田支部の出品茶製造は2年目。昨年は初挑戦ながら「関東ブロック茶の共進会」深蒸し煎茶の部で銅賞(3位)に輝いた。宮村智久支部長は「普段は違う茶工場で製造に励む仲間と一緒に仕
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デジタル茶況(5月22日)県産二茶 週内に入荷 静岡市中
静岡市中の県産一茶は富士が出回った。かぶせは1000円台前半で成立した。県産二茶は週内に早場所から入荷する見通しで、あっせん業者は「ミル芽良品の引き合いは前年並み」と見通す。 県外産の種子島二茶はみねゆたかやくりたわせなどが取引され、中心値は600円台で推移している。静岡茶市場には23日、鹿児島県本土物二茶の見本が届く予定。 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」でこのほど、朝比奈玉露を使ったコロッケが発売された。1個230円(税込み)。 島田、金谷、川根 産地問屋は煎茶の発送が一段落し、茎茶や棒茶の袋詰め作業にいそしむ。 榛原、相良 二茶の生育状況について市内の生産者は前年に比べ3
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KADODE OOIGAWA、来場200万人 島田の体験型フードパーク
島田市竹下の緑茶・農業・観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」の来場者数が21日、200万人を突破した。記念式典で200万人目の来場者となった長泉町の自営業奥平貴麿さん(34)一家に地元野菜などの記念品が贈られた。 同施設で毎月公演を開催しているメイドアイドル「Nine chocolates(ないん ちょこれーつ)」のメンバー3人が駆け付け、奥平さん一家に花束を手渡した。妻と長女、長男の4人で訪れた奥平さんは「とても驚いたがうれしい。肉や野菜などが充実している良い施設」と笑顔を見せた。 施設運営会社の福本作治社長は「コロナ禍も落ち着き、多くの方が訪れてくれている。300
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手もみ茶「天下富士」味わう 島田・ふじのくに茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアムは21日、明治期に名をはせた「天下一品茶」を再現した手もみ茶「天下富士」を味わう試飲体験会を島田市金谷富士見町の同ミュージアムで開いた。学芸課研究員らの解説を聞きながら、約50人が伝統的な茶の味を楽しんだ。 天下一品茶は1876年に比奈村(現富士市比奈)の野村一郎らが開発した独特の手もみ製法「天下一製法」で作られ、海外でも高く評価されたという。富士市茶手揉(もみ)保存会が2005年から再現を始めて13年によみがえらせ、「天下富士」として技術を継承している。 参加者は一~三煎目の味や香りの違いをはじめ、長さ6センチ以上の鋭い針のような形状の茶葉がひらく様子などを
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国際お茶の日に煎茶会 気軽に楽しく 静岡・清水区
国連食糧農業機関(FAO)が定めた「国際お茶の日」の21日、茶やお菓子をゆったりと楽しむ煎茶会(静岡塾SK主催)が静岡市清水区のエスパルスドリームプラザで開かれた。 同市に本部を置く煎茶道黄檗弘風流(おうばくこうふうりゅう)の協力を得て、同流派に所属する煎茶道教授や会員の城北高校生徒がもてなした。茶会は椅子に座ってテーブルを囲む形式で、エスパルスドリームプラザ1階の会場にそれぞれ4人が参加できる三席を用意した。各席の参加者は煎茶や菓子を味わったり茶器の美しさについて会話を弾ませたりと、煎茶会を気軽な様子で楽しんだ。 静岡塾SKによる国際お茶の日を記念したイベントは今年で3回目。会場では有
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茶況(5月21日)日本茶アワード出品募る 6月20日まで
日本茶インストラクター協会などは6月20日まで、新時代に適応した茶をたたえる「日本茶アワード2023」の出品茶を募っている。 普通煎茶やほうじ茶、後発酵茶、萎凋(いちょう)煎茶などの各部門で受け付け、プラチナ賞やファインプロダクト賞などを選ぶ。消費者参加型の最終審査で日本茶大賞を決める。出品料は1点8千円。 同アワードのウェブサイトからダウンロードした必要書類で申し込む。 ◇ 駿府本山お茶まつり委員会は6月4日、「本山My(マイ)茶つぼ茶詰めの儀」を静岡市歴史博物館(同市葵区)で行う。徳川家康の故事にならい、新茶を茶つぼに封印するイベントの参加者を募集している。 新茶は井
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茶況(5月20日)種子島二茶、商い続く 静岡市中と茶市場
静岡市中と静岡茶市場に県外産の種子島二茶が計約1800キロ入荷した。ドリンク関連など複数の買い手による仕入れが続いている。 しまみどりやさえみどりといった品種が届いた。買い手は「様変わりを感じる荷が一部あった」と話す。 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」で21日、新茶シーズン恒例の「お茶まつり」が開かれる。午前10時~午後3時。茶摘みや茶室、つゆ茶の体験のほか、先着100人に「玉露の新茶葉天ぷら」を無料で振る舞う。1000円で新茶の詰め放題も実施する。 島田、金谷、川根 園相は良好で「二茶の収量は期待できそう」と関係者。 榛原、相良 牧之原市では各地の保育園などでお茶に親しむ催しが盛
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時論(5月20日)「沼津茶」振興 中長期的視点で
今期の一番茶生産がおおかた終了した静岡県東部。主産地の一つの沼津市などは長年の課題となっている地元産茶の消費拡大に向けた取り組み「沼津茶愛飲運動」を本格的に始める。イベントでの販促や、応援大使に任命した地元とゆかりのある著名人による発信などで需要喚起を目指す。ただ、これで消費が伸びるなら苦労はない。 沼津の茶生産は長年、第1次産業における主産業の一つとして地元を支えてきたが、近年は消費減や取引価格の低迷、生産者の高齢化と逆風だ。生産や流通現場の喫緊の課題に市はどう向き合うのか。沼津茶の消費者の認知度は県内の他産地と比べて高いとは言えない。産地としての独自色を打ち出す努力も欠かせない。 主
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茶況(5月19日)最終盤の富士 800~700円台 静岡市中の県産一茶
静岡市中の県産一茶は富士が出回った。800円台から700円台で商談が成立。かぶせは1000円台半ばから前半で商いがまとまった。 県外産の種子島二茶は初入荷のあさのかや、くりたわせなどが取引された。価格はおおむね前年並みで、品質は安定しているという。 ◇ 静岡茶市場の県産一茶は本山筋などから入荷した。市中問屋は「出物の仕入れを継続しているが、本茶の減産の影響で目当ての品は少ない」と話す。 藤枝 市場関係者は二茶の生産について「一茶の傾向を踏まえ、例年よりも数量は少なくなるのではないか」と見通す。市之瀬では、てん茶の製造作業を進めている。 島田、金谷、川根 川根地域のある生
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デジタル茶況 多くの産地で一茶終了【1週間のハイライト 5月13~19日】
県産一茶は多くの産地で終末を迎え、本山筋や清水、東部などの一部工場が生産を続けている。 富士は800~700円台の終値が多い。かぶせは引き合いが堅調で、終盤までしっかりした値動きが続いている。富士は来週に生産終了の見通し。 本山筋は大川や梅ケ島などの山間地で摘採が進む。品質への評価は安定している。 15日に初荷の商いがあった県外産の種子島二茶は品種の顔ぶれが広がっている。来週は鹿児島県本土物二茶の取引が始まる。
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デジタル茶況(5月19日)来週 一茶取引終了へ
静岡市中の県産一茶は富士から持ち込まれた。販売を終える工場が増えていて、今季の一茶取引は来週中にも終了する見通し。 富士は露地物が800円台半ばから700円台で成立した。2種類の品種が出回ったかぶせは、1000円台半ばから前半で取引された。東部の生産者は「気象条件に恵まれず、減産に終わった」と話す。 県外産二茶の種子島は約850キロ入荷した。 藤枝 市場関係者は二茶の生産について「一茶の傾向を踏まえ、例年よりも数量は少なくなるのではないか」と見通しを話す。 島田、金谷、川根 初倉地域のある生産者は一茶を「芽数が少ない分、糖とアミノ酸が凝縮されてうまみが濃かった」と振り返る。
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茶況(5月18日)最終盤 かぶせ取引 静岡市中
静岡市中の県産一茶は最終盤の富士のかぶせが取引された。市中では、かぶせや山間地の品を手当てする一部の買い手が商いを続けている。 県外産の種子島二茶は約1500キロ入荷した。鹿児島県本土物は来週入荷する予定で、市中問屋は「価格動向を見極め、仕入れに動きたい」と話す。 ◇ 静岡茶市場の県産一茶は清水や本山筋などから入荷した。袋井の一茶取引は終了した。 本山筋の生産者は「生産量・販売単価ともに厳しい茶期となった。二茶には一定の引き合いを見込んでいる」と語る。 藤枝 谷稲葉地区の生産者は肥料まきなど茶園の管理作業を行った。「良い芽が出ている。生育は早くて順調」と話す。 島田、
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デジタル茶況(5月18日)富士のかぶせ 最終盤
静岡市中の県産一茶は富士のかぶせが少量届いた。取引最終盤でコワ葉化を指摘する声が聞かれた。 富士の生産は山間地などで継続しているが、出荷量は減っている。生産者は「引き合いが見込めるかぶせの生産に注力している」と話す。 県外産種子島二茶は約1500キロ入荷があった。 藤枝 藤枝市岡部町の生産者はこのほど、朝比奈玉露と白葉茶の生葉ブレンド「小丹のしずく」に使用する白葉茶の手摘みを行った。小丹しずくは「ふじのくに山のお茶100選銘茶コンテスト2022」の審査員特別賞に認定された。 島田、金谷、川根 島田地域の早場所は6月上旬に二茶生産が始まる見通し。 榛原、相良 一部の生産者は茶園
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茶況(5月17日)25日に入札販売会 静岡茶市場
静岡茶市場は25日、和紅茶(ウーロン茶含む)や手もみ茶の入札販売会を開く。希少な品の販売機会を設け、生産者と茶商のマッチングを図る。 500グラム以上の荷物を受け付ける。申し込みの締め切りは和紅茶が24日、手もみ茶が20日。 茶市場には、大川や岡部などの県産一茶と県外産の種子島二茶が上場した。一茶は、山間地の品の仕入れを続ける買い手が手当てした。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 15, 032キロ 2, 094~251(平均457) 藤枝 二茶に向けて茶園管理する生産者は、今後の気温上昇による芽伸びに期待する。 島田、金谷、川根 島田市の茶商の一人は一茶で下物ま
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デジタル茶況(5月17日)種子島二茶 顔ぶれ広がる 静岡市中
静岡市中で県外産の種子島二茶が取引された。品種は松寿(しょうじゅ)に加え、くりたわせやしまみどりなど顔ぶれが広がった。 県産一茶は富士のかぶせが18日に取引される。あっせん業者は「今週中に一茶取引はほぼ終わる」と話す。 一茶の仕入れを終えた中堅問屋は「仕入れ数量は前年並み。需要動向が不透明な中で、上物の購入量は減った」と振り返る。 藤枝 藤枝、牧之原両市が主催する販売会「静岡新茶祭り」が17日、甲府市の商業施設「ココリ」の地下1階食品売り場で始まった。朝比奈玉露や「望つゆひかり」の初摘みなど約30点を出品し、茶の需要創出と販路拡大につなげる。23日まで。 島田、金谷、川根 産地問
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茶況(5月16日)県産二茶 下旬に出回り 静岡市中
静岡県産二茶は今月下旬、静岡市中に出回り始める予定で、磐田や初倉、相良などの早場所産地では生産に向けた準備が進んでいる。 二茶は生産序盤の品がリーフ製品などに使われ、中盤以降はドリンク原料としての仕入れも展開される。あっせん業者は「少なくとも減産に終わった前年並みの数量は生産される見通し」と話す。 肥料や重油代高騰に悩む牧之原市内の荒茶工場幹部は「買い手からの受注生産に徹する。ドリンク関連の引き合い次第で増産も見込める」と話す。 藤枝 一茶取引を終了し、市場関係者は「例年と比べかなりの減産。気温が上がらず、ミル芽で摘んだ傾向がある」と振り返る。市之瀬では、8月の全国の品評会に出品す
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デジタル茶況(5月16日)一茶取引は終末へ 静岡市中
静岡市中の県産一茶は出回りがなく、閑散としていた。一茶取引は終末ムードを迎え、一部の山間地を除く生産者は二茶摘採の準備を進めている。 あっせん業者は二茶について「前年並みの需要はある見込み」と話す。早場所産地では今月下旬に二茶摘採が始まる予定で、県中部の工場幹部は「受注生産に徹する」と語る。 藤枝 一茶取引を終了し、市場関係者は「例年と比べかなりの減産。気温が上がらず、ミル芽で摘んだ傾向がある」と振り返る。 島田、金谷、川根 今年はダニの発生が多い傾向にあり、指導機関は防除の徹底を強く呼びかけている。 榛原、相良 二茶に向けて茶園管理を進める生産者は、今後の気温上昇による芽伸び
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家康グッズ続々 静岡県内茶業者ら 故事にちなみ魅力発信へ
大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、県内の茶業者らが徳川家康にちなんだ関連商品や企画を次々と打ち出している。家康に好まれ、江戸時代に発展した静岡茶の魅力を県民や観光客にアピールする。 老舗製茶問屋の白形伝四郎商店(静岡市葵区)は、江戸幕府の御用茶だった市内産「本山茶」で作る「徳川将軍家献上深むし茶」の販路開拓を進めている。5種類の茶葉を焙煎(ばいせん)して仕上げ、久能山東照宮に奉納した品で、白形和之専務は「家康公が愛飲した香り高い茶のおいしさを伝えたい」と話す。 静鉄リテイリング(同区)は、徳川家の家紋「三つ葉葵」をあしらったリーフティーカップを開発した。カップに湯を入れるだけで本
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茶況(5月15日)種子島二茶を取引 静岡市中と茶市場
静岡市中と静岡茶市場で県外産種子島二茶が計400キロ取引された。品種はごくわせの松寿(しょうじゅ)で、例年仕入れる買い手が手当てした。 静岡市中の県産一茶は、富士が少量入荷するにとどまった。一茶の仕入れを終える問屋が増えている。 静岡茶市場の県産一茶は本山筋や清水、岡部などから4036キロ上場した。梅ケ島など山間地の生産は5月下旬まで続く。市中問屋は「形状物の品質は良好」と評価する。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 16,700キロ 1,900~260(平均615) 藤枝 JA大井川藤枝工場は1工場から1口80キロが上場し、かぶせが2200円で取引された。
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デジタル茶況(5月15日)県外産二茶の初荷取引 静岡市中
静岡市中に県外産種子島二茶の初荷が届いた。品種はごくわせの松寿(しょうじゅ)。段階的に入荷量が伸びていく見通し。 前日までの雨天が響いて県産一茶の入荷は限られ、12日に摘採した富士が少量取引された。富士は週内にまとまった数量を持ち込んで販売を終える予定の工場がある。あっせん業者は「銘柄によってまちまちだが、前年より取引数量は少ない」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は1工場から1口80キロが上場し、かぶせが2200円で取引された。一茶の生産がほぼ終了したことを受け、取引は小休止。 島田、金谷、川根 JA大井川川根工場には少量の入荷で、平均は1500円前後。川根地域の一茶取引は15日
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旬の新茶いかが 静岡市と呉服町名店街でPRイベント
静岡市と静岡呉服町名店街は13日、市内で収穫された新茶のPRイベントを同市葵区の呉服町通りで始めた。茶業者や市民有志が、旬を迎えた特産品の魅力を多面的に紹介する。14日まで。 イベントは名店街が企画した「呉服茶w(ごふくちゃう)」と、市主催の「茶縁」。静岡茶商工業協同組合(市茶商)が俵峰や梅ケ島、両河内など市内17産地の茶葉からよりすぐって作った商品32点を500円均一で売り出した。雨天でも土産品や母の日の贈り物を求める買い物客でにぎわった。 市茶手揉保存会が県指定無形民俗文化財の茶の手もみ製法を実演したほか、静岡商高(葵区)の生徒がオリジナル商品を販売した。 静岡呉服町名店街事務局の
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茶況(5月13日)岡部のかぶせを評価 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は約608キロ上場した。岡部の品種物のかぶせは評価が高く、3000円台半ばで成立した。最終盤の川根の露地物も取引された。市場は14日休場する。 市場にはドイツからの見学客が訪れた。煎茶や日本製の食器、雑貨などを扱う商社の経営者で、県内の茶園や製茶問屋の工場なども見て回り、茶産地の生産・流通の仕組みを学ぶという。 藤枝 13日に続き、14日も取引は実施されない。一茶の生産が残る農家は、12日に摘採した分を週明けの取引に持ち込む。 島田、金谷、川根 降雨のため、茶園の管理作業は小休止。島田市内の早場所は5月下旬ごろから二茶が始まる見通し。 榛原、相良 二茶生産に
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茶況(5月12日)本土物二茶 下旬に入荷 静岡市中
静岡市中の県産一茶は、富士から入荷した品種物のかぶせが2000円台前半から1000円台半ばで取引された。県外産二茶は鹿児島県本土物が、今月下旬に入荷する見通し。 県外産二茶についてあっせん業者は「一定の下物需要は見込める」と話す。毎年まとまった数量を仕入れる市中問屋は「水色を重視して手当てする」と話す。 静岡茶市場の県産一茶は本山筋などから4280キロが上場した。富士は大型工場からの上場が減り、先細りの展開となっている。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立5,919キロ(県内4,280、県外1,639キロ) ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 34,584キロ
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デジタル茶況(5月12日)東部の販売、来週めど 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は富士の取引が続いている。最終盤の東部の販売は土日を挟み、来週めどがつく見通し。 富士は700円台で商談成立した。品種物のかぶせは2000円台前半から1000円台半ばがついた。あっせん業者は「水色の良さに定評があり、引き合いは堅調だった」と話す。 13、14両日は仕入れを休む問屋があり、出回り数量も限られる見通し。 藤枝 JA大井川藤枝工場は1工場から1口200キロが上場し、かぶせが2000円で取引された。13日は取引を行わない。 島田、金谷、川根 川根地域の遅場所でも一茶生産を終える農家が出てきた。 榛原、相良 牧之原市茶業振興協議会は茶の販路拡大などを目
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静岡県内16産地の新茶 出来栄えをPR 川勝知事に贈呈
静岡県茶業会議所は10日、県内16産地で収穫された新茶を県庁で川勝平太知事に贈り、出来栄えをPRした。 摘みたての新茶の魅力発信に向けた恒例行事。各産地から集まった贈呈者が「さわやかな香りとふくよかな甘み」「たくさんの日光を浴びて育ち、茶師が丁寧に仕上げた」などと特徴をアピールし、新茶を手渡した。 川勝知事は「お茶の健康効果が知られるようになった今はチャンス。世界の茶の都として認知されるよう努力していきたい」と話した。
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茶況(5月11日)中山間地の取引終盤 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋や沼津などから前日比横ばいの6600キロが上場した。大川の共同工場が生産を終えるなど、中山間地の品の取引は最終盤を迎えている。 本山筋では麻機も販売を終了した。本山を仕入れる市中問屋は「終盤にコワ葉化する品がみられたが、前年より品質が高かった」と話す。 静岡茶市場一番荒茶相場 ▽成立14,369キロ(県内6,638キロ、県外7,731キロ) 藤枝 生産者はてん茶や有機茶の生産に移行していく。一部は二茶に向けて、製茶機械の清掃や茶園のならし作業を進めている。 島田、金谷、川根 一茶を終えた農家は二茶に向けて茶園管理を進めている。川根地域も終盤を迎え、1
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新茶フェアで初販売 昔ながらのおいしい「藤枝親茶」 JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は、31日まで実施している新茶フェアの一環で、「昔ながらのおいしい藤枝茶」を目指した「藤枝親茶(しんちゃ)」の袋詰め商品を販売している。同フェアでは初めての販売となる。 藤枝親茶は、市内の生産者有志が昔の藤枝茶を取り戻そうと力を合わせ、昨年10月に完成した。袋詰め商品は100グラム入り1296円、2個セット2592円(いずれも税込み)で販売している。 鈴木良則工場長は「農家が苦労して作り、昨年よりも良質な茶に仕上がった。ぜひ飲んでほしい」と呼びかけている。 問い合わせは同工場<電054(643)5511>へ。
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デジタル茶況(5月11日)富士のかぶせ取引 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は富士のかぶせが持ち込まれ、1000円台半ばで取引された。引き合いはおおむね堅調に推移している。 茶問屋街では仕入れを終える問屋が増えている。東部の一部銘柄の取引は来週まで続く見通しで、あっせん業者は「最終盤で品落ちは進んでいる」と話す。 藤枝 生産者はてん茶や有機茶の生産に移行していく。 島田、金谷、川根 島田市内では北部の伊久美地区で摘採が続く。大方の農家は二茶に向けて茶園管理を進めている。 榛原、相良 二茶について市内茶商の一人は「ミル芽の良品は一定量を確保したい」と話す。 掛川、小笠 掛川茶市場の一茶の取引数量は6日時点で、約33万7600キロ。前
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茶況(5月10日)買い手数は減少 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は本山筋や富士などから6100キロが上場した。数量が先細る中、来場する買い手は減少している。 仕入れを継続する買い手が値ごろ感のある品を買い求めた。富士の生産者は「最終盤で引き合いは安定している」と話す。 ◇ 静岡市中では富士の一部荷口が取引された。東部の荒茶工場で生産にめどをつける動きがあり、来週中に県産一茶取引はほぼ終わる見通し。 市中問屋は「新茶シーズン前に想定した以上に生産量が少ない。一茶の下物や出物の仕入れを続けている」と話す。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立6,101キロ(県内6,101キロ) ◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
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デジタル茶況(5月10日)富士の一部荷口を取引 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は富士の一部荷口が取引された。800円前後などで、終盤に入ってしっかりしている。 あっせん業者は「数量が伸びない中で、価格は下げ止まりつつある」と話す。東部では生産が終わりに近づいている工場が多い。富士の生産者は「気候や一部茶園での霜害の影響で、生産量は前年より少ない」と語る。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から5口711キロが上場し、2000~900円で取引された。棒茶の持ち込みがあった。 島田、金谷、川根 島田地域の取引は山間部の一部を残してほぼ終了した。茶商の1人は「コロナ対策の緩和で人出が増えた観光地からの需要はここ数年に比べて高かった」と話す。 榛
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茶況(5月9日)本山が上場、数量減へ 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は本山筋などから少量上場した。取引される銘柄が限られる中で売れ足は早かった。10日以降、東部や本山などの商いが続くが、上場数量は減少していく。 静岡市中では天候の影響で、前日に続いて持ち込みがほぼなかった。一茶の手当てを終えた中堅問屋は「生産量が膨らまず、ピークらしい時期がなかった。各産地の品質は前年よりおおむね高い」と話す。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立4,322キロ(県内4,322キロ) ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場20,212キロ 2,492~277(平均827) 藤枝 降雨で取引は行われなかった。雨による様変わりの影響で、10
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デジタル茶況(5月9日)一茶取引は終末へ 静岡市中
静岡市中の県産一茶は8日午前までの降雨が響き、前日に続いて出回りがほぼなかった。県中部や富士は5月中旬に生産を終了する予定の工場が多く、取引は終末へと向かっている。 市中の茶問屋街では、前日までに刈り取られた番茶が少量取引された。JA関係者は、番茶や出物の引き合いは強くないとして「採算が合わず、生産を取りやめる工場もある」と話す。 藤枝 降雨で取引は行われなかった。雨による様変わりの影響で、10日の取引は値が下がる見込み。 島田、金谷、川根 島田地域は1800~1400円で100円ほどの下げ。雨後の品質変化で仕入れを終了する問屋も出てきた。 榛原、相良 一茶生産を振り返り市内の
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静岡茶市場 女性初の仲立人 入社11年目、大川さん 「男性社会」茶業界に新視点
静岡茶市場(静岡市葵区)で本年度、入社11年目の大川梓さん(28)が女性初の仲立人としてデビューした。長らく「男性社会」とされてきた茶業界で新たな視点を生かし、生産者と製茶問屋をつなぐ役割を果たそうと情熱を注ぐ。 両親が製茶問屋に勤務していたため、子どもの頃から茶は身近な存在だった。2013年の入社以降は、茶の入出荷管理などを担う事務方として働いてきた。 仲立人はそろばんを片手に茶生産者ら「売り手」と、問屋など「買い手」の間に立ち、価格交渉などを進める。利害が相反する両者の希望に開きがある中で、粘り強く折衝を重ねる難しさを感じると同時に手応えもあったという。「経験を重ね、お茶の価値を見極
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茶況(5月8日) 県外産二茶に関心 静岡市中
静岡市中は前日の雨天の影響で、県産一茶の出回りがほぼなかった。5月中旬に県外産二茶が出回り始める予定で、買い手の関心は高まっている。 市中問屋は「県産二茶の相場を想定しつつ、県外産の選別買いを進める」と語る。二茶生産の準備を進める県中部の生産者は「一茶の終値を考慮すると、二茶も厳しい相場動向が続きそう。買い手の要望に沿った茶づくりに徹する」と語る。 ◇ 静岡茶市場では県外産一茶が取引され、タイやドイツなど海外の茶業者が見学に訪れた。新型コロナウイルス禍で敷かれた水際措置が終わり、県内の茶業現場を訪れる外国人は増加傾向にある。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 7
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浜松・奥山小児童 茶摘み挑戦 製茶工場も見学、入れたて味わう
浜松市北区引佐町の奥山小3年生9人がこのほど、同町の加藤製茶を訪れ、茶摘み体験に挑戦した。児童は、加藤通夫代表(75)から説明を受け、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。 子どもたちは製茶工場も見学した。茶葉を蒸して機械でもみ、乾燥させる工程を学んだ後、急須で入れたお茶を味わい「これが本当のお茶の味なんだ」と感動したり、渋みを味わったりした。 沢田悠汰君(8)は「製茶工場は初めて見た。葉っぱが一瞬でこなごなになってすごいと思った」と話した。
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デジタル茶況(5月8日)一茶取引は最終盤 静岡市中
静岡市中の県産一茶は、6日に摘採した番茶などが少量取引された。遅場所の東部で生産にめどをつける工場が増え、一茶取引は最終盤を迎えている。 雨天の影響で9日の出回り数量も限られる見通し。一茶の商いを終えたあっせん業者は「品質は前年より高い。ただ、買い気は高まらず軟調な展開が続いた」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から5口914キロが上場し、2450~1400円で取引された。中心は1000円台半ば。主要工場の生産は終了した。 島田、金谷、川根 島田地域は2000~1500円で成立し、小刻みな下げ幅。伊久美の生産者も大半が一茶を終了したもよう。 榛原、相良 一茶を終えた生産
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茶況(5月7日)本山筋は減少局面 静岡市中 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は1万4700キロが上場した。形状物などの引き合いが強く、取引は足早に終わった。本山筋では販売を終えた共同工場が多く、上場量は減少局面にある。 雨天の影響で8日の上場数量はほぼない見通し。摘採を前倒しして7日で販売を終えた本山の生産者は「前年より収量は2割ほど少なく、終値もやや安い」と話す。 静岡市中の県産一茶は、富士の一部荷口が取引された。休業する問屋がみられ、静かだった。 富士の荷は800~700円台を中心に取引が続いている。あっせん業者は「終盤で買い手の数は限られている」と話す。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 15,333キロ(県内14,71
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夜の茶摘み、幻想的 掛川に100人 サックス演奏も
掛川市の掛川茶振興協会は6日夜、恒例の「月夜の茶摘み会」を同市五明の茶園で開いた。あいにくの曇天で満月は望めなかったが、参加者はランタンと竹灯籠の明かりに照らされた茶園で丁寧に茶の新芽を摘み取った。 公募に応じた県内外の約100人が、さわやかな茶葉の香りに包まれながら夜の収穫を楽しんだ。今季は摘採のタイミングが合った「おくひかり」の有機栽培茶園355平方メートルが会場。浜松市を拠点に活動するサックス奏者依田隆さん(袋井市出身)が仮設ステージで演奏し、非日常の空間を演出した。 「満月の夜に摘んだ茶はおいしい」とのうわさを元に、2009年に始まったイベント。呈茶と茶菓子のサービスもあった。摘
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茶況(5月6日)県東部主体の取引に移行 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、富士や勝間田などが取引された。持ち込み数量全体が減る中、東部主体の取引に移行している。 富士は900円台から700円台前半で成立した。かぶせは1000円台後半から1400円前後。磐田は品種物のかぶせが2000円ほどで取引された。市中問屋は「決まって購入する銘柄のかぶせの荷は、例年並みの数量を仕入れる」と話す。 静岡茶市場の県産一茶は2万3800キロが上場した。かぶせの荷に興味を寄せる買い手が多かった。本山筋では、販売を終える共同工場が増えている。 東部は800円台中心で取引されている。買い手の市中問屋は「日数が経過して様変わりが進みつつある」と話す。 ◇静岡茶
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自分だけの茶箱風お土産いかが 島田市観光協会が販売
島田市観光協会などは、地元の銘菓と緑茶のティーバッグを選んで土産にできる茶箱風ギフトボックスの販売を始めた。 蒸し方と火香(ひか)の強弱、茶葉の部位で異なる7種類のコンセプトティーを用意し、お茶ようかんや栗まんじゅう、SLクッキーなどそれぞれの緑茶に合う大井川流域の銘菓と組み合わせることができる。緑茶と菓子を入れる紙製の茶箱風ギフトボックスは上部に「ペアリング(緑茶と銘菓)」「静岡県島田市へ行ってきました」などと書かれたはんこも押してもらえる。 市のシティープロモーション「島田市緑茶化計画」の一環で同協会や市、クリエーターでつくる「トコナツ歩兵団」などが協力し、完成させた。同協会の担当者
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茶況(5月5日)中場所が生産終了へ 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、富士や相良が取引された。中場所産地の多くの工場が生産を終え、出回り数量は減っている。 富士の商いは1000円周辺から700円台までまちまち。かぶせはやぶきたが1000円台半ば、品種物が2000円台半ばで成立した。磐田から番茶が持ち込まれ、500円台中心で売買された。 大型連休中に、一茶の仕入れを終える問屋がみられる。あっせん業者は「終盤の引き合いは強くない。想定よりも値を下げた荷もある」と話す。 ◇ 静岡茶市場の県産一茶は2万5591キロが上場した。本山筋の共同工場の価格は、2000円台前半から1000円台半ばが多い。 静岡市葵区の中山間地の生産は大
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デジタル茶況 中西部の多くが終了へ 静岡の茶問屋街【1週間のハイライト 4月29日~5月5日】
磐田や榛原、坂部など県中西部の多くの産地が一茶生産をほぼ終えた。静岡市中では東部中心の取引に移りつつある。 1000円台主体の相場は下落基調で推移し、一部で1000円を挟んだ攻防がみられた。磐田や榛原、相良では900円台や800円台で終了した品もあった。 八十八夜を過ぎて、仕入れにめどをつける買い手が増えている。あっせん業者によると、持ち込み数量が膨らんだ荷を値下げして売り切る局面も多かったという。 静岡茶市場の上場量も減少傾向に転じた。本山筋の形状物は2000円台に入り、売れ足が早まった。市場での販売を終える工場が出始めている。
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茶況(5月4日)一茶 岡部のかぶせ盛期 静岡茶市場
静岡茶市場の県産一茶は3万9300キロが上場した。生産を終える工場が増える中、上場数量は伸びていない。岡部のかぶせは盛期を迎えている。 岡部のかぶせについて、買い手は「水色や香りなどの品質は前年よりも高い」と評価した。 本山筋の共同工場の品は300~50円下げで、2000円台前半が中心値。美和の生産者は「連休中にめどがつく」と見通す。東部の荷は900円前後や800円台が多い。 ◇ 静岡市中は、東部を除く産地からの持ち込み数量が先細っている。 榛原、坂部、相良、勝間田は1000円台前半から900円前後の成立が多い。かぶせの引き合いは堅調で、磐田の品種物が2400~2000円
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日本茶生かし地域活性 6月開業の島田・石畳茶屋 事業展開を発表
LPガスや太陽光発電システムの販売などを展開する島田市の増商などは4日、東海道金谷宿お休み処(同市金谷坂町)をリニューアルして6月下旬開業予定の「石畳茶屋縁―en―」で今後の事業展開などを発表するイベントを開いた。日本茶を生かした地域活性化を目指す。 事業に協力する合同会社「結」(川根本町)代表社員の高梨太さん(36)が、遠州流茶道と日本茶インストラクターによる茶の飲み比べイベントなどを7月に計画していることを発表。遠州茶道宗家13世家元の小堀宗実さんが茶をたて、参加者に振る舞った。 増商の増田直樹社長は「地域住民が集う場所として、交流人口の拡大やにぎわい創出につなげていきたい」と述べた
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母の日 新茶で憩いの時間 静岡県内業者、工夫凝らし商品開発
5月14日の母の日を控え、新茶のギフト販売が佳境を迎えている。香りや味わいが深まった一番茶を仕上げる時期と母の日は重なるため、県内茶業者はアイデアや工夫を凝らして厳選した商品を売り出す。 老舗の小山園茶舗(静岡市葵区)は、川根や牧之原などの一番茶をブレンドした商品「若葉」と、県内産玉露を使ったカステラのセットを提案する。常連客やSNSで興味を持った購買層による予約注文数が昨年比で約1割増えたという。15年ほど前に始めた母の日ギフトの累計販売数は1万2千個。成岡敬悟専務は「家族でお茶を楽しむ時間の魅力を感じるきっかけになれば」と期待する。 創業約150年の本目浅吉商店(同区)は新茶とカーネ
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八十八夜の新茶を手もみ 浜松で献茶祭 秋葉山本宮秋葉神社
浜松市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社(河村基夫宮司)上社で3日、八十八夜の新茶を手もみする献茶祭が行われた。 「周智茶手揉保存会」が、火伏せの神として信仰を集める同社で新茶の時期に実施している。コロナ禍で中止が続いていたが、4年ぶりに再開した。 会員が境内に設置した焙炉(ほいろ)の上で、前日に同町の茶園で手摘みされた新茶約3キロをもみ、煎茶に仕上げた。参拝者は伝統製法の実演に見入ったり、手もみに参加したりした。半世紀以上、同社での手もみを続けている会員の大場弘一さん(89)=森町=は「製茶には火が不可欠。火のありがたさを感じるとともに、手もみ茶の文化の継承、地域の茶業発展の思いを込めて
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茶況(5月3日) 坂部の生産 終末へ 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、榛原や富士などから入荷した。坂部は大方のめどをつける工場が多く、生産が終末を迎えつつある。買い手は1000円周辺の値ごろ品の手当てを続けている。 前日比50~30円下げが多い。榛原、坂部、相良、勝間田は1000円台前半から1000円前後でおおむねしっかり。坂部の品種物のかぶせは2000円台前半で成立した。金谷は1000円台半ば、富士は900円台前半から800円台で、かぶせは1000円台後半から半ばで取引された。 市中問屋は「仕入れ数量は充足してきた。残る一茶期は山間地の品の手当てを進める」と話す。 ◇ 静岡茶市場の県産一茶は3万9300キロが上場した
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静岡県内最古、樹齢300年以上「藤枝の大茶樹」 一番茶の収穫
樹齢300年以上で県内最古とされる藤枝市瀬戸ノ谷の「藤枝の大茶樹」で2日、今期の一番茶の手摘みが行われた。市茶手揉保存会のメンバーや茶娘の衣装を着た市職員ら約30人が参加し、摘採に汗を流した。 茶農家平口好三さん(80)方の敷地内にある大茶樹は、平口さんの先祖が種をまいたと伝わる。大茶樹は高さ4メートル、周囲33メートル。参加者は脚立などを使い、生葉18キロを収穫した。 大茶樹の茶葉は長寿の縁起物とされている。製茶した後、市内の一部高齢者福祉施設に贈呈する。 平口さんによると、今期は例年より温暖な気候の影響で生育が早く、霜の被害に遭わなかったため、初めて八十八夜に摘採できたという。「色
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茶業発展に寄与、5人を表彰 八十八夜に杉山彦三郎賞 静岡
本県産茶の主力品種「やぶきた」の生みの親である杉山彦三郎翁にちなみ、茶業の発展に寄与した功労者をたたえる表彰式が八十八夜の2日、静岡市葵区の駿府城公園で行われた。 各茶業団体が推薦した本年度の杉山彦三郎賞対象者は5個人。茶品種改良・普及功績賞には、宮崎県総合農業試験場茶業支場で「なごみゆたか」や「はると34」など9品種の育成に尽力した吉留浩さん(60)=宮崎市=が選ばれた。 茶業振興功労賞は、県職員として「世界緑茶コンテスト」企画などに携わった白井満さん(65)=静岡市=、県や全国の茶業組織で要職を歴任した松田真彦さん(63)=藤枝市=、県茶業会議所や県茶手揉保存会で茶の魅力発信に尽力し
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「だんだん茶畑」 景色楽しみ収穫 静岡・葵区足久保奥組
八十八夜の2日、静岡市葵区足久保奥組の「奥長島のだんだん茶畑」で恒例の茶摘みが行われた。青空の下、市内各地から訪れた約20人の参加者が、見晴らしの良い茶畑でもえぎ色の新芽を笑顔で収穫した。 同市の中山間地域「オクシズ」の景色を見ながら、季節の風物詩を楽しんでもらおうと、茶畑の保全活動をしている「奥長島だんだん茶畑まもり隊」(勝山育子隊長)が企画。集まった参加者は、急傾斜地の山肌に石積みで作られた茶畑を、息を切らしながら登ると、思い思いの場所で茶葉を「一芯二葉」で丁寧に摘んだり、手ばさみを使ったりして次々と刈り取った。
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沼津茶愛飲を宣言 藤木さん、J3沼津 応援大使に就任
JAふじ伊豆(沼津市)と同市は八十八夜の2日、沼津茶の消費拡大を目指す「沼津茶愛飲運動」をスタートする宣言式を同市の沼津港で開いた。沼津茶応援大使に同市出身のモデル藤木由貴さんとサッカーJ3アスルクラロ沼津を任命。藤木さんや選手が観光客らへ沼津茶の新茶パック1000個を配り、PRした。 同JAによると、茶価の低迷などで沼津市内の茶工場や茶の出荷量は減少傾向にある。運動は毎日の習慣として市民に沼津茶を飲んでもらうことで、消費拡大や産地の維持につなげる。 大使の任命式には藤木さんと沼津の選手5人が参加した。頼重秀一市長が藤木さんとチーム代表の染矢一樹選手に委嘱状を手渡した。呈茶のパフォーマンスも
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茶況(5月2日) 品落ち格下げの展開 静岡茶市場 県産一茶
生産が再開した県産一茶の商いは、品落ち格下げの展開で推移した。榛原や勝間田などの多くの工場が今週中に生産を終える見通し。 静岡市中では100~50円ほどの下げで商談が進んだ。榛原、相良、坂部、勝間田は1000円台前半から1000円前後が多い。富士は1000円周辺から900円前後で、かぶせの荷は1000円台半ば。金谷は1000円台半ばで取引された。あっせん業者は「出回り数量が減り、商いは足早に終わった」と話す。 ◇ 静岡茶市場には3万7500キロが上場した。本山筋の共同工場の荷は3000円台から1000円台でまちまちで、引き合いは堅調だった。 終盤の磐田は数量が減少。東部は9
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新茶買って飲んで食べて 静岡・清水でフェスタ 四季菜きらり
JAしみずが運営する静岡市清水区北脇の「四季菜ジェラート&カフェきらり」で2日、新茶の購入や試飲を楽しめるイベント「新茶フェスタ」が始まった。5日まで。 物販コーナーに清水産の新茶をとりそろえ、入り口では茶娘姿の店員が、手摘み茶を多く配合しうま味が強いという新茶「仁志音(にしね)」を来場者に振る舞った。 フェスタ開催中はホットドッグを注文すると新茶の芽を具材に加えるほか、ほろ苦さが特長の新茶ジェラートが楽しめる。3、4両日限定で同区両河内地区の高級茶「高嶺の香(たかねのはな)」の茶席も屋外テラスで実施する。 同店では新装開店2周年記念祭も開催中で、シングルサイズのジェラート100円引き
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デジタル茶況(5月2日)取引再開で小幅な下落
静岡市中の県産一茶は、生産を再開した各地から入荷があった。生産終盤にさしかかる工場が増える中、100~50円ほどの下げで商談がまとまった。 榛原、相良、坂部、勝間田は1000円台前半から1000円前後の成立が多い。買い手が決まっている一部の荷は1000円台半ばなどで取引された。富士は900円前後、金谷は1000円台半ばで推移している。あっせん業者は「雨後で品落ちが進んだ荷は値押しを強いられた」と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産3万7273キロが上場した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は9工場から17口2141キロが上場し、3900~1600円で取引された。中心は1000円台後半
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新茶一煎パック発売 静岡茶市場 厳選した茶葉使用
静岡茶市場(静岡市葵区)はこのほど、厳選した茶葉を用いた新茶一煎パックを発売した。 希少な品種「摩利支(まりし)」や「山の息吹」がそれぞれ8グラム入りで300円。摩利支、玉露、和紅茶の3点計24グラムは800円。茶市場特製の湯飲みや拝見用スプーン、摩利支15グラムのセットは2千円で販売する。送料別で郵送にも対応する。 同市場の内野泰秀社長は「新茶の香りやうまみを楽しんでほしい」と話す。 問い合わせは同市場<電054(271)4316>へ。
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新茶香る 八十八夜 静岡県内各地で生産最盛期
2日は立春から数えて88日目の「八十八夜」に当たる。収穫のピークを迎えた静岡県内茶農家は1日、晴天の下で刈り取りに汗を流した。 静岡市葵区西又の斉藤茶園は、山間地で約20種類の品種を育てる。1日は標高400メートルに位置する茶園に可搬摘採機を運び込み、もえぎ色の新芽を収穫した。園主斉藤勝弥さん(70)は「今年もきれいに育ってくれた。収穫作業は5月下旬までの長丁場だが、丁寧に摘み取っていきたい」と話す。 有機栽培を手がけ、近年は紅茶生産にも力を注ぐ。昨年から茶業に携わるようになった娘、祐子さんと力を合わせて生産・販売を進める。祐子さんは「奥が深いお茶づくりの伝統を次代につないでいく」と語る
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茶況(5月1日)天候回復 入荷数量増へ 静岡茶市場 県産一茶
30日の天候不順の影響で県産一茶の出回りはほとんどなく、静岡市中の問屋街は閑散としていた。天候は回復し、2日は生産が本格化している各地からまとまった数量が入荷する予定。 29日に摘採した富士などの一部工場の荷が取引された。富士は1000円前後で成立した。 あっせん業者は「東部のかぶせの引き合いは堅調に推移している」と話す。 ◇ 静岡茶市場では29日に摘採した清水の荷が上場し、形状物の手当てに動く問屋などが購入した。清水の中心値は2000円台半ばから前半ほど。清水両河内の生産者は「生産の前半は芽伸びが芳しくなかった。収量は前年より少なくなりそう」と見通す。 ◇静岡茶市場一
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現場の声から茶業発展を 清水、葵区の茶工場 静岡市長と意見交換
一番茶の盛期を迎えた静岡市内の茶工場の代表者と難波喬司静岡市長が1日、清水・葵両区の各工場で意見交換した。難波市長が8カ所を巡回し、課題や行政施策への意見を聞き取った。 同区内牧のマルウチ茶農業協同組合では、牧野隆夫組合長が一番茶の生産販売状況を説明した。茶畑を有機栽培に転換する取り組みなども紹介し、難波市長から激励を受けた。 市長の茶工場巡回は毎年新茶シーズンに行っている。牧野組合長は「生産現場の声を今後の茶業発展に生かしてほしい」と話した。
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杉山記念茶畑で手摘み 常葉大生ら 静岡・駿河区
静岡市駿河区の県立美術館彫刻プロムナード内にある杉山彦三郎記念茶畑で29日、茶畑の保存や活用に取り組む同館のボランティア団体「草薙ツアーグループ」が茶摘みを行った。常葉大教育学部生涯学習学科の学生も実習の一環で参加した。 茶の代表的な品種「やぶきた」の祖である杉山彦三郎の顕彰のために設けられた茶畑で、やぶきたのほか13品種が栽培されている。同団体メンバーや学生ら80人以上が楽しみながら丁寧に新芽を摘み取った。 前田美佐枝代表は「少量の生葉を加工してくれていた製茶工場がなくなってしまい今年は難しいかと思ったが、多くの協力があり開催できた」と感謝を込めた。 同科3年の砂川楓さんは「全国に広
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デジタル茶況(5月1日)出回りなく閑散 静岡市中 県産一茶
静岡市中は30日の空模様がぐずついた影響で、県産一茶の出回りがほとんどなく、閑散としていた。 天候が回復した1日は榛原や富士など各産地で摘採が行われ、2日はまとまった数量が入荷する見通し。あっせん業者は「5日までに多くの工場が生産を終え、東部産地中心の取引に移行していく」と話す。 市中取引の荷は、1000円台半ばから1000円周辺に集中している。売り手は「品質維持に力を注ぎ、値崩れを起こさずに生産を終えたい」(県中部の生産者)と話す。 藤枝 前日の降雨の影響で取引は行われなかった。雨後は1000円台が中心になる見通し。出回り量に変化はなさそう。 島田、金谷、川根 島田地域は雨の影
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茶況(4月30日)降雨前、取り引き足早 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は4万キロが上場した。30日の降雨前の荷を確保する動きが生じ、取引は比較的足早に終わった。 本山筋の共同工場の荷は2000円台の形状物の引き合いが堅調だった。各産地から上場する荷物全体では、1000円台半ばから1000円前後の成立が増えている。富士の品種物のかぶせは評価が高く、一部は2000円台半ばで手合わせした。 市中問屋は一茶取引について、「前年より品質は高い。年間売り用商材の確保も考えながら手当てしていく」と話す。 ◇ 静岡市中の県産一茶は前日比100~50円ほど値を下げた。売り手と買い手の双方から雨後のコワ葉化を懸念する声が聞かれた。 榛原や相
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時論(4月30日)静岡茶市場のプレゼンス
八十八夜(5月2日)が近づき、静岡市中心部に程近い茶問屋街の出回り量も日に日に増えている。そのシンボル的存在が1956年設立の静岡茶市場。静岡県や生産者、商工業者、金融機関などが出資した株式会社である。 その前年、県は茶業振興計画を改定。戦後復興に寄与した茶輸出が失速。粗悪茶排除や茶業団体再編などとともに、流通改善に公正な市場の設置が必要と判断した。 業務が軌道に乗るまで曲折があったが、全国初の茶取引場は茶業の近代化を進め、一時は年間1万トン・150億円相当を仲介する生産、流通の互恵的機関になった。 だが、安い原料茶を使う緑茶ドリンクが台頭し、不況や東日本大震災の原発事故による風評で贈
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茶況(4月29日)八十八夜向けの仕入れ大詰め 静岡茶市場 県産一茶
静岡市中の県産一茶は前日比200~50円ほどの下げ幅の荷が多かった。八十八夜商戦向けの仕入れが大詰めを迎え、値ごろ品を手当てする動きがあった。 終盤の磐田は1000円台半ばから1000円前後で取引された。坂部は2100~1000円強で成立。榛原や相良、勝間田は1000円台半ばから1000円中心の商いが続いている。中堅問屋は「仕入れる銘柄は大きく変わっていないが、購入総量は前年より少ない」と話す。 金谷や小笠は1000円台後半から半ばの荷が多い。富士は1000円台前半中心だが、引き合いがあるかぶせは2000円ほどだった。 ◇ 静岡茶市場は4万5800キロが上場した。本山筋の
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富士山環境保全へ 飲料売り上げ寄付 伊藤園、静岡県に
伊藤園はこのほど、富士山の環境保全活動への支援で静岡県に120万円を寄付した。本庄周介副社長が県庁に川勝平太知事を訪ね、目録を手渡した。 同社の「お~いお茶」ブランドの飲料や、リーフ製品の売り上げの一部を充てた。県への寄付は2010年度に始まっていて累計1379万円となった。
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茶況(4月28日)雨後で軟調な展開 静岡茶市場 県産一茶
静岡県産一茶は雨後に各地で摘採が再開され、静岡茶市場は今期最多の4万5300キロが上場した。品落ち格下げの展開で、軟調相場の荷が多い。 本山筋の共同工場の荷は500~100円ほど値を下げた。富士は1000円台でまちまち。磐田は1000円台半ばから1000円前後で成立。本山筋を手当てした市中問屋は「味や香りは安定してきた」と話す。 希少品種の入札販売会も行われた。しずかおりやいなぐち、そうふうなどが出品され、4000円台中心に落札された。 静岡市中もじり安の展開で推移した。終盤の磐田は1000円台半ばから1000円前後で商談がまとまった。榛原や相良、勝間田は1000円台後半から1000円
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デジタル茶況 早場所の生産終盤へ 静岡の茶問屋街【1週間のハイライト 4月22~28日】
八十八夜を控え、静岡県内の新茶生産は各地で盛期を迎え、持ち込み数量が膨らんだ。静岡市中では、28日までに早場所産地の磐田や初倉が終盤を迎える一方、遅場所の富士の出回りが始まった。多くの荷が2000円を割り込み、1000円台主体の取引に移行している。 新茶の売り出しに向け、買い手は値ごろ品の仕入れを進めている。ただ、慎重姿勢は変わらず、商談成立に時間を要して値下げを強いられる場面が多かった。 静岡茶市場の県産一茶上場量は28日に4万5000キロを超え、今期最多を更新した。本山筋などの形状物には一定の引き合いがみられるが、上級茶の需要が限られる中、軟調な相場展開が続いている。
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デジタル茶況(4月28日) 雨後はじり安の展開 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、雨後に生産を再開した榛原や坂部など各地から入荷があった。取引はじり安の展開で推移した。 終盤の磐田は1000円台半ばから1000円周辺で商談がまとまった。榛原、相良、勝間田は1000円台後半から1000円ほどでまちまち。坂部は2000円台前半から1000円強で成立した。摘採を終えた牧之原地域の生産者は「最後まで芽伸びが進まず2割近い減産に終わった」と話す。 金谷や小笠は2000円台前半から1000円台半ばで推移している。富士は1000円台前半の荷があった。あっせん業者は「下物でも商談をまとめるのに時間がかかる荷がみられる」と語る。 静岡茶市場は午前10時現在、県内
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茶況(4月27日)雨後で取引小休止 県産一茶
静岡県産一茶取引は26日の雨天で小休止。各地で摘採が再開され、28日は盛期の各産地から荷が持ち込まれる見通し。 静岡市中では1000円台の商いが増えている。市中問屋は「雨後の品質を見極めながら一定量を仕入れる」と話す。 静岡茶市場では本山筋からの入荷が続く。美和の生産者は「生産数量は増えている。買い手の要望に沿って適正な価格で販売していきたい」と語る。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 19,017キロ(県内729キロ、県外18,288キロ) ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 44,614キロ 6,666~288(平均1,384) 藤枝 前日の降雨
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新茶やおむすび 味わって 静岡駅地下に企画カフェ 120万円の希少茶も呈茶
静岡市は27日、新茶をテーマにした企画カフェをJR静岡駅北口地下広場「しずチカ」で始めた。5月30日まで、茶とおむすび、菓子のセットメニューを通じて、市特産の茶の魅力や多様な食文化を発信する。 静岡茶商工業協同組合(市茶商)が運営する「しずチカ茶店一茶」の外に喫茶スペースを設け、静岡茶発祥の地である足久保産の新茶をホットやアイスで売り出す。市内産の茶と飲食業者らが考案したおむすびの組み合わせメニューのほか、県菓子工業組合青年部の協力で出品される和菓子などとのセットも販売する。いずれも500円で、曜日によって内容は異なる。 茶農家がつくる両河内茶業会(同市清水区)が育て、静岡茶市場初取引で
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デジタル茶況(4月27日)雨天で取引中止 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は26日の雨天の影響で入荷がなく、取引は小休止。八十八夜に向けて仕入れを進める買い手はコワ葉化などの品落ちを懸念している。 27日は榛原や富士など各地で摘採が再開された。市中では1600円前後から1000円台前半の商いが多いが、一部では1000円台後半以上の品も出回っている。あっせん業者は「買い気は高くないが、値ごろ品には一定の需要がある」と話す。 藤枝 前日の降雨の影響で取引は行われなかった。生産者は摘採の盛期を迎えた。 島田、金谷、川根 前日の雨で取引は行われなかった。島田地域の山間部は摘採が本格化するもよう。 榛原、相良 前日の雨で出回りはほとんどなかっ
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静岡茶市場で見学ツアー 新茶取引を体感 29日から
静岡茶市場(静岡市葵区)で29日~5月7日、1日完結型の見学ツアーが行われる。一般客が普段入れない市場内を見て回り、新茶取引を体感できる。 茶生産者と製茶問屋らがそろばんをはじいて値段を決める「相対取引」を観察したり、産地や製法が異なる茶を比べて鑑定方法を学んだりすることができる。市場の内野泰秀社長が厳選した茶の香りや滋味を味わうコーナーもある。 全日午前6時から同8時10分。定員は各日10人で、参加費は1人3500円。旅行企画のそふと研究室(同区)のウェブサイトから申し込める。 同社が茶市場と連携して、本県茶文化を伝えようと企画した。問い合わせはそふと研究室<電054(272)052
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お茶とスイーツ 巡って堪能 御前崎「つゆひかり」普及へイベント
御前崎市茶業振興協議会は市特産の茶品種「つゆひかり」の普及拡大を図るため、市内の飲食店や製茶業者を巡ってお茶やスイーツを堪能するイベント「つゆひかりカフェ」を5月14日まで開催している。3店舗以上を回りスタンプを集めるとつゆひかり商品の10%引き券がもらえるほか、抽選で豪華プレゼントを用意した。 市内の10店舗が参加し、丸尾記念館を除く各店でつゆひかりのお茶とスイーツのセットを200円で提供している。 同市新野の山亜里製茶では、急須で入れたばかりの深蒸しのつゆひかりと粉末茶葉を混ぜたマドレーヌを用意。収穫盛期を迎えた茶畑を眺めながら、つゆひかりを味わう屋外テラス席も設けた。同社の増田能久
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茶況(4月26日)早場所産地が先細り 静岡市中県産一茶
静岡市中の県産一茶は早場所産地からの入荷が先細りつつある。26日の雨天を受け、品落ちを警戒する買い手が仕入れに動いた。 榛原や相良は1000円台半ばから1000円周辺が多い。勝間田や坂部は1000円台後半から1000円ほどで成立した。あっせん業者は「雨天で一部の売れ足が早まったが、片付きに時間を要する荷もある」と話す。 金谷や小笠は2000円台後半から1000円台半ばで取引された。磐田は1000円台半ばから1000円前後、富士は1000円台前半主体で商談がまとまった。 静岡茶市場の県産一茶は3万8600キロが上場した。本山筋は弱含みの展開で2000円台の荷口が増えている。 形状物の
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デジタル茶況(4月26日) 早場所から入荷減少 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は早場所産地の荷口が減った。下落幅が200~50円ほどの荷が多い。 磐田は1000円台半ばから1000円前後で商談成立した。初倉は生産を終える工場が増えた。ある生産者は「天候の影響で最後まで数量が膨らまなかった。平均単価はおおむね前年並み」と話す。 榛原、相良は1000円台半ばから1000円周辺の商いが多い。勝間田や坂部は1000円台後半から1000円ほどで成立した。金谷や小笠は2000円台後半から1000円台半ばとまちまち。富士は1000円台前半主体の取引となっている。あっせん業者は「雨前に一定量仕入れる動きがあった」と話す。 静岡茶市場は午前10時現在、県内産3万
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お茶を身近に 呈茶でおもてなし 榛原・相良庁舎
牧之原市の榛原、相良両庁舎で25日、新茶の呈茶サービスが始まった。静岡牧之原茶の魅力を伝え、消費拡大につなげる狙い。27日まで。 榛原庁舎では早速、茶娘姿の女性職員が来庁者を出迎えた。新規採用職員を対象としたお茶のおもてなし研修を兼ねていて、職員は湯の温度や抽出時間に気を配りながら丁寧に茶を入れた。 実施時間は午前10時から午後3時まで。5月にも9~11日の期間で呈茶サービスを実施する。
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お茶を身近に 手もみから文化学ぶ 静岡市葵区・駿府学園
静岡市葵区の少年院「駿府学園」は25日、矯正教育活動の一環で、茶の手もみ体験を同少年院で行った。在院する15~20歳の16人が同市茶手揉(もみ)保存会から日本の茶文化について学んだ。 少年らが茶畑で摘んだ本山茶の生葉約3キロを使った。同保存会メンバーの指導を受けながら、手もみの工程のうち、葉ぶるいと回転もみを体験した。茶の香りが広がる中、蒸した生葉を冷ましたり、焙炉(ほいろ)に広げて優しくもんだりした。もんだ茶葉は保存会と職員で仕上げて少年院の給食などで活用するという。
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菊川の新茶味わって 市茶業協が呈茶サービス
新茶シーズンを盛り上げようと、菊川市茶業協会は25日、新茶の呈茶サービスを市役所本庁舎と中央公民館で始めた。初日は市役所で、菊川茶娘と市のマスコットきくのんが来庁者にさわやかな香りのする深蒸し菊川茶をアピールした。 市役所ロビーには呈茶コーナーを設け、協会職員や深蒸し菊川茶をPRする団体「茶レンジャー」のメンバーが協力してお茶をいれた。茶葉に熱を加えて香りを楽しむ「茶香炉」も設置した。期間は28日まで。市役所は5月1日、2日も実施する。時間は午前9時~午後3時。
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沼津出身松島さんら「ノルカソルカ」 即興のダンスと音楽 29日、掛川で
沼津市出身のダンスパフォーマー松島誠さんと米国人ギタリストのマイク・ノードさんのグループ「ノルカソルカ」の公演が29日午後5時半から、掛川市萩間の旧原泉第2製茶工場で開かれる。 ノルカソルカは身体表現と音楽の完全即興グループとして2006年に発足。米国や韓国などで活躍している。4月からは静岡県内でツアーを実施し、掛川市でフィナーレを行う。 チケットは一般2500円。学生1500円。小学生以下無料。事前予約は原泉アートプロジェクトのSNS(交流サイト)から。当日受け付けは会場で午後1~5時に販売する。
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茶況(4月25日)上場量が4万キロ超 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、上場数量が4万キロを超えた。持ち込み量が膨らんだ一部の荷口は手合わせまでに時間を要した。 本山筋の共同工場の荷は弱もちあいで推移した。大川の手摘みの良品には1万円が付いた。摘採の盛期を迎えている美和の生産者は「気温が低く乾燥もしているので、雨後の出来に期待したい」と話す。 数量が伸長した沼津の一部では、1000円を境にした攻防が展開された。 静岡市中の県産一茶取引は、1000円台半ば中心で推移した。あっせん業者は「売り切るのに苦労する展開が続いていて、価格を下げざるを得ない」と語る。 榛原や相良は2300~1100円前後で取引された。坂部や勝間田は1000円台
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デジタル茶況(4月25日)1000円台中心の商い 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は1000円台後半から半ばが中心の商いとなっている。初倉では多くの工場が、週内に生産のめどをつける見通し。 磐田や初倉は2000円前後の荷もあるが、中心は1000円台半ばに移っている。坂部は1000円台後半から前半で成立した。勝間田は1000円台の後半から半ばが中心、榛原や相良は2300~1100円前後で取引された。買い手の市中問屋は「雨天後の様変わりを懸念している」と話す。 金谷は2000円台後半から半ば、小笠は2000円台半ばから2000円前後の商いがあった。藤枝も2000円台で成立した。 富士は1000円台半ばから前半で売買された。かぶせの品には引き合いがあり、
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川根茶6生産者 全国最高賞狙う 川根本町 品評会出品へ製造開始
川根茶産地の川根本町で24日、本年度の第77回全国茶品評会に向けた出品茶の製造が始まった。町内の農家6人が最高位の農林水産大臣賞や産地賞受賞などを目指し、5月上旬まで最高峰の川根茶づくりに励む。 普通煎茶4キロの部に土屋鉄郎さん、相藤令治さん、相藤直紀さん、同10キロの部には丹野浩之さん、小平史郎さん、橋本立生さんが出品する。 標高350メートルに位置する相藤令治さんの茶園(元藤川)で同日早朝から摘採が行われ、約40人の摘み手が参加した。樹勢を生かす「自然仕立て」で育ったやぶきたの新芽を一芯二葉で手摘みした。普通煎茶4キロの部で大臣賞連覇に挑む相藤さんは「被覆が効き、きれいな緑色に仕上が
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茶園の畝、まるで迷路のよう 駆け抜けるドクターイエロー...新茶シーズン盛期、もえぎ色きらめく静岡県内
新茶シーズンが盛期を迎えた。静岡県内各地の茶畑では、摘採を待つ新芽が陽光を浴び、みずみずしい装いを見せてくれている。 傾斜地の茶園で繰り広げられる新茶の手摘み、迷路のように幾何学模様を織りなす畝、一面に広がるもえぎ色の海のような茶畑の奥を駆け抜けるドクターイエロー。日本一の茶どころである本県ならではの季節限定スポットを求め、空から地上からカメラを向けた。 (写真部・小糸恵介、久保田竜平)
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バイオ炭使用茶園 一番茶の生育調査 中部電力など
中部電力とJA遠州夢咲、農業・食品産業技術総合研究機構は24日、バイオ炭を土に混ぜた菊川市西方の茶園で一番茶の生育調査を実施した。2022年7月から始めた実証試験の一環。土壌環境や茶樹の生育に大きな影響はなかった。 バイオ炭は生物資源を材料とした炭化物。炭化させてから土に混ぜることで微生物に分解されにくくなり、二酸化炭素(CO2)排出量の削減が期待できる。同社電力技術研究所バイオグループの社員やJA職員は、バイオ炭の量によって分けられた四つの試験区それぞれから葉を摘み取り、葉の数や長さ、成分を分析した。 今後は複数年にわたってバイオ炭を混ぜた場合の土壌環境や茶の品質を調べ、実用化の可能性
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茶況(4月24日)買い手の慎重姿勢続く 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は上場数量が3万8000キロ強と伸長した。買い手の慎重姿勢は続き、コワ葉化が進んだ荷が値押しされる場面が目立った。 沼津や磐田からの持ち込みが増えた。本山筋は大川の共同工場が初上場した。形状物には一定の引き合いがあるが、上場数量が増える中で値下げを強いられている。本山筋の生産者は「目立った欠点がなくても売れ足は芳しくない」と語る。 静岡市中は1000円台後半から半ばの荷が増えた。各産地の下げ幅は400~100円ほど。 初倉は2000円台半ばから1600円ほどで成立した。磐田は1800~1500円周辺の荷が増えた。あっせん業者は「早場所産地では減産に終わる見方が強まっ
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3茶祖に茶業発展祈る 静岡・臨済寺で献茶式
静岡市や市内の茶業者、JAでつくる市茶業振興協議会は24日、茶業発展の礎を築いた「3茶祖」に市内産新茶を供える献茶式を同市葵区の臨済寺茶祖堂で行った。 同寺にまつられている3茶祖は中国から茶の種を持ち帰って栽培を始め、喫茶養生記を記したことでも知られる栄西禅師、静岡茶の祖とされる聖一国師、喫茶作法を伝えて草庵(そうあん)式茶道を創立したとされる大応国師。読経や焼香が行われる中、集まった茶業関係者ら約45人が茶業界の繁栄を祈った。 献茶式は1948年から実施されている。振興協議会長を務める市経済局の大村博農林水産統括監は「身が引き締まる思い。市内でお茶の生産が最盛期を迎える中で、消費拡大に
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デジタル茶況(4月24日)早場所は減産観測 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶の下げ幅は400~100円ほどで、1000円台後半から半ばの荷が多い。初倉などの早場所産地では生産を終える工場が増えていて、減産の観測が強まっている。 磐田は1800~1400円の荷が増えた。初倉は2000円台半ばから1600円ほどで成立した。中心値は1000円台後半。 坂部は2000円前後から1000円台前半、榛原や相良は2400~1200円前後で、いずれも中心値は1000円台半ばに移行している。勝間田は2000円台半ばから1000円台半ばで取引された。 金谷は3000円前後、小笠は2000円台後半から2000円前後で商談成立した。 あっせん業者は「1000円台半
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社説(4月24日)新茶シーズン到来 おいしい「リーフ茶」を
株式会社静岡茶市場(静岡市葵区)で初取引式典が行われ、新茶シーズンを迎えた。新型コロナ禍前に戻ることは考えず、外出自粛で喫茶の楽しみが見直されたのを弾みに、新時代を開きたい。 静岡茶市場の初取引は1956年の開設以来最も早い13日に開かれた。今年は天候に恵まれて萌芽[ほうが]が早く、初取引には県内から約1400キロが上場され、鹿児島茶は約1万7千キロ持ち込まれた。大型連休ごろの最盛期には10万キロ超が売買される日もあるから、まだ序盤である。県内の茶どころにある農協系の取引所でも取引が始まっている。 しばらくは八十八夜(5月2日)需要を見込んだ上級茶取引が行われ、大型連休中に盛期になると相
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新茶おいしく 島田・茶の都ミュージアム、5月7日までフェア
島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムで22日、新茶フェアが始まった。新茶の季節を楽しんでもらおうと、5月7日までさまざまな体験イベントを展開している。 初日はホットプレートでお茶をつくる体験が人気を集めた。参加者はミュージアム横の畑で新芽を収穫した後、火入れと手もみの作業を繰り返し、乾燥させて仕上げた。期間中はこのほかに手摘みや新茶の入れ方教室、すすり茶体験などが楽しめる。 体験イベントは開催日がそれぞれ異なり、一部は事前予約がいる。体験料とは別に、観覧料(一般300円)が必要。火曜休館(5月2日は開館)。新茶フェアの詳細は同ミュージアムのホームページへ。
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茶況(4月23日)今期初の2万キロ超上場 静岡県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は約2万4000キロ上場し、今期初めて2万キロを超えた。買い手は慎重姿勢を保っていて、商談成立に時間を要する荷が増えた。 本山筋の共同工場の荷は軟調相場が続き、1000円ほど値を下げる品もあった。価格は5000円周辺から2000円台とまちまち。荒茶工場幹部は「小口の商いが多く、売り切るのに苦労する」と語る。 東部の上場量は増加傾向にある。富士の中心値は1000円台後半で推移し、沼津は1000円台半ばを割り込む荷が多い。 ◇ 静岡市中の県産一茶も片付きに時間がかかり、1000円台の取引が増えた。富士の工場から初荷が届いた。 初倉は2000円台半ばから10
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茶況(4月22日)1000円台の成立増加 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は榛原や初倉、金谷などから荷が届いた。商談成立に時間を要し、1000円台で成立する荷が増えている。 磐田は3000円台前半から1000円台前半とまちまちで、平均は2000円を割った。初倉は3000円周辺から1000円台半ばで、2000円を境にした攻防が続く。あっせん業者は「2000円前後の荷が増えて弱含みの展開。特定の買い手が少ない荷の価格は下げざるを得ない」と話す。 坂部は2000円台後半から1000円台後半で取引された。共同工場の品は2800~2600円ほど。榛原や相良は3000円周辺から1300円前後で、2000円中心に移行している。勝間田は3000円台前半から2
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茶況(4月21日)2000円を挟んだ攻防 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、1000円強から200円ほど値を下げた。2000円前後を攻防ラインにした取引が続く。 磐田は3000円台半ばから1000円台後半で、中心値は2000円台前半で成立した。初倉は3000円前後から1600円と下値が崩れた。 勝間田は3000円台後半から2000円台前半で、中心は2000円台後半。坂部は3000円強が多い。榛原や相良は3600~1700円で2000円台前半中心に移行している。小笠は3800円から2000円台後半、金谷は4300~3800円で商談が成立した。あっせん業者は「大きな欠点がなくても買い手が付かず、値押しされる荷が多い」と話す。 静岡茶市場では、
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デジタル茶況 軟調の相場展開続く 静岡市中【1週間のハイライト 4月13~21日】
13日の静岡茶市場初取引を皮切りに本格化した静岡県産一茶の商いは、軟調な展開で進んだ。平年以上に上物需要は弱く、14日時点で4000円台だった品の多くは2000円台まで下がった。2000円前後が攻防ラインとなる中、1000円台の商談成立を余儀なくされる場面も増えている。 今年のやぶきたの摘採時期は前年よりやや早く、県内では早場所産地が盛期を迎えている。ただ、朝晩の気温が上がらない中で1ヘクタール当たりの生産量は伸びていない。茶農家にとっては、収量・販売単価ともに厳しい状況といえる。 静岡茶市場の県産一茶上場量は、21日に初めて1万キロを超えた。今後、沼津などからの持ち込み量が膨らむ見込み
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デジタル茶況(4月21日)1000円台の取引増 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は出回り数量が増えて弱含み、1000円台の荷口が増えた。下げ幅は1000~200円とまちまちで推移している。 磐田は3000円台半ばから1000円台後半で、中心値は2000円台前半となった。初倉は前日から400~100円値を下げ、3000円前後から1600円で成立した。一部の工場が生産を終えた。 坂部は3000円強の商いが多い。勝間田は3000円台後半から2000円台前半で、中心は2000円台後半に移行している。榛原や相良は3600~1500円前後で2000円台前半が中心。金谷は4300~3800円、小笠は3800円から2000円台後半で商談成立した。 あっせん業者は
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幸せのお茶「まちこ」摘採 静岡・清水区「最高の出来」
静岡市清水区で栽培されるJAしみずのブランド茶「幸せのお茶まちこ」の摘採が20日、同区の茶園で始まった。4月末ごろ販売する。 まちこは桜葉のような香りが特長で、生産者は23人、栽培面積計6万平方メートル。2003年から産地化を進め、受験合格を願掛けした商品「まちこ合格祈願」、高級ボトリングティー「桜、薫る」など幅広い商品を展開している。 同日午前には同区庵原町の長澤良和さんの茶園で約60キロを摘採した。春先の気温が高く3月の雨量も多かったため「出来は最高」という。
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茶況(4月20日)静岡県産一茶上場量、横ばい 静岡茶市場
静岡茶市場の県産一茶は、初倉や磐田などから前日比横ばいの9000キロが上場した。新茶商戦向けに手当てする動きが強まり、本山筋の売れ足は早かった。 沼津の荷口が増え、2000円台で取引された。富士は3000円台後半から2000円台半ばで成立した。 美和の共同工場の評価は安定し、6000円周辺から4000円台前半で取引された。手摘みの品などで翌日分の予約を受ける工場もあった。美和の生産者は「数量が増えない中、収益確保に向けて価格を維持していきたい」と話す。 ◇ 静岡市中は軟調な相場展開が続く。初倉は前日比300~100円下がり、3000円台前半から2000円ほどで取引された。2000円台
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デジタル茶況(4月20日)600~200円下げで成立 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、600~200円ほど下げて商談成立する荷が多い。価格に見合った品を選別買いする動きが続いている。 初倉は3000円台前半から2000円ほどで取引された。前日比で300~100円ほど下落した。磐田は3000円台後半から2000円台前半と幅が広く、中心値は2000円台後半。勝間田は4500円周辺から2000円台後半で、3000円台前半の商いが多い。坂部は3000円台半ばから2000円台前半で成立した。 あっせん業者は「2000円台に移行して売れ足が早まった荷がみられる」と話す。 榛原、相良は3800~2000円周辺、小笠は4000円台半ばから3500円ほど、金谷は55
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茶況(4月19日)本山筋、生産本格化へ 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は、本山筋や磐田などから9000キロ強が上場した。美和や藁科の共同工場が複数初上場した。各産地からの上場数量は来週以降に膨らむ見通し。 袋井や浜松など顔ぶれも広がり、ミル芽の品を求める買い手が手当てした。県中部の生産者は「朝晩の気温が上がらず、収量は少なめ」と話す。 静岡市中の買い気は弱めで推移した。榛原や相良の中心値は3000円弱。坂部の初荷は前年より安く、4200円から3000円台後半で取引された。 勝間田は5000円台半ばから3000円前後で、3000円台半ばの荷が多い。小笠は5000円前後から4000円で商談がまとまった。 初倉は3000円台半ばから2000
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おいしいお茶になあれ 静岡・大川小中生が手もみ体験
静岡市葵区日向の小中一貫校・大川小中で19日、茶の手もみ体験が開かれた。市茶手揉保存会の牧野力雄会長ら3人の指導で、前日に手摘みされた「やぶきた」などの茶葉約1キロを丁寧に仕上げた。 約20年前から行われているという恒例行事。3年生1人と8年生5人が参加した。生葉を蒸し上げた後、「ホイロ」を使い手のひらでこすり合わせる「もみ切り」、手で押し出すようにして茶葉の水分を飛ばす「でんぐり」などの製茶の工程に取り組んだ。 約5時間の作業で約200グラムの“新茶”が完成。早速、全校児童・生徒16人が、すがすがしい香りと味を楽しんだ。手もみに参加した3年の高橋香生子さん(8)
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デジタル茶況(4月19日)産地の顔ぶれ広がる 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、勝間田や坂部などの顔ぶれが広がった。数量が大きく膨らまない中でも、2000円台の成立が増えている。 勝間田は5000円台半ばから3000円前後とまちまち。3000円台半ばの荷が増えている。小笠は5000円前後から4000円、榛原や相良、御前崎は4000円周辺から2000円前後で成立した。中心値は3000円弱になった。共同工場3軒から入荷があった坂部は4200円から3000円台後半で取引された。 磐田は4000円台前半から2000円台半ばで取引された。初倉は3000円台半ばから2000円ほどで成立し、中心値は2000円台後半に移っている。 あっせん業者は「工場の銘柄
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茶況(4月18日)軟調地合の取引続く 静岡市中の県産一茶
静岡市中の県産一茶は軟調地合で推移している。4000~3000円台の荷で、500円前後下げる商いが目立った。 磐田は4000円台後半から3000円周辺、初倉は3000円台後半から2500円前後が多く、中心値は3000円強で取引された。 小笠は6000~4000円台半ば、勝間田は4800~4000円弱、相良や榛原は4000円台後半から2000円台半ばが多く、中心値は3000円台前半に移行している。坂部は5000円台前半を中心に成立した。 あっせん業者は「買い手の上物需要は伸びない。数量増に伴い2000円台の荷が増えていく」と見通す。 ◇ 静岡茶市場の県産一茶は本山筋の美和
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デジタル茶況(4月18日)下げ幅は500円前後 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は初倉や磐田、坂部などから入荷した。値を500円前後下げて成立する荷が多い。 磐田は4000円台後半から3000円周辺で商談が成立した。品種物は3000~2000円で取引された。初倉は3000円台後半から2500円前後で、中心値は3000円強。 小笠は6000円前後から4000円台半ばとまちまち。坂部は5000円台前半を中心に成立した。稼働工場が増えた勝間田は4800~4000円弱、相良や榛原は4000円台後半から2000円台半ばで取引された。中心値は3000円台前半。あっせん業者は「買い気が弱く、品質が安定していても値を下げないと成立しない荷が増えた」と話す。 榛原
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茶況(4月17日)買い気広がらず軟調 静岡市中 静岡県産一茶
静岡市中の県産一茶取引は買い気が広がらない中で、軟調な相場展開が続いている。前週末比の下げ幅が1000~300円の荷が多い。榛原や勝間田などで、操業を始める工場が増えている。 出荷工場が増えた初倉は3500円を中心に取引された。磐田は5000円台から3000円周辺までまちまち。相良、榛原、坂部、御前崎は5000円台半ばから3500円で成立した。あっせん業者は「小口の商いが多く、売れ足は早くない」と語る。 ◇ 静岡茶市場には、本山筋の美和にある共同工場の荷が初上場した。本山筋は20日までに稼働工場が増える見通し。 買い手の慎重姿勢に変化はない。市中問屋は「コワ葉化が進んだ荷が
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茶工場や茶商店舗訪問し激励 シーズン到来で牧之原市振興協議会
新茶シーズンの到来に合わせ、牧之原市茶業振興協議会(会長・杉本基久雄市長)は、市内の茶業従事者への激励訪問を行っている。安全安心な茶の生産や活発な取引に向け、市幹部らが26日まで約150の茶工場や茶商店舗を訪れる。 杉本市長らは17日、同市布引原の勝間田開拓茶農協(道下和行組合長)を訪問。同組合が2018年から販売する「香り緑茶」の製造過程を確認したほか、組合員らと今シーズンの生産状況などについて意見を交わした。 杉本市長は「ストレスなく順調に生育し、今年も良いお茶になる。ぜひ新茶を味わってもらいたい」と消費を呼びかけた。
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新茶シーズン幕開け 最高値はつゆひかり1万4000円 藤枝
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で17日、新茶の初取引が行われた。最高値を付けたのは、手摘みのつゆひかりで1万4千円。茶業関係者らが新茶シーズンの幕開けを祝った。 新型コロナウイルス感染症対策で式典は中止した。同JA茶業協議会藤枝支部の渡辺元嗣支部長は「全国に向けて良い品質の藤枝茶を届けたい。取引が充実することを強く願っている」とあいさつした。同JAの山本規代表理事専務は「本年のお茶は香り高く、味は濃い。若者を含め多くの人に飲んでもらい、改めてお茶の良さを伝えてほしい」と呼びかけた。 上場量は183キロだった。今後、摘採範囲が拡大していく見通し。
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デジタル茶況(4月17日)買い手は慎重姿勢維持 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は初倉や坂部、勝間田などから入荷した。買い手は慎重姿勢を保っていて、前週末比1000~300円ほど値を下げて成立する荷が多い。 初倉は4000円台半ばから3000円近辺で取引された。中心値は3000円台半ば。相良、榛原、坂部、御前崎は5000円台半ばから3500円で成立した。買い手が決まっている品種物の一部で4500円以上の荷があった。磐田は5000円台から3000円周辺でまちまち。 あっせん業者は「仕入れに慎重な買い手が多い。出回り数量が膨らまない状況でも相場は下落している」と指摘。市中問屋は「価格動向を見極めつつ、購入数量を伸ばしていく」と話す。 静岡茶市場は午前
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【D自在】お茶の「深蒸し」ってなんだ?
「深蒸し菊川茶」が、産地と特産品の組み合わせ名称を知的財産と認定する地理的表示(GI)保護制度に登録された。菊川市茶業協会など関係者の熱意に敬意を表したい。以前、菊川市役所でいただいたお茶がとてもおいしかったことを思い出した。 菊川市は日本一の茶産地牧之原台地の一角にあり、静岡県茶業研究センター(旧県茶業試験場)もここにある。ただ、深蒸し茶は菊川だけかというと、「発祥の地」には異説もあると聞くので、産地名を前面に出すのはもろ刃の剣かもしれない。 茶づくり日本一を競い毎年行われる全国茶品評会で成績優秀な市町村に贈られる「産地賞」を見ると、昨年第76回の深蒸し煎茶の部は、隣の掛川市が3年
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金谷地域で新茶初取引 わせ品種上場 威勢良く手合わせ
金谷地域の新茶初取引が15日、島田市のJA大井川五和支店で行われた。生産者や茶商ら関係者が新茶シーズンの幕開けを祝った。 わせ品種の金谷いぶき、さえみどりの2口64・5キロが上場。買い手側は荒茶の形状や色などを吟味し、取引が成立すると威勢良く手合わせした。 初取引に先立ち、開所式が行われた。同JAの増田政光組合長は「取り巻く環境は厳しいが、良い取引になってほしい」とあいさつした。市茶業振興協会長の染谷絹代市長は「稼げる茶業につながるよう島田市も支援していく」と述べた。
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掛川の最高値は3万円、菊川は三方良しの3万7410円 新茶初取引
掛川と菊川の両市で15日、新茶初取引が行われた。順調な生育を受けて、いずれも前年より6日早い幕開け。生産者と茶商、行政関係者らが式典に出席し、新茶商戦の活況を願った。 掛川茶市場は掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。持ち込まれた荷は8工場10口で計947・1キロ。売り手と買い手が価格交渉に臨み、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。最高値は3万円。 取引運営委員会の堀内尚委員長によると、今季は凍霜害が皆無で園相は良好。「刈り遅れのないように良品をつくり、全国の消費者に届けてほしい」と願った。 菊川市のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」では、約140人が
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茶況(4月15日)坂部の初荷を取引 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、坂部や御前崎から初荷が届いた。15日の雨天を経て、週明けに工場の顔ぶれが広がる見通し。 初倉は5000円台から3000円台で成立。坂部や相良の品種物が6000円周辺から4000円台で取引された。磐田は4000円台から3000円台の取引が多いが、6000円周辺の荷もあった。 あっせん業者は「雨天後に数量が伸びて、相場は軟調に進む」と話す。 ◇ 静岡茶市場の県産一茶は賤機や藁科が初上場した。本山筋の美和では、17日前後に複数の共同工場が生産を開始し、取引が本格化する。 清水小島や初倉、磐田などからも上場した。一部で商談成立に時間を要する荷がみられた。
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良質な新茶いよいよ 最高値は1万1000円 島田で取引開始
島田地域の新茶初取引式が14日、島田市中河町のJA大井川島田支店で行われた。取引では価格に折り合いがつくと、生産者と茶商が同時に手をパ、パ、パンとたたく「手合わせ」の音が威勢よく響いた。最高値は手摘みのやぶきたで1万1千円の値が付いた。 早場所の初倉、湯日地域からつゆひかり、さえみどり、やぶきたの5口165キロが持ち込まれ、茶商は荒茶の形状や色、香気などを吟味した。鐘の合図で取引がスタートし、生産者と茶商がそろばんをはじきながら商談を進めた。 JA島田営農経済センターによると、今期は凍霜害がほとんどなく、生育は順調という。品種ものを仕入れた茶商の一人は「色のりがよく、さわやかな味わい」と
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袋井、森の新茶 出来上々初取引 前年より7日早く 手合わせの音響く
袋井市と森町で14日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より7日早い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 茶ピア取引所(同市岡崎)での式典には約50人が出席した。4工場から5口34キロが持ち込まれ、最高値は袋井茶の語呂合わせで2万9618円。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には2工場の11口18キロが上場。町内の茶商が外観や茶葉の香り、水色などを入念に確認し、目
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茶況(4月14日)清水のかぶせ 高評価 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は前日比横ばいの1127キロが上場した。清水小島で生産されたかぶせの手摘みの評価が高かった。 初倉はやぶきたの荷が初上場した。本山筋は美和や丸子などが少量取引された。 ◇ 静岡市中では初倉や磐田が6000円台半ばから4000円周辺で取引された。榛原や相良の一部荷口で、6000円台の成立があった。 あっせん業者は「内容が芳しくなかった一部の品は、前年より大きく値を下げた」と話す。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円) ▽成立 1万1081キロ(県内1,127キロ、県外9,954キロ) 清水 22,000 7,000 美和 5,50
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やぶきた生育4日早い 経済連調査
JA静岡経済連は14日までに、今シーズンの県内産一番茶の生育状況調査をまとめた。順調に育ったことで、本県主力品種「やぶきた」の摘採時期は前年より4日ほど早い。 県内各産地の茶園13カ所で12、13の両日、新芽の数や長さなどを調べた。1月以降の気温が平年より高く推移し、適度な降雨に恵まれたことで生育は良好、病害虫の発生も少ない。 磐田や掛川など平たん地の盛期は22~29日、川根や富士などの山間地は27日~5月5日となるもよう。早場所産地と遅場所が収穫のピークを迎える時期の開きは小さく、生産の短期集中が予想される。経済連は「需要に応じた良質茶づくりを心がけ、計画的に摘採を進めてほしい」(茶業
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デジタル茶況(4月14日)初倉から入荷 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は初倉が増えたほか、磐田や榛原、相良から入荷があった。あっせん業者は「前評判通りに上級茶の引き合いは強くない」と話す。 初倉は6000円台半ばから4000円周辺とまちまちだった。磐田の良品は6000円台半ばで取引された。品種物は4000円台が多い。榛原や相良は出回り数量が少なく、6000円台の成立もあった。 市中問屋は「上級茶の仕入れ量は前年並みを予定している。都内専門店からの注文は多くない」と話す。 藤枝 17日の初取引に向け、瀬戸谷地区の茶園を管理する生産者が新茶の手摘みを行った。気温の高い日が続いたため、生育は順調だが、新芽は小さいという。 島田、金谷、川根
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茶況(4月13日)初取引 数量限られ足早 静岡茶市場 県産一茶
新茶初取引が実施された静岡茶市場の静岡県産一茶の顔ぶれは限られた。上級茶やマレ物が目立ち、取引は足早に終わった。 前年に続いて出品された富士の和紅茶は、1万8000~8500円で取引された。 県外産一茶は、鹿児島県本土や宮崎から入荷した。1000円台の成立が増えている。 ◇ 静岡市中の県産一茶は相良や初倉、榛原から荷が届き、おおむね前年並みの価格で商談が成立した。仕入れに慎重な問屋が多く、買い気は広がっていない。 15日に御前崎や坂部などの荷が入り、顔ぶれが広がる見通し。牧之原地域の生産者は「雨天前にミル芽を摘採したい」と話す。 ◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
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高級一番茶をボトリング カネス製茶(島田)事業本格化、飲食店など販路開拓
製茶問屋のカネス製茶(島田市)は、今年の新茶シーズンにボトリングティー事業を本格化させる。飲食店などへの提案を強化するとともに、クラウドファンディングを通じた個人向け販売も進める。事業を担当する小松元気さん(28)は「新茶の豊かな香りを届けることで、急須で飲むリーフ茶の魅力発信にもつなげたい」と話す。 同社は茶の販路開拓を進める中で、ノンアルコール飲料市場の広がりに注目し、新ブランド「イブキ・ボトルドティー」を立ち上げた。熱処理をせずに、水と茶葉のみで製品化する「フィルタード・コールドブリュー製法」を採用し、茶本来のうまみや香りを引き出した商品を実現させた。 希少品種「金谷いぶき」のボト
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新茶シーズン入れたてどうぞ “茶娘職員”振る舞う 静岡の2信金
13日朝に静岡茶市場(静岡市葵区)で行われた新茶初取引に合わせ、市場近隣の金融機関がそれぞれ新茶サービスを実施した。リーフ茶の消費拡大を図る狙いで、豊かな香りと深い味わいを来店者が堪能した。 しずおか焼津信用金庫安西支店では、茶娘姿に扮(ふん)した職員の太田葉月さん(19)らが入れたての茶を振る舞った。来店者は「渋くて少し甘みがある」「爽やかな香り」などと新茶シーズンの到来を楽しんだ。先着者には本山茶のパックも配布した。伊東和麿支店長は「地元のお茶のすばらしさを再認識してもらえたら」と話した。 静清信用金庫は、同区の片羽、研屋町支店と本店営業部で新茶と茶菓子を配った。新型コロナウイルス拡
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「森のお茶」繁栄さらに 茶商組合、小国神社で祈願 森町
新茶シーズンの到来に合わせ、森町茶商組合は13日、同町一宮の小国神社で「遠州森の茶献茶祭」を執り行い、関係者が町の茶業のさらなる繁栄を祈願した。 町内の生産者や茶商、JA職員、商工団体代表ら約50人が出席。煎茶道静風流の天野智堂さん、守本湖堂さんがお点前を披露し、神前に茶を供えた。同組合の松浦芳雄組合長はあいさつで「いよいよ新茶の季節を迎える。伝統、文化を継承しつつ、森の茶の魅力を発信していく」と強調した。 一宮地区の茶園で森の茶をPRする初摘みも行われ、太田康雄町長や茶娘姿の「遠州の小京都森町プロモーション大使」らがもえぎ色の茶葉を摘み取った。初取引は前年より7日早い14日に行われる。
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1キロ120万円 清水・両河内の「高嶺の香」が最高値 新茶初取引
静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引で、両河内茶業会(同市清水区)の機械もみの茶「高嶺の香」が1キロ当たり120万円で最高値だった。 同会の茶に最高値が付くのは7年ぶり。購入した和田長治商店(同市葵区)の和田夏樹社長(36)は「高い品質のお茶に最高の評価をつけることで、魅力を広く伝えたい」と話した。 手もみの最高値は、JAふじ伊豆が販売した富士宮産の茶で、1キロ当たり111万1111円だった。
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静岡茶市場で新茶初取引 静岡県内産一番茶1375キロ上場
今年の新茶シーズン幕開けを告げる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引が、13日行われた。県内の茶園は生育状況が良好で、4月下旬までに各産地で摘採作業がピークを迎え、新茶商戦が本格化する。 初取引には県内産一番茶1375キロが上場した。午前7時の取引開始と同時に、買い手の製茶問屋と売り手の生産者が、生葉をもんで乾燥させて作った「荒茶」の出来栄えを見ながら、そろばんを片手に価格交渉を展開した。商談が成立すると、場内に「手合わせ」の音が響いた。 4月13日に初取引を行うのは、1956年の市場開設以来最も早い。茶市場の内野泰秀社長は「1日でも早く取引を始めることで、新茶商戦を盛り上げたかった」と
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餅まき、手もみ実演4年ぶり 新茶初取引で催し 静岡茶市場
13日の静岡茶市場(静岡市葵区)新茶初取引では、呈茶サービスや青果の物販など一般客向けのイベントが4年ぶりに行われた。 建物2階のバルコニーからのもちまきでは、川勝平太知事や難波喬司静岡市長らが来場者に紅白のもちを投げた。 茶の手もみの実演も行われ、同市内産新茶をほいろの上で丁寧にもんでいた。茶市場の担当者は「久しぶりにお茶の歴史や文化を多くの人に直接伝えることができた」と語った。
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デジタル茶況(4月13日)出回り量は限定的 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は前日の降雨や朝晩の気温低下の影響で出回り数量が限られた。入荷した相良と初倉はおおむね前年並みの価格で商談が成立した。あっせん業者は「芽伸びが遅れている地域もあり、出回り数量が膨らむのは来週以降」と話す。 県外産一茶は鹿児島県本土物の見本の顔ぶれが広がっている。市中問屋は「生育が早く、価格は前年より安い。品質はまちまち」と語る。 藤枝 14日に生産者が新茶の手摘みを行う。JA茶業センターでもみ、17日の初取引に出荷する見込み。 島田、金谷、川根 JA金谷センターによると、やぶきたは例年に比べて1~2日生育が早く、順調に進んでいる。 榛原、相良 市南部の一部で
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新茶商戦、簡便性と機能性に鍵 伊藤園・阿井崇さん/リーフブランドグループ商品チーフ
新茶商戦を迎え、各社は販路拡大に向けた戦略を実践する。消費者ニーズに合致した商品とは何か-。国内産荒茶の約25%を扱う業界最大手伊藤園の阿井崇リーフブランドグループ商品チーフに市況動向と方策を聞いた。 -足元の業況をどう見るか。 「在宅需要が落ち着き、急須で入れるリーフ茶の売れ行きが芳しくない一方、ペットボトルの販売は好調を維持している。社会活動正常化やインバウンド(訪日客)の復活に伴い、ティーバッグや水で溶ける『さらさら緑茶』のようなインスタント商材の売れ行きは伸びつつある。1パック500円以下のリーフ茶に代わるニーズがある」 -消費拡大に向けた取り組みは。 「売れる商品のテーマと
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一番茶、4月下旬に取引ヤマ場か 静岡県内各地の今季展望
静岡県内各地で一番茶の生産数量が膨らむ来週以降、静岡市葵区の茶問屋街や各産地で取引が本格化する。贈答用などの走り新茶の需要は限られ、上級茶の仕入れが一段落して相場が軟調地合となる時期は例年より早いとみられる。品質を重視したミル芽摘採の重要性は変わらない。 2月下旬以降の気温上昇などで生育は早い。今後も天候に恵まれた場合、早場所産地の一部では4月中に生産を終える予定で、遅場所でも生産を前倒しする動きが広がりそうだ。 静岡県に先駆けて6日に初取引を行った鹿児島県茶市場の1日当たりの上場数量は10トンを超えた。相場は前年より安値傾向だ。 茶商による新茶商戦用の仕入れがピークを迎える4月下旬、
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茶業界の課題解決へ 学生が産地と連携 東京農大生、川根抹茶で商品
豊かな香りが特徴の川根産抹茶に可能性を見いだした都内の大学生が、茶生産者と連携してようかんと抹茶染め商品を考案した。若者視点で茶業の新たな魅力を提案している。 東京農業大国際食料情報学部アグリビジネス学科で農業の6次産業化などを学ぶ学生5人は2022年5月、島田市川根町の農業法人KAWANE抹茶で現場実習を行った。抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の栽培工程を学びつつ農家の話を聞く中で、後継者不足や茶価低迷といった茶業が抱える課題を痛感した。 「抹茶産業を盛り上げたい」との思いを強くした学生らは、実習終了後もマーケティング手法を議論。飲用以外の用途を考え、抹茶をふんだんに使った類似品を見な
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茶工場 姉妹で経営革新 開発商品に高い評価 牧之原・石神製茶
大正時代から続く茶工場の発展に向け、経営革新に挑む姉妹がいる。マルテイ石神製茶(牧之原市細江)が注力する和紅茶と果物を掛け合わせた商品開発は、着実に成果が表れている。 石神美保子さん(54)と典子さん(51)姉妹は3月下旬、茶園の生育状況を確かめた。「きれいに育ってるね」。摘採期を控え、4月の好天を祈った。 石神製茶の深蒸し茶は静岡市内に出荷され、あっせん業者を介して製茶問屋の手に届く。姉妹が本格的に茶業に取り組み始めたのは2020年。高齢の父代吉さん(82)とともに工場に入り、栽培や製茶作業を学んでいった。ただ、折からの新型コロナウイルス禍で、茶業を取り巻く状況は厳しさを増した。 煎
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ガストロノミーに活路 料理とマッチング 静岡・老舗製茶問屋平岡商店
老舗製茶問屋の平岡商店(静岡市葵区)は近年注目されている、地域の食文化を楽しみながら旅行する「ガストロノミー」の考え方にヒントを得て、茶の消費拡大を目指す。 3月下旬、発酵食の料理教室「円居(まどい)」を主宰する辻村円さんとともに「お茶×食」をテーマにしたイベントを開いた。「豆腐のみそクリームには玉露」「中華春巻きには和紅茶」といった具合に、お茶を組み込んだコース料理を提供し、来場者から好評を博した。 同社は静岡市の中山間地玉川地区の茶を中心に扱う。ノンアルコール飲料としての緑茶の可能性を考える中で、都内で茶販売業などを営む岡部宇洋さん(浜松市出身)と連携して企画を練った。
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大自在(4月13日)静岡茶市場初取引
「風流茶話」という本をたまに開く。静岡茶市場(静岡市)の第3代社長直江晴男氏(1910~87年)が茶の月刊誌に連載した随筆などをまとめた遺稿集である。文は人なり、ひとかどの人物であったことがうかがえる。 56年の茶市場開設に手腕を発揮した。県は静岡茶業の改革に大なたを振るい、取引改善のため県内で生産された茶はすべてここに集め、ここで取引させようとした。それだけ、茶は地域経済の牽引[けんいん]役を期待されていた。 当然、取引を仲介する斡旋[あっせん]商や茶問屋は猛反対。抵抗は先鋭化し「駿府お茶騒動」と呼ばれた。今でも茶問屋街では、問屋の店先で商談する市中取引と、茶市場での取引が併存する。
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茶況(4月12日)オランダ客船寄港 特産茶でもてなし 御前崎で牧之原の団体
牧之原市内の茶業団体が11日、オランダの豪華客船「ウェステルダム」の御前崎港(御前崎市)への寄港に合わせ、乗客らに特産茶の魅力を発信した。 おもてなしイベントには御前崎市の茶業団体に加え、牧之原市茶業振興協議会や榛原茶業青年団、市茶手揉保存会が参加。ブース内ではお茶の飲み比べや保存会による手もみの実演などが催された。茶業青年団はお茶の入れ方教室を開催した。外国人観光客らは実際に急須を使ってお茶を入れるなど、体験を交えながら魅力を味わった。
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きょう新茶初取引 静岡茶市場
静岡茶市場(静岡市葵区)で13日朝、新茶シーズンの活況を祈願する新茶初取引が開かれる。春の日差しを浴びて各地の茶園で生育が順調に進む中、新茶商戦が本格化する。 県内各地の取引所も14日に袋井、森、島田で、15日に金谷、掛川、菊川で初取引が行われる。来週17日の藤枝、18日の川根で出そろう。 県や各JAによると、茶の生育は平年より早めで、4月下旬に各産地で荒茶生産が盛期入りする見通し。小売店では5月2日の八十八夜前後に、新茶の売り出しが活発化する。
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掛川茶アンバサダー6人就任 多様な価値観で魅力発信
掛川茶の魅力を伝える「第31代掛川茶PRアンバサダー」(掛川茶振興協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が11日、発表された。大石萌生さん(19)、北村勇起さん(36)、鈴木日々和さん(23)、松井映美里さん(20)、山城黎寿さん(24)、渡辺今日子さん(34)の男女6人が2年間活動する。 これまでは掛川茶PRレディとして女性のみを対象にしていたが、今回から名称を変えて性別を問わず募集した。多様な価値観で掛川茶を発信することが狙い。28人から応募があり、書類と面接審査で選んだ。 6人は同日、アンバサダー専用の法被を着て、掛川市役所に久保田崇市長を訪問した。掛川茶商青年団からはお茶のいれ方を
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デジタル茶況(4月12日)相良の初荷取引 静岡市中 県産一茶
静岡市中の県産一茶は、相良から初荷が届いた。磐田や初倉からの入荷もあり、おおむね前年並みの価格で手合わせした。斡旋(あっせん)業者は「天候や生育状況などを考慮して摘採を休む生産者があり、13日は出回り数量が膨らまない」と話す。 静岡茶市場には初倉と磐田、本山の美和、丸子などが上場した。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋所などが、静岡市葵区の川連ビルで新茶初取引会を開いた。問屋約30社が訪れ、目当ての品を買い求めた。
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茶況(4月11日)22日から新茶フェア 多彩な体験イベント 茶の都ミュージアム
島田市の「ふじのくに茶の都ミュージアム」は22日から新茶フェアを開く。5月7日まで、茶にまつわる多彩な体験イベントを繰り広げる。 同館の茶畑で新芽を収穫する「茶摘み体験」や急須を使わずに湯のみに直接、水と茶葉を入れて飲む「すすり茶体験」、新茶の入れ方を学ぶ教室、抹茶あんみつの食品サンプル製作など12種類のイベントを用意した。開催日程や時間、料金はイベントごとに異なり、一部は予約がいる。 体験料とは別に施設の観覧料(一般300円)が必要。混雑回避のため、1日に体験できるのは1人3種類まで。火曜休館(5月2日は開館)。午前9時~午後5時。新茶フェアの詳細は同館ホームページへ。
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早めの新茶期 準備万端 静岡県内生産本格化、消費拡大図る
今シーズンの静岡県内産一番茶の生産が本格化する。新芽の生育は順調に進み、静岡茶市場(静岡市葵区)は開設以来最も早い日取りとなる13日に初取引式典を開くなど、新茶商戦のムードが高まっている。新型コロナウイルス禍から社会経済活動が正常化へ向かう中、茶業者はイベント出店や販促活動を通じて消費拡大を図る。 静岡茶市場で6日、わせ品種「摩利支(まりし)」の生葉を1次加工した荒茶が取引された。前年より7日ほど早く摘採した茶は、色つやともに優れて、好評だった。栽培した同区内牧の森内吉男さんは「十分に雨が降ってくれて、きれいに育った」と話した。 県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)によると、調査用
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岩崎理事長を再任 静岡茶商工業協組
静岡茶商工業協同組合(市茶商)は11日、総会を静岡市葵区で開き、岩崎正樹理事長(63)=岩崎功商店=を再任した。任期は2年。岩崎理事長は「引き続き組合組織の強化と静岡茶の魅力発信に取り組んでいく」と話した。 副理事長には新たに竹沢重人氏(66)=竹沢製茶=が就いた。原科篤(67)=原科製茶=、市川真太朗(52)=市川園=の両副理事長、小林裕幸専務理事(61)=小林市蔵商店=は再任された。 販路拡大に向けた取り組みや、JR静岡駅地下の茶販売店「しずチカ茶店一茶」の改修準備などを盛り込んだ2023年度事業計画も承認された。
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地域一体 有機農業推進へ 掛川市 「茶」軸に区画整備
掛川市の久保田崇市長は11日、有機農業に積極的に挑戦する姿勢を示す「オーガニックビレッジ宣言」を行った。国の推進計画「みどりの食料システム戦略」を踏まえて、地域ぐるみで持続可能な農業を目指す。 県内では藤枝市に次いで2例目。市は国の交付金制度を活用して、市内で先行する茶を軸に有機専用モデル区画の整備や新規就農者の参入支援などを通して有機農業を推進する。マーケティング人材の育成やインターネット通販サイトを活用した販路多様化など流通・加工業者と消費者に向けた取り組みも加速させる。 市内の有機農業の耕地面積は61・5ヘクタール(2021年時点)。市は実施計画で、23~27年度の5年間で面積を8
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フェアトレード 二番茶で検討 掛川
掛川市は11日、今年の掛川茶市場の二番茶取引で持続可能な荒茶取引「茶業版フェアトレード」が試験的に導入される方針であることを明らかにした。生産者の経営が安定する仕組み作りを目指す。 JA掛川市によると一部の茶商と生産者の間で実施することを検討している。茶業版フェアトレードは昨年度に市が発表した茶業計画「掛川茶未来創造プロジェクト」の一環。荒茶は年によって相場が変わり、価格が安定せず生産者が離農する原因になるとし、適正価格での取引を促す。
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品評会へ新茶手摘み 浜松市西区須山製茶 育ちよく「上位目指す」
浜松市西区の須山製茶は11日、本年度の全国茶品評会の普通煎茶4キロに出品する新茶の摘み取りを同区神ケ谷町の茶園で行った。 地元住民ら約20人が茶園に入り、もえぎ色の「やぶきた」の新芽を一芯二葉で摘んだ。3月の気温上昇で生育が進み、前年に比べて1週間ほど早い初摘みになった。 同品評会などを行う全国お茶まつりは本年度は福岡県、来年度は初めて浜松市で開催される。須山純治社長(46)は「今季は太陽光を浴び、しっかり育った。本年度、来年度と上位入賞を目指したい」と話した。
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デジタル茶況(4月11日)県産一茶 本山、磐田が上場 静岡茶市場
静岡茶市場の本県産一茶は磐田と本山筋の内牧、丸子から荷が届いた。本山筋は来週以降、上場数量が伸びる見通し。 静岡市中では初倉からの入荷があった。あっせん業者は「品質は例年並み。週内に顔ぶれが増える」と話す。 静岡茶市場の鹿児島県本土物の上場数量は1万6800キロで、親値は3000円台から2000円台でまちまち。郡部問屋は「香りがのってくるのはこれから」と語る。
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茶況(4月10日)藤枝の茶園調査 生育が早く順調 JAなど
新茶シーズンを前に、JA大井川藤枝営農経済センターや県志太榛原農林事務所などはこのほど、藤枝市内の茶園で生育調査を行った。1月からの適度な降水量に加え、3月下旬からの気温の上昇が茶葉の生育に好影響を与え、前年に比べ3日ほど生育が早く、順調だという。 同JAと同事務所、藤枝市お茶のまち推進室の職員計7人が5カ所の茶園を回った。20センチ四方の測定枠とカウンターを使い、新芽の数や長さ、開葉の数、病害虫発生状況を確認した。 早場所は16日以降から摘採が始まる予定。
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デジタル茶況(4月10日)磐田の荷を取引 静岡市中と静岡茶市場
静岡市中に磐田の荷が届いた。問屋数社が買い求め、5000円台半ばで取引された。静岡茶市場にも磐田と磐田豊田からおおいわせとさえみどりが届いた。 生産者からは、気温低下に起因する霜害を指摘する声が聞かれた。県中部の生産者は「対策をとっているが、今週の気温動向は気がかり」と不安を隠さない。 静岡茶市場の鹿児島県本土物の上場量は約1万5000キロ。市中問屋は「品質はまずまず。価格の動向を見極めたい」と話す。
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茶娘500人超華やかに 島田・金谷茶まつり 5年ぶり熱気
島田市金谷地区に新茶シーズンの到来を告げる「第40回金谷茶まつり」(金谷茶まつり保存振興会主催)が8日、JR金谷駅前本通り周辺で始まった。地元住民らが茶娘踊りや屋台の引き回しを披露し、会場は多くの人でにぎわった。9日まで。 新型コロナ禍で延期や中止が続いたため、2018年以来5年ぶりの開催。本来は2年に一度実施している。見どころの一つは茶娘合同踊りで、子供の茶娘「豆茶」からベテランの大人まで500人を超える茶娘が一斉にJR金谷駅前本通りで華麗に踊った。ちゃっきり節や牧之原音頭、金谷音頭などを披露した。 屋台道中では、そろいの法被姿の地元住民らが威勢良く屋台を引き回した。金谷大井川川越し太
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静岡県茶商工業協同組合 新理事長に長瀬氏
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は7日、総会を静岡市葵区で開き、新理事長に茗広茶業(同区)の長瀬隆氏(66)を選んだ。任期は2年。 長瀬氏は「茶業を取り巻く状況は厳しい。生産者や行政との連携を強め、茶業を発展させていきたい」と話した。副理事長には新任の桑原壮太氏(58)=桑原園=のほか、長田辰美氏(70)=おさだ製茶=、岩崎正樹氏(63)=岩崎功商店=、原田宗一郎氏(52)=ハラダ製茶=、松田真彦氏(63)=松田商店=、市川真太朗氏(52)=市川園=を再任した。 品評会開催や研修事業推進などを盛り込んだ2023年度事業計画も承認した。
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14日に新茶初取引 袋井・茶ピア
JA遠州中央は7日、袋井市の茶ピアでの2023年度新茶初取引について、前年より7日早い14日に実施すると発表した。 午前6時から開所式を行う。同JAによると、生育は順調で、一番茶のピークは今月下旬の見通し。
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茶況(4月7日)袋井産茶販売や手もみ体験会も 法多山でまつり
袋井茶振興協議会はこのほど、恒例の「ふくろい春のお茶まつり」を袋井市の法多山尊永寺で開いた。袋井産茶を味わおうと、多くの観光客が訪れた。 1、2の両日開かれ、茶業青年団や茶商組合に所属する市内の茶業関係者などが出店。自慢の茶を販売したほか、袋井市茶手揉(てもみ)保存会による手もみ茶の実演や体験会、茶の入れ方教室、お茶当てクイズなども行われた。初日はJA遠州中央と市の女性職員らが茶娘に扮(ふん)して来場者に茶を振る舞った。 袋井茶のPRを目的としたイベントで、コロナ禍により4年ぶりの開催となった。
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茶業の発展 先人に誓う 牧之原・茶問屋「相良物産」
新茶シーズンの到来を控え、牧之原市の茶問屋「相良物産」(山本明男社長)は7日、茶業の発展を願う拝礼式を同市の小堤山公園で開いた。 同公園には深蒸し茶の生みの親として知られる同社2代目社長の山本平三郎翁の胸像が建てられている。拝礼式には同社社員や茶業関係者らが出席し、平三郎翁の功績をたたえるとともに、活発な取引や高品質なお茶の生産を祈願した。山本社長は「安全に、意欲新たに茶期に臨もう」と呼びかけた。
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デジタル茶況(4月7日)鹿児島本土物が初上場 静岡茶市場
鹿児島県本土物の一茶が静岡茶市場に初上場した。産地は頴娃と知覧で、数量は計4600キロ。買い手の興味は強く、品質を見極めていた。 知覧の荷を仕入れた市中問屋は「水色、香りともに良いので今後に期待したい。生育はやや早め」と話す。 種子島一茶は3300キロ上場した。来週にめどを迎える予定で、1000円台の取引が増えている。
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茶況(4月6日)栄西禅師を供養 掛川・粟ケ岳 茶業の発展祈願
掛川市東山地区の茶農家らでつくる茶祖栄西禅師顕彰会が、日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の報恩供養祭を市北東部の粟ケ岳山頂で行った。約130人が栄西禅師の銅像に、茶業の発展を祈願した。 新型コロナウイルス禍に伴う規模縮小を経て4年ぶりの本格開催。会長を務める東山茶業組合の杉山裕朗組合長は「良質な茶づくりと後継者育成を心がけて、おいしい茶を消費者に届けたい」と誓った。 同組合によると、新茶シーズンを前に園相は良好。天候に恵まれて3月以降は一度も防霜ファンが回っていないという。「今までにないほどの良質な茶が摘める」(杉山組合長)と期待感が大きい。 (掛川支局・高林和徳)
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中国販路、新手法で開拓 初ライブコマース、アプリ活用 静岡県東部経済団体 コロナ後見据え
中国向けに地元特産品を扱うサイトを作成し、販促を重ねている県東部の経済団体と一般社団法人富士山浪漫之旅(沼津市、朱珠代表理事)は、ライブコマースによるプロモーション活動を新たに展開するなど販路開拓を加速させている。サイトの品ぞろえも拡充し、コロナ後のインバウンド需要の獲得を目指す。 3月中旬に沼津市で行った初のライブコマース。都内在住の中国人インフルエンサーが視聴者に沼津茶や菓子、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」とのコラボ商品など13品目を紹介した。2時間(北京時間の午後1~3時)実施し、視聴者は2042人。400個が販売され、うち「ラブライブコラボ沼津茶」が約半数を占めた。また、
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デジタル茶況(4月6日)磐田豊田、内牧に高評価 静岡茶市場
静岡茶市場に磐田豊田のおおいわせと本山の内牧の摩利支(まりし)が届いた。買い手からの評価は高く、問屋数社が仕入れた。県内では初倉の初荷が取引された。 静岡市中に届く鹿児島県本土物の見本点数が増えている。積極的に仕入れに動く気配には乏しく、あっせん業者は「まだ様子見段階の買い手が多い。生育の進度は速い」と話す。 鹿児島県茶市場では6日、新茶初取引会が行われた。来週以降、顔ぶれが増えていく。
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茶況(4月5日)一番茶生育状況調査 昨年比3~4日早く JAハイナン
一番茶シーズンを前にJAハイナンはこのほど、管内の定点茶園で生育調査を実施した。萌芽(ほうが)率などの調査の結果、昨年に比べ平均で3~4日生育が早いことが分かった。 調査は3月31日に同JA職員が管内26の定点茶園で実施。萌芽率は94・0%で前年同時期(3月30日)に行った調査と比べて7・5%高かった。4月前半の気温も平年より高い見込みで、今後も順調に生育が進むとみられるという。担当者は「防霜対策に加えて、摘採期に合わせた茶工場の整備を」と呼びかけている。 (榛原支局・足立健太郎)
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新茶初摘み「最高のお茶に」 菊川市のハウス茶園
菊川市の菊川茶手揉保存会は5日、新茶シーズンを前に同市半済のハウス茶園で新茶の初摘み会を開いた。 保存会や茶業協会、JA遠州夢咲、昨年のコンテストで選ばれた菊川茶娘など約20人が参加し、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。昨年より収穫時期を1週間遅らせたことで大きく成長した芽が多かった。 保存会の落合とし会長(74)は「品質のいい葉がたくさんあった。菊川のお茶を好きになってもらえるよう最高のお茶にしたい」と話した。収穫したお茶は市内で製茶し、茶業繁栄を願って7日の栄西禅師供養祭で献茶する。
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茶農家苦悩「先見えぬ」 農業担い手、止まらぬ減少 継承可能な環境づくりに支援必須
新茶シーズンが間近に迫った3月下旬、静岡市葵区内牧の茶園に新緑の景色が広がっていた。山間地の適度な日照量と冷涼な環境が良質な茶を育む。「味は良い。できる作物は限られるが、お茶づくりには最適な土地」。地元で約50年にわたり生産を続ける牧野隆夫さん(66)は語る。 組合長を務めるマルウチ茶農協では約30年前、100軒以上の農家が茶葉を出荷していた。荒茶工場を回す正組合員も「いくらでもいた」が、現在は農家が38軒、正組合員は17人に減った。「茶の単価が安くなり、農家も年を取った。後継者は出てこない」と苦しい胸の内を明かす。 農業の担い手不足が深刻化している。農林水産省の統計によると、2010年
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一茶製造前に技術の共有 川根本町
川根本町農業経営振興会(藤中康彦会長)などは5日、製茶技術を学ぶ講習会を同町地名の農林業センターで開いた。地元茶業者約15人が参加し、本格的な製造の前に一茶の状態や製茶技術を共有した。 早朝に手摘みしたわせの生葉約80キロがセンターの茶工場に持ち込まれた。県志太榛原農林事務所の職員らが講師を務め、生葉の状態から蒸す、もむの各工程で適度な時間と温度に調整し、荒茶に仕上げた。 参加者は講師陣と積極的に意見交換し、全国茶品評会出品茶を製造する同茶工場の高度な技術を学んだ。一茶直前の講習会は初めてといい、藤中会長は「一茶前のこの時期に技術を共有しあうことは農家の安心材料にもなる。地域全体でおいしい川
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15日に新茶初取引 掛川茶市場とJA遠州夢咲
掛川茶市場取引運営委員会は5日、新茶初取引を15日に行うと決めた。平年より1週間ほど早い。午前7時半から掛川市千羽のJA掛川市本所で式典を開く。 JA遠州夢咲も15日に初取引を行う。式典は午前6時半から菊川市和田の同JA茶業振興センター「サエリア」で開催する。式典終了後に取引を始める。
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わせ品種「高水準」 静岡茶市場 県内産初入荷、期待の品質
静岡茶市場(静岡市葵区)で5日、今年初となる県内産新茶の取引があった。農家が手で摘み取った茶葉を1次加工した荒茶が2点並び、品質や希少価値が評価されて1キロあたり数万円の高値がついた。13日に予定する新茶初取引式典が近づく中、関係者は今年の茶葉の出来栄えに期待を強めている。 取引されたのは松川茶園(同市駿河区)と秋山園(富士市)のわせ品種の茶。秋山園の荒茶を仕入れた富士茶農業協同組合(同市)は「香り、味わいともにとても高い水準」と評価した。 県内では今月上旬から中旬に今シーズンの荒茶生産に取りかかる農家が増える見込みで、同市場の内野泰秀社長は「新茶ムードを高められるよう努力していく」と話
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4年ぶり駿府大茶会 抹茶・煎茶10流派、静岡で茶席【動画あり】
静岡県内の抹茶・煎茶の計10流派が集う第28回駿府各流大茶会(県茶道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が5日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で開幕した。10日までの期間中、日替わりで1日4流派が趣向を凝らした茶席を構え、来場者をもてなす。 新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催。今回は「東アジア文化都市2023静岡県」認証プログラムの一環として実施する。 開会式で静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長は「東アジア文化都市で県が掲げるテーマにふさわしい6日間にしたい」とあいさつ。同連盟の青島宗智理事長は「茶どころ静岡での茶席を楽しんで」と呼びかけた。 出野勉副知事らによるテープカットの後、第1席が
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デジタル茶況(4月5日)静岡県内産一茶 静岡茶市場に初上場
静岡県内産一茶が5日、静岡茶市場に初上場した。富士と丸子の手摘みのマレ物で、前年よりやや高値で手合わせした。6日は磐田豊田と本山の内牧から荷が届く予定。 県外産は鹿児島県種子島の一茶が同茶市場と静岡市中に計約3400キロ届いた。数量が膨らんだことで、商談成立に時間を要する品がみられた。郡部問屋は「様変わりが進んでいる荷もある」と話す。
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新品種「しずゆたか」命名 静岡県茶業研究センター 飲料、輸出需要に対応
静岡県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)は4日、新たに育成した茶のおくて品種を「しずゆたか」と命名したと発表した。大量生産型で病害への耐性が高く、ペットボトル飲料の原料や海外輸出向け製品としての需要が期待される。2023年春に苗木の流通を開始する予定。 しずゆたかは1995年に交配した品種で、育成時の系統名は「95-7-35」。2022年7~8月に流通時の名称を公募し、寄せられた164件から選んだ。今年3月30日、農林水産省が品種登録出願を公表した。 急須で入れて飲むリーフ茶需要が低迷する一方、茶飲料製品の消費動向は堅調を維持する。同センターによると、しずゆたかの1アール当たり収穫
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茶況(4月4日)緑茶縁日キット制作 市緑茶化計画に予算 島田市
島田市は2023年度一般会計当初予算に、市のシティープロモーション「緑茶化計画」関連事業費として1638万円を計上した。 昨年夏にJR東京駅で実施した縁日の雰囲気を楽しみながら緑茶が味わえる「緑茶縁日」が好評だったことを受け、どこでも開催できるように設備を一式そろえた緑茶縁日キットを制作する。海外見本市への出展補助や茶の海外輸出支援事業などにも取り組む。 島田市緑茶化計画は新市誕生10周年に合わせ、15年度に開始した。これまでに商品開発をはじめ、中学生による15秒CMの作成などを行っている。
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希少品種「近藤早生」新茶手摘み 静岡・丸子原産 やさしい味わい、6日発売
静岡市駿河区丸子元宿山の松川茶園で4日、新茶の手摘み作業が行われた。地元住民ら約30人が、傾斜地で新芽を摘み取った。茶葉は製茶作業を経て6日に販売を開始する。 収穫した茶は丸子原産で、やさしい味わいや花のような香りが特徴の希少品種「近藤早生(わせ)」。2月下旬以降の気温上昇や適度な降水量に支えられ、順調に生育した。 茶葉は「手摘み走り新茶」と題して、6日から静岡伊勢丹(同葵区)地下1階フロアで販売する。50グラム入り1944円。 園主の松川洋平さん(43)は「風味豊かな茶をアピールすることで、新茶シーズンの盛り上がりにつながれば」と話す。松川茶園はやぶきたなどの品種も栽培していて、摘採
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デジタル茶況(4月4日)7日に本土物初上場 静岡茶市場
鹿児島県本土物一茶が7日、静岡茶市場に初上場する。頴娃や知覧などからの荷で前年に比べ4日早い。 静岡市中には同県本土物の見本が届いた。鹿屋や頴娃などで、斡旋(あっせん)業者は「色は良い。味や香りはこれからのってくる」と話す。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋所などは12日、新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開く。
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茶況(4月3日)有機農産物推進へ協議会を設立 藤枝市
藤枝市はこのほど、有機農業実施計画の実現に向け、オーガニックシティ推進協議会を設立した。本年度は市内の全小中学校(27校)の給食で有機茶のティーバッグを40回提供する。保育所や認定こども園でも有機粉末茶を使った菓子を提供し、有機農産物のブランド力を確立する。 市農業振興課によると、有機農産物は化学肥料を使わず、安心安全で環境に配慮した食材である一方、高価格のため消費面で課題がある。消費拡大に向けた戦略の一環として、学校給食を通じて子どもや保護者に有機農産物への理解を深めてもらう。 協議会は茶や米の生産者らで構成する。有機農業を地域ぐるみで推進し、有機農産物の生産や消費拡大の取り組みを活性
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デジタル茶況(4月3日)種子島産一茶が盛期 2800キロ入荷
鹿児島県種子島産一茶が盛期入りし、静岡茶市場と静岡市中に計約2800キロ届いた。品種はさえみどりやみねゆたか、最終盤の松寿(しょうじゅ)など。一部でコワ葉化を指摘する声が聞かれ、郡部問屋は「色合いは良いが、割高感を感じる荷もある」と話す。 静岡県産一茶は今週、わせ品種の取引が始まる。JA関係者は「園相は良く、例年以上の良品を届けることができそう」と語る。
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日本茶きみくら羽田エアポートガーデン店長 阿部佳乃子さん 空港で茶の魅力を発信【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】
羽田空港国際線ターミナル直結の商業施設内に1月にオープンした丸山製茶グループの茶販売店で、日本茶の魅力を発信する。他業種から転身し、茶葉や道具類の知識を日々増やしつつ店頭に立つ。東京都出身。 -店のコンセプトは。 「世界の方が行き交う窓口で、日本茶の文化を広めることを目指している。全国各地の高級煎茶や自社の看板商品の県内産深蒸し茶、抹茶に加え、自家製抹茶を使った菓子や、バイヤーが厳選した気鋭作家の茶器、道具類もそろえた。新茶シーズンに向けてさらに商品展開を工夫していきたい」 -開店後の反応は。 「訪日客の抹茶人気は予想以上で、抹茶や茶道具の販売コーナーが店舗正面に来るようレイアウトを
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新茶初取引、4月13日 静岡茶市場 最も早く
静岡茶市場(静岡市葵区北番町)は31日、新茶シーズンの幕開けを告げる新茶初取引を4月13日に行うと発表した。1956年の同市場開設以来最も早い。内野泰秀社長は「茶業者らが一堂に会する機会を早めに設け、新茶商戦の機運を高めたい」と話す。 同市場が静岡県内JAから集めた情報によると、各茶産地での生育は順調という。気温がやや高く推移し、降水量も安定している点から、4月18日に初取引を迎えた昨年よりも前倒しで収穫が進むとみている。 初取引は、午前6時半から県内茶生産者や製茶問屋、行政関係者らが集まり茶業活性化を祈るセレモニーを行う。新型コロナウイルス禍で休止していた、一般客向けの呈茶や手もみ茶づ
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茶況(3月31日)袋井の晩茶研究会 世界大会出場報告 市長に意気込み
2月に開かれた「にっぽんの宝物JAPAN大会」で、袋井市の晩茶研究会の乳酸菌発酵茶を原料としたスパークリングティー「bodhi(ボーディー)」がドリンク部門のグランプリに輝いた。8月の世界大会に出場する。 全国大会に向けて抽出方法や容器デザインを見直し、生産地の菩提(ぼだい)地域にちなんだ名称に変更した。審査では味や健康効果、放任茶園の茶を活用する生産態勢をアピールし「ノンアルコール飲料の定番になり得る」と評価されたという。 同研究会がこのほど、市役所に大場規之市長を訪問。池田佳正副会長は「茶業界代表として頑張ってくる。この商品を世界の人々に知ってもらいたい」と意気込みを語った。
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深蒸し菊川茶 GI登録 お茶の認定、静岡県内初
農林水産省は31日、地理的表示(GI)保護制度の対象に深蒸し菊川茶を新たに登録した。静岡県内でお茶の登録は初めて。 GIは地域ならではの環境で長年育まれてきた特産品を国が保護する制度。菊川市茶業協会が登録を申請していた。同日、農水省で登録証授与式が開かれ、藤木真也政務官が同協会の村松正一副会長に登録証を手渡した。 深蒸し菊川茶は濃厚な黄緑色で、渋みが少なくまろやかな味わいが特徴。1950年頃、茶葉を長い時間蒸すことで渋みを抑える深蒸し茶の製造に成功し、同市が深蒸し茶発祥の地として知られるようになった。全国茶品評会の深蒸し煎茶部門の新設や深蒸し茶の全国普及に貢献した。 同協会の会長を務め
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茶況(3月31日)種子島一茶1000キロ入荷 静岡市中茶市場
鹿児島県種子島産一茶が、静岡市中と静岡茶市場に計約1000キロ届いた。週明けの3日に取引される数量は膨らむ見通し。 ◇ JA静岡市はこのほど、「しづはたブロック茶生産者の集い」を静岡市葵区で開いた=写真=。福田ケ谷や俵峰などで2022年に生産した荒茶を展示し、成分分析結果を基にもみ方や仕上げ方について意見交換した。
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静岡茶市場 最終黒字 2年連続
静岡茶市場(静岡市葵区)は30日、株主総会を開き、2023年1月期決算の純利益が前期比11・2%増の42万円だったと報告した。高価格帯の一番茶の取扱量減が響き9年連続となる営業赤字を計上したが、茶取引安定協会からの経営協力費3750万円を受けたことで2年連続の最終黒字を確保した。 売上高に当たる営業収益は16・2%減の9025万円。同社の営業収益は茶取引時の取扱数量や価格に応じた手数料が8割弱を占める。取扱金額は17・2%減の30億9千万円と低迷し、営業損失は前年の4201万円から5670万円に拡大した。 経営協力費を営業外収益に、新型コロナウイルス禍で特例措置が設けられた雇用調整助成金
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お茶廃材原料のプラ製品 ダイシン(牧之原市) 日用品も環境に優しく
持続可能な開発目標(SDGs)の推進で環境に配慮した企業努力が求められる中、茶の製造過程で生まれる廃材を原料に含んだバイオマスプラスチック製の日用品を生み出した。自動車部品の製造や組み立てが本業だが、業界ニーズの変化を見据え、循環型社会に適応するノウハウ蓄積も狙いだ。 コンセプトに「住みよい地球づくり」を掲げた事業の展開を考えたとき、県内有数の茶どころ牧之原市に本社を構える企業として、茶を活用した製品を作り上げることを一つの地域貢献と捉えた。バイオマス樹脂を生み出す特殊技術を持つ企業と連携し、茶製造時に工場内に舞う粉状の茶を活用したチップを開発。自社の成形技術を生かし、製品第1号として石油
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茶況(3月30日)一番茶控え萌芽調査 JA掛川市 やや早い生育
JA掛川市はこのほど、一番茶の時期を前に、萌芽(ほうが)調査を始めた。同JA、県中遠農林事務所、掛川市の職員ら8人が市内6カ所の定点茶園で調査したところ、平均より1~2日ほど早い生育と分かった。 20センチ四方の枠を使い、萌芽した芽の割合を調べた。初日の萌芽率は24・4%で、前年の20・4%を上回った。2~3月の平均気温は高めに推移し、雨量も適量のため、生育は順調という。同JAの中村貴司茶業課長(49)は「急な寒の戻りに備え、生育状況に応じた管理と防霜対策を徹底してほしい」と呼びかけた。 調査は4月中旬まで毎週実施し、結果を基に新茶初取引日を決める。
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茶況(3月30日)品種の顔ぶれ広がる 種子島一茶
鹿児島県種子島産一茶が、静岡茶市場と静岡市中に計約440キロ入荷した。品種は松寿(しょうじゅ)、しまみどり、くりたわせと顔ぶれが広がった。前年より高値で手合わせした荷もあった。 日本茶インストラクター協会はこのほど、2022年度の試験に合格した日本茶インストラクター・日本茶アドバイザーの認定式を静岡市葵区で開いた。 新規認定者や現役会員など約100人が参加し、活動の活性化に向けて情報交換した。日本茶の可能性について語り合うパネル討論も行われた。
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茶況(3月29日)茶葉入りアイス発売 牧之原「相良物産」
牧之原市の茶問屋「相良物産」はこのほど、自社ブランド「さがらやぶきた」の茶葉を使ったアイスの販売を開始した。 新商品は「深蒸し煎茶」「ほうじ茶」の2種類。粉末に加えて細かく刻んだ茶葉をアイスに練り込むことで、それぞれのお茶の深みや香りを引き出した。 山本明男社長は「お茶の魅力を知り、飲みたいと思うきっかけの一つになれば」と話した。
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茶況(3月29日)茶業振興方針を確認 JA静岡市
JA静岡市はこのほど、茶生産者が栽培方針などを確認する「グリーンティーフォーラム」を静岡市駿河区の同JA本店で開いた。 2023年度の茶業振興方針は、有機栽培促進に向けた管理手法の分析や販路研究、肥料コスト低減のためのほ場試験などを柱と位置付けた。 表彰式も行われ、同市葵区黒俣の久能尾共同製茶組合が茶業功労者の賞状を受け取った=写真=。高品質の茶づくりが静岡茶市場共販や地域振興につながったと評価された。 本山茶品評会優等の三村逸索さん(葵区内牧)、1等の杉山喜太郎さん(同区俵峰)も表彰を受けた。
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茶況(3月28日)島田で一茶審査会 上位入賞者を表彰
島田市茶業振興協会(会長・染谷絹代市長)はこのほど、本年度一茶審査会の表彰式を市内で開き、上位入賞者を表彰した。 普通煎茶の部に11点、深蒸し煎茶の部に23点の出品があり、染谷市長が普通煎茶の上位5人、深蒸し煎茶の上位7人に表彰状を贈った。最高賞の優等には、普通煎茶の部で神鵜茶農業協同組合、深蒸し煎茶の部は永田英樹さんが選ばれた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 【普通煎茶】1等 鈴木進▽2等 三浦浩司▽3等 美緑園伊久美茶農業協同組合、永井重光 【深蒸し煎茶】1等 谷口原茶農業協同組合、三浦克暢▽2等 菊翠茶農業協同組合、井村徹▽3等 丸東製茶、初倉鎌塚茶農業協同組合
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茶況(3月28日)種子島一茶350キロ上場 静岡市中茶市場
鹿児島県種子島産一茶が、静岡市中と静岡茶市場に約350キロ届いた。種子島茶生産組合からの荷で、品種は松寿(しょうじゅ)。問屋数社で分け合った。 市中問屋は「香りが良く全体的に品質が安定している。例年同様に一定量を仕入れたい」と話した。種子島一茶は週内にくりたわせが入荷するなど、品種の顔ぶれが広がる見通し。
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茶況(3月27日)茶の若者需要創出 中高生が飲み比べ JA大井川
JA大井川はこのほど、茶の需要創出事業に関する報告会を藤枝市のJA大井川本店で開いた。良質な茶の扱い方を学んだ市内の中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」の7人が、3種類の茶を飲み比べ、ブランド茶「藤枝かおり」の茶葉を使用した新商品の菓子も試食した。 渋味や苦みを抑えるために、藤枝親茶と藤枝かおりの萎凋(いちょう)茶、朝比奈玉露を水出し茶で提供した。生徒は菓子と一緒に味わい、「お湯で入れるよりも渋味を感じづらかった」「玉露はうまみが出て、甘みと渋味のバランスの良い菓子と相性が良かった」と評価した。 JA大井川は茶を飲む機会が少ない若者の関心を深めようと、昨年4月から県茶業会議所と連携して茶の新
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茶況(3月27日)種子島一茶が入荷 静岡市中
鹿児島県種子島産一茶が、静岡市中に約20キロ届いた。品種は松寿(しょうじゅ)。28日は種子島茶生産組合(同県西之表市)から300キロ以上入荷し、静岡市中と静岡茶市場で取引される予定。 静岡県各地でも一茶生産に向けた準備が進んでいる。静岡市内の生産者は「生育は前年よりやや早い。適期摘採を心がける」と話す。市中問屋は「上級茶の需要は限定的。仕入れ総量は前年並みを見込む」と話す。
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高級静岡茶で「茶宴」コース料理のお供提案 ワインボトル入り販売 神奈川の企業
ワインボトル入りの高級茶の製造販売を手がけるロイヤルブルーティージャパン(神奈川県茅ケ崎市)がこのほど、静岡茶の始祖とされる鎌倉時代の僧、聖一国師が生まれた静岡市葵区栃沢の手摘み茶を使った高級緑茶「きよみプレミアム」の販売を始めた。高級茶をコース料理と一緒に味わう食の様式「茶宴」を広め、茶の消費拡大につなげる。 茶葉を生産するのは栃沢で茶園を営む内野清己さん(64)。手摘みした「やぶきた」の茶葉を工場で時間をかけて水で抽出し、上品な甘みとこくのある味わいに仕上げる。内野さんは「今まで高齢者の顧客が中心だった。コース料理と茶を合わせる食文化の提案で、幅広い年齢層のファンを開拓できれば」と期待
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聖一国師石碑に献茶 静岡茶の祖 無病息災、茶業の発展祈る 静岡・葵区
静岡茶の祖とされる聖一国師が生まれた静岡市葵区栃沢で25日、献茶式が開かれた。地元の茶農家らが集まり、茶業発展や無病息災を祈願した。 地元の小中一貫校、大川小中の生徒6人が、手もみで仕上げた茶を聖一国師の生家前に建つ石碑に供えた。 献茶式は4月2日に開かれる奥藁科・大川お茶まつり(実行委主催)の行事の一環。まつり当日は、しだれ桜が咲き乱れる中、大川地区内の農家やカフェが煎茶や菓子、そばなどを来場者にアピールする。
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茶況(3月24日)袋井茶業者大会 品評会受賞者ら表彰
袋井市の袋井地区農協茶業委員会はこのほど、2022年度の袋井茶業者大会を同市の茶ピアで開いた。各種品評会で最高賞を獲得した生産者らへの表彰などが行われた。 JA静岡経済連の担当者が静岡県内の荒茶生産量や単価など昨年の概況を説明し、ティーバッグ茶や有機栽培茶の需要が高まっていることなどを紹介した。 共催の袋井茶振興協議会の鈴木勝会長は「コロナ禍が収束しつつある中で少しずつ茶のPRの機会も増えている。愛好者のさらなる獲得とリーフ茶の消費拡大に取り組みたい」とあいさつした。 主な表彰者は次の通り。 第29回東海道どまん中袋井茶大賞 丸尾製茶(袋井南地区)▽第31回袋井市茶園共進会 鈴木勝馬
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製茶や茶摘み オーナー募集 静岡、足久保の茶農協
静岡市葵区足久保地区の茶農家でつくる足久保ティーワークス茶農業協同組合は4月5日まで、新年度の「茶畑オーナー」を募集している。茶樹植え付けや製茶体験を楽しめる「マイ茶の木プラン」を用意し、消費者にお茶の魅力を発信する。 茶畑オーナー制度は、茶愛好家らが会費を支払って茶園の維持管理を支援したり、茶摘みなどに参加したりする仕組み。プランの年会費は3万円。4月に茶樹を植え、茶農家とともに生育を見守っていく。年間を通じて茶畑や茶工場で刈り取り、紅茶製造といった農家さながらの体験ができる。年4回、足久保茶を受け取れる特典もある。
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茶況(3月24日)本土物の生育「例年並み」 寺田製作所が研修会
製茶機械メーカーの寺田製作所(島田市)がこのほど、新茶シーズン前の研修会を菊川市で開いた。元県茶業試験場職員の谷博司さんが、鹿児島県本土物の生育の進度について「おおむね例年並み」と解説した。 頴娃や知覧、大根占など各地の園相は良好という。5日ごろから摘採が本格化する見通し。 ◇ 鹿児島県茶商業協同組合は22日、総会を開き沢田了三理事長(お茶の沢田園会長)を再任した。任期は2年。 鹿児島県茶市場の初取引は6日に行われる。
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茶況(3月23日)掛川で新茶の初摘み 高天神社例大祭に献上へ
掛川市上土方嶺向の高天神ハウス茶園で22日、土方良質茶研究会など茶業関係者による新茶の初摘みが行われた。茶業振興を願い、26日の高天神社例大祭で献茶する。 研究会の会員や茶娘の衣装を着たJA遠州夢咲の職員ら約30人が参加し柔らかい新芽を一芯二葉で摘み取った。今年は寒暖差が大きく、やや遅い生育となったという。約5キロ収穫し、大城茶手揉み保存会が伝統の技術で製茶した。 ハウス茶園は高天神城跡の近くにある。早川正宏会長(70)は「お茶とともに高天神城の歴史も知ってほしい」と話した。
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茶況(3月23日)種子島一茶 初入荷 静岡市中茶市場
新茶シーズンの始まりを告げる鹿児島県種子島産一茶が23日、静岡市中と静岡茶市場に初入荷した。 種子島茶生産組合(鹿児島県西之表市)が出荷した極わせ品種の「松寿(しょうじゅ)」で、数量は約80キロ。問屋数社が買い求め、前年よりやや高めの価格で手合わせした。 市中問屋は「新茶らしい香りで、甘みも良好」と話した。次回入荷は29日ごろを予定している。南種子茶生産組合の松寿も来週取引される見通し。
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茶況(3月22日)お茶パッケージデザイン 田中さんグランプリ 牧之原
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競うコンテストの表彰式を市内で開いた。グランプリには同市仁田の田中香奈さん(39)の作品「さわやかな緑と風と牧之原」が選ばれた。 コンテストには市内外から76点の応募があり、関係者による審査や市民投票によって受賞作品が決まった。グランプリ作品は今後、静岡牧之原茶の広報活動に活用する。田中さんは「牧之原の良さを詰め込んだ作品。お茶の魅力発信に貢献できれば」と話した。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 準グランプリ 根上由美子(牧之原市)▽チャーフィン賞 長野杏南(同市)
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茶況(3月22日)新茶期の準備進む 静岡県内各地
静岡県内で新茶シーズンに向けた準備が進んでいる。各地の茶産地で施肥などの茶園管理作業が行われている。 県中部の茶工場幹部は、2月下旬以降の気温上昇で例年より生育が早くなるとみて、「霜害への備えをしつつ、適期摘採を進めていきたい」と話す。 県外産は、種子島の極わせ品種「松寿(しょうじゅ)」が静岡市中と静岡茶市場で23日に取引される見通し。
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茶況(3月21日)ほうじ茶の焙煎実演 藤枝の茶農家
新茶シーズンを前に、藤枝市瀬戸谷地区で茶園を営む箕作めぐみさん(40)による、ほうじ茶の焙煎(ばいせん)体験が19日、同市の茶文化発信施設とんがりぼうで行われた。箕作さんが煎茶を土鍋で焙煎し、参加者はほうじ茶の香りと味を楽しんだ。 箕作さんは茶農家の1年間の仕事を紹介。一番茶は二番茶よりも栄養価が高いことや、浅蒸し茶と深蒸し茶の違いなど茶の奥深さを説明しながら、煎茶、和紅茶、釜炒り茶を提供した。 箕作さんは「お茶は新茶の時期になると注目されやすいが、年間を通して季節ごとに魅力や面白さがあることを知ってほしい」と話した。
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茶況(3月20日)静岡茶業青年団 新団長に成岡氏
静岡茶業青年団(市茶青)はこのほど、総会を静岡市葵区で開き、新団長に成岡謹三商店の成岡敬悟氏(37)を選出した。任期は2年。 成岡さんは「茶の魅力を広く発信していく。異業種との連携も深めたい」と抱負を話した。副団長には平岡佑太(平岡商店)、本目哲也(本目浅吉商店)、森田純平(森田製茶)、和田夏樹(和田長治商店)の4氏が就いた。 総会では、9月の全国茶審査技術競技大会に向けた強化練習や、お茶のいれ方教室開催などを柱とする2023年度事業計画も承認された。
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茶況(3月17日)茶業発展向上に尽力 鈴木さん功労者表彰 袋井市長に報告
茶業の発展向上に顕著な功績があったとして、袋井市宇刈の生産者鈴木芳之さん(75)がこのほど、JA静岡経済連から「茶業功労者表彰」を受賞した。 鈴木さんは高校卒業と同時に就農し、品評会、共進会に積極的に出品するなど生産性や製造技術の向上に努めた。また、袋井茶振興協議会会長をはじめ、市農業委員や農地利用最適化推進委員などを歴任。地域の茶業発展に貢献してきた。 市役所を訪問した鈴木さんは大場規之市長に受賞を報告。「大変名誉なこと。できる限り袋井の茶業振興のために力を尽くしていきたい」と述べた。
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全国お茶まつり 2024年は浜松で開催
静岡県茶業会議所は17日、2024年に予定する第78回全国お茶まつりの開催都市が浜松市に決まったと発表した。浜松市が会場になるのは初めて。静岡県開催は15年の静岡市以来9年ぶり。 同まつりは日本茶業中央会や全国茶生産団体連合会、同会議所、県などがつくる実行委員会が主催する。24年秋以降に浜松市内などで、式典や全国の茶農家が最高峰の茶を競う全国茶品評会(全品)が行われる。生産、流通関係者がブース出展する消費拡大イベントなどを通じて、日本茶が持つ魅力や可能性を発信する。 同まつりは静岡県を含む関東、東海近畿中四国、九州の3ブロックが持ち回りで毎年開催している。
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茶況(3月17日)新茶期前に菊川で研修会 22日、寺田製作所
製茶機械メーカーの寺田製作所(島田市)が22日、新茶期前の最新情勢を学ぶ研修会を菊川文化会館アエル(菊川市)で開く。九州早場所産地の生育状況を解説する。 県茶業会議所が発行する月刊誌「茶」の中小路和義編集長は「日本茶業の現状と今後の方向」と題して講演する。乗用型摘採機などの展示コーナーもある。問い合わせは<電0547(45)5111>へ。
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茶況(3月16日)掛川市職員が講座 茶の品種など解説 市民向け月1回開催
掛川市はこのほど、お茶講座を市役所で開催した。本年度から始めた取り組みで、夏から月に1回開いている。これまでに計109人が参加した。 お茶振興課の職員が日頃お茶に関する業務に携わる中で、「知っているとお茶をもっと楽しめる」と感じたことを市民に伝えようと企画した。職員は茶の製造工程や品種の違い、茶草場農法などを説明した。参加者は職員の手ほどきを受けて、お茶のいれ方を学んだ。講座は来年度も開催する。
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茶況(3月16日)台湾茶の種類や入れ方を解説 静岡で研修会
日本茶インストラクター協会県支部はこのほど、台湾茶を学ぶ研修会を静岡市葵区で開いた。台湾で茶販売を手がけ、日本茶アドバイザーでもある王韻婷さんが、台湾茶の種類や入れ方を解説した。 参加した日本茶インストラクターらは、さまざまな形状の緑茶や紅茶、ウーロン茶を飲み比べ、香りや後味などの意見を交わした。王さんは「交流を盛んにして、台湾でも日本茶の魅力を伝えていきたい」と語った。 ※婷は女ヘンに亭
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ハウス新茶 もえぎ色艶やか 島田で初摘み
本格的な新茶シーズンを前に、島田市阪本の大塚隆秀さん(47)が管理するハウス茶園で16日朝、静岡県内の先陣を切って新茶の初摘みが行われた。近隣農家ら17人が協力し、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。 地元の主力品種「やぶきた」を1500平方メートルのハウスで育てた。地中のパイプに蓄えた太陽熱を夜間に利用して栽培した。周辺の露地物より約30日早い収穫という。農家の女性たちは約8センチに伸びた新芽を一芯二葉で摘んだ。 大塚さんは「寒暖差がある条件で栽培できたので、味が濃いおいしい新茶に仕上がるはず」と話した。 製茶後、18日から近くの直売所「お茶のさすき園」で販売する予定。
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茶況(3月15日)静岡牧之原茶を発信 都内展示会に出展
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開催した食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN(フーデックスジャパン)」に出展した。 期間中、静岡牧之原茶を扱う茶商や生産者6団体がブースを構え、試飲などを通じて国内外のバイヤーらに市内産のお茶の魅力を発信した。同協議会事務局の市お茶振興課によると、伝統的な深蒸し茶に加え、香り緑茶や和紅茶なども関心を集めたという。
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茶況(3月15日)鹿児島の生育 1~2日早く カワサキ機工調査
製茶機械メーカーのカワサキ機工(島田市)はこのほど、新茶の生育状況を鹿児島県で調査した。本土物の南薩や大隅の摘採期は前年より1~2日ほど早くなる見通し。 調査は3月1~4日、種子島や屋久島、頴娃など各地で行われた。同社は南薩・大隅を「総じて園相は良好で緑色を感じる茶園が多い」と評価している。 種子島の極わせ品種松寿(しょうじゅ)は開葉期を迎えていて、生育は前年より7~8日早い。さえみどりやゆたかみどりも、4日前後早い萌芽(ほうが)状況という。
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茶況(3月14日)最高峰の入賞茶 数量限定で提供 18日から川根本町
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」は18日から特別呈茶イベントを始める。昨年開催された本年度の県茶品評会と全国茶品評会で、上位入賞を果たした最高峰の川根茶を数量限定で提供する。 相藤令治さん(相藤園)、相藤直紀さん(相藤農園)、川崎好和さん(松島園)、丹野浩之さん(丹野園)の入賞茶を堪能できる。各農家50席限定、和菓子付きセットで800円(税込み)。午前10時~午後4時半。
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茶況(3月14日)静岡県立美術館で茶会 ボランティア団体
静岡県立美術館(静岡市駿河区)のボランティア団体「草薙ツアーグループ」が12日、新茶シーズン前に茶の魅力を伝える催し「かご茶会」を同館で開いた。参加者は同館彫刻プロムナードの一角に位置する杉山彦三郎記念茶畑で昨年摘採された茶と、同館が所蔵する横山大観の作品「群青富士」をモチーフにした和菓子を楽しんだ。 同団体は、やぶきたの生みの親とされる杉山彦三郎を顕彰する茶畑で茶づくりを続けている。前田美佐枝代表は「地域と美術館をつなぐ活動を通じて、茶の魅力を発信していきたい」と話した。
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茶況(3月13日)浅蒸し茶を使用 ビール3種開発 藤枝でお披露目
藤枝市地域おこし協力隊の満藤直樹さん(53)や地元製茶業者らが、藤枝の浅蒸し茶を使ったクラフトビール「藤枝エール」を開発した。地元住民に向けたお披露目会がこのほど、同市仮宿の日本料理店「百の木」で開かれた。 ビールは3種類で、浅蒸し茶の茶葉の量がそれぞれ異なる。ビールの醸造に不向きとされる浅蒸し茶を製茶業者が抹茶化し、茶のうまみを表現できる製法に挑戦した。 お披露目会に参加した住民15人は味の違いを楽しんだ。満藤さんは「幅広い世代から好評を得ている」とうなずき、開発に携わった萩原製茶の萩原正史代表(51)は「茶の香りがしっかりしている。藤枝の茶の魅力が広まってほしい」と話した。 市内外
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茶況(3月13日)20日ごろに摘採開始 種子島一茶
一茶の露地物で最も生育が早い鹿児島県種子島で20日ごろから、摘採が始まる見通しになった。西之表から極わせ品種の松寿(しょうじゅ)が静岡市中に入荷する運びで、販売開始日は前年よりも5日前後早まりそうだ。 種子島茶を扱う中央製茶(静岡市葵区)によると、静岡市中に初荷が届くのは22~23日ごろ。2月後半以降の気温上昇で芽伸びが進んだ。園相は良好という。
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茶況(3月10日)茶業 経営安定へ 取り組みを共有 JA遠州中央が大会
JA遠州中央は、茶振興大会を袋井市の茶ピアで開いた。新茶期を前に、管内の茶業関係者約50人が安定的な農業経営に向けた取り組み方針などを共有した。 JAの担当者が昨年の荒茶生産や販売、流通の情勢を報告し、2023年度の振興施策として茶業の担い手育成や各種品評会への積極的な参加を挙げた。茶業部会委員会の大石顥委員長は「摘採適期を心がけ、良い茶が生産できるように一致団結をお願いしたい」とあいさつした。 昨年管内で開かれた品評会や共進会などで最高賞を受賞した生産者への表彰も行われた。
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茶況(3月10日)新団長に太田さん 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)は9日、総会を静岡市葵区で開き、新団長に太田茶店(森町)の太田貴久さん(41)を選んだ。任期は1年。 副団長にはキムラ加工(島田市)の木村恭輔さん(42)、カネタ八木商店(藤枝市)の八木良浩さん(41)が就いた。太田団長は「魅力ある組織づくりを進め、消費拡大に取り組みたい」と抱負を語った。 総会ではこのほか、団則を改正し、団員資格の年齢をこれまでの45歳以下から47歳以下へと引き上げた。
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茶況(3月9日)掛川・きみくらカフェ 抹茶ラテ一新
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)はこのほど、同市大池の「きみくらカフェ」で新たな抹茶ラテの販売を始めた。香りが立つよう、茶師が抹茶をラテ専用に焙煎(ばいせん)した。 きみくらカフェの開店5周年に合わせ、看板メニューの味を一新した。今までのラテと比べ、抹茶の量を倍に増やしたほか、シロップを入れて甘みを加えた。まろやかで飲みやすく、上質で濃厚な抹茶の味わいを堪能できるという。価格は税込み450円。テイクアウトも可能。 きみくらカフェは市総合体育館さんりーなに隣接する店舗。抹茶ラテは1月末にオープンした東京・羽田空港第3ターミナル直結の複合施設「羽田エアポートガーデン」内の店舗でも購入でき
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茶況(3月9日)茶文化振興にふるさと納税 クミアイ化学工業
富士市に工場を置く農薬製造のクミアイ化学工業(東京都)がこのほど、静岡市の茶文化振興事業に企業版ふるさと納税で100万円を寄付した。同市は若年層に茶文化や歴史を伝えるための事業費に充てる。 化学研究所の藤田茂樹所長が8日、同市役所静岡庁舎を訪ね、田辺信宏市長から感謝状を受け取った=写真=。化学物質の含有量を減らした農薬開発などの自社の取り組みを紹介した藤田所長は「安全安心な農業のために、研究を重ねていきたい」と話した。
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島田市「緑茶化計画」15秒CM 六合中3年生が160本制作 映像監督「柔軟な発想」評価
島田市の六合中3年生がこのほど、シティープロモーション「島田市緑茶化計画」をPRする15秒CMを制作した。学年全生徒が絵コンテや撮影、編集までを1人で手がけ、完成した本数は160本。全作品を鑑賞した映像監督高根沢史生さん=東京都=が7日、同校で特に印象深かった39作品を紹介し、生徒に直接講評した。 市の魅力を中学生の視点で発信しようと始まった取り組み。生徒は昨夏、高根沢さんから映像制作の基礎を学び、市内で撮影したストーリー性のある動画を専用ソフトで編集した。市内の緑茶関連施設をキャラクターが紹介するアニメーションや、生徒自らが出演して緑茶の効能を伝える内容など、個性あふれるCMが完成した。
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茶況(3月8日)相良小 他校児童を茶でもてなし
静岡牧之原茶の消費拡大を目的に学習を展開する牧之原市の相良小の6年生がこのほど、同市の地頭方小の児童を招き、「お茶」をテーマにした交流会を相良小で開いた。 相良小の児童は郷土学習の一環で一年間、地元の茶業関係者らの協力を受けながら学習を進めてきた。児童は成果発表の場として、お茶の入れ方教室やお茶にまつわるクイズ、牧之原茶に加え、川根、鹿児島、宮崎で生産されたお茶の飲み比べを楽しめるカフェを企画。多彩な催しで地頭方小児童をもてなした。 相良小の沢田青葉さん(12)は「お茶の魅力を楽しみながら知ってもらえた」と笑顔で話した。
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茶況(3月8日)都市別緑茶支出額 静岡市が首位維持 総務省家計調査
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、2022年の緑茶への支出金額を都市別でみると、静岡市が前年比7・5%増の8459円と首位を維持した。 2位は鹿児島市の5611円(3・0%減)で、長崎市5477円(0・1%減)、相模原市5077円(13・7%減)と続いた。市中問屋は「22年はイベントなどで販売する機会が前年より増えた」と振り返る。
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茶況(3月7日)富士山と茶共演 びょうぶなど展示 島田で企画展
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)で7月3日まで、企画展「お茶と富士山 日本一の共演」が開かれている。富士山の世界文化遺産登録10周年を記念したイベント。 静岡を代表する富士山と茶畑を一緒に見ることができる県内有数のスポットで撮影した写真や、富士山の絵がデザインされた茶器などが並ぶ。江戸期のびょうぶで富士山を背景に茶席を楽しむ庶民の様子が描かれた貴重な資料も紹介している。 展示は午前9時~午後5時。毎週火曜休館(5月2日は開館)。観覧は大人300円、学生無料。 4月16日と6月4日に学芸課研究員による展示解説が楽しめるギャラリートークを開催する。定員は10人程度で当日先着順。
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茶況(3月7日)伊藤園売上高8.2%増 22年5月~23年1月
伊藤園がこのほど発表した2022年5月~23年1月連結決算は、売上高が前年同期比8・2%増の3284億5400万円だった。茶系飲料の販売が伸長し、海外事業の売り上げも好調を維持した。 価格改定で原材料高の影響を補い、経常利益は12・7%増の165億1800万円。一方で純利益は1・5%減の101億8500万円となった。
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茶況(3月6日)茶文化発信施設でチャリティー茶会 11日、藤枝
ひなまつりチャリティー茶会が11日午前10時から、藤枝市の蓮華寺池公園内の茶文化発信施設とんがりぼうで開かれる。先着100人。 同市の旧東海道藤枝宿や上伝馬商店街周辺で、4月5日まで行われている「志太天神ひな街道」の近隣イベントの一環。1階の屋外出店スペースでは煎茶、2階は抹茶を振る舞う。各階無料。 藤枝の歴史と茶を巡る「歴史まちあるき」のシールラリーも開催中。飽波神社や市郷土博物館・文学館など八つの地点で六つ以上のシールを集めると、商店街の上伝馬ギャラリーで茶屋の商品と交換できる。
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ほうじ茶PR 36団体が出展 富士でマルシェ
第2回富士のほうじ茶ブランドマルシェ(富士のお茶振興推進協議会主催)が5日、富士市の中央公園で開かれ、ほうじ茶や関連商品を扱うブースが並んだ。 富士のほうじ茶を扱う店舗をPRし、製品を広く知ってもらう企画。36団体が茶葉や総菜、ほうじ茶を練り込んだあんの団子などの甘味を販売した。焙煎(ばいせん)を体験するブースも人気を集めた。 隣接する公道で開かれた自転車レース大会「富士山サイクルロードレース2023」の来場者も多く訪れた。
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茶況(3月6日)緑茶輸出額1.3%増 1月貿易統計
財務省貿易統計によると、1月の緑茶輸出額は前年同月比1・3%増の14億8070万円、数量では3・1%増の418トンだった。欧州連合(EU)向け輸出額は前年実績を下回ったが、台湾やインドネシア、香港への出荷が好調だった。 粉末茶や抹茶など「粉末状のもの」が輸出額に占める割合は7割を超えた。静岡県中部でてん茶栽培に取り組む茶業者は「インドネシアへの出張機会が増えている。所得向上に伴い需要の伸長が続きそう」と語る。
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茶況(3月3日)可睡斎観光客に呈茶サービス 袋井の茶研究会
袋井市の豊沢と笠原三沢の両地区の生産者が販売促進などに取り組む豊沢三沢茶研究会は、行楽シーズンに合わせて同市久能の可睡斎で呈茶サービスを実施している。 県内外から訪れる観光客に袋井産茶のおいしさを知ってもらおうと5年前から続けている取り組み。境内の特設ブースで、参拝者に両地区で生産された「やぶきた」の煎茶を振る舞っている。研究会や各生産者が持ち寄った商品の販売なども行っている。 4、5の両日も午前9時から午後3時まで呈茶のサービスを行う。
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茶況(3月3日)持続可能な茶業へ 静岡県内生産者が決意 掛川で農協集会
JA静岡経済連と県茶業会議所は2日、県農協茶業者集会を掛川市で開いた。県内各地の生産者が新スローガン「持続可能な静岡県茶業の確立と農家所得の向上を目指そう」を唱和し、新茶期に向けて決意を新たにした。 生産基盤強化の方針を確認した。2022年度の茶業功労者や県茶品評会(県品)入賞者の表彰も行った=写真=。 佐々木製茶(掛川市)の佐々木余志彦社長が「今後の茶流通と生産に望むこと」と題して講演。生産量減退が続く一方、二番茶以降の需要は堅調に推移する見通しを示した。将来は「供給力が需要を下回る局面が予想される」とし、生産現場を企業化したり、外国人労働力を確保したりする重要性を訴えた。
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茶況(3月2日)持続可能な経営へ振興大会決議 JA遠州夢咲など
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶業振興大会を掛川市大坂の市文化会館シオーネで開いた。約200人が参加し決意を新たにした。 持続可能な経営と産地力を高めるため、SDGsを念頭にした大会決議と安全宣言を採択した。同協議会の後藤克宏会長は「一つ一つの積み重ねが1年間の茶業経営につながる。本年の茶業を共に盛り上げよう」とあいさつした。茶業発展に貢献した人や団体の表彰も行われた。 受賞者は次の通り。 茶業功労者表彰 石沢達功(菊川市)宮城力弘(同)堀豊(同)柴田利春(掛川市)河原崎正直(御前崎市)▽茶業特別功績者表彰 丸池製茶(同)
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晩茶研究会がグランプリ にっぽんの宝物・ドリンク部門 焼津市長に報告
焼津市の長峰製茶が中心となって活動する「晩茶研究会」が開発した商品が、「にっぽんの宝物JAPAN大会2022―23」(同事務局主催)のドリンク部門でグランプリを獲得した。1日に同製茶の多々良高行社長らが市役所に中野弘道市長を訪ね、受賞を報告した。 受賞商品は「スパークリングティーbodhi(ボーディー)」。晩茶のノウハウを生かした乳酸発酵茶を原料としたボトリングティー。蜂蜜やかんきつを思わせるような香りが特徴。大会の審査では健康とノンアルコール需要に合って、静岡茶の新たな展開になり得ると評価された。 多々良社長は魚とも相性の良い味となっているとし「受賞をきっかけに地域活性化につながれば」
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茶況(3月2日)カンザワハダニ注意 3月の病害虫予察報
静岡県病害虫防除所によると、例年比で寒害の症状の発生は少ない。3月の病害虫発生予察情報では、越冬した雌成虫が産卵を開始したカンザワハダニへの注意が必要としている。葉裏に薬液が届くように防除する。 赤焼病も発生しやすい環境にある。つゆひかりは特に弱いので、注意が必要。前年発生した茶園では3月上旬に薬剤を散布する。
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茶況(3月1日)放棄茶園活用し寒茶作り体験会 牧之原
牧之原市の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」はこのほど、再生した耕作放棄茶園を活用した「寒茶作り体験会」を市内で開いた。 寒茶作りを通じて、放棄茶園解消に取り組む同団体の活動を周知することが目的で、イベントには県内外から約40人が集まった。参加者は茶園で茶葉を摘採した後、蒸しの作業や茶葉と枝の選別作業など、一連の工程を体験した。 その後は同会のメンバーから茶園で実践されている自然栽培農法について説明を受けながら、実際に作業にも取り組んだ。
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茶況(3月1日)静岡県の生葉収穫量 鹿児島に首位譲る 22年産統計
農林水産省がまとめた2022年の茶生産統計によると、静岡県の生葉収穫量は前年比4%減の12万9200トンで、13万400トン(2%増)の鹿児島県に首位の座を明け渡した。生産者減少などによる摘採面積の縮小が響いたとみられる。主要産地8府県の合計値は前年比横ばいの33万1100トンだった。 本県の10アール当たりの生葉収穫量は1%増の1050キロで主産県の平均(1190キロ)を下回った。三茶・四茶生産が前年並みに行われた鹿児島が3%増の1650キロとトップだった。
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茶況(2月28日)製茶機械修理費 最大100万円補助 23年度、川根本町
川根本町は2023年度、地域茶工場の経営継続を目的とした緊急的支援策として、製茶機械の修理費助成に取り組む。事業費1千万円を23年度当初予算案に計上した。 荒茶価格の低迷や燃油、農業用資材費の高騰などで茶工場の操業停止や解散が相次ぐ現状を受けての対応。製茶機械の高額な修理費も原因の一つになることから修理費を援助して、経費削減による経営の安定化を目指す。 荒茶加工施設を有する個人農家や法人、協業体が対象。補助率は50%で、補助金は5万円から最大で100万円。申請は随時受け付ける。
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小学生「Tー1グランプリ」 千代田東5年・柴戸さん優勝 茶の入れ方や知識競う
静岡市内の小学生が茶の入れ方や知識を競う「T-1グランプリ」(同実行委主催)がこのほど、静岡市葵区の静岡茶市場で開かれ、千代田東小5年の柴戸胡々羽さんが優勝した。 児童75人が参加し、茶の知識を問うクイズや茶種を当てる競技、急須を使った入れ方の所作を競った。総合点で入賞者を決めた後、決勝戦を行った。 他の主な入賞者は次の通り。 ②麻生果歩(安東5)③角田くるみ(竜南5)④石上知由(服織5)⑤青嶋拓人(千代田東6)
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茶況(2月27日)朝比奈玉露の手摘み ボランティアを募集 藤枝市茶振興協
藤枝市茶振興協議会は3月10日まで、朝比奈玉露の手摘みを手伝う摘み子のボランティアを募集している。 5月1~31日の茶摘みシーズン中、都合がつく日に参加する。今期は7件の農家がボランティアを募集している。昨期は6件の募集に対して23人の参加があった。 市によると、岡部町朝比奈地区は玉露の日本三大産地の一つだが、生産者の高齢化が進み、産地として危機的な状況に陥っているという。市は2019年度に摘み子バンク制度を創設し、人手不足の解消を目指している。 問い合わせは同協議会の事務局である市お茶のまち推進室<電054(643)3266>へ。
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茶況(2月27日)日本茶検定 募集あすまで
日本茶インストラクター協会は3月1~22日にウェブ上で実施する「日本茶検定」の受験者を、2月28日まで募集している。 茶の持つ魅力や奥深さを認識してもらうために、歴史や機能性、流通など多分野にわたる知識を選択形式で問う。全100門で60点以上の得点に応じて1~3級を認定する。 受験料は3300円。同協会ウェブサイトから申し込む。 問い合わせは同協会<電03(5402)6079>へ。
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茶況(2月24日)茶の楽しみ方伝える 袋井・西村農園
袋井市の西村農園はこのほど、茶の楽しみ方を伝えるワークショップを同市の川会公会堂で開いた。 地域サークルが企画した催しで、同農園の西村淳子さん(59)が講師を務めた。西村さんは湯温や茶葉の量などのポイントを踏まえておいしい入れ方を指導。参加者は家庭で使用している急須を持参し、普段の入れ方との違いも確認した。 同農園は茶の魅力を広く知ってもらおうと、今後入れ方教室をはじめ、ほうじ茶や紅茶づくりの体験会なども予定しているという。
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福祉施設10カ所に手もみ茶1・2キロ寄贈 沼津の保存会
沼津茶手揉(てもみ)保存会は24日、沼津市内の障害者施設や高齢者施設計10カ所に手もみ茶計1・2キロを寄贈した。市役所で開かれた寄贈式で、同会の野崎正人会長=写真右=が頼重秀一市長に40グラム入り30缶を手渡した。 寄贈した茶は1月、3年ぶりに開かれた「沼津茶手揉技術競技会」で手もみした茶葉。野崎会長は「寄贈も3年ぶり。皆さんで味わってほしい」と話した。
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茶況(2月24日)茶育プロジェクト 参加事業者募る
農林水産省は28日まで、学校教育の現場で日本茶の魅力を伝える「茶育(ちゃいく)プロジェクト」の参加事業者を募っている。 小中学校での茶の入れ方教室開催や茶樹の植樹・摘採体験、茶工場見学会などを行う農家や茶商、団体からの応募を受け付ける。集まった事業者の取り組み内容や連絡先をリスト化し、各地の学校に共有することでマッチングにつなげる。 問い合わせは同省農産局果樹・茶グループ<電03(6744)2194>へ。
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茶況(2月22日)駄農園独自製法 「白茶」を商品化 牧之原
牧之原市切山の駄農園が、中国茶の一種として知られる「白茶」を独自製法で仕上げた商品の販売を始めた。 白茶は炒(い)り、揉(も)みの工程を行わず、じっくりと茶葉を乾燥させる微発酵茶。駄農園では農薬不使用の茶葉を摘採後1週間自然乾燥させ、その後、約1年半の熟成期間を設けた。今回は「藤かおり」「くらさわ」「べにふうき」の3品種を使用。香りや味わいなど、それぞれの品種の個性を感じられる品に仕上げた。 同園の高塚朋子さん(53)は「他の品種でも商品化できるよう試行錯誤を重ねたい」と話した。
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販売手数料2.3%→3.3% 静岡茶市場 27年ぶり改定
静岡茶市場(静岡市葵区)は22日に取締役会を開き、茶取引時に生産者やJAなどから受け取る販売委託手数料率を、現行の2・3%から3・3%に引き上げると決めた。4月の新茶取引から適用する。同茶市場の手数料改定は1996年以来、27年ぶり。 茶市場の茶取扱数量は2005年度時点で約9700トンあったが、需要の低迷を受けて22年度は4千トンを割り込んだ。平均単価も千円を超えていた17年度に比べて現在は800円台に下落し、茶市場の営業収益の約8割を占める手数料収入は減退している。こうした状況から、人件費削減などの経営努力が限界に達したとして、改定に踏み切るという。 同茶市場の内野泰秀社長は「不本意
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茶況(2月22日)新店舗の取り組み 吉村社長が紹介 焼津で茶器内覧会
茶関連の包装資材メーカー吉村(東京都)はこのほど、茶器の内覧会を静岡営業所(焼津市)で開いた。橋本久美子社長が新茶期を前に、最近の消費動向を語った。 同社は2022年11月、茶や茶器の小売店「Chazakka(ちゃざっか)」を都内に開いた。橋本社長は同店での体験などを基に、急須を所有しない消費者層に緑茶の魅力を伝えた取り組み事例を紹介した。 ガラスや陶器、樹脂などタイプが異なる茶器を用いた試飲や入れ方などの体験を通じて顧客個々の暮らしぶりに合った品の提案を重ねているという。「お気に入りの茶器を楽しんでもらうことで、茶葉販売にもつながっている」と語った。
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茶況(2月21日)茶の入れ方 中学生に指導 川根茶業青年団が教室
地元基幹産業の川根茶に親しんでもらおうと、川根茶業青年団はこのほど、川根本町の中川根中でお茶の入れ方教室を開催した。 毎年の恒例事業で川根地区の小中学校を対象に実施している。中川根中の教室では団員7人が講師を務めた。会場には高級煎茶から玄米茶、くき茶、ほうじ茶など8種類の茶が用意され、2年生22人は種類によって適切な湯の温度や抽出時間があることを学んだ。茶の濃さと量が同じになるように少しずつ注ぐ「まわし注ぎ」を実践して、茶を味わった。 講師として参加した南園製茶(同町)の南健太郎さんは「子どもたちには、世界に誇れる川根茶の産地で生まれ育ったことを誇りに思ってもらえたらうれしい」と話した。
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品評会大臣賞茶の詰め合わせ 最高級茶を味わって
茶の卸販売業のTokyo Tea Trading(トウキョウ・ティー・トレーディング、東京都渋谷区)はこのほど、2022年全国茶品評会(全品)農林水産大臣賞受賞茶の詰め合わせを発売した=写真=。 同品評会の普通煎茶4キロの部で最高賞に輝いた相藤園(川根本町)や深蒸し煎茶の部の山東茶業組合(掛川市)など、計7部門の受賞茶を和紙に包み、箱に詰めてジュエリーのように仕立てた。詰め合わせは計128グラム入りで、価格は12万円。相藤園と山東茶業組合の茶葉は、いずれも20グラム1万8000円で単品でも販売している。 トウキョウ・ティー・トレーディングは日本茶の取り扱いを広げる中で、品評会受賞茶を落札
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茶況(2月21日)インストラクター 本年度は122人認定
日本茶インストラクター協会はこのほど、2022年度の日本茶インストラクター認定試験で、静岡県の19人を含む122人を最終合格者に認定した。 1次試験を通過した147人が2月上旬、実技を伴う2次試験に臨んだ。合格率は前年度比5ポイント下降の29%で、合格者平均年齢は40・6歳。都道府県別の合格者数は、東京都が31人で最多だった。 同協会は、茶に関する専門知識と技能を問う試験を年1回実施し、最終合格者を日本茶インストラクターとして認定している。22年度のインストラクター認定式は3月下旬から4月上旬までに、全国7カ所で行う。
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茶況(2月20日)有機茶の提供拡大へ「宣言」 藤枝市
藤枝市はこのほど、静岡県内の自治体で初めて「オーガニックビレッジ宣言」を行った。茶をはじめ、さまざまな有機農産物の流通や消費拡大の取り組みを積極展開していく。 市によると来年度以降、県に受理された「有機農業実施計画」に基づき、子どもたちに有機茶を飲んでもらう機会を増やしていくという。市内全小中学校の給食で年間40回、有機茶を出す。認定こども園などでは粉末茶を食材とした加工食品を、私立幼稚園ではティーバッグを提供するとした。 オーガニックビレッジ宣言は、国の財政支援を受けながら、地域ぐるみで有機農業を推進する活動。
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茶況(2月20日)静岡県摘採実面積 5.3%減1万2300ヘクタール 22年、農水省統計
農林水産省がこのほど発表した2022年の茶生産統計によると、本県の摘採実面積は前年比5・3%減の1万2300ヘクタールだった。 主要産地8府県の合計値は3・4%減の2万7800ヘクタール。荒茶の取引価格が低迷する中、茶業をやめたり、刈り捨てたりする農家が増えたとみられる。 2位の鹿児島は7900ヘクタール(前年比0・7%減)、三重2320ヘクタール(3・3%減)、福岡1440ヘクタール(0・6%減)と続いた。
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新茶シーズンへ魅力発信 静岡で「茶いちばまつり」
新茶シーズンに向けて消費者に茶の魅力を多面的に伝える「茶いちばまつり」(静岡茶市場主催)が18日、静岡市葵区の同茶市場で開かれた。多くの家族連れが訪れ、水出し緑茶や紅茶の飲み比べを楽しんだ。 県内茶業者やJAなどがブースを設け、各産地の茶や旬の農産品をアピールした。茶の手もみを体験したり、県内産和紅茶約20種類を飲み比べたりするコーナーがにぎわいを見せた。会場内ステージではダンスなどの発表も行われた。 まつりの開催は2回目。生産者と問屋が集う茶市場の役割を伝え、各事業者自慢の逸品を紹介しようと企画した。同茶市場の内野泰秀社長は「お茶の魅力や可能性を広くアピールできた。今後につなげたい」と
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22年荒茶生産 静岡県首位維持 全国シェア1ポイント下降37%
農林水産省は17日、2022年の茶生産統計を発表した。本県の荒茶生産量は前年比3・7%減の2万8600トン、全国シェアは1ポイント下降の37%で首位を維持した。3年ぶりに生産量1万トンを超えた一番茶以降、営農コスト上昇や末端消費の伸び悩みを背景に、生産量が抑えられた。 国内の推計荒茶生産量は7万7200トン(1・1%減)。各主要産地の減少幅は本県が最も大きかった。2位の鹿児島は二番茶以降の生産量がほぼ横ばいで、0・7%増の2万6700トン(シェア34・5%)と本県との差が縮まった。 本県の一番茶生産量は1万500トンと前年より8・4%増えた一方、単価は低迷した。JA静岡経済連の推計による
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茶況(2月17日)ほうじ茶新商品 製造へ試飲会 袋井茶振協
袋井市産ほうじ茶のペットボトル飲料の開発に取り組む袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、新商品の製造に向けた試飲会を市役所で開いた。 本年度始まった「特色ある新しいふくろい茶研究事業」の一環。茶商組合の協力で原料のブレンドや抽出方法の異なる4種類の茶を来庁者や市職員に提供し、意見を募った。結果を参考にしながら開発を進め、5月ごろの完成を目指す。 秋冬番茶などの付加価値を高めようと、近年需要が高まっているほうじ茶に着目した。鈴木会長は「若い人たちへ手軽な茶の楽しみ方として提案できれば」と話した。
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「新聞切り絵」 煎茶パッケージに 静岡茶市場18日発売
静岡茶市場(静岡市葵区)は18日、新聞切り絵作家のマスダカルシさん(藤枝市)の切り絵をあしらった、2種類の一煎パックを発売する。同日開く茶いちばまつりで取り扱う。 岡部町朝比奈産の玉露と森内茶農園(静岡市葵区内牧)の紅茶の2種類で、それぞれ8グラム250円。問い合わせは同茶市場<電054(271)4316>へ。
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雑草攻略法、茶園から学ぶ 静大4年岩瀬さん冊子に 藤枝の茶農家調査、有機栽培のヒントに
近年、欧米などでニーズが高まっている有機茶の栽培で、生産者を悩ませているのが茶園に生える雑草だ。静岡大農学部4年の岩瀬結子さん(22)=愛知県出身=はこのほど、卒業研究の一環で、古くから有機茶栽培に取り組む藤枝市の茶農家が実践してきた“難敵”への攻略法を冊子にまとめた。 県によると、茶の有機栽培における農家の除草作業は労働時間の約8割を占め、生産拡大を阻害する一因とも言われている。この課題の解消に向け岩瀬さんが着目したのが、1970年代から有機茶栽培に取り組む藤枝市の茶農家。岩瀬さんは市の研究助成制度に応募し、茶農家の調査を始めた。 冊子では雑草の種類をイラスト
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茶況(2月17日)おさだ製茶(森町)表彰 訪日客に食文化発信
訪日外国人に日本の食文化を発信する優れた取り組みをたたえる、食かけるプライズ2022(農林水産省主催)の表彰式がこのほど都内で開かれ、「日本茶製造の秘密発見ツアー」を考案して「食かける賞」に輝いたおさだ製茶(森町)の長田夏海社長が表彰を受けた=写真=。 ツアーは、火入れ工程を体験してもらうことで製茶技術の奥深さを伝える企画で、和菓子と抹茶でもてなす機会も設ける。長田社長は「訪日客に帰国後も茶を楽しむ習慣を持ってもらえるよう、工夫を重ねたい」と話した。 最高賞の「食かける大賞」には「景観美と世界農業遺産“わさび”を満喫する旅」を提案した「和とモダンが織りなす里山の古
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茶況(2月16日)お茶の入れ方 中学生が学ぶ 菊川
菊川市茶業協会は16日、若い世代にお茶に関心を持ってもらおうと、お茶の入れ方教室を同市の常葉大菊川中で開いた。1年生約50人が参加した。 同市の日本茶インストラクター青島由美さん(49)を招き、深蒸し菊川茶のおいしい入れ方を学んだ。生徒は湯の温度や茶葉の量、注ぎ方に気を付けながら急須でお茶を入れた。和紅茶も味わった。 小田絢祢さん(13)は「一煎目は色が薄かったが二煎目は濃くなり苦みがあった。家族にも入れてあげたい」と話した。青島さんは湯の温度で、入れたお茶の成分が変わることから「目を覚ましたい時は高い温度で入れてカフェインを取り、リラックスしたい時は低い温度で入れるといい」とアドバイス
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茶況(2月16日)緑茶購入量7・6%減 総務省2022年家計調査
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、2022年の緑茶購入量は前年比7・6%減の701グラム、支出額は7・5%減の3263円だった。購入量、支出額ともに2年連続で前年水準を下回った。 市中問屋は市況を「物価高で家計の負担感が増した中で、リーフ茶の需要は力強さを欠いた」と振り返る。 ペットボトルなどの茶飲料の支出額は1・7%増の8001円。ドリンク関連業者は「22年に行われた小売価格引き上げが、今年の消費に与える影響は見通せない」と語る。
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茶況(2月15日)はがき型茶パック デザイン審査会 静岡牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は15日、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競うコンテストの審査会を、市役所榛原庁舎で開いた。 市内外の児童生徒、一般から76点の出品があり、家族だんらんでお茶を楽しむ姿や茶畑、富士山の風景を描いた力作などが並んだ。1月下旬のイベント会場で実施した来場者投票の結果を踏まえ、杉本基久雄市長や市内の茶商らが入賞作品を選出した。 表彰式は3月18日に開かれる「牧之原新茶まつり・祈願祭」の会場で行う予定。グランプリ作品は静岡牧之原茶のPRに活用する。
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茶況(2月15日)リモート販売会 落札額63%減少 静岡県茶商
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)がこのほどリモートで開いた静岡茶販売会の合計落札額は、前年比63・6%減の598万9800円、落札点数は14点(前年24点)だった。 問屋間の在庫調整を目的に1月31日~2月10日、見本缶を郵送でやりとりする形式で実施した。静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)が3年ぶりに開かれたことで、手当てを一定数量にとどめるなど問屋の慎重姿勢が目立った。
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消費拡大、和紅茶に活路 18日、静岡茶市場3年ぶりまつり ニーズ対応、県産品の価値訴求
静岡茶市場(静岡市葵区)が18日、3年ぶりとなる消費啓発イベント「茶いちばまつり」を同市場で開く。県内産和紅茶を飲み比べる機会を設けて茶の魅力を多面的に伝え、消費拡大を図る。新茶期を控える生産者は、幅広い世代への静岡茶の価値訴求に向け、厳選した商品を出品する。 豊かな香りや味わいを伝えたい-。マルヒ製茶(磐田市)はまつりで、香りに特徴がある品種「香駿」や「さやまかおり」の和紅茶を出品する。台湾での研修旅行などを重ね、紅茶の製法を研究してきた鈴木英之代表は「輸入品の紅茶にはない長所を感じてもらえれば」と話す。 まつりの開催は2回目。約20種類の和紅茶の飲み比べ体験をプログラムのメインに据え
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茶況(2月14日)観光商品開発向けモデルツアー開催 島田市茶振協
島田市茶業振興協会はこのほど、市内で観光事業者向けのモデルツアーを初めて開催した。茶どころ島田の魅力を紹介して、観光商品の開発につなげてもらおうと企画した。 県内外の観光事業者8人が参加した。同市阪本の中條金之助景昭像公園では、マグマ学者の巽(たつみ)好幸さん(68)が、大井川や牧之原台地の誕生について講話した。 参加者はこのほか、世界農業遺産「静岡の茶草場農法」で知事顕彰を受けた三浦克暢さん(カネトウ三浦園)の茶園を訪問し、環境に配慮した栽培方法を学んだ。ふじのくに茶の都ミュージアムや、KADODE OOIGAWAの観光スポットも見学した。
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茶況(2月14日)焼津で内覧会 包装資材の吉村
茶関連の包装資材メーカー吉村(東京都)は16、17の両日、新茶期を控えた内覧会を静岡営業所(焼津市)で開く。流行を踏まえた茶器や抹茶ミニシェーカーなどを紹介する。 最新の消費動向や、パッケージ開発のノウハウを伝えるセミナーも開く。対面形式で実施するが、オンラインの聴講も可能。 参加希望日を明記して、同社ウェブサイトやファクスで申し込む。問い合わせは同社静岡営業所<電054(627)6211>へ。
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茶況(2月13日)大容量セットなどセール JA藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で14日、決算大感謝セールが始まる。3月18日まで。 目玉商品は大容量商品「荒茶風緑茶」のセット販売。通信販売は400グラム入り3袋を税込み2592円、店頭では380グラム入り3袋を2千円で取り扱う。6袋、9袋のセットも用意する。通信、店頭ともに、これまでのセール商品からさらに50グラム増量した。 やぶきたや深蒸し、ティーバッグ、抹茶といった各種商品を20%超の割引で販売する。 2月18、25の両日の午前9時~正午には、JAファーマーズマーケット「まんさいかん」による野菜などの直売イベントを行う。
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緑茶輸出 最高を更新 北米やアジア向け好調 伸びは鈍化、先行き不透明
北米やアジア向けの緑茶輸出額が増加基調を維持している。財務省貿易統計によると、2022年の輸出額は前年比7.1%増の218億8742万円、輸出量は1.3%増の6262トンと過去最高を更新した。粉末タイプの商材需要が堅調で、円安も押し上げ要因となった。ただ、ロシアのウクライナ侵攻などが世界経済に影を落とし、過去2年と比較して伸び率は鈍化しており、先行き不透明感が漂い始めている。 年初こそ好調だったが、ウクライナ侵攻で物価高が進んだ欧州連合(EU)向けの出荷が減退した。輸出量全体でも伸び悩み、9~12月は4カ月連続で前年を割り込んだ。輸出額の伸びは、円安に振れた為替影響に支えられた面が強い。
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茶況(2月13日)緑茶輸出額 6・5%増 22年12月貿易統計
財務省貿易統計によると、2022年12月の緑茶輸出額は前年同月比6・5%増の22億1123万円、数量ベースでは5・8%減の604トンだった。台湾向けが18・2%増の2億3378万円と伸長し、欧州連合(EU)への出荷も増えた。 粉末茶や抹茶など「粉末状のもの」の輸出額全体に占める割合は67・9%。輸出に取り組む郡部問屋は「有機栽培のてん茶需要は安定しているため、原料確保に力を注いでいる」と語る。
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思い出は大きなやかん おいしかった?まずかった? 学校給食の緑茶にまつわるエピソード紹介【NEXT特捜隊】
「どの範囲で学校給食に緑茶が提供されていましたか?」との投稿を受け、静岡県内35市町に小中学校での提供状況を尋ねた。いわゆる茶産地とおおむね提供状況が一致していることが分かった。読者に学校給食の緑茶にまつわる思い出を募ったところ、139件の回答が寄せられた。エピソードを紹介する。 ■大きなやかんに当番制… 今も続く習慣 袋井市の50代男性会社員は小学生の時、「大きなやかんでお茶を注いで回った」と振り返る。静岡市葵区の40代パート女性は「小学校の用務員室に緑茶の入ったやかんが並んでいて、当番が自分のクラス分を取りに行った」と語る。 県外在住の10代大学生の女性は焼津市立の
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茶況(2月10日)ティーバッグ茶 市内児童に贈る 袋井茶振興協議会
袋井茶振興協議会は子どもたちに地元の茶への理解を深めてもらおうと、市内の小学6年生約850人に袋井産茶を使った煎茶とほうじ茶のティーバッグ茶を贈っている。 同協議会は例年、小学3~6年が茶の知識や入れ方を競う「T-1グランプリ」を開催している。新型コロナウイルスの感染拡大により3年連続で中止となっていることから、代わりにプレゼント事業を実施している。 贈呈に合わせ、袋井茶の紹介動画も制作した。茶と一緒に配る案内紙のQRコードを読み取ると視聴できる。現在11校に配布済みで、15日までに完了する予定という。
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茶況(2月10日)機能性解説動画をユーチューブ配信 県茶業会議所
静岡県茶業会議所は、茶の機能性を解説する講演会の編集動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。 微生物科学研究所の大石智一主任研究員が緑茶成分の一つ「エピガロカテキンガレート(EGCG)」の肥満抑制効果の研究成果を示している。県立大茶学総合研究センターの海野けい子客員准教授は、テアニンの持つストレス緩和や睡眠改善の効能を解説。効果的に摂取するための入れ方も紹介する。 講演会は同会議所と茶学術研究会との共催で2022年10月に行われた。
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茶況(2月9日)べにふうき緑茶 商品コーナー設置 JA掛川市の茶直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市にある茶直売所「お茶処いっぷく」はこのほど、掛川市産べにふうき緑茶の商品コーナーを設置した。アレルギー症状を抑える効果があるとされるメチル化カテキンが多く含まれている。 べにふうきは紅茶品種だが、紅茶として加工するとメチル化カテキンが消えてしまうため、緑茶に仕上げた。商品は茶葉、ティーバッグ、粉末茶など5種類。毎年、花粉症の季節が近づく1月ごろから売れ行きが良くなるという。さすが市は水曜定休。
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茶況(2月9日)プラチナ賞受賞者 知事に喜びを報告 日本茶アワード
日本茶アワード2022(日本茶インストラクター協会など主催)でプラチナ賞を受賞した県内茶業者が8日、県庁に川勝平太知事を訪ね、受賞の喜びを語った。 プラチナ賞20点の内、本県からは深蒸し・普通煎茶、ティーバッグなどの各部門で計6点が選ばれた。茶6点の詰め合わせを受け取った川勝知事は「最高の農芸品」と受賞者をたたえた。
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茶況(2月8日)牧之原新茶発信 3月18日にまつり
牧之原新茶まつりが3月18日、牧之原市のカタショー・ワンラボ(旧片浜小)で開かれる。 一足早い新茶の呈茶サービスや手もみの実演、お茶にまつわるクイズ大会などを実施し、新茶の魅力を発信する。農作業の安全や活発な新茶販売を願う祈願祭も実施する。 イベントの一環として、3月17日には新茶の手摘み体験や工場見学会を行う。 問い合わせはJAハイナン茶業センター<電0548(27)1001>へ。
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茶況(2月8日)佐藤さんが優等 玉川茶品評会
静岡市葵区玉川産の茶の内容を競う玉川茶品評会(玉川茶業委員会主催)がこのほど、同区で開かれた。17点が寄せられ、佐藤誠洋さんが最高位の優等に輝いた。 県や静岡茶市場の職員が審査員を務め、出品茶の外観や水色、香気などを点数化した。 このほかの入賞者は次の通り。 1等 内野不二夫▽2等 内野忠一▽3等 平岡喜芳
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茶況(2月7日)品評会入賞茶入りボトリングティー 川根本町、予約開始
川根本町茶業振興協議会は、昨年の全国茶品評会や県茶品評会の上位入賞茶を使った高級ボトリングティー「BOTTLED 川根茶」を商品化した。60本限定の受注生産で、8日から注文の受け付けを開始する。1本375ミリリットル、税込み1万9440円。 昨年の全国茶品評会では最高賞の農林水産大臣賞をはじめ、数々の生産農家が上位入賞を果たし、川根茶の品質の高さを証明した。ボトリングティーは川根茶のさらなる認知度向上と、新しい楽しみ方を消費者に提案しようと企画した。 上位入賞の川根茶をブレンドして使用し、原料は水と茶葉のみ。県内の清涼飲料水製造メーカーに製造を委託し、特殊な温度管理と殺菌処理で仕上げた。
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茶況(2月7日)有機茶流通事業者募る 静岡茶輸出拡大協
静岡茶輸出拡大協議会は14日まで、2023年度の「しずおか有機茶バリューチェーン構築事業」に参加する県内の茶流通販売事業者を募集している。海外でニーズが高まる有機茶の栽培面積拡大や販路開拓につながる取り組みを後押しする。 県内茶生産者と連携した有機質肥料導入や、見本市出展による市場調査、商品試作などを支援する。資材代や旅費などについて、原則上限600万円を助成する。 県お茶振興課ホームページからダウンロードした書類に必要事項を記し、メールで申し込む。問い合わせは県お茶振興課<電054(221)2674>へ。
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井川産カレー販売 静岡駅前にキッチンカー 駿河シャモや在来ラッキョウも使用
静岡市葵区井川の市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家を拠点に活動する住民グループ「みんぐるいかわ」(加藤憲一代表)はこのほど、地元産食材を使ったチキンカレーを商品化した。6日、同区黒金町の「アスティ静岡ビル」前にキッチンカーで初出店し、自慢の味をランチで提供した。 「食を通じて井川を知ってもらえたら」と、昨年12月から準備を進めてきた。地元の自然で育まれた「駿河シャモ」を利用。井川地区在住のインド人シェフなどに味付けのアドバイスを受け、1月下旬に完成。付け合わせに井川在来種のラッキョウを入れた。 この日は30分ほどで予定していた15食分を完売した。「心配だったが、無事売れてくれてう
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茶況(2月6日)中小企業と農家 連携実現を報告 藤枝茶プロジェクト
中小企業が成長する環境を整備する考え方「エコノミックガーデニング(EG)」を藤枝市が導入してから10周年を記念するイベントがこのほど市内で開かれ、機械開発会社「西光エンジニアリング」(同市高柳)の岡村邦康代表が「藤枝茶を何とかしようプロジェクト」の活動を報告した。 同プロジェクトは生産者や茶商らと手を取り合い、減圧製茶機による発酵茶の開発や、緑茶由来の食品用セルロースファイバーを活用した液状茶の商品化などを目指した。 岡村代表はEG支援センター「エフドア」の協力を受け、中小企業や農業者との連携が実現したと説明。今後は県農林技術研究所茶業研究センターや、県工業技術研究所とも協力して研究を進
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茶況(2月6日)環境保護の国際認証 解説セミナー 24日、オンラインで
静岡県茶業会議所は24日午後2時から、環境保護の国際認証「レインフォレスト・アライアンス認証」の仕組みや生産・販売面での活用法について学ぶセミナーをオンラインで開く。15日午後5時まで申し込みを受け付ける。 同認証は、持続可能な農業を推進し、「社会」「経済」「環境」の各分野で基準を満たした農園が審査を受けることで取得できる。セミナーでは、専門家が認証の内容や取得する利点などを解説する。同会議所の担当者は「グローバル化が進み、取引先から環境対応が求められる中、重要なポイントを学んでほしい」と話す。 参加費は1人1100円。問い合わせは同会議所<電054(271)5271>へ。
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茶況(2月3日)袋井 寒茶づくり 伝統製法を学ぶ
晩茶研究会はこのほど、「ふくろい寒茶づくり」を袋井市の豊沢ふれあい会館で開いた。茶業関係者や一般の約20人が参加し、伝統的な製法を学んだ。 寒茶は日本茶としては珍しい冬場に作られる。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの工程を体験した。茶がゆの食べ比べや、家庭で晩茶作りに挑戦するワークショップなども行われた。 古くから全国各地で行われている寒茶作りの体験を通じ、茶の魅力を知ってもらおうと開催している。
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茶況(2月3日)茶と楽しむメニュー 駿河総合高と考案 静鉄リテイリング
静鉄リテイリング(静岡市葵区)は、駿河総合高(同市駿河区)と連携し、緑茶と共に楽しむアフタヌーンティーのメニューを開発した。同社が運営する茶文化発信施設「玉露の里うさぎの隠れ家」で提供する。 静岡県の茶産出額減少や急須離れに着目した同校3年の女子生徒らが、授業の一環で「若者のお茶離れ×ヌン活」と題した企画を立てた。緑茶を楽しむ時間の魅力発信に向け、イチゴのモンブランや玉露どら焼き、サラダなどと品種茶「藤枝かおり」を楽しむメニューを考案した。事前予約制で2200円。
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茶況(2月2日)菊川茶使ったトルティーヤ 小笠高生が考案
菊川市西方の「うでまくりDINING喜楽人」は1日から、粉末の菊川茶を練り込んだトルティーヤの販売を始めた。小笠高の生徒が考えたメニューを採用した。 ベーコン、レタス、トマト、チーズを巻いた「BLTC」と、タンドリーチキンを包んだ2種類。昨年12月末に同校で行われたビジネスマッチング以降、オーナーの小原尚さん(37)とメニューを提案した生徒が意見交換を続け、商品化が決まった。 小原さんは「お茶の香りの広がりと食べたときの歯切れの良さにこだわった」と話した。
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静岡県が情報漏えい 緑茶製品適正表示の調査票を誤送付
静岡県は2日、緑茶製品の適正表示に関する指導文書の送り先を誤り、情報を漏えいしたと発表した。お茶振興課職員が指導対象の事業者に調査票を郵送する際、2事業者の書類が入れ替わった状態で発送した。2事業者には謝罪したという。 同課は、個人情報や経営体などの情報が記された書類を発送する場合、複数人で確認するなどの再発防止策を講じるとしている。
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茶況(2月2日)静岡県農業経営士 茶業界から4人
静岡県はこのほど、2022年度の県農業経営士として県内から8人を認定した。茶業界からは4人が選ばれ、認定証書を受け取った。 新たに認定された茶業者は勝亦英介さん(富士市)、北川晃久さん(島田市)、高野大介さん(掛川市)、堀川佳通さん(菊川市)。 農業経営士は地域農業の模範となる経営体として県が認定する。県農業経営士協会に所属し、各種研修に参加したり、行政と意見交換したりする。
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お茶づくし島田旅 「茶ウナ」で一汗、緑茶で一服 特産満喫の新プラン
島田市観光協会が大井川鉄道や市内の観光拠点と連携し、特産品のお茶を活用した新たな観光事業「しまだ茶ーリズム」を開始した。目玉は川根温泉ふれあいの泉(同市川根町笹間渡)に設置した屋外サウナ「茶ウナ」。大鉄も「列茶」と名付けた観光列車を運行するなど、大井川流域で島田茶を満喫するプランをPR中だ。 サウナでは熱した石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」に島田産のほうじ茶を使い、サウナの本場フィンランドで使われる白樺(しらかば)の葉「ヴィヒタ」にちなんで耕作放棄茶園の茶樹を束ねた「茶ヒタ」も用意した。 サウナの後は温泉施設内の休憩室で緑茶を入れ、隣接する川根温泉ホテルの料理長が考案したおにぎ
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茶況(2023年2月1日)多彩なお茶を飲み比べ 牧之原でイベント
茶の飲み比べを楽しむイベント「まきのはら協奏曲」(静岡牧之原茶宣伝隊主催)がこのほど、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれた。 市内の茶商や生産者ら12団体がブースを構え、深蒸し茶をはじめ和紅茶や香り緑茶などを振る舞った。受け付けで湯飲みを受け取った来場者は、お気に入りのお茶を見つけようと各ブースを巡った。会場ではお茶はがきデザインコンテストの作品を展示したほか、ミニ闘茶会なども開催した。 同宣伝隊の蓮池晃治隊長は「それぞれのブース出展者がお茶へのこだわりをしっかりとお客さんに伝えられたことで、販売にもつながった」と手応えを語った。
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茶況(2月1日)日本茶鑑定士協会 選考会参加者 募集6月末まで
日本茶鑑定士協会(小松幸哉会長)は6月30日まで、日本茶鑑定士選考会の参加者を募集している。全国茶商工業協同組合連合会(全茶連)や全国茶生産団体連合会(全生連)の会員団体に所属し、業界経験10年以上の50歳以下が対象。 希望者は同協会事務局の全茶連ホームページから書類をダウンロードし、茶の生産・販売戦略などを記した小論文(1万5千字程度)と共に郵送して申し込む。論文審査通過者はプレゼンテーションの2次試験を受ける必要がある。 同協会会員数は36人。研修会を通じて技能向上に取り組むほか、品評会への審査員派遣などを行う。 問い合わせは全茶連<電054(271)6161>へ。
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茶況(1月31日)川根茶の魅力PR 山梨で出張販売会 お茶街道推進協
島田市や川根本町の茶業団体などで組織する「川根お茶街道推進協議会」はこのほど、山梨県の道の駅富士川で地場産品の出張販売会を開催した。 川根茶などの地場産品を手にとってもらい、川根地域の魅力を伝えようと同道の駅に初出店した。 加入団体の一つ、川根茶業協同組合の茶商は川根産一茶の詰め放題を企画し、来場者に人気を集めた。ブースには自然薯や生シイタケ、同町特産のユズ商品なども並んだ。
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茶況(1月31日)初手もみ茶完成 静岡市長に報告 手揉保存会
静岡市茶手揉保存会は30日、静岡市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、新年の初手もみ茶の完成を報告した。同保存会の牧野力雄会長と県茶手揉保存会の平柳利博会長が、手もみ茶の伝承・保存に向けた取り組み内容を報告した=写真=。 初手もみ茶は1月中旬、静岡市葵区内牧で作った。茶を贈られた田辺市長は「海外輸出を進める上で手もみ技術は外国の人への訴求力となる。後進の育成をお願いしたい」と話した。
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掛川・きみくら 羽田空港に専門店 コロナや火災乗り越え
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)は31日、東京・羽田空港第3ターミナル直結の複合施設「羽田エアポートガーデン」内に、茶専門店をオープンする。出店は4店舗目で都内では初めて。国内外から訪れる空港利用客らをターゲットに、日本茶の魅力発信と消費拡大を狙う。 東京五輪・パラリンピック前の2020年3月に開店予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期を余儀なくされた。昨年4月は静岡市葵区呉服町に出店したが、8月に発生した雑居ビル火災の影響で現在も休業が続く。 歯がゆい出来事が続いたが、羽田での開店に向けて準備を進めてきた。阿部佳乃子副店長は「今考えられる中で一番良い商品を提供できる」と胸を張る。
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茶況(1月30日)有機農業学ぶ 藤枝で9日セミナー
藤枝市は2月9日午後1時半~4時50分、茶や野菜などの有機栽培について学ぶ「オーガニックセミナー」をBiVi藤枝で開く。市内農業者が主な対象で、参加無料。 県志太榛原農林事務所の担当者が、農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」について解説する。焼津市のNPO法人しずおかオーガニックウェブの吉田茂代表は、有機農業の意義について語る。 定員30人。申し込み、問い合わせは市農業振興課<電054(643)3266>へ。
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茶況(1月30日)大阪で「お茶会」 静岡県茶業者ら出店 愛好家にPR
大阪市中央区で28、29の両日、国内外の茶を楽しむイベント「大大阪お茶会」(実行委主催)が開かれた=写真=。静岡県を含む各地の茶業者らがえりすぐりの品を茶愛好家にPRした。 来場者はカップを片手に試飲して回り、目当ての品を買い求めた。計49ブースの出店があり、和紅茶や釜いり茶、ほうじ茶などが人気を集めた。
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茶況(1月27日)袋井の菩提酸茶 スパークリング準V 静岡の宝物グランプリ
袋井市の晩茶研究会が開発した「菩提(ぼだい)酸茶スパークリング」が、県内事業者を対象に商品や生産者の魅力を審査する静岡の宝物グランプリの素材・加工部門で準グランプリに選ばれた。 乳酸菌発酵茶を原料とし、飲みやすく仕上げたスパークリングティー。独特の味わいや食事との相性の良さに加え「伝統製法と最先端の技術を駆使して作り上げた新ジャンルの茶」とアピールした。 2月の全国大会を控え、同研究会はプレゼンテーションのブラッシュアップを進める。池田佳正副会長は「菩提酸茶スパークリングを全国でPRしたい」と話す。
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茶況(1月27日)赤焼病に要警戒 2月の病害虫予察報
静岡県病害虫防除所は2月の病害虫発生予察情報で、赤焼病への警戒を呼びかけている。寒害や霜害で発生が助長されるため、発生しやすい茶園では予防的に薬剤散布する。 チャトゲコナジラミへの注意も必要。一番茶期の発生防止に向けて越冬幼虫を防除する。幼虫の寄生が多い葉裏などに薬剤が届くよう散布する必要がある。
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茶況(1月26日)縁起担いだ茶、受験生に 掛川・五明茶業組合
掛川市の五明茶業組合はこのほど、縁起を担いだティーバッグ商品「願い星」「叶(かな)い星」のセットを地元の受験生に配った。堀井聡理事(43)が北中を訪れ、3年生174人に手渡した。 五明地区の茶園は星空観察に適した場所として知られている。叶い星は一番茶のシーズン入り直後の摘採で、願い星は八十八夜の時期に収穫した。梅の水引で飾り付けた包装で、合格祈願のほかにも快気祝いなど贈答用で人気があるという。 寄贈は3回目。堀井理事は「大きな志を持ち、次のステージに向かって羽ばたいてほしい」と話した。 1セット378円(税込み)。問い合わせは同組合<電0537(28)0552>へ。
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茶況(1月26日)蘭字グッズ売り上げ 静岡県茶業会議所に寄付 静大生の団体
静岡大地域創造学環の学生でつくる団体「ランジ de 茶蘭字」がこのほど、県茶業会議所に5万2804円を寄付した。浄財は蘭(らん)字を印刷して作ったTシャツやバッグ、巾着などの売り上げの全額。 大学の授業で茶輸出用茶箱に貼る版画のラベル「蘭字」のデザインに魅力を感じた学生らが商品の企画・製作を手がけ、昨年9~10月に県内各地で販売した。茶文化振興につなげてもらうため、売上金を同会議所に寄せた。 同団体の松本侑さんは「蘭字を通して興味を持ったお茶の文化や歴史を今後も学んでいきたい」と話した。
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茶況(1月25日)2月、牧之原で寒茶作り体験
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」は2月26日、「寒茶作り体験会」を同市中の古民家カフェ・とこ十和で開く。 寒茶は地方に食文化として根付く番茶の一つで、伝統的な製茶手法や味を知ってもらうことが狙い。放棄茶園を再生しようと同会やボランティアが協力して整備してきた茶園で茶摘みを行うほか、一連の製茶工程も学ぶ。 参加料は昼食や寒茶を使ったスイーツ付きで1800円。午前10時~午後3時。定員は20人で、開催3日前までに予約する。 問い合わせは同会<電090(9682)3071>へ。
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ナンバーワンのいわた茶を選ぶ審査会 市民賞に森島さん 201人が審査参加
磐田市内の茶生産者でつくるいわた茶振興協議会は24日、市民がナンバーワンのいわた茶を選ぶ審査会を市役所で開いた。子どもからお年寄りまで201人が試飲し、1位の市民賞には同市笠梅の森島康博さんが選ばれた。 昨年11月の品評会で、市場関係者らが選んだ上位6点が審査対象になった。来庁者らが飲み比べを楽しみ、一番おいしいと思ったお茶に投票した。森島さんは52票を獲得した。 審査に参加した同市新出の農業青木勝良さん(68)は「どれもおいしかったので、好みで選んだ。磐田が茶どころだと改めて誇りに思えるいい取り組み」と話した。 市民審査は、地元のお茶に親しみ、魅力を知ってもらおうと開いている。コロナ
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茶況(1月25日)審査員特別賞に8点 山のお茶100選
静岡県中山間100銘茶協議会はこのほど、「ふじのくに山のお茶100選銘茶コンテスト2022」の審査員特別賞に計8点を認定した。うま味や香りのさわやかさ、形状などを評価した。 審査員特別賞認定茶は次の通り。 不発酵茶 牧原草人 藤かおり(駄農園高塚貞夫)静岡山のお茶「しずく」(茶楽山梨商店)貢大(杉山貢大)高焙煎丸火(富士山まる茂茶園)小丹のしずく(前島達実)こんどうわせ(葉桐)▽発酵茶 和らぎ香り紅茶「夏摘み」(牧之原山本園山本守日瑚)まきのはらレモンティー(石神製茶)
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茶況(1月24日)川根茶やユズ利用 ロールケーキ一新 川根本町、2店で販売
川根本町は町内の飲食店「クラブハックル」と連携して、町の認知度向上などを目的に昨年商品化した川根茶入りロールケーキをリニューアルした。2月11日から、同店とカフェうえまるの町内2店舗で販売する。 無農薬栽培の川根茶粉末をスポンジ生地とクリームにたっぷりと練り込み、新たに町特産のユズが入ったあんこを生地とクリームの間に挟んで仕上げた。クラブハックルが製造を手がける。 1本税込み3千円。両店舗は1人前用のケーキとドリンク付きのセットでも提供する。店舗販売に先駆け、町商工会が26日と2月2日に町内で開催するお弁当販売会で1人前用に切り分けたケーキを販売する。税込み500円で各日50個限定。
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茶況(1月24日)鈴木長十商店の「極の茶箱」大臣賞 全国観光土産品審査会
全国推奨観光土産品審査会(日本商工会議所など主催)がこのほど開かれ、鈴木長十商店(森町)の「至福 極の茶箱」が食品部門で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。 県内生産者が作る希少な茶18種類をきり製のミニ茶箱と風呂敷で包み、優れたギフト商品と評価された。 審査会は魅力的な観光土産品の育成や発掘を目的としていて、今年で63回目。「菓子」「食品」「民工芸」「グローバル」の4部門に計553商品が寄せられた。
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茶況(1月23日)友好都市訪問 藤枝茶を発信 高校生、北海道で児童に
藤枝市はこのほど、藤枝茶について学ぶ高校生が友好都市である北海道恵庭市を訪れ、茶をPRする交流イベントを行った。高校生4人が現地の小学生との触れ合いや、呈茶サービスなどに臨んだ。 訪問したのは静岡雙葉、島田商、静岡市立の各高校に通う生徒たち。いずれも、藤枝市の小学生育成制度「ジュニアお茶博士」の卒業生でつくる「藤枝茶楽研究部」に所属している。 メンバーは昨年12月下旬、2泊3日の日程で恵庭市を訪問。小学生に急須での入れ方や茶の効能などを解説した。最終日には恵庭市長と市教育長を訪問し、あいさつと藤枝茶の呈茶を行った。
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茶況(1月23日)11月緑茶購入量 前年比8.4%増加 総務省家計調査
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、2022年11月の緑茶購入量は前年同月比8・4%増の64グラム、支出額は5・6%減の269円だった。 ペットボトルなどの茶飲料の支出額は2・2%増の589円。ドリンク関連業者は「需要は堅調だが、生活費全体が上昇する中、ペットボトル茶値上げの影響を注視する必要がある」と語る。
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茶況(1月20日)袋井で闘茶会 審査技術競う
袋井地区農協茶業委員会はこのほど、茶の審査技術を競う闘茶会を袋井市の茶ピアで開いた。同市の茶業関係者29人が出場し、団体の部はチーム秋田製茶、個人の部は秋田晃志さんが1位を獲得。秋田さんはチーム秋田製茶にも所属し、両部門での優勝を達成した。 品質判断能力の向上などを目的とし、3年ぶりに開催した。本県をはじめ京都、三重など10府県のやぶきたの荒茶を制限時間内に見た目や滋味などで判定し、正答の合計点を競った。優勝者と団体は3月の袋井茶業者大会で表彰する予定。 2位以下の主な結果は次の通り。 【団体】②袋井南自園グループ③チームにしたな 【個人】②秋田和宣③太田健教
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茶況(1月20日)入札販売会に185点 静岡茶市場
静岡茶市場の入札販売会が18日開かれ、荒茶や出物など計185点の出品があった。深蒸しの二茶や粉などの取引が中心で、一部で2000~1000円の品を手当てする動きがみられた。 静岡市中も買い手の慎重姿勢が目立ち、荷動きが鈍い。あっせん業者は「在庫補充の注文は前年より少ない」と話す。 市中問屋は「年末年始向け商材の動きが芳しくなかった。国内向けは大きな動きがないまま新茶期を迎えそう」と見通す。
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茶況(1月19日)PRアンバサダー 掛川茶振協が募集
掛川茶振興協会は2月12日まで、掛川茶PRアンバサダーを6人募集している。性別は問わない。 お茶に興味のある県内在住の18歳以上が対象。高校卒業見込みの人も含む。活動内容はイベントでの呈茶サービスなど。期間は4月から2年間。 書類審査後、2月25日に面接による審査会を開いて決定する。選ばれた人には賞金6万円と、アンバサダー衣装や特産品などの副賞を授与する。 市ホームページから応募できる。問い合わせは同協会事務局の市お茶振興課<電0537(21)1216>へ。
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茶況(1月19日)茶文化の歴史解説 22日、松坂屋静岡店
松坂屋静岡店(静岡市葵区)は22日午後0時半から、セミナー「お茶しませんか?」を同店北館2階アート&ラグジュアリーサロンで開く。同市歴史博物館の中村羊一郎館長が、歴史をひもときながら庶民の茶文化を解説する。聴講無料。 午後2時、同3時半からの計2回、森内茶農園(葵区内牧)の茶7種類と菓子、茶器を楽しむイベントも開かれる。事前予約制で有料。 問い合わせは同店<電054(254)1111>へ。
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茶況(1月18日)児童が手もみ挑戦 牧之原
牧之原市の萩間小の児童がこのほど、地場産業を学ぶ総合学習の一環で茶の手もみを市内で体験した。 市茶手揉(てもみ)保存会の会員が講師を務め、市内産の一茶を使って手もみの技法を説明した。児童はほいろの上で葉振るい、もみ切り、こくりなどの作業に挑戦し、茶葉ができる一連の工程を学んだ。 保存会は毎年の恒例行事として、同市の小学3年生を対象に手もみ体験会を開催している。小塚正治会長(74)は「飲むだけではなく実際に体験してみることで、地域の産業により理解を深めてもらえたら」と話した。
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茶況(1月18日)呈茶と化学 多面的に解説
日本茶インストラクター協会静岡ブロック・同協会県支部は14日、会員向け研修会「実体験で理解するお茶のいれ方と化学」を静岡市駿河区で開いた。日本茶アドバイザー専任講師の宮崎剛至さん=藤枝市=が、呈茶で重視するポイントを多面的に解説した。 集まった会員14人は、茶を入れる際の水の硬度や温度、茶葉の量などで変化する香りや味わいを比較した。 同支部の松島章恵副支部長は「インストラクターやアドバイザー資格取得後のスキルアップを図り企画した」と話す。
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茶況(1月17日)米と茶テーマ対談 22日に島田、参加募集 茶の都ミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは、22日午後1時半から開催する特別イベントの参加者を募集している。「米と茶」をテーマに同館の熊倉功夫館長と、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市)の佐藤洋一郎館長が対談する。 東アジアに共通する食文化で、和食の原点でもある米と茶について両者が語り合う。京都府立大特別専任教授の佐藤館長は稲の起源や進化、農業と環境の関係史などの第一人者で、和食文化学会の初代会長を務めた。 80人限定。イベント当日は観覧券(一般300円)が必要。参加希望者はふじのくに電子申請サービスまたはFAXで申し込む。問い合わせは、ふじのくに茶の都ミュージアム<電0547(46)
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茶況(1月17日)静岡県茶商 31日からリモート販売会 19日まで参加企業募集
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は31日~2月10日、荒茶や仕上げ茶のリモート販売会を開く。参加企業を19日まで募っている。 問屋の在庫調整や産地間の交流を促す狙い。事務局の県茶商が一覧表にまとめた出品茶を保有する企業と、購入を希望する企業とで商談を重ねる。 参加申し込みは事務局でファクスかメールで受け付けている。 問い合わせは県茶商<電054(254)2518>へ。
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茶況(1月16日)ジュニアお茶博士 藤枝市が認定講座 児童22人参加
藤枝市は15日、「藤枝ジュニアお茶博士」の認定講座を市役所で開いた。市内の小学4、5年生22人が茶の歴史やおいしい入れ方などを学び、お茶博士の認定を受けた。 参加者は湯の温度や抽出時間、注ぎ方によって風味が変わることを体感したほか、呈茶をする時の所作を確認した。茶の種類を当てるゲーム「茶歌舞伎」では、水色や味の違いを判断基準にそれぞれが正解を目指した。 日本茶インストラクター協会志太支部の担当者が講師を務めたほか、中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」のメンバーも運営に協力した。 お茶博士は、子どものころから茶の知識を学ぶことで、藤枝茶の魅力を発信できる人材を育成する制度。認定を受けた子ども
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茶況(1月16日)茶業発展を祈願 初手もみ 静岡市の保存会
静岡市茶手揉保存会はこのほど、新年の初手もみを同市葵区内牧で行った。会員約30人が集まり、一年の健康と茶業発展を祈願した。 冷凍保存していた茶葉約15キロを6台の焙炉(ほいろ)の上で数時間もんだりほぐしたりする工程を重ね、乾燥させて仕上げた。 手もみ茶は1月下旬に田辺信宏市長に贈る予定。保存会の牧野力雄会長は「イベントや教育関係の行事など、手もみ技術紹介の機会を増やす一年にしたい」と話した。
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「高価格」緑茶で勝負 静岡県内製茶会社、需要開拓狙い商品続々発売
静岡県内の製茶会社が緑茶飲料を瓶に入れたボトリングティーや高級ティーバッグなどの高価格帯商品を相次いで発売している。急須を持たない世帯が増えて緑茶の消費が伸び悩む中、開発を重ねて需要開拓を進める。新型コロナウイルス禍からの飲食・宿泊業の復調を追い風と捉え、新たな販路を探る動きも生まれている。 カネス製茶(島田市)は2022年、ボトリングティーの新ブランド「イブキ・ボトルドティー」を立ち上げた。製茶工場内に専用ラインを整備。高温加熱殺菌せずに微細なフィルターでろ過することで、茶葉本来の豊かな香りや風味を残す技術を導入した。 希少品種のボトリングティー 自社研究茶園で開発した、希少品種「金
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茶況(1月13日)PR冊子を増補改訂 袋井・荻原製茶
袋井市の荻原製茶はこのほど、同市の茶産業の歴史などを紹介するPR冊子「遠州袋井お茶紀行」に新たな内容を追加した増補改訂版を発行した。 2021年11月に発行した初版の完売を受けて増刷した。歴史学者の小和田哲男氏や地元郷土史家らの協力で袋井の茶業の起源など内容をさらに充実させ、10ページから14ページに増やした。同市の製茶工場と名所をまとめた地図も収録している。 1冊400円(税込み)で同社直売所や観光案内所で販売。 問い合わせは同社<電0538(23)4033>へ。
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手揉製茶 伝統の技披露 沼津の保存会
沼津茶手揉(もみ)保存会(野崎正人会長)は13日、新春恒例の手揉技術競技会を沼津市の愛鷹地区センターで開き、会員が技術を競い合った。 12人が4チームに分かれて参加。昨春に摘み取り、冷凍保存した「やぶきた」計約8キロをほいろに広げ、伝統の技を披露した。 会員は茶葉を空中に舞わせて水分をとばす「葉振るい」や形状を整える「こくり」など6工程を約5時間かけて進めた。 (東部総局・山本萌絵佳)
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手揉製茶 技術競う 茶業の振興を祈願 富士の保存会
富士市茶手揉(もみ)保存会(勝又匠会長)は12日、手もみ製茶技術の競技会を同市大淵のJAふじ伊豆茶業研修センターで開いた。会員12人が初もみに取り組み、茶業の振興を祈願した。 会員は4チームに分かれて腕を競った。茶葉を持ち上げて振るう作業を約5時間にわたって行い、水分を均一に取った。出来上がった茶を、審査員が形状や色、香りなど5項目で採点した。上位2チームは今春に開かれる県茶手揉技術競技大会に出場する。 県大会出場者は次の通り。 ①清水領二、荻野和也、平栁彰彦②平栁利博、望月康男
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茶況(1月13日)日本特産農産物協会 2月、手もみセミナー
日本特産農産物協会は2月1日午後1時から、手もみ茶に関するセミナーを東京都千代田区のTKP新橋カンファレンスセンターで開く。オンライン配信も実施する。 日本茶製造法の原点とされる手もみ技術の保存に向けた施策や各地の取り組みなどを紹介する。本県からは県茶手揉保存会の平柳利博会長が登壇する。 同協会ウェブサイトの応募フォームから申し込む。オンライン参加の申し込みは26日まで。聴講無料。 問い合わせは同協会<電03(6689)9428>へ。
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茶況(1月12日)品評会へ手もみ紅茶 菊川 上位入賞狙い製造
菊川市の小笠手もみ製茶技術保存会はこのほど、静岡茶市場で20日に行われる手もみ紅茶品評会に向けて、出品茶の製造を同市三沢の共栄製茶農業協同組合の工場で行った。会員が上位入賞を目指して伝統の技術で仕上げた。 新年の初もみを兼ねて行った。手もみをしたのは昨年に手摘みした後、水分量を減らしてから冷凍保存した茶葉。2時間ほど丁寧に行って成形し、さらに2時間発酵させて針状の紅茶を完成させた。
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茶況(1月12日) 煎茶道黄檗弘風流 静岡で新年総会
煎茶道黄檗弘風流(おうばくこうふうりゅう)は8日、新年総会を静岡市葵区で開いた。門下生らが今年初めての茶席に臨み、抱負を語り合った。 出席者は茶に小さな昆布と梅干しを入れた「大福(おおふく)茶」を味わい、無病息災を祈願した。歴代家元の遺影に茶を供える献茶式も行った。 黄檗弘風流は同区安東に本部を置き、県内各地に支部がある。高鳥真堂家元は「慌てず着実に挑戦を重ねていく1年にしたい」と語った。
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茶況(1月11日)ブレンドティー開発注力 牧之原の澤田行平商店
牧之原市須々木の製茶問屋「澤田行平商店」が静岡県内産のお茶を活用したブレンドシリーズ「sasara(ササラ)」の商品開発に力を入れている。 日本茶に新たな価値を生み出すことで、女性を中心にこれまで茶になじみのなかった層への訴求力を高めることが狙い。効能や味わいの良さを追求した「ハーブ緑茶の森」と植物や果実などの香りを楽しむ「フレーバーティーの時間」を2本柱として、それぞれ5種類のラインアップを取りそろえている。茶葉は主に牧之原産を使用し、ブレンドする材料に合わせ、深蒸しや浅蒸し、焙煎(ばいせん)と製法を分けながら作り上げた。 開発担当の澤田理成さん(43)は「好みのお茶ととともに自分時間
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茶況(1月11日)輸出額 前年比6.1%増 昨年11月の緑茶貿易
財務省貿易統計によると、2022年11月の緑茶輸出額は前年同月比6・1%増の17億2950万円、数量ベースでは5・8%減の465トンだった。主力の米国向けが0・6%減の7億9017万円にとどまった一方、ドイツやカナダ、マレーシアへの輸出額が上向いた。 通年(1~11月)では、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国向けの合計輸出額が前年同期より3割強多い。中堅問屋は「欧州行きの貨物が減ったが、経済成長が続くアジア圏は好調を維持している」と語る。
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給食に緑茶は出ていましたか? 静岡県内でも実は地域差 茶産地間で濃淡も【NEXT特捜隊】
かつて旧清水市(静岡市清水区)や浜松市に住んでいた30代主婦=山形市=から「清水の小学校では、毎日給食で緑茶を飲んでいました。浜松に引っ越すと、給食時の緑茶はありませんでした。どの範囲で学校給食に緑茶が出されているのでしょうか。気になります!」との投稿が届いた。 さっそく静岡県内全35市町に小中学校の給食で緑茶を提供しているか尋ねた。 ■静岡市と浜松市の現在の状況は 本山や清水のお茶で知られる静岡市は、市内産茶葉を使用した紙パックの緑茶を年5回給食時に、市立小中学校で提供している。学校給食課によると、数年前までやかんで緑茶を出す学校も多かったが、設備上の都合や衛生面などを
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茶況(1月10日)茶業の繁栄を祈願 大井神社で初揉式 島田の保存会
島田市茶手揉(もみ)保存会(田村保晃会長)はこのほど、新年の初揉式と献茶式を同市の大井神社で行った。会員35人が伝統の技法で仕上げた茶をささげ、1年の茶業の繁栄を願った。 島田、金谷、川根の支部ごとにほいろを並べ、手もみを実演した。青透流や川根揉切(もみきり)流など熟練の技を披露し、約2時間かけて各産地の昨年の一番茶を仕上げた。 参拝者らには会員が用意した手もみ茶を入れてふるまった。川根支部の萩下利雄支部長(39)は「技術をしっかり受け継ぎ、茶業界のより明るい1年を目指したい」と話した。
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茶況(1月10日)マルシェに出店 静岡市茶商PR
静岡茶商工業協同組合(市茶商)はこのほど、静岡市駿河区のグランシップ芝生広場で開かれた「しずおかマルシェ」に出店し、市内産の茶をPRした。 500円均一のリーフ茶を販売した。緑茶や和紅茶などのテイクアウトコーナーも来場者の人気を集めた。 マルシェはNHK大河ドラマ「どうする家康」の関連イベントに合わせて企画された。同組合の担当者は「お茶の街としての魅力を幅広い層に発信できた」と話す。
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玉露の里で初煎会 茶産業発展へ決意 藤枝市岡部
藤枝市岡部町新舟の茶文化発信施設「玉露の里」でこのほど、新年を祝う茶道の行事「初煎会(はつせんえ)」が行われた。市の幹部や地元自治会の役員ら約15人が出席し、茶産業の発展に向けて決意を新たにした。 指定管理者の静鉄リテイリングが主催した。同施設で茶を振る舞う3社中のうち、今年は大久保社中がお点前を披露した。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で腰を下ろした出席者は、玉露2煎と茶菓子などを味わった。 北村正平市長は「朝比奈玉露の魅力発信に力を注いでいきたい。後継者の育成についても、国や県への働き掛けを通して推進していく」と述べた。
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茶況(1月6日)茶業の発展を祈願 会員14人が初もみ 袋井市保存会
袋井市茶手揉(てもみ)保存会(鈴木せつ子会長)は、新春恒例の初揉会を同市の茶ピアで開いた。会員14人が初もみを行い、茶業発展を祈願した。 会員の技術向上を目的に毎年開催している。昨年同市で摘採したやぶきた、きら香の計約7キロを丹念にもみ込んだ。葉の水分を減らす「葉振い」や、形状を整える「転燥揉み」などの技を確認し、香り高い手もみ茶に仕上げた。完成品は大場規之市長らに贈る予定。 鈴木会長は「昨年は県大会で初めて優勝し、努力が報われた年だった。これを励みにして若い世代への技術の継承に取り組んでいきたい」と話した。
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茶況(1月6日)静岡県茶手揉保存会が資格認定証を授与
静岡県茶手揉(もみ)保存会はこのほど、手もみ技術に関する資格認定証の授与式を静岡市葵区で開いた。昨年9月に藤枝市で実施した実技試験などで師範や教師、教師補の各部門に合格した会員が認定証を受け取った。 師範の部の合格者は次の通り(かっこ内は所属支部)。 大高真也(静岡)杉山明宏(掛川)渥美和彦(浜松)長嶋利晃(岡部)宮崎裕子(金谷)持塚ふさ江(同)石川タミ子(静岡)荒波正則(川根)小玉貴史(同)青野ダイチ(静岡)
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茶況(1月5日)お茶のまち 写真でPR JR掛川駅通路
掛川市はこのほど、市内で撮影した茶園の写真パネルをJR掛川駅の南北通路に10枚設置した。四季折々の茶園の風景や農家の写真を掛川の玄関口に飾ることで、来訪者にお茶のまちをPRする。 茶生産が盛んな東山地区などで撮影した。最も大きなパネルは縦1・6メートル、横5・3メートル。もえぎ色の美しい茶園でお茶を刈る農家の姿を写した。このほか、桜や夕焼け、雪など異なる季節の茶園の風景写真が通路の両側に並んでいる。 パネルの設置はお茶のある日常を写真などで紹介する市の取り組み「お茶と暮らし」の一環。
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茶況(1月5日)有機栽培面積 静岡県が拡大支援 茶業重点施策
静岡県は2023年の茶業重点施策で、有機栽培面積の拡大に向けた支援を進める。国が21年に策定した「みどりの食料システム戦略」に即した取り組みを通じ、海外からの有機茶需要に応える。 日中韓3カ国による文化芸術事業「東アジア文化都市」の一環として、認定10周年を迎える世界農業遺産「静岡の茶草場農法」をPRする行事も行う。静岡茶の需要創出を図るChaOI(チャオイ)プロジェクトによる販路開拓、新商品開発支援も継続する。 お茶振興課の増田浩章課長は「茶の魅力の紹介や消費拡大、海外輸出の後押しを通して茶業振興につなげていきたい」と話す。
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茶況(1月4日)少量の水でうま味 「うすつゆ茶」提供 牧之原の手揉保存会
牧之原市茶手揉保存会(小塚正治会長)は4日、市主催の新春初顔合わせ会の会場で特産茶の呈茶サービスを行った。 保存会は緑茶のうま味を少量の水で抽出する「うすつゆ茶」を提供。来場者は少量ずつ茶を口に含み、香りや味を楽しんだり、残った茶葉を味わったりした。 このほか会場では市茶業振興協議会が市内で生産された深蒸し茶や香り緑茶、無農薬の紅茶などを振る舞った。
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茶況(1月4日)全茶連理事長 「飲料需要は堅調」 新年見通し
全国茶商工業協同組合連合会(全茶連)の成岡揚蔵理事長は新年を迎え「前年までの消費開拓策を継続し、需要拡大という確かな成果につなげたい」と抱負を語った。緑茶飲料やティーバッグ茶の需要が底堅いとの見方も示した。 2022年は一茶の生産量が増えた一方、上物の引き合いは伸び悩んだ。23年も食品価格全体が上昇する中で、上級煎茶需要の本格回復は望みにくいとして「一茶の仕入れ数量は大きく伸びない」と見通す。
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茶況(12月28日)多彩な茶 飲み比べ 牧之原、1月イベント
多彩なお茶を楽しむイベント「まきのはら協奏曲」(静岡牧之原茶宣伝隊主催)が1月29日、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれる。 市内の茶商や生産者らが出店し、深蒸し茶に加えて、和紅茶や香り緑茶を振る舞う。会場ではお茶はがきデザインコンテストの応募作品の展示と来場者投票も行う。 入場料300円(小学生以下は無料)。市役所相良庁舎お茶振興課などでスイーツ引換券付きの予約券の販売を行う。市ホームページからも予約を受け付けている。 問い合わせは同課<電0548(53)2621>へ。
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茶況(12月28日)21年全国産出額 前年比24.0%増 農水省まとめ
農林水産省の2021年農業産出額統計によると、茶の全国産出額は前年比24・0%増の783億円だった。内訳は生葉495億円(21・0%増)、荒茶288億円(29・7%増)。 都道府県別は静岡268億円(32・0%増)、鹿児島239億円(20・7%増)、京都62億円(26・5%増)、三重48億円(41・1%増)の順。 同省は全国の生葉産出額を「春先の低温などで一番茶の生産量が伸び悩んだ一方、ドリンク向けを中心とした二番茶の収穫量が回復した」とみている。
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静岡県 茶産出額首位保つ 生育と品質良く、販売堅調 2021年
農林水産省は27日、2021年の農業産出額統計を発表した。静岡県の茶は前年比32・0%増の268億円で、239億円(20・7%増)にとどまった鹿児島を抑えて首位を保った。本県は一番茶、二番茶共に生育が良好で、品質評価も高かったことから例年より販売が堅調に推移した。 産出額は農家が収穫した生葉と、生葉を製品の前段階で加工、乾燥させた荒茶の販売額の合計。本県は生葉が147億円(24・5%増)、荒茶121億円(42・3%増)と伸びた。2位鹿児島は生葉152億円(16・9%増)、荒茶87億円(27・9%増)だった。 前年の20年は新型コロナウイルス禍と新茶シーズンが重なり、製茶問屋は仕入れをスト
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茶況(12月27日)3種のフレーバー ティーバッグ販売 島田の杉本製茶
島田市の杉本製茶はこのほど、県内産一茶にハーブや果実をブレンドした商品「シアトルスタイル フレーバーグリーンティー」を発売した。ミント、レモン、リンゴの3種類の香りを楽しみながら味わえる。 リーフ茶の消費量が減少する中で、若い世代を中心に緑茶に親しんでもらおうと商品化した。同社が米国のワシントン州シアトル近郊に構える現地法人のスタッフと協議を重ね、現地産の素材を使用した。深蒸し一茶に天然のミント、リンゴの果実、レモンピールやレモングラスをブレンドし、香料や着色料を使わずに仕上げた。 各種、ティーバッグ10包入りで税込み950円。同社オンラインショップや新東名高速道静岡サービスエリアのしず
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茶況(12月27日)1位「お茶まつり」 茶業五大ニュース
静岡県茶業会議所は今年の県内茶業五大ニュースの1位に「世界お茶まつり開催」を選んだ。チョコレートと掛け合わせたお茶の楽しみ方の提案など、新たな魅力発信につながる催しとなった。 2位は「全国茶品評会の2部門で農林水産大臣賞受賞」を選んだ。3位は「茶輸出の好調維持」。粉末緑茶や抹茶、玉露などの引き合いが欧米やアジア圏で好調に推移した。 4位は「しずおか有機茶バリューチェーン構築事業開始」、5位は「茶の新2品種育成を発表」だった。
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茶況(12月26日)1月6日、藤枝・玉露の里で新年行事「初釜」
藤枝市岡部町新舟の観光施設「玉露の里」を運営する静鉄リテイリングは2023年1月6日、新年の恒例行事「初釜」を同施設で行う。 同施設で茶を振る舞う3社中のうち、今回は大久保社中がお点前を披露する。地元自治会役員のほか、市や市議会の関係者らが出席する。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で玉露を味わいながら、茶文化の振興や地域の発展に向けて決意を新たにする。
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茶況(12月26日)22年荒茶平均価格 5.3%安の1キロ997円 JA静岡経済連まとめ
JA静岡経済連のまとめによると、2022年の荒茶1キロ当たりの平均価格は、前年比5・3%安の997円だった。需要が伸び悩む中、買い手の仕入れ姿勢は慎重で、2年ぶりに下降した。 一茶が7・9%安の1920円で終わった流れを引き継ぎ、二茶659円(17・6%安)、四茶・秋冬番茶311円(2・2%安)と平均単価は前年割れが続いた。 県中部の生産者は「一茶取引は上物の引き合いが弱く、2000円台前半から1000円台で取引される荷が多かった」と話す。
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手軽に一服「タブレット茶」 煎茶を凝縮、新しい飲み方提案 富士、富士宮の茶農家など開発
富士、富士宮地域の茶農家7軒や茶販売業などでつくる「PGT協議会」は、富士山麓で生産した茶葉をそのままタブレット(錠剤)状に固形化した「たまちゃ」を開発し、12月から販売を始めた。各農家が手がける個性豊かな煎茶を凝縮した7種を詰め合わせた。 気分や予定に合わせて日替わりで親しんでもらおうと、商品名は「今日のご予Tea(ティー)」とした。茶製造機械販売の金森機械(富士市)が持つ独自の圧縮技術を使って茶葉100%のタブレットを作り、お茶本来の風味や味わいが満喫できるように仕上げた。タブレットは直径2・5センチで3グラム。計量せず、湯に入れるだけで飲める手軽さも特徴。同協議会会長を務める同市の茶
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茶園減少 静岡県茶商理事長が方針提案 需要対応の一手、不可欠【解説・主張しずおか】
静岡県内茶園減少に歯止めがかからない。農林水産省の2022年作物統計調査によると、静岡県の茶栽培面積は21年比4・8%減の1万3800ヘクタールと、担い手が減る中で規模縮小は当面続くとみられる。ドリンク原料生産や有機栽培など、需要に適した茶づくりを通じ、静岡県基幹産業の維持発展につなげる努力が一層求められている。 全国の面積推計は3万6900ヘクタール(2・8%減)で、静岡県は減少率が最も高かった。生産量で静岡県とほぼ拮抗[きっこう]する鹿児島は8250ヘクタール(0・6%減)で、静岡・鹿児島の両県が過半を占める状況が続く。 本県の茶園は、1988年の2万3300ヘクタールをピークに減少
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茶況(12月23日)自慢の農産品 市役所で販売 袋井
茶生産者をはじめ、袋井市内の農家が自慢の農産品を販売する「ふくろい農産物応援フェア」が26日まで、市役所で開かれている。24、25日は閉庁。 19日からの6日間、計11軒が日替わりで出店し、緑茶やほうじ茶に加え、スパークリングティーといった変わり種、ミカン、米、イチゴなども販売。市職員や来庁者でにぎわっている。 袋井産農産物のPRと9月の台風15号で被害を受けた生産者の販売支援を目的に、市農業振興会が企画した。
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茶況(12月23日)パリでイベント 静岡県が静岡茶PR
静岡県はこのほど、静岡茶の魅力をアピールする試飲イベントをフランス・パリ中心部にある日本文化会館で開いた。 現地在住の日本茶インストラクターがいれ方を監修し、同会館内ショップスペース「タクミ・フレーバーズ」の来店者に県内産の有機深蒸し煎茶や香り緑茶など4点を提供した。嗜好(しこう)性を問うアンケートも行った。 県は「パリでの認知度向上に取り組み、欧州での静岡茶の販路開拓や輸出拡大を図る」(お茶振興課)としている。
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茶況(12月22日)茶草場農法を体験 掛川で中電社員
中部電力グループ3社の新入社員59人が21日、掛川市東山の茶園で茶草場農法の体験ボランティアをした。 参加者は20班に分かれてそれぞれ農家から指導を受けた。ススキやササを乾燥させた茶草を切断して大きな袋に詰め、茶園の畝間に敷く作業を手伝った。袋は15キロほどあり、社員や農家が2人一組で敷いた。 掛川市出身の榛村慶太さん(19)は「袋が重くて大変だと感じた。敷いた茶草を平らにするなど想像より細かい作業が多い。今後は感謝の気持ちでお茶を飲みたい」と話した。 ボランティアは、重労働の作業の負担を企業と協働で軽減しようと掛川市が募集し、活動してもらっている。
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茶況(12月22日)静岡県産秋冬番茶 推計3.4%減
JA静岡経済連のまとめによると、今年の県内産四茶・秋冬番茶の荒茶生産量推計は前年比3・4%減の1万95トン、平均単価は2・2%安の311円だった。経済連は「重油や電気、ガスなどの価格が前年より上がる中、生産者にとって非常に厳しい取引となった」とみている。 秋冬番茶の摘採は9月中旬に始まった。繰り越し在庫を抱えて慎重姿勢を保つドリンク関連業者が多く、仕入れ数量は膨らまなかった。有機認証を取得した荒茶の引き合いは強かった。 静岡市中の中堅問屋は「在庫はまだ余り気味。来年の仕入れ数量も大きくは伸びない」と話す。
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茶況(12月21日)お茶はがきデザイン募集 牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は1月13日まで、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」のパッケージデザインを競う「第3回お茶はがきデザインコンテスト」の作品を募集している。 「私とお茶~牧之原市の景色・記憶」をテーマに自由にデザインを描き、郵送かメールなどで同市お茶振興課に応募する。グランプリ作品については静岡牧之原茶のPRに活用する予定。 問い合わせは同市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶園集積・集約化で表彰 島田・西原地区組合 静岡県基盤整備のモデルに
島田市志戸呂で茶園の集積・集約化に取り組んだ西原地区基盤整備組合が、土地改良事業地区での功績を認められ、本年度の関東農政局営農推進功労者表彰を受賞した。20日、主体となった3人の若手農業者が市役所で染谷絹代市長に喜びを報告した。 訪れたのは組合長の井村典生さん(46)、副組合長の鈴木聡さん(49)、会計の河村重信さん(49)。2015年に組合を設立し、モザイク状に入り組み複数の地権者が絡んでいた約5ヘクタールの茶園を集約し、担い手3戸に集積した。畝の方向を統一し農道を整備することで乗用作業機の導入が可能になり、作業効率アップや荒廃農地発生の抑制につながったという。 整備面積を抑えて事業完
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茶況(12月21日)山のお茶100選銘茶 新たに11点を認定 コンテスト審査会
静岡県中山間100銘茶協議会はこのほど、香味や外観に特色がある茶を顕彰する「ふじのくに山のお茶100選銘茶コンテスト2022」の審査会を開き、新たに11点を認定した。前年からの継続出品61点と合わせて認定茶は72点となった。 煎茶や紅茶といった出品茶の商品コンセプトなどを審査した。認定商品は県のホームページなどで紹介され、専用ロゴマークを用いて販売できる。 新規の認定茶は次の通り。 不発酵茶 富士山頂熟成茶(御殿場小山中核農業者協議会茶生産部会部会長勝又共生)宮の下(野崎園)香駿(葉桐)日本平蒼風(同)こんどうわせ(同)N-15(斉藤茶園斉藤勝弥)玉川在来茶(志田島園佐藤誠洋)ささま
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茶況(12月20日)茶の都ミュージアム副館長監修 日本茶の書籍
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは21日、日本茶に関する書籍「新たな時代に向けて 日本茶の未来を考える」を発売する。日本茶インストラクターで同館副館長の白井満さん(65)が監修した。税込み500円。 時代の変化とともに消費者の好みが多様化する中、日本茶の消費拡大に向けて今後、必要とされる取り組みなどを提言している。同館でこれまで開催してきた茶業関係者の講演も要約して掲載した。白井さんは「日本茶の消費拡大や茶業活性化に向けて、本書が少しでも関係者の間で参考になればうれしい」と期待を込めた。 書籍はA5判で132ページ。同館2階の受付で販売する。
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茶況(12月20日)「スポーツとお茶」 座談会録画を公開 県茶業会議所
静岡県茶業会議所は、「スポーツとお茶の世界を結ぶ」と題して9月に行った座談会の録画を会議所ウェブサイトで公開している=写真=。早稲田大スポーツ科学学術院の宮下政司教授と元ラクロス日本代表で遠州流茶道の小堀宗翔さんが登壇し、県立大茶学総合研究センターの中村順行センター長が進行役を務めた。 運動代謝学が専門の宮下教授は、茶の機能性が血糖値の上昇を緩やかにする点に注目。「糖代謝を安定させ、結果的に持久力を伸ばすことにつながる可能性がある」と語った。小堀さんはスポーツ選手に茶を振る舞い、リラックスする時間を提供する「アスリート茶会」の実践を通じて得た知見などを紹介した。
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茶況(12月19日)有機茶や野菜販売 藤枝で豊穣祭
藤枝市は17日、地元の農家らが集う市場「ふじえだ豊穣祭」を市生涯学習センターで開いた。新規就農者やベテラン農家、地元の朝市開催団体などがブースを構え、それぞれが旬の農産物を持ち寄った。 藤枝茶の詰め放題を展開したほか、有機栽培で育てた煎茶や番茶を販売した。シイタケやミカンといった野菜や果物のほか、農産物の加工品も並んだ。大勢の地域住民らが来場し、新鮮な農産物を購入していた。
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日本茶アワード受賞の6茶 県産詰め合わせ 山亜里製茶発売
山亜里製茶(御前崎市)はこのほど、「日本茶アワード2022」でプラチナ賞を受賞した県産茶6点の詰め合わせを発売した。 6点は煎茶ティーバッグ部門で選ばれた同社の「プレミアムティーバッグ」、普通煎茶部門の木村園(富士市)の「『紗』祝い茶」と佐野製茶所(同市)の「製茶所の剣ケ峰」、深蒸し煎茶部門のおさだ製茶(森町)の「しゅうち農園きらり31」と長峰製茶(焼津市)の「袋井豊沢茶池田園つゆひかり」、自由な発想の茶部門の丸高農園(静岡市葵区)の「萎凋(いちょう)煎茶静印雑131実生」。 日本茶アワードは消費者目線で優れた茶を顕彰する大会。本年は12部門に全国から計521点が出品され、プラチナ賞は2
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茶況(12月19日)三重、福岡の専門店紹介 マップを製作 茶需要創出推進協
茶需要創出推進協議会(事務局・全国茶商工業協同組合連合会)はこのほど、三重、福岡両県の茶専門店やカフェを掲載したマップ(A5判、10ページ)=写真=を製作した。 地域別に緑茶の飲み比べや工場見学などができる施設を紹介。JRや私鉄の路線図、観光名所なども掲載している。 各地の観光案内所などで配布する。
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お茶の香り、カタールに 静岡・梅ケ島産「本物はうちだけ」 現地経営者ジャボールさん、カフェで提供
【ルサイル=静岡新聞社特派員・市川淳一朗】サッカーのワールドカップ(W杯)が開催されているカタールで、日本茶の普及に熱心に取り組む人がいる。現地人のジャボール・アルマンアイさん(34)。静岡市葵区の梅ケ島地区で生産された茶を自身の経営する店「ノースカフェ」で提供し、日本の食文化を発信している。 ジャボールさんは幼い頃にテレビ番組の影響で日本に興味を持ち、留学した米国の大学では副専攻で日本語を学んだ。母国に戻り、公務員として働きながら日本を定期的に訪れていた中、日本茶と出会った。 きっかけは3年前、梅ケ島の茶園再生や地域活性化に取り組む斎藤雅子さん(66)=静岡市出身=と共通の知人を介して
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個性発揮へ産地の挑戦続く 品種多様化、新時代拓く【令和の静岡茶㉘/第7章 再生への希望④完】
旧池新田村(現在の御前崎市)出身の実業家、丸尾文六が荒れ野原の牧之原台地の開墾に着手したのは1871年だった。一帯は刀をすきに持ち替えた士族や農民の奮闘で、日本屈指の茶産地に姿を変えた。御前崎では今も、丸尾たちの開拓魂を受け継いだ後進の挑戦が続いている。 官民連携の御前崎市茶業振興協議会は、エメラルドグリーンの水色と豊かな香りが特徴の品種「つゆひかり」の消費拡大に2000年代から取り組む。料理店や菓子店と連携し、茶とスイーツをセットで売り出す「つゆひかりカフェ」、手摘み体験付きの散策イベント「茶園ピクニック」の開催といった地道な活動を重ねてきた。 「御前崎茶の生き残りをかけ、地域一丸とな
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茶況(12月16日)世界の茶文化 実演交え紹介 袋井で多彩な催し
世界の茶文化の魅力を紹介する「袋井お茶大文化祭」(松下コレクションを活かす会、晩茶研究会主催)がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。晩茶をテーマとした多彩な催しが行われた。 「BANCHAマーケット」では、県内外の生産者13軒が出店。同市の菩提酸茶をはじめ高知県の碁石茶、奈良県の天日干し釜炒り茶など自慢の晩茶を販売した。袋井市茶手揉保存会による紅茶の手もみ実演や寒茶作りの体験会などもあった。 晩茶に関する取り組み事例の発表が行われたほか、日本茶業中央会会長で衆院議員の上川陽子氏が今後の茶業の展望などについて講演した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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茶況(12月16日)10月の緑茶購入量 前年同月比2%減
総務省家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、10月の緑茶購入量は前年同月比2・0%減の48グラム、支出額は5・8%減の226円だった。 市中のあっせん業者は「茶商の在庫補充の動きは限定的。端境期の取引量は例年より少ない」と話す。静岡市内の茶専門店担当者は「観光需要回復に合わせて売り上げを伸ばしたい」と話す。 ペットボトルなどの茶飲料の支出額は2・9%減の659円だった。市中問屋は「大手による飲料製品値上げの影響は現時点では大きくない」と語る。
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茶況(12月15日)大きな門松、今年も 掛川の佐々木製茶 茶業振興祈願
掛川市上内田の佐々木製茶と同社の生産部門を担う掛川中央茶業はこのほど、茶業振興を願い、大きな門松を制作した。毎年の恒例行事。 高さは縁起のいい数字を選び、3メートル57センチにした。社員と組合員9人が松竹梅やハボタン、ナンテン、センリョウなどを飾り付けて完成させた。 佐々木余志彦社長は「門松は社員と組合員が共に歩む象徴」とし、「今年は荒茶の生産量が少し増え、いい1年だった。管理の仕方がよく、病害虫の被害が少なかったのが要因」と振り返った。
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茶品評会 大臣賞を報告 御前崎の赤堀商店と丸池製茶
今年のお茶の品評会でいずれも農林水産大臣賞を受賞した御前崎市門屋の赤堀商店と同市新野の丸池製茶の代表者がこのほど、同市役所を表敬訪問し、柳沢重夫市長に喜びを語った。 赤堀商店は仕上げ茶の品質を競う第56回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)で、1キロ当たり4千円相当の「鶴印」の部で農林水産大臣賞に選ばれた。丸池製茶は国内三大茶品評会の一つとされる第49回関東ブロック茶の共進会で、「荒茶・深蒸し煎茶」の部で最優秀賞・農林水産大臣賞に輝いた。 赤堀商店の赤堀浩司社長(61)は品評会に加え、荒茶の仕上げ技術の競技会で社員の田中秀明さんが最高位の県知事賞に選ばれたことも報告。「社員のモチベーションが
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茶況(12月15日)三村さんが最高位 JA静岡市、本山茶品評会
JA静岡市は14日、本山茶品評会を静岡市葵区の静岡茶市場で開いた。最高位の優等に三村逸索さん(葵区内牧)が輝いた。 県職員らが審査員を務め、市内各地から寄せられた出品茶33点の香気や滋味、外観などを点数化した。 このほかの入賞者は次の通り。 1等 杉山喜太郎(葵区俵峰)▽2等 大村真司(同区俵沢)佐野元二(駿河区小坂)▽3等 望月幹夫(葵区平山)足久保茶研究会(同区足久保奥組)南茶農業協同組合(葵区横山)細沢重喜(同区北沼上)グリーンティー大川茶農業協同組合No.1(同区日向)梶山明男(同区大原)
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県補助事業開始 業種の垣根越え価値創造【令和の静岡茶㉖/第7章 再生への希望②】
茶香炉の香り漂う中で浜名湖を望み、煎茶で一服-。浜松市西区舘山寺で星野リゾートが運営する温泉旅館「界 遠州」の庭園は、地元特産工芸品「遠州綿紬」の模様をイメージし、茶の木とドウダンツツジを交互に配する。 館内には10種類以上の茶を飲み比べできる「ティーセラー」や露天の茶風呂を設え、夜は茶のカクテルを提供する。「お茶づくし」のサービスについて、サービスマネージャーの竹野晋平さん(42)は「日本一の茶処としての特徴を生かしたおもてなしを大事にしたい」と語る。 2021年には県中山間100銘茶協議会などと連携して茶農家参加の呈茶イベントを開始し、品ぞろえも拡充。売店の茶の売り上げを5割近く伸ば
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茶況(12月14日)児童がカフェ運営 牧之原茶を発信 相良小
静岡牧之原茶の消費拡大を目的に、牧之原市の相良小の児童が13日、地域住民に茶の魅力を発信する「お茶カフェ」を校内で開いた。 児童らは総合的な学習の時間で市の基幹産業であるお茶をテーマに学習を展開してきた。カフェ当日は学びの成果発表として来場者に産地ごとの茶の違いを解説した後、牧之原茶に加えて、川根、鹿児島、宮崎で生産されたお茶を提供した。またカネ十農園(同市須々木)の協力を得て開発した牧之原茶とブレンドした「オリジナルレモングラスティー」も販売した。 6年の増田結羽さん(12)は「お茶についてあまり詳しくなかったけど、学んでいくうちに改めて大事な地域の自慢だと感じた」と話した。
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茶況(12月14日)「お米とお茶」で対談 1月22日茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は来年1月22日午後1時半から、対談形式の講演会「お米とお茶」を同ミュージアムで開く。 熊倉功夫館長と、イネの起源や食文化論に詳しいふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の佐藤洋一郎館長が、東アジア共通の食文化で日本に根付いた茶と米について語り合う。定員80人。聴講無料だが、ミュージアム観覧券が必要。 申し込み方法などの詳細は同館ウェブサイトに記されている。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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和紅茶への期待感 商品続々、個性発揮が鍵【令和の静岡茶㉕/第7章 再生への希望①】
静岡茶市場の拝見台に11月下旬、多様な形状や色合いの和紅茶が並んだ。製茶問屋や観光業者、料理人らが試飲して香りや味わいを比べ、入札した。JA静岡経済連などが初開催した求評会は富士や丸子など県内各地から和紅茶やウーロン茶の逸品が寄せられ、栽培技術向上に向けて活発な議論が展開された。 参加した問屋役員は「首都圏の茶専門店などからのニーズは高い。特徴豊かな紅茶を見ることができた」と満足げ。経済連の真田泰伸茶業部長は「継続的に開催し、和紅茶に関心を持つカフェや菓子店にも参加してもらうことで盛り上げていきたい」と話す。 国産紅茶とも称される和紅茶の歴史は古い。世界的な紅茶需要に合わせ、明治期に英米
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茶況(12月13日)川根茶農家と交流イベント 17、18日
島田市の「KADODE OOIGAWA」は同館の茶寮で17、18日に開催する川根茶生産者との交流イベント「結び」の参加者を募集している。 今年の全国茶品評会普通煎茶4キロの部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた相藤園の相藤令治さんが17日、同部で1等に入賞した相藤農園の相藤直紀さんが18日に講師を務める。生産者と交流を楽しみながら最高級の川根茶が堪能できる。 川根茶と菓子のセット付きで1人1500円(税込み)。各日午前10、11時、午後1、2、3、4時開始の計6回で所要時間は約40分。定員は各回5人程度で両日とも席に余裕がある。予約は同館<電0547(39)4073>へ。
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茶況(12月13日)ChaOI 事業採択51件
静岡県は本年度、多様な業種が知見を持ち寄り静岡茶業の活性化を図る「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」で、51件の事業案を採択した。一定割合の補助金を支出し、取り組みを支援する。 内訳は新商品開発11件、販路開拓22件、需要に応じた生産構造の転換11件、複合作物の栽培1件など。有機茶の輸出拡大や、スポーツジムなどとの連携による販路開拓といった事業が進められている。
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茶況(12月12日)小中高生向け藤枝市お茶講座 県立大と連携
藤枝市は10日、県立大茶学総合研究センターと連携した子ども向けのお茶講座を市民会館で開いた。藤枝ジュニアお茶博士として活動する小学5、6年生7人と、藤枝茶楽研究部に所属する中高生4人が参加した。 同センター長の中村順行特任教授が講師を務め、静岡の茶文化と歴史、世界の茶の種類について解説した。 時代によって伝来した茶に違いがあること、横浜港や清水港の開港により藤枝茶の生産が拡大したことなどを紹介した。世界六大茶種の飲み比べも行い、作り方によって風味が変わることを学んだ。
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茶況(12月12日)茶栽培面積4.8%減 22年農水省調査
農林水産省がこのほどまとめた2022年の作物統計調査によると、本県の茶栽培面積は21年比4・8%減の1万3800ヘクタールだった。全国値は2・8%減の3万6900ヘクタール。 本県に次ぐ鹿児島は8250ヘクタール(0・6%減)、三重2590ヘクタール(1・8%減)、京都1540ヘクタール(0・6%減)。主要産地の減少率は本県が最も高かった。農水省は高齢化などに伴う担い手減少で、栽培面積が減ったとみている。県中部の茶業関係者は「乗用摘採機が入れない畑で茶業をやめる事例は増えている」と話す。
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小中学生に粉末茶贈る 浜松の振興協、3産地の一番茶使用
浜松市や茶業関係団体などでつくる市茶振興協議会はこのほど、市内3産地の今年の一番茶で作った粉末スティック茶を市内の小中学校の児童、生徒計約6万4千人に贈る事業を開始した。 スティック茶は1本1グラム入り。浜松茶(北、西、浜北区)、天竜茶(天竜区)、春野茶(同)を別々に袋詰めした。パッケージのイラストは各産地の特徴をイメージし、静岡文化芸術大デザイン学部2年の山本佳奈さんが描いた。児童、生徒1人当たり各産地5本ずつ配布する。 中区の東小で行われた贈呈式では、浜松茶農協の村松久仁一代表理事組合長が児童代表の古川昂志君と杉山桃子さん(ともに6年)に茶を手渡し、「3産地の特色がよく出ているので味
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茶況(12月9日)一年間の茶業に感謝 袋井・油山寺
袋井茶振興協議会はこのほど、「ふくろい茶感謝祭」を袋井市村松の油山寺で開いた。同市内の茶業関係者が、一年間の茶業への感謝を込めた。 毎年この時期に、中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像がある同寺で行われている。本堂で報恩式が執り行われ、参列者を代表して鈴木勝会長らが袋井産の茶葉を詰めた茶つぼと茶箱を奉納。地域の茶業のさらなる発展を祈願した。
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茶況(12月9日)伊藤園中間決算 純利益2.2%増
伊藤園がこのほど発表した2022年5~10月の中間連結決算は、純利益が前年同期比2・2%増の79億2300万円だった。新型コロナウイルス感染症対策の行動制限緩和を受け、飲料製品販売やコーヒーチェーン店事業が回復した一方、原料・資材の価格高騰が利益を圧迫した。 売上高は8・9%増の2272億6200万円、経常利益は11・0%増の125億4800万円だった。 品目別売上高は、リーフ茶が3%減、茶系飲料はペットボトル飲料「お~いお茶」の販売が堅調で5%伸長した。
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お茶新商品で「ママ応援」 リラックス効果試して♪ FM島田「夢ラジオ」メンバー考案
母親たちがラジオ番組の企画や収録に取り組むFM島田の「ママ夢ラジオ島田」に参加するパーソナリティーが、島田市の特産品である緑茶を使ってママを応援する新商品を「お茶のさすき園」と共同開発した。「お茶のリラックス効果で子育ての不安やストレスを解消してほしい」との思いを込めた。 商品はティーバッグ5個入りで、希少な手摘み新茶を使った「極上リラックスティー」(税込み648円)と玄米入りの「毎日元気ティー」(同386円)の2種類。佐藤聖乃さん(同市)、山田友美さん(焼津市)、大野統子さん(湖西市)の3人がお茶のさすき園を訪ねるなどしてアイデアを出し、大塚隆秀社長がブレンドした。明るい色合いのパッケー
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茶況(12月8日)菊川茶おいしくいれるこつ学ぶ
菊川市茶業協会はこのほど、お茶のいれ方講座を同市下平川の岳洋公民館で開いた。地元自治会から11人が参加した。 同協会職員が講師を務め、深蒸し菊川茶をおいしくいれるこつを教えた。参加者は湯の量や温度、茶葉の量、浸出時間、注ぎ方などに気を付けながらお茶をいれて味わった。一煎目と二煎目の色や味の違いも学んだ。茎茶を焙煎(ばいせん)し、ほうじ茶作りにも挑戦した。
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茶況(12月8日)茶草場の魅力体験 掛川でモニターツアー
静岡県はこのほど、農村資源の魅力を伝えるマイクロツーリズムモニターツアーを掛川市の粟ケ岳山麓で行った=写真=。県内からの参加者が倉真や東山などの地域を散策した。 一行は東山の茶畑で世界農業遺産の「静岡の茶草場農法」について学びを深め、茶草を畑にまく作業を体験した。茶の飲み比べも楽しんだ。 県の担当者は「知っているようで実際は知らない自然の魅力に気付くきっかけを提供したい」と話す。
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茶況(12月7日)牧之原・赤堀さん 緑白綬有功章報告
農業発展への貢献をたたえる本年度の農事功績表彰で、大日本農会の「緑白綬有功章」を受けた牧之原市菅ケ谷の茶農家「赤堀園」の赤堀有彦さん(70)がこのほど、同市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね活動を報告した。 19歳から茶業に従事する赤堀さんは1990年に地域の茶業振興を目的とした相良町(現・牧之原市)茶業経営モデル工場研究会を茶業者と連携して創設。初代会長として生産構造の改革に尽力した。その後も、後継者育成などに取り組んできた。 赤堀さんは「これまでの活動を評価してもらえたことに喜びを感じている。今後も担い手の育成などを通じて地域の茶業に貢献していきたい」と述べた。
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茶況(12月7日)茶学術研究会 発表者募る 1月31日まで
茶学術研究会は2023年2月27日、総会と講演会を静岡市葵区のホテルアソシア静岡で開く。茶の効能や文化などに関する一般発表希望者を1月31日まで募集している。 A4判用紙1枚に発表要旨や図表などを記載し、申込書とともに提出する。申込書は研究会事務局の県茶業会議所ウェブサイトからダウンロードできる。 同研究会への加入が応募条件となる。問い合わせは同会議所<電054(271)5271>へ。
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茶況(12月6日)屋外で入れたてを島田で携帯茶講座
屋外で茶を楽しむことをテーマにした講座「携帯茶の楽しみ方」がこのほど、ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市金谷富士見町)で開かれ、約50人が持ち運びに便利な急須を使って茶の入れ方を学んだ。 日本茶ワークショップなどを手がける「チャイチワークス」(東京都)代表の市川雅恵さんが講師を務めた。自然の景色を楽しみつつお茶を入れる体験が増えていることや、アウトドアブームを受けてカジュアルな野だてセットが登場していることを紹介し「屋外で茶器を使うことで非日常感が加わり、大きなリフレッシュ効果が期待できる」と話した。 参加者は市川さんのアドバイスを受けながら、持ち手がなくコンパクトな急須の宝瓶(ほうひ
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茶況(12月6日)10月緑茶輸出額 前年比14.0%増
財務省貿易統計によると、10月の緑茶輸出額は前年同月比14・0%増の22億1135万円、数量ベースでは0・3%減の524トンだった。主力の米国からは、粉末煎茶や抹茶など「粉末状のもの」の引き合いが強く、金額の8割強を占めた。 台湾やインドネシアなどアジア圏がおおむね好調な一方、欧州連合(EU)域内への輸出量は前年同期を下回った。輸出を手がける中堅問屋は「欧州の小売店舗の売り上げ減で、来年以降の出荷量は見通せない」と語る。
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茶況(12月5日)茶など有機農産物 藤枝市、学校で提供の方針
藤枝市の北村正平市長はこのほど、市議会11月定例会で、茶をはじめとした有機農産物の消費を学校や保育施設で拡大していく方針を示した。 市は12月から市内6小中学校で、給食時に有機茶の提供を始めた。やかんにティーバッグを入れて抽出する方式で、2月中旬までに計5680包を配布する。 来年度は有機米の導入のほか、保育園に対して有機茶を使用したおやつの提供を計画している。 北村市長は「若い世代をはじめ市民全体に有機農産物への理解を広げ、生産者の意欲向上につなげたい」と述べた。
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茶況(12月5日)藤枝で振興大会 手もみ技術競う
第30回全国手もみ茶振興大会がこのほど、藤枝市岡部町で開かれた。プログラムの一つ、全国手もみ製茶技術競技大会では15府県から27グループの職人が参加。茶葉を針のように細くもみ上げる技を競い合った。 7月に開かれた全国手もみ茶品評会の表彰式も行われ、1等2席に輝いた小沢晃さん(静岡市葵区)らが好成績をたたえられた。
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時論(12月4日)100年後への「日本茶アワード」 論説副委員長・佐藤学
ご隠居が退屈しのぎに茶の湯をやってみることにした。小僧相手に知ったかぶりをして、抹茶ではなく青きな粉を茶釜の湯にほうり込む。どんぶりに注ぎ、泡立たせるためにムクの皮の粉。洗濯用だから当然、腹を壊す。 次は茶会を開くことに。自家製の「利休まんじゅう」も食べられたものでなく、客は雪隠[せっちん]の窓から垣根の外の畑にポーイ。それが顔に当たった農夫は「ははぁ、また茶の湯やってんな」。 古典落語「茶の湯」である。茶道の形骸化への皮肉以上に、人間の本来的なおかしみを捉えているようだ。 茶の新しい価値を見いだし、日本茶の多様性を発信する民間の品評会「日本茶アワード」の成績が先週発表された。「100
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茶況(12月2日)丸尾製茶に大賞 どまん中袋井茶
「第29回東海道どまん中袋井茶大賞」(実行委員会、袋井地区農協茶業委員会主催)の第2次審査会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。大賞には丸尾製茶(袋井南地区)が輝いた。 9月の第1次審査を通過した上位10点が出品された。市内企業に勤務する社員14人が審査員を務め、出品茶の中から外観や滋味、香気などを基準にして好みの茶を選んだ。 準大賞には石川喜雄さん(三川地区)、松田明久さん(袋井南地区)をそれぞれ選出した。
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有機茶でほっと一息 藤枝の6小中学校 給食で提供
藤枝市は1日、「オーガニックビレッジ宣言」に向けた試行的な取り組みとして、市内6小中学校の給食で地元産有機茶の提供を始めた。有機農作物の流通拡大や、若年層への食育の推進を図る。 試行期間は2月中旬まで。藤枝、藤枝中央、稲葉、瀬戸谷、広幡の5小学校と、瀬戸谷中の給食で、やかんにティーバッグを入れて抽出する。期間中、計5680個のティーバッグを配布する見込み。 初日の瀬戸谷小では、提供する茶を生産した「人と農・自然をつなぐ会」の杵塚一起代表が3年生に有機農業の意義などを説明。「人や自然環境に優しいお茶。子どもが飲みやすいよう渋みの少ない茶を用意した」と話した。食事前に味わった平井駿光君(9
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茶況(12月2日)パイオニア賞 候補者を募集 世界緑茶協
世界緑茶協会は2023年1月5日まで、茶の生産・販売振興や文化学術面などで、優れた成果を生み出した個人や団体をたたえる「O-CHAパイオニア賞顕彰」の候補者を募集している。 「産業技術」「文化・芸術」など5部門で応募を受け付けている。同協会ウェブサイトからダウンロードした推薦書に日本語か英語で記入して申し込む。自薦、他薦は問わない。 問い合わせは同協会<電054(654)3700>へ。
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愛知 生産と販売一枚岩 抹茶品質究め海外展開【令和の静岡茶㉔/第6章 他産地の知恵④完】
愛知県西尾、安城の両市で栽培する「西尾茶」の本格生産開始から、今年で150周年を迎える。抹茶に特化した産地として成長。健康意識の高まりを背景に世界中で「MATCHA(マッチャ)」ブームが続く中、挑戦を続ける。 「茶園約200ヘクタールのほとんどで抹茶原料を栽培。生産・販売業者が一枚岩となり生産量を維持している」。西尾は静岡など他産地と比べて耕作面積が少ない分、より付加価値の高い抹茶作りに明治期から取り組み、品質を高めてきた。西尾茶協同組合の奥谷陽一郎事務局長(41)は「近年はまろやかな飲み口の抹茶の認知が広がりつつある」と語る。 「西尾の抹茶」は、茶畑に日よけの覆いを掛けて育てる「棚式覆
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茶況(12月1日)ハーブティーの包装デザイン一新 菊川ジュニアビレッジ
菊川市で小中学生が農業ビジネスを体験する「菊川ジュニアビレッジ」はこのほど、市内産の紅茶とハーブをブレンドした商品「本気のハーブティー」の包装デザインを新しくした。 自然な甘みが特徴の商品。デザインを担当した堀之内小5年の勝浦瑛美さん(11)は「ハーブティーを家でゆっくりと飲んでほしい」と願い、ポットやティーカップの絵を描いた。 商品はティーバッグ4個入り。味は、ステビア、レモンバーベナ、パイナップルミントの3種類。現在はジュニアビレッジの通販サイト「こども商店」で購入できる。今後は子どもたちが市内の菓子店などに商談に行き、販路拡大を目指す。
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茶況(12月1日)農福連携の浅蒸し茶 伊藤園「ふんわり香る静岡茶」発売
伊藤園はこのほど、障害者が農業に携わる「農福連携」で栽培した茶葉を100%使用した浅蒸し茶「ふんわり香る静岡茶」を発売した。 静岡市葵区の足久保ティーワークス茶農業協同組合が、製造工程や製品表示を保証する国の認証「ノウフクJAS」を取得したことで、原料調達が可能になった。 伊藤園直営店で扱っている。80グラム入りで2268円。同社は「多様な人材の活躍を後押しすることで、持続可能な茶業発展に貢献していく」としている。
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「味の狭山」訴求力健在 埼玉/進む6次産業化【令和の静岡茶㉓/第6章 他産地の知恵③】
埼玉県南部の丘陵地「トトロの森」近くには茶畑が点在する。生産・加工・販売を一貫して担う6次産業化に力を注ぐ茶農家、ささら屋(入間市)は30~40代の働く女性を主な顧客層に据えて茶に関連した商品開発に取り組む。 「食卓を彩る雑貨という側面がある」。企画・営業担当の石尾祥馬さん(35)が、鳥の絵をあしらったモダンなデザインの商品を説明する。2018年から、会社員との二足のわらじで妻の実家で茶作りに励む。 茶業に興味を持った理由は「作り手によって色や味わいが大きく異なり個性がある」と感じたから。妻との共同作業で自前のウェブサイトや包装デザインを企画。ケーキ屋や入浴施設など、煎茶と縁がなかった店
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茶況(11月30日)1万2000キロ、614万円取引 牧之原で入札会
静岡牧之原茶入札会(榛原茶商組合、榛原茶業青年団主催)がこのほど、牧之原市の坂部区民センターで開かれた。 5回目の開催となった今回は、市内外の茶業関係者ら35人が集まった。荒茶、仕上茶、出物の3部門に87点の出品があり、28点が落札された。取引量は1万2千キロで、売上金額は614万円と過去最高だった。 取引の場を提供することで、消費拡大や関係者間の交流促進を促すことが狙い。入札会の木村圭介実行委員長は「取引額などの数字も回を重ねるごとに増加している。さらに多くの人に認知してもらえるよう努めたい」と話した。
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茶況(11月30日)紅茶・ウーロン茶 経済連が求評会
JA静岡経済連と県農協茶技術員会は30日、紅茶・ウーロン茶求評会を静岡市葵区の静岡茶市場で開いた。 県内6JAが出品したべにふうきや静7132などの和紅茶35点、さやまかおりや香駿などのウーロン茶8点を茶商らが鑑定し、入札に臨んだ。 生産者やJA担当者らによる互評会・意見交換会も開かれた。経済連の担当者は「買い手から寄せられた意見を栽培技術向上につなげてほしい」と話す。
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三重 「黒子」供給地として発展 県銘柄、奥深さ発信に熱【令和の静岡茶㉒/第6章 他産地の知恵②】
暗闇の中で生まれた緑の雫(しずく)-。工業都市として知られる三重県四日市、亀山両市は茶産地でもある。鈴鹿山脈の麓に広がる北勢地方は安定した気候や雨量に支えられ、茶業が発達してきた。摘み取る直前の茶樹の上をシートでおおい日光を遮ることで、うまみ成分のアミノ酸やまろやかな味わいを生む「かぶせ茶」栽培が盛ん。生産量全国1位の同県の中でも主力産地として、「緑の雫」をPRする。 「自前で販売するのではなく、供給拠点として発展してきた」 四日市市水沢町に立地する三重茶農業協同組合は、北勢地方の農家から集まる茶を製茶問屋に斡旋(あっせん)する市場だ。三重の茶業が他県同様、担い手減少や茶価低迷に悩む中、
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茶況(11月29日)生産者と品評会受賞茶を堪能 川根本町
川根本町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」でこのほど、生産者と触れ合いながら川根茶を楽しむイベント「川根時間」(実行委主催)が開かれた。 館内の茶室では、全国茶品評会普通煎茶4キロの部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた相藤園(同町元藤川)の相藤令治さん、裕次さんの手ほどきで茶を入れる体験が人気を集めた。県茶品評会で最高賞を獲得した茶が振る舞われ、参加者は抽出時間や湯温を変えながら、1煎目、2煎目と変化していくうまみや香りを楽しんだ。 会場では各農家が提供する川根茶の飲み比べに加え、茶歌舞伎や茶の手もみ体験など多彩な催しがあった。ことしで12回目の取り組み。来年1月21日、2月18日にも開
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茶況(11月29日)1次通過、静岡県内は21人 インストラクター試験
日本茶インストラクター協会は、本年度の日本茶インストラクター認定の1次試験(筆記試験)を実施した。本県から71人が受験し、21人が通過した。 受験者総数は409人で合格率は35・6%だった。茶の鑑定など実技を交えた2次試験を来年2月5日、国内6会場で行う。 本年度の日本茶アドバイザー認定試験も行われ、県内からは41人が受験して23人が合格した。合格率は56・0%で、全国平均(72・3%)を下回った。全国163人が受験し、118人が合格した。
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京都 玉露や抹茶の伝統紡ぐ 観光需要減、輸出で打開【令和の静岡茶㉑/第6章 他産地の知恵①】
平安時代末の1160年創業。京都府宇治市の茶屋「通圓(つうえん)本店」には室町期に一休禅師が彫ったと伝わる木像や、数百年前の茶つぼが並ぶ。 「紅葉シーズンで平等院を訪れる観光客が増えてきた。宇治に来たからにはおいしいお茶を飲んでほしい」。24代目の通円祐介さん(41)は店の奥に座り、来店者に入れたての茶を振る舞う。 外国人など多くの観光客でにぎわっていた店は2020年、新型コロナウイルス禍で来客が激減。逆境の下、通円さんは交流サイト(SNS)で茶の入れ方を伝える動画を投稿するなど宇治茶の魅力発信に力を注ぎ、顧客のつなぎとめや開拓に挑んだ。 玉露や抹茶、普通煎茶、在来種の茶も扱う。「日常
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茶況(11月28日)JA藤枝工場で年末キャンペーン
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は12月30日まで、年末キャンペーンを展開している。 3種類の贈答用の煎茶セットを全国送料無料で販売する。やぶきた茶など5商品について、5個セットで購入すれば1個無料でプレゼントする企画を実施している。全国茶品評会で入賞した銘茶も店頭に並ぶ。 11月30日まで年末セールも開催中。缶や箱入りの煎茶セット6種類を15%引の価格で取りそろえている。
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茶況(11月28日)長崎・西海園の蒸し製玉緑茶が大賞 日本茶アワード
日本茶インストラクター協会などは26日、消費者目線で優れた茶を顕彰する日本茶アワードの表彰式を東京都内で開き、西海園の二瀬浩志さん(長崎県)が蒸し製玉緑茶部門に出品した「そのぎ茶・玉翠」を日本茶大賞に選出したと発表した。 全国から521点の出品があり、2次までの審査を経て、本県の6点を含む20点がプラチナ賞として最終審査に進んだ。一般消費者らによる投票で大賞を決めた。 日本茶準大賞にはウーロン茶を出品した甲斐製茶園の甲斐雅也さん(宮崎県)、輸出組合理事長賞は紅茶で鹿児島堀口製茶(鹿児島県)が入賞した。 中村順行審査委員長は「さわやかな香りの中にうまみや甘みが調和している出品茶が高く評価
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静岡県産茶、今シーズンの取引終了 生産量伸びず相場も低調
静岡県内各地で秋冬番茶生産にめどがつき、今年の県内産茶取引が終わった。年間を通じて製茶問屋など買い手の需要は伸びず、平均単価は低調に推移し、生産量も前年よりやや減少したとみられる。栽培コストが高騰する中、茶農家が収益確保に腐心したシーズンとなった。 9~11月に生産される秋冬番茶は一部の買い手が大量調達し、ペットボトル飲料やティーバッグ茶などの原料となる。今年は需要低迷や製茶に使う重油や肥料の価格、電気料金の上昇を見越し、生産しなかったり、途中で収穫を取りやめたりする農家がみられた。9月の台風で生産に支障が出た工場もあった。 品質はおおむね安定したが、製茶問屋各社の仕入れ数量は伸びなかっ
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茶況(11月25日)茶がゆ御膳など特別メニュー提供 2日、法多山のカフェ
袋井市観光協会は12月2日、「袋井の銘茶と法多山ライトアップに酔う夜宵」を法多山尊永寺(同市豊沢)内のごりやくカフェで開催する。市内生産者の自慢の茶を使った特別メニューを提供する。 袋井茶の魅力を知ってもらおうと「ふくろい夜宵プロジェクト」の一環として企画した。3軒の農家と晩茶研究会の協力を得て、地元食材をふんだんに使った「茶がゆ御膳」とともに白葉茶や和紅茶、ほうじ茶など多彩な茶が味わえる。 午後6時スタート。定員は16人で先着順。参加費は3500円。問い合わせは同寺<電0538(43)3601>へ。
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茶況(11月25日)横浜の物産展で県茶青がPR
静岡県茶業青年団(県茶青)はこのほど、横浜市中区の横浜赤レンガ倉庫で開かれた物産展「全国ふるさとフェア2022」に出店し、静岡茶をPRした。 各産地のペットボトル茶や県内11産地の一煎パックを詰め合わせた「しずおか推茶さがしアソートセット」などを販売。詰め放題の茶を400キロ強売り切るなど来場者の人気を集めた。 担当者は「県内各産地のお茶の魅力を、幅広い層に発信することができた」と話す。
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茶況(11月24日)濃厚なお茶たい焼きセット 山喜製茶
掛川市入山瀬の山喜製茶組合が11月から、お茶たい焼きの新商品「濃いまるまろプレミアムセット」の販売を始めた。毎月第2土曜日の限定販売。 たい焼きでは珍しい丸い形。被覆栽培で育てた「さえみどり」のパウダーを使った生地は緑が鮮やかで、濃厚な味わい。温めるとお茶の香りが広がり、冷めても生地の食感を楽しめるという。 セットはたい焼き5個とティーバッグ茶5個入り。生地の濃さやあんの種類を変えた3種類のたい焼きが入っている。青野友喜取締役(31)は「お茶とたい焼きの両方のおいしさを感じてほしい」と話した。 1箱税込み2千円。次回の販売は12月10日。予約制。問い合わせは<電0537(74)2384
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茶況(11月24日)燃油の購入費用 助成申請受け付け 静岡県、30日まで
静岡県は30日まで、荒茶製造に必要な燃油の購入費用助成の申請を受け付けている。製茶コスト増加への支援の一環。 原油価格の高騰を受けて国が始めた茶セーフティネット構築事業(国SN事業)に加入している荒茶工場が対象。今年4~10月に購入したA重油の購入金額に対して、一定の割合で補助を受けることができる。 問い合わせは各JAの担当窓口へ。
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茶草場農法の取り組み紹介 25日まで農水省でパネル展
世界農業遺産「静岡の茶草場農法」のパネル展が25日まで、農林水産省北別館の展示スペース「消費者の部屋」で開かれている。 県と掛川、菊川、牧之原、島田、川根本の5市町でつくる推進協議会と農水省の共同企画。首都圏での認知度向上や認定茶の販売促進を目指す。世界農業遺産制定20周年に合わせ、茶草場農法のほか、「静岡水わさびの伝統栽培」など国内12地域の取り組みも展示している。 県お茶振興課の職員が、茶畑周辺で刈り取ったササやススキなどを有機肥料として茶畑に敷く伝統的な農法を来場者に説明し、生物多様性の維持につながっていると伝えている。茶草を円すい状にして干す「かっぽし」の展示や認定茶の販売も行っ
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茶況(11月22日)帯茶器の歴史紹介 島田で企画展
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは2月13日まで、企画展「携帯茶器等の変遷」を開いている。古くは茶弁当、現代ではペットボトル飲料のように携帯する茶器の歴史などを紹介している。 日本では古くから上流階級の人々の間で茶道具を収納箱に入れて狩りや旅行に携帯し、茶を楽しんでいた。当時の収納箱はさまざまな大きさがあり、企画展では野風炉や茶弁当といった貴重な収納箱を展示している。昭和から平成にかけて普及した携帯性に優れる茶器や飲料品も並ぶ。 抹茶や煎茶、ウーロン茶など種類に合わせた最新の携帯茶器も紹介している。開館は午前9時~午後5時。火曜休館。大人300円、学生は無料。 企画展の関連イベント
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茶況(11月22日)農研機構が新品種 「かなえまる」紹介
農研機構は19、20の両日、京都府宇治市で開かれた全国お茶まつり京都大会にブース出展し、2020年に品種登録出願した中生品種「かなえまる」を紹介した。 かなえまるは炭疽(たんそ)病など病害への耐性が高く、一番茶と二番茶の収量はやぶきたより多い。中山間地を含む主要茶産地で栽培できるという。 担当者は「安定生産が見込める品種の普及に努めていきたい」と話す。
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茶況(11月21日)玉露の里の写真 インスタで募集 藤枝、30日まで
藤枝市岡部町新舟の玉露の里は30日まで、「フォトコンテスト2022秋」を開催している。 「玉露の里の秋」をテーマに、茶室や庭園などの心に残る風景や情景を切り取った写真を募集している。 応募方法はインスタグラムで玉露の里をフォローし、「#玉露の里フォトコンテスト2022秋」のハッシュタグを付けて投稿する。プロカメラマンによる審査を経て、来年1月ごろに結果を発表する予定。受賞者にはプレゼントがある。 問い合わせは玉露の里<電054(668)0019>へ。
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茶況(11月21日)全品受賞者がトークショー 全国お茶まつり 京都
全国お茶まつり京都大会最終日の20日、全国茶品評会(全品)で農林水産大臣賞に輝いた山下新貴さん(玉露の部、京都府京田辺市)と辻喜代治さん(てん茶の部、同府宇治市)によるトークショーが京都府宇治市で開かれた。 辻さんは近年の気象条件下で、てん茶栽培の難しさが増しているとして「摘採や被覆するタイミングの見極めで差がつく」と語った。山下さんは静岡や福岡などでも茶業を学び、祖父の茶畑を継承して玉露作りを探求した足跡を紹介。「受賞はスタート地点。宇治玉露の伝統を次代に伝えていきたい」と話した。 会場では辻さんと山下さんによる大臣賞受賞茶の呈茶イベントも行われた。
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京都で全国お茶まつり開幕 全国茶品評会 最高評価の相藤園(川根本町)、山東茶業組合(掛川市)に賞状
第76回全国お茶まつり京都大会(日本茶業中央会など主催)が19日、京都府宇治市で開幕した。静岡県など全国の茶業者が集い、業界の垣根を越えた連携や、販売形態の工夫などにより、日本茶の需要創出に努めるとする大会宣言を決議した。 式典は日本茶業中央会の上川陽子会長(県茶業会議所会頭)が「肥料や燃料の高騰など茶業を取り巻く状況が厳しさを増す一方で、新しい商品作りが進み、輸出額は増加している。ニーズに的確に応え、日本茶文化の発展を図っていく」とあいさつした。 褒賞授与式では、今年の全国茶品評会(全品)で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した相藤園(川根本町)と山東茶業組合(掛川市)、産地賞の掛川市が賞状
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茶況(11月18日)袋井で12月4日 お茶の文化祭 「晩茶」に焦点
袋井市の松下コレクションを活かす会は12月4日、世界の茶文化を発信する「袋井お茶大文化祭」を同市の茶ピアで開催する。 茶の多様性をテーマに、地方色豊かな「晩茶」に焦点を当てる。日本茶業中央会会長で衆院議員の上川陽子氏が「日本茶の将来について」と題して講演するほか、同会の松下智名誉会長の講演や県内外の茶業関係者の晩茶に関する取り組み事例の紹介も行われる。 同会発足5周年を記念し開催する。市内外の生産者が自慢の商品を販売する「BANCHAマーケット」や、寒茶づくりのワークショップなども予定している。入場無料、午前10時~午後4時。
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茶況(11月18日)低温保管技術や新品種を紹介 27日、都内で講演会
静岡県や農研機構、茶業機械メーカーなどでつくる「茶作期拡大コンソーシアム」は27日、講演会「低温保管とかなえまる」を都内の秋葉原UDXシアターで開く。 低温による茶葉の長期保管技術を実証実験結果に基づいて紹介する。2020年に品種登録出願した病害虫に強い中生品種「かなえまる」を解説するほか、勝間田開拓茶農業協同組合や鹿児島堀口製茶の担当者によるパネル討論も行う。 ウェブサイトから申し込む。問い合わせは農研機構果樹茶業研究部門<電0547(45)4101>へ。
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地産地消「サウナ」開業 寸又峡温泉の新名所に 静岡県産ヒノキ使用/川根茶の蒸気で汗
島田市のエネルギー総合商社「増商」が11月、川根本町千頭の寸又峡温泉街にサウナ施設をオープンした。近隣の観光名所「夢のつり橋」が9月の台風15号被害で通行止めになるなど、地域の観光業に影を落とす中、事業を手がける同社の森大亮さん(26)は「サウナの力で地域を盛り上げていきたい」と力を込める。 施設の名称は「サウナ寸又峡」。サウナ発祥の地・フィンランドで古くから伝わるたる型の「バレルサウナ」を製造し、導入した。大井川流域や天竜産のヒノキを使用し、さわやかな香りを楽しみながら汗を流せるのが特徴だ。熱した石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」には水の代わりに川根茶を使い、地産地消のサウナとし
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全国お茶まつり京都大会 19日開幕 全国の生産、流通関係者集う
第76回全国お茶まつり京都大会(日本茶業中央会、全国茶生産団体連合会など主催)が19、20の両日、京都府宇治市で開かれる。全国の生産、流通関係者が集い、3年ぶりとなる魅力発信イベントなどを通じて、日本茶が持つ可能性や需要開拓に関する学びを深める。19日は全国茶品評会(全品)の表彰式が行われ、各産地の茶生産者が受賞をたたえ合う。 山あいの茶席で一服 静岡・中河内 魅力発信へアイデア磨く 清流に育まれたお茶でほっと一息-。興津川上流、静岡市清水区中河内の製茶業、清照由苑(せいしょうゆえん)は茶席をしつらえ、来店者に煎茶や抹茶、茶菓子を振る舞う。 鈴木照美代表(63)は、豊かな土壌や昼夜の
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茶況(11月17日)茶園審査 近江さん(菊川)金賞 JA遠州夢咲が共進会
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、第29回夢咲茶園共進会を開いた。乗用型管理茶園成木園の部で菊川市の近江正和さんが金賞に選ばれた。 同JA管内から20点出品された。審査は中遠農林事務所経営支援班の永谷隆行班長を審査長にJA静岡経済連職員などが立地条件や根の生育、葉相など7項目を評価した。永谷審査長は「管理が行き届いており良好。病害虫の発生や被害が少なく葉層が十分に保たれ、樹勢の強い優れた茶園がそろっていた」と講評した。 金賞以外の入賞者は次の通り。 銀賞 河原崎功(御前崎市)▽銅賞 県治美(掛川市)井伊谷融司(菊川市)宮城徹也(同)大石勇司(同)
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茶況(11月17日)鶴亀品評会の入賞者を表彰 静岡県茶商工業協同組合
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は16日、第56回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の表彰式を静岡市葵区の県茶業会館で行った。1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」の部で農林水産大臣賞に輝いた、赤堀商店(御前崎市)の赤堀浩司社長らが賞状を受け取った=写真=。 赤堀社長は「荒茶を作る茶農家に感謝したい。精進を続け、静岡茶の需要拡大に取り組む」と抱負を話した。2千円「亀印」で1等1席だった鈴木長十商店(森町)、「同一荒茶による仕上技術競技会」で県知事賞を受賞した田中秀明さん(赤堀商店)ら入賞者も表彰を受けた。
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茶況(11月17日)茶の入れ方や5種飲み比べ 牧之原・菅山小で教室
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、茶の入れ方教室を同市の菅山小で開いた。日本茶インストラクターの長舩知行さん(静岡市)が講師を務め、茶の魅力を児童に伝えた。 児童は急須を使い、うまみを引き出すポイントを学びながら茶を入れた。茶の種類当てにも挑戦し、緑茶や紅茶、ほうじ茶など5種類を飲み比べ、製法で異なる水色や味の違いを確かめた。 協議会は毎年、地元の特産品に親しむ機会の提供を目的に、希望があった市内の小学校で教室を開催している。
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花香る緑茶 若者つかむ 静岡県内茶農家、無農薬の和紅茶にも期待
摘み取った茶葉をしおれさせることで生まれる花のような香りが特徴の萎凋(いちょう)煎茶や、豊かな味わいの和紅茶生産に取り組む茶農家が静岡県内で増えている。若年層などで香りを重視する消費者は多く、日本茶の新たな販路開拓策として期待がかかる。 澄んだ水色に果実のような香り-。牧之原市布引原の勝間田開拓茶農協(道下和行組合長)は2018年に「香り緑茶 花ここち」を発売して以来、ブランド化に取り組んできた。 県農林技術研究所茶業研究センター(菊川市)が開発した香り緑茶は、茶葉を短時間加温した後、撹拌(かくはん)処理、低温静置など15時間以上の萎凋工程を経て香りを引き出す。 同茶農協は17年から
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持続可能な茶業へ コスト削減やICTで一元管理 静岡県内メーカー開発続々
燃油や肥料の高騰、人手不足など茶農家を取り巻く課題が深刻化する中、機械メーカー各社が新たな製品・サービスの開発を活発化させている。効率性を高めた製茶ラインの考案や情報通信技術(ICT)の活用などを通じ、持続可能な茶業を提案する。 寺田製作所(島田市)は、製茶機械の稼働時間や使用燃料を減らして荒茶を作る「新製茶ライン」を実用化した。高温の熱風をあてて、蒸した茶葉の水分量を急激に減らす「超熱機」と高圧でもみ込む装置を組み合わせ、燃料コストを従来比で1割以上削減できる。燃料削減は環境負荷軽減にもつながる。 茶園の管理作業の一つに、畑の表面を整える「刈り捨て」がある。落合刃物工業(菊川市)は一台
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いわた茶品評会 左口さん最優秀 外観や香り、味審査
いわた茶振興協議会は14日、第22回品評会を磐田市のJA遠州中央磐田北支店で開いた。最優秀賞には、同市大久保の左口智規さんが選ばれた。 市内の製茶工場から29点の荒茶が出品された。静岡茶市場や県中遠農林事務所、JAなどの関係者が、外観や香り、味などを審査した。このほかの入賞者は次の通り。 優秀賞 伊藤博和(大久保)稲垣明久(同)▽優良賞 丸山紀由(藤上原)堀内正己(同)森島康博(笠梅)
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日本茶販売、産地越えて 牧之原・丸新柴本製茶がECサイト開設
牧之原市の製茶業「丸新柴本製茶」が、全国の茶業者から出品を募る日本茶専門EC(電子商取引)サイト「CHANOBA(チャノバ)」を開設した。茶業者が産地などの垣根を越え、他社の販路拡大をサポートする取り組みは珍しい。隠れた逸品を掘り出して消費者に届ける仕組みをつくることで、茶業界全体の需要拡大を後押しする。 サイトは国内茶産地別や煎茶、ほうじ茶など品目別に掲載し、消費者の嗜好(しこう)に合った条件から商品を紹介する。産地の特徴や生産者の顔写真、商品のアピールポイントなども紹介し、茶作りへの思いを伝え訴求力を高める。 出品の固定費用は無料。販売実績額の一部を手数料として受け取る仕組みにし、多
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茶況(11月16日)紅茶・ウーロン茶 30日、静岡で求評会
JA静岡経済連と県農協茶技術員会が静岡市葵区の静岡茶市場で30日に開く紅茶・ウーロン茶求評会は、43点の出品茶が集まった。 県内6JAが和紅茶35点、ウーロン茶8点を寄せた。茶商らに香気や味わいの評価を受け、入札を実施する。 栽培技術向上や市場動向に適した茶作りに向けた企画。担当者は「さまざまな買い手が紅茶やウーロン茶への関心を高める機会にしたい」と話す。 問い合わせは経済連茶業課<電054(284)9719>へ。
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「茶産業」でワーケーション 静岡の地域課題解決、ビジネス創出へ実証事業
静岡県中部地域局は14日から、情報通信業「NTTビジネスソリューションズ」と共同で「地域課題解決型ワーケーション」の実証事業を始めた。複数企業が参加する合同ワーケーションの形式で、静岡県中部の基幹産業である「茶産業」をテーマに地域課題を体験するプログラムを取り入れる。地元の課題を解決したい地域側と、ビジネスチャンスを得たい企業の双方に利益をもたらすワーケーションの実現を目指す。 ワーク(仕事)とバケーション(休暇)の造語であるワーケーションは、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに新たな働き方として注目される。観光庁は旅行機会を生み、地方創生に資する取り組みとして推進する。 県と同社の実
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茶況(11月15日)大石さん(島田・六合小5)茶ンピオン T―1グランプリ
島田茶業協働組合はこのほど、小学生が筆記や実技を通して茶の知識を競う「第11回T―1グランプリ」を島田市の地域交流センター歩歩路で開催した。六合小5年の大石季来里さんが優勝の「茶ンピオン」に輝いた。 島田地区の小学3~6年生22人が参加し、茶に関する筆記クイズや茶葉の種類当て、茶を入れる実技に挑戦した。児童には事前にテキストと急須、茶葉が配布され、各自本番に向けて学習や実技練習を重ねてきた。3競技合計の成績上位5人が決勝に進み、再び茶の入れ方実技で競った。 そのほかの主な入賞者は次の通り。 ②永房知紘(島田二5)③小林凜々花(同6)④住田茉南(六合5)⑤鈴木しおり(同3)
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茶況(11月15日)平均単価1.7%安 静岡茶市場 県産秋冬番
静岡茶市場がまとめた10月末までの県産秋冬番茶の累計取り扱い実績は、上場数量が前年同期比13・7%減の478トン、平均単価は1・7%安の280円といずれも前年を下回った。JA関係者は「安値や生産コスト高騰を考慮して生産量を減らしたり、摘採を取りやめたりした工場が見受けられた」と話す。 各産地からの上場数量が膨らまなかった一方、水色などの品質はおおむね安定した。市中問屋は「ドリンク原料として、一定数量を確保した」と話す。
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茶況(11月14日)茶を活用したモニターツアー ペアリングや茶園巡り 藤枝
するが企画観光局は藤枝市と連携して12、13の両日、お茶などの地域資源を生かした1泊2日のモニターツアーを同市岡部地区などで開いた。県内外から参加した9人の感想などを基に、看板となる観光商品の創出を目指す。 8月に実施した岡部、瀬戸谷地区でのツアーに次ぐ第2弾。今回はフランス料理に合う日本茶を楽しむティーペアリング、スポーツタイプの電動アシスト自転車「E-bike」での茶園巡り、茶室体験や玉露スイーツ試食などを展開した。 名古屋市から友人と参加した山下貴美さん(34)は「初めて知る茶の楽しみ方がたくさんあり、驚いた」と話した。
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茶況(11月14日)富士産ほうじ茶で料理メニュー開発 食の都づくり仕事人
静岡県富士農林事務所はこのほど、富士産ほうじ茶を使った料理メニュー開発に向けた茶葉選定会を富士市で開いた。県産食材の魅力発信に取り組む料理人「ふじのくに食の都づくり仕事人」5人が、ほうじ茶を飲み比べて食材としての使い方を検討した。 県が推進する地元の食文化を生かした観光形態「ガストロノミーツーリズム」振興策の一環。茶を使った料理メニューの試作を進め、本年度内に新作メニューを披露する。
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茶況(11月11日)鈴木長十商店 総合V 森の茶仕上品評会
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査を行い、総合優勝には2年連続で鈴木長十商店が輝いた。 「森の誉」「森の香」の2部門に組合所属の製茶問屋が計56点を出品。県内茶業関係者が外観や香気など4項目で採点した。総合2位の優秀賞は太田茶店が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 太田茶店▽1等1席 同▽同2席 八幡屋茶舗▽2等1席 鈴木長十商店▽同2席 太田茶店▽同3席 松浦製茶 【森の香】優等 鈴木長十商店▽1等1席 同▽同2席 太田茶店▽2等1席 松浦製茶▽同2席 同▽同3席 八幡屋茶舗
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茶況(11月11日)鈴木長十商店 最高金賞受賞 世界緑茶コン
世界緑茶協会はこのほど、世界緑茶コンテスト2022の表彰式を静岡市駿河区で行った=写真=。静岡県内関係で桐製のミニ茶箱に厳選した茶を詰め合わせた「至福 極の茶箱」を出品し、最高賞の最高金賞を受賞した鈴木長十商店(森町)が盾を受け取った。 国内から40点、タイや台湾など海外から55点が出品され、香りや味わい、パッケージデザインなどを審査。最高金賞に12点、金賞に20点を選んだ。 県内の金賞入賞茶は次の通り。 CHAKAトライアルセット(かねはち茶園、静岡市葵区)▽香寿四種「煎・釜・酵・焙」(製茶問屋山梨商店、同区)▽ボトリングティー東平玉露三品種飲みくらべ(長峰製茶、焼津市)
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茶況(11月10日)御林茶業組合など「キング」 掛川「天葉プレミアム」審査
掛川茶振興協会(会長・久保田崇掛川市長)は10日、最高級深蒸し掛川茶「天葉(あまね)プレミアム」の中から最も評価が高い茶葉「キングオブ天葉」を選定し、市役所で生産者を表彰した。 受賞したのはやぶきたが御林茶業組合(杉本樹彦組合長)、つゆひかりは山東茶業組合(伊藤智章組合長)、さえみどりは山喜製茶組合(青野明之組合長)。各代表が久保田市長から表彰状を受けた。 天葉プレミアムは、生産技術の向上や消費拡大を狙った最高品質の掛川茶ブランド。審査会で選ばれた茶葉を優良掛川茶品評会で優勝した茶師が火入れ仕上げ加工する。JR掛川駅構内「これっしか処」、JA掛川市茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)
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茶況(11月10日)販売額、前年比5.1%増 鹿児島茶販売会
鹿児島県茶商業協同組合は9日、本県の茶商向けに「かごしま茶宣伝販売求評会」を静岡市葵区の川連ビルで開いた=写真=。同組合所属の茶商が荒茶などを出品し、販売合計額は前年比5・1%増の6095万1千円だった。同組合の沢田了三理事長は「品質を評価してもらうことができた」と語った。 販売数量は11・4%増の11万2390キロだった。訪れた市中問屋は「品質は安定している。必要な在庫を補充できた」と話した。
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茶況(11月9日)南相馬物産展 牧之原茶PR
牧之原市はこのほど、福島県南相馬市で開かれた物産展「交流自治体フェア」に参加し、特産の静岡牧之原茶をPRした。 両市は東日本大震災を契機に交流を深め、2016年に災害協定を結んで以降、市は同物産展に参加している。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今回は菅山地区の若手茶業者らが参加した。深蒸し茶に加え、ほうじ茶や紅茶を販売し、約20万円を売り上げた。 市お茶振興課の担当者は「お茶を通じて今後も交流を促進していきたい」と話した。
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茶況(11月9日)静岡のお茶マルシェ 7業者がPR
静岡市葵区の駿府ホリノテラスでこのほど、日本茶カフェや茶販売店などが出店して「お茶マルシェ」が開かれた=写真=。 7事業者が試飲サービスを行いながらティーバッグ商品や、抹茶を使った菓子などをPRした。ホリノテラスの運営に携わる静鉄プロパティマネジメントの担当者は「お客さまそれぞれが、自分にとって一押しのお茶を見つける機会になった」と話した。
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茶況(11月8日)里山茶室で抹茶を堪能 島田・笹間地区
島田市川根町笹間上の市山村都市交流センターささまで6日、ささま里山茶会が開かれた。同地区で2年に1度開催されている「ささま国際陶芸祭」の実行委員会が初めて企画した。 会場には特設の茶室が置かれ、席主が裏千家の作法で来場者に抹茶を振る舞った。茶室の周りでは陶芸家の作品展示や地域住民による物販も行われた。 根岸久実行委員長は「お茶を入り口に陶芸にも興味を持ってもらえたら」と話した。
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茶振興や経営対策 農業委が要望書 静岡市長に提出
静岡市農業委員会は7日、静岡市役所静岡庁舎で、農業施策に関する要望書を田辺信宏市長に提出した。農業経営対策やお茶振興など4項目を求めた。 新型コロナウイルス禍の長期化やロシアのウクライナ侵攻を受けて農業資材が高騰していると指摘し、農家に対する助成措置を要望した。茶価低迷により農家が疲弊しているとして、茶の消費拡大に向けた情報発信や利用促進の継続を訴えた。 田辺市長は要望書を受け取り「来年度予算にしっかり反映していく」と答えた。徳田雅亮会長は今回の要望とは別に、台風15号による豪雨災害で被災した農道の早期復旧に向けた支援も求めた。
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茶況(11月7日)美術イベント 会場でお茶会 藤枝の商店街 12、15日
藤枝市の旧東海道藤枝宿周辺の商店街全体でアートを楽しむイベント「上伝馬まちかど美術館2022」(志太天神ひな街道実行委員会主催)の会場で12、15の両日午前11時~午後3時、来場者を対象にしたお茶会が開催される。 利用には200円の「お茶券」が必要。イベントの参加店舗で美術鑑賞をしたり、買い物をしたりした人には無料で券を配布する。 まちかど美術館の開催は10~15日。和菓子や総菜、金物、寝具などの販売店や寺など18軒が協力。地元作家や若手アーティストらの作品を店舗内などに掲示する。
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茶況(11月7日)東南アジアで粉末引き合い 9月緑茶輸出統計
財務省貿易統計によると、9月の緑茶輸出量は前年同月比3・8%減の472トン、金額ベースは11・9%増の17億3946万円だった。東南アジア諸国連合(ASEAN)各国で粉末緑茶や抹茶など「粉末状のもの」の引き合いが強く、輸出額の8割弱を占めた。 主要輸出先である米国向けの出荷は、おおむね堅調に推移している。日本茶輸出促進協議会は欧州圏の景気低迷による業務需要減少を懸念する。 静岡市内の茶業者は「海上輸送運賃がドル建てのため、円安の影響を受けて収益が圧迫されている」と語る。
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「晩茶」の魅力広がれ 産地の垣根越え消費開拓 静岡県内「研究会」活動本格化
耕作放棄地を活用して、薄茶色の水色と豊かな風味が特徴の茶づくりに挑む「晩茶研究会」の活動が本格化している。発酵茶の需要を見込み、産地の垣根を越えて生産技術を磨き、魅力発信を進める。 晩茶は十分に生育した硬い茶葉で作る。日々の煎茶栽培を行う中で「うまみの少ないお茶でもおいしく飲めるんじゃないか」と考えた袋井市の茶農家や焼津市の茶商らが、茶文化に詳しい元愛知大教授の松下智さんを会長に迎え、乳酸菌発酵の晩茶づくりに挑戦。刈り取った茶葉を熟成させ、天日干しで乾燥させて作り、「菩提[ぼだい]酸茶」と名付けて商品化した。 菩提酸茶は県内の個性ある茶を顕彰する「ふじのくに山のお茶100選」に選ばれる
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本山茶味わって 静岡・駿府城公園紅葉山庭園でお茶まつり
静岡市の山間地で生産される本山茶を味わう「駿府本山秋のお茶まつり」(駿府本山お茶まつり委員会主催)が5日、同市葵区の駿府城公園紅葉山庭園と市歴史博物館で始まった。6日まで。 新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。会場では、生産者が丁寧に入れたこだわりのお茶を来場者が味わった。生産者が本山茶の歴史や製造法、入れ方も紹介している。 庭園の外には、抹茶ひきや手揉み体験のコーナーが設けられ、親子連れが茶に触れて、香りを楽しんだ。 庭園の茶室に訪れた同区の小柳愛子さん(25)は「甘みやだしのような深い香りを感じた。家で入れるお茶とは比べものにならない」と笑顔を見せた。 呈茶はお菓子付きで1
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顧客の心 工夫し捉える 独自性光る専門店次々【令和の静岡茶⑳/第5章 茶文化新考④完】
東名高速道掛川インターチェンジ(IC)から車で5分ほど南に立地する日本茶きみくら本店(掛川市)は、駐車場に平日も大阪、横浜、千葉などの他県ナンバーが目立つ。木造建築の店内は、1階が茶や菓子などの販売スペースで、2階の「茶寮」は日本茶やスイーツを提供する。日本庭園を望む落ち着いた雰囲気が人気で、今夏から従来定休日だった火曜も営業している。 丸山製茶(同市)が2009年に開いた同店は、キャンプを楽しむ高校生らを描いた漫画「ゆるキャン△」登場を契機に客足を伸ばした。主人公が食した抹茶ティラミスなどを目当てにファンが訪れるようになり、新型コロナウイルス禍も好調を保った。 この好機を捉え、顧客の関
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茶況(11月4日)移動販売車を導入 袋井の宝玉園
お茶の宝玉園(袋井市豊沢)は11月から、移動販売車を導入した。イベントなどで、茶の発信に活用する。 これまでイベントに参加する際には、車両3台で資材や商品を運搬しなければならず、会場での設営は時間がかかった。移動販売車の導入によって省力化につながり、より多くのイベントに出展することが可能になった。 商品の管理が簡単になり、受け渡しもスムーズになったという。寺田直樹代表は「新規客の開拓のきっかけにもなれば」と期待する。(袋井支局・仲瀬駿介)
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ドバイのバイヤーと茶業者の商談仲介 菊川でジェトロ浜松
日本貿易振興機構(ジェトロ)浜松貿易情報センターはこのほど、菊川市倉沢の茶生産販売「流通サービス」とアラブ首長国連邦のドバイから来日したバイヤーとの商談を仲介した。茶の種類や機能性をアピールした。 バイヤーは現地で茶のブランドを手がけるハイヤ・タリクさん。本格的な抹茶やティーバッグの煎茶、ストレス緩和作用があるアミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」を高濃度で含むGABA玉露などを試飲し、健康成分の含有量や最低発注数などを確認した。 流通サービスは欧米や東南アジアなど約40カ国への輸出を手がけている。服部吉明社長は「海外は健康や環境面への関心が非常に高い。高付加価値の茶で需要に応えていく」と
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茶況(11月4日)「お茶の日」記念 一煎パック配布 静岡市茶業振興協
静岡市茶業振興協議会は11月1日、同市葵区の市美術館など市内9施設で茶の一煎パックを配り、地元特産品をPRした。 市は静岡茶の祖とされる聖一国師の生誕日である11月1日を「お茶の日」に定め、市民に茶の魅力をアピールする機会にしている。協議会の担当者は「ゆっくりと飲むお茶のおいしさを感じる機会にしてもらえたら」と話す。
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学校教育に予算 普及へ正念場 愛飲の習慣化、食育が光【令和の静岡茶⑱/第5章 茶文化新考②】
「すっきりして飲みやすい」「色がきれい」。静岡市葵区の安西小で7月中旬、児童たちが長方形のテーブルを並べ、7種類の水出し茶を飲み比べた。人気が高かった煎茶とほうじ茶、和紅茶のティーバッグを家庭に配布し、和食給食の日に水筒に入れて持参してもらう取り組みを進めている。 市が本年度始めた「静岡茶と食べる和食給食事業」。小中学校4校で行われ、来年度以降に実施校を広げていく計画で、市学校給食課の担当者は「『お茶っていいな』と感じる子どもが増えてくれれば」と期待する。 本県では長年、茶文化を伝える教育に予算が投じられてきた。 県は2014年、次世代への茶文化継承に向けて5カ条の「茶の都しずおか憲章
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茶況(11月2日)牧之原の放棄茶園 再生へ活動紹介 静岡
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」(杉田素之代表)はこのほど、「寒茶」の製造を通じた耕作放棄茶園再生プロジェクトをPRする企画展を静岡市内で開いた。 同会は2017年から市内の放棄茶園を活用し、冬場に摘採する寒茶づくりに取り組んでいる。会場には簡易の製茶体験や試飲、自然栽培に特化したこれまでの取り組みを紹介するコーナーなどを設け、多角的な視点から来場者に活動の意義を伝えた。 杉田代表は「県外からの来場者もあり、広く周知できた。活動に賛同してくれる人が一人でも増えてくれたら」と話した。
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茶況(11月2日)製茶機械3社、最新設備紹介 4、5日に展示会
静岡県内製茶機械メーカーのカワサキ機工(島田市)、落合刃物工業(菊川市)、寺田製作所(島田市)の3社が4、5の両日、各社で製品展示会を開く。 稼働時間や燃油コストを削減できる製茶ラインを披露したり、蒸気除草機、乗用型摘採機を紹介したりする。 カワサキ機工の担当者は「最新の機械を見てもらうことで、現場への普及につなげたい」と話す。
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インストラクター協会過渡期 多様な入れ方探究、提案【令和の静岡茶⑰/第5章 茶文化新考①】
おいしい茶の入れ方の参考指針を半世紀ぶり改定へ-。8月、静岡茶市場(静岡市葵区)に集まった日本茶鑑定士らは、湯温や浸出時間などの組み合わせを数十通り試し、煎茶や玉露の香りや滋味などを評価した。 お茶の指導者資格「日本茶インストラクター」の育成や認定を担う日本茶インストラクター協会(東京)は、緑茶の標準的な入れ方の探究に向け、データ分析を進めている。 現在の入れ方の基礎である1973年発行の学会誌「茶業研究報告」によると、「煎茶(上)は70度で120秒浸出」。品種や仕上げ茶が多様化する現代に合わせ、これら当時の感覚を見直す。 静岡大の協力を得てカテキンやアミノ酸含有量といった化学面も分析
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茶況(11月1日)FDA機内で島田茶のスイーツ 福岡便で限定提供
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は1日、福岡―静岡便の機内サービスとして島田市産の茶葉を使ったスイーツの提供を始めた。年末まで。11月は島田市の和洋菓子店・龍月堂の「緑茶のダックワーズ」を振る舞う。 8月にFDAと島田市の間で締結されたネーミングライツ(命名権)契約の取り組み。緑茶のダックワーズはメレンゲにアーモンド粉末を合わせて焼いた生地にバタークリームを挟んだスイーツで、島田市産の茶葉を材料に盛り込んだ。 スイーツはFDA146便(午後6時福岡発、午後7時25分静岡着)限定で提供する。12月は三浦製菓(同市)が製造する「緑茶の急須もなか」に切り替わる。
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茶況(11月1日)紅茶・ウーロン茶品質PR JA静岡経済連、求評会を初開催へ
JA静岡経済連と県農協茶技術員会は30日、紅茶・ウーロン茶求評会を静岡市葵区の静岡茶市場で開く。初の取り組みで、買い手に品質をアピールしつつ生産技術向上を図る。 県内各地から集めた紅茶やウーロン茶を茶商らに紹介、試飲してもらって評価を受け、入札を行う。茶商や生産者、日本茶カフェ経営者などから広く参加を募る。 茶の出品者やJA、茶業関係者が出品茶の内容を評価し合い、生産・栽培技術などに関して意見交換する場も設ける。 問い合わせは経済連茶業課<電054(284)9719>へ。
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茶況(10月31日)野菜や果物 茶農家ら販売 藤枝で「みのり市」
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で31日、「秋のみのり市」が始まった。現在、開催中の茶を割引価格で提供する「秋の感謝セール」に合わせた企画で、11月5日まで。 茶農家らが、茶のシーズンとずらして育てられる野菜や果物を販売する。地元産の自然薯(じねんじょ)やミカン、干ししいたけのほか、リンゴや落花生も揃えた。 販売店舗の横にある特設会場で実施している。時間は午前9時~正午。 (藤枝支局・岩下勝哉)
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島田茶 温暖化の影響は 俳優・別所さんら3人が対談
島田市はこのほど、ゼロカーボンシティ講演会を同市のプラザおおるりで開催した。地球温暖化が島田茶に与える影響をテーマに、市ふるさと大使の別所哲也さん、同市の茶農家・三浦克暢さん、染谷絹代市長の3人が対談した。 三浦さんは温暖化で樹勢が遅れたり、異常気象による災害で生育に影響が出たりする可能性を指摘した。「暖かくなることで、栽培の北限が広がる可能性がある」との考えも示した。 対談で別所さんは二酸化炭素(CO2)を吸収するなど地球環境にやさしい茶の木について「ショートフィルムなどで世界に情報発信していきたい」などと述べた。 染谷市長は昨年、市内の温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロを
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茶の手揉み 児童実践 沼津・愛鷹小3年生
JAふじ伊豆あしたか山麓営農経済センターはこのほど、沼津茶手揉保存会(野崎正人会長)の協力で、茶の手揉み(てもみ)体験教室を沼津市立愛鷹小で開いた。 コロナ禍の影響で3年ぶりに開催し、保存会会員8人が講師を務めた。3年生93人はクラスごとに分かれ、茶に関する講話を熱心にメモを取りながら聞き入ったり、おいしい入れ方を学んで飲み比べたりした。 体育館に設置した焙炉(ほいろ)の上では、会員の手ほどきを受けながら茶の手揉みを実践した。児童は「最初はぬれていたけど、だんだん乾いてきた」「広がってた葉がこんなに細くなるんだ」と驚いた様子で手触りや香りを体感した。
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茶況(10月31日)静岡でお茶マルシェ 市とコジマ
静岡市は30日、市内産の茶や茶器などを販売する「お茶マルシェ」を静岡市駿河区のコジマ×ビックカメラ静岡店で開いた。地方創生推進に向けた協定を結ぶコジマとの連携事業。 静岡茶商工業協同組合(市茶商)や吉村(東京都)、駿府楽市(静岡市葵区)などが出店し、リーフ茶や菓子類、フィルターインボトルなどを買い物客に紹介した。詰め放題の茶を販売した駿河区丸子の大高一彦さんは「消費者にお茶のおいしさを直接伝える機会を大事にしていく」と話した。
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「静岡の茶草場農法」知事顕彰 三浦さん、荒畑さんに賞状
静岡県はこのほど、世界農業遺産「静岡の茶草場農法」知事顕彰の贈彰式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。川勝平太知事がカネトウ三浦園の三浦克暢さん(島田市)と、荒畑農園(牧之原市)の荒畑賀範さんに賞状を手渡して努力をたたえた。2人は生物多様性保全への貢献や、小中学校と連携した環境教育の実践などが評価された。三浦さんは「顕彰を励みに農法の魅力を発信していく」、荒畑さんは「従業員と力を合わせて継承につなげていく」とそれぞれ抱負を語った。 茶草場農法は茶畑周辺で刈り取ったササやススキなどを有機肥料として用いる農業技術で、2013年に世界農業遺産に認定された。知事顕彰は農法の維持継承に向け、202
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茶況(10月28日)地域学講座 静岡理工科大で表彰式
静岡理工科大(袋井市豊沢)でこのほど、茶振興をテーマとした「地域学講座」の表彰式が開かれた。最高賞の市長賞は茶園でのマルシェの開催を提案した大西遥さん、生熊大誠さん、関祐人さん、大石壮馬さんのグループが選ばれた。 主婦や高齢者らをターゲットとし、利き茶、茶摘みなどの体験を通じてファンを獲得するプラン。消費を呼び込み、地域活性化につながると強調した。アイデアは実現に向け、市や生産者と検討するという。 同講座は大学と市の共同開催。5グループの計画案を茶業関係者らが審査した。式では4人が発表を行い、大場規之市長から賞状などが手渡された。
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茶況(10月28日)11産地を飲み比べ 推茶さがしセット 静岡県茶青が発売
静岡県茶業青年団(県茶青)はこのほど、静岡茶の魅力を発信する「静岡緑茶プロジェクト」の一環で、県内11産地の茶を紹介する「しずおか推茶さがしアソートセット」を発売した。 11産地の茶を仕上げた一煎パックを詰め合わせた。飲み比べてもらい、SNSのインスタグラムやフェイスブックでコメントや写真の投稿を募る。価格は送料、代引き手数料込みで千円。詳細は静岡緑茶プロジェクトのウェブサイトで確認できる。 問い合わせは県茶商工業協同組合<電054(254)2518>へ。
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茶況(10月27日)世界遺産茶草場 タクシーで巡る 11月3日からツアー
農協観光は11月3日から世界農業遺産「静岡の茶草場農法」を実践する掛川市東山地区などをユニバーサルタクシーで回る日帰りツアーを始める。 JR掛川駅を出発後、東山地区の茶畑や粟ケ岳山頂を訪れ、島田市のふじのくに茶の都ミュージアムを見学する行程。東山では現地ガイドが付き、茶葉を触る体験やお茶の試飲ができる。 昨年12月に掛川市のゆとみ・ソリューションズ(戸倉由紀枝代表)や茶生産者が協力して茶草場モデルツアーを行った。視覚障害者や車椅子利用者、外国人がモニターとして参加し、誰もが楽しめるツアーの商品化を目指してきた。 実施日は木、金、土曜日。代金は1台4万5千円。定員は4人で車椅子利用者がい
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茶況(10月27日)赤堀商店(御前崎)が農水大臣賞 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は26日、第56回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の擬賞会議を開き、1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」は、赤堀商店(御前崎市)が1等1席の農林水産大臣賞に輝いた。2千円「亀印」の1等1席となる農林水産省農産局長賞には鈴木長十商店(森町)が決まった。 出品点数は計101点で、内容や入札販売会の結果を総合して評価を決めた。表彰式は11月16日に県茶業会館で開く。 このほかの入賞者は次の通り。 【鶴印】1等 ②丸山製茶(掛川市)③牧之原製茶(御前崎市)▽2等 ①おさだ製茶(森町)②八幡屋茶舗(同) 【亀印】1等 ②おさだ製茶(同)③鈴木長十商店(同)▽2等
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御殿場産和紅茶、名刺の代わりに 親善大使配布用にノベルティ
御殿場市は、市の観光親善大使が配布するノベルティを用意した。市内産の茶葉を使った和紅茶のティーバッグ。名刺を配っていたこれまでよりも配布機会が増え、一層のPR効果が生まれると期待を込める。 市内のホテルクラッドを運営する小田急リゾーツと地元の老舗茶園の荒井園が共同開発した商品。小田急リゾーツが2千個を市に寄付した。 親善大使は著名人で名刺を渡す機会が少ない。御殿場を紹介できる品があると配りやすいとの提案を受けた市は、持ち運びやすさなどを考えて和紅茶を選んだ。市や商品を紹介するメモを同封し、タレントの勝俣州和さんやプロゴルファーの芹沢信雄さんら7人の親善大使が配布する。 11月に市内で開
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茶況(10月26日)世界お茶まつり 多様な飲み方提案 牧之原市茶業振興協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど静岡市駿河区で開催された「世界お茶まつり2022」に出展し、多様な飲み方を提案しながら、市内産の茶をPRした。 出展には榛原茶業青年団が協力した。ブースでは急須がなくても香り豊かな緑茶が楽しめるドリップタイプに加え、コップの上に乗せるだけの茶こしなど、手軽にお茶を楽しめる商品などを紹介。このほか勝間田開拓茶農協が香り緑茶のPRも行った。担当者は「香り緑茶の認知度が上がってきていると実感した。多様な角度から牧之原のお茶を発信していきたい」と語った。
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茶況(10月26日)抹茶墨汁に 書道体験 お茶まつり関連行事
静岡県茶業会議所はこのほど、心を落ち着かせて茶を楽しむスタイルを紹介する活動の一環で企画した催し「抹茶で書道」を静岡市駿河区で開いた=写真=。世界お茶まつり2022秋の祭典の関連行事。 同市在住の書道家松蘭(しょうらん)さんが講師を務め、天然抹茶の製造過程で生じる、商品化できない粉末を墨汁の代わりに使い、毛筆で字を書くポイントを伝えた。 参加者はそれぞれ「茶」の字を書きながら、抹茶の色や香りを楽しんだ。
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茶況(10月25日)ふた付きティーバッグ 最後の一滴までおいしく 川根本町ほてい園、31日発売
川根本町のほてい園茶舗(久保勇介代表)は31日から、新商品のふた付きティーバッグ「茶っぽ」を発売する。抽出後に特殊形状のふたでティーバッグを軽く絞ることで、最後の一滴まで茶葉のうま味を引き出す。 組み立てたふたの切り込みにティーバッグのひもを差し込み、湯飲みにかぶせるようにして抽出した後、ティーバッグをふたで挟んで絞る。ふたはティーバッグを取り出した後の受け皿にもなる。 専門機関の調査では、急須で入れたお茶よりうま味成分が多く検出されたという。久保代表は「手軽においしい川根茶を味わってほしい」と話した。 3包入りで500円(税込み)。同社のオンラインショップから購入可能。町の補助金を活
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茶況(10月25日)前年に比べて収支悪化傾向 県産秋冬番
静岡県産秋冬番茶生産が終わりに近づいている。今期は生産コスト高騰により、収支が前年に比べて悪化した製茶工場が多い。 重油や電気代が高止まりする一方、販売価格は大きく上向かなかった。県西部の製茶工場幹部は「販売価格は前年並み。肥料などの仕入れ値も上がっていて、収益確保が難しかった」と振り返る。 県中部の茶商は「販売先に生産現場の苦境を伝えて卸価格に転嫁する努力を続けているが、難しい場合もある」と語る。
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茶況(10月24日)藤枝親茶を発売 8生産者、土づくりから
JA大井川藤枝工場はこのほど、「昔ながらのおいしい藤枝茶」を目指した新商品「藤枝親茶(しんちゃ)」を発売した。 藤枝市内の8生産者が育てたやぶきたを主に使用した。市茶振興協議会が2021年度、それぞれの生産地にモデル茶園を設定。肥料の施し方など土づくりから工夫し、商品化にこぎ着けた。 うま味や香り、渋みが強く、しっかりとした後味が残るのが特徴。使用するのは一番茶のみで、質の良い「形状もの」に仕上げているという。 100グラム入りで税込み1296円。
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茶況(10月24日)出回りは少量 静岡県産秋冬番茶
最終盤の県産秋冬番茶は、静岡市中で少量取引された。買い手の多くが仕入れにめどをつけつつある。 一部のドリンク関連業者が300円周辺で手合わせした。あっせん業者は「大手が仕入れをほぼ終えて、新たに荷を欲しがる動きはない」と話す。 県東部などの一部工場で生産を続けている。富士の農家は「今週で摘採は終わる見通し」と語る。
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静岡でチャワンGP 茶種当てなど競う 掛川の中3生が優勝
静岡県は22日、小中学生がお茶に関するクイズや飲み当てを通じて知識や技能を競う「Cha-1(チャワン)グランプリ」の決勝を、静岡市駿河区のグランシップで開いた。予選を勝ち抜いた8人が出場し、掛川市立城東中3年の陸田紗希さんが優勝した。 世界お茶まつり2022秋の祭典の関連行事。子どもたちは茶葉の外観を観察したり、飲んで滋味や香りなどを比べて茶種を当てたりして点数を競った。 準優勝は青木彩実さん(掛川東中3)、3位は山下諒大さん(掛川中央小3)だった。 陸田さんは「お茶を楽しみながら勉強した成果を発揮できた」と語った。
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茶況(10月21日)法多山で「大茶会」 世界の茶文化や魅力発信
袋井市の法多山尊永寺でこのほど、「法多山大茶会 オチャノコサイサイ」(実行委員会主催)が開かれた。世界の茶文化と茶の魅力を発信するイベントで、県内外の愛好者らでにぎわった。 イベントは2日間行われ、市内の若手生産者をはじめ、全国の茶業関係者が出店。晩茶や白葉茶など丹精込めて生産した自慢の茶や海外から取り寄せた銘柄、茶器などを販売し、中国、韓国など世界各国の茶が楽しめる茶席も設けられた。 全国有数の茶産地である本県のPRを目的に、同寺や観光団体、地元茶業関係者らが企画した。
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茶況(10月21日)取引は終末ムード 県産秋冬番
静岡県産秋冬番茶生産が多くの工場で終わり、静岡市中の取引は終末ムードを迎えている。320円台から300円周辺の手合わせが多い。 買い手に満腹感が広がる中、値を下げて成立する荷がみられた。市中問屋は「仕入れはほぼ終わった。来週は値段次第で少量仕入れる」と話す。牧之原市内の製茶工場幹部は「前年より生産数量は少なく終わった」と振り返る。
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薫る静岡茶で一服いかが 39種500円均一 世界お茶まつり
静岡市駿河区のグランシップで20日開幕した世界お茶まつり2022秋の祭典で、静岡茶商工業協同組合(市茶商)が大型ブースを出展して市内産の茶を販売している。同まつりで組合初の試み。香り高い茶をアピールして消費開拓につなげ、台風15号豪雨被害に苦しむ市内の茶生産現場を後押しする。 両河内や梅ケ島など市内20産地39種類の茶を500円均一で売り出している。組合に所属する製茶問屋の若手社員らでつくる静岡茶業青年団(市茶青)が、茶席で呈茶して、お茶の特徴や入れ方などを伝える。茶席で使ったオリジナルの湯のみは、持ち帰りできる。 組合は同会場の屋外芝生広場でも煎茶のテークアウトメニューを販売する。岩崎
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茶況(10月20日)伊勢神宮に茶奉納 JA掛川市と山英
JA掛川市と山英がこのほど、三重県の伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)で掛川茶を奉納した。 奉納は2016年から、掛川茶振興協会や市内の茶商が掛川茶振興の一環で行っている。農商工連携を目指す会の渡辺明三重大名誉教授が支援し、7年目8回目の奉納となる。 振興協会長を務める久保田崇市長ら24人が参列し、深蒸し掛川茶のほか、市内産の米や栗、梨を奉納してブランド力向上や消費拡大を祈願した。 (掛川支局・伊藤さくら)
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茶況(10月20日)ヨガ、書道通じてお茶を楽しもう 静岡県茶業会議所が催し
静岡県茶業会議所は23日、リラックスして飲む茶を楽しむ催し「お茶×マインドフルネス」を静岡市駿河区のグランシップで開く。「世界お茶まつり2022秋の祭典」の関連イベントで2種類のプログラムで実施する。 「お茶×ヨガ」はヨガで適度に体を動かした後、煎茶を味わう。「抹茶で書道」は、天然抹茶を100%使用して筆で字を書く体験をする。有料。 問い合わせは会議所<電054(271)5271>へ。
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世界お茶まつり開会式 彬子さま出席 静岡・グランシップ
世界最大級の茶の祭典「世界お茶まつり2022秋の祭典」(静岡県など実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が20日、静岡市駿河区のグランシップで開幕した。開会式には、まつり名誉総裁を務められる故寛仁親王の長女彬子さまが出席され、静岡県内茶業関係者や外国政府関係者ら約200人と祭典の盛り上がりや茶業の発展を祈った。 まつりのテーマは「O-CHA(オチャ)で元気な笑顔!」。23日まで、総合見本市や文化・学術関係のシンポジウム、世界の喫茶様式紹介などのプログラムが連日展開され、茶の持つ多面的な魅力をアピールして需要喚起を図る。 彬子さまは「初回のお茶まつりから20年以上がたち、国内外に茶の魅
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世界お茶まつり 各事業者集結、見本市で製品アピール
「世界お茶まつり」会場1階では、茶や関連商品の展示・販売を行う総合見本市「ワールドO-CHA(オチャ)マーケット」が行われる。事業者は商機を見据え、製品や技術をアピールする。 アルカリ整水器設置 パナソニック 会場内に設置されるアルカリイオン整水器 パナソニックは「静岡の水で楽しくサステナブルにお茶しよう」と銘打ち、会場内にアルカリイオン整水器6台を設ける。装置を通した水道水を飲んでもらうことで業務用、一般消費者双方への魅力訴求を図る。 ブースでは、アルカリイオン水と他の浄水でいれるお茶の飲み比べも行う。担当者は「水にこだわって入れたお茶の味わいを紹介
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茶況(10月19日)牧之原茶入札会 出品者を募集 11月7日まで
榛原茶商組合と榛原茶業青年団は11月24日、静岡牧之原茶入札会を牧之原市の坂部区民センターで開く。11月7日まで、出品を受け付けている。 静岡牧之原茶の流通活性化と茶業関係者の交流促進が狙い。出品は荒茶、仕上げ茶、出物の3部門で、1点につき10キロ以上。最低落札価格を設定して申し込む。 入札は10キロ以上からで、入札への参加条件はない。 問い合わせは同青年団の木村圭介実行委員長<電0548(33)3000>へ。