テーマ : お茶・茶況

「沼津茶」初もみ 甘み引き出す 保存会が技術競う

 JAふじ伊豆沼津茶手揉(もみ)保存会は12日、新春恒例の技術競技会を沼津市の同JAあしたか山麓営農経済センターで開いた。会員11人が3チームに分かれ、手もみ技術を競った。

「沼津茶」を手もみする保存会の関係者=沼津市のJAふじ伊豆あしたか山麓営農経済センター
「沼津茶」を手もみする保存会の関係者=沼津市のJAふじ伊豆あしたか山麓営農経済センター

 伝統製法の技を磨き、後世に引き継ぐことを目的にした新年の初もみ会。愛鷹山麓で栽培した「沼津茶」の生葉8キロを用意した。会員は蒸した葉をもみ台のほいろに移し、手の感覚を頼りに針状に伸ばした。
 茶葉を大きく横に動かしながら手もみをする「たすきがけ」を取り入れた幾田流の技法で5~6時間かけ、細長く深い緑色の手もみ茶に仕上げた。最後に県茶手揉保存会や沼津市、JAの関係者が形や色合い、香り、味などを審査した。
 手もみ茶は市内の社会福祉施設に贈るという。野崎正人会長(72)は「甘みが強い手もみ茶をゆっくり味わってほしい」と話した。

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