テーマ : お茶・茶況

茶況(2月27日)ノンアル市場 状況など講演 島田で専門商社社長

 島田市のふじのくに茶の都ミュージアムはこのほど、セミナー「ノンアルコールドリンクの飲食業への進展とお茶を考える」を同ミュージアムで開いた。ノンアルコール飲料専門商社「アルト・アルコ」(東京都)の安藤裕社長が、ノンアルコール市場の状況やボトリングティーの可能性などをテーマに講演した。

ボトリングティーの可能性などをテーマに講演する安藤裕社長=島田市のふじのくに茶の都ミュージアム
ボトリングティーの可能性などをテーマに講演する安藤裕社長=島田市のふじのくに茶の都ミュージアム

 安藤社長は発酵や脱アルコールなどノンアルコールドリンクの製法を紹介。飲酒習慣の変化や大手企業のノンアルコール商品の割合などを踏まえ、世界市場が2028年には2兆5千億円規模に拡大することなどを解説した。国内においては、「コロナ禍の酒類提供制限に伴う需要変化が市場拡大のターニングポイントになった」と述べた。
 ボトリングティーの長所と短所に関し、「茶の高付加価値化が期待できるが、プレーヤーが少なく市場創造が難しい」と指摘した。その上で、「ソムリエなど有識者による分かりやすい評価基準の策定や飲食店開拓、製造教育活動が重要」と提案した。
 参加者は深蒸し茶スパーリングティーなどの飲み比べも体験した。(島田支局・寺田将人)

いい茶0

お茶・茶況の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞