テーマ : お茶・茶況

茶況(8月3日)児童を茶業現場へ 教育ツアーを企画 菊川市、24年度本格運用

 菊川市が茶業の現場に小学生を派遣する教育ツアーを練っている。担い手不足やリーフ茶離れなどの課題を直視し、地域の茶業振興に向けた方策を考えてもらう狙いがある。

茶葉の手触りや香りを確かめる児童=1日、菊川市牛渕の美緑園
茶葉の手触りや香りを確かめる児童=1日、菊川市牛渕の美緑園

 本格導入に先立って1日に試行的に実施したツアーには地元小学生9人が参加した。製茶の歴史を伝える菊川赤レンガ倉庫を訪ねたほか、荒茶製造販売「美緑園」の工場見学にも臨んだ。蒸した茶葉の水分量を減らす工程の各段階で手に取り、鼻を近づけたり感触を確かめたりして荒茶製造の流れを学んだ。急須を使った茶の入れ方も教わった。
 21日には千框(せんがまち)棚田で和紅茶づくりなどに取り組む。市茶業振興課によると、茶業者と児童が対話して課題解決を考える教育プログラムとして、2024年度の本格運用を目指す。学校の課外授業として定着させたい考えで、市内外の学校に呼びかける。
 (掛川支局・高林和徳)

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